JP4287526B2 - 脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、車両上に搭載した伸縮ブームのトップブーム先端部に取付けられるブームヘッドをトップブーム先端部に対して脱着自在に装着し得るようにした脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンに関するものである。
【従来の技術】
【0003】
従来から、オールテレーンクレーンのような大型の移動式クレーンにおいては、例えば図6に示すように、伸縮ブーム2のトップブーム21の先端部22にブームヘッド3を脱着自在に装着し得るようにしている。即ち、この種の大型の移動式クレーンでは、伸縮ブーム2のみでクレーン作業を行う場合には、ブームヘッド3をトップブーム先端部22に対して上下各連結ピン13,14(左右2本づつある)で取付け、他方、例えばラフィングジブを使用する場合には、上下各連結ピン13,14を外してブームヘッドユニット3A(ブームヘッド3に上下の各シーブ35,36を取付けたもの)をトップブーム先端部22から取外す。尚、ブームヘッドユニット3Aの脱着時には、鎖線図示(符号3A′)するようにブームヘッドユニットを別のクレーンのフック9で支持しながら行う。
【0004】
ブームヘッド3には、吊荷用のワイヤーロープ7を巻掛けするための上下2つのシーブ35,36が取付けられる関係上、該ブームヘッド3は上下にかなりの長さを有している。従って、ブームヘッド3を装着した状態で伸縮ブーム2を格納姿勢(水平姿勢)まで倒したときに、ブームヘッド3の下端32aがキャビン(車両運転室)11からの水平視線L0の高さよりかなり下方まで突出するようになる。即ち、キャビン11からの水平視線L0からブームヘッド下端32aに対する視線L1の下方傾斜角度a1が大きくなり(図示例ではa1=約6°)、前方視界が狭くなる。尚、ブームヘッド3をトップブーム先端部22に対して上方にずらして取付けると、キャビン11からの前方視界は改善されるが、移動式クレーンの全高が高くなるという問題となり、従ってブームヘッド3はその上端31がトップブーム先端部22の上端とほぼ同高さとなるようにして取付けているのが現状である。
【0005】
ところで、この種の大型の移動式クレーンにおいては、伸縮ブーム2を装着した状態では全高が4メートルを超える高さとなるため、公道走行時には高さ制限規制の関係で伸縮ブーム2を取外して走行させるが、構内移動時には高さ制限の規制がないので伸縮ブーム2を装着したまま走行する場合が多い。そして、図6に示す従来の移動式クレーンでは、構内移動時においてトップブーム先端部22にブームヘッド3を装着したままであると、ブームヘッド3の下方突出部(ブームヘッド下部32)が前方視界を遮るために運転がしにくくなるという問題があり、構内移動時においてもブームヘッドユニット3Aを取外して走行する場合が多い。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、図6に示す従来の移動式クレーンでは、上記のようにブームヘッド3を装着したままであると前方視界が悪いために、構内移動時においてもブームヘッドユニット3Aを取外して走行する場合が多いが、ブームヘッドユニット3Aを脱着させるには別のクレーンを使用して該ブームヘッドユニット3Aを支持しながら行う必要があり、しかもブームヘッドユニット3Aを脱着させる度にワイヤーロープ7の取外しや再掛回し等の作業を行わなければならない。従って、構内移動の度に(ブームヘッドユニット3Aの脱着作業用に)、別のクレーン及びその運転者が必要となるとともに、多大の時間と手間を要するという問題があった。尚、トップブーム先端部22にブームヘッドユニット3Aを装着したままで構内移動する場合には、ブームヘッド下部32の下方突出長さが大きいために前方視界が悪くなり、運転がしにくくなる。
【0007】
本願発明は、上記した従来の移動式クレーンの問題点に鑑み、構内移動する際に、トップブーム先端部にブームヘッドユニットを装着したままでも前方視界を改善し得るようにすることを第1の目的とし、さらにそのようにブームヘッドユニットを装着したままで前方視界を改善し得るようにしたものであっても移動式クレーンの全高がほとんど高くならないようにすることを第2の目的とし、さらにラフィングジブ使用時等に行われるトップブーム先端部に対するブームヘッドの脱着作業を容易ならしめるようにすることを第3の目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
【0009】
本願の請求項1〜3の各発明は、車両上に搭載した伸縮ブームのトップブーム先端部にブームヘッドを備え、該ブームヘッドをトップブーム先端部に対して上下に離間した2位置でそれぞれ抜き挿し自在な上部連結ピンと下部連結ピンにより脱着自在に装着し得るようにした脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンを対象にしている。尚、本願では、例えばオールテレーンクレーンのような大型の移動式クレーンを対象にしているが、この種の大型の移動式クレーンでは、伸縮ブームのみでクレーン作業を行う場合には、ブームヘッドをトップブーム先端部に対して上下各連結ピンで取付け、他方、例えばラフィングジブを使用する場合には、ブームヘッドをトップブーム先端部から取外して、ラフィングジブを直接トップブーム先端部に取付ける。
【0010】
又、この種の移動式クレーンのブームヘッドには、上下にかなり離間した2位置に上部シーブと下部シーブとが取付けられる関係上、該ブームヘッドは上下にかなりの長さを有している。そして、ブームヘッドをトップブーム先端部に装着させた状態では、伸縮ブームの格納姿勢(水平姿勢)において、該ブームヘッドがほぼ鉛直方向に向き、且つブームヘッドの下端がトップブーム先端部の下面よりかなり下方まで突出するようになる。このように、ブームヘッド下端がトップブーム先端部の下面より大きく突出すると、該ブームヘッドの下方突出部分がキャビン(車両運転室)からの前方視界を遮るという課題を有している。
本願請求項1の発明の要点
本願請求項1の発明では、上記脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンにおいて、ブームヘッドは、トップブーム先端部に対して上部連結ピンで枢着し且つ下部連結ピンを外した状態においてブームヘッドの下部側が上部連結ピンによる枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るようにしている。
【0011】
又、ブームヘッド側には、該ブームヘッドの下部側をトップブーム先端部に対してブーム前方側に傾動せしめるチルトシリンダを取付けている。このチルトシリンダの一端側はブームヘッド側に枢着されているが、その他端側は後述するように、トップブーム先端部側に衝合せしめられており、さらにそのチルトシリンダ他端側はその上端部をブームヘッド上部寄り部分に枢着されているリンク材の下端部に連結されている。尚、このチルトシリンダは油圧シリンダが採用されている。
【0012】
そして、この本願請求項1の発明では、移動式クレーンを構内移動させるときには、ブームヘッドをトップブーム先端部に装着した状態から、下部連結ピンを外して上部連結ピンのみでブームヘッドを支持した後、チルトシリンダを伸長させてブームヘッドの下部側をブーム前方側に傾動させる。すると、ブームヘッドの下端がその傾動させた分、前方及び上方に変位し、該ブームヘッドを装着させたままでも、キャビンからの前方視界がかなり広くなる。従って、移動式クレーンを構内移動させる際に、ブームヘッドをトップブーム先端部に装着したままで走行させることができる。
【0013】
又、この請求項1の移動式クレーンにおいて、ブームヘッドを取外す場合(例えばトップブーム先端部にラフィングジブを取付ける場合)には、ブームヘッド傾動用のチルトシリンダとその支持用のリンク材がブームヘッド側に取付けられているので、該チルトシリンダとリンク材をブームヘッドと共に取外すことができる。このように、チルトシリンダとその支持用のリンク材をブームヘッド側に取付けておくと、ブームヘッドの脱着時にチルトシリンダを一体的に取り扱えるので、該チルトシリンダを個別に脱着させる作業が不要となる。又、ブームヘッド傾動用のチルトシリンダを使用したものであっても、ブームヘッドを取外した際にチルトシリンダがトップブーム先端部側に残らないので、ラフィングジブの取付けが容易となる(チルトシリンダが邪魔にならない)とともに、ラフィングジブを使用したクレーン作業時においてチルトシリンダの重量分だけ許容吊荷重量を増加させることができる。
本願請求項2の発明の要点
本願請求項2の発明は、上記請求項1の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンと同様に、車両上に搭載した伸縮ブームのトップブーム先端部にブームヘッドを備え、該ブームヘッドをトップブーム先端部に対して上下に離間した2位置でそれぞれ抜き挿し自在な上部連結ピンと下部連結ピンにより脱着自在に装着し得るようにし、さらにブームヘッドは、トップブーム先端部に対して上部連結ピンで枢着し且つ下部連結ピンを外した状態においてブームヘッドの下部側が上部連結ピンによる枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るように構成されている。
【0014】
又、本願請求項2の移動式クレーンでは、ブームヘッドの下部側をトップブーム先端部に対してブーム前方側に傾動せしめるチルト装置を備えているが、この請求項2で使用されるチルト装置は、請求項1で使用したチルトシリンダのほかに、吊荷用ウインチや伸縮ブームの伸縮機能を利用することも可能である。又、チルト装置としてチルトシリンダを採用した場合でも、該チルトシリンダをトップブーム先端部側に取付けることも可能である。
【0015】
そして、本願請求項2の発明では、上記請求項1と同様に、移動式クレーンを構内移動させる際に、ブームヘッドをトップブーム先端部に装着した状態でブームヘッド下部側を前方に傾動させることができ、それによってブームヘッドを装着させたままでもキャビンからの前方視界を改善させることができるという機能を有している。
【0016】
ところで、上記のように、構内移動時における前方視界改善のためにブームヘッドの下部側を前方に傾動させると、該ブームヘッドがその後端部上部寄り位置において上部連結ピンで枢着されている関係上、ブームヘッドユニットの上面前端側が上方に弧回動する。このようにブームヘッドユニットが弧回動すると、該ブームヘッドユニットの上面が伸縮ブームの上面より高くなり、走行時における移動式クレーンの全高が高くなるという悪影響が生じる。そして、本願請求項2の発明では、移動式クレーンの全高を抑制する対策として、次の構成を有している。
【0017】
即ち、本願請求項2では、まず、ブームヘッドに取付けられた上部シーブを含むブームヘッドユニット全体が格納姿勢(水平姿勢)にある伸縮ブームの上面高さより高くならないようにしている。ところで、ブームヘッドユニットを使用してクレーン作業を行う場合に、ブームヘッドユニットの上部シーブの上面が伸縮ブーム上面より低位置にあると、伸縮ブーム基端側から上部シーブに巻掛けられるワイヤーロープが伸縮ブーム上面に接触するという不都合が生じるが、この対策として本願請求項2では、ブームヘッドの上部における上部シーブより後側で上部連結ピンによる枢着部に近い位置において、伸縮ブームの基端側から上部シーブに巻掛けられるワイヤーロープをガイドするための小径シーブを取付けている。この小径シーブは、ブームヘッドを上下各連結ピンでトップブーム先端部に装着した状態において、該小径シーブ上面が格納姿勢にある伸縮ブームの上面より僅かに高位置となる状態で取付けている。
【0018】
そして、この請求項2の発明では、ブームヘッドユニットを使用してクレーン作業を行う場合には、伸縮ブーム基端側から延出されるワイヤーロープを小径シーブでガイドさせた後、ブームヘッドユニットの上部シーブに巻掛けすることができる。又、移動式クレーンを構内移動させる際には、キャビンからの前方視界を改善するためにチルト装置でブームヘッドの下部側を前方傾動させる。すると、ブームヘッドユニットの上面前端側が上部連結ピンによる枢着部を中心にして上方に弧回動し、小径シーブが当初の高さ位置より若干高くなるが、該小径シーブは該弧回動中心に近い位置に取付けているので、弧回動による小径シーブの上方変動高さを小さくできる。従って、前方視界改善のためにブームヘッドの下部側を前方傾斜させる構造のものであっても、該ブームヘッド下部側が前方傾斜した状態において移動式クレーンの全高がさほど高くならないようにすることができる。
本願請求項3の発明の要点
本願請求項3の発明は、上記請求項2の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンと同様に、ブームヘッドの下部側を前方傾動させることにより、キャビンからの前方視界を改善させ得るようにするとともに、ブームヘッドの下部側を前方傾動させたときの移動式クレーンの全高を抑制し得るようにしたものである。
【0019】
即ち、本願請求項3の発明は、車両上に搭載した伸縮ブームのトップブーム先端部にブームヘッドを備え、該ブームヘッドをトップブーム先端部に対して上下に離間した2位置でそれぞれ抜き挿し自在な上部連結ピンと下部連結ピンにより脱着自在に装着し得るようにした脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンにおいて、ブームヘッドを、トップブーム先端部に対して、ブームヘッドに取付けられた上部シーブを含むブームヘッドユニットの最高部位がある位置の直下上部寄り位置において抜き挿し自在な揺動専用ピンで枢着して、上部連結ピン及び下部連結ピンをそれぞれ外した状態においてブームヘッドの下部側が揺動専用ピンによる枢着部を中心にしてブーム前後方向に揺動し得るように構成している。この場合、トップブーム先端部の上部位置に、上部連結ピンによる枢着部より前方に突出する突出ブラケットを設け、該突出ブラケットとブームヘッドにおける最高部位がある位置の直下上部寄り位置を揺動専用ピンで脱着自在に枢着するようにする。尚、ブームヘッドユニットの上部シーブには伸縮ブーム基端側からのワイヤーロープを巻掛けする必要から、該上部シーブを伸縮ブームの上面より僅かに高くなるように取付け、該上部シーブの上面がブームヘッドユニットにおける最高部位となるようにすると、上記請求項2の小径シーブを省略できる。
【0020】
又、本願請求項3の発明では、上記請求項2のチルト装置と同様のチルト装置を備えており、トップブーム先端部にブームヘッドを揺動専用ピンで枢着し且つ上部連結ピン及び下部連結ピンをそれぞれ外した状態において、該チルト装置によりブームヘッドの下部側をブーム前方側に傾動せしめ得るようにしている。
【0021】
そして、本願請求項3の発明では、移動式クレーンを構内移動させる際に、トップブーム先端部に揺動専用ピンでブームヘッドの上部寄り位置を枢着し且つ上部連結ピン及び下部連結ピンを外した状態で、チルト装置によりブームヘッド下部側を前方に傾動させることができ、それによって上記請求項1及び2と同様にブームヘッドを装着させたままでもキャビンからの前方視界を改善させることができる。又、揺動専用ピンは、ブームヘッドユニットの最高部位がある位置の直下上部寄り位置を枢着しているので、ブームヘッド下部側を前方傾動させてブームヘッドユニットの上面が弧回動したときに、該ブームヘッドユニットの最高部位がある位置はほとんど上動することがない。従って、ブームヘッド下部側を前方傾動させ得るようにした移動式クレーンであっても、その前方傾動時に移動式クレーンの全高がほとんど高くならない。
【発明の実施の形態】
【0022】
以下、図1〜図5を参照して本願実施形態の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンを説明すると、図1〜図4には本願請求項1及び2に対応する第1実施形態を示し、図5には本願請求項3に対応する第2実施形態を示している。
【0023】
図1〜図4に示す第1実施形態の移動式クレーンは、例えばオールテレーンクレーンのような大型のものを対象にしている。そして、この移動式クレーンは、車両1上に伸縮ブーム2を搭載するとともに、該伸縮ブーム2のトップブーム21の先端部22にブームヘッドユニット3Aを脱着自在に取付け得るようにしている。即ち、この種の大型の移動式クレーンでは、伸縮ブーム2のみでクレーン作業を行う場合と、ラフィングジブを使用してクレーン作業を行う場合とがあり、伸縮ブーム2のみでクレーン作業を行う場合にはブームヘッドユニット3Aをトップブーム先端部22に取付け、他方、ラフィングジブを使用する場合にはブームヘッドユニット3Aをトップブーム先端部22から取外して、該トップブーム先端部22にラフィングジブの基端部を連結する。
【0024】
尚、この種の大型の移動式クレーンにおいて、車両1上に伸縮ブーム2を搭載した状態では、図1に示すように伸縮ブーム2を水平姿勢に格納した状態においても移動式クレーンの全高が4メートルを超える高さを有している。そして、この移動式クレーンを公道走行させる場合には、高さ制限規制の関係で伸縮ブーム2を取外して走行させるが、構内移動時には、高さ制限の規制がないので、伸縮ブーム2を車両1上に装着した状態で走行させることができる。
【0025】
ブームヘッドユニット3Aは、ブームヘッド3の上下に離間した2位置に上部シーブ35と下部シーブ36とを取付けている。尚、この上部シーブ35及び下部シーブ36には、伸縮ブーム2の基端側から延出される吊荷用のワイヤーロープ7を巻回させるためのものである。又、ブームヘッド3には、その後端部分の上下2位置に上部ブラケット33と下部ブラケット34をそれぞれ設けている。尚、上部ブラケット33と下部ブラケット34とは、それぞれブームヘッド3の後端部における左右2箇所に設けられている。そして、このブームヘッドユニット3Aは、ブームヘッド3の上部ブラケット33(左右2箇所)とトップブーム先端部22の上部ブラケット23(左右2箇所)とをそれぞれ上部連結ピン13(左右一対ある)で連結する一方、ブームヘッド3の下部ブラケット34(左右2箇所)とトップブーム先端部22の下部ブラケット24(左右2箇所)とをそれぞれ下部連結ピン14(左右一対ある)で連結することで、トップブーム先端部22に装着し得るようになっている。
【0026】
上部連結ピン13と下部連結ピン14とは、それぞれトップブーム先端部22の左右に2本づつ有しており、それぞれ油圧シリンダにより自動で抜き挿しできるようになっている。即ち、図2には上部連結ピン13,13側の連結構造を示しているが、この各上部連結ピン13,13は、油圧シリンダ16により各上部ブラケット23,23の各穴23a,23aに出没させ得るようになっている。そして、ブームヘッド3側の各上部ブラケット33,33の各穴33a,33aをトップブーム先端部22側の各上部ブラケット23,23の各穴23a,23aに合致させた状態で油圧シリンダ16を伸長させることにより、各上部連結ピンを符号13′,13′で示すように各穴23a,33aに挿入し得るようになっている(ブームヘッド3の上部がトップブーム先端部22の上部に連結される)。又、上部連結ピン13,13による連結状態から油圧シリンダ16を縮小させると、各上部連結ピン13,13がブームヘッド3側の上部ブラケット33,33の穴33a,33aから抜き外される(ブームヘッド3の上部をトップブーム先端部22の上部から離脱させることができる)。尚、下部連結ピン14側も、上部連結ピン13側の連結構造と同様に、油圧シリンダで自動的に連結・離脱させ得るように構成されている。
【0027】
ブームヘッド3は、上下に離間した2位置に上部シーブ35と下部シーブ36とを取付けている関係で、上下にかなりの長さを有している。そして、このブームヘッド3(ブームヘッドユニット3A)をトップブーム先端部22に装着した状態では、図1に示すようにブームヘッド3の下端32aが伸縮ブーム2の下面よりかなり下方まで突出している。即ち、図1に示すように、ブームヘッド3を装着した状態で伸縮ブーム2を格納姿勢(水平姿勢)まで倒したときには、ブームヘッド3の下端32aがキャビン11からの水平視線L0の高さよりかなり下方まで突出し、キャビン11からの水平視線L0からブームヘッド下端32aに対する視線L1の下方傾斜角度a1が大きくなって(図示例ではa1=約6°)、走行時(構内移動時)において前方視界が狭くなるという問題を有している。
【0028】
ところで、ブームヘッドユニット3Aの脱着作業は、図1に鎖線図示するように、ブームヘッドユニット3A′を別のクレーンのフック9で支持しながら行う必要があり、該ブームヘッドユニット3Aの脱着の度に、別のクレーン及びその運転者が必要となるとともに、ワイヤーロープ7の取外しや再掛回し等の作業に多大の時間と手間を要する。従って、移動式クレーンの構内移動時において、ブームヘッドユニット3Aを取外すとキャビン11からの前方視界が広くなるが、その場合には上記の各種問題を負担する必要がある。
【0029】
本願実施形態では、移動式クレーンを構内移動させる際に、ブームヘッドユニット3Aをトップブーム先端部22に装着したままでもキャビン11からの前方視界を改善し得る機構を備えている。即ち、図1〜図4の第1実施形態では、ブームヘッド3は、トップブーム先端部22に対して上部連結ピン13,13で枢着し且つ下部連結ピン14,14を外した状態においてブームヘッド3の下部32側が上部連結ピン13による枢着部を中心にしてブーム前後方向に揺動し得るようにしている。
【0030】
又、この移動式クレーンには、ブームヘッド3の下部32側をトップブーム先端部22に対してブーム前方側に傾動せしめるチルト装置4を設けている。この第1実施形態では、チルト装置4としてチルトシリンダ(油圧シリンダ)41を使用している。又、このチルトシリンダ41は、図2に示すようにブームヘッド3の左右各側壁の外面にそれぞれ1つづつ設けている。そして、この各チルトシリンダ41,41は、それぞれシリンダチューブの基端部をピン42でブームヘッド3の側面に枢着し、シリンダロッドの先端部をトップブーム先端部22から吊下げられたリンク材(左右一対ある)45の下端部にピン43で枢着して取付けている。左右の各リンク材45は、その各上端部をブームヘッド3の上部寄り部分にピン46で枢着している。シリンダロッドの先端部とリンク材45の下端部とを枢着しているピン43には、ローラ44(図3)が取付けられている。他方、トップブーム先端部22の先端面には、各チルトシリンダ41が伸長したときに、各ローラ44を衝合させる受け材25(左右一対ある)が取付けられている。尚、この受け材25の前面には、ローラ44を嵌合させる凹面部が形成されている。
【0031】
各チルトシリンダ41には、車両1側からトップブーム先端部22まで延出させた油圧ホースを介して作動油が供給されるが、この各チルトシリンダ41への作動油切換えは、キャビン11内からレバー操作によって行われる。又、トップブーム先端部22とチルトシリンダ41との間には、油圧ホースのジョイント(図示省略)を設けており、ブームヘッドユニット3Aをトップブーム先端部22から取外すときには、該ジョイント部分で各チルトシリンダ41への作動油回路(油圧ホース)を分離する。各チルトシリンダ41,41のシリンダチューブは、それぞれガイド部材47,47でガイドしており、チルトシリンダ41が左右に振れないようにしている。又、この各チルトシリンダ41には、それぞれ伸長側回路中にオーバーロードリリーフバルブ48(図3)が取付けられている。このオーバーロードリリーフバルブ48は、ブームヘッド3を前方にチルトさせた状態で過大な外力がチルトシリンダ41に作用したときの安全弁となるものである。
【0032】
このチルト装置4は、移動式クレーンを構内移動させる際に、ブームヘッドユニット3Aをトップブーム先端部22に装着したままで前方視界を改善させるためのものであり、次のように機能する。まず、このチルト装置4を使用するには、ブームヘッド3をトップブーム先端部22に対して上部連結ピン13のみで連結した(下部連結ピン14は外した)状態で行う。尚、各チルトシリンダ41を最縮小させた状態では、ローラ44が受け材25から僅かに離間しており、ブームヘッド3が図1及び図3に実線図示するようにほぼ鉛直姿勢に位置している。そして、この状態から各チルトシリンダ41を図3に鎖線図示(符号41′)するように伸長させると、各ローラ44が各受け材25に衝合した後、チルトシリンダの伸長力でブームヘッド3の下部32側を上部連結ピン13の枢着部を中心にして前方に傾動させるようになる。この第1実施形態では、図3に示すようにチルトシリンダ41の最伸長状態でブームヘッド3を元の鉛直姿勢から角度b(b=約14°)だけ前方に傾動せしめるようになっている。尚、このとき、チルトシリンダ41の先端部(ピン43部分)は、リンク材45の下端部で連結されているので、受け材25に対して常に定位置で衝合する。そして、ブームヘッド下部32の前方傾動状態では、図3に示すように、ブームヘッド3の下端(符号32a′)が元の位置(符号32aの位置)より長さM1(M1=約500mm)だけ前方移動しているとともに高さN1(N1=175mm)だけ上方移動している。従って、ブームヘッド3の下部32側が前方傾動した状態では、図4に示すように、キャビン11からの水平視線L0に対するブームヘッド下端32aへの視線L2の下方傾斜角度a2が小さくなる(図示例ではa2=約2〜3°)とともに、該ブームヘッド下部32がキャビン11から遠くなる。このように、ブームヘッド3の下部32側をブーム前方側に傾動させると、ブームヘッド下部32がその傾動した分、前方及び上方に変位し、該ブームヘッド3をトップブーム先端部22に装着させたままでも、キャビン11からの前方視界がかなり広くなる。
【0033】
尚、ブームヘッド下部32側を前方傾動させた状態で構内の所定場所まで移動させた後、ブームヘッドユニット3Aをクレーン作業位置に戻すには、次のように操作する。まず、各チルトシリンダ41を縮小させると、ブームヘッド3が自重で鉛直姿勢まで戻り、このときブームヘッド3側の下部ブラケット34の穴がトップブーム先端部22の下部ブラケット24の穴に合致する。そして、その状態で左右の下部連結ピン14を油圧シリンダ(図2の油圧シリンダ16と同様のもの)で外方に突出させて、ブームヘッド3側の各下部ブラケット34とトップブーム先端部22側の各下部ブラケット24とを連結させる。尚、このように、ブームヘッド3を前方傾動させる操作及びその戻し操作は、全てキャビン11内からのレバー操作で行える。
【0034】
又、この第1実施形態の移動式クレーンにおいて、ブームヘッドユニット3Aの装着状態から、トップブーム先端部22にラフィングジブを付け替える場合には、別のクレーンのフック9(図1)でブームヘッドユニット3Aを支持した状態で、各上部連結ピン13及び各下部連結ピン14を抜外せば、チルトシリンダ41及びリンク材45をブームヘッド3側に取付けたまま、ブームヘッドユニット3A′をトップブーム先端部22から分離させることができる。このように、チルトシリンダ41をブームヘッド3側に取付けておくと、ブームヘッドユニット3Aの脱着時にチルトシリンダ41を一体的に取り扱えるので、該チルトシリンダ41を個別に脱着させる作業が不要となる。又、ブームヘッド3を傾動させるためにチルトシリンダ41を使用したものであっても、ブームヘッドユニット3Aを取外した際にチルトシリンダ41がトップブーム先端部22側に残らないので、ラフィングジブの取付けが容易となる(チルトシリンダ41が邪魔にならない)とともに、チルトシリンダ41の重量分だけクレーン作業時の許容吊荷重量を増加させることができる。
【0035】
ところで、ブームヘッドユニット3Aの上部シーブ35には、伸縮ブーム2の基端側から延出される吊荷用のワイヤーロープ7を巻掛ける必要があるために、従来では該上部シーブ35を伸縮ブーム2の上面より僅かに高い位置に取付けている。尚、従来の移動式クレーンでは、上部シーブ35の上面がブームヘッドユニット3Aの最高部位になる場合が多く、且つ上部シーブ35は上部連結ピン13による枢着部からかなり前方に離れた位置に取付けられている。ところが、本願のように、ブームヘッド3の下部32側を前方傾動させるようにしたものでは、該ブームヘッド3がその後端部上部寄り位置において上部連結ピン13で枢着されている関係上、ブームヘッドユニット3Aの上面前端側が上方に弧回動して、該ブームヘッドユニット3の上面が伸縮ブーム2の上面より高くなり、走行時における移動式クレーンの全高が高くなるという悪影響が生じる。
【0036】
このように、ブームヘッド3の下部32側を前方傾動させた場合に生じる高さ増大防止対策として、本願第1実施形態では次の構成を有している。即ち、図1〜図4の第1実施形態では、まず、ブームヘッド3に取付けられた上部シーブ35を含むブームヘッドユニット3A全体が、格納姿勢にある伸縮ブーム2の上面高さより高くならないようにしている。この場合、上部シーブ35は、通常より例えば80mm程度だけ低い位置に取付けるとよい。ところで、ブームヘッドユニット3Aを使用してクレーン作業を行う場合に、ブームヘッドユニット3Aの上部シーブ35の上面が伸縮ブーム2の上面より低位置にあると、伸縮ブーム2の基端側から上部シーブ35に巻掛けられるワイヤーロープ7が伸縮ブーム2の上面に接触するという不都合が生じる。この対策として、第1実施形態では、ブームヘッド3の上部における上部シーブ35より後側の上部連結ピン13による枢着部に近い位置において、小径シーブ37を取付けている。この小径シーブ37は、図1又は図3に示すように、伸縮ブーム2の基端側から上部シーブ35に巻掛けられるワイヤーロープ7をガイドするためのものであるが、ブームヘッド3を上下各連結ピン13,14でトップブーム先端部22に装着した状態において、該小径シーブ37の上面が格納姿勢にある伸縮ブーム2の上面より僅かに高位置となる状態で取付けている。
【0037】
このようにすると、伸縮ブーム基端側から延出されるワイヤーロープ7を小径シーブ37を介して上部シーブ35に巻掛けることができるので、ブームヘッドユニット3Aを使用してクレーン作業を行う場合には何ら支障がない。
【0038】
又、キャビン11からの前方視界を改善するために、図3に鎖線図示するようにチルト装置4でブームヘッド3の下部32側を前方傾動させると、ブームヘッドユニット3Aの上面前端側が上部連結ピン13による枢着部を中心にして上方に弧回動し、小径シーブ37が当初の高さ位置より符号37′の高さまで変位して、若干高さH(図示例ではH=54mm程度)だけ高くなるが、該小径シーブ37は該弧回動中心(上部連結ピン13による枢着部)に近い位置に取付けているので、弧回動による小径シーブ37の上動変位高さを小さくできる。従って、前方視界改善のためにブームヘッド3の下部32側を前方傾斜させる構造のものであっても、該ブームヘッド下部32側の前方傾斜状態において移動式クレーンの全高増加量を小さくできる。
【0039】
図5に示す第2実施形態の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンも、第1実施形態のものと同様に、ブームヘッド3の下部32側を前方傾動させることにより、キャビン11からの前方視界を改善させ得るようにするとともに、該ブームヘッド3の下部32側を前方傾動させたときの移動式クレーンの全高を抑制し得るようにしたものである。尚、図5は、第1実施形態における図3相当図であり、移動式クレーンの基本構造は図1のものと同様である。
【0040】
そして、図5の第2実施形態では、ブームヘッドユニット3Aの上部シーブ35は、ブームヘッドユニット3Aをトップブーム先端部22に対してクレーン作業位置に装着した状態(上部連結ピン13及び下部連結ピン14で連結した状態)において、伸縮ブーム2の上面(例えばトップブーム先端部22の上部ブラケット23の上面)より僅かに高くなる位置に設置している。尚、この第2実施形態では、上部シーブ35の上端がブームヘッドユニット3Aにおける最高部位になっている。
【0041】
他方、トップブーム先端部22の上部位置には、上部連結ピン13による枢着部より前方に突出する突出ブラケット26(左右一対ある)を延出させている。この突出ブラケット26の先端は、ブームヘッド3を上部連結ピン13及び下部連結ピン14でトップブーム先端部22に装着した状態において、ブームヘッドユニット3Aの最高部位(上部シーブ35の上端)がある位置の直下上部寄り位置に達している。
【0042】
そして、この第2実施形態では、各突出ブラケット26(左右一対ある)の各先端部に、ブームヘッド3の左右側壁におけるブームヘッドユニット3Aの最高部位がある位置の直下上部寄り位置(図示例では上部シーブ35の軸の上部近傍位置)を、それぞれ抜き挿し自在な揺動専用ピン15で枢着している。そして、この各揺動専用ピン15を使用して突出ブラケット26にブームヘッド3の所定位置を枢着し、且つ上部連結ピン13及び下部連結ピン14をそれぞれ抜き外した状態では、ブームヘッド3の下部32側が揺動専用ピン15による枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るようになっている。
【0043】
尚、この第2実施形態におけるその他の構成は、上記第1実施形態のものとほぼ同様であるが、この第2実施形態では、後述するようにブームヘッド下部32側がかなり大きく前方傾動したときでも、ブームヘッドユニット3Aの上面が元の高さよりほとんど高くならないようにしている関係上、チルトシリンダ41としてストロークの長いものを使用している。
【0044】
そして、この第2実施形態の移動式クレーンでは、構内移動させる際に、トップブーム先端部22に揺動専用ピン15(左右一対ある)でブームヘッド3の上部寄り位置を枢着し且つ上部連結ピン13及び下部連結ピン14を外した状態で、チルト装置4(チルトシリンダ41)によりブームヘッド下部32側を前方に傾動させることができ、それによってブームヘッド3を装着したままでもキャビンからの前方視界を改善させることができるようになっている。又、揺動専用ピン15は、ブームヘッドユニット3Aの最高部位がある位置の直下上部寄り位置を枢着しているので、鎖線図示(符号3′)するようにブームヘッドが前方傾動してブームヘッドユニット3Aの上面が弧回動しても、該ブームヘッドユニットの最高部位がある位置(上部シーブ35の上端)はほとんど上動することがない。従って、ブームヘッド下部32側を前方傾動させ得るようにした移動式クレーンであっても、その前方傾動時に移動式クレーンの全高がほとんど高くならない。又、このように、ブームヘッド3の前方傾動時に、ブームヘッドユニット3Aの最高部位が元の高さより高くならないようにしたものでは、チルトシリンダ41としてストロークの長いものを使用してブームヘッドの傾動角度を大きくでき、それによってブームヘッド下端32aの前方変位量M2及び上方変位量N2を大きくできる(前方視界がより一層改善できる)。
【0045】
又、図5の第2実施形態の移動式クレーンにおいて、ブームヘッドユニット3Aをトップブーム先端部22から取外す場合には、ブームヘッドユニット3Aを別のクレーンのフック9で支持した状態で、揺動専用ピン15、上部連結ピン13、下部連結ピン14をそれぞれ抜き外せばよい。
【0046】
尚、本願の各実施形態では、チルト装置4として、ブームヘッド3側に取付けたチルトシリンダ41を採用しているが、本願請求項1以外に適用する場合には、チルト装置4として、吊荷用ウインチ(ワイヤーロープ7によってブームヘッド3を揺動させる)や伸縮ブーム2の伸縮機能(この場合は先端より2段目のブームとブームヘッド3との間をテンション材で連結する)等を利用することも可能である。又、チルト装置4としてチルトシリンダ41を採用した場合でも、該チルトシリンダ41をトップブーム先端部側に取付けることも可能である。
【発明の効果】
【0047】
次に、本願各発明の効果を説明する。
本願請求項1の発明の効果
本願請求項1の発明の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンは、ブームヘッド3をトップブーム先端部22に対して上部連結ピン13のみで枢着した状態においてブームヘッド下部32側が上部連結ピン13による枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るようにする一方、ブームヘッド下部32側をトップブーム先端部22に対してブーム前方側に傾動せしめるチルトシリンダ41を有している。そして、チルトシリンダ41により、ブームヘッド3の下部32側を前方傾動させることでブームヘッド3の下端をキャビン11より遠く且つ上方に位置させることができるようになっている。
【0048】
従って、本願請求項1によれば、移動式クレーンを構内移動させる際に、トップブーム先端部22にブームヘッド3を装着したままであっても、従来より前方視界を改善させることができる。又、構内移動の度にブームヘッド3を脱着させるという煩わしさを解消でき、しかも移動式クレーンを効率よく(短時間で)目的の場所まで移動させることができるという効果がある。
【0049】
又、本願請求項1では、ブームヘッド傾動用のチルトシリンダ41とその支持用リンク材45をブームヘッド3側に取付けているので、ブームヘッド3の脱着時にチルトシリンダ41とリンク材45をブームヘッド3と共に一体的に取り扱え、該チルトシリンダ41を使用したものであってもその取り扱いが簡単となる(チルトシリンダを個別に脱着させる作業が不要となる)。又、ブームヘッド傾動用のチルトシリンダ41を使用したものであっても、ブームヘッド3を取外した際にチルトシリンダがトップブーム先端部側に残らないので、ラフィングジブの取付けが容易となる(チルトシリンダが邪魔にならない)とともに、チルトシリンダの重量分だけクレーン作業時の許容吊荷重量を増加させることができる、等の効果がある。
本願請求項2の発明の効果
本願請求項2の発明の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンは、上記請求項1の発明と同様に、ブームヘッド3をトップブーム先端部22に対して上部連結ピン13のみで枢着した状態においてブームヘッド下部32側が上部連結ピン13による枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るようにする一方、ブームヘッド下部32側をトップブーム先端部22に対してブーム前方側に傾動せしめるチルト装置4を備えている。そして、チルト装置4により、ブームヘッド3の下部32側を前方傾動させることでブームヘッド3の下端をキャビン11より遠く且つ上方に位置させることができるようになっている。
【0050】
従って、本願請求項2によれば、上記請求項1と同様に、移動式クレーンを構内移動させる際に、トップブーム先端部22にブームヘッド3を装着したままであっても、従来より前方視界を改善させることができるという効果がある。
【0051】
又、本願請求項2では、ブームヘッドユニット3A全体が格納姿勢にある伸縮ブーム2の上面高さより高くならないようにするとともに、ブームヘッド3の上部31における上部シーブ35より後側の上部連結ピン13による枢着部に近い位置において、伸縮ブーム2の基端側から上部シーブ35に巻掛けられるワイヤーロープ7をガイドするための小径シーブ37を、伸縮ブーム2の上面より僅かに高位置となる状態で取付けている。
【0052】
このようにすると、上記のようにチルト装置4でブームヘッド3の下部32側を前方傾動させたときに、ブームヘッドユニット3Aの上面前端側が上部連結ピン13による枢着部を中心にして上方に弧回動しても、ブームヘッドユニット3Aの最高部位となる小径シーブ37を弧回動中心に近い位置に取付けているので、弧回動による小径シーブ37の上方変動高さを小さくできる。従って、前方視界改善のためにブームヘッドの下部側を前方傾斜させる構造のものであっても、該ブームヘッド下部32側の前方傾斜状態において移動式クレーンの全高がさほど大きくならないという効果がある。
本願請求項3の発明の効果
本願請求項3の発明の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンは、ブームヘッド3を、トップブーム先端部22に対して、ブームヘッドユニット3Aの最高部位がある位置の直下上部寄り位置において抜き挿し自在な揺動専用ピン15で枢着して、上部連結ピン13及び下部連結ピン14をそれぞれ外した状態においてブームヘッド3の下部32側が揺動専用ピン15による枢着部を中心にしてブーム前後方向に揺動し得るようにする一方、ブームヘッド3の下部32側をトップブーム先端部22に対してブーム前方側に傾動せしめるチルト装置4を備えている。
【0053】
従って、本願請求項3の発明では、移動式クレーンを構内移動させる際に、上部連結ピン13及び下部連結ピン14を外し、トップブーム先端部22に揺動専用ピン15でブームヘッド3の上部寄り位置を枢着した状態で、チルト装置4によりブームヘッド下部32側を前方に傾動させることができ、それによって上記請求項1及び2と同様にブームヘッドを装着させたままでもキャビンからの前方視界を改善させることができるという効果がある。
【0054】
又、揺動専用ピン15は、ブームヘッドユニット3Aの最高部位がある位置の直下上部寄り位置を枢着しているので、ブームヘッド下部32側を前方傾動させてブームヘッドユニット3Aの上面が弧回動したときに、該ブームヘッドユニット3Aの最高部位がある位置はほとんど上動することがない。従って、ブームヘッド下部32側を前方傾動させ得るようにした移動式クレーンであっても、その前方傾動時に移動式クレーンの全高がほとんど高くならず、請求項2の場合より一層全高抑制効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願第1実施形態の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンの一部側面図である。
【図2】 図1の移動式クレーンにおけるブームヘッドユニットを分離した状態の平面図である。
【図3】 図1の移動式クレーンの一部拡大図である。
【図4】 図1の移動式クレーンの状態変化図である。
【図5】 本願第2実施形態の移動式クレーンの一部側面図である。
【図6】 従来の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンの一部側面図である。
【符号の説明】
1は車両、2は伸縮ブーム、3はブームヘッド、3Aはブームヘッドユニット、4はチルト装置、7はワイヤーロープ、11はキャビン、13は上部連結ピン、14は下部連結ピン、15は揺動専用ピン、21はトップブーム、22はトップブーム先端部、26は突出ブラケット、32はブームヘッド下部、35は上部シーブ、37は小径シーブ、41はチルトシリンダ、45はリンク材である。
Claims (3)
- 車両(1)上に搭載した伸縮ブーム(2)のトップブーム先端部(22)にブームヘッド(3)を備え、該ブームヘッド(3)をトップブーム先端部(22)に対して上下に離間した2位置でそれぞれ抜き挿し自在な上部連結ピン(13)と下部連結ピン(14)により脱着自在に装着し得るようにした脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンであって、
前記ブームヘッド(3)は、前記トップブーム先端部(22)に対して上部連結ピン(13)で枢着し且つ前記下部連結ピン(14)を外した状態においてブームヘッド(3)の下部(32)側が上部連結ピン(13)による枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るようにする一方、
前記ブームヘッド(3)側に、その一端側を該ブームヘッド(3)側に枢着されその他端側を前記トップブーム先端部(22)側に衝合せしめられてその伸長時に該ブームヘッド(3)の下部(32)側を前記トップブーム先端部(22)に対してブーム前方側に傾動せしめるチルトシリンダ(41)を取付けるとともに、該チルトシリンダ(41)の前記他端側はその上端部を前記ブームヘッド(3)の上部寄り部分に枢着されたリンク材(45)の下端部に連結されていてしかも該チルトシリンダ(41)とリンク材(45)は前記ブームヘッド(3)とともに前記トップブーム先端部(22)から分離させることができるようにした
ことを特徴とする脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーン。 - 車両(1)上に搭載した伸縮ブーム(2)のトップブーム先端部(22)にブームヘッド(3)を備え、該ブームヘッド(3)をトップブーム先端部(22)に対して上下に離間した2位置でそれぞれ抜き挿し自在な上部連結ピン(13)と下部連結ピン(14)により脱着自在に装着し得るようにした脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンであって、
前記ブームヘッド(3)は、前記トップブーム先端部(22)に対して上部連結ピン(13)で枢着し且つ前記下部連結ピン(14)を外した状態においてブームヘッド(3)の下部(32)側が上部連結ピン(13)による枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るようにする一方、
前記ブームヘッド(3)の下部(32)側を前記トップブーム先端部(22)に対してブーム前方側に傾動せしめるチルト装置(4)を備え、
さらに前記ブームヘッド(3)に取付けられた上部シーブ(35)を含むブームヘッドユニット(3A)全体が格納姿勢にある伸縮ブーム(2)の上面高さより高くならないようにするとともに、
ブームヘッド(3)の上部(31)における前記上部シーブ(35)より後側で前記上部連結ピン(13)による枢着部に近い位置において、前記伸縮ブーム(2)の基端側から前記上部シーブ(35)に巻掛けられるワイヤーロープ(7)をガイドするための小径シーブ(37)を、伸縮ブーム(2)の上面より僅かに高位置となる状態で取付けた、
ことを特徴とする脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーン。 - 車両(1)上に搭載した伸縮ブーム(2)のトップブーム先端部(22)にブームヘッド(3)を備え、該ブームヘッド(3)をトップブーム先端部(22)に対して上下に離間した2位置でそれぞれ抜き挿し自在な上部連結ピン(13)と下部連結ピン(14)により脱着自在に装着し得るようにした脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンであって、
前記ブームヘッド(3)は、前記トップブーム先端部(22)に対して、ブームヘッド(3)に取付けられた上部シーブ(35)を含むブームヘッドユニット(3A)の最高部位がある位置の直下上部寄り位置において抜き挿し自在な揺動専用ピン(15)で枢着して、前記上部連結ピン(13)及び前記下部連結ピン(14)をそれぞれ外した状態においてブームヘッド(3)の下部(32)側が前記揺動専用ピン(15)による枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るようにする一方、
前記ブームヘッド(3)の下部(32)側を前記トップブーム先端部(22)に対してブーム前方側に傾動せしめるチルト装置(4)を備えた、
ことを特徴とする脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーン。
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