JP6930085B2 - 中間ブーム、クレーン及び中間ジブ収納方法 - Google Patents

中間ブーム、クレーン及び中間ジブ収納方法 Download PDF

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Description

本発明は、クレーンアタッチメント、クレーン及び中間ジブ収納方法に関する。
比較的大型のクレーンのアタッチメントメント(本願では、折り曲げ可能なアタッチメントの本体に取り付けられる側をブーム、先端側をジブと呼んで区別する)は、4本の主桁(柱)と、隣接する主桁間を接続する複数の補桁(ラチス)とを有し、概略四角筒状の骨組み構造体からなラチス構造のものが多い。
また、比較的大型のクレーンは、複数のパーツに分解され、各パーツがそれぞれトレーラ等の車両に積載して輸送され、使用場所において組立てられる。輸送車両の台数を低減するために、ブームの中央の直胴部を構成する中間ブームの中にジブの中央の直胴部を構成する中間ジブを入れ子状に収納することが提案されている(特開2007−302428号公報参照)。
上記公報には、中間ブーム内の下面に中間ジブを支持するガイドローラを配設しておき、補助クレーンを用いて中間ジブの前部を中間ブーム内に挿入した後、作業員が人力によって中間ジブ全体を中間ブーム内に押し込むことが記載されている。しかしながら、ガイドローラを配設したとしても、重量物である中間ジブを人力で押し込むことは容易ではない。また、上記公報では、中間ジブの中央に設けた1つの吊り環を用いて補助クレーンで吊り上げることで、補助クレーンのロープが中間ブームに干渉せず、中間ジブの前側略半分を中間ブーム内に挿入可能としている。しかしながら、このように1箇所だけを吊り上げると中間ジブが不安定となり、中間ジブを中間ブームに挿入することが容易ではなく、作業員を危険にさらすおそれもある。
特開2007−302428号公報
上記不都合に鑑みて、本発明は、中間ジブを比較的容易に中間ブーム内に収納できるクレーンアタッチメント、クレーン及び中間ジブ収納方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、ラチス構造のブーム及びジブを備え、上記ブームが1又は複数の中間ブームを有し、上記ジブが1又は複数の中間ジブを有し、分解時に上記中間ブーム内に中間ジブを入れ子状に収納可能に構成されるクレーンアタッチメントであって、上記中間ブームが、底面側ラチス構造に付設され、内部に挿入される上記中間ジブの一対の底面側主桁を支持する複数の支持ローラと、底面側ラチス構造のうち上記中間ジブの挿入側と反対側に付設され、上記中間ジブを牽引するロープを案内する案内部材を取り付け可能なブラケットとを備えることを特徴とするクレーンアタッチメントである。
当該クレーンアタッチメントは、上記中間ブームが、底面側ラチス構造に付設され、内部に挿入される上記中間ジブの一対の底面側主桁を支持する複数の支持ローラを備えるため、中間ブーム内に中間ジブを入れ込みやすい。また、当該クレーンアタッチメントは、上記中間ブームが、底面側ラチス構造のうち上記中間ジブの挿入側と反対側に付設され、上記中間ジブを牽引するロープを案内する案内部材を取り付け可能なブラケットとを備えることによって、補助クレーンのロープを案内部材を介して中間ブームの中に案内して中間ジブに係合させ、ロープを巻き上げることによって中間ジブを中間ブームの内部に引き込むことができる。このため、当該クレーンアタッチメントは、中間ジブを中間ブーム内に人力に頼らず比較的容易に収納することができる。
上記中間ブーム長手方向を基準とする複数の支持ローラの最大間隔が上記中間ジブの長手方向長さの1/2以下であるとよい。このように、上記中間ブーム長手方向を基準とする複数の支持ローラの最大間隔を上記上限以下とすることによって、中間ジブをより確実に中間ブームの中に案内することができる。
上記複数の支持ローラの配設密度が上記中間ジブの挿入側で大きいとよい。このように、上記複数の支持ローラの配設密度が上記中間ジブの挿入側で大きいことによって、中間ブームへの中間ジブの挿入初期段階において中間ジブの前部が下方に落ち込むことを防止して、より確実に中間ジブを案内することができる。なお、「上記複数の支持ローラの配設密度が上記中間ジブの挿入側で大きい」とは、中間ブームの中央より中間ジブの挿入側に配設される支持ローラの数がその反対側に配設される支持ローラの数より多いことを意味する。
上記中間ブームの上面側ラチス構造に付設され、内部に挿入される上記中間ジブの上面側の一対の主桁を案内する案内ローラをさらに備えるとよい。このように、上記中間ブームの上面側ラチス構造に付設され、内部に挿入される上記中間ジブの上面側の一対の主桁を案内する案内ローラをさらに備えることによって、中間ジブの上下方向の傾動をより確実に防止して、よりスムーズに中間ジブを中間ブームの中に引き込むことができる。
上記課題を解決するためになされた別の発明は、当該クレーンアタッチメントと、上記クレーンアタッチメントを支持する本体部とを備えるクレーンである。
当該クレーンは、当該クレーンアタッチメントを備えるので、分解時には比較的容易に中間ジブを中間ブーム内に収納できる。
上記課題を解決するためになされたさらに別の発明は、ラチス構造のブーム及びジブを備え、上記ブームが1又は複数の中間ブームを有し、上記ジブが1又は複数の中間ジブを有するクレーンの分解時に上記中間ブーム内に中間ジブを入れ子状に収納する方法であって、補助クレーンにより上記中間ジブを吊り上げて中間ジブの先端を上記中間ブームの一方の端部内に挿入する工程と、上記中間ブームの他方の端部近傍に補助クレーンのロープを案内する案内部材を配設する工程と、上記補助クレーンのロープを案内部材で案内してロープ先端のフックを上記中間ジブの先端近傍に係合させることにより、上記中間ジブを中間ブームの中に引き込む工程と備えることを特徴とする中間ジブ収納方法である。
当該中間ジブ収納方法は、補助クレーンにより上記中間ジブを吊り上げて中間ジブの先端を上記中間ブームの一方の端部内に挿入する工程に加えて、上記中間ブームの他方の端部近傍に補助クレーンのロープを案内する案内部材を配設する工程と、上記補助クレーンのロープを案内部材で案内してロープ先端のフックを上記中間ジブの先端近傍に係合させることにより、上記中間ジブを中間ブームの中に引き込む工程とを備えることによって、中間ジブを中間ブーム内に人力に頼らず比較的容易に収納することができる。
本発明のクレーンは、中間ジブを比較的容易に中間ブーム内に収納できる。また、本発明の中間ジブ収納方法は、中間ジブを比較的容易に中間ブーム内に収納できる。
本発明の一実施形態のクレーンを示す模式的側面図である。 図1のクレーンの中間ブーム内に中間ジブを収納した様子を示す模式的側面図である。 図1のクレーンの中間ブームの底面側ラチス構造を示す模式的拡大平面図である。 図1のクレーンの中間ブームへの中間ジブの収納の一工程を示す模式的側面図である。 図1のクレーンの中間ブームへの中間ジブの収納の図4の前の工程を示す模式的側面図である。 図2の中間ブームのブラケットへの金車の取り付けを示す模式的部分断面図である。 本発明の参考形態のクレーンアタッチメントの中間ブーム内に中間ジブを収納した様子を示す模式的側面図である。 図7の中間ブームへの中間ジブの収納の一工程を示す模式的側面図である。 図7の中間ブームへの中間ジブの収納の図8の次の工程を示す模式的側面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1に、本発明の一実施形態に係るクレーンを示す。当該クレーンは、自走可能な本体部1と、この本体部1に支持されるクレーンアタッチメント2とを備える。このクレーンアタッチメント2は、それ自体が本発明の一つの実施形態である。
≪本体部≫
本体部1は、下部走行体3と、この下部走行体3の上に水平回転可能に配設される上部旋回体4とを有する。
≪クレーンアタッチメント≫
当該クレーンアタッチメントは、本体部1の前部に一端が取り付けられ、起伏可能なラチス構造のブーム5と、このブーム5の先端に傾動可能に連設されるラチス構造のジブ6と、ブーム5の車両部1近傍部分からブーム5及びジブ6に沿って延出してジブ6の先端から垂下され、先端にフックが設けられるロープ7とを備える。また、当該クレーンアタッチメントは、ブーム5の傾斜角度を定めるブーム起伏機構8と、ジブ6のブーム5に対する傾斜角度を定めるジブ起伏機構9とを備える。
〔ブーム〕
上記ブーム5は、概略四角筒状に形成されるラチス構造からなり、両端がテーパー状に縮径している。このブーム5は、長手方向中央の直胴部を構成する複数の中間ブーム10と、両端のテーパー部を構成する複数の端部ブーム11とを有する。
中間ブーム10及び端部ブーム11は、長手方向に垂直な断面視で仮想方形の頂点に位置するように配置した4本のブーム主桁(支柱)12と、隣接するブーム主桁12間をジグザグに接続してブーム主桁12を底辺とする複数の三角形を形成するよう配置される複数のブーム補桁(ラチス)13とをそれぞれ有する。中間ブーム10及び端部ブーム11は、ブーム主桁12の端部同士を接続することによって1本のブーム5に組立てられる。
ブーム5は、車両部1の前方に倒して解体されるため、直立状態における前側面が分解状態における底面となる。
〔ジブ〕
同様に、ジブ6は、概略四角筒状に形成されるラチス構造の骨組みからなり、両端がテーパー状に縮径している。このジブ6は、長手方向中央の直胴部を構成する中間ジブ14と、両端のテーパー部を構成する複数の端部ジブ15とを有する。
中間ジブ14及び端部ジブ15は、長手方向に垂直な断面視で仮想方形の頂点に位置するように配置した4本のジブ主桁16と、隣接するジブ主桁16間をジグザグに接続してジブ主桁16を底辺とする複数の三角形を形成するよう配置される複数のジブ補桁17とをそれぞれ有する。中間ジブ14及び端部ジブ15は、ジブ主桁16の端部同士を接続することによって、1本のジブ6に組立てられる。
ジブ6は、車両部1の前方に倒されるブーム5のさらに前方に横たわらせて解体されるため、ブーム5の上方に直立する状態における前側面が分解状態における底面となる。
中間ジブ14は、当該クレーンアタッチメントの分解後、図2に示すように、上記中間ブーム10内に入れ子状に収納される。
<中間ブーム>
中間ブーム10は、底面側のラチス構造に付設され、内部に挿入される中間ジブ14の底面側の一対のジブ主桁16を支持する複数の支持ローラ18を備える。
具体的には、支持ローラ18は、図3に例示するように、ブーム補桁13に配設される支持部材によって支持されてもよい。また、一対のジブ主桁16の一方を支持する支持ローラ18と他方を支持する支持ローラ18とが互い違いに配置されてもよい。
複数の支持ローラ18の配設密度は、中間ジブ14の挿入側で大きいことが好ましい。つまり、中間ブーム10の長手方向中心よりも中間ジブ14が挿入される端部側に配設される支持ローラ18の数が、中間ブーム10の長手方向中心よりも中間ジブ14が挿入される端部と反対側に配設される支持ローラ18の数より多いことが好ましい。このように中間ジブ14の挿入側で支持ローラ18の配設密度を大きくすることによって、中間ジブ14の上下の傾きが比較的大きくなりやすい中間ブーム10への挿入の初期には、支持ローラ18が中間ジブ14の先端が下に下がることをより確実に防止するので、中間ジブ14の挿入をさらに容易化することができる。
中間ブーム10の長手方向を基準とする複数の支持ローラ18の最小間隔の下限としては、中間ジブ14の長手方向長さの3/100が好ましく、1/20がより好ましい。一方、上記複数の支持ローラ18の最小間隔の上限としては、中間ジブ14の長手方向長さの9/20が好ましく、2/5がより好ましい。上記複数の支持ローラ18の最小間隔が上記下限に満たない場合、支持ローラ18の数が不必要に増大するおそれがある。逆に、上記複数の支持ローラ18の最小間隔が上記上限を超える場合、中間ジブ14を中間ブーム10の中に収納することが困難となるおそれがある。
中間ブーム10の長手方向を基準とする複数の支持ローラ18の最大間隔の下限としては、中間ジブ14の長手方向長さの1/4が好ましく、1/3がより好ましい。一方、上記複数の支持ローラ18の最大間隔の上限としては、中間ジブ14の長手方向長さの1/2が好ましく、9/20がより好ましい。上記複数の支持ローラ18の最大間隔が上記下限に満たない場合、支持ローラ18の数が不必要に増大するおそれがある。逆に、上記複数の支持ローラ18の最大間隔が上記上限を超える場合、中間ジブ14を中間ブーム10の中に収納することが困難となるおそれがある。
中間ブーム10は、上面側のラチス構造に付設され、内部に挿入される中間ジブ14の上面側の一対のジブ主桁16を案内する少なくとも1つの案内ローラ19を備える。案内ローラ19は、中間ジブ14を挿入する側の端部に最も近い支持ローラ18よりも、挿入側の端部から遠くに配設される。これにより、案内ローラ19は、中間ジブ14の先端が持ち上げられることを抑制し、中間ジブ14の中間ブーム10への収納をさらに容易にする。
中間ジブ14の挿入側の端部に最も近い案内ローラ19の中心と中間ジブ14の挿入側の端部に最も近い支持ローラ18の中心のとの中間ブーム10の長手方向の距離の下限としては、中間ジブ14の長手方向長さの1/50が好ましく、3/100がより好ましい。一方、上記端部側の案内ローラ19と支持ローラ18との長手方向距離の上限としては、中間ジブ14の長手方向長さの1/10が好ましく、2/25がより好ましい。上記端部側の案内ローラ19と支持ローラ18との長手方向距離が上記下限に満たない場合、中間ジブ14の傾斜を抑制する効果が不十分となるおそれや、不必要に多数の案内ローラ19が必要となるおそれがある。逆に、上記端部側の案内ローラ19と支持ローラ18との長手方向距離が上記上限を超える場合、中間ジブ14の先端が案内ローラ19に達する前に中間ジブ14が傾斜して中間ジブ14を中間ブーム10に挿入することが困難となるおそれがある。
中間ジブ14を中間ブーム10に収納した状態での案内ローラ19とジブ主桁16との間隔(クリアランス)の下限としては、中間ジブ14の上下のジブ主桁16の間隔(中心間距離)の1/150が好ましく1/100がより好ましい。一方、上記案内ローラ19とジブ主桁16との間隔の上限としては、中間ジブ14の上下のジブ主桁16の間隔の3/100が好ましく、1/50がより好ましい。上記案内ローラ19とジブ主桁16との間隔が上記下限に満たない場合、中間ジブ14の先端を中間ブーム10内に挿入することが容易でなくなるおそれがある。逆に、上記案内ローラ19とジブ主桁16との間隔が上記上限を超える場合、中間ジブ14の傾斜を十分に抑制できないおそれがある。
また、中間ブーム10は、図4に示すように、底面側のラチス構造のうち中間ジブ14の挿入側と反対側に付設され、中間ジブ14を牽引する補助クレーン(本体不図示)のロープRを案内する案内部材として金車(滑車)Sを取り付け可能なブラケット20をさらに備える。
より詳しくは、ブラケット20は、金車Sを取り付け可能な穴等の構造を有する部材であり、中間ブーム10の内部の中間ジブ14を挿入する側と反対側の端部近傍(中間ブーム10の端部からの距離が上下のブーム主桁12の中心間距離以下、好ましくは上下のブーム主桁12の中心間距離の1/2以下である範囲)に配設される。このブラケット20は、中間ブーム10の底面側に配設されることが好ましい。
中間ブーム10は、図示するように、上面側のラチス構造に付設され、後述するガイリンク25を保持するステー21を有してもよい。つまり、中間ブーム10は、当該クレーンアタッチメントを分解して輸送する際に上面にガイリンク25を保持した状態で輸送されるよう構成されてもよい。
<中間ジブ>
中間ジブ14は、図示するように、上面側のラチス構造に付設され、後述するガイリンク31を保持するステー22を有してもよい。つまり、中間ジブ14は、ガイリンク31を保持した状態で中間ジブ14を中間ブーム10に収納してもよい。
<ブーム起伏機構>
ブーム起伏機構8は、本体部1の後部及びブーム5の先端部間に張架されるブームガイライン23と、ブームガイライン23の本体部1側の端部の係止位置を調節するブーム調節装置24とを有する。
(ブームガイライン)
ブームガイライン23は、複数のガイリンク25を有するものとすることができる。このブームガイライン23は、一部が可撓性を有するワイヤケーブル等から形成されてもよい。
(ブーム調節装置)
ブーム調節装置24としては、公知のガイライン用調節装置を用いることができる。このブーム調節装置24の具体例としては、一端が上部旋回体4に前後方向に揺動可能に枢支され、揺動端にブームガイライン23の端部が固定されるガントリと、ガントリの揺動端と上部旋回体4との距離を調節する駆動部とを有する構成とすることができる。
駆動部の構成としては、ガントリ及び上部旋回体4にそれぞれシーブを取り付け、これらのシーブ間に掛け渡したワイヤケーブルを送出又は巻取りするウィンチを上部旋回体4に配設したものとすることができる。
<ジブ起伏機構>
ジブ起伏機構9は、ブーム5の先端部に後方に伸びるよう揺動可能に配設される第1ストラット26及び第2ストラット27と、ブーム5の基端近傍部及び第1ストラット26の先端間に張架される第1ジブガイライン28と、ジブ6の先端部及び第2ストラット27の先端間に張架される第2ジブガイライン29と、第1ストラット26及び第2ストラット27間の角度を調節することによりジブ6のブーム5に対する傾斜角度を定めるジブ調節装置30とを備える。
(ジブガイライン)
第1ジブガイライン28及び第2ジブガイライン29は、複数のガイリンク31を有する。この第1ジブガイライン28及び第2ジブガイライン29は、一部が可撓性を有するワイヤケーブル等から形成されてもよい。
第1ジブガイライン28及び第2ジブガイライン29のガイリンク31の構成としては、ブームガイライン23のガイリンク25と同様の構成とすることができる。第1ジブガイライン28及び第2ジブガイライン29のガイリンク31の寸法は、ブームガイライン23のガイリンク25と同じであってもよく、異なっていてもよい。
(ジブ調節装置)
ジブ調節装置30としては、第1ストラット26及び第2ストラット27にそれぞれシーブを取り付け、これらのシーブに掛け渡したワイヤケーブルを送出又は巻取りするウィンチをブーム5に配設したものとすることができる。
〔中間ジブ収納方法〕
本発明の一実施形態に係る中間ジブ収納方法は、図1のクレーンの分解時に、中間ブーム10内に中間ジブ14を入れ子状態に収納するために適用することができる。
当該中間ジブ収納方法は、補助クレーンにより中間ジブ14を吊り上げて、この中間ジブ14の先端を中間ブーム10の一方の端部内に挿入する工程(挿入工程)と、中間ブーム10の他方の端部近傍に金車Sを配設する工程(金車配設工程)と、補助クレーンのロープRを金車Sで案内してロープR先端のフックを中間ジブ14の先端近傍に係合させることにより中間ジブ14を中間ブーム10の中に引き込む工程(引込工程)とを備える。
(挿入工程)
挿入工程では、補助クレーンにより中間ジブ14を吊り上げるが、図5に示すように、中間ジブ14の2箇所にロープ等を掛けること(いわゆる2本吊り)が好ましい。このように、中間ジブ14の2箇所にロープ等を掛けることで、中間ジブ14を安定させることができ、中間ジブ14の先端を中間ブーム10に挿入し易くなると共に、作業者の危険も低減できる。
中間ジブ14を吊り上げる2箇所(ロープを掛ける位置)の間隔の下限としては、中間ジブ14の長手方向長さの1/5が好ましく、1/4がより好ましい。一方。中間ジブ14にロープを掛ける位置の間隔の上限としては、中間ジブ14の長手方向長さの2/5が好ましく、1/3がより好ましい。中間ジブ14にロープを掛ける位置の間隔が上記下限に満たない場合、中間ジブ14が不安定となるおそれがある。逆に、中間ジブ14にロープを掛ける位置の間隔が上記上限を超える場合、中間ジブ14の先端部を中間ブーム10内に十分に挿入できないおそれがある。
この挿入工程では、重心位置よりも後方(中間ブーム10に挿入される側と反対側)の底面を支持する補助ローラBを配置することが好ましい。これにより、中間ブーム10の少なくとも1つの支持ローラ18と補助ローラBとで中間ジブ14を中間ブーム10と平行に保持しつつ、中間ジブ14を中間ブーム10内に引き込む際の摩擦を低減する。
この補助ローラBの中心と中間ジブ14を挿入する側の端部に最も近い支持ローラ18の中心との中間ブーム10の長手方向の距離の上限としては、中間ジブ14の長手方向長さの2/5が好ましく、1/3がより好ましい。上記補助ローラBと支持ローラ18との中心間距離が上記上限を超える場合、中間ジブ14を中間ブーム10内に引き込む際に中間ジブ14を安定して支持することができず、摩擦が増大して中間ジブ14を中間ブーム10内にスムーズに引き込むことができないおそれがある。
なお、中間ブーム10及び補助ローラBは、地面に直接載置してもよいが、ガタツキ防止及び傷付き防止のために、図示するように桟木を敷いた上に配置することが好ましい。
(金車配設工程)
金車配設工程では、図6に詳しく示すように、ブラケット20に金車Sを取り付ける。金車Sは、ブラケット20に固定してもよいが、補助クレーンのロープRの張力により持ち上げられるので、例えばワイヤやチェイン等の可撓性を有する部材を介してブラケット20に取り付けてもよい。
(引込工程)
引込工程では、図4に示すように、補助クレーンのロープRを金車Sを介して中間ブーム10の内部に案内し、ロープRの先端のフックを中間ジブ14の先端部に直接又はロープ等を用いて係合させた状態で、補助クレーンによりロープRを巻き取ることによって、中間ジブ14を中間ブーム10の中に引き込む。
〔利点〕
このように、当該クレーンアタッチメント及び当該中間ジブ収納方法は、金車Sを介して補助クレーンのロープRを中間ブーム10の内部に案内し、補助クレーンの動力により中間ジブ14を中間ブーム10の中に引き込むので、作業が比較的容易であり、かつ安全性が高い。
[参考形態]
本発明の参考形態に係るクレーンアタッチメントは、ラチス構造のブームと、このブームの先端に傾動可能に連設されるラチス構造のジブとを備える。本参考形態のクレーンアタッチメントは、以下に説明する点を除いて、図1のクレーンにおけるクレーンアタッチメントと同様とすることができる。
クレーンアタッチメントは、図7に示すように、上記ブームが1又は複数の中間ブーム10aを有し、上記ジブが1又は複数の中間ジブ14を有し、分解時に中間ブーム10a内に中間ジブ14を入れ子状に収納可能に構成される。図7の中間ブーム10aの構成としては、ブラケットを有しない点を除いて、図2の中間ブーム10の構成と同様とすることができる。図7の中間ジブ14の構成としては、図2の中間ジブ14の構成と同様とすることができる。
〔中間ジブ収納方法〕
このクレーンアタッチメントに適用される中間ジブ収納方法は、図8に示すように、中間ジブ14の2箇所にロープ等を掛けて補助クレーンにより中間ジブ14を吊り上げて、この中間ジブ14の先端部を中間ブーム10aの一方の端部内に挿入する工程(先端部挿入工程)と、図9に示すように、中間ジブ14の後方側の1カ所にロープ等を掛けて中間ジブ14を中央部まで中間ブーム10aの中に挿入する工程(中央部挿入工程)と、人力により中間ジブ14を中間ブーム10aにさらに押し込む工程(押込工程)とを備える。
この中間ジブ収納方法は、中間ジブ14を2本吊りする先端部挿入工程と、中間ジブ14を1本吊りする中央部挿入工程とを備え、中間ジブ14が中間ブーム10aの支持ローラ18により完全に支持される状態となってから、人力により中間ジブ14を押し込む押込工程を行うので、中間ジブ14の中間ブーム10aへの収納が比較的容易である。また、中間ブーム10aが補助ローラ19を有することで、先端部挿入工程及び中央部挿入工程における中間ジブ14の傾斜が抑制されるので、先端部挿入工程及び中央部挿入工程も比較的容易に行うことができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該クレーンアタッチメントにおいて、案内部材を取り付け可能なブラケットを備える中間ブームは、案内ローラを有しないものであってもよい。
当該クレーンアタッチメントにおいて、案内部材は、金車に限定されず、例えばローラ、流体潤滑により摩擦を低減しつつロープを案内するガイド等であってもよい。
当該クレーンアタッチメントの中間ジブは、ガイリンクを保持するステーを有しないものであってもよい。
当該クレーンアタッチメントは、クレーンベースがクローラユニットを有しないものであってもよい。具体例として、当該クレーンアタッチメントは、ホイールクレーン等の他の移動式クレーンや、固定式クレーンであってもよい。
当該中間ジブ収納方法において、金車配設工程と挿入工程との順序はいずれが先であってもよい。
当該クレーンアタッチメント及び中間ジブ収納方法は、ラチス構造を有するブーム及びジブを備えるクレーン及びその分解輸送のための準備として広く適用することができる。
1 本体部
2 クレーンアタッチメント
3 下部走行体
4 上部旋回体
5 ブーム
6 ジブ
7 ロープ
8 ブーム起伏機構
9 ジブ起伏機構
10,10a 中間ブーム
11 端部ブーム
12 ブーム主桁
13 ブーム補桁
14 中間ジブ
15 端部ジブ
16 ジブ主桁
17 ジブ補桁
18 支持ローラ
19 案内ローラ
20 ブラケット
21,22 ステー
23 ブームガイライン
24 ブーム調節装置
25,31 ガイリンク
26 第1ストラット
27 第2ストラット
28 第1ジブガイライン
29 第2ジブガイライン
30 ジブ調節装置
B 補助ローラ
R ロープ
S 金車

Claims (5)

  1. ラチス構造のブーム及びジブを備え、上記ブームが1又は複数の中間ブームを有し、上記ジブが1又は複数の中間ジブを有し、分解時に上記中間ブーム内に中間ジブを入れ子状に収納可能な中間ブームであって、
    面側ラチス構造に付設され、内部に挿入される上記中間ジブの一対の底面側主桁を支持する複数の支持ローラと、
    底面側ラチス構造のうち上記中間ジブの挿入側と反対側に付設され、補助クレーンから供給されて上記中間ジブを牽引するロープを案内する案内部材を取り付け可能なブラケットと
    上面側ラチス構造に付設され、内部に挿入される上記中間ジブの一対の上面側主桁を案内する案内ローラと
    を備え
    上記案内ローラが、上記中間ブームの内部で、上記中間ジブを挿入する側の端部に最も近い支持ローラよりも、上記挿入側の端部から遠くに配設されており、
    上記収納される中間ジブがガイリンクを保持していることを特徴とする中間ブーム
  2. 手方向を基準とする複数の支持ローラの最大間隔が上記中間ジブの長手方向長さの1/2以下である請求項1に記載の中間ブーム
  3. 上記複数の支持ローラの配設密度が上記中間ジブの挿入側で大きい請求項1又は請求項2に記載の中間ブーム
  4. 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の中間ブームと、
    上記中間ブームを支持する本体部と
    を備えるクレーン。
  5. ラチス構造のブーム及びジブを備え、上記ブームが1又は複数の中間ブームを有し、上記ジブが1又は複数の中間ジブを有するクレーンの分解時に上記中間ブーム内に中間ジブを入れ子状に収納する方法であって、
    補助クレーンにより上記中間ジブを吊り上げて上記中間ジブの先端を上記中間ブームの一方の端部内に挿入する工程と、
    上記中間ブームの他方の端部近傍に補助クレーンのロープを案内する案内部材を配設する工程と、
    上記補助クレーンのロープを案内部材で案内してロープ先端のフックを上記中間ジブの先端近傍に係合させることにより、上記中間ジブを中間ブームの中に引き込む工程と
    を備え
    上記中間ブームが、
    底面側ラチス構造に付設され、内部に挿入される上記中間ジブの一対の底面側主桁を支持する複数の支持ローラと、
    上面側ラチス構造に付設され、内部に挿入される上記中間ジブの一対の上面側主桁を案内する案内ローラと
    を備え、
    上記案内ローラが、上記中間ブームの内部で、上記中間ジブを挿入する側の端部に最も近い支持ローラよりも、上記挿入側の端部から遠くに配設されており、
    上記収納される中間ジブがガイリンクを保持していることを特徴とする中間ジブ収納方法。
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