JP6540653B2 - 作業機械におけるシリンダ固定装置、および、作業機械におけるシリンダ固定方法 - Google Patents

作業機械におけるシリンダ固定装置、および、作業機械におけるシリンダ固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、起伏部材と、起伏部材に設けられて起伏部材に対して揺動自在なシリンダと、を備える作業機械におけるシリンダ固定装置、および、作業機械におけるシリンダ固定方法に関する。
クローラ式の作業機械をトレーラなどで輸送する際に、寸法や重量が制限される。そこで、作業機械を分解して輸送し、再度組み立てることが行われている。そして、作業機械の中には、組立・分解時にクローラやカウンタウエイトを自力で着脱するためのシリンダを、マストや下部ブームなどの起伏部材に揺動自在に設けたものがある。
特許文献1には、マストの先端部近傍に作業用油圧シリンダが設けられたタワークレーンが開示されている。
しかし、このような作業機械においては、シリンダの不使用時に、シリンダが他の部材と干渉するという問題がある。例えば、マストにシリンダが設けられた構成において、ブームガイリンクの接続時にマストを前倒しにすると、マストから離れたシリンダの下端が下部ブームと干渉する。
そこで、特許文献2には、下部ブームに設けられた油圧シリンダのロッドの先端に係合する案内部を備えたシリンダ格納装置が開示されている。油圧シリンダのロッドを所定量収縮させると、油圧シリンダのロッドの先端が案内部に案内され、油圧シリンダが下部ブームに沿って配置されるので、油圧シリンダがフックや巻上ロープに干渉しない。逆に、油圧シリンダのロッドを伸長させると、油圧シリンダのロッドの先端と案内部との係合が解除され、油圧シリンダの下端は下部ブームから離隔する。
特開2007−290791号公報 特開2014−196190号公報
しかしながら、特許文献2のものは、油圧シリンダのロッドの先端部に取り付けた、ロッドの径方向に延びた棒状のガイドピンを、所定間隔で離れた一対のガイド板で案内する構成である。そのため、油圧シリンダのロッドが回転してガイドピンの向きが変わった場合に、ガイドピンが一対のガイド板の両方に係合しなくなり、一対のガイド板でガイドピンを案内することができなくなる。このような場合、作業員がガイドピンの向きを直す必要があり、手間がかかる。
本発明の目的は、手間をかけることなくシリンダを起伏部材に固定することが可能な作業機械におけるシリンダ固定装置、および、作業機械におけるシリンダ固定方法を提供することである。
本発明は、起伏部材と、前記起伏部材に設けられて前記起伏部材に対して揺動自在なシリンダと、を備える作業機械におけるシリンダ固定装置であって、前記シリンダのロッドの先端部に設けられ、前記ロッドの軸方向から見た外形が、前記ロッドの外形よりも大きい係合部材と、前記起伏部材に設けられ、前記起伏部材に沿って配置された前記シリンダの前記ロッドの伸縮長さが所定の長さまで収縮された際に、前記係合部材を収容可能であるとともに、隙間を有するブラケットと、を有し、前記隙間は、前記シリンダの揺動方向に前記ロッドが通過自在に形成され、前記隙間は、前記ブラケットに収容された前記係合部材が前記シリンダの揺動方向に通過することを規制するように、前記ロッドの径方向における前記係合部材の最小幅よりも狭く形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、起伏部材と、前記起伏部材に設けられて前記起伏部材に対して揺動自在なシリンダと、前記シリンダのロッドの先端部に設けられ、前記ロッドの軸方向から見た外形が、前記ロッドの外形よりも大きい係合部材と、前記起伏部材に設けられ、前記起伏部材に沿って配置された前記シリンダの前記ロッドの伸縮長さが所定の長さまで収縮された際に、前記係合部材を収容可能であるとともに、隙間を有するブラケットと、を有する作業機械におけるシリンダ固定方法であって、前記シリンダが前記起伏部材に沿った状態において、前記ロッドの伸縮長さを所定の長さまで収縮させて、前記係合部材を前記ブラケットに収容することで、前記シリンダを前記起伏部材に固定する一方、前記シリンダが前記起伏部材に沿った状態において、前記ロッドの伸縮長さを前記所定の長さよりも伸長させて、前記隙間に対して前記ロッドを通過自在にすることで、前記起伏部材に対して前記シリンダを揺動自在にすることを特徴とする。
本発明によると、シリンダが起伏部材に沿った状態において、ロッドの伸縮長さを所定の長さまで収縮させると、係合部材がブラケットに収容される。ブラケットに収容された係合部材は、ブラケットの隙間を通過することができないので、係合部材がシリンダの揺動方向に移動するのが規制される。これにより、シリンダが起伏部材に固定される。一方、シリンダが起伏部材に沿った状態において、ロッドの伸縮長さを所定の長さよりも伸長させると、ブラケットの隙間をロッドがシリンダの揺動方向に通過自在になる。これにより、起伏部材に対してシリンダが揺動自在になる。隙間は、ロッドの径方向における係合部材の最小幅よりも狭いので、ロッドの伸縮長さを収縮させる際にロッドが回転して、係合部材の向きが変わったとしても、係合部材をブラケットに収容した際に、係合部材がシリンダの揺動方向に移動するのを好適に規制することができる。よって、作業員が係合部材の向きを直す必要がないので、手間をかけることなくシリンダを起伏部材に固定することができる。
クレーンの側面図である。 組立時におけるクレーンの側面図である。 従来構成1において、マストを前倒ししたときのクレーンの側面図である。 従来構成2において、マストを後ろ倒ししたときのクレーンの側面図である。 従来構成2において、マストを前倒ししたときのクレーンの側面図である。 従来構成3において、ロッドの伸縮長さを収縮させたときのマストの正面図である。 従来構成3において、ロッドの伸縮長さを収縮させたときのマストの側面図である。 従来構成3において、ロッドの伸縮長さを伸長させたときのマストの正面図である。 従来構成3において、ロッドの伸縮長さを伸長させたときのマストの側面図である。 従来構成3において、シリンダヘッドの向きが変化したときのマストの側面図である。 従来構成3において、吊荷用治具を取り付けたロッドの伸縮長さを収縮させたときのマストの正面図である。 従来構成3において、吊荷用治具を取り付けたロッドの伸縮長さを収縮させたときのマストの側面図である。 従来構成3において、吊荷用治具の向きが変化したときのマストの側面図である。 従来構成4において、ロッドの伸縮長さを伸長させたときのマストの正面図である。 従来構成4において、ロッドの伸縮長さを伸長させたときのマストの側面図である。 従来構成4において、ロッドの伸縮長さを収縮させたときのマストの正面図である。 従来構成4において、ロッドの伸縮長さを収縮させたときのマストの側面図である。 図12AをB方向から見た正面図である。 ロッドが回転したときの図12AをB方向から見た正面図である。 本実施形態において、ロッドの伸縮長さを伸長させたときのマストの正面図である。 本実施形態において、ロッドの伸縮長さを伸長させたときのマストの側面図である。 本実施形態において、ロッドの伸縮長さを収縮させたときのマストの正面図である。 本実施形態において、ロッドの伸縮長さを収縮させたときのマストの側面図である。 図16AをC方向から見た正面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(クレーンの構成)
本発明の実施形態による作業機械におけるシリンダ固定装置(シリンダ固定装置)1は、作業機械であるクレーン20に設けられている。クレーン20は、側面図である図1に示すように、後述するブーム32により、吊荷Lを吊り上げる作業(荷役作業)等を行う。
クレーン20は、下部走行体21と、旋回ベアリング22と、上部旋回体23と、を備える。下部走行体21は、クレーン20を走行させる部分である。下部走行体21は、例えばクローラ式であり、ホイール式でもよい。上部旋回体23は、旋回ベアリング22を介して下部走行体21の上部に旋回可能に設けられる。
上部旋回体23は、旋回フレーム31と、ブーム32と、マスト33と、を備える。以下、ブーム32側を前側、ブーム32とは反対側を後ろ側とする。
旋回フレーム31は、旋回ベアリング22により旋回可能に支持されている。旋回フレーム31の左右には、図示しない左フレームや右フレームなどが設けられる。例えば、右フレーム上には、キャブ(運転室)などが設けられる。また、旋回フレーム31の後ろ側には、図示しないカウンタウエイトが分解可能に設けられる。カウンタウエイトは、クレーン20の吊荷Lとバランスをとるためのおもりである。
ブーム32は、例えばラチスであり、吊荷Lの吊り上げ等を行うための起伏部材である。ブーム32は、旋回フレーム31の前端部において、旋回フレーム31に起伏可能に取り付けられている。ブーム32は、上部ブーム、中間ブーム、および、下部ブームで構成されている。
マスト33は、ブーム32を起伏させるための起伏部材である。マスト33は、ブーム32の後ろ側に設けられている。マスト33の先端部と、ブーム32の先端部とは、ガイライン34を介して連結されている。また、マスト33の先端部に設けられた上部スプレッダ36と、旋回フレーム31の後部に設けられた下部スプレッダ37とは、ブーム起伏ロープ35を介して連結されている。旋回フレーム31に設けられたウインチ(図示せず)で、ブーム起伏ロープ35を巻取り及び巻出しすることで、マスト33が起伏する結果、ブーム32が起伏する。
マスト33の腹面側には、シリンダ38が設けられている。このシリンダ38は、クレーン20の組立・分解時にクローラやカウンタウエイトを自力で着脱するためのものである。このシリンダ38は、上端がマスト33に固定され、ロッドの先端側である下端が自由端となっており、マスト33に対して揺動自在にされている。即ち、図1に示すように、マスト33を後ろ側に傾けた際には、シリンダ38の下端がマスト33に近接することで、シリンダ38はマスト33に沿って配置される。一方、マスト33を前側に傾けた際には、シリンダ38の下端がマスト33から離隔し、シリンダ38は鉛直方向に配置される。
(クレーンの組立)
ここで、側面図である図2に示すように、クレーン20の組立時において、マスト33の上部に一端が固定されたブームガイリンク39の他端を下部ブーム32aの上部に接続する場合を考える。ここで、マスト33は直立状態にされ、シリンダ38はマスト33に沿って配置されている。ブーム32は、下部ブーム32aと中間ブームと上部ブームとが組み立てられる前の状態であって、下部ブーム32aのみがクレーン20に組み付けられている。下部ブーム32aは、地面上に横倒しになっている。
(従来構成1)
まず、本実施形態のシリンダ固定装置1を備えていない、従来構成1〜4のクレーン121〜124について説明する。従来構成1のクレーン121は、シリンダ38の下端がマスト33に固定されていない。図2に示すように、マスト33が直立した状態から、側面図である図3に示すように、マスト33を前倒しにする。すると、シリンダ38の下端がマスト33から離隔し、シリンダ38は鉛直方向に配置される。そのため、ブームガイリンク39の他端を下部ブーム32aの上部に接続する際に、シリンダ38の下端が下部ブーム32aに干渉する。
(従来構成2)
そこで、従来構成2のクレーン122においては、図2に示すように、マスト33が直立した状態から、側面図である図4に示すように、一旦、マスト33を後方に倒して、マスト33が水平方向を向いた格納姿勢にする。そして、作業員がシリンダ38の下端をピンでマスト33に固定する。
その後、側面図である図5に示すように、マスト33を前倒しにする。このとき、シリンダ38の下端はマスト33に固定されているため、シリンダ38はマスト33に沿って配置されたままの状態である。そのため、シリンダ38の下端が下部ブーム32aに干渉することはない。しかし、マスト33を前倒しにする前に後方に倒して、作業員がシリンダ38の下端をピンで固定するやり方では、手間がかかる。
(従来構成3)
そこで、従来構成3のクレーン123においては、シリンダ38の下端をマスト33に固定する固定機構をマスト33に設けている。具体的には、マスト33の正面図である図6A、および、マスト33の側面図である図6Bに示すように、シリンダ38のロッド38aの先端部であるシリンダヘッド38bを収容可能な箱状の収容部材102をマスト33のブレース33aに設けている。収容部材102は、シリンダ38側のみが開口している。シリンダヘッド38bは、ロッド38aよりもロッド38aの径方向外側に突出した円形の外形を有している。
このような構成において、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さよりも短い長さに収縮させた状態で、図2に示すように、マスト33を直立状態にする。これにより、図6A、図6Bに示すように、シリンダ38がマスト33に沿って配置される。ここで、ロッド38aの伸縮長さとは、シリンダ38のチューブから突出したロッド38aの長さである。
次に、マスト33の正面図である図7A、および、マスト33の側面図である図7Bに示すように、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さまで伸長させて、シリンダヘッド38bを収容部材102の開口から収容部材102内に挿入する。ロッド38aの伸縮長さが所定の長さまで伸長したことを、図示しないリミットスイッチが検知すると、ロッド38aの伸縮長さを伸長させるのを停止させる。これにより、シリンダヘッド38bが収容部材102内に収容される。収容部材102内に収容されたシリンダヘッド38bは、シリンダ38の揺動方向に移動することができない。これにより、シリンダ38の下端がマスト33に固定される。なお、シリンダ38の揺動方向とは、マスト33に対してシリンダ38が揺動する方向である。
一方、図2に示すように、マスト33が直立状態にされ、シリンダ38がマスト33に沿って配置された状態において、図6A、図6Bに示すように、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さよりも短い長さに収縮させる。これにより、シリンダヘッド38bは収容部材102の外に位置し、シリンダヘッド38bはシリンダの揺動方向に移動できるようになる。これにより、シリンダ38はマスト33に対して揺動自在になる。
ここで、ロッド38aの伸縮長さを伸長させている時にロッド38aが回転してシリンダヘッド38bの向きが変わる場合がある。そこで、シリンダヘッド38bの向きが変わって、シリンダヘッド38bの高さが最大となった場合であっても、シリンダヘッド38bを収容できるように、収容部材102の高さを設定する。ここで、高さとは、マスト33の長手方向に直交する方向であって、シリンダ38が位置する側におけるマスト33からの距離である。マスト33の側面図である図8に示すように、シリンダヘッド38bの向きが変わって、シリンダヘッド38bの高さが最大となった場合であっても、収容部材102の高さが1点鎖線Aで示す輸送高を超えてしまうことがない。
しかし、通常、ロッド38aの先端には吊荷用治具が取り付けられている。吊荷用治具は、吊り具やシャックルであって、ロッド38aよりもロッド38aの径方向外側に突出する外形を有している。この吊荷用治具を、シリンダ38の下端をマスト33に固定する際にロッド38aの先端から取り外し、シリンダ38の使用時にロッド38aの先端に取り付け直すのは、煩雑である。
そこで、マスト33の正面図である図9A、および、マスト33の側面図である図9Bに示すように、ロッド38aの先端に取り付けられた吊荷用治具40を収容可能な収容部材103をマスト33のブレース33aに設けることが考えられる。なお、吊荷用治具40として、ロッド38aの径方向に横長の吊り具を図示している。しかし、マスト33の側面図である図10に示すように、吊荷用治具40の向きが変わって、吊荷用治具40の高さが最大となった場合にも吊荷用治具40を収容できるように、収容部材103の高さを設定すると、収容部材103の高さが1点鎖線Aで示す輸送高を超えてしまう。
(従来構成4)
そこで、従来構成4のクレーン124においては、マスト33の正面図である図11A、および、マスト33の側面図である図11Bに示すように、ロッド38aの先端部に設けた棒状部材104の両端部を収容可能なブラケット105をマスト33のブレース33aに設けている。棒状部材104は、ロッド38aの径方向に延びている。棒状部材104よりもロッド38aの先端側には、吊荷用治具40が取り付けられている。ブラケット105は、ロッド38aの左右に配置された一対の部材からなり、その間にはロッド38aがその揺動方向に通過自在な隙間105aが設けられている。この隙間105aは、棒状部材104の全長よりも狭く、棒状部材104の直径(最小幅)よりも広く形成されている。
このような構成において、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さよりも長くなるように伸長させた状態で、図2に示すように、マスト33を直立状態にする。これにより、図11A、図11Bに示すように、シリンダ38がマスト33に沿って配置される。次に、マスト33の正面図である図12A、および、マスト33の側面図である図12Bに示すように、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さまで収縮させて、棒状部材104の両端部をブラケット105内に挿入する。ロッド38aの伸縮長さが所定の長さまで収縮したことを、図示しないリミットスイッチが検知すると、ロッド38aの伸縮長さを収縮させるのを停止させる。これにより、図12AをB方向から見た図である図13に示すように、棒状部材104の両端部がブラケット105内に収容される。ブラケット105内に収容された棒状部材104は、シリンダ38の揺動方向に移動するのが規制される。これにより、シリンダ38の下端がマスト33に固定される。
一方、図2に示すように、マスト33が直立状態にされ、シリンダ38がマスト33に沿って配置された状態において、図11A、図11Bに示すように、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さよりも長くなるように伸長させる。これにより、棒状部材104の両端部はブラケット105の外に位置し、ロッド38aがブラケット105の隙間105aを通過自在になる。これにより、シリンダ38はマスト33に対して揺動自在になる。
このような固定方法によれば、ロッド38aの先端に吊荷用治具40が取り付けられていても、吊荷用治具40が棒状部材104よりもロッド38aの先端側に位置しているので、ブラケット105に対して棒状部材104を出し入れする作業を行う際に、吊荷用治具40が邪魔になることがない。しかし、図12AをB方向から見た図である図14に示すように、ロッド38aが回転して棒状部材104の向きが変わった場合に、棒状部材104の両端部をブラケット105内に収容することができなくなる。そればかりか、ブラケット105の隙間105aは棒状部材104の直径よりも広いため、棒状部材104の向きによっては、棒状部材104がブラケット105の隙間105aを通過自在になる。このような場合に、作業員が棒状部材104の向きを直す必要があり、手間がかかる。
(シリンダ固定装置)
そこで、本実施形態のクレーン20は、シリンダ固定装置1を備えている。マスト33の正面図である図15A、および、マスト33の側面図である図15Bに示すように、シリンダ固定装置1は、シリンダ38のロッド38aの先端部に設けられた係合部材2と、マスト33に設けられたブラケット3と、を有している。係合部材2よりもロッド38aの先端側には、吊荷用治具(治具)40が取り付けられている。吊荷用治具40は、ロッド38aよりもロッド38aの径方向外側に突出した外形を有している。
係合部材2は、ロッド38aの軸方向から見たときに円形の円盤状である。係合部材2は、ロッド38aの軸方向から見た外形が、ロッド38aの外形よりも大きい。
ブラケット3は、マスト33の正面図である図16A、および、マスト33の側面図である図16Bに示すように、マスト33に沿って配置されたシリンダ38のロッド38aの伸縮長さが所定の長さまで収縮された際に係合部材2に対向する位置に配置されている。図16AをC方向から見た図である図17に示すように、ブラケット3は、マスト33に沿って配置されたシリンダ38のロッド38aの伸縮長さが所定の長さまで収縮された際に、係合部材2を収容可能である。
また、ブラケット3は、図17に示すように、隙間3aを有している。この隙間3aは、シリンダ38の揺動方向にロッド38aが通過自在に形成されている。また、この隙間3aは、ロッド38aの径方向における係合部材2の直径(最小幅)よりも狭く形成されている。これにより、ブラケット3に収容された係合部材2がシリンダ38の揺動方向に移動することを規制している。なお、係合部材2の外形である円形は定幅図形であるため、その幅は常に直径で一定である。
このような構成において、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さよりも長くなるように伸長させた状態で、図2に示すように、マスト33を直立状態にする。これにより、図15A、図15Bに示すように、シリンダ38がマスト33に沿って配置される。次に、図16A、図16Bに示すように、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さまで収縮させて、係合部材2をブラケット3内に挿入する。ロッド38aの伸縮長さが所定の長さまで収縮したことを、図示しないリミットスイッチが検知すると、ロッド38aの伸縮長さを収縮させるのを停止させる。これにより、図17に示すように、係合部材2がブラケット3内に収容される。ブラケット3に収容された係合部材2は、ブラケット3の隙間3aを通過することができないので、係合部材2がシリンダ38の揺動方向に移動するのが規制される。これにより、シリンダ38の下端がマスト33に固定される。
一方、図2に示すように、マスト33が直立状態にされ、シリンダ38がマスト33に沿って配置された状態において、図15A、図15Bに示すように、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さよりも長くなるように伸長させる。これにより、係合部材2はブラケット3の外に位置し、シリンダ38の揺動方向にロッド38aがブラケット3の隙間3aを通過自在になる。これにより、シリンダ38はマスト33に対して揺動自在になる。
隙間3aは、ロッド38aの径方向における係合部材2の直径よりも狭いので、ロッド38aの伸縮長さを収縮させる際にロッド38aが回転して、係合部材2の向きが変わったとしても、係合部材2をブラケット3に収容した際に、係合部材2がシリンダ38の揺動方向に移動するのを好適に規制することができる。よって、作業員が係合部材2の向きを直す必要がないので、手間をかけることなくシリンダ38をマスト33に固定することができる。
また、図17に示すように、ロッド38aの軸方向から見たときに、係合部材2が円形の円盤状であるので、係合部材2をブラケット3に収容した際に、係合部材2がブラケット3に角当たりしない。よって、ブラケット3に傷が付くのを抑制することができる。
なお、係合部材2は、ロッド38aの軸方向から見た外形がロッド38aの外形よりも大きければ、ロッド38aの軸方向から見たときに多角形であってもよい。例えば、係合部材2をロッド38aの軸方向から見たときに長方形であっても、ブラケット3の隙間3aを短辺の長さ(最小幅)よりも狭く形成することで、係合部材2の向きが変わっても係合部材2が隙間3aを通過できないようにすることができる。
また、ロッド38aよりもロッド38aの径方向外側に突出する吊荷用治具40がロッド38aに取り付けられていても、吊荷用治具40が係合部材2よりもロッド38aの先端側に位置しているので、ブラケット3に対して係合部材2を出し入れする作業を行う際に、吊荷用治具40が邪魔になることがない。また、ロッド38aが回転して吊荷用治具40の向きが変わったとしても、吊荷用治具40が係合部材2よりもロッド38aの先端側に位置しているので、ブラケット3に対して係合部材2を出し入れする作業を行う際に、吊荷用治具40が邪魔になることがない。よって、ブラケット3に対して係合部材2を出し入れする作業を行う際に、ロッド38aの先端に吊荷用治具40を取り付けたままの状態にしておくことができるので、吊荷用治具40を取り外し、再度取り付けるといった作業を行う必要がなく、手間を省くことができる。
なお、本実施形態では、起伏部材であるマスト33にシリンダ38が設けられた構成であるが、下部ブーム32aなどの他の起伏部材にシリンダ38が設けられた構成であってもよい。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るシリンダ固定装置1によると、シリンダ38がマスト33に沿った状態において、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さまで収縮させると、係合部材2がブラケット3に収容される。ブラケット3に収容された係合部材2は、ブラケット3の隙間3aを通過することができないので、係合部材2がシリンダ38の揺動方向に移動するのが規制される。これにより、シリンダ38がマスト33に固定される。一方、シリンダ38がマスト33に沿った状態において、ロッド38aの伸縮長さを所定の長さよりも伸長させると、ブラケット3の隙間3aをロッド38aがシリンダ38の揺動方向に通過自在になる。これにより、マスト33に対してシリンダ38が揺動自在になる。隙間3aは、ロッド38aの径方向における係合部材の最小幅よりも狭いので、ロッド38aの伸縮長さを収縮させる際にロッド38aが回転して、係合部材2の向きが変わったとしても、係合部材2をブラケット3に収容した際に、係合部材2がシリンダ38の揺動方向に移動するのを好適に規制することができる。よって、作業員が係合部材2の向きを直す必要がないので、手間をかけることなくシリンダ38をマスト33に固定することができる。
また、ロッド38aの軸方向から見たときに、係合部材2が円形の円盤状であるので、係合部材2をブラケット3に収容した際に、係合部材2がブラケット3に角当たりしない。よって、ブラケット3に傷が付くのを抑制することができる。
また、ロッド38aよりもロッド38aの径方向外側に突出する吊荷用治具40がロッド38aに取り付けられていても、吊荷用治具40が係合部材2よりもロッド38aの先端側に位置しているので、ブラケット3に対して係合部材2を出し入れする作業を行う際に、吊荷用治具40が邪魔になることがない。また、ロッド38aが回転して吊荷用治具40の向きが変わったとしても、吊荷用治具40が係合部材2よりもロッド38aの先端側に位置しているので、ブラケット3に対して係合部材2を出し入れする作業を行う際に、吊荷用治具40が邪魔になることがない。よって、ブラケット3に対して係合部材2を出し入れする作業を行う際に、ロッド38aの先端に吊荷用治具40を取り付けたままの状態にしておくことができるので、吊荷用治具40を取り外し、再度取り付けるといった作業を行う必要がなく、手間を省くことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 シリンダ固定装置
2 係合部材
3 ブラケット
3a 隙間
20 クレーン
21 下部走行体
22 旋回ベアリング
23 上部旋回体
31 旋回フレーム
32 ブーム
32a 下部ブーム
33 マスト(起伏部材)
33a ブレース
34 ガイライン
35 ブーム起伏ロープ
36 上部スプレッダ
37 下部スプレッダ
38 シリンダ
38a ロッド
38b シリンダヘッド
39 ブームガイリンク
40 吊荷用治具(治具)
102,103 収容部材
104 棒状部材
105 ブラケット
105a 隙間
121〜124 従来構成のクレーン

Claims (5)

  1. 起伏部材と、前記起伏部材に設けられて前記起伏部材に対して揺動自在なシリンダと、を備える作業機械におけるシリンダ固定装置であって、
    前記シリンダのロッドの先端部に設けられ、前記ロッドの軸方向から見た外形が、前記ロッドの外形よりも大きい係合部材と、
    前記起伏部材に設けられ、前記起伏部材に沿って配置された前記シリンダの前記ロッドの伸縮長さが所定の長さまで収縮された際に、前記係合部材を収容可能であるとともに、前記シリンダの揺動方向における前記起伏部材とは反対側の端部に形成された隙間を有するブラケットと、
    を有し、
    前記隙間は、前記シリンダの揺動方向に前記ロッドが通過自在に形成され、
    前記隙間は、前記ブラケットに収容された前記係合部材が前記シリンダの揺動方向に通過することを規制するように、前記ロッドの径方向における前記係合部材の最小幅よりも狭く形成されていることを特徴とする作業機械におけるシリンダ固定装置。
  2. 前記ブラケットは、前記係合部材を、前記ロッドの軸を中心に回転自在に収容することを特徴とする請求項1に記載の作業機械におけるシリンダ固定装置。
  3. 前記係合部材が、前記ロッドの軸方向から見たときに円形の円盤状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機械におけるシリンダ固定装置。
  4. 前記ロッドよりも前記ロッドの径方向外側に突出する治具が、前記係合部材よりも前記ロッドの先端側に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業機械におけるシリンダ固定装置。
  5. 起伏部材と、
    前記起伏部材に設けられて前記起伏部材に対して揺動自在なシリンダと、
    前記シリンダのロッドの先端部に設けられ、前記ロッドの軸方向から見た外形が、前記ロッドの外形よりも大きい係合部材と、
    前記起伏部材に設けられ、前記起伏部材に沿って配置された前記シリンダの前記ロッドの伸縮長さが所定の長さまで収縮された際に、前記係合部材を収容可能であるとともに、前記シリンダの揺動方向における前記起伏部材とは反対側の端部に形成された隙間を有するブラケットと、
    を有する作業機械におけるシリンダ固定方法であって、
    前記シリンダが前記起伏部材に沿った状態において、前記ロッドの伸縮長さを所定の長さまで収縮させて、前記係合部材を前記ブラケットに収容することで、前記シリンダを前記起伏部材に固定する一方、
    前記シリンダが前記起伏部材に沿った状態において、前記ロッドの伸縮長さを前記所定の長さよりも伸長させて、前記隙間に対して前記ロッドを通過自在にすることで、前記起伏部材に対して前記シリンダを揺動自在にすることを特徴とする作業機械におけるシリンダ固定方法。
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