JP2019156617A - 岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの制御方法 - Google Patents

岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの制御方法 Download PDF

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【課題】中折れブームが起立状態のとき補助ステーにより先端ブームの水平姿勢を精度よく維持するとともに、中折れブームが倒伏状態のときに補助ステーが過大な応力により変形することを抑制できる岸壁クレーンおよびこの岸壁クレーンの制御方法を提供する。【解決手段】補助ステー15を延在方向の圧縮力を支持可能な柱状部材で構成して、連結部14またはこの連結部14に連結される補助ステー15の海側端部の一方に走行方向yを軸方向とするピンP4を設置して、他方にこのピンP4を挿入されて補助ステー15の延在方向を長手方向とする長穴16を形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、先端ブームと中間ブームとからなる中折れブームを備える岸壁クレーンおよびこの岸壁クレーンの制御方法に関し、詳しくは中折れブームが起立状態のとき補助ステーにより先端ブームの水平姿勢を精度よく維持するとともに、中折れブームが倒伏状態のときに補助ステーが過大な応力により変形することを抑制できる岸壁クレーンおよびこの岸壁クレーンの制御方法に関するものである。
先端ブームと中間ブームとからなる中折れブームを備える岸壁クレーンが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の岸壁クレーンは、先端ブームから脚構造体に向かって張設されるワイヤロープを備えている。中折れブームが起立状態のとき、先端ブームはこのワイヤロープで陸側に引っ張られることにより水平状態を維持する構成であった。
そのためワイヤロープが伸びると、先端ブームの海側端部が下がってしまい先端ブームが接岸時の船舶と衝突する不具合が発生する。ワイヤロープは比較的伸びやすいため、先端ブームの水平姿勢を精度よく決定して維持することは困難であった。
ワイヤロープは圧縮力を一切支持できない。そのため先端ブームの海側端部が風等により上がってしまうことを防止できなかった。先端ブームの海側端部が上がってしまい航空制限を超える不具合が発生していた。
日本国特開平01−267295号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は中折れブームが起立状態のとき補助ステーにより先端ブームの水平姿勢を精度よく維持するとともに、中折れブームが倒伏状態のときに補助ステーが過大な応力により変形することを抑制できる岸壁クレーンおよびこの岸壁クレーンの制御方法を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明の岸壁クレーンは、海陸方向に延設されていて脚構造体により支持されるガーダと、このガーダの海側端部に起伏可能に連結される中間ブームおよびこの中間ブームの海側端部に連結される先端ブームからなる中折れブームと、前記先端ブームの陸側端部の近傍に配置される連結部と、前記中折れブームの上方に配置されて前記連結部と前記脚構造体とを連結する補助ステーとを備える岸壁クレーンにおいて、前記補助ステーが延在方向の圧縮力を支持可能な柱状部材で構成されていて、前記連結部またはこの連結部に連結される前記補助ステーの海側端部のいずれか一方に設置されていて前記海陸方向を直角に横断する走行方向を軸方向とするピンと、他方に形成されていて前記ピンを挿入されて前記補助ステーの延在方向を長手方向とする長穴とを備えていることを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の岸壁クレーンの制御方法は、海陸方向に延設されるガーダを脚構造体で支持して、前記ガーダの海側端部に連結される中間ブームおよびこ
の中間ブームの海側端部に連結される先端ブームで中折れブームを構成して、前記先端ブームの陸側端部の近傍に配置される連結部と前記脚構造体とを前記中折れブームの上方に配置される補助ステーで連結した岸壁クレーンの制御方法であって、前記補助ステーの延在方向の圧縮力を支持可能な柱状部材で前記補助ステーを構成して、前記中間ブームおよび前記先端ブームが水平となる前記中折れブームの倒伏状態のときに、前記連結部に連結される前記補助ステーの海側端部を前記連結部に対して前記海陸方向に移動可能な状態とすることを特徴とする。
本発明によれば、延設方向の圧縮力を支持できる柱状部材で補助ステーを構成したので、中折れブームが起立状態のときに先端ブームの海側端部が風等により上がってしまう不具合を防止できる。起立状態における先端ブームの水平な姿勢を安定的に維持するには有利である。
また連結部と補助ステーとを長穴とピンとを利用して連結したので、中折れブームが倒伏状態のときに補助ステーに過大な応力が発生することを抑制できる。中折れブームの起伏動作を安定的に行なうには有利である。
本発明の岸壁クレーンを例示する説明図である。 図1の岸壁クレーンの中折れブームの周辺を拡大して例示する説明図である。 図2の岸壁クレーンの海側の側面を例示する説明図である。 図2の岸壁クレーンの上面を例示する説明図である。 図2の補助ステーと連結部との連結部分を拡大して例示する説明図である。 図2の岸壁クレーンの中折れブームを起立させる際の初期段階を例示する説明図である。 図1の岸壁クレーンの中折れブームが起立した状態を例示する説明図である。 図7の岸壁クレーンの中折れブームの周辺を拡大して例示する説明図である。 図8の補助ステーと連結部との連結部分を拡大して例示する説明図である。
以下、本発明の岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの制御方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。なお、図中では海陸方向を矢印x、この海陸方向xを直角に横断する走行方向を矢印y、上下方向を矢印zで示している。
図1に例示するように本発明の岸壁クレーン1は、一対の海側脚2aと一対の陸側脚2bと複数の水平部材からなる脚構造体2と、この脚構造体2に支持されていて海陸方向xに延設されるガーダ3と、海陸方向xに延設されていてガーダ3の海側に起伏可能な状態で連結される中折れブーム4とを備えている。一対の海側脚2aは走行方向yに並べて配置されている。同様に一対の陸側脚2bも走行方向yに並べて配置されている。
中折れブーム4は、海陸方向xに延設されていてガーダ3の海側端部に連結される中間ブーム4aと、海陸方向xに延設されていてこの中間ブーム4aの海側端部に連結される先端ブーム4bとからなる。
上記に加えて岸壁クレーン1は、陸側脚2bの上方に設置される機械室5と、ガーダ3および中折れブーム4に沿って海陸方向xに横行するトロリ6と、トロリ6から下方に懸吊される吊り具7とを備えている。
図1は岸壁クレーン1がコンテナ等の荷役を行なう作業時の状態を示している。このと
き中折れブーム4は略水平な状態となり、この状態を以下、倒伏状態ということがある。
図2〜図4に例示するように、一対の海側脚2aの上端どうしを連結する水平部材2dの下方に、ガーダ3が固定されている。
図2に例示するようにこのガーダ3の海側端部には走行方向yを軸方向とするピンP1により中間ブーム4aが傾動可能な状態で連結されている。
中間ブーム4aの海側端部には走行方向yを軸方向とするピンP2により先端ブーム4bが連結されている。このピンP2は中間ブーム4aおよび先端ブーム4bの下面側に配置されていて、中間ブーム4aの海側端部の面と先端ブーム4bの陸側端部の面とは互いに当接可能に構成されている。これにより水平状態の中間ブーム4aに対して、先端ブーム4bは下方となる方向にのみ傾動可能となる。
図3に例示するように海側脚2aの上方にはAフレーム2cが立設されている。Aフレーム2cは脚構造体2の一部を構成するものである。図2に例示するように脚構造体2のAフレーム2cの上端近傍と中間ブーム4aの上面とは第一ステー8で連結されている。またAフレーム2cの上端近傍と先端ブーム4bの上面とは第二ステー9で連結されている。この第一ステー8および第二ステー9は、倒伏状態の中折れブーム4の荷重を支持している。
岸壁クレーン1は中折れブーム4を起伏させるための起伏機構10を備えている。図2に例示するようにこの実施形態では起伏機構10は、Aフレーム2cの頂部近傍の海側側面に設置される巻上ドラム11と、中間ブーム4aの海側端部の近傍の上面に設置される滑車12と、巻上ドラム11と滑車12とに掛け回される起伏ロープ13とで構成される。なお図では説明のため起伏ロープ13を破線で示している。巻上ドラム11は、起伏ロープ13を巻き上げることで中間ブーム4aを起立状態とすることができ、起伏ロープ13を繰り出すことで中間ブーム4aを倒伏状態とすることができる。
図2に例示するように岸壁クレーン1は、先端ブーム4bの陸側端部の近傍に設置される連結部14を備えている。また岸壁クレーン1は脚構造体2を構成する水平部材2dと連結部14とを連結する補助ステー15を備えている。補助ステー15の陸側端部が水平部材2dの海側側面にピンP3で連結され、補助ステー15の海側端部が連結部14にピンP4で連結されている。ピンP3、P4は走行方向yを軸方向とするピンで構成されている。
連結部14は、先端ブーム4bの陸側端部の端面よりも陸側に突出して、先端ブーム4bの上面よりも上方に突出する形状を有している。
補助ステー15は、例えばH形鋼やI形鋼などの柱状部材で構成されている。補助ステー15はその延在方向(軸方向)の圧縮力を支持可能な柱状部材で構成されていればよい。例えばT形鋼などの他の形状の形鋼や、鋼管などで補助ステー15を構成してもよい。
図2に例示するように中間ブーム4aの両端部に配置されるピンP1、P2と、補助ステー15の両端に配置されるピンP3、P4との四点が、岸壁クレーン1を走行方向yに見通したときに平行四辺形の各頂点となる位置に配置されることが望ましい。
図5に例示するように、連結部14には走行方向yを軸方向とするピンP4が設置されている。図5では説明のためピンP4を断面で示している。例えばH形鋼で構成される補助ステー15の海側端部には、補助ステー15の延在方向を長手方向とする長穴16が形
成されている。この長穴16にはピンP4が挿入されている。
図5に例示するように中間ブーム4aと先端ブーム4bとが略水平な倒伏状態の際に、海陸方向xにおけるピンP4の軸心の位置を基準位置Cとする。図5では説明のため基準位置Cを一点鎖線で示している。図5においてこの基準位置Cの右方が陸側となり左方が海側となる。この実施形態では長穴16は、基準位置Cに位置するピンP4の周面と長穴16の陸側縁部16aとの間に隙間を有している。
この構成によれば中折れブーム4が倒伏状態の際に、ピンP4が長穴16の陸側縁部16aと接触することがないので、補助ステー15の軸方向に圧縮力が発生することを回避できる。補助ステー15が軸方向の圧縮力を受けて座屈する不具合が生じないので、断面積が比較的小さい補助ステー15を採用することができる。補助ステー15の軽量化を実現するには有利である。補助ステー15の重量が軽くなるほど補助ステー15はたわみ難くなる。補助ステー15がたわみにともない振動して疲労等を起こす不具合を回避するには有利である。
長穴16が、基準位置Cに位置するピンP4の周面と長穴16の海側縁部16bとの間に隙間を有する構成にすることができる。この構成によれば中折れブーム4が倒伏状態の際に、ピンP4が長穴16の海側縁部16bと接触することがないので、補助ステー15の軸方向に引張力が発生することを回避できる。図5に例示するように補助ステー15の軸方向は第一ステー8や第二ステー9に比べて水平に近い傾きとなるため、先端ブーム4bの垂直荷重を支持しようとすると引張力は極めて大きくなる。このような引張力が発生して補助ステー15が破断する不具合を回避するには有利である。なお倒伏状態の中折れブーム4の荷重は、第一ステー8および第二ステー9により支持される。
本発明において長穴16は基準位置CのピンP4と、陸側または海側の少なくとも一方の縁部との間に隙間を有していればよい。例えば長穴16が陸側にのみ隙間を有していて、基準位置CにあるピンP4が海側縁部16bと接触した状態であってもよい。また長穴16が海側にのみ隙間を有していて、基準位置CにあるピンP4が陸側縁部16aと接触した状態であってもよい。
海陸方向xにおける長穴16の長さは、ピンP4の直径に対して1.1倍〜1.3倍の範囲とすることが望ましい。長穴16の長さが小さ過ぎると補助ステー15の軸方向に圧縮力または引張力が発生する可能性があり、大き過ぎると起立状態のときの先端ブーム4bの姿勢を安定的に維持し難くなる。図5に例示するようにピンP4の直径Dを例えば200mmとすると、海陸方向xにおける陸側縁部16aとの隙間d1および海側縁部16bとの隙間d2はそれぞれ10〜30mm程度とすることができる。
図6に例示するように中折れブーム4を起立させる際には、起伏機構10を構成する巻上ドラム11で起伏ロープ13を巻き上げる。これにともない中間ブーム4aは陸側端部に配置されているピンP1を支点として、海側端部が上昇していく。中間ブーム4aとピンP2により連結されている先端ブーム4bは、陸側端部が上昇していく。
このとき連結部14のピンP4が補助ステー15の長穴16の海側縁部16bに向かって移動する。ピンP4は後に海側縁部16bに接触して停止する。長穴16の中でピンP4が移動するので、本発明では中折れブーム4を起立させる初期段階において、先端ブーム4bの陸側端部より海側端部の方が低い位置となる。本明細書において中折れブーム4を起立させる初期段階とは、第二ステー9に先端ブーム4bの荷重がある状態をいう。起伏ロープ13の巻上げ開始から第二ステー9にかかる先端ブーム4bの荷重がゼロとなる直前の時までを初期段階という。
中折れブーム4の起立にともない第一ステー8に発生していた引張力がゼロとなる。第二ステー9は先端ブーム4bの海側端部の近傍に連結されているため、ピンP2を支点として先端ブーム4bの海側端部が下がろうとする回転モーメントを支持し続ける。中間ブーム4aの起立にともない第二ステー9に発生する引張力は減少していき、これに代わり補助ステー15に発生する引張力が増加していく。つまりピンP2を支点とする先端ブーム4bの回転モーメントを補助ステー15が支持する状態に変化していく。
第一ステー8および第二ステー9は、引張力の減少にともないピン結合等により構成される途中部分の屈曲点で屈折して折り畳まれていく。このとき中折れブーム4の荷重の大部分が起伏機構10の起伏ロープ13により支持され、一部が補助ステー15により支持される。起伏ロープ13の巻上げにともない中間ブーム4aおよび先端ブーム4bは起立位置に向かって移動していく。
中折れブーム4の起立開始直後は先端ブーム4bの海側端部に比べて陸側端部が上方となり、図6に例示するように中折れブーム4が全体として山型となる。中折れブーム4を起立させる際に先端ブーム4bの海側端部に比べて陸側端部を先に上昇させるため、先端ブーム4bの荷重を第二ステー9で支持することができる。補助ステー15に発生する引張力の最大値を抑制するには有利である。この効果は長穴16が海側縁部16bと基準位置CのピンP4と間に隙間を有している場合に得られる。
長穴16が海側縁部16bと基準位置CのピンP4との間に隙間を有していない場合は、中間ブーム4aと先端ブーム4bとが山型とならず一直線となる状態のまま上昇し始める。そのため起立開始直後に第二ステー9の引張力がゼロとなる。このとき先端ブーム4bの海側端部が下がろうとする回転モーメントが発生して、この荷重の全てが補助ステー15に生じる。この場合、補助ステー15に発生する引張力の最大値が比較的大きくなる。
図6の状態から起伏ロープ13をさらに巻上げると、図7および図8に例示するように中折れブーム4は起立状態となる。このとき中間ブーム4aは、起伏ロープ13により支持されて垂直に近い角度まで起立する状態となる。先端ブーム4bは、ピンP2を中心とする回転モーメントを補助ステー15により支持されてほぼ水平な状態となる。起立状態のときの先端ブーム4bを水平に維持できる状態に、補助ステー15の軸方向の長さは予め決定されている。図7および図8では、説明のため第一ステー8を省略している。
補助ステー15は、ワイヤロープと比べると極めて伸びにくいH形鋼などの柱状部材で構成されている。補助ステー15は軸方向に伸びずほとんど長さが変わらないので、先端ブーム4bの停止位置を精度よく決定して維持するには有利である。
図9に例示するように中折れブーム4が起立状態のとき、連結部14のピンP4は、長穴16の海側縁部16bに接触する状態となっている。ピンP4を長穴16の海側縁部16bに接触させることにより、先端ブーム4bは水平状態を維持している。
強風等の影響により先端ブーム4bの海側端部が上方に移動しようとすると、先端ブーム4bの陸側端部のピンP4が長穴16の陸側縁部16aに接触して、ピンP4は補助ステー15を下方に押込む力を発生させる。
本発明では補助ステー15が軸方向の圧縮力を支持可能な柱状部材で構成されているため、ピンP4が下方に移動しようとする力を補助ステー15で支持することができる。これにより先端ブーム4bの海側端部が強風等により上方に大きく押し上げられる不具合を
回避することができる。
連結部14に長穴16を形成して、補助ステー15にピンP4を固定する構成にしてもよい。このとき補助ステー15のピンP4と連結部14の長穴16の海側縁部16bとの間に隙間を形成すると、中折れブーム4が倒伏状態のときに補助ステー15に圧縮力が発生することを防止できる。
補助ステー15のピンP4と連結部14の長穴16の陸側縁部16aとの間に隙間を形成すると、中折れブーム4が倒伏状態のときに補助ステー15に引張力が発生することを防止できる。
本発明では長穴16とピンP4とを組み合わせることで、中折れブーム4の倒伏状態の際に連結部14に連結される補助ステー15の海側端部を連結部14に対して海陸方向xに移動可能な状態としている。これにより中折れブーム4が倒伏状態のときに補助ステー15に圧縮力や引張力が発生することを抑制している。
上記の構成に限らず補助ステー15をその軸方向に移動可能に構成することにより同様の効果を得てもよい。例えば補助ステー15の軸方向に伸縮するシリンダ等の伸縮機構を補助ステー15の端部または途中部分に配置する構成にすることができる。この伸縮機構の軸方向の長さの最大値と最小値とは、予め決定されている必要がある。これにより中折れブーム4が起立状態のときに、先端ブーム4bの水平状態を維持したり、先端ブーム4bの海側端部が強風等により押し上げられる不具合を回避したりすることができる。
1 岸壁クレーン
2 脚構造体
2a 海側脚
2b 陸側脚
2c Aフレーム
2d 水平部材
3 ガーダ
4 中折れブーム
4a 中間ブーム
4b 先端ブーム
5 機械室
6 トロリ
7 吊り具
8 第一ステー
9 第二ステー
10 起伏機構
11 巻上ドラム
12 滑車
13 起伏ロープ
14 連結部
15 補助ステー
16 長穴
16a 陸側縁部
16b 海側縁部
P1〜P4 ピン
x 海陸方向
y 走行方向
z 上下方向
C 基準位置
D (ピンP4の)直径
d1 (海陸方向xにおける陸側縁部16aとの)隙間
d2 (海陸方向xにおける海側縁部16bとの)隙間

Claims (5)

  1. 海陸方向に延設されていて脚構造体により支持されるガーダと、このガーダの海側端部に起伏可能に連結される中間ブームおよびこの中間ブームの海側端部に連結される先端ブームからなる中折れブームと、前記先端ブームの陸側端部の近傍に配置される連結部と、前記中折れブームの上方に配置されて前記連結部と前記脚構造体とを連結する補助ステーとを備える岸壁クレーンにおいて、
    前記補助ステーが延在方向の圧縮力を支持可能な柱状部材で構成されていて、
    前記連結部またはこの連結部に連結される前記補助ステーの海側端部のいずれか一方に設置されていて前記海陸方向を直角に横断する走行方向を軸方向とするピンと、他方に形成されていて前記ピンを挿入されて前記補助ステーの延在方向を長手方向とする長穴とを備えていることを特徴とする岸壁クレーン。
  2. 前記ピンが前記連結部に形成されていて、前記中間ブームおよび前記先端ブームが水平となる前記中折れブームの倒伏状態における前記ピンの位置を基準位置として、
    前記補助ステーの海側端部に形成される前記長穴が前記基準位置にある前記ピンと前記長穴の陸側縁部との間に隙間を有している請求項1に記載の岸壁クレーン。
  3. 前記ピンが前記連結部に形成されていて、前記中間ブームおよび前記先端ブームが水平となる前記中折れブームの倒伏状態における前記ピンの位置を基準位置として、
    前記補助ステーの海側端部に形成される前記長穴が前記基準位置にある前記ピンと前記長穴の海側縁部との間に隙間を有している請求項1または2に記載の岸壁クレーン。
  4. 海陸方向に延設されるガーダを脚構造体で支持して、前記ガーダの海側端部に連結される中間ブームおよびこの中間ブームの海側端部に連結される先端ブームで中折れブームを構成して、前記先端ブームの陸側端部の近傍に配置される連結部と前記脚構造体とを前記中折れブームの上方に配置される補助ステーで連結した岸壁クレーンの制御方法であって、
    前記補助ステーの延在方向の圧縮力を支持可能な柱状部材で前記補助ステーを構成して、
    前記中間ブームおよび前記先端ブームが水平となる前記中折れブームの倒伏状態のときに、
    前記連結部に連結される前記補助ステーの海側端部を前記連結部に対して前記海陸方向に移動可能な状態とすることを特徴とする岸壁クレーンの制御方法。
  5. 前記中折れブームを起立させる際に前記先端ブームの海側端部に比べて陸側端部を先に上昇させる請求項4に記載の岸壁クレーンの制御方法。
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