JPH0930778A - ジブ付きクレーン車におけるジブのテンション装置 - Google Patents

ジブ付きクレーン車におけるジブのテンション装置

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JPH0930778A
JPH0930778A JP17644895A JP17644895A JPH0930778A JP H0930778 A JPH0930778 A JP H0930778A JP 17644895 A JP17644895 A JP 17644895A JP 17644895 A JP17644895 A JP 17644895A JP H0930778 A JPH0930778 A JP H0930778A
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rod
jib
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tip
pin hole
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JP17644895A
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Shigeaki Tani
繁晃 谷
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Tadano Ltd
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Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テンションロッドの組立・分解作業を高所作
業とならない低位置から行え、又該作業を軽作業で且つ
安全にしかも短時間で行えるようにする。 【構成】 テンションロッド5を、ブーム先端部11の
上部に枢着した短尺の基側ロッド51とジブ本体21の
先端部寄り適所に枢着した長尺の先側ロッド55とに分
割し、基側ロッド51の先端部51bに形成したピン穴
52と先側ロッド55の基端部55aに形成したピン穴
56との連結作業を、先側ロッド55をジブ本体21の
上面に沿わせた格納状態のままで行えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ジブ付きクレー
ン車におけるジブのテンション装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ジブ付きクレーン車においては、ジブを
使用状態で支持するテンション装置が必要であるが、こ
の種のテンション装置の公知例として、図7及び図8に
示すようなものがある(例えば実開平3−25494号
公報)。
【0003】この図7及び図8に示す公知のジブ付きク
レーン車は、車両9上にブーム(伸縮ブーム)1を搭載
し、さらに該ブーム1の先端部11にジブ2を着脱自在
に継ぎ足して使用し得るようになっている。ジブ2は、
ジブ本体21と該ジブ本体21を支持するテンション装
置3を有している。テンション装置3は、ジブ本体21
のチルト変更用の油圧シリンダ4とテンションロッド5
とで構成されている。テンションロッド5は、長尺棒状
のものが左右2本使用されている。油圧シリンダ4は、
ジブ本体21上において伸縮ロッド42が前方に向けて
伸縮するように設置されている。伸縮ロッド42の先端
部には横軸61が取付けられており、該横軸61の両端
に各テンションロッド5,5の先端部5b,5bがそれ
ぞれ上下揺動自在に連結されている。尚、横軸61は、
箱体6の左右両側面に形成したガイド穴(例えば図6の
符号62参照)にガイドされて前後方向にのみ移動する
ようになっている。又、このテンションロッド5は、ジ
ブ2の不使用時には図7及び図8において実線図示する
ようにジブ本体21の上部に格納されるが、そのとき、
油圧シリンダ4はほぼ全伸長させた状態でテンションロ
ッド5の基端部5aをピン10によりロックする。尚、
ジブ2の不使用時には、テンションロッド5及びジブ本
体21をブーム先端部11から外して、ジブ2全体をブ
ーム1(基端ブーム)の下面又は側面に支持させてお
く。
【0004】図7及び図8のジブ付きクレーン車におい
て、ジブ2を基端ブームに沿わせた格納位置から使用位
置に組付けるには次のようにして行う。即ち、ジブ本体
21の基端部21a(左右2つ)をブーム先端部11の
下部位置に支軸12で枢着した後、ジブ本体21の先端
部をワイヤーロープ7及び補助フック8で支持して該ジ
ブ本体21をブーム先端部11の前方に振り出し、ブー
ム1をほぼ水平位置まで倒伏させる。このとき、図7に
示すように、ジブ本体21もほぼ水平姿勢に維持される
が、ジブ本体21の上面までの高さH1は地面Gから約
2.3m程度とかなり高位置となる。次に、ジブ本体21
上に格納しているテンションロッド5の基端部5aをブ
ーム先端部11の上部の連結部13に連結するが、その
作業はテンションロッド5の基端部5aを固定している
ピン10を抜き外し、テンションロッド5を鎖線図示
(符号5′)するように連結部13の高さ位置まで持ち
上げて、テンションロッド5の基端部5aのピン穴と連
結部13のピン穴とを位置合わせした後、両ピン穴にピ
ンを差し込んで連結する。ところで、ブーム先端部11
側の連結部13は、ブーム1を最大倒伏させた状態でも
地面Gからかなりの高位置H2(例えば3.3m)にある。
従って、テンションロッド5の基端部5aを該連結部1
3に連結する作業は、従来では、高さが2m以下の脚立
F上からでは極めて難しく、図7に示すように作業員M
がジブ本体21上に乗って行っているのが現状である。
尚、使用状態にあるテンションロッド5を取外す際に
も、同様に作業員Mがジブ本体21上に乗って行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7及び図
8に示す公知のジブテンション装置では、次のような問
題があった。 ジブ本体21上に乗って行う作業は、地面Gから2
mを超えた高さ(図示例では2.3m)で行う必要がある
ため、法規上の高所作業に該当し、作業に危険性を伴う
とともに命綱等の安全対策を講じる必要があった。 テンションロッド5の基端部5aをブーム先端部1
1の連結部13に着脱するには、作業員Mがジブ本体2
1上においてテンションロッド5の基端部5aを持ち上
げなければならず、テンションロッド5がかなりの重量
を有するために、その着脱作業が重労働となる。 ジブ本体21上に乗って行う作業では、足場の状況
が悪く、しかもジブ本体21を支持しているワイヤーロ
ープ7に作業員Mが近接して危険であるとともに、身体
が該ワイヤーロープ7に接触すると汚れる。 テンションロッド5の着脱作業の度に、作業員Mが
ジブ本体21上に乗り降りしなければならず、その乗り
降り作業に時間を要するとともに該乗り降り作業が面倒
である。
【0006】尚、図7及び図8に示す公知のジブテンシ
ョン装置では、ジブチルト用の油圧シリンダ4の伸縮ロ
ッド42が前方に向けて伸縮するように設置されてお
り、テンションロッド5をジブ本体21上に格納した状
態では、該テンションロッド5の長さの関係で該油圧シ
リンダ4を伸長させておく必要があり(油圧シリンダ4
を縮小させるとテンションロッド5の基端部5aがジブ
本体の基端部21aより後方に突出する)、その場合、
油圧シリンダ4の伸縮ロッド42がシリンダチューブ4
1から長尺長さ突出するようになり、伸縮ロッド42の
外側に箱体6を設けているものの、伸縮ロッド42に発
錆のおそれが生じるという問題がある。
【0007】本願発明は、上記した公知のジブテンショ
ン装置の問題点に鑑み、テンションロッドの組立・分解
作業を高所作業とならない低位置から行え、又該作業を
軽作業で且つ安全にしかも短時間で行えようにしたジブ
付きクレーン車におけるジブのテンション装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0009】即ち、本願発明にかかるジブのテンション
装置は、図1〜図6に例示するように、クレーン車にお
けるブーム先端部11の下部にジブ本体21の基端部2
1aを枢着し、さらにブーム先端部11の上部とジブ本
体21の先端部寄り適所との間に油圧シリンダ4とテン
ションロッド5とを有するテンション装置3を介設した
ジブ付きクレーン車において、テンションロッド5は、
短尺であってその基端部51aをブーム先端部11の上
部に前後揺動自在に枢着した基側ロッド51と、長尺で
あってその先端部51bをジブ本体21の先端部寄り適
所に枢着した先側ロッド55とに分割し、且つ基側ロッ
ド51の先端部51bに形成したピン穴52と先側ロッ
ド55の基端部55aに形成したピン穴56とをピン5
0で着脱自在に連結し得るようにし、又、テンションロ
ッド5の先側ロッド55はジブ本体21の上面に沿わせ
た状態で格納し得るようにし、さらに、該先側ロッド5
5を格納姿勢に位置させた状態で、基側ロッド51を前
後に揺動させることにより、該基側ロッド51の先端部
51bのピン穴52を先側ロッド55の基端部55aの
ピン穴56に重合せしめ得るように構成している。
【0010】又、本願の他の発明にかかるジブのテンシ
ョン装置では、上記したジブ付きクレーン車において、
テンションロッド5は、短尺であってその基端部51a
をブーム先端部11の上部に前後揺動自在に枢着した基
側ロッド51と、長尺であってその先端部51bをジブ
本体21の先端部寄り適所に枢着した先側ロッド55と
に分割し、且つ基側ロッド51の先端部51bに形成し
たピン穴52と先側ロッド55の基端部55aに形成し
たピン穴56とをピン50で着脱自在に連結し得るよう
にする一方、基側ロッド51はブーム先端部11の前部
寄り適所に下向き姿勢で格納し得るようにし、且つ先側
ロッド55はジブ本体21の上面に沿わせた状態でしか
も前後方向にスライド自在に格納し得るようにするとと
もに、基側ロッド51及び先側ロッド55をそれぞれ格
納姿勢に位置させた状態で、該先側ロッド55を油圧シ
リンダ4で前後にスライドさせることにより、該先側ロ
ッド55の基端部55aのピン穴56をブーム先端部1
1の前部寄り適所に格納させた基側ロッド51の先端部
51bのピン穴52に重合せしめ得るように構成してい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図6には、本願発明にかか
る、ジブ付きクレーン車におけるジブのテンション装置
の実施形態が示されている。尚、以下の説明において、
前後方向とはブーム1又はジブ2の長さ方向をいい、左
右方向とはブーム1又はジブ2の幅方向(図2における
上下方向)をいう。
【0012】この実施形態のジブ付きクレーン車は、車
両9上に搭載したブーム1の基端部11にジブ2を着脱
自在に継ぎ足し得るように構成されている。ブーム1は
通常、多段伸縮式のものが採用される。ジブ2は、基端
部21aが2叉状に分れたジブ本体21と該ジブ本体2
1を支持するテンション装置3とを有している。
【0013】ジブ本体21は、その基端部21aの両側
をブーム先端部11の下部両側にそれぞれ支軸12,1
2で枢支して、該ジブ本体21が起伏自在なる如く装着
されている。尚、テンション装置3を使用位置に組付け
るには、図1に示すように、ジブ本体21の先端部をワ
イヤーロープ7及び補助フック8で支持して該ジブ本体
21をブーム先端部11の前方に振り出し、ブーム1を
ほぼ水平位置まで倒伏させるとともに、ジブ本体21も
ほぼ水平姿勢に維持させる。このとき、ジブ本体21の
上面までの高さH1は地面Gから約2.3m程度とかなり高
位置となる。
【0014】テンション装置3は、この実施形態では、
ジブチルト用の油圧シリンダ4と、左右一対のテンショ
ンロッド5,5とを有している。
【0015】油圧シリンダ4は、ジブ本体21の先端部
寄り位置の上部に、伸縮ロッド42が前方に向けて出没
するように設置されている。そして、油圧シリンダ4の
伸縮ロッド42が出没する部分には、前後方向に適宜長
さを有する箱体6が被覆されている。この箱体6の左右
両側面には、前後方向に長いガイド穴62がそれぞれ形
成されている。他方、油圧シリンダ4の伸縮ロッド42
の先端部には左右方向に向けた横軸61が取付けられて
いる。又、この横軸61の左右両端部は、それぞれ箱体
6の各ガイド穴62からそれぞれ突出させている。従っ
て、油圧シリンダ4を伸縮させると、横軸61がガイド
穴62にガイドされて前後直線方向に進退せしめられ
る。
【0016】各テンションロッド5,5は、それぞれ短
尺の基側ロッド51と長尺の先側ロッド55とに2分割
されている。
【0017】各テンションロッド5,5の基側ロッド5
1,51は、その基端部(上端部)51aをブーム先端
部11の上部に支軸14で枢着している。そして、この
各基側ロッド51,51は、その基端部51aの支軸1
4を中心として前後に揺動自在としている。又、各基側
ロッド51,51の先端部51bには、それぞれ長穴状
のピン穴52が形成されている。尚、基側ロッド51に
おける、支軸14による枢着部から先端部のピン穴52
までの長さは、該基側ロッド51側のピン穴52が、後
述するように先側ロッド55をジブ本体21上に格納し
たときの先側ロッド基端部55aのピン穴56に重合し
得るように設定されている。
【0018】又、この基側ロッド51,51は、ブーム
先端部11の前部寄り適所に下向き姿勢で格納し得るよ
うにしている。即ち、この実施形態では、基側ロッド5
1の先端部51b寄り位置にピン穴付きのブラケット5
3を形成する一方、ブーム先端部11の前面に該基側ロ
ッド51側のブラケット53と合致し得るピン穴付きの
ブラケット15を形成して、該両ブラケット15,53
の各ピン穴にピン16を挿通させることにより、基側ロ
ッド51をブーム先端部11の前部に下向きの格納姿勢
で固定し得るようにしている。尚、この基側ロッド51
は、ピン16を抜き外すと、手動で格納姿勢から前方に
弧回動させることができる。
【0019】各テンションロッド5,5の先側ロッド5
5,55は、その先端部55b,55bを、前記箱体6
の左右各ガイド穴62から突出させた横軸61の各突出
端部にそれぞれ連結して設置している。そして、この各
先側ロッド55,55は、横軸61を中心として基端部
55a側を上下揺動し得るようにしている。又、各先側
ロッド55,55の基端部55aには、それぞれ長穴状
のピン穴56が形成されている。
【0020】この各先側ロッド55,55は、ジブ本体
21の上面に沿わせた状態で格納し得るようにしてい
る。即ち、この実施形態では、ジブ本体21の基端部2
1a寄りの上面の左右2箇所にそれぞれ先側ロッド55
を下方から抱持し得るU型のブラケット23,23を取
付ける一方、各先側ロッド55,55の上面に該各ブラ
ケット23,23に合致し得るブラケット57,57を
形成し、各側のブラケット23,57を合致させた状態
で両ブラケット23,57のピン穴にピン50を挿通さ
せることにより固定し得るようにしている。この先側ロ
ッド55側のブラケット57の形成位置は、この実施形
態では、油圧シリンダ4を縮小側ストロークエンドより
僅かに(例えば50〜100mm)伸長させた状態におい
てジブ本体21側のブラケット23に合致するように位
置決めされている。又、この先側ロッド55は、ピン5
0を抜き外すと、油圧シリンダ4を伸縮させることによ
り、ジブ本体21側のブラケット23にガイドされた状
態で前後方向にスライドさせることができるようになっ
ている。
【0021】基側ロッド51側のピン穴52と先側ロッ
ド55側のピン穴56とは、該基側ロッド51及び先側
ロッド55のそれぞれ格納姿勢において、次の条件を満
たすように位置決めされている。
【0022】まず、基側ロッド51側のピン穴52は、
該基側ロッド51を前後に揺動させたときに図4に示す
側面視において符号Pで示す軌跡を画くが、該軌跡P上
に格納姿勢にある先側ロッド55側のピン穴56が位置
するようにしている。そして、図4の例では、基側ロッ
ド51を符号51′で示す位置まで前方に弧回動させた
ときに基側ロッド側のピン穴52′が先側ロッド側のピ
ン穴56に重合するようになり、両ピン穴52′,56
にピン50を挿通させれば、基側ロッド51の先端部5
1bと先側ロッド55の基端部55aとを連結すること
ができるようになっている。尚、この実施形態では、両
ピン穴52′,56に挿通されるピン50として、先側
ロッド55の格納姿勢での固定用ピンを共用している。
【0023】他方、先側ロッド55側のピン穴56は、
図5に実線図示する先側ロッド格納状態から油圧シリン
ダ4を縮小(例えばストロークエンドまで縮小)したと
きに、先側ロッドの基端部55aが符号55a′で示す
位置まで後方にスライドし、そのとき先側ロッド側のピ
ン穴56が符号56′で示すように、格納位置にある基
側ロッド51側のピン穴52に重合するようにしてい
る。そして、この場合も、重合した両ピン穴52,5
6′にピン50を挿通させれば、基側ロッド51の先端
部51bと先側ロッド55の基端部55aとを連結する
ことができる。
【0024】尚、図示の実施形態では、基側ロッド51
と先側ロッド55との何れか一方を格納姿勢に位置させ
た状態で、該基側ロッド51と先側ロッド55との何れ
か他方を揺動又はスライドさせることにより、何れの場
合も各側のピン穴52,56を相互に重合させることが
できるようになっているが、他の実施形態では、基側ロ
ッド51を揺動させたときのみ、あるいは先側ロッド5
5をスライドさせたときのみに上記両ピン穴52,56
が重合するようにしたものも採用することができる。
又、基側ロッド51を揺動させたときのみに、両ピン穴
52,56を重合させることができるようにしたもので
は、油圧シリンダ4がストロークエンドまで縮小したと
きに先側ロッド55が格納位置に維持される(即ち、ジ
ブ本体21側のブラケット23と先側ロッド55側のブ
ラケット57とが合致する)ようにしてもよい。
【0025】この実施形態のジブのテンション装置は、
次のようにして組付けられる。まず、図1に示すよう
に、ブーム1をほぼ水平姿勢まで倒伏させ、且つそのブ
ーム先端部11の前方にジブ本体21を同じくほぼ水平
姿勢に維持させた状態で、ワイヤーロープ7及び補助フ
ック8で支持しておく。尚、テンション装置3の組付け
前は、基側ロッド51及び先側ロッド55がそれぞれ格
納位置においてそれぞれピン16,50で固定されてい
る。又、先側ロッド55の格納状態では、油圧シリンダ
4はストロークエンドに近い状態まで縮小しており、従
って油圧シリンダ4の伸縮ロッド42の突出長さは小さ
くなっている。尚、ジブ2の不使用時、即ち、ジブ2全
体をブーム側方に格納している場合も先側ロッド55は
格納位置にあり、この場合も油圧シリンダ4の伸縮ロッ
ド42の突出長さは小さくなっている。このように、伸
縮ロッド42の突出長さが小さい状態では、該伸縮ロッ
ド42に錆が発生する範囲が少なくなり、特別な防錆対
策(例えば伸縮ロッド42部分にフレキシブルカバーを
被せる)を不要にしたりあるいは軽減できる。尚、他の
実施形態では、上記したように、油圧シリンダ4がスト
ロークエンドまで縮小したときに先側ロッド55が格納
位置に維持されるようにすることもできるが、その場合
には伸縮ロッド42がシリンダチューブ41の先端に摺
動する全範囲に亘って発錆が生じないようになる。
【0026】次に、ブーム先端部11の直下近傍位置
に、例えば1〜1.5m程度の高さの脚立Sを立てて、そ
の脚立S上に作業員Mが乗ってテンション装置3の組付
け作業を行うが、脚立S上に乗った状態では基側ロッド
51の先端部(下端部)51bが作業員Mの肩の高さか
それより低位置にある。又、ジブ本体21を支持してい
るワイヤーロープ7は、脚立S上の作業員Mの頭部より
かなり上方に位置しており、作業中に該ワイヤーロープ
7が身体に接触することがない。従って、テンション装
置3の組付け作業中に身体がワイヤーロープ7に接触す
るという危険性を未然に解消できる。尚、先側ロッド5
5を固定しているピン50を各ロッド51,55のピン
穴52,56に挿通させるピンに共用する場合には、脚
立S上に乗ったときに該ピン50を抜き外しておく。
【0027】そして、図4に示すテンション装置3の組
付け例では、脚立S上の作業員Mにより、基側ロッド5
1を固定しているピン16を抜き外し、該基側ロッド5
1の先端部51b付近を持って該基側ロッド51を符号
51′で示すように前方に弧回動させて、基側ロッド5
1側のピン穴52を符号52′で示すように格納位置に
ある先側ロッド55側のピン穴56に重合させ、該両ピ
ン穴52′,56にピン50を挿通させる。この場合、
基側ロッド51は、ほぼ鉛直姿勢で垂れ下がっており、
該基側ロッド51を弧回動させるのに極めて軽作業で行
える。
【0028】又、図5に示すテンション装置3の組付け
例では、符号50のピンを抜き外した状態で、油圧シリ
ンダ4をストロークエンドまで縮小させると、先側ロッ
ド55側のピン穴56が符号56′で示すように格納位
置にある基側ロッド51側のピン穴52に重合するよう
になり、該両ピン穴56′,52に先に抜き外したピン
50を挿通させればよい。尚、この図5の組付け例で
は、両ピン穴56′,52にピン50を挿通させた後、
基側ロッド51を固定しているピン16を抜き外すとよ
い。
【0029】このように、本願の実施形態にかかるジブ
のテンション装置では、脚立S上の比較的低位置(例え
ば1〜1.5m程度の高さ)から全てのテンション装置組
付け作業が行え、従来のようにジブ本体21上に乗って
行う場合のように法規上の高所作業(2m以上の高さ)
を必要としない。尚、組付け状態にあるテンション装置
3を分解する際、即ち、基側ロッド51と先側ロッド5
5とを分離してそれぞれ格納する際にも、上記と同様に
低高さの脚立S上から全作業を行える このようにして、組付けたテンション装置3では、図6
に示すように、ブーム1を起仰させた状態で油圧シリン
ダ4を全伸長させると、ジブ2を実線図示する如く該テ
ンション装置3でジブ本体21をチルト角がほぼ0°の
状態で支持でき、以下、油圧シリンダ4を順次縮小させ
ることにより、ジブ2のチルト角を符号2′又は符号
2″で示すように変化させることができる。
【0030】
【発明の効果】本願各発明のジブのテンション装置で
は、次のような効果がある。
【0031】(a) 比較的低い高さ(例えば1〜1.5m程
度)の脚立S上からテンション装置3の組付け及び分解
の全作業が行えるので、法規上の高所作業(2mの高さ
以上)に該当しなくなり、作業を安全に行うことができ
る。
【0032】(b) 基側ロッド51の先端部51bと先
側ロッド55の基端部55aとの連結又は分離作業時
に、比較的大重量の先側ロッド55をジブ本体21上に
格納したままで行えるので、従来のように大重量のテン
ションロッドを持ち上げるという作業が不要となり、軽
労力で作業が行える。
【0033】(c) 脚立S上に乗ってテンション装置3
の組付けあるいは分解作業が行えるので、足場が安定
し、作業がし易くなる。
【0034】(d) ジブ本体21を支持しているワイヤ
ーロープ7からかなり下方で作業が行えるので、身体が
該ワイヤーロープ7に接触するという危険性がなくな
る。
【0035】(e) テンションロッド5の着脱作業の度
に、作業員Mがジブ本体21上に乗り降りする必要がな
くなり、そのための時間が不要となって全体の作業時間
を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態にかかるジブのテンション
装置を採用したジブ付きクレーン車の一部側面図であ
る。
【図2】図1の一部平面図である。
【図3】図1のジブのテンション装置の一部斜視図であ
る。
【図4】図1のジブのテンション装置の第1使用例を示
す側面図である。
【図5】図1のジブのテンション装置の第2使用例を示
す側面図である。
【図6】図1のジブのテンション装置を採用したジブ付
きブームの使用状態説明図である。
【図7】公知のジブのテンション装置を使用したジブ付
きクレーン車の側面図である。
【図8】図7の一部平面図である。
【符号の説明】
1はブーム、2はジブ、3はテンション装置、4は油圧
シリンダ、5はテンションロッド、9は車両、11はブ
ーム先端部、21はジブ本体、21aはジブ本体の基端
部、42は伸縮ロッド、50はピン、51は基側ロッ
ド、51aは基側ロッドの基端部、51bは基側ロッド
の先端部、52は基側ロッドのピン穴、55は先側ロッ
ド、55aは先側ロッドの基端部、55bは先側ロッド
の先端部、56は先側ロッドのピン穴である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン車におけるブーム先端部(1
    1)の下部にジブ本体(21)の基端部(21a)を枢
    着し、さらに前記ブーム先端部(11)の上部と前記ジ
    ブ本体(21)の先端部寄り適所との間に油圧シリンダ
    (4)とテンションロッド(5)とを有するテンション
    装置(3)を介設したジブ付きクレーン車において、 前記テンションロッド(5)は、短尺であってその基端
    部(51a)を前記ブーム先端部(11)の上部に前後
    揺動自在に枢着した基側ロッド(51)と、長尺であっ
    てその先端部(51b)を前記ジブ本体(21)の先端
    部寄り適所に枢着した先側ロッド(55)とに分割し、
    且つ前記基側ロッド(51)の先端部(51b)に形成
    したピン穴(52)と前記先側ロッド(55)の基端部
    (55a)に形成したピン穴(56)とをピン(50)
    で着脱自在に連結し得るようにする一方、 前記先側ロッド(55)は前記ジブ本体(21)の上面
    に沿わせた状態で格納し得るようにするとともに、 前記先側ロッド(55)を格納姿勢に位置させた状態
    で、前記基側ロッド(51)を前後に揺動させることに
    より、該基側ロッド(51)の先端部(51b)のピン
    穴(52)を前記先側ロッド(55)の基端部(55
    a)のピン穴(56)に重合せしめ得るように構成し
    た、 ことを特徴とするジブ付きクレーン車におけるジブのテ
    ンション装置。
  2. 【請求項2】 クレーン車におけるブーム先端部(1
    1)の下部にジブ本体(21)の基端部(21a)を枢
    着し、さらに前記ブーム先端部(11)の上部と前記ジ
    ブ本体(21)の先端部寄り適所との間に油圧シリンダ
    (4)とテンションロッド(5)とを有するテンション
    装置(3)を介設したジブ付きクレーン車において、 前記テンションロッド(5)は、短尺であってその基端
    部(51a)を前記ブーム先端部(11)の上部に前後
    揺動自在に枢着した基側ロッド(51)と、長尺であっ
    てその先端部(51b)を前記ジブ本体(21)の先端
    部寄り適所に枢着した先側ロッド(55)とに分割し、
    且つ前記基側ロッド(51)の先端部(51b)に形成
    したピン穴(52)と前記先側ロッド(55)の基端部
    (55a)に形成したピン穴(56)とをピン(50)
    で着脱自在に連結し得るようにする一方、 前記基側ロッド(51)は前記ブーム先端部(11)の
    前部寄り適所に下向き姿勢で格納し得るようにし、且つ
    前記先側ロッド(55)は前記ジブ本体(21)の上面
    に沿わせた状態でしかも前後方向にスライド自在に格納
    し得るようにするとともに、 前記基側ロッド(51)及び先側ロッド(55)をそれ
    ぞれ格納姿勢に位置させた状態で、該先側ロッド(5
    5)を前記油圧シリンダ(4)で前後にスライドさせる
    ことにより、該先側ロッド(55)の基端部(55a)
    のピン穴(56)を前記ブーム先端部(11)の前部寄
    り適所に格納させた前記基側ロッド(51)の先端部
    (51b)のピン穴(52)に重合せしめ得るように構
    成した、 ことを特徴とするジブ付きクレーン車におけるジブのテ
    ンション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007191250A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Tadano Ltd 移動式クレーンのジブ張出装置
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JP2020117336A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 株式会社加藤製作所 建設機械

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