JP7447613B2 - 作業機械 - Google Patents

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本発明は、機械本体に起伏可能に設けられた起伏部材を備えた作業機械に関する。
特許文献1には、ブーム等の起伏部材を備えた作業機械であるクレーンの分解時において、ウエイトガイリンクがHLマスト上に倒伏されることが開示されている。ウエイトガイリンクがHLマスト上に倒伏された後に、ウエイトガイリンクおよびHLマストが複数の構成部材に分割され、ウエイトガイリンクの一部がHLマストの一部とともに輸送される。
特開2019-59595号公報
ところで、クレーンで吊り荷を吊る際には、起伏部材であるブームは、その先端部が前方且つ下方に移動し、且つ、その背面側が凸となるように撓む。これにより、ブームの腹面側には圧縮荷重がかかり、ブームの背面側には引っ張り荷重がかかる。以下、このような撓みを、ブームが縦に撓むと言う。ブームが縦に撓むことで、ブームの吊り上げ能力が低下する。また、ブームが横に撓んだ場合にも、ブームの強度が低下し、ブームの吊り上げ能力が低下する。
本発明の目的は、起伏部材の吊り上げ能力を向上させることが可能な作業機械を提供することである。
本発明は、機械本体と、前記機械本体に起伏可能に設けられた、複数の単位部材を連結してなる起伏部材と、前記単位部材の背面の先端部に設けられた先端側ブラケットと、前記単位部材の背面の基端部に設けられた基端側ブラケットと、前記単位部材の長手方向に沿った補強部材と、を有し、前記補強部材の先端部は、前記先端側ブラケットに繋止され、前記補強部材の基端部は、前記基端側ブラケットに繋止されており、前記起伏部材がブームであり、前記ブームの先端部に起伏可能および着脱可能に取り付けられるジブと、前記ブームの先端部または前記ジブの基端部に着脱可能に取り付けられて、前記ジブを起伏させるストラットと、を有し、前記補強部材が、前記ブームの下部と前記ストラットの先端部とを接続可能なストラットガイリンクであることを特徴とする。
本発明によると、補強部材の先端部は、起伏部材をなす単位部材の背面の先端部に設けられた先端側ブラケットに繋止され、補強部材の基端部は、単位部材の背面の基端部に設けられた基端側ブラケットに繋止されている。単位部材が縦に撓むと、単位部材の背面に引っ張り荷重がかかるが、その一部が補強部材で支えられた場合には、この引っ張り荷重が低減される。また、単位部材が横に撓むと、単位部材の一方の側面に引っ張り荷重がかかるが、その一部が補強部材で支えられた場合には、この引っ張り荷重が低減される。このように、単位部材にかかる引っ張り荷重の一部を補強部材で支えることで、単位部材の撓みを抑制することができる。これにより、起伏部材の吊り上げ能力を向上させることができる。
ラッフィング仕様のクレーンの側面図である。 クレーン仕様のクレーンの側面図である。 中間ブームの側面図である。 図3の要部Aの拡大図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(クレーンの構成)
本実施形態の作業機械は、クレーンである。ラッフィング仕様のクレーン1の側面図である図1に示すように、クレーン1は、クローラ式の下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に搭載された構成となっている。なお、クレーン1は、クローラ以外の移動手段(例えばホイール)を用いた移動式クレーンであってもよいし、移動手段を持たない固定式クレーンであってもよい。また、図1に示すように、本実施形態のクレーン1は、ラッフィング仕様のクレーン(ラッフィングクレーン)であるが、クレーン仕様のクレーン1の側面図である図2に示すように、後述するジブやストラットなどを取り外すことで、クレーン仕様のクレーンとしても使用される。なお、本発明の適用対象はラッフィングクレーンに限定されず、例えば、タワークレーンや、ブームだけを備えてジブ及びストラットを備えない一般的なクレーンに本発明を適用することも可能である。
図1に示すように、クレーン1は、上部旋回体(機械本体)12と、この上部旋回体12を旋回可能に支持する下部走行体11と、ブーム14及びジブ15を含む起伏部材と、ブーム起伏用部材であるマスト16と、を備える。また、上部旋回体12の後部には、クレーン1のバランスを調整するためのカウンタウエイト17が積載されている。また、上部旋回体12の前端部には、キャブ13が備えられている。キャブ13は、クレーン1の運転席に相当する。
ブーム14は、いわゆるラチス型であり、複数の単位ブーム(単位部材)が連結されて構成される。具体的には、ブーム14は、下部ブーム14Aと、一または複数(図例では2個)の中間ブーム14Bと、上部ブーム14Cとから構成される。下部ブーム14Aは、上部旋回体12の前部に起伏方向に回動可能となるように連結される。中間ブーム14Bは、下部ブーム14Aの先端側に着脱可能に継ぎ足される。上部ブーム14Cは中間ブーム14Bの先端側に着脱可能に継ぎ足される。この上部ブーム14Cの先端部に、後述のようにジブ15を回動させるためのリアストラット18及びフロントストラット19が回動可能に連結される。ブーム14は、下端部に備えられたブームフットピン14sを支点として上部旋回体12に回動可能に軸支される。
ただし、本発明ではブームの具体的な構造は限定されない。例えば、ブームは、中間ブームがないものでもよく、また、上記とは中間ブームの数が異なるものでもよい。更に、ブームは、単一の部材で構成されたものでもよい。
ジブ15も、いわゆるラチス型であり、複数の単位ジブ(単位部材)が連結されて構成される。具体的には、ジブ15は、下部ジブ15Aと、一または複数(図例では1個)の中間ジブ15Bと、上部ジブ15Cとから構成される。下部ジブ15Aは、上部ブーム14Cの先端部に起伏方向に回動可能となるように連結される。中間ジブ15Bは、下部ジブ15Aの先端側に着脱可能に継ぎ足される。上部ジブ15Cは中間ジブ15Bの先端側に着脱可能に継ぎ足される。ジブ15の回動中心軸は、上部旋回体12に対するブーム14の回動中心軸(ブームフットピン14s)と平行な横軸になっている。ジブ15は、ブーム14に対して着脱可能である。
マスト16は、基端及び回動端を有し、その基端が上部旋回体12に回動可能に連結される。マスト16の回動軸は、ブーム14の回動軸と平行でかつブーム14の回動軸のすぐ後方に位置している。すなわち、このマスト16はブーム14の起伏方向と同方向に回動可能である。一方、このマスト16の回動端は左右一対のブーム用ガイライン20を介してブーム14の先端に連結される。この連結は、マスト16の回動とブーム14の回動とを連携させる。
上部旋回体12上には左右一対のバックストップ21が設けられる。これらのバックストップ21は、ブーム14が図1に示される起立姿勢まで到達した時点でブーム14の下部ブーム14Aの左右両側部に当接する。この当接によって、ブーム14が強風等で後方に煽られることが規制される。なお、左右方向とは、図1の紙面に直交する方向である。
リアストラット18およびフロントストラット19は、ブーム14の先端に回動可能に軸支される。リアストラット18およびフロントストラット19は、上部ブーム14Cに着脱可能に取り付けられる。リアストラット18は、上部ブーム14Cの先端からブーム起立側(図1では左側)に張り出す姿勢で保持される。この姿勢を保持する手段として、リアストラット18とブーム14との間に左右一対のバックストップ22及び左右一対のストラットガイリンク23が介在する。バックストップ22は、上部ブーム14Cとリアストラット18の中間部位との間に介在し、リアストラット18を下から支える。ストラットガイリンク23は、リアストラット18の先端部とブーム14の下部ブーム14Aとを接続するように張設され、その張力によってリアストラット18の位置を規制する。ストラットガイリンク23は、複数のガイリンクが連結されて構成されている。
なお、リアストラット18およびフロントストラット19が、ジブ15の基端部に回動可能に軸支されてもよい。また、リアストラット18がブーム14の先端部に回動可能に軸支され、フロントストラット19がジブ15の基端部に回動可能に軸支されてもよい。
フロントストラット19は、ジブ15と連動して(一体的に)回動するように、ジブ15に連結される。詳しくは、このフロントストラット19の先端部とジブ15の先端部とを結ぶように左右一対のジブガイライン24が張設される。従って、フロントストラット19の回動駆動によってジブ15が起伏される。なお、前述のリアストラット18は、図1に示すようにフロントストラット19の後側に配置され、フロントストラット19との間で略二等辺三角形形状を形成する。
クレーン1には、各種ウインチが搭載される。具体的には、ブーム14を起伏させるためのブーム起伏用ウインチ25と、ジブ15を起伏方向に回動させるためのジブ起伏用ウインチ26と、吊り荷の巻上げ及び巻下げを行うための主巻用ウインチ27及び補巻用ウインチ28とが搭載される。本実施形態に係るクレーン1では、ブーム起伏用ウインチ25がマスト16の基端近傍部位に据え付けられる。また、ジブ起伏用ウインチ26、主巻用ウインチ27、及び、補巻用ウインチ28が、いずれもブーム14における下部ブーム14Aに据え付けられる。なお、これらのウインチ25,26,27,28は、上部旋回体12に搭載されていてもよい。
ブーム起伏用ウインチ25は、ブーム起伏用ロープ29の巻き取り及び繰り出しを行う。そして、この巻き取り及び繰り出しによりマスト16が回動するように、ブーム起伏用ロープ29が配索される。具体的には、マスト16の回動端部及び上部旋回体12の後端部には、それぞれ複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック30,31が設けられ、ブーム起伏用ウインチ25から引き出されたブーム起伏用ロープ29がシーブブロック30,31間に掛け渡される。従って、ブーム起伏用ウインチ25がブーム起伏用ロープ29の巻き取りや繰り出しを行うことにより、両シーブブロック30,31間の距離が変化し、これによってマスト16、さらにはこれと連動するブーム14が起伏方向に回動する。
ジブ起伏用ウインチ26は、リアストラット18とフロントストラット19との間に巻き回されたジブ起伏用ロープ32の巻き取り及び繰り出しを行う。そして、この巻き取りや繰り出しによってフロントストラット19が回動するようにジブ起伏用ロープ32が配索される。具体的には、ブーム14の上部ブーム14Cには、ガイドシーブ33が設けられるとともに、リアストラット18の回動端部及びフロントストラット19の回動端部にそれぞれ複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック34,35が設けられている。そして、ジブ起伏用ウインチ26から引き出されたジブ起伏用ロープ32がガイドシーブ33に掛けられ、かつ、シーブブロック34,35間に掛け渡される。従って、ジブ起伏用ウインチ26によるジブ起伏用ロープ32の巻き取りや繰り出しは、両シーブブロック34,35間の距離を変え、フロントストラット19、さらにはこれと連動するジブ15を起伏方向に回動させる。
主巻用ウインチ27は、主巻ロープ36による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この主巻について、リアストラット18の基端近傍部位、フロントストラット19の基端近傍部位、及びジブ15の先端部には、それぞれ主巻用ガイドシーブ37,38,39が回転可能に設けられ、さらに主巻用ガイドシーブ39に隣接する位置に複数の主巻用ポイントシーブ40が幅方向に配列された主巻用シーブブロックが設けられている。主巻用ウインチ27から引き出された主巻ロープ36が主巻用ガイドシーブ37,38,39に順に掛けられ、かつ、シーブブロックの主巻用ポイントシーブ40と、吊荷用の主フック41に設けられたシーブブロックのシーブ42との間に掛け渡される。従って、主巻用ウインチ27が主巻ロープ36の巻き取りや繰り出しを行うと、両シーブ40,42間の距離が変わって、ジブ15の先端から垂下された主巻ロープ36に連結された主フック41の巻上げ及び巻下げが行われる。
同様にして、補巻用ウインチ28は、補巻ロープ43による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この補巻については、主巻用ガイドシーブ37,38,39とそれぞれ同軸に補巻用ガイドシーブ44,45,46が回転可能に設けられ、補巻用ガイドシーブ46に隣接する位置に補巻用ポイントシーブ47が回転可能に設けられている。補巻用ウインチ28から引き出された補巻ロープ43は、補巻用ガイドシーブ44,45,46に順に掛けられ、かつ、補巻用ポイントシーブ47から垂下される。従って、補巻用ウインチ28が補巻ロープ43の巻き取りや繰り出しを行うと、補巻ロープ43の末端に連結された吊荷用の補フック48が巻上げられ、または巻下げられる。
図1に示すように、ジブ15で吊り荷を吊るラッフィング仕様では、ストラットガイリンク23は、リアストラット18の先端部とブーム14の下部ブーム14Aとを接続するように張設される。一方、図2に示すように、ブーム14で吊り荷を吊るクレーン仕様では、ストラットガイリンク23は、ブーム14の背面に載置される。
このように、ストラットガイリンク23をブーム14の背面に載置するのは、ストラットガイリンク23をクレーン1から取り外したり取り付けたりするのに手間がかかるとともに、取り外したストラットガイリンク23を保管する場所を確保するのが大変であるからである。なお、図2では、中間ブーム14Bの数は1個である。
ここで、ストラットガイリンク23を構成する各ガイリンクの長さは、ブーム14を構成する単位ブーム(中間ブーム14B、上部ブーム14C)とほぼ同じ長さにされている。これは、クレーン1の分解時に、単位ブームの背面にガイリンクを載せた状態で分解・搬送するためである。各ガイリンクの先端部には、他のガイリンクとの接続部材であるリンクプレートが連結されている。
従来、ブーム14で吊り荷を吊るクレーン仕様において、ブーム14の背面に載置されたストラットガイリンク23は、ブーム14から落ちないように緩く拘束されているだけであった。
具体的には、ガイリンクは、単位ブームの長手方向の両端部にそれぞれ設けられた支持体の上に載置される。そして、リンクプレートに設けられた長孔にピンが挿入されることで、ガイリンクの先端部が単位ブームに係留される。ガイリンクの基端部は、支持体に挿通されたピンにより、単位ブームから離隔する方向への移動が規制される。よって、従来、ガイリンクは、リンクプレートに設けられた長孔の分だけ、単位ブームの長手方向に移動可能であった。
ブーム14で吊り荷を吊るクレーン作業時には、ストラットガイリンク23の質量分だけ、ブーム14の吊り上げ能力が低下する。そして、従来のように、ブーム14の背面にストラットガイリンク23を載置しているだけでは、吊り荷を吊った際のブーム14の縦撓みや、ブーム14の横撓みに対して、ストラットガイリンク23は何ら作用しなかった。ここで、ブーム14の縦撓みとは、ブーム14の先端部が前方且つ下方に移動し、且つ、ブーム14の背面側が凸となるように撓むことを指す。
そこで、本実施形態では、クレーン作業時に、ストラットガイリンク23を、単位ブームの長手方向に沿った補強部材として使用する。中間ブーム14Bの側面図である図3に示すように、クレーン1は、先端側ブラケット2と、基端側ブラケット3と、を有している。先端側ブラケット2は、中間ブーム14Bの背面(図中左面)の先端部に設けられている。基端側ブラケット3は、中間ブーム14Bの背面の基端部に設けられている。
ストラットガイリンク23を構成するガイリンク(補強部材)4は、その先端部が先端側ブラケット2に繋止され、その基端部が基端側ブラケット3方に繋止されている。ここで、ガイリンク4の先端部は、他のガイリンク4との接続部材であるリンクプレートを含まない。つまり、ガイリンク4は、先端から基端にわたって可動部分を有しない1本の細長い板状の部材である。これにより、ガイリンク4は、中間ブーム14Bの長手方向に固縛されるとともに、中間ブーム14Bの幅方向(紙面に直交する方向)および厚み方向(図中左右方向)にも固縛されている。なお、ガイリンク4の先端部または基端部にリンクプレートが連結されていてもよい。
先端側ブラケット2、基端側ブラケット3、および、ガイリンク4は、中間ブーム14Bの幅方向の左右にそれぞれ設けられている。上部ブーム14Cについても同様の構成である。
図3の要部Aの拡大図である図4に示すように、基端側ブラケット3は、中間ブーム14Bの主柱14aに設けられている。また、基端側ブラケット3は、主柱14aに溶接されている。先端側ブラケット2についても同様である。
図4に示すように、ガイリンク4は平板状であって、その表面4aに直交する側面4bが中間ブーム14Bの背面(図中上面)に対向するように配置されている。ガイリンク4の基端部は、基端側ブラケット3にピン5で固定されている。ガイリンク4の先端部も同様に、先端側ブラケット2にピン5で固定されている。なお、板の表面とは、板で最も面積が大きい面である。
上部ブーム14Cについても同様の構成である。
このような構成において、ブーム14で吊り荷を吊ると、図3に2点鎖線で示すように、中間ブーム14Bは縦に撓む。これにより、中間ブーム14Bの腹面側には圧縮荷重がかかり、中間ブーム14Bの背面側には引っ張り荷重がかかる。このとき、中間ブーム14Bの背面にかかる引っ張り荷重の一部がガイリンク4によって支えられる。これにより、中間ブーム14Bの背面にかかる引っ張り荷重が低減されるので、中間ブーム14Bの縦撓みを抑制することができる。よって、ブーム14の吊り上げ能力を向上させることができる。
また、先端側ブラケット2および基端側ブラケット3の各々が、中間ブーム14Bの主柱14aに設けられている。これにより、中間ブーム14Bのうち主柱14aよりも強度の低い部分(例えば斜材)にブラケット2,3が設けられた場合に比べて、ブラケット2,3が中間ブーム14Bに確実に支持される。よって、中間ブーム14Bにかかる引っ張り荷重の一部をガイリンク4で好適に支えることができる。よって、中間ブーム14Bの撓みを好適に抑制することができる。
また、先端側ブラケット2および基端側ブラケット3の各々が、中間ブーム14Bに溶接されている。これにより、例えばボルトなどの締結部材によりブラケット2,3が中間ブーム14Bに取り付けられた場合などに比べて、ブラケット2,3が中間ブーム14Bに確実に支持される。よって、中間ブーム14Bにかかる引っ張り荷重の一部をガイリンク4で好適に支えることができる。よって、中間ブーム14Bの撓みを好適に抑制することができる。
なお、図4において、ガイリンク4が、その表面4aが中間ブーム14Bの背面に対向するように配置されている場合には、中間ブーム14Bが横に撓んだ際に、中間ブーム14Bの側面にかかる引っ張り荷重の一部をガイリンク4で支えることができる。この場合、中間ブーム14Bの側面にかかる引っ張り荷重が低減されるので、中間ブーム14Bの横撓みを抑制することができる。これにより、ブーム14の吊り上げ能力を向上させることができる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るクレーン1によると、ガイリンク4の先端部は、ブーム14をなす中間ブーム14Bの背面の先端部に設けられた先端側ブラケット2に繋止され、ガイリンク4の基端部は、中間ブーム14Bの背面の基端部に設けられた基端側ブラケット3に繋止されている。中間ブーム14Bが縦に撓むと、中間ブーム14Bの背面に引っ張り荷重がかかるが、その一部がガイリンク4で支えられた場合には、この引っ張り荷重が低減される。また、中間ブーム14Bが横に撓むと、中間ブーム14Bの一方の側面に引っ張り荷重がかかるが、その一部がガイリンク4で支えられた場合には、この引っ張り荷重が低減される。このように、中間ブーム14Bにかかる引っ張り荷重の一部をガイリンク4で支えることで、中間ブーム14Bの撓みを抑制することができる。これにより、ブーム14の吊り上げ能力を向上させることができる。
また、先端側ブラケット2および基端側ブラケット3の各々が、中間ブーム14Bの主柱14aに設けられている。これにより、中間ブーム14Bのうち主柱14aよりも強度の低い部分(例えば斜材)にブラケット2,3が設けられた場合に比べて、ブラケット2,3が中間ブーム14Bに確実に支持される。よって、中間ブーム14Bにかかる引っ張り荷重の一部をガイリンク4で好適に支えることができる。よって、中間ブーム14Bの撓みを好適に抑制することができる。
また、先端側ブラケット2および基端側ブラケット3の各々が、中間ブーム14Bに溶接されている。これにより、例えばボルトなどの締結部材によりブラケット2,3が中間ブーム14Bに取り付けられた場合などに比べて、ブラケット2,3が中間ブーム14Bに確実に支持される。よって、中間ブーム14Bにかかる引っ張り荷重の一部をガイリンク4で好適に支えることができる。よって、中間ブーム14Bの撓みを好適に抑制することができる。
また、平板状のガイリンク4の表面4aに直交する側面4bが中間ブーム14Bの背面に対向している。よって、中間ブーム14Bが縦に撓んだ際に、中間ブーム14Bの背面にかかる引っ張り荷重の一部をガイリンク4で支えることができる。これにより、中間ブーム14Bの背面にかかる引っ張り荷重が低減されるので、中間ブーム14Bの縦撓みを抑制することができる。
また、平板状のガイリンク4の表面4aが中間ブーム14Bの背面に対向している場合には、中間ブーム14Bが横に撓んだ際に、中間ブーム14Bの側面にかかる引っ張り荷重の一部をガイリンク4で支えることができる。これにより、中間ブーム14Bの側面にかかる引っ張り荷重が低減されるので、中間ブーム14Bの横撓みを抑制することができる。
また、ストラットガイリンク23を構成するガイリンク4を補強部材として使用している。ストラットガイリンク23は、ジブ15で吊り荷を吊るラッフィング作業時に使用されるが、ブーム14で吊り荷を吊るクレーン作業時には、ブーム14の背面に載置される。よって、クレーン作業時には、ストラットガイリンク23の質量分だけ、ブーム14の吊り上げ能力が低下する。そこで、クレーン作業時には、ストラットガイリンク23を補強部材として使用することで、ブーム14の撓みが抑制される。これにより、ブーム14の吊り上げ能力を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、ストラットガイリンク23を補強部材として使用したが、別途用意した補強部材をブーム14に取り付ける構成であってもよい。この構成において、補強部材は、丸棒状であってよい。この場合、単位ブームの背面にかかる引っ張り荷重の一部、および、単位ブームの側面にかかる引っ張り荷重の一部を、同じ補強部材でそれぞれ支えることができる。
また、ストラットガイリンク23の代わりに、ガイケーブルやワイヤロープを用いた構成の場合には、これらを補強部材として使用してもよい。
また、本実施形態では、起伏部材であるブーム14に補強部材を取り付けているが、起伏部材であるジブ15に補強部材を取り付けてもよい。
1 クレーン(作業機械)
2 先端側ブラケット
3 基端側ブラケット
4 ガイリンク(補強部材)
4a 表面
4b 側面
5 ピン
11 下部走行体
12 上部旋回体(機械本体)
13 キャブ
14 ブーム(起伏部材)
14A 下部ブーム
14B 中間ブーム
14C 上部ブーム
14a 主柱
15 ジブ
15A 下部ジブ
15B 中間ジブ
15C 上部ジブ
16 マスト
17 カウンタウエイト
18 リアストラット
19 フロントストラット
20 ブーム用ガイライン
21,22 バックストップ
23 ストラットガイリンク
24 ジブガイライン
25 ブーム起伏用ウインチ
26 ジブ起伏用ウインチ
27 主巻用ウインチ
28 補巻用ウインチ
29 ブーム起伏用ロープ
30,31 シーブブロック
32 ジブ起伏用ロープ
33 ガイドシーブ
34,35 シーブブロック
36 主巻ロープ
37,38,39 主巻用ガイドシーブ
40 主巻用ポイントシーブ
41 主フック
42 シーブ
43 補巻ロープ
44,45,46 補巻用ガイドシーブ
47 補巻用ポイントシーブ
48 補フック

Claims (7)

  1. 機械本体と、
    前記機械本体に起伏可能に設けられた、複数の単位部材を連結してなる起伏部材と、
    前記単位部材の背面の先端部に設けられた先端側ブラケットと、
    前記単位部材の背面の基端部に設けられた基端側ブラケットと、
    前記単位部材の長手方向に沿った補強部材と、
    を有し、
    前記補強部材の先端部は、前記先端側ブラケットに繋止され、
    前記補強部材の基端部は、前記基端側ブラケットに繋止されており、
    前記起伏部材がブームであり、
    前記ブームの先端部に起伏可能および着脱可能に取り付けられるジブと、
    前記ブームの先端部または前記ジブの基端部に着脱可能に取り付けられて、前記ジブを起伏させるストラットと、
    を有し、
    前記補強部材が、前記ブームの下部と前記ストラットの先端部とを接続可能なストラットガイリンクであることを特徴とする作業機械。
  2. 前記先端側ブラケットおよび前記基端側ブラケットの各々が、前記単位部材の主柱に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記先端側ブラケットおよび前記基端側ブラケットの各々が、前記単位部材に溶接されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機械。
  4. 前記単位部材が縦に撓んだ際に、前記単位部材の前記背面にかかる引っ張り荷重の一部が前記補強部材によって支えられることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の作業機械。
  5. 前記補強部材は平板状であって、その表面に直交する側面が前記単位部材の前記背面に対向するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の作業機械。
  6. 前記単位部材が横に撓んだ際に、前記単位部材の側面にかかる引っ張り荷重の一部が前記補強部材によって支えられることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の作業機械。
  7. 前記補強部材は平板状であって、その表面が前記単位部材の前記背面に対向するように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の作業機械。
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