JP6874747B2 - 上部スプレッダ取付装置 - Google Patents

上部スプレッダ取付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6874747B2
JP6874747B2 JP2018156530A JP2018156530A JP6874747B2 JP 6874747 B2 JP6874747 B2 JP 6874747B2 JP 2018156530 A JP2018156530 A JP 2018156530A JP 2018156530 A JP2018156530 A JP 2018156530A JP 6874747 B2 JP6874747 B2 JP 6874747B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper spreader
mounting
spreader
guided portion
guided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018156530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020029348A (ja
Inventor
小泉 幸雄
幸雄 小泉
正太郎 服部
正太郎 服部
健一 中司
健一 中司
拓也 渡邉
拓也 渡邉
景子 稲田
景子 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2018156530A priority Critical patent/JP6874747B2/ja
Publication of JP2020029348A publication Critical patent/JP2020029348A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6874747B2 publication Critical patent/JP6874747B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Description

本発明は、クレーンの起伏部材に上部スプレッダを取り付けるための上部スプレッダ取付装置に関する。
例えば特許文献1などに、従来のクレーンが記載されている。同文献に記載の技術(同文献の図2参照)では、上部スプレッダ(同文献におけるブライドル)が、起伏部材(同文献におけるブーム)に取り付けられる。この技術では、被ガイド部(同文献におけるローラ)が、ガイド部(同文献における傾斜面)にガイドされる。そして、上部スプレッダ側の取付孔(同文献におけるピン孔)と起伏部材側の取付孔(同文献における固定孔)との位置が合わせられる。そして、取付孔に取付ピンが差し込まれることで、上部スプレッダが、起伏部材に取り付けられる。
特開平9−278369号公報
起伏部材の取り付け位置に向かって上部スプレッダが移動するときには、上部スプレッダは、不安定な状態である(詳細は後述)。そのため、上部スプレッダが、起伏部材に対して様々な方向に傾く場合がある。そのため、同文献に記載の技術では、上部スプレッダ側の取付孔と起伏部材側の取付孔との位置合わせが困難である。
そこで、本発明は、起伏部材に上部スプレッダを取り付けるための取付孔の位置合わせを容易に行える、上部スプレッダ取付装置を提供することを目的とする。
上部スプレッダ取付装置は、クレーンの起伏部材に設けられる。上部スプレッダ取付装置は、上部スプレッダと、取付部と、を備える。前記取付部は、前記起伏部材に取り付けられる。前記取付部には、前記上部スプレッダが取り付けられる。前記上部スプレッダは、上部スプレッダフレームと、被ガイド部と、上部スプレッダ側取付孔と、を備える。前記被ガイド部は、前記上部スプレッダフレームに設けられ、横方向に延びる中心軸を有する。前記上部スプレッダ側取付孔は、前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能であり、横方向から見て前記被ガイド部の前記中心軸と重なる位置に配置される。前記取付部は、ガイド部と、規制部と、取付部側取付孔と、を備える。前記ガイド部は、前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドする。前記規制部は、前記被ガイド部に接触可能であり、前記傾斜方向への前記被ガイド部の移動を規制する。前記取付部側取付孔は、前記取付ピンを差し込み可能である。前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置される。
上記構成により、起伏部材に上部スプレッダを取り付けるための取付孔の位置合わせを容易に行える。
クレーン1を横から見た図である。 図1に示す上部スプレッダ60および取付部80を示す斜視図である。 図2に示す上部スプレッダ60および取付部80を横から見た図である。 図2に示す被ガイド部70が規制部85に接触した状態を示す図2相当図である。 図3に示す被ガイド部70が規制部85に接触した状態を示す図3相当図である。 図5に示すブーム背面20bを水平方向に配置した場合の被ガイド部70などを横から見た図である。 図5のF7−F7矢視断面図である。
図1〜図7を参照して、図1に示す上部スプレッダ取付装置50を備えるクレーン1について説明する。
クレーン1は、ブーム20(起伏部材)を用いた作業を行う作業機械であり、例えば建設作業を行う建設機械である。クレーン1は、下部本体11と、上部旋回体13と、ブーム20と、ガントリ30(起伏部材)と、下部スプレッダ41と、ガイライン43と、起伏ウインチ45と、起伏ロープ47と、上部スプレッダ取付装置50と、を備える。
下部本体11は、上部旋回体13を下側Z2から支持する。下部本体11は、走行可能でもよく、走行不可能でもよい。クレーン1は、移動式クレーンでもよく、固定式クレーンでも良い。上部旋回体13(クレーン本体)は、下部本体11に対して旋回可能である。上部旋回体13には、ブーム20が回転可能に取り付けられる。上部旋回体13には、ガントリ30が取り付けられる。下部本体11に対する上部旋回体13の回転軸が延びる方向を上下方向Zとする。上下方向Zにおいて、下部本体11から上部旋回体13に向かう側を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。上部旋回体13に対するブーム20の回転軸が延びる方向を、横方向Yとする。横方向Yおよび上下方向Zのそれぞれに直交する方向を、前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、上部旋回体13へのガントリ30の取り付け位置から、上部旋回体13へのブーム20の取り付け位置に向かう側を前側X1とし、その逆側を後側X2とする。
ブーム20(起伏部材)は、上部旋回体13に回転(起伏)可能に取り付けられる。ブーム20は、上部旋回体13の前側X1部分に取り付けられる。例えば、ブーム20は、パイプを組み合わせたラチス構造を有するラチスブームなどである。ブーム20の中心軸であって、ブーム20の長手方向に延びる中心軸を、ブーム中心軸20aとする。ブーム中心軸20aが延びる方向が水平方向となるようにブーム20を伏せた状態のときの、ブーム20の上面となる面をブーム背面20bとし、ブーム20の下面となる面をブーム腹面20cとする。ブーム20は、下部ブーム21と、中間ブーム23と、上部ブーム25と、を備える。
(ブーム20に関する方向)
ブーム中心軸20aが延びる方向を、ブーム軸方向Xbとする。ブーム軸方向Xbにおいて、ブーム20の基端部(上部旋回体13に取り付けられる側の部分)から先端部(上部旋回体13に取り付けられる側とは反対側の部分)に向かう側をブーム先端側Xb1とし、その逆側をブーム基端側Xb2とする。上部旋回体13に対するブーム20の回転軸が延びる方向(横方向Y)を、ブーム横方向Ybともいう。ブーム軸方向Xbおよびブーム横方向Ybのそれぞれに直交する方向を、ブーム上下方向Zbとする。ブーム上下方向Zbにおいて、ブーム腹面20cからブーム背面20bに向かう側をブーム上側Zb1(起伏部材上側)とし、その逆側をブーム下側Zb2(起伏部材下側)とする。
下部ブーム21は、ブーム20の基端部を含む。上部ブーム25は、ブーム20の先端部を含む。中間ブーム23は、下部ブーム21と上部ブーム25との間に設けられる。下部ブーム21、中間ブーム23、および上部ブーム25は、例えばピンなどの連結具によって連結される。中間ブーム23の個数(図1に示す例では2個)が調整されることで、ブーム20全体の長さが調整される。
ガントリ30(起伏部材)、下部スプレッダ41、ガイライン43、起伏ウインチ45、起伏ロープ47、および上部スプレッダ60(後述)は、上部旋回体13に対してブーム20を起伏させるブーム起伏装置を構成する。
ガントリ30は、上部旋回体13に取り付けられ、Aフレームとも呼ばれる。ガントリ30は、ブーム20よりも後側X2に配置される。ガントリ30は、コンプレッションメンバ31と、テンションメンバ33と、を備える。
コンプレッションメンバ31は、上部旋回体13に回転(起伏)可能に取り付けられる。コンプレッションメンバ31は、上部旋回体13に、ピンを介して、着脱可能に取り付けられる。クレーン1の使用時(クレーン作業時、吊荷を吊り上げる作業などが行われる時)には、コンプレッションメンバ31は、基端部から先端部に向かって、後側X2および上側Z1に延びるように配置される。クレーン1の分解時および組立時などには、コンプレッションメンバ31は、倒伏姿勢となる場合がある。倒伏姿勢のコンプレッションメンバ31は、基端部から先端部に向かって後側X2に延びるように、コンプレッションメンバ31の長手方向が前後方向Xに延びるように配置される。コンプレッションメンバ31が倒伏姿勢のときの、コンプレッションメンバ31の上面を、ガントリ背面30bとする。例えば、コンプレッションメンバ31は、横方向Yに間隔をあけて配置される2本の(左右一対の)構造物を備える。
テンションメンバ33は、コンプレッションメンバ31の先端部(コンプレッションメンバ31のうち上部旋回体13に取り付けられる側とは反対側の部分)と上部旋回体13とに接続される。テンションメンバ33は、横方向Yに間隔をあけて配置される2本の(左右一対の)部材を備える。例えば、左右の部材のそれぞれは、リンク部材を連結したものなどである。
下部スプレッダ41は、ガントリ30の(コンプレッションメンバ31の)先端部に設けられる。下部スプレッダ41は、複数の下部スプレッダシーブ41sを有する。下部スプレッダシーブ41sは、起伏ロープ47が掛けられる滑車である。下部スプレッダシーブ41sは、横シーブと縦シーブとを備えてもよく、縦シーブのみを備えてもよい。縦シーブの下部スプレッダシーブ41sの回転軸の方向は、横方向Yである。横シーブの下部スプレッダシーブ41sの回転軸の方向は、下部スプレッダ41と上部スプレッダ60とをつなぐ直線方向、および横方向Yのそれぞれに直交する方向である。
ガイライン43は、クレーン1の使用時などに、上部スプレッダ60とブーム20の先端部(上部ブーム25)とに接続される。ガイライン43は、クレーン1の分解時には、上部スプレッダ60に接続されない場合がある。例えば、ガイライン43は、ロープ(ガイロープ、ペンダントロープ)を備えてもよく、リンク(ガイリンク)を備えてもよく、ロープおよびリンクを備えてもよい。
起伏ウインチ45(ブーム起伏ウインチ)は、起伏ロープ47の巻き取りおよび繰り出しを行う。起伏ウインチ45は、上部旋回体13に取り付けられてもよく、コンプレッションメンバ31に取り付けられてもよい(図1において二点鎖線で示す起伏ウインチ45を参照)。
起伏ロープ47は、起伏ウインチ45に巻き付けられる。起伏ロープ47は、起伏ウインチ45から引き出され、下部スプレッダ41に掛けられ、下部スプレッダ41および上部スプレッダ60に掛け回される。起伏ロープ47の先端部は、所定の箇所に固定される。起伏ウインチ45が、起伏ロープ47を巻き取りおよび繰り出しすると、下部スプレッダ41と上部スプレッダ60との間隔が変わる。クレーン1の使用時には、上部スプレッダ60とブーム20の先端部とがガイライン43で接続されているので、下部スプレッダ41と上部スプレッダ60との間隔が変わると、上部旋回体13に対してブーム20が起伏する。
上部スプレッダ取付装置50は、上部スプレッダ60を起伏部材(ブーム20など)に取り付けるための装置である。上部スプレッダ取付装置50は、上部スプレッダ60の起伏部材(ブーム20など)への取り付けを容易にする。上部スプレッダ取付装置50は、上部スプレッダ60と、取付部80と、取付ピン90(図5参照)と、を備える。
上部スプレッダ60は、ブーム起伏装置を構成する。上部スプレッダ60は、図2に示す上部スプレッダフレーム61と、上部スプレッダシーブ63と、図7に示す上部スプレッダ側取付孔65と、被ガイド部支持部67と、被ガイド部70と、を備える。
(上部スプレッダ60に関する方向)
上部スプレッダ60に関する方向には、図3に示すように、スプレッダ前後方向Xsと、スプレッダ横方向Ysと、スプレッダ上下方向Zsと、がある。図1において二点鎖線で示すように、起伏ロープ47およびガイライン43が上部スプレッダ60に接続され、起伏ロープ47およびガイライン43が略直線状に配置された状態(以下、この状態を上部スプレッダ60の「使用状態」という)になる場合がある。図3に示すように、スプレッダ前後方向Xsは、上部スプレッダ60が使用状態のときの、起伏ロープ47およびガイライン43が延びる方向である。スプレッダ前後方向Xsにおいて、起伏ロープ47からガイライン43に向かう側をスプレッダ前側Xs1とし、その逆側をスプレッダ後側Xs2とする。スプレッダ横方向Ysは、上部スプレッダ60が使用状態のときに、横方向Yと一致(または略一致)する方向である。図2に示すスプレッダ横方向Ysにおいて、上部スプレッダ60の中央部(スプレッダ横方向Ysにおける中央部)に向かう側をスプレッダ横方向Ys内側とし、上部スプレッダ60の中央部から遠ざかる側をスプレッダ横方向Ys外側とする。図3に示すように、スプレッダ上下方向Zsは、スプレッダ前後方向Xsおよびスプレッダ横方向Ysのそれぞれに直交する方向である。
上部スプレッダフレーム61は、上部スプレッダシーブ63および被ガイド部70を支持するフレーム(構造物)である。例えば、図2に示すように、上部スプレッダフレーム61は、上下部材61aと、側部部材61bと、ガイライン接続部61dと、を備える。上下部材61aは、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ上下方向Zsの両側(上下)部分を構成する。例えば、上下部材61aは、スプレッダ上下方向Zsに間隔を開けて配置される2枚の板を備える。
側部部材61bは、上部スプレッダフレーム61の、スプレッダ横方向Ys外側の両側(左右)部分を構成する。左右の側部部材61bのそれぞれは、内側側部部材61biと、外側側部部材61boと、を備える。内側側部部材61biは、スプレッダ前後方向Xsおよびスプレッダ上下方向Zsに延びる板状部材などである(外側側部部材61boも同様)。図7に示すように、内側側部部材61biには、上部スプレッダ側取付孔65が形成される(外側側部部材61boも同様)。図2に示すように、外側側部部材61boは、内側側部部材61biよりもスプレッダ横方向Ys外側に配置される。外側側部部材61boは、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys外側の面(側面)を構成する。
ガイライン接続部61dは、ガイライン43(図3参照)が取り付けられる部分である。ガイライン接続部61dは、例えばピン孔を備え、例えば上部スプレッダ60にガイライン43を取り付けるためのピンを差し込み可能なピン孔を備える。ガイライン接続部61dは、図2に示す例のように上下部材61aに設けられてもよく、側部部材61bに設けられてもよい。
上部スプレッダシーブ63は、図3に示すように、起伏ロープ47が掛けられる滑車である。上部スプレッダシーブ63は、上部スプレッダフレーム61に回転可能に取り付けられる。上部スプレッダシーブ63は、横シーブを備えてもよく、縦シーブを備えてもよい。横シーブの上部スプレッダシーブ63の回転軸の方向は、スプレッダ上下方向Zsである。縦シーブの上部スプレッダシーブ63の回転軸の方向は、スプレッダ横方向Ysである。例えば、上部スプレッダシーブ63は、上下部材61aの間(スプレッダ上下方向Zsにおける間)に配置される。例えば、図2に示すように、上部スプレッダシーブ63は、側部部材61bの間(スプレッダ横方向Ysにおける間)に配置される。
上部スプレッダ側取付孔65は、図7に示すように、取付ピン90を差し込み可能な孔(さらに詳しくは孔の内面)である。上部スプレッダ側取付孔65は、取付部80に上部スプレッダ60を取付ピン90で連結するための部分である。上部スプレッダ側取付孔65は、上部スプレッダフレーム61に形成される。上部スプレッダ側取付孔65は、例えば、側部部材61bに形成され、例えば、内側側部部材61biおよび外側側部部材61boのそれぞれに形成される。
被ガイド部支持部67は、上部スプレッダフレーム61に対して被ガイド部70を回転可能に支持する。被ガイド部支持部67は、上部スプレッダフレーム61に固定される。被ガイド部支持部67は、上部スプレッダフレーム61からスプレッダ横方向Ysに突出する。被ガイド部支持部67は、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys両側(左右)に設けられる。上部スプレッダフレーム61に対する被ガイド部支持部67の配置は、後述する上部スプレッダフレーム61に対する被ガイド部70の配置と同様である。例えば、被ガイド部支持部67は、円筒状(中空の円筒状、円筒ピン)であり、円筒状の突出物である。被ガイド部支持部67の内面は、上部スプレッダ側取付孔65を構成する。被ガイド部支持部67の径方向の内側(さらに詳しくは被ガイド部支持部67の内面よりも径方向内側)の部分は、中空である(中空部70cを参照)。被ガイド部支持部67の中心軸(円筒の中心軸)の方向は、スプレッダ横方向Ysである。
被ガイド部70は、図2に示すように、ガイド部83(後述)に沿って移動可能であり、ガイド部83にガイドされる。被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61に設けられる。被ガイド部70は、被ガイド部支持部67の径方向の外側(被ガイド部支持部67よりも径方向外側)に配置される。被ガイド部70の少なくとも一部(例えばガイド部83と接触する部分など)は、例えば、金属製でもよく、樹脂製でもよい。被ガイド部70の少なくとも一部が樹脂製の場合は、被ガイド部70の全体が金属製である場合などに比べ、被ガイド部70を軽量にできる。
この被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys両側(左右)に設けられる。例えば、被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys外側の面よりも、スプレッダ横方向Ys外側に配置されてもよく、スプレッダ横方向Ys内側に配置されてもよい(図示なし)。さらに詳しくは、被ガイド部70は、外側側部部材61boよりも、スプレッダ横方向Ys外側に配置されてもよく、スプレッダ横方向Ys内側に配置されてもよい(図示なし)。例えば、被ガイド部70は、外側側部部材61boよりもスプレッダ横方向Ys内側、かつ、内側側部部材61biよりもスプレッダ横方向Ys外側などに配置されてもよい。例えば、被ガイド部70は、内側側部部材61biよりもスプレッダ横方向Ys内側に配置されてもよい。被ガイド部70には、被ガイド部中心軸70aと、中空部70cと、がある。また、被ガイド部70は、軸受70bを備える。
被ガイド部中心軸70aは、被ガイド部70の中心軸であって、スプレッダ横方向Ysに延びる中心軸である。被ガイド部中心軸70aは、スプレッダ横方向Ysと一致する方向に延びてもよく、スプレッダ横方向Ysとほぼ一致する方向に延びてもよい。例えば、図7に示すように、被ガイド部70は、被ガイド部中心軸70aを中心とする円筒状(中空の円筒状)である。なお、被ガイド部70は、被ガイド部中心軸70aを中心とする円柱状などでもよい。
この被ガイド部中心軸70aは、スプレッダ横方向Ysから見て、上部スプレッダ側取付孔65と重なる位置に配置される。なお、スプレッダ横方向Ysから見て、被ガイド部中心軸70aと上部スプレッダ側取付孔65とが、実際に重なって見える必要はない。好ましくは、被ガイド部中心軸70aと、上部スプレッダ側取付孔65の中心軸とが略一致する。好ましくは、被ガイド部中心軸70aと、上部スプレッダ側取付孔65の中心位置と、が一致する。
軸受70bは、上部スプレッダフレーム61に対して被ガイド部70を回転可能にする。被ガイド部70は、被ガイド部中心軸70a(スプレッダ横方向Ysの回転軸)を中心に、上部スプレッダフレーム61に取り付けられるローラである。なお、軸受70bは設けられなくてもよく、被ガイド部70はローラでなくてもよい。図2に示す被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61に対して固定されてもよい。被ガイド部70は、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触したときに(詳細は後述)、被ガイド部70を中心として上部スプレッダ60が回転移動するように構成されればよい。
中空部70cは、図7に示すように、被ガイド部70よりも径方向内側の空間(部分)である。中空部70cが設けられることで、中空部70cが設けられない場合に比べ、被ガイド部70の質量を抑制しつつ、被ガイド部70を大径にできる。被ガイド部70が大径であるほど、ガイド部83にし対して被ガイド部70が安定してガイドされやすい(ガイド部83に部に対する被ガイド部70の位置が安定する)。中空部70cは、上部スプレッダ側取付孔65にスプレッダ横方向Ysに連続する。中空部70cは、中空部70cおよび上部スプレッダ側取付孔65を貫通するように、取付ピン90を差し込み可能となるように構成される。なお、被ガイド部70は、中空部70cを有さなくてもよい(中空でなくてもよい)。
取付部80は、図1に示すように、上部スプレッダ60が取り付けられる部分である。取付部80には、ブーム20に設けられるブーム側取付部80Bと、ガントリ30に設けられるガントリ側取付部80Gと、がある。例えば、ブーム側取付部80Bは、ブーム背面20bに取り付けられる。例えば、ガントリ側取付部80Gは、ガントリ背面30bに取り付けられる。ブーム側取付部80Bとガントリ側取付部80Gとは、同様またはほぼ同様に構成される。以下では、主にブーム側取付部80Bについて説明する。図2に示すように、取付部80は(具体的にはブーム側取付部80Bは)、ブーム20のブーム横方向Yb両側(左右)に設けられる。取付部80には、左側(ブーム先端側Xb1に向かって見て左側)の取付部80である左側取付部80Lと、右側の取付部80である右側取付部80Rと、がある。右側取付部80Rと、左側取付部80Lとは、ブーム横方向Ybに互いに対称(または略対称)に設けられる。以下では、取付部80として、主に、ブーム側取付部80Bの右側取付部80Rについて説明する。取付部80は、取付部フレーム81と、ガイド部83と、規制部85と、取付部側取付孔89と、を備える。
取付部フレーム81は、取付部80を構成する構造物である。例えば、取付部フレーム81は、第1取付部フレーム81aと、第2取付部フレーム81bと、を備える。
第1取付部フレーム81aは、上部スプレッダ60が連結されるブラケットである(図4参照)。第1取付部フレーム81aは、ブーム20に固定される。第1取付部フレーム81aのブーム20への固定は、例えば溶接による固定でもよく、固定部材(例えばボルトおよびナット、例えばピンなど)などによる固定でもよい。例えば、第1取付部フレーム81aは、下部ブーム21に固定されてもよく、中間ブーム23(図1参照)に固定されてもよい。例えば、第1取付部フレーム81aは、下部ブーム21のブーム先端側Xb1部分に固定されてもよい(図1参照)。例えば、第1取付部フレーム81aは、図2に示す例のようにブーム20のブーム横方向Yb外側部分に固定されてもよく、ブーム20のブーム横方向Yb外側部分(例えば外側端部)よりもブーム横方向Yb内側部分に固定されてもよい(図示なし)。第1取付部フレーム81aは、ブーム背面20bから、ブーム上側Zb1に突出する。第1取付部フレーム81aは、例えば板状などであり、例えば、ブーム上下方向Zbおよびブーム軸方向Xbに延びる(第2取付部フレーム81bも同様)。
第2取付部フレーム81bは、第1取付部フレーム81aに取り付けられる。第2取付部フレーム81bは、ガイド部83を含む部材(案内部材、例えば案内板など)である。第2取付部フレーム81bは、第1取付部フレーム81aに回転可能に取り付けられる。図3に示すように、第2取付部フレーム81bは、ブーム横方向Ybに延びる回転軸を中心に第1取付部フレーム81aに対して回転可能であり、支点ピンP1(案内板取付支点ピン)を中心に第1取付部フレーム81aに対して回転可能である。第2取付部フレーム81bは、固定ピンP2(案内板取付固定ピン)により、第1取付部フレーム81aに対して固定される。第2取付部フレーム81bは、図2に示す例では、第1取付部フレーム81aよりもブーム横方向Yb外側に配置され、また、第1取付部フレーム81aよりもブーム横方向Yb内側に配置されてもよい(図示なし)。第2取付部フレーム81bは、ブーム横方向Ybから見て、例えば略三角形状などでもよく、例えば略三角形状でなくてもよい。
この第2取付部フレーム81bは、取付部80の使用時(上部スプレッダ60が取付部80に取り付けられるとき)には、第1取付部フレーム81aに対してブーム上側Zb1に突出する(起立する)ように配置される。図4において二点鎖線で示すように、第2取付部フレーム81bは、取付部80の不使用時(クレーン作業時など)には、使用時よりも、第1取付部フレーム81aに対するブーム上側Zb1への突出量が小さくなるように配置(格納)される。よって、クレーン作業時などに、第2取付部フレーム81bにロープ(例えば吊荷を巻き上げるための巻き上げロープなど)が引っ掛かりにくい。また、ブーム20の輸送時などに、第2取付部フレーム81bを他の部材にぶつけにくく、第2取付部フレーム81bの損傷を抑制できる。また、ブーム20の輸送時に、ブーム軸方向Xbが略水平方向となるようにブーム20が配置された姿勢(輸送姿勢)にされる場合があるところ、輸送姿勢のブーム20の全高を低くできる場合がある。よって、ブーム20の輸送時に有利になる。具体的には例えば、ブーム20および取付部80の高さの、輸送制限高さに対する余裕を大きくできる。なお、第2取付部フレーム81bは、第1取付部フレーム81aに対して回転可能でなくてもよい。また、第2取付部フレーム81bは、第1取付部フレーム81aに対して着脱可能でもよい。また、取付部フレーム81は、第1取付部フレーム81aと第2取付部フレーム81bとに分かれていなくてもよい。例えば、第2取付部フレーム81bを格納する必要がない場合などには、第1取付部フレーム81aと第2取付部フレーム81bとが一体的に構成されてもよい。
ガイド部83は、被ガイド部70に接触可能であり、傾斜方向D1に沿って被ガイド部70をガイドする。さらに詳しくは、ガイド部83は、ガイド部83に被ガイド部70を接触させながら、傾斜方向D1に沿って被ガイド部70を移動させる。ガイド部83は、ブーム20に対して固定される。ガイド部83は、例えば、取付部フレーム81に設けられ、例えば、第2取付部フレーム81bに形成される。図3に示すように、ガイド部83(傾斜部、傾斜面)の傾斜方向D1は、ブーム軸方向Xbに対して傾斜する。ガイド部83は、ブーム先端側Xb1ほどブーム下側Zb2に配置されるように(前下がりに)、ブーム軸方向Xbに対して傾斜する。なお、ガイド部83は、ブーム基端側Xb2ほどブーム下側Zb2に配置されるように(後ろ下がりに)、ブーム軸方向Xbに対して傾斜してもよい。以下では、ガイド部83が前下がりに傾斜する場合について説明する。なお、ガイド部83が後ろ下がりに傾斜する場合は、例えば以下の説明におけるブーム先端側Xb1とブーム基端側Xb2とを逆にすればよい。
このガイド部83の傾斜方向D1は、ガイド部83の傾斜に沿った方向である。ブーム横方向Ybから見たとき、ガイド部83の傾斜方向D1は、直線(1本および折れ線を含む)に沿った方向でもよく、曲線に沿った方向でもよく、直線と曲線とを含む線に沿った方向でもよい。ガイド部83の傾き(ブーム軸方向Xbに対する傾斜方向D1の傾き)は、ガイド部83に沿って段階的に変化してもよく、連続的に変化してもよく、変化しなくてもよい。図3に示す例では、ガイド部83の傾きは、3種類(3段階)ある。この例では、ガイド部83のブーム基端側Xb2部分の傾きよりも、ガイド部83のブーム先端側Xb1部分の傾きの方が大きい。傾斜方向D1において、ガイド部83に沿って被ガイド部70が下側Z2(ブーム下側Zb2)に移動するときの被ガイド部70の移動の向き(進行方向)を傾斜下側D1aとし、その逆向きを傾斜上側D1b(図6参照)とする。
このガイド部83は(例えば第2取付部フレーム81bは)、図2に示すように、上部スプレッダ60のブーム横方向Ybへの移動を規制してもよい。例えば、上部スプレッダフレーム61の側面(例えば側部部材61b)がガイド部83に接触したときに、ガイド部83は、上部スプレッダ60のブーム横方向Ybへの移動を規制してもよい。左右のガイド部83・83は、上部スプレッダフレーム61をスプレッダ横方向Ysから挟むように配置されてもよい。左右のガイド部83・83は、左右の側部部材61b・61b(さらに詳しくは左右の外側側部部材61bo・61bo)をスプレッダ横方向Ysから挟むように配置されてもよい。
規制部85は、図5に示すように、被ガイド部70に接触可能であり、取付部80に対する被ガイド部70の移動を規制する。規制部85は、図5に示す例ではガイド部83と不連続であり(離れており)、ガイド部83と連続してもよい。規制部85は、ブーム20に対して固定される。規制部85は、例えば、取付部フレーム81に固定され、例えば、取付部フレーム81に溶接により固定される。図2に示すように、規制部85は、第1取付部フレーム81aのブーム横方向Yb外側の面(側面)から、ブーム横方向Yb外側に突出する。なお、規制部85は、第2取付部フレーム81bに固定されてもよい。規制部85は、板状でもよく、ブロック状などでもよい。図5に示す例では、規制部85は、ブーム横方向Ybから見て略J字状の板状部材である。図6に示すように、規制部85は、傾斜方向規制部85aと、離間方向規制部85bと、円弧状部分85cと、を備える。
傾斜方向規制部85aは、傾斜方向D1への(傾斜下側D1aへの)被ガイド部70の移動であって、ガイド部83に沿った被ガイド部70の移動を規制する。例えば、傾斜方向規制部85aは、被ガイド部70の表面の第1範囲A85aの少なくとも一部に接触可能な位置に配置される。第1範囲A85aは、被ガイド部70の表面のうち傾斜下側D1aを向く表面の範囲である。なお、図6では、被ガイド部70から離れた位置に第1範囲A85aを示した(第2範囲A85bも同様)。
離間方向規制部85bは、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向きへの、被ガイド部70の移動を規制する。さらに詳しくは、離間方向規制部85bは、ガイド部83および傾斜方向規制部85aに被ガイド部70が接触した状態のときの、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向き(離間方向D2)への、被ガイド部70の移動を規制する。離間方向D2は、傾斜方向D1に直交する方向であって、ブーム先端側Xb1を向く向きである。離間方向規制部85bは、被ガイド部70の離間方向D2への移動を規制することで、ガイド部83から被ガイド部70が外れることを抑制し、上部スプレッダ60(図5参照)の離間方向D2への移動を規制する。例えば、離間方向規制部85bは、被ガイド部70の表面の第2範囲A85bの少なくとも一部に接触可能な位置に配置される。第2範囲A85bは、被ガイド部70の表面のうち、離間方向D2を向く表面(ただし傾斜上側D1bを向く部分を除く)の範囲である。離間方向規制部85bの少なくとも一部は、傾斜方向規制部85aの一部でもよく、傾斜方向規制部85aとは別に設けられてもよい。
この規制部85は、図5に示す取付部80から上部スプレッダ60が取り外される際に、被ガイド部70との干渉を抑制できるように配置される。具体的には、規制部85は、次のように配置される。取付部80から上部スプレッダ60が取り外されるときの姿勢をブーム20がとり、かつ、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した状態(例えば図5に示す状態)を、状態αとする。この状態αのとき、図6に示すように、規制部85は、被ガイド部70の真上の領域(真上領域A70)の外側のみに配置される。真上領域A70は、仮に、状態αの状態から、上側Z1と一致する向きに直線的に被ガイド部70を移動させたとしたときに、被ガイド部70が通る領域である。なお、図5に示す取付部80から上部スプレッダ60が取り外される際に、被ガイド部70が通る領域(軌跡)は、図6に示す真上領域A70と一致してもよく、ほぼ真上領域A70でもよい。ここで、取付部80から上部スプレッダ60が取り外されるときのブーム20の姿勢(以下「状態αのときのブーム20の姿勢」)は、次の通りである。例えば、状態αのときのブーム20の姿勢は、図1に示す下部ブーム21と、下部ブーム21よりも先端側のブーム20(中間ブーム23および上部ブーム25)と、が分離された姿勢などである。例えば、状態αのときのブーム20の姿勢は、下部ブーム21の前側X1かつ下側Z2の端部が着地した姿勢などである。状態αのときのブーム20の姿勢は、例えば図5などに示すように、ブーム背面20bが水平方向に配置された姿勢でもよく、ブーム背面20bが略水平方向に配置された姿勢でもよい。なお、図1に示すガントリ側取付部80Gから上部スプレッダ60が取り外されるときのガントリ30の姿勢は、例えば、ガントリ背面30bが水平方向または略水平方向に配置された姿勢などである。
円弧状部分85cは、図6に示すように、被ガイド部70を安定した状態で保持するための部分である。円弧状部分85cは、ブーム横方向Ybから見たときに円弧状である。円弧状部分85cは、被ガイド部70の外周面に沿うように形成される。円弧状部分85cの曲率半径は、被ガイド部70の半径と等しい、または略等しい。円弧状部分85cは、被ガイド部70の外周面に面接触、または略面接触するように構成される。円弧状部分85cは、傾斜方向規制部85aおよび離間方向規制部85bの少なくともいずれかに設けられ、両方に設けられてもよい。
取付部側取付孔89は、図7に示すように、取付ピン90を差し込み可能な孔(さらに詳しくは孔の内面)である。取付部側取付孔89は、ブーム20に対して固定される。取付部側取付孔89は、例えば第1取付部フレーム81aに形成される。取付部側取付孔89の位置の詳細は後述する。
取付ピン90は、上部スプレッダ60を取付部80に取り付けるための部材(取付部材、連結部材)である。取付ピン90は、上部スプレッダ側取付孔65と、取付部側取付孔89と、に差し込まれる。これにより、取付ピン90は、上部スプレッダ60と取付部80とを連結する。取付ピン90は、図7に示す例では中空部70cに差し込まれ、中空部70cに差し込まれなくてもよい。
(取付部側取付孔89の位置)
取付部側取付孔89は、次のように配置される。図5に示すように、取付部側取付孔89は、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触したときに、上部スプレッダ側取付孔65と合う位置に配置される。このように取付部側取付孔89と上部スプレッダ側取付孔65の位置が合うように、規制部85の位置が設定される。このとき、ブーム横方向Ybから見て、取付部側取付孔89は、上部スプレッダ側取付孔65と重なる位置に配置される。このとき、取付部側取付孔89と上部スプレッダ側取付孔65とが、ブーム横方向Ybに連続する。図7に示す例では、上部スプレッダ側取付孔65と中空部70cとは、スプレッダ横方向Ysに連続する。よって、この場合、中空部70cと、取付部側取付孔89と、上部スプレッダ側取付孔65とが、ブーム横方向Yb(スプレッダ横方向Ys)に連続する。よって、中空部70cと、取付部側取付孔89と、上部スプレッダ側取付孔65とに、取付ピン90を差し込み可能である。
(作動)
図1に示すクレーン1(特に上部スプレッダ取付装置50)は、以下のように作動するように構成される。クレーン1の輸送時には、クレーン1が分解された状態になる。これは、クレーン1の部品を輸送車(トレーラなど)に搭載するため、また、輸送時の質量および寸法を規制値以内に収めるためである。例えば、輸送時には、下部ブーム21と、下部ブーム21よりも先端側のブーム20(中間ブーム23および上部ブーム25)と、が分離された状態になる。例えば、輸送時には、下部ブーム21は、上部旋回体13に取り付けられた状態でもよく、上部旋回体13から分離された状態でもよい。
(クレーン1の分解)
クレーン1は、次のように分解される。クレーン1が作業可能な状態のとき、ブーム20は、上部旋回体13に対して上側Z1に起こされた状態になる(図示なし)。この状態で、起伏ロープ47が、起伏ウインチ45により繰り出される(緩められる)。すると、ブーム20の先端部(上部ブーム25)が着地する。そして、起伏ロープ47が、起伏ウインチ45により、さらに繰り出される。すると、上部スプレッダ60は、取付部80(ここではブーム側取付部80B)に向かって、下側Z2に移動する。このとき、上部スプレッダ60は、起伏ロープ47の張力の影響、ガイライン43の張力の影響、ならびに、上部スプレッダ60、起伏ロープ47、およびガイライン43のそれぞれの重心位置の影響を受ける。そのため、上部スプレッダ60は、様々な方向に傾きながら(前後方向X、上下方向Z、および横方向Yを回転軸として回転しながら)、取付部80に向かって移動する。
図3に示すように、上部スプレッダ60が取付部80の位置まで移動すると、被ガイド部70は、ガイド部83に接触し、ガイド部83に沿って傾斜下側D1aに移動する。被ガイド部70がガイド部83に沿って移動している際には、上部スプレッダ60は、様々な方向に傾く場合がある。被ガイド部70がさらに傾斜下側D1aに移動すると、図5に示すように、被ガイド部70が、ガイド部83だけでなく、規制部85にも接触する。このとき、図6に示すように、傾斜方向規制部85aは、ガイド部83の傾斜方向D1(傾斜下側D1a)への、被ガイド部70の移動を抑制する。また、離間方向規制部85bは、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向き(離間方向D2)への、被ガイド部70の移動を規制する。
図5に示すように、被ガイド部70が、ガイド部83および規制部85に接触したとき、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合う。上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89とに、取付ピン90が差し込まれることにより、取付部80に上部スプレッダ60が取り付けられる。このように、上部スプレッダ60を下側Z2に移動させるだけで、被ガイド部70がガイド部83に沿って移動し、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合う。よって、取付孔の位置合わせのために、ブーム20に対して上部スプレッダ60を手作業で移動させる(例えば揺する)など、手間のかかる作業を無くせる、または減らせる。また、ブーム20に対して上部スプレッダ60を所定の位置に配置するために、例えばロープなどで上部スプレッダ60を引っ張るなどの作業を行う必要性を減らせる。この場合、上部スプレッダ60を引っ張るためのロープを不要にしやすく、またロープを引っ張るための装置(例えばウインチなど)を不要にしやすい。なお、本実施形態において、手作業やロープを用いた作業により、ブーム20に対して上部スプレッダ60を移動させてもよい。
図4に示すように、被ガイド部70は、上部スプレッダ60のスプレッダ横方向Ys両側に(左右に)設けられる。また、ガイド部83および規制部85のそれぞれは、ブーム20のブーム横方向Yb両側に(左右に)設けられる。よって、左右の被ガイド部70が、左右のガイド部83に接触し、左右の規制部85に接触する。よって、スプレッダ横方向Ysとブーム横方向Ybとが一致または略一致するように、上部スプレッダ60が配置される。このとき、ブーム軸方向Xbから見て、ブーム20に対して上部スプレッダ60が、左右に傾かない(またはほぼ傾かない)。よって、上部スプレッダ60の左右の部分および左右の取付部80(右側取付部80Rおよび左側取付部80L)において、図7に示す上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合う。よって、左右それぞれの上部スプレッダ側取付孔65および取付部側取付孔89に、左右それぞれの取付ピン90を、容易に差し込める。
図5に示すように、ガイド部83および規制部85のそれぞれに被ガイド部70が接触しているとき、上部スプレッダ60は、被ガイド部70を中心として(例えば被ガイド部中心軸70aを中心として)、ブーム20に対して回転し得る。そこで、上部スプレッダ側取付孔65は、スプレッダ横方向Ysから見て、被ガイド部中心軸70aと重なる位置に配置される。そのため、ブーム20に対して上部スプレッダ60が回転しても、ブーム20に対する上部スプレッダ側取付孔65の位置は変わらない(またはほぼ変わらない)。よって、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89とに、取付ピン90を容易に差し込める。
図4に示すように、被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys外側部分よりもスプレッダ横方向Ys外側に配置される。また、図7に示すように、被ガイド部70の中空部70cと、上部スプレッダ側取付孔65と、がスプレッダ横方向Ysに連続する。よって、上部スプレッダフレーム61よりもスプレッダ横方向Ys外側であって、被ガイド部70よりもスプレッダ横方向Ys外側の位置から、取付ピン90を、中空部70c、上部スプレッダ側取付孔65、および取付部側取付孔89に差し込める。よって、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys外側部分よりもスプレッダ横方向Ys内側の位置から取付ピン90を差し込む必要がある場合に比べ、取付ピン90を容易に差し込める。
次に、図1に示す上部スプレッダ60が取付部80に取り付けられた状態で、ガイライン43が、上部スプレッダ60から取り外される。また、下部ブーム21よりも先端側のブーム20(中間ブーム23および上部ブーム25)が、下部ブーム21から取り外される。その後、コンプレッションメンバ31が、コンプレッションメンバ31を起伏させる装置(例えば図示しないシリンダなど)により、倒伏姿勢とされる。次に、上部スプレッダ60が、補助クレーン(図示なし)により吊り上げられ、図5に示す上部スプレッダ側取付孔65および取付部側取付孔89から取付ピン90が取り外される。この補助クレーンは、例えば、図1に示すクレーン1の組立および分解に用いられる、クレーン1とは別のクレーンであり、例えばブーム20の組立および分解に用いられるものなどである。
取付ピン90(図5参照)が取り外された状態で、上部スプレッダ60が吊り上げられる。ここで、図6に示すように、規制部85は、被ガイド部70の真上領域A70よりも外側のみにある。そのため、上部スプレッダ60が吊り上げられ、被ガイド部70が上側Z1に移動する際に、被ガイド部70が規制部85に干渉しにくい。このとき、例えば、被ガイド部70が規制部85に接触しない。また、例えば、被ガイド部70が規制部85に接触しても、被ガイド部70が容易に上側Z1に移動する。その結果、図1に示す上部スプレッダ60が、滑らかに上側Z1に移動しやすい。
上部スプレッダ60が吊り上げられながら、起伏ロープ47が、起伏ウインチ45に巻き取られる。すると、上部スプレッダ60は、倒伏状態のコンプレッションメンバ31の上方(真上の位置など)に移動する。次に、上部スプレッダ60が、ガントリ側取付部80Gに取り付けられる。上部スプレッダ60をガントリ側取付部80Gに取り付けるための作動は、上部スプレッダ60をブーム側取付部80Bに取り付けるための作動と同様である。
上部スプレッダ60がガントリ30に取り付けられた状態で、補助クレーンなどにより、ガントリ30が吊り上げられる。このとき、コンプレッションメンバ31と上部旋回体13とを連結するピンが取り外され、テンションメンバ33と上部旋回体13とを連結するピンが取り外される。そして、ガントリ30が吊り上げられると、ガントリ30が上部旋回体13から取り外される。このガントリ30は、例えば輸送車などに積み込まれる。このとき、ガントリ30には、起伏ウインチ45(図1において二点鎖線で示す起伏ウインチ45を参照)、起伏ロープ47、下部スプレッダ41、および上部スプレッダ60が取り付けられた状態である。このとき、起伏ロープ47は、起伏ウインチ45に巻き付けられた状態であり、下部スプレッダ41および上部スプレッダ60に掛け回された状態である。よって、ガントリ30の着脱時に、起伏ロープ47の掛け回しなどの煩雑な作業を行う必要がない。なお、起伏ウインチ45、起伏ロープ47、および上部スプレッダ60の少なくともいずれかが、ガントリ30とは別に(分離した状態で)輸送されてもよい。また、上部スプレッダ60は、ガントリ30に取り付けられた状態で輸送されなくてもよく、ガントリ側取付部80Gは、設けられなくてもよい。
(クレーン1の組立)
クレーン1の組立は、上記のクレーン1の分解とは逆の手順、またはほぼ逆の手順により行われる。ただし、クレーン1の組立時に、図5に示す被ガイド部70がガイド部83にガイドされる作動は、クレーン1の分解時には、規制部85から被ガイド部70が上げられる作動となる。また、クレーン1の組立時に、規制部85から被ガイド部70が上げられる作動は、クレーン1の分解時には、被ガイド部70がガイド部83にガイドされる作動となる。
(効果)
図1に示す上部スプレッダ取付装置50による効果は次の通りである。なお、以下の効果の説明では、取付部80がブーム側取付部80Bである場合について説明するが、取付部80はガントリ側取付部80Gでもよい。取付部80がガントリ側取付部80Gである場合は、以下の説明におけるブーム20をガントリ30に代えればよい。
(第1の発明の効果)
上部スプレッダ取付装置50は、クレーン1のブーム20(起伏部材)に設けられる。上部スプレッダ取付装置50は、上部スプレッダ60と、取付部80と、を備える。取付部80は、ブーム20に取り付けられる。取付部80には、上部スプレッダ60が取り付けられる。図3に示すように、上部スプレッダ60は、上部スプレッダフレーム61と、被ガイド部70と、上部スプレッダ側取付孔65と、を備える。被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61に設けられ、スプレッダ横方向Ysに延びる被ガイド部中心軸70a(中心軸)を有する。上部スプレッダ側取付孔65は、上部スプレッダフレーム61に形成され、取付ピン90(図5参照)を差し込み可能である。
[構成1−1]上部スプレッダ側取付孔65は、スプレッダ横方向Ysから見て被ガイド部70の中心軸(被ガイド部中心軸70a)と重なる位置に配置される。
[構成1−2]取付部80は、ガイド部83と、取付部側取付孔89と、を備える。ガイド部83は、被ガイド部70に接触可能であり、ブーム軸方向Xb(起伏部材の軸方向)に対して傾斜する方向である傾斜方向D1に沿って被ガイド部70をガイドする。規制部85は、被ガイド部70に接触可能であり、傾斜方向D1への被ガイド部70の移動を規制する。取付部側取付孔89は、取付ピン90(図5参照)を差し込み可能である。
[構成1−3]図5に示すように、取付部側取付孔89は、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触したときに、上部スプレッダ側取付孔65と合う位置に配置される。
上記[構成1−2]では、被ガイド部70は、ガイド部83に沿って移動し、規制部85に接触し、傾斜方向D1への移動が規制される。このとき、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した状態になる。この状態のとき、取付部側取付孔89は、上部スプレッダ側取付孔65と合う位置に配置される(上記[構成1−3])。ここで、被ガイド部70は、スプレッダ横方向Ysに延びる被ガイド部中心軸70aを有する構成(形状)である。そのため、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した状態のときに、被ガイド部70の位置を中心として、上部スプレッダ60が回転する場合がある。そこで、上記[構成1−1]では、上部スプレッダ側取付孔65は、スプレッダ横方向Ysから見て、被ガイド部中心軸70aと重なる位置に配置される。したがって、被ガイド部70の位置を中心として上部スプレッダ60が回転しても、上部スプレッダ側取付孔65の位置は変化しない、またはほぼ変化しない。よって、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した場合、被ガイド部70の位置を中心として上部スプレッダ60が回転しても、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合った状態を保つことができる。よって、上部スプレッダ側取付孔65の位置と取付部側取付孔89の位置とが合った状態を、容易に保つことができる。したがって、取付部80に上部スプレッダ60を取り付けるための取付ピン90の取付孔(上部スプレッダ側取付孔65、取付部側取付孔89)の位置合わせを容易に行える。その結果、取付ピン90の取付孔の位置合わせのための作業負担を軽減でき、作業効率を向上させることができる。
(第2の発明の効果)
[構成2]図6に示すように、規制部85(具体的には離間方向規制部85b)は、被ガイド部70が規制部85に接触したときに、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向き(離間方向D2)への被ガイド部70の移動を規制する。
上記[構成2]により、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向き(離間方向D2)への被ガイド部70の移動が規制されない場合に比べ、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した状態を保ちやすい。その結果、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合った状態を保ちやすい。よって、図5に示す取付ピン90の取付孔(上部スプレッダ側取付孔65、取付部側取付孔89)の位置合わせを、より容易に行える。
(第3の発明の効果)
[構成3]取付部80から上部スプレッダ60が取り外されるときの姿勢をブーム20がとり、かつ、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した状態を状態αとする。状態αのとき、図6に示すように、規制部85は、被ガイド部70の真上の領域(真上領域A70)の外側のみに配置される。
上記[構成3]により、図5に示す取付部80から上部スプレッダ60が上側Z1に取り外される際に、被ガイド部70が規制部85に干渉しにくい。よって、取付部80から上部スプレッダ60を上側Z1に取り外す作業を容易に行える。
(第4の発明の効果)
[構成4]図2に示すように、被ガイド部70は、スプレッダ横方向Ysの回転軸を中心に回転可能に上部スプレッダフレーム61に取り付けられるローラである。
上記[構成4]により、被ガイド部70が上部スプレッダフレーム61に固定される場合に比べ、ガイド部83に対して被ガイド部70を滑らかに移動させることができる。
(第5の発明の効果)
[構成5]図6に示すように、規制部85は、円弧状部分85cを備える。円弧状部分85cは、ブーム横方向Ybから見たときに円弧状であり、被ガイド部70の外周面に沿うように形成される。
上記[構成5]により、規制部85が被ガイド部70の外周面に沿っていない場合に比べ、規制部85が被ガイド部70をより確実に保持できる。その結果、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した状態を保ちやすい。その結果、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合った状態を保ちやすい。よって、図5に示す取付ピン90の取付孔(上部スプレッダ側取付孔65、取付部側取付孔89)の位置合わせをより容易に行える。
(第6の発明の効果)
[構成6]図7に示すように、被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys外側の面よりもスプレッダ横方向Ys外側に配置される。被ガイド部70よりも径方向内側の部分は中空である(中空部70cを参照)。被ガイド部70よりも径方向内側の部分の空間(中空部70c)は、上部スプレッダ側取付孔65にスプレッダ横方向Ysに連続する。
上記[構成6]により、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys外側の面よりもスプレッダ横方向Ys外側の位置から、中空部70cを介して、上部スプレッダ側取付孔65に、取付ピン90を取り付けることができる。よって、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys外側の面よりもスプレッダ横方向Ys内側の位置から、上部スプレッダ側取付孔65に、取付ピン90を取り付ける場合に比べ、取付ピン90を取り付ける作業を容易に行える。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、クレーン1の組立および分解の手順は変更されてもよく、手順の一部が行われなくてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。例えば、互いに異なる複数の構成要素として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。
例えば、図1に示すブーム側取付部80Bおよびガントリ側取付部80Gのうち、一方のみが設けられてもよい。例えば、図2に示す上部スプレッダフレーム61および取付部フレーム81の構成(形状、構成要素の数など)などは様々に変更されてもよい。
1 クレーン
20 ブーム(起伏部材)
20b ブーム背面(背面)
30 ガントリ(起伏部材)
50 上部スプレッダ取付装置
60 上部スプレッダ
61 上部スプレッダフレーム
65 上部スプレッダ側取付孔
70 被ガイド部
70a 被ガイド部中心軸(中心軸、横方向の回転軸)
70b 軸受
80 取付部
83 ガイド部
85 規制部
85c 円弧状部分
89 取付部側取付孔
90 取付ピン
A70 真上領域(領域)
D1 傾斜方向

Claims (7)

  1. クレーンの起伏部材に設けられる上部スプレッダ取付装置であって、
    上部スプレッダと、
    前記起伏部材に取り付けられ、前記上部スプレッダが取り付けられる取付部と、
    を備え、
    前記上部スプレッダは、
    上部スプレッダフレームと、
    前記上部スプレッダフレームに設けられ、横方向に延びる中心軸を有する被ガイド部と、
    前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能であり、横方向から見て前記被ガイド部の前記中心軸と重なる位置に配置される上部スプレッダ側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部は、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記傾斜方向への前記被ガイド部の移動を規制する規制部と、
    前記取付ピンを差し込み可能な取付部側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置され、
    前記被ガイド部は、横方向の回転軸を中心に回転可能に前記上部スプレッダフレームに取り付けられるローラである、
    上部スプレッダ取付装置。
  2. クレーンの起伏部材に設けられる上部スプレッダ取付装置であって、
    上部スプレッダと、
    前記起伏部材に取り付けられ、前記上部スプレッダが取り付けられる取付部と、
    を備え、
    前記上部スプレッダは、
    上部スプレッダフレームと、
    前記上部スプレッダフレームに設けられ、横方向に延びる中心軸を有する被ガイド部と、
    前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能であり、横方向から見て前記被ガイド部の前記中心軸と重なる位置に配置される上部スプレッダ側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部は、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記傾斜方向への前記被ガイド部の移動を規制する規制部と、
    前記取付ピンを差し込み可能な取付部側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置され、
    前記被ガイド部は、横方向から見たとき、前記被ガイド部の前記中心軸を中心とする円形状である、
    上部スプレッダ取付装置。
  3. 請求項1または2に記載の上部スプレッダ取付装置であって、
    前記規制部は、円弧状部分を備え、
    前記円弧状部分は、横方向から見たときに円弧状であり、前記被ガイド部の外周面に沿うように形成される、
    上部スプレッダ取付装置。
  4. クレーンの起伏部材に設けられる上部スプレッダ取付装置であって、
    上部スプレッダと、
    前記起伏部材に取り付けられ、前記上部スプレッダが取り付けられる取付部と、
    を備え、
    前記上部スプレッダは、
    上部スプレッダフレームと、
    前記上部スプレッダフレームに設けられ、横方向に延びる中心軸を有する被ガイド部と、
    前記上部スプレッダフレームに対して前記被ガイド部を、横方向の回転軸を中心に回転可能に支持する軸受と、
    前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能であり、横方向から見て前記被ガイド部の前記中心軸と重なる位置に配置される上部スプレッダ側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部は、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記傾斜方向への前記被ガイド部の移動を規制する規制部と、
    前記取付ピンを差し込み可能な取付部側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置される、
    上部スプレッダ取付装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の上部スプレッダ取付装置であって、
    前記規制部は、前記被ガイド部が前記規制部に接触したときに、前記ガイド部から前記被ガイド部が離れる向きへの前記被ガイド部の移動を規制する、
    上部スプレッダ取付装置。
  6. 請求項に記載の上部スプレッダ取付装置であって、
    前記取付部から前記上部スプレッダが取り外されるときの姿勢を前記起伏部材がとり、かつ、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触したとき、前記規制部は、前記被ガイド部の真上の領域の外側のみに配置される、
    上部スプレッダ取付装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の上部スプレッダ取付装置であって、
    前記被ガイド部は、前記上部スプレッダフレームの横方向外側の面よりも横方向外側に配置され、
    前記被ガイド部よりも径方向内側の部分は中空であり、
    前記被ガイド部よりも径方向内側の部分の空間は、前記上部スプレッダ側取付孔に横方向に連続する、
    上部スプレッダ取付装置。
JP2018156530A 2018-08-23 2018-08-23 上部スプレッダ取付装置 Active JP6874747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018156530A JP6874747B2 (ja) 2018-08-23 2018-08-23 上部スプレッダ取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018156530A JP6874747B2 (ja) 2018-08-23 2018-08-23 上部スプレッダ取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020029348A JP2020029348A (ja) 2020-02-27
JP6874747B2 true JP6874747B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=69623722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018156530A Active JP6874747B2 (ja) 2018-08-23 2018-08-23 上部スプレッダ取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6874747B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7476812B2 (ja) 2021-01-26 2024-05-01 コベルコ建機株式会社 上部スプレッダ案内装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5995083U (ja) * 1982-12-17 1984-06-28 日立建機株式会社 クレ−ン用ブ−ムのブライドル移動装置
JPS59179882U (ja) * 1983-05-18 1984-12-01 日立建機株式会社 クレ−ン用ブ−ムのブライドル移動装置
JPS60252590A (ja) * 1984-05-29 1985-12-13 日立建機株式会社 クレ−ン本体とブ−ムとの連結構造
DE20013893U1 (de) * 2000-08-11 2001-12-13 Liebherr Werk Ehingen Fahrzeugkran
JP6172213B2 (ja) * 2015-05-28 2017-08-02 コベルコ建機株式会社 ジブを備えたクレーン
JP6686781B2 (ja) * 2016-08-05 2020-04-22 コベルコ建機株式会社 上部スプレッダ取付方法、およびクレーン
JP6874332B2 (ja) * 2016-11-07 2021-05-19 コベルコ建機株式会社 起伏体および当該起伏体を備えた作業機械の組立方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020029348A (ja) 2020-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10640341B2 (en) Method for raising raisable and lowerable member, and crane
JP7275625B2 (ja) ストラットバックストップ装置
JP6874747B2 (ja) 上部スプレッダ取付装置
JP6128163B2 (ja) 移動式クレーン及び移動式クレーンのブーム起立方法
US10407284B2 (en) Derricking apparatus
JP7135588B2 (ja) 上部スプレッダ取付装置
JP5454308B2 (ja) クレーン
JP6607224B2 (ja) 起伏装置
JP2022177670A (ja) 上部スプレッダ取付装置、および上部スプレッダの取付方法
JP2017137171A (ja) クレーン、およびクレーンのブーム取付方法
JP2020109037A (ja) 吊り具、吊り具システム及び吊り具システムの使用方法
JP6246707B2 (ja) ブーム取付装置およびクレーン
JP7102861B2 (ja) クレーン
WO2021020291A1 (ja) クレーン
JP6930085B2 (ja) 中間ブーム、クレーン及び中間ジブ収納方法
JP2019182607A (ja) クレーンおよびクレーンの組立方法
JP7099170B2 (ja) 起伏装置
JP7163607B2 (ja) クレーンおよびクレーンの組立方法
JP7396211B2 (ja) 建設機械
JP7230895B2 (ja) クレーンの連結ビーム
EP4261175A1 (en) Upper spreader guide device
JP2019059595A (ja) クレーンおよびクレーンのウエイト用ガイラインの格納方法、クレーンのウエイト用ガイラインの輸送方法
JP7032866B2 (ja) クレーン
JP6720990B2 (ja) テンションメンバ支持装置、およびテンションメンバ分解方法
JP2017030872A (ja) 伸縮ビームおよびこれを備えたクレーン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6874747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250