JP6787223B2 - ワイヤリング方法、およびクレーン - Google Patents

ワイヤリング方法、およびクレーン Download PDF

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Description

本発明は、クレーンにおけるロープのワイヤリング方法、およびクレーンに関するものである。
従来、機体と、機体に対して起伏可能な起伏部材と、起伏部材を支持する支持部材と、起伏部材の先端と支持部材の先端とをつなぐ連結部材とを備えるクレーンが知られている。このようなクレーンでは、作業場所等においてクレーンを作業可能な状態に組み立てることが行われる。
例えば、荷物を搬送するための吊具に接続されてこれを昇降させるための巻ロープが掛け渡される滑車が起伏部材の先端に設けられている場合には、この滑車に巻ロープを巻きつける作業が行われる。ここで、巻ロープは吊具を介して被搬送物を昇降させるためのものであり、その径および重量は比較的大きい。そのため、作業者が前記滑車に巻ロープを手作業により掛け渡す場合、その労力は非常に大きくなる。
これに対して、特許文献1に開示されるように、巻ロープよりも径および重量の小さいリービングロープを用いて巻ロープを滑車に掛け渡すことが行われている。
具体的に、特許文献1には、走行体に搭載された旋回体と、旋回体に起伏可能に連結されたブーム(起伏部材)と、ブームの先端に設けられた滑車と、フックとを備えたクレーンにおいて、リービングロープをブームの下方から前記滑車に掛け渡しつつ上方に配索し、ブームの上方においてリービングロープと巻ロープとを連結する。そして、リービングロープを巻き取ることで巻ロープを前記滑車に掛け渡すようにしている。
この方法では、作業者は径および重量が小さく取扱いが比較的容易なリービングロープをフックの滑車に掛け渡せばよいので、巻ロープを滑車に容易に掛け渡すことができる。
特開2011−6199号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている前記の方法では、リービングロープを巻き取る際に、これに伴って移動する巻ロープがブーム(起伏部材)の上部や突出物等と衝突して損傷するおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業性を高めつつ起伏部材に沿って移動するロープの損傷を抑制することのできるワイヤリング方法およびクレーンを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明者らは、クレーンに設けられた連結部材であって、起伏部材の先端と、起伏部材を支持する支持部材の先端とを連結する連結部材が、起伏部材の上方に配置されることに着目した。
この発明は、この連結部材をロープのワイヤリングに利用したものであり、機体と、前記機体に対して起伏可能に取り付けられた起伏部材と、前記機体に対して起伏可能に取り付けられて前記起伏部材を支持する支持部材と、前記起伏部材の先端と前記支持部材の先端とをつなぐ連結部材と、前記起伏部材の先端に設けられる吊具と、前記起伏部材の先端に設けられて前記吊具を昇降させるための巻ロープが掛け渡される滑車とを備えるクレーンの前記滑車に前記巻ロープを掛け渡すためのワイヤリング方法であって、前記起伏部材が前記機体から前方に延びる状態で、前記巻ロープを引っ張るためのリービングロープを、前記滑車に掛け渡しつつ前記起伏部材の下方から前記起伏部材の上方に配索するリービングロープ配索工程と、前記リービングロープ配索工程の後に実施されて、前記起伏部材の上方において前記リービングロープと前記巻ロープとを連結するロープ連結工程と、前記ロープ連結工程の後に実施されて、前記リービングロープのうち前記起伏部材の下方に配置された部分を後方に引き込んで、前記巻ロープを前方に移動させて前記滑車に掛け渡すロープ掛け渡し工程と、を備え、前記ロープ掛け渡し工程では、前記支持部材が前記起伏部材の後方で前記機体に対して引き起こされることに伴って前記支持部材の先端から前記起伏部材の先端に向かって前斜め下方に延びる姿勢とされた前記連結部材に固定されたガイド部材に、前記起伏部材の上面から上方に離間する位置で前記巻ロープをその前後方向の移動を許容した状態で支持させた状態で、前記巻ロープを前方に移動させる、ワイヤリング方法を提供する。
この方法によれば、起伏部材あるいはこれに取り付けられた突起物等と巻ロープとの接触を防止しながら、起伏部材の先端に設けられた滑車に巻ロープを容易に掛け渡すことができ、ロープの損傷を防止しながら作業性を高めることができる。
具体的には、この方法によれば、リービングロープを起伏部材の先端に設けられた滑車に掛け渡し、リービングロープを巻き取ることで巻ロープを前記滑車に掛け渡しているため、扱いが比較的困難な巻ロープを作業者が手作業で前記滑車に掛け渡す場合よりも容易に巻ロープを滑車に掛け渡すことができ、作業性を高めることができる。さらに、連結部材に固定されたガイド部材が巻ロープを起伏部材の上面から上方に離間する位置でその前後方向の移動を許容しつつ支持した状態で、巻ロープが滑車側に引き込まれていく。そのため、巻ロープと起伏部材の上部あるいはこの上部に設けられた突起物等との接触を抑制することができる。
ここで、巻ロープを起伏部材の上面から上方に離間させる構成としては、ガイド部材を起伏部材に固定する構成も考えられるが、この場合には巻ロープと起伏部材の上面との距離を大きくするためにガイド部材の上下方向の寸法を大きくする必要がある。これに対して、この方法では、支持部材の先端から起伏部材の先端に向けて前斜め下方に延びる連結部材であって起伏部材の上方に配置される連結部材を利用し、この連結部材にガイド部材を固定している。そのため、ガイド部材の上下方向の寸法を大きくすることなくガイド部材と起伏部材の上面との距離を大きくして巻ロープと起伏部材の上部等との接触を抑制することができる。
前記方法において、前記連結部材は、複数の単位連結部と、当該単位連結部どうしを着脱可能に連結する中継部材とを有し、前記ロープ掛け渡し工程では、前記単位連結部どうしの連結部分に前記中継部材を介して固定された前記ガイド部材によって前記巻ロープを支持させる、のが好ましい。
このようにすれば、単位連結部どうしを連結するための中継部材を用いてガイド部材を連結部材に固定することができ、この固定のための部材を別途設けることなくガイド部材を連結部材へ容易に固定することができる。
前記方法において、前記ガイド部材は前記連結部材に着脱可能であり、前記ロープ掛け渡し工程の前に実施されて、前記ガイド部材を前記連結部材に固定する工程と、前記ロープ掛け渡し工程の後に実施されて、前記ガイド部材を前記連結部材から取り外す工程とのが好ましい。
この方法では、巻ロープを前記滑車に掛け渡す作業以外のクレーンによる被搬送物の搬送作業中等において、不要なガイド部材が連結部材から取り外されるため、ガイド部材によってクレーンの重量が増加して搬送作業等の作業性が低下するのを回避することができる。
前記方法において、前記ガイド部材は、前後方向および上下方向と直交する方向に延びる軸回りに回転する回転体を有し、前記ロープ掛け渡し工程では、前記回転体の外周面に前記巻ロープを支持させて、当該回転体を回転させつつ前記巻ロープを前方に移動させる、のが好ましい。
この方法によれば、回転体の回転によって巻ロープを円滑に移動させることができる。
また、本発明は、クレーンであって、機体と、前記機体に対して起伏可能に取り付けられる起伏部材と、前記機体に対して起伏可能に取り付けられて前記起伏部材を支持する支持部材と、前記起伏部材の先端と前記支持部材の先端とをつなぐ連結部材と、前記連結部材に固定されて、前記起伏部材が前記機体から前方に延び且つ前記支持部材が前記起伏部材の後方で前記機体に対して引き起こされて前記連結部材が前記支持部材の先端から前記起伏部材の先端に向かって前斜め下方に延びる状態で、前記起伏部材の上方で前後方向に延びるロープをその前後方向の移動を許容しながら前記起伏部材の上面から上方に離間する位置に支持するガイド部材とを備える、クレーンを提供する。
このクレーンによれば、起伏部材の上方で前後方向に延びるロープをガイド部材によってその前後方向の移動を許容しつつ起伏部材の上面から上方に離間する位置で支持することができる。そのため、ロープを起伏部材の上方で前後方向に移動させた際に、このロープが起伏部材の上部あるいはこの上部に設けられた突起物等と接触するのを抑制して、ロープの損傷を抑制することができる。
前記クレーンにおいて、前記連結部材は、互いに連結される複数の単位連結部を有し、前記ガイド部材は前記連結部材のうち前記単位連結部どうしの連結部分に固定される、のが好ましい。
この構成によれば、単位連結部どうしの連結部分を利用して、ガイド部材を連結部材に容易に固定することができる。
前記ガイド部材は、前記連結部材に着脱可能である、のが好ましい。
この構成によれば、クレーンによる被搬送物の搬送作業等のガイド部材が不要な作業時において、不要なガイド部材を連結部材から取り外すことができ、ガイド部材によってクレーンの重量が増加して搬送作業等の作業性が低下するのを回避することができる。
前記ガイド部材は、前記ロープが載置される外周面を備えて前後方向と直交し且つ前記クレーンが設置される設置面に沿う方向に延びる軸回りに回転する回転体を有するのが好ましい。
この構成によれば、簡単な構造で回転体の回転によってロープをより確実に円滑に移動させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ロープの損傷を防止しながら作業性を高めることのできるワイヤリング方法およびクレーンが提供される。
本実施形態に係るクレーンの構成を示した側面図である。 ガイラインの連結部分を拡大して示した斜視図である。 ガイド部材の斜視図である ガイド部材の側面図である。 図4のV−V線断面図である。 リービングロープ配索工程実施後の様子を示したクレーンの側面図である。 ロープ連結工程およびガイド部材固定工程の実施途中の様子を示したクレーンの側面図である。 ガイド部材固定工程の実施途中の様子を示したクレーンの側面図である。 ガイド部材へのロープ掛け渡し工程の実施後の様子を示したクレーンの側面図である。 ロープ掛け渡し工程実施途中の様子を示したクレーンの側面図である。 他の実施形態に係るクレーンを示した側面図である。 他の実施形態に係るガイド部材の使用例を示した側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本実施形態に係るクレーンX1の構成部材のうち主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本実施形態に係るクレーンX1は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材または任意の工程を備え得る。
(1)クレーンの全体構成
図1は、本発明に係るクレーンX1を示している。図1は、組み立てられた後の状態、つまり、クレーンX1による荷物の運搬作業が可能な状態でのクレーンX1を示している。
図1に示すクレーンX1は、下部走行体2および下部走行体2上に配置された上部旋回体3を有する機体1と、上部旋回体3に取り付けられたアタッチメント4と、を備えている。以下では、適宜、図1の左右方向を前後方向として説明する。
機体1の下部走行体2は、地上を走行可能に構成されており、例えば一対のクローラーを備える。機体1の上部旋回体3は、下部走行体2が走行する走行面つまりクレーンX1の設置面に垂直な方向に延びる軸回りに旋回可能に構成されている。
アタッチメント4は、荷物の吊り上げ作業および吊り下げ作業を行う。
アタッチメント4は、上部旋回体3に対して起伏可能なブーム(起伏部材)5と、ブーム5に繋がれたマスト(支持部材)6と、上部旋回体3に設けられたカウンタウェイト7と、荷物をそれぞれ保持するための主巻フック(吊具)8および補巻フック9と、ガイライン(連結部材)10とを備えている。
ブーム5は、上部旋回体3に対して回動自在に取り付けられた基端部5bと、基端部5bの反対側に位置する先端部5aとを有している。ガイライン10は、ブーム5の先端部5aつまりブーム5の先端と、上部旋回体3に取り付けられたマスト6の先端とを連結する部材であり、ブーム5はガイライン10を介してマスト6により支持されている。
マスト6の先端は、ワイヤロープ20を介してカウンタウェイト7に繋がっている。このマスト6とカウンタウェイト7とを繋ぐワイヤロープ20がマスト用ウインチによって巻き取られることにより地上に対するマスト6の傾斜角度は変化し、これによりマスト6に繋がるブーム5が起伏する。
ガイライン10は、前記のように、ブーム5の先端部5aとマスト6の先端とを連結する部材である。本実施形態では、ブーム5の幅方向(図1の紙面と直交する方向、以下、単にブーム5の幅方向という場合がある)に2本のガイライン10、10が並んでいる。また、各ガイライン10は、それぞれ、複数(図1の例では3つ)のブームガイリンク(単位連結部材)11で構成されている。つまり、複数のブームガイリンク11がそれぞれその長手方向の端部で隣接する他のブームガイリンク11の端部に連結されることで1本のガイライン10が形成されている。
図2は、ブームガイリンク11の連結部分を拡大した概略斜視図である。図2に示すように、ブームガイリンク11は、所定の方向に延びる本体部分11aと、この本体部分11aの長手方向の一端に固定されたブーム側リンク部12とを有する。ブーム側リンク部12は、一対のブーム側リンク板12a、12aからなる。これらブーム側リンク板12a、12aは、本体部分11aの端部を挟み込んだ状態でこの端部に固定されている。各ブーム側リンク板12aは本体部分11aの端部からこれと離間する方向に延びており、各先端にはそれぞれ貫通孔12bが形成されている。
2つのブームガイリンク11は、一方のブームガイリンク11の端部が他方のブームガイリンク11のブーム側リンク板12a,12aの間に挿入されて、他方のブームガイリンク11のブーム側リンク板12a、12aに形成された貫通孔12b、12bと一方のブームガイリンク11の端部に形成された貫通孔11b(図5参照)とに共通のピン13(以下、適宜、ガイリンク連結用ピン13という)が挿通されることで、連結される。
図1に戻り、上部旋回体3には、それぞれワイヤロープの巻き取りおよび繰り出しを行うための主巻ウインチ52、補巻ウインチ51が搭載されている。また、ブーム5にも、ワイヤロープの巻き取りおよび引出を行うための補助ウインチ53が固定されている。補助ウインチ53は、ブーム5の基端部5b付近に取り付けられている。なお、主巻ウインチ52、補巻ウインチ51をブーム5に設けても、また、補助ウインチ53を上部旋回体3に設けてもよい。
主巻ウインチ52は、主巻フック8を吊り下げるため主巻ロープ32の巻き取りおよび引き出しを行う。補巻ウインチ51は、補巻フック9を吊り下げるための補巻ロープ31の巻き取りおよび引き出しを行う。補助ウインチ53は、後述するリービングロープ33の巻き取りおよび引き出しを行う。
主巻フック8は、主巻ウインチ52に繋がる主巻ロープ32によってブーム5の先端部5aの前部から吊り下げられている。
主巻フック8は、滑車からなり主巻ロープ32が掛け渡されるフック側シーブ8aを含み、主巻ロープ32は、その一端がブーム5の先端部5aに固定された状態でこのフック側シーブ8aに掛け渡されている。主巻フック8は、主巻ロープ32が主巻ウインチ52によって巻き取りあるいは繰り出されることにより鉛直方向に移動可能なように、ブーム5の先端部5aから吊り下げられている。
ブーム5の先端部5aには、主巻ロープ32を主巻フック8に案内するためのガイドシーブ(滑車)が設けられている。本実施形態では、ブーム5の先端部5aの後部と前部とにそれぞれ第1ガイドシーブ61および第2ガイドシーブ62が固定されている。主巻ロープ32は、主巻ウインチ52からブーム5の後面に沿ってブーム5の先端部5aまで延び、ブーム5の先端部5aにおいて第1ガイドシーブ61および第2ガイドシーブ62に掛け渡された状態で主巻フック8のフック側シーブ8aに掛け渡されている。
補巻フック9は、補巻ウインチ51に繋がる補巻ロープ31によってブーム5の先端部5aの前部から吊り下げられている。補巻フック9には、補巻ロープ31の端部が固定されており、補巻ロープ31が補巻ウインチ51によって巻き取りあるいは繰り出されることにより補巻フック9は鉛直方向に移動する。本実施形態では、補巻フック9は、主巻フック8よりもブーム5の先端側の部分から吊り下げられている。
本実施形態では、ブーム5の先端部5aの前部に、さらに第3ガイドシーブ63つまり滑車が固定されている。補巻ロープ31は、補巻ウインチ51からブーム5の後面に沿ってブーム5の先端部5aまで延び、ブーム5の先端部5aにおいて第1ガイドシーブ61および第3ガイドシーブ63に掛け渡された状態で補巻フック9に固定されている。
(2)ガイド部材
主巻ロープ32をワイヤリングする際に用いられるガイド部材100の構造について説明する。ガイド部材100は、ガイライン10に固定されて使用される。図3および図4は、それぞれガイド部材100がガイライン10に固定された状態でのガイド部材100の概略斜視図および側面図である。以下のガイド部材100の説明では、この図3および図4に示す状態での上下方向を単に上下方向という。また、図5は、図4のV−V線断面図である。なお、図5では、図が明瞭になるように断面を示す斜線の一部を省略している。
ガイド部材100は、ガイド用の滑車(回転体、以下、ガイド用滑車という)130と、これを回転可能に支持する支持部120と、支持部120をガイライン10に接続するための一対のリンク部110,110とを含んでいる。
各リンク部110は、それぞれ平行に並ぶ一対のガイライン10、10にそれぞれ個別に固定される。2つのリンク部110、110は、対称(図5の左右方向について対称)な構造を有しており、ここでは、一方のリンク部110について説明する。
本実施形態では、リンク部110はガイライン10のうちブーム側リンク部12に固定される。リンク部110は、上下方向に延びる一対のリンク板111、111を有する。各リンク板111の上端および下端にはそれぞれ貫通孔111a,111bが形成されている。リンク部110は、2つのリンク板111,111がそれぞれブームガイリンク11のブーム側リンク板12a,12aを外方から挟み込み、各リンク板111の上端の貫通孔111a、111aにガイリンク連結用ピン13が差し込まれることで、ブーム側リンク部12つまり2つのブームガイリンク11の接続部分に固定される。この固定状態において、各リンク板111は、ガイリンク連結用ピン13の中心軸周りに回動可能となっている。
支持部120は、一対の接続板121、121がそれぞれリンク部110、110に接続されることでリンク部110に連結される。各接続板121は上下方向に延びる板状部材である。接続板121とリンク部110との接続構造は対称(図5の左右方向について対称)であり、ここでは、一方の接続板121とリンク部110との接続構造について説明する。
接続板121の上部には、接続板121の表面および裏面からそれぞれ突出するピン受け部121a,121aが設けられている。接続板121には、一方のピン受け部121aの表面から他方のピン受け部121aの表面にわたって延びて接続板121を貫通するピン受け孔121bが形成されている。接続板121は、ピン受け孔121bと、リンク部110の各リンク板111,111の下端に形成された貫通孔111b、111bとに、共通のピン122が差し込まれることで、リンク部110に接続される。
このようにして各接続板121が各リンク部110に接続されることで、支持部120およびこれに支持されるガイド用滑車130はガイライン10に固定される。
支持部120は、2つの接続板121,121間にわたって延びる支柱123を有する。支柱123の長手方向(図5の左右方向)の略中央には、この長手方向について所定の間隔をあけた状態でそれぞれ支柱123から下方に延びる第1支持板124と第2支持板125とが固定されている。第1支持板124の下端部には第2支持板125側に突出する円柱状の軸部126が設けられている。
ガイド用滑車130は、円板状部材の中央部分に貫通孔130aが形成されたものであり、貫通孔130a内に軸部126が挿通されることで、この軸部126によって軸部126周りに回転可能に支持されている。ガイド用滑車130は、支柱123の長手方向について第1支持板124と第2支持板125との間に配置されており、ガイド部材100がガイライン10に固定された状態において、1対のガイライン10、10の間に配置される。
支持部120は、第2支持板125と軸部126に着脱可能に固定される押さえ部127をさらに有している。押さえ部127は、第2支持板125の下端から軸部126よりも下方の位置まで延びる板状部材である。第2支持板125の下端には、第1支持板124と反対側(図5における右側)に突出する突起部125aが設けられている。押さえ部127の上端と下端とには、それぞれその表裏を貫通する貫通孔127a、127bが形成されている。
押さえ部127は、その貫通孔127a、127bにそれぞれ第2支持板125の突起部125aと軸部126とが嵌め込まれることで、これら第2支持板125および軸部126に連結される。そして、この状態で、軸部126のうち押さえ部127から外方(図5における右方)に突出する部分に抜け止め用ピン128が差し込まれることで、押さえ部127の外方への移動が規制される。詳細には、軸部126の端部には上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に抜け止め用ピン128が差し込まれる。
このようにして押さえ部127が第2支持板125と軸部126とに固定されることで、ガイド用滑車130は、第1支持板124と押さえ部127とによってこれらの間の位置に保持される。
本実施形態では、支持部120は、ガイド用滑車130を支持した状態でクレーン等により吊り下げられて、ガイライン10,10に対する連結場所(詳細には、ガイライン10、10に固定されたリンク部110,110に連結される位置)に搬入されるようになっており、支柱123には吊り下げ用のワイヤが固定されるワイヤ固定部129が設けられている。本実施形態では、支柱123の長手方向のうちその中央に対して対称となる位置にそれぞれ上方に突出する一対のワイヤ固定部129、129が設けられている。
(3)主巻ロープのワイヤリング方法
次に、ガイド部材100を用いて主巻ロープ32のワイヤリング作業の手順について説明する。
(3−1)準備工程
まず、図6に示すように、ブーム5を設置面に沿って機体1から前方に延びるように横倒しにする。例えば、地面付近においてブーム5を略水平に延びる姿勢とする。この状態では、第2ガイドシーブ62および第3ガイドシーブ63は、ブーム5の先端部5aの下部に位置し、第1ガイ用シーブ61はブーム5の先端部5aの上部に位置する。
次に、マスト6をブーム5の後方で機体1に対して引き起こして、ガイライン10がマスト6の先端(上端)から前斜め下方に延びる姿勢とする。
本実施形態では、後述するガイド部材固定工程においてガイド部材100をガイライン10に取り付ける際にこの取付を容易に行えるように、図6に示すように、ブームガイリンク11どうしの接続部分でガイライン10が折れ曲がるようにマスト6の引き起こし量を最大量(ガイライン10がまっすぐ延びる量)よりも少なく抑える。つまり、ガイライン10のうちブーム5の先端側に位置する部分を、マスト6の引き起こし量が最大のときよりも下方に配置する。なお、ガイド部材100のガイライン10への取付が可能であれば、このときに、ガイライン10をまっすぐ延びる姿勢としてもよい。
(3−2)リービングロープ配索工程
次に、主巻ロープ32よりも扱いの容易なリービングロープ33を、第1ガイドシーブ61および第2ガイドシーブ62に掛け渡しつつブーム5の下方からブーム5の上方に配索する。具体的には、リービングロープ33には、主巻ロープ32よりも径および重量が小さく、主巻ロープ32よりも変形しやすいロープが用いられる。
この工程では、まず、リービングロープ33が巻きつけられた補助ウインチ53から、リービングロープ33をブーム5の下方において前方に引き出す。そして、リービングロープ33を、第2ガイドシーブ62に掛け渡した後、上方に引き上げて、第1ガイドシーブ61に掛け渡す。その後、ブーム5の上面に沿って、第1ガイドシーブ61から後方に向けてリービングロープ33を引っ張り、図6に示すように、リービングロープ33の先端をブーム5の上方に配置する。
(3−3)ロープ連結工程
次に、ブーム5の上方においてリービングロープ33と主巻ロープ32とを連結する。
具体的に、主巻ロープ32を、ブーム5の上面に沿って主巻ウインチ52から前方に引き出す。本実施形態では、主巻ロープ32とリービングロープ33の各先端に連結用の金具が取り付けられており、これら金具が連結されることで主巻ロープ32とリービングロープ33とが連結される。また、リービングロープ33はブーム5の基端部5b付近まで引っ張られており、この基端部5b付近で主巻ロープ32に連結される。
(3−4)ガイド部材固定工程
次に、ガイド部材100を、ガイライン10に固定する。ガイド部材100を固定する位置は特に限定されないが、本実施形態では、図6、7等に示すように、ガイライン10の前後方向中央よりも前側寄りの部分に位置するブームガイリンク11どうしの接続部分にガイド部材100を固定する。
この工程では、まず、図7に示すように、ガイド部材100の一対のリンク部110をガイライン10に固定する。具体的には、前記のように、ガイド部材100のリンク板111の上端の貫通孔111aにガイリンク連結用ピン13を差し込んで、リンク板111をブーム側リンク部12に装着し、これにより、リンク部110をブーム側リンク部12つまりブームガイリンク11どうしの接続部分に固定する。
次に、図8に示すように、ガイド用滑車130を支持した状態の支持部120を別のクレーン200によって吊り下げてリンク部110付近に配置する。詳細には、支持部120のワイヤ固定部129にワイヤを固定して、このワイヤをクレーン200によって吊り下げて、支持部120およびガイド用滑車130をリンク部110どうしの間に搬入する。
そして、支持部120をリンク部110に固定する。具体的には、前記のように、支持部120の接続板121のピン受け孔121bと、リンク板111の貫通孔111bとに、共通のピン122を差し込んで、支持部120とリンク部110とを接続する。
支持部120とリンク部110とを接続した後は、クレーン200と支持部120との連結を解除して、ガイライン10によってガイド部材100を吊り下げる。
なお、このガイド部材固定工程は、ロープ連結工程や準備工程の前に実施されてもよい。
(3−5)ガイド部材へのロープ掛け渡し工程
次に、ガイド部材100のガイド用滑車130にリービングロープ33を掛け渡す。
具体的には、押さえ部127を第2支持板125と軸部126から取り外して、ガイド用滑車130のブーム5の幅方向の一方側(図5における右側)を開放する。この状態で、リービングロープ33をガイド用滑車130の外周面の上部に載置する。その後、押さえ部127を第2支持板125と軸部126に装着する。詳細には、前記のように、押さえ部127を、その貫通孔127a、127bにそれぞれ第2支持板125の突起部125aと軸部126が挿通されるようにこれらに装着する。そして、軸部126のうち押さえ部127から外方(図4における右方)に突出する部分に抜け止め用ピン128を差し込む。
これにより、図9に示すように、リービングロープ33はガイド部材100によってブーム5の上面から上方に離間した位置に支持される。
(3−6)ロープ掛け渡し工程
次に、補助ウインチ53を駆動してリービングロープ33を巻き取っていく。これにより、リービングロープ33は、ブーム5の下方において後方に引っ張られ、ブーム5の上方において前方に移動する。また、これに伴い、ブーム5の上方において主巻ロープ32が前方へと移動する。このとき、リービングロープ33および主巻ロープ32はガイド部材100のガイド用滑車130の上部であってブーム5から上方に離間した位置を通って移動していく。また、リービングロープ33および主巻ロープ32は、ガイド用滑車130を回転させながら移動していく。
リービングロープ33の巻き取りは、図10に示すように、主巻ロープ32が第1ガイドシーブ61および第2ガイドシーブ62を通過してこれらに掛け渡されるまで行われる。つまり、前記のようにこれらガイドシーブ61、62にはリービングロープ33がかけ渡されている。そして、リービングロープ33の配索経路に沿って主巻ロープ32は移動する。従って、リービングロープ33の先端がブーム5の下方かつ第2ガイドシーブ62よりも後方の位置まで移動することで、主巻ロープ32は第1ガイドシーブ61および第2ガイドシーブ62に掛け渡される。
以上のようにして、主巻ロープ32は、ブーム5から上方に離間した位置を通って第1ガイドシーブ61および第2ガイドシーブ62に掛け渡される。
(3−7)ガイド部材取り外し工程
次に、ガイド部材100をガイライン10から取り外す。具体的には、ガイド部材100をガイライン10に取付けた手順と逆の手順でこれを取り外す。
また、本実施形態では、主巻ロープ32が第2ガイドシーブ62に掛け渡されると、主巻ロープ32とリービングロープ33との連結を解除する。そして、リービングロープ33のみをさらに巻き取っていく。また、主巻ロープ32を主巻フック8のフック側シーブ8aに掛け渡すとともに主巻ロープ32の端部を、ブーム5の先端部5aに固定する。
(4)作用等
以上のように、本実施形態では、主巻ロープ32よりも扱いの容易なリービングロープ33を第1ガイドシーブ61および第2ガイドシーブ62に掛け渡して、このリービングロープ33を介して主巻ロープ32をこれらガイドシーブ61、62に掛け渡している。そのため、主巻ロープ32を直接これらガイドシーブ61、62に掛け渡す場合よりも、容易に主巻ロープ32の掛け渡し作業を行うことができ、作業性を高めることができる。
しかも、ガイライン10にガイド部材100を固定し、このガイド部材100によってリービングロープ33および主巻ロープ32を前後方向に移動可能に支持している。そのため、これらロープ31、33をブーム5の上面から上方に離間させた状態で移動させることができ、この移動時にこれらロープ31、33とブーム5の上部やブーム5の上面に設けられた突起部等とが接触してロープ31、33が損傷するのを防止することができる。
特に、本実施形態では、ガイド部材100をガイライン10に吊り下げている。そのため、ガイド部材100の上下方向の寸法を大きくすることなく、ガイド部材100をブーム5の上面から十分に離間した位置に配置することができる。つまり、ロープ31、33をブーム5の上面よりも上方の位置で支持する方法としては、ブーム5にその上面から上方に突出する部材を設け、この部材の上部でロープ31、33を支持する方法も考えられるが、この場合には、ロープ31、33をより上方で支持しようとするとこの部材の上下方向の寸法が大きくなってしまう。これに対して、本実施形態では、ガイド部材100の上下方向の寸法を小さく抑えつつロープ31、33とブーム5の上部との接触をより確実に回避することができる。
また、ロープ31,33がガイド用滑車130の外周面に載置されて、ガイド用滑車130の回転を伴いつつロープ31、33がこれの外周面上を移動する。そのため、ロープ31,33をブーム5の上面から上方に離間した位置に支持しつつロープ31,33の前後方向の移動を円滑に行うことができ、作業性を高めることができる。また、この移動に伴うロープ31、33の損傷を抑制することができる。
また、本実施形態では、ガイド部材100をブーム側リンク部12つまりガイライン10のブームガイリンク11どうしの連結部分に固定している。具体的には、前記のように、ブーム側リンク部12に設けられるガイリンク連結用ピン13をガイド部材100のリンク板111の貫通孔111aに挿通させることで、ガイド部材100をガイライン10に固定している。そのため、容易にガイド部材100をガイライン10に固定することができる。
また、本実施形態では、このようにガイド部材100がガイライン10に対して着脱可能であり、ロープ掛け渡し工程の実施後には、ガイド部材100がガイライン10から取り外されるようになっている。そのため、ガイド部材100を用いない他の作業時、例えば、クレーンX1によって荷物を搬送する作業時やブーム5を引き起こす作業時等に、ガイド部材100が作業の邪魔になること、および、ガイライン10に係る重量ひいてはクレーンX1の重量が増大するのを回避して、これらの作業性を良好に維持することができる。
(5)変形例
前記実施形態では、主巻ロープ32およびリービングロープ33の前後方向の移動を許容しつつこれを支持する部材として、ブーム5の幅方向に延びる軸周りに回転するガイド用滑車130を用いた場合について説明したが、ロープ31、33の前後方向の移動を許容しつつこれを支持する部材は、これに限らない。例えば、ブーム5の幅方向に延びる軸周りに回転する複数の回転体を備えたものを用い、これら回転体の外周面上にロープ31、33を支持するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、ガイド部材100をブーム側リンク部12に固定する場合について説明したが、ガイド部材100をガイライン10に固定するための方法および構造はこれに限らない。例えば、ガイド部材100をブームガイリンク11の本体部分11aにクランプ等を用いて直接固定してもよい。
また、ガイド部材100は、ガイライン10に固定可能で、且つ、主巻ロープ32の前後方向の移動を許容しつつこれを支持可能なものであればよく、その詳細な構造は前記実施形態に限らない。
また、ガイド部材100はガイライン10に着脱不能に固定されていてもよい。そして、ガイド部材100をガイライン10から取り外す工程を省略してもよい。ただし、前記のように主巻ロープ32を第1ガイドシーブ61および第2ガイドシーブ62に掛け渡した後ガイド部材100を取り外すようにすれば、この掛け渡し作業以外の作業時における作業性を良好にすることができる。
また、前記実施形態では、主巻ロープ32を第1ガイドシーブ61および第2ガイドシーブ62に掛け渡す際にガイド部材100を用いた場合について説明したが、補巻ロープ31を第1ガイドシーブ61および第3ガイドシーブ63に掛け渡す際にガイド部材100を用いてもよい。
また、前記実施形態に係る主巻ロープ32や補巻ロープ31をガイドシーブ61、62に掛け渡すための方法および構造が適用されるクレーンX1の具体的な構成は、前記に限らない。
例えば、ブーム5の先端に、さらに機体1に対して起伏可能なジブを有し、ジブの先端にフックが吊り下げられるクレーン等に適用してもよい。なお、この場合には、ブーム5およびジブが請求項における起伏部材を構成する。
また、ガイド部材100は、前記のように主巻ロープ32や補巻ロープ31をガイド支部61、62に掛け渡す作業に限らず、ブーム5の上方で前後方向に延びるロープを前後方向に移動させる作業の実施時に利用することができる。
例えば、前記のようにブーム5に連結されて機体1に対して起伏可能な起伏部材をさらに有するクレーンでは、ブーム5および起伏部材を横倒しにした状態で起伏部材をロープを用いて引き起こすことが行われるが、この引き起こし作業時にガイド部材100を用いてもよい。例えば、図11に示すように、ブーム5と、ブーム5および機体1に対して起伏可能に取り付けられたジブ201と、ブーム5および機体1に対して起伏可能に取り付けられてジブ201を支持する2本のストラット202、203(リアストラット203、フロントストラット202)とを有するクレーンX10の組立時に、図12に示すように、ガイド部材100を用いてもよい。
具体的には、図12に示すように、ブーム5、ジブ201およびストラット202、203を設置面に沿って横倒しにする。また、前記実施形態と同様に、マスト6をブーム5の後方で機体1に対して引き起こして、ガイライン10をマスト6の先端(上端)から前斜め下方に延びる姿勢とする。また、ガイライン10にガイド部材100を取り付ける。そして、ブーム5あるいは機体1に設けられたウインチ52から引き出されたワイヤロープ210をリアストラット203に連結するとともに、このワイヤロープ210をガイド部材100によって支持させる。その後、ワイヤロープ210をウインチによって巻き取り、ワイヤロープ210をガイド部材100によってブーム5の上面から上方に離間した位置を通過させつつ、リアストラット203を引き起こす。この場合にも、ガイド部材100を用いることでワイヤロープ210がブーム5の上面に沿って移動する際にワイヤロープ210とブーム5の上部等との接触を抑制してワイヤロープ210の損傷を抑制することができる。なお、図12では、図1に示したクレーンX1と同じ構成のものにはこれと同じ符号を付している。
1 機体
5 ブーム(起伏部材)
6 マスト(支持部材)
8 主巻フック(吊具)
10 ガイライン(連結部材)
11 ブームガイリンク(単位連結部材)
31 主巻ロープ(巻ロープ)
33 リービングロープ
53 巻き取り装置(補助ウインチ)
61 第1ガイドシーブ(滑車)
62 第2ガイドシーブ(滑車)
100 ガイド部材
130 ガイド用滑車(回転体)
X1 クレーン

Claims (8)

  1. 機体と、前記機体に対して起伏可能に取り付けられた起伏部材と、前記機体に対して起伏可能に取り付けられて前記起伏部材を支持する支持部材と、前記起伏部材の先端と前記支持部材の先端とをつなぐ連結部材と、前記起伏部材の先端に設けられる吊具と、前記起伏部材の先端に設けられて前記吊具を昇降させるための巻ロープが掛け渡される滑車とを備えるクレーンの前記滑車に前記巻ロープを掛け渡すためのワイヤリング方法であって、
    前記起伏部材が前記機体から前方に延びる状態で、前記巻ロープを引っ張るためのリービングロープを、前記滑車に掛け渡しつつ前記起伏部材の下方から前記起伏部材の上方に配索するリービングロープ配索工程と、
    前記リービングロープ配索工程の後に実施されて、前記起伏部材の上方において前記リービングロープと前記巻ロープとを連結するロープ連結工程と、
    前記ロープ連結工程の後に実施されて、前記リービングロープのうち前記起伏部材の下方に配置された部分を後方に引き込んで、前記巻ロープを前方に移動させて前記滑車に掛け渡すロープ掛け渡し工程と、を備え、
    前記ロープ掛け渡し工程では、前記支持部材が前記起伏部材の後方で前記機体に対して引き起こされることに伴って前記支持部材の先端から前記起伏部材の先端に向かって前斜め下方に延びる姿勢とされた前記連結部材に固定されたガイド部材に、前記起伏部材の上面から上方に離間する位置で前記巻ロープをその前後方向の移動を許容した状態で支持させた状態で、前記巻ロープを前方に移動させる、ワイヤリング方法。
  2. 請求項1に記載のワイヤリング方法において、
    前記連結部材は、複数の単位連結部と、当該単位連結部どうしを着脱可能に連結する中継部材とを有し、
    前記ロープ掛け渡し工程では、前記単位連結部どうしの連結部分に前記中継部材を介して固定された前記ガイド部材によって前記巻ロープを支持させる、ワイヤリング方法。
  3. 請求項1または2に記載のワイヤリング方法において、
    前記ロープ掛け渡し工程の前に実施されて、前記ガイド部材を前記連結部材に着脱可能に固定する工程と、
    前記ロープ掛け渡し工程の後に実施されて、前記ガイド部材を前記連結部材から取り外す工程と、を含む、ワイヤリング方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤリング方法において、
    前記ガイド部材は、前後方向および上下方向と直交する方向に延びる軸回りに回転する回転体を有し、
    前記ロープ掛け渡し工程では、前記回転体の外周面に前記巻ロープを支持させて、当該回転体を回転させつつ前記巻ロープを前方に移動させる、ワイヤリング方法。
  5. クレーンであって、
    機体と、
    前記機体に対して起伏可能に取り付けられる起伏部材と、
    前記機体に対して起伏可能に取り付けられて前記起伏部材を支持する支持部材と、
    前記起伏部材の先端と前記支持部材の先端とをつなぐ連結部材と、
    前記連結部材に固定されて、前記起伏部材が前記機体から前方に延び且つ前記支持部材が前記起伏部材の後方で前記機体に対して引き起こされて前記連結部材が前記支持部材の先端から前記起伏部材の先端に向かって前斜め下方に延びる状態で、前記起伏部材の上方で前後方向に延びるロープをその前後方向の移動を許容しながら前記起伏部材の上面から上方に離間する位置に支持するガイド部材とを備える、クレーン。
  6. 請求項5に記載のクレーンにおいて、
    前記連結部材は、互いに連結される複数の単位連結部を有し、
    前記ガイド部材は、前記連結部材のうち前記単位連結部どうしの連結部分に固定される、クレーン。
  7. 請求項5または6に記載のクレーンにおいて、
    前記ガイド部材は、前記連結部材に着脱可能である、クレーン。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載のクレーンにおいて、
    前記ガイド部材は、前記ロープが載置される外周面を備える回転体を備え、
    前記回転体は、前記ロープの前後方向の移動に伴って前後方向と直交し且つ前記クレーンが設置される設置面に沿う方向に延びる軸回りに回転して前記ロープの前後方向の移動を許容する、クレーン。
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