JP4922780B2 - クレーンおよびクレーンの分解組立方法 - Google Patents
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Description
マスト部材に、ローラ部材を着脱可能に支持するローラ部材取付部を設け、マスト部材の作業姿勢時に、マスト部材からローラ部材を取り外してもよい。
マスト部材の輸送姿勢時に、ブライドルをマスト部材に固定するロープ支持部材固定手段を備えることもできる。
マスト部材の輸送姿勢時に、ブーム起伏用ロープの端部をマスト部材に固定するロープ固定手段を備えることもできる。
本発明によるクレーンの分解組立方法は、ブームの後方にて機体フレームに回動可能に取り付けられ、作業姿勢から輸送姿勢へと姿勢変更が可能なマスト部材を有し、このマスト部材に設けられたハンガーとマスト部材から離間して設けられたブライドルとの間にブーム起伏用ロープが掛け回され、マスト部材の作業姿勢時にブーム起伏用ロープの巻き取りおよび繰り出しによってブームを起伏するクレーンの分解組立方法であって、マスト部材を作業姿勢から輸送姿勢に姿勢変更した後、マスト部材のハンガーと反対側の一端部にロープ折り返し用のローラ部材を取り付ける工程と、ブライドルを移動しながら、ローラ部材を支点にハンガーとブライドルとの間でブーム起伏用ロープを折り返し、ブライドルをハンガーと同一側である他端部においてハンガーよりも上方の位置でマスト部材に取り付ける工程と、ブーム起伏用ロープを折り返した状態で、マスト部材とハンガーとブライドルとブーム起伏用ロープとを一体に取り外す工程とを含むことを特徴とする。
図1は、本実施の形態に係るクレーンの外観側面図であり、作業姿勢を示している。このクレーンは、走行体1と、旋回輪を介して走行体上に旋回可能に搭載された旋回フレーム2と、旋回フレーム2に前後方向に起伏可能に軸支されたブーム3とを有する。旋回フレーム2には主巻ロープ4aが巻回された主巻ドラム4、補巻ロープが巻回された補巻ドラム5、および起伏ロープ6aが巻回された起伏ドラム6が搭載され、旋回フレーム2の後端部にはカウンタウエイト7が搭載されている。ブーム3の後方にはAフレーム20(ガントリとも呼ぶ)が立設されている。Aフレーム20は起伏シリンダ10の伸縮により後方に倒回可能である。ブーム3はトップブーム3Aとボトムブーム3Bを連結してなる。
図1の作業姿勢から輸送姿勢へと移行する際は、まず、起伏ロープ6aを繰り出してブーム3を倒回し、ブーム先端部を接地させる。この状態からさらに起伏ロープ6aを繰り出し、起伏ロープ6aおよびペンダントロープ11の張力を緩めた状態でブライドル12をブーム3の上面に載置する。次いで、図5に示すように、ペンダントロープ11をブライドル12から取り外すとともに、ボトムブーム3Bに設けられたブライドル固定ラグ3aにブライドル12を連結し、さらにボトムブーム3Bからトップブーム3Aを取り外す。
(1)Aフレーム20に着脱可能にローラ26を設け、輸送姿勢時にローラ26を折り返し点として起伏ロープ6aを折り返し、Aフレーム20の上方に起伏ロープ6aを格納するようにした。これにより起伏ロープ6aをAフレーム20と一体に取り外すことができるので、輸送時に起伏ロープ6aをAフレーム20から取り外す必要がない。そのため、クレーンの分解組立の際に煩雑なロープの掛け回しをする手間が省け、分解組立作業を容易に行うことができる。また、輸送時にAフレーム20と一体にブライドル12,ハンガ13、および起伏ロープ6aを取り外すので、Aフレーム20のみを取り外す場合に比べ、輸送重量を大幅に低減できる。ローラ26はAフレーム20に着脱可能なので、作業時にローラ26は障害とならず、何ら支障なく作業を行うことができる。
(3)Aフレーム20(前フレーム21)の両端部にそれぞれブラケット210,211を設け、ブラケット210,211によりそれぞれローラ26およびブライドル12を支持するので、ローラ26を経由したハンガ13からブライドル12までの長くなり、Aフレーム20の上方に全ての起伏ロープ6aを格納できる。また、Aフレーム20のプレート25の裏側にロープ固定具212を設けたので、起伏ドラム6から取り外した起伏ロープ6aの端部をAフレーム20に容易に固定できる。
12 ブライドル
13 ハンガ
20 Aフレーム
26 ローラ
210,211 ブラケット
212 ロープ固定具
213 支持プレート
Claims (5)
- ブームの後方にて機体フレームに回動可能に取り付けられ、作業姿勢から輸送姿勢へと姿勢変更が可能なマスト部材と、
前記マスト部材に取り付けられたハンガーと、
前記マスト部材から離間して取り付けられ、前記ハンガーとの間でブーム起伏用ロープが掛け回されるブライドルとを備え、
前記マスト部材の作業姿勢時に、起伏ドラムによる前記ブーム起伏用ロープの巻き取りおよび繰り出しによりブームを起伏するクレーンにおいて、
前記マスト部材の前記ハンガーと反対側の一端部に取り付けられるロープ折り返し用のローラ部材をさらに備え、
前記マスト部材の輸送姿勢時には、前記ブライドルを前記ハンガーと同一側である他端部において前記ハンガーよりも上方の位置で前記マスト部材に取り付け、前記ブーム起伏用ロープは、前記ハンガーと前記ブライドルとの間で前記ローラ部材により折り返されていることを特徴とするクレーン。 - 請求項1に記載のクレーンにおいて、
前記マスト部材には、前記ローラ部材を着脱可能に支持するローラ部材取付部が設けられ、前記マスト部材の作業姿勢時には、前記マスト部材から取り外されていることを特徴とするクレーン。 - 請求項1または2に記載のクレーンにおいて、
前記マスト部材の輸送姿勢時に、前記ブライドルを前記マスト部材に固定するロープ支持部材固定手段を備えることを特徴とするクレーン。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のクレーンにおいて、
前記マスト部材の輸送姿勢時に、前記ブーム起伏用ロープの端部を前記マスト部材に固定するロープ固定手段を備えることを特徴とするクレーン。 - ブームの後方にて機体フレームに回動可能に取り付けられ、作業姿勢から輸送姿勢へと姿勢変更が可能なマスト部材を有し、このマスト部材に設けられたハンガーとマスト部材から離間して設けられたブライドルとの間にブーム起伏用ロープが掛け回され、前記マスト部材の作業姿勢時に前記ブーム起伏用ロープの巻き取りおよび繰り出しによって前記ブームを起伏するクレーンの分解組立方法であって、
前記マスト部材を作業姿勢から輸送姿勢に姿勢変更した後、前記マスト部材の前記ハンガーと反対側の一端部にロープ折り返し用のローラ部材を取り付ける工程と、
前記ブライドルを移動しながら、前記ローラ部材を支点に前記ハンガーと前記ブライドルとの間で前記ブーム起伏用ロープを折り返し、前記ブライドルを前記ハンガーと同一側である他端部において前記ハンガーよりも上方の位置で前記マスト部材に取り付ける工程と、
前記ブーム起伏用ロープを折り返した状態で、前記マスト部材と前記ハンガーと前記ブライドルと前記ブーム起伏用ロープとを一体に取り外す工程とを含むことを特徴とするクレーンの分解組立方法。
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