JP2017030872A - 伸縮ビームおよびこれを備えたクレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】伸縮ビームを構成する筒体の内部にシリンダ装置を挿入する場合の組み立て作業の作業性を向上させる伸縮ビームおよびこれを備えたクレーンを提供する。
【解決手段】伸縮ビーム4は、第1の筒体41と、第1の筒体41の内部にスライド移動自在に設けられた第2の筒体45と、シリンダ装置6とを備える。シリンダ装置6は、第2の筒体45の内部にシリンダチューブ61が所定位置まで通された状態で固定され、ピストンロッド63が連結孔44に挿入された状態で第1の筒体41に連結される。シリンダ装置6は、支持ローラ67を有する。支持ローラ67は、第2の筒体45内でシリンダチューブ61を第2の筒体45の軸方向に沿って移動自在とするように支持する。第2の筒体45は、支持台8を有する。支持台8は、シリンダチューブ61が所定位置にある状態で、支持ローラ67を第2の筒体45から離した状態にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、伸縮ビームおよびこれを備えたクレーンに関する。
特許文献1には、従来の伸縮ビームを備えたクレーンが開示されている。この特許文献1記載のクレーンは、旋回構造体と、ウェイトが積載される貨車と、旋回構造体と貨車とを連結する入れ子ビームとを備えている。
この入れ子ビームは、伸縮自在に構成されている。入れ子ビームは、2つのパイプが入れ子状に配置されており、内側のパイプ内に油圧シリンダが配置されて構成されている。この油圧シリンダは、シリンダチューブが内側のパイプに固定されており、また、シリンダロッドが外側のパイプに固定されている。これにより、この入れ子ビームは、油圧シリンダのシリンダロッドが前進(伸長動作)すると伸長し、油圧シリンダのシリンダロッドが後退(縮小動作)すると縮むように構成されている。
特開2000−198674号公報
ところで、特許文献1記載のクレーンの入れ子ビームには、例えば、全長10m程度の大型の油圧シリンダが用いられる。このクレーンを組み立てる場合、この大型の油圧シリンダを内側の入れ子ビームの内部に挿入する必要があるが、油圧シリンダが大型である上に、入れ子ビームが筒状であるため、組み立て作業が難しいという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、伸縮ビームを構成する筒体の内部にシリンダ装置を挿入する場合の組み立て作業の作業性を向上させる伸縮ビームおよびこれを備えたクレーンを提供することにある。
本発明の伸縮ビームは、クレーン本体の走行体と、この走行体から離れたカウンタウエイトとを伸縮自在に連結する伸縮ビームであって、長手方向の一方の端面が開口し他方の端面に連結孔が設けられた第1の筒体と、この第1の筒体の内部にスライド移動自在に設けられ長手方向の両端が開口した第2の筒体と、この第2の筒体の内部にシリンダチューブが所定位置まで通された状態で固定され、ピストンロッドが前記連結孔に挿入された状態で前記第1の筒体に連結されるシリンダ装置とを備え、前記シリンダ装置は、前記第2の筒体内で前記シリンダチューブを前記第2の筒体の軸方向に沿って移動自在とするように支持する支持ローラを有しており、前記第2の筒体は、前記シリンダチューブが前記所定位置に通された状態において、前記支持ローラを前記第2の筒体内から離した状態にする支持台を有していることを特徴とする。
この本発明の伸縮ビームによれば、第2の筒体の内部にシリンダ装置を挿入する際に、シリンダチューブを支持ローラで支持させた状態で挿入することができ、作業性よく挿入することができる。また、シリンダ装置を第2の筒体の内部に挿入し、所定位置にまで移動させると、支持台がシリンダチューブを持ち上げ、支持ローラが第2の筒体から離れるため、設置後の状態ではシリンダチューブの支持状態を安定させることができる。
またこの本発明の伸縮ビームにおいて、前記支持ローラは、前記ピストンロッドの中心が前記連結孔の中心よりも低い位置で前記シリンダチューブを支持するように構成されており、前記支持台は、前記支持ローラを前記第2の筒体内から離した状態において、前記ピストンロッドの中心を前記連結孔の中心と同じ高さにするように構成されていることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、第2の筒体の内部の所定位置にまでシリンダチューブを挿入し、その後、ピストンロッドを伸ばすだけで、ピストンロッドを連結孔に通すことができる。
またこの本発明の伸縮ビームにおいて、前記シリンダチューブは、前記支持台に支持される箇所が、自己潤滑性のある樹脂により構成されていることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、シリンダチューブを支持台に容易に載せることができる。
また、この本発明の伸縮ビームにおいて、前記伸縮ビームは、前記第2の筒体の内部において、前記シリンダチューブの前記第2の筒体の軸方向に沿った移動をガイドするガイド部をさらに備えることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、第2の筒体の内部にシリンダチューブを挿入するときに、シリンダチューブが第2の筒体の内側面に衝突してしまうのを防ぐことができる。
また、この本発明の伸縮ビームにおいて、前記ガイド部は、前記シリンダチューブの両側の側方から突出し、その先端が前記第2の筒体の内側面に設けられた移動規制面に近接対向する突起部により構成されることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、簡単な構成で、第2の筒体の内部にシリンダチューブを挿入するときのシリンダチューブのガイドを行うことができる。
また、この本発明の伸縮ビームにおいて、前記第2の筒体の内側面には、前記突起部が前記シリンダチューブの軸回りに移動するのを規制する倒れ防止部が設けられていることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、第2の筒体の内部にシリンダチューブを挿入するときに、シリンダチューブが転倒してしまうのを防ぐことができる。
また、この伸縮ビームにおいて、前記支持台の上面のうちの前記シリンダチューブの導入側の端部が、前記導入側に向かうほど下方に位置する傾斜面により構成されていることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、シリンダチューブを支持台に容易に載せることができる。
また、この伸縮ビームにおいて、前記第2の筒体の内面には、前記所定位置にある前記シリンダ装置の上方への移動を規制する上移動規制部が設けられていることが好ましい。
この本発明の伸縮ビームによれば、所定位置にシリンダ装置が配置された状態の伸縮ビームを、ピストンロッドが第2の筒体に連結されていないまま運搬する場合に、シリンダ装置が運搬時の振動等で上下方向に動いてしまうのを抑制することができる。
また、本発明のクレーンは、走行体の前側にアタッチメントが設けられたクレーン本体と、前記クレーン本体の後方に離れて設けられたカウンタウエイトと、前記クレーン本体の前記走行体と前記カウンタウエイトとを連結する上記伸縮ビームとを備えることを特徴とする。
この本発明のクレーンによれば、伸縮ビームを作業性よく組み立てることができ、組み立て作業の作業性を向上させることができる。
本発明の伸縮ビームおよびクレーンによれば、伸縮ビームを構成する筒体の内部にシリンダ装置を挿入する場合の組み立て作業の作業性を向上させることができる。
図1Aは本発明の一実施形態の伸長した状態の伸縮ビームを有するクレーンの全体図である。図1Bは同実施形態の縮小した状態の伸縮ビームを有するクレーンの全体図である。 上記実施形態の伸縮ビームの断面図である。 図3Aは上記実施形態の第2の筒体の平面図である。図3Bは上記実施形態の第2の筒体の断面図である。図3Cは上記実施形態の第2の筒体の長手方向の端面を示す図である。 図4Aは上記実施形態のシリンダ装置のピストンロッドを進出させた状態を示す要部断面図である。図4Bは上記実施形態のシリンダ装置のピストンロッドを引き込ませた状態を示す要部断面図である。 図5Aは上記実施形態のシリンダ装置の斜視図である。図5Bは、図5AにおけるX部の拡大図である。 図6A〜図6Cは上記実施形態のシリンダ装置を挿入方向に移動させた場合の要部断面図である。 図6におけるY−Y線断面図である。 図8Aは上記実施形態の第2の筒体を破断した斜視図である。図8Bは上記実施形態のシリンダ装置の正面図である。 図3BにおけるZ−Z線拡大断面図である。 図10A〜図10Cは上記実施形態の伸縮ビームの組み立て方法を示す断面図である。 図11Aは上記実施形態の抜け止め部材の分解図である。図11Bは上記実施形態の組み立てた状態の抜け止め部材の正面図である。図11Cは、上記実施形態の分解した状態の抜け止め部材の収納状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態のクレーンは、図1Aおよび図1Bに示すように、クレーン本体1と、カウンタウエイト3と、伸縮ビーム4とを備えている。
クレーン本体1は、クレーンの主体を構成する。クレーン本体1は、走行体11と、アタッチメント16と、起伏装置2とを備えている。
走行体11は、地面に接地して移動することが可能な車体である。走行体11は、アタッチメント16および起伏装置2を支持する。走行体11は、下部走行体12の上部に上部旋回体14が設けられて構成される。下部走行体12は、一対のクローラ13を有するクローラ式のキャリアにより構成されている。上部旋回体14は、下部走行体12の上部に旋回ベアリングを介して取り付けられており、下部走行体12に対して旋回自在である。上部旋回体14には、前部にブームフットピンを介してアタッチメント16が取り付けられており、後部に走行体用カウンタウエイト15が搭載されている。
なお、本実施形態の走行体11は、クローラ式のキャリアにより構成されているが、例えば、ホイール式のキャリアであってもよい。
アタッチメント16は、荷を吊る部分であり、地面に接地した走行体11に対して、前後方向に直交する水平軸廻りに回転自在に連結されている。本実施形態のアタッチメント16は、ラチス構造のブーム17により構成されている。ブーム17は、走行体11の前部に設けられたブームフットピンを介して、当該走行体11に連結されている。ブーム17の先端部からは、フック18が吊り下げられている。
なお、アタッチメント16については、クレーンの用途や吊り荷の質量に応じて、構成を変えることができる。すなわち、アタッチメント16は、ブーム17のみに限らず、例えば、ブーム17の先端部にジブを連結してもよいし、このジブを起伏駆動するためのフロントストラットやリヤストラットが設けられてもよい。また、本実施形態のブーム17に対し構成部材を追加または取り外して、ブーム17の長さを延長または短縮してもよい。
起伏装置2は、ブーム17を起伏方向に駆動する。本実施形態の起伏装置2は、ガントリ21と、マスト25とを備えている。
ガントリ21は、上部旋回体14の後部に設けられている。ガントリ21の上端部には、マスト用下部スプレッダ22が設けられている。また、マスト25の先端部には、ガイラインが接続されており、このガイラインのマスト25側とは反対側の端部に、マスト用上部スプレッダ23が設けられている。マスト用上部スプレッダ23とマスト用下部スプレッダ22との間には、マスト起伏ロープ241が巻き掛けられている。マスト起伏ロープ241は、ガントリ21の下端部に設けられたマスト起伏ドラム24に巻き付けられている。マスト起伏ドラム24は、マスト起伏ロープ241を巻き取ることで、マスト25を起立させる。
マスト25は、上部旋回体14の前部において、ブームフットピンと平行なピン回りに回転自在に連結されている。マスト25の先端部には、ブーム用下部スプレッダ26が設けられている。ブーム17の先端部には、ガイラインが接続されており、このガイラインのブーム17側とは反対側の端部に、ブーム用上部スプレッダ27が設けられている。ブーム用下部スプレッダ26とブーム用上部スプレッダ27との間には、ブーム起伏ロープ291が巻き掛けられている。ブーム起伏ロープ291は、マストの先端に設けられたシーブ28を通してマスト25の背面側に沿って配線され、ブーム起伏ドラム29に巻き付けられている。ブーム起伏ドラム29は、マスト25の基端部に設けられている。ブーム起伏ドラム29は、ブーム起伏ロープ291を巻き取り・繰り出しをすることで、ブーム17を起伏方向に駆動する。
カウンタウエイト3は、カウンタウエイトトレーラ31により構成されている。このカウンタウエイトトレーラ31は、走行体11の後方に、当該走行体11とは離れて配置されている。カウンタウエイトトレーラ31は、走行体11に搭載されたカウンタウエイト15とは別に設けられており、例えば、吊り荷の質量が大きく、走行体用カウンタウエイト15だけでは重量バランスがとれない場合等に用いられる。カウンタウエイトトレーラ31は、ガイリンクを介してマスト25の先端部に連結されており、フック18に吊り荷が吊られると、所定寸法だけ浮き上がるように構成される。カウンタウエイトトレーラ31は、台車33と、台車33に搭載されたウエイト32とを備えている。
台車33は、複数の車輪34を有している。台車33は、上部旋回体14の旋回移動に追従するように移動する。台車33には、車輪34を駆動する駆動装置が設けられてもよいし、駆動装置が設けられなくてもよい。なお、本実施形態の台車33は、駆動装置が設けられていない。
このような構成のクレーン本体1とカウンタウエイトトレーラ31とは、水平に延びる伸縮ビーム4を介して連結されている。伸縮ビーム4は、前後方向に延びており、伸長した状態(図1A)と縮小した状態(図1B)との間で伸縮自在となるように構成される。伸縮ビーム4の長さは、例えば、吊り荷の質量に応じて設定される。伸縮ビーム4は、図2に示すように、第1の筒体41と、第2の筒体45と、シリンダ装置6と、連結部52とを備えている。
第1の筒体41は、断面矩形状に形成されており、中空構造である。第1の筒体41は、カウンタウエイト3に連結される。第1の筒体41は、前後方向に延びており、長手方向の前側の端部(第1の端部42ともいう)の端面が開口している。また、第1の筒体41は、長手方向の後側の端部(第2の端部43ともいう)に、端面を有している。この第2の端部43の端面には、シリンダ装置6のピストンロッド63を連結するための連結孔44が設けられている。
連結孔44は、第2の端部43の端面を貫通する。連結孔44は、例えば、円形の貫通孔であり、その中心が第1の筒体41の中央に位置するように設けられる。
第2の筒体45は、第1の筒体41と同様、前後方向に延びている。第2の筒体45は、走行体11に連結部52を介して連結される。第2の筒体45は、第1の筒体41の内部に入れ子状に配置される。第2の筒体45は、第1の筒体41に対し、スライド移動自在に構成される。すなわち、第2の筒体45は、伸縮ビーム4が縮むと、第1の筒体41の内部に入り込み、伸縮ビーム4が伸びると、伸びた寸法だけ第1の筒体41から露出する。第2の筒体45は、図3A〜Cに示すように、天板部46と、底板部47と、一対の側板部48と、端板部49とで構成され、第1の筒体41と同様に、断面矩形状に形成された中空構造をなしている。
第2の筒体45は、長手方向の両端が開口している。具体的に、第2の筒体45は、前側の端部が開口しており(この開口をシリンダ挿入口50という)、後側の端部に設けられた端板部49に矩形状の開口部51が設けられる。なお、この開口部51の形状は、矩形状に限らず、例えば円形状や多角形状に形成されていてもよい。
第2の筒体45の前側の端部には連結部52が固定されている。連結部52は、第2の筒体45を走行体11の後端部に連結するためのものである。また、連結部52には、シリンダ装置6が固定される被固定部53が設けられている。この被固定部53には、図2に示すように、固定部材54を介して、シリンダ装置6のシリンダチューブ61が固定される。
シリンダ装置6は、伸縮ビーム4を伸縮するように駆動する。シリンダ装置6は、例えば、油圧シリンダにより構成される。シリンダ装置6は、シリンダチューブ61と、シリンダチューブ61に進退自在に設けられたピストンロッド63とを備えている。
シリンダチューブ61は、ピストンロッド63側とは反対側(フット側)の端部に、取付部62が設けられている。取付部62は、クレビス形(二山クレビス形)に形成されており、接続ピンを介して固定部材54に接続される。シリンダチューブ61は、第2の筒体45の内部の所定位置に挿通され、かつ、ピストンロッド63の先端部64が連結孔44に挿通され、この状態で被固定部53に固定される。
ピストンロッド63の先端部64は、図4に示すように、第1の筒体41の連結孔44に挿通された状態で、抜け止め部材100により抜け止めされる。ピストンロッド63の先端部64は、段部65を介して基部側よりも小径となるように形成されており、すなわち段付き加工が施されている。また、ピストンロッド63の先端部64には、全周に亙って溝加工された凹溝66が設けられている。凹溝66は、段部65が第1の筒体41の第2の端部43の端面の裏面に当たった状態において、第2の端部43の端面よりも外側に位置する箇所に設けられる。
抜け止め部材100は、凹溝66に嵌め込まれる。抜け止め部材100は、図11Aに示すように、一対のリング半体101に分割可能に構成される。各リング半体101は、半円弧状の半リング部102と、半リング部102の端部から径方向外側に向かって突出した一対のフランジ部103とで構成される。抜け止め部材100は、図11Bに示すように、一対のリング半体101のフランジ部103同士を重ね合わせ、ボルトで連結することで組み立てられる。抜け止め部材100の半リング部102の外径は、連結孔44の内径よりも大きく形成されている。
シリンダ装置6は、ピストンロッド63をシリンダチューブ61から進出させると、図4Aに示すように、段部65が第1の筒体41の第2の端部43の端面の裏側に当たり、これにより、第1の筒体41を後方側に駆動して伸長させる。また、シリンダ装置6は、ピストンロッド63をシリンダチューブ61内に引き込むと、図4Bに示すように、抜け止め部材100が第1の筒体41の第2の端部43の端面に当たり、これにより、第1の筒体41を前側に駆動して縮小させる。
ところで、本実施形態の伸縮ビーム4は、シリンダ装置6を第2の筒体45のシリンダ挿入口50から挿入し、その後、所定位置まで挿通された状態のシリンダ装置6を第2の筒体45に対して固定することで組み立てられる。本実施形態の伸縮ビーム4は、このシリンダ装置6を第2の筒体45の内部に挿入するときの作業性を向上させることができる構成を有する。以下、この点について、詳述する。なお、以下の説明においては、第2の筒体45の軸方向に沿って前方から後方に向かう方向を「シリンダ装置6の挿入方向」、または、単に「挿入方向」という場合がある。
図2に示すように、シリンダチューブ61の下端部には、前後方向に離れた複数の支持ローラ67が設けられている(本実施形態では2つ)。本実施形態の支持ローラ67は、シリンダ装置6の重心位置よりも挿入方向の前方側に第1の支持ローラ671が設けられ、シリンダ装置6の重心位置よりも挿入方向の後方側に第2の支持ローラ672が設けられる。各支持ローラ67は、第2の筒体45内にシリンダチューブ61が挿入されると、当該シリンダチューブ61を第2の筒体45内で支持する。各支持ローラ67は、第2の筒体45内において、シリンダチューブ61を当該第2の筒体45の軸方向に沿って移動自在とさせる。
各支持ローラ67は、図5Bに示すように、シリンダチューブ61の下端部に固着具を介して固定されたローラブラケット68と、このローラブラケット68に回転自在に支持された左右一対の回転輪69とを備えている。左右一対の回転輪69は、第2の筒体45の軸方向に直角な水平方向(左右方向)に並んでおり、それぞれが独立して回転するように構成されている。
この支持ローラ67は、第2の筒体45内にシリンダチューブ61が挿入され、当該シリンダチューブ61を支持した状態において、ピストンロッド63の中心が連結孔44の中心よりも低い位置となるように構成されている。
また、シリンダチューブ61の下端部には、載置板70が設けられる。この載置板70は、シリンダチューブ61の下端部に固定された載置板ブラケット73に取り付けられる。載置板70は、この載置板ブラケット73にねじ等の固着具を介して固定されている。載置板70は、第1の支持ローラ671に対し、挿入方向の前方に配置されている。
載置板70の下面は、載置面71と、テーパ面72とで構成される。載置面71は、下方に臨む水平面により構成され、後述の支持台8の支持面81に面状に接触する。テーパ面72は、載置面71における挿入方向の前側の端部に連続して形成されている。テーパ面72は、挿入方向の前側に向かうほど上方に位置するように傾斜している。
また、載置板70は、自己潤滑性のある樹脂により構成されている。載置板70は、例えば、66ナイロン樹脂,6ナイロン樹脂,ポリアミド,ポリフェニレンサルファイド等により構成される。
このシリンダチューブ61に設けられた載置板70は、図2に示すように、第2の筒体45の内部に設けられた支持台8に載置される。支持台8は、第2の筒体45の底板部47に設けられており、この底板部47の上面から上方に突出している。支持台8の上面は、図6に示すように、支持面81と、導入面82とを備えている。
支持面81は、シリンダチューブ61が所定位置に配置された状態で、載置板70が載る面である。支持面81は、上方に臨む水平面により構成される。支持面81は、図6Aに示すように、第2の筒体45内においてシリンダチューブ61が支持ローラ67で支持された状態での載置板70の下面よりも上方に位置している。
導入面82は、支持台8の上面のうちのシリンダチューブ61の導入側の端部(すなわち、挿入方向の後側の端部)に形成されている。導入面82は、支持面81における挿入方向の後方側の端部から当該後方に向かって延びており、挿入方向の後方(つまり、シリンダチューブ61の導入側)に向かうほど下方に位置するように傾斜している。導入面82の挿入方向の後方側の端部は、シリンダチューブ61が支持ローラ67で支持された状態での載置板70の挿入方向の前側端部よりも下方に位置している。導入面82の水平面に対する角度は、テーパ面72の水平面に対する角度よりも大きいことが好ましい。
このような構成の支持台8は、図6Bに示すように、第2の筒体45内において、シリンダチューブ61が支持ローラ67で支持された状態で挿入方向に移動すると、導入面82が載置板70のテーパ面72に当たる。この状態で、シリンダチューブ61を挿入方向にさらに押し込むと、テーパ面72が導入面82に乗り上げ、載置板70が支持台8に乗り上げる(図6C)。このとき、第1の支持ローラ671は、第2の筒体45の底板部47から離れる。つまり、支持台8は、第2の筒体45内においてシリンダチューブ61が支持ローラ67で支持された状態で所定位置まで挿入されると、シリンダチューブ61を持ち上げ、支持ローラ67と第2の筒体45とを離すように構成されている。
また、支持台8には、挿入方向に沿って移動する載置板70を、第2の筒体45の幅方向(左右方向)の中央に寄せる案内部83を有する。案内部83は、図7に示すように、第2の筒体45の幅方向に離れた一対の案内突条84により構成される。一対の案内突条84は、挿入方向の前側端部が載置板70の幅寸法と略同じ寸法離れて配置されており、挿入方向の後側端部が、挿入方向の後方に向かうほど互いに離れるように形成されている。一対の案内突条84は、第2の筒体45の軸線を通る鉛直面を対称に配置される。
載置板70は、テーパ面72が導入面82に当たった状態で、シリンダチューブ61がさらに押し込まれると、案内部83によってガイドされながら、挿入方向に移動し、支持台8に載置される。このとき、案内部83は、載置板70の移動に伴って、ピストンロッド63を第2の筒体45の幅方向の中央に寄せる。
また、支持台8は、その上面に載置板70が載った状態で、ピストンロッド63の中心を、第1の筒体41の連結孔44の中心と同じ高さ位置にさせる。このため、シリンダ装置6は、載置板70が支持台8上の所定位置にある状態では、ピストンロッド63を伸長させるだけで、ピストンロッド63の先端部64を連結孔44に挿入することができる。
また、伸縮ビーム4は、挿入時におけるシリンダチューブ61の移動をガイドするガイド部9を備えている。ガイド部9は、図5に示すように、シリンダチューブ61の両側方に設けられた左右一対の突起部90により構成される。各突起部90は、前後方向に離れた複数の突条片91により構成されている。各突条片91は、シリンダチューブ61の長手方向に沿って延びている。
第2の筒体45の内側面(一対の側板部48の裏面)には、図3に示すように、突条片91をガイドする一対の規制部92が設けられる。各規制部92は、図8に示すように、第2の筒体45の側板部48の裏面から、第2の筒体45の幅方向の中央側に向かって突出したアーム部93と、アーム部93の先端から鉛直方向に延びた縦片部94とを備えている。縦片部94の中央側の面は、突条片91の先端に近接対向するように構成されており、移動規制面95を構成する。
また、縦片部94の下端部には、図8Bに示すように、倒れ防止部96が設けられている。倒れ防止部96は、左右一対の突起部90のうちの一方が下方に移動し、かつ、他方が上方に移動する方向に(つまり、シリンダチューブ61の軸回りに)、シリンダチューブ61が回転するのを規制する。倒れ防止部96は、縦片部94の下端部から第2の筒体45の幅方向の中央側に向かって突出している。倒れ防止部96は、突起部90に対し、下方に近接対向するように構成されている。これにより、倒れ防止部96は、シリンダチューブ61が軸回りに回転するのを阻止する。この結果、倒れ防止部96は、シリンダチューブ61の挿入作業中に、シリンダチューブ61が第2の筒体45の内部において、倒れるのを防ぐことができる。
なお、ここでいう「シリンダチューブ61の軸回り」とは、シリンダチューブ61の軸を中心とした回転だけを言うのではなく、シリンダチューブ61が側方に転倒する方向の回転を広く含むものとする。すなわち、倒れ防止部96は、突起部90が設けられたシリンダチューブ61の転倒を防ぐことができればよい。
また、第2の筒体45の内面には、所定位置にあるシリンダ装置6の上方への移動を規制する上移動規制部97が設けられる。上移動規制部97は、図9に示すように、縦片部94の上端部から中央側に向かって水平に突出しており、倒れ防止部96の上方に隙間を介して対向している。上移動規制部97は、所定位置にあるシリンダ装置6の突条片91の上面に近接対向している。これにより、所定位置にシリンダ装置6が配置された状態の伸縮ビーム4を、ピストンロッド63が第2の筒体45に連結されていないまま運搬する場合に、シリンダ装置6が運搬時の振動等で上下方向に動いてしまうのを抑制することができる。
このような構成の伸縮ビーム4は、例えば、次のようにして組み立てられる。
図10Aに示すように、第1の筒体41の内部に第2の筒体45を挿入した状態で、シリンダ装置6を水平な状態となるようにクレーン等で吊り上げる。次いで、シリンダ装置6をピストンロッド63側から第2の筒体45の内部に挿入し、第1の支持ローラ671を第2の筒体45の内部に載せる。この状態で、シリンダ装置6を第2の筒体45側に向かって押し込むと、第1の支持ローラ671に支持された状態でシリンダチューブ61が移動する。
このとき、シリンダチューブ61は、ガイド部9によって平面視直線状に移動し、また、倒れ防止部96によって転倒も防止される。
シリンダ装置6の挿入を継続すると、載置板70が支持台8に当たる。その後、シリンダ装置6を押し込むことで、載置板70が支持台8上に乗り上げ、シリンダチューブ61が、第2の筒体45の幅方向の中央に寄せられると共にシリンダチューブ61が持ち上げられる。すると、第1の支持ローラ671が第2の筒体45の内面から離れると共に、ピストンロッド63の中心が連結孔44の中心と同じ高さに移動する。
この後、第2の筒体45に固定された連結部52に固定部材54を固定し、これによりシリンダ装置6を第2の筒体45に固定する。すると、シリンダチューブ61のフット側が僅かに持ち上げられ、第2の支持ローラ672が第2の筒体45の内面から離れると共に、シリンダチューブ61がほぼ水平な状態となる。すなわち、シリンダ装置6が第2の筒体45に固定された状態では、2つの支持ローラ671,672は共に第2の筒体45の内面から離れる。
この状態で、シリンダ装置6のピストンロッド63を進出させると、ピストンロッド63の先端部64が連結孔44に通される。連結孔44にピストンロッド63の先端部64が通された状態で抜け止め部材100を取り付ける。これにより、伸縮ビーム4の組み立て作業が完了する。
また、伸縮ビーム4において、シリンダ装置6による駆動力が必要ではない場合には、抜け止め部材100を取り外し、ピストンロッド63をシリンダチューブ61に引き込ませ、先端部64を第1の筒体41の端面に没入させる。このとき、図11Cに示すように、連結孔44を板状のカバー体104で覆い、当該連結孔44を閉塞する。なお、本実施形態の第1の筒体41の端面には、取り外した抜け止め部材100を収納する収納部55が設けられる。これにより、シリンダ装置6により伸縮ビーム4を駆動する必要が生じた場合には、直ちに、抜け止め部材100を用いて、ピストンロッド63を第1の筒体41に連結することができる。また、このとき、収納部55に、カバー体104を収納することができる。
<効果>
以上、説明したように、本実施形態の伸縮ビーム4は、クレーン本体1の走行体11と、この走行体11から離れたカウンタウエイト3とを伸縮自在に連結する伸縮ビーム4である。伸縮ビーム4は、第1の筒体41と、第2の筒体45と、シリンダ装置6とを備える。第1の筒体41は、長手方向の一方の端面が開口し、他方の端面に連結孔44が設けられる。第2の筒体45は、第1の筒体41の内部にスライド移動自在に設けられており、長手方向の両端が開口する。シリンダ装置6は、第2の筒体45の内部にシリンダチューブ61が所定位置まで通された状態で固定され、ピストンロッド63が連結孔44に挿入された状態で第1の筒体41に連結される。シリンダ装置6は、支持ローラ67を有する。支持ローラ67は、第2の筒体45内でシリンダチューブ61を、第2の筒体45の軸方向に沿って移動自在とするように支持する。また、第2の筒体45は、支持台8を有する。支持台8は、シリンダチューブ61が所定の位置に通された状態において、支持ローラ67を第2の筒体45の内面から離した状態にする。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、第2の筒体45の内部にシリンダ装置6を挿入する際に、シリンダチューブ61を支持ローラ67で支持させた状態で挿入することができ、作業性よく挿入することができる。また、シリンダ装置6を第2の筒体45の内部に挿入し、所定位置にまで移動すると、支持ローラ67が第2の筒体45から離れるため、設置後の状態ではシリンダチューブ61の支持状態を安定させることができる。
また、本実施形態の伸縮ビーム4は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の支持ローラ67は、ピストンロッド63の中心が連結孔44の中心よりも低い位置でシリンダチューブ61を支持するように構成されている。支持台8は、支持ローラ67を第2の筒体45の内面から離した状態において、ピストンロッド63の中心を連結孔44の中心と同じ高さにさせるように構成されている。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、第2の筒体45の内部の所定位置にまでシリンダチューブ61を挿入し、その後、ピストンロッド63を伸ばすだけで、ピストンロッド63を連結孔44に通すことができる。
また、本実施形態の伸縮ビーム4は、次の付加的な構成を有する。すなわち、シリンダチューブ61は、支持台8に支持される箇所が、自己潤滑性のある樹脂により構成されている。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、シリンダチューブ61を支持台8に容易に載せることができる。
また、本実施形態の伸縮ビーム4は、次の付加的な構成を有する。すなわち、伸縮ビーム4は、ガイド部9をさらに備える。このガイド部9は、第2の筒体45の内部において、シリンダチューブ61の第2の筒体45の軸方向に沿った移動をガイドする。
特に、ガイド部9は、シリンダチューブ61の両側の側方から突出した突起部90により構成される。突起部90の先端は、第2の筒体45の内側面に設けられた移動規制面95に近接対向する。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、第2の筒体45の内部にシリンダチューブ61を挿入するときに、シリンダチューブ61が第2の筒体45の内側面に衝突してしまうのを防ぐことができる。
また、本実施形態の伸縮ビーム4は、次の付加的な構成を有する。すなわち、第2の筒体45の内側面には、突起部90の上下方向への移動を規制する倒れ防止部96が設けられている。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、第2の筒体45の内部にシリンダチューブ61を挿入するときに、シリンダチューブ61が転倒してしまうのを防ぐことができる。
また、本実施形態の伸縮ビーム4は、次の付加的な構成を有する。すなわち、支持台8の上面のうちのシリンダチューブ61の導入側の端部(つまり、挿入方向の後方側の端部)が、当該導入側に向かうほど下方に位置する傾斜面により構成されている。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、シリンダチューブ61を支持台8に容易に載せることができる。
また、本実施形態の伸縮ビーム4は、次の付加的な構成を有する。すなわち、第2の筒体の内面には、上移動規制部97が設けられている。上移動規制部97は、所定位置にあるシリンダ装置6の上方への移動を規制する。
このため本実施形態の伸縮ビーム4によれば、所定位置にシリンダ装置6が配置された状態の伸縮ビーム4を、ピストンロッド63が第2の筒体45に連結されていないまま運搬する場合に、シリンダ装置6が運搬時の振動等で上下方向に動いてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態のクレーンは、走行体11の前側にアタッチメント16が設けられたクレーン本体1と、クレーン本体1の後方に離れて設けられたカウンタウエイト3と、走行体11とカウンタウエイト3とを連結する上記の伸縮ビーム4とを備える。
このため、本実施形態のクレーンによれば、伸縮ビーム4を作業性よく組み立てることができ、組み立て作業の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態の支持ローラ67は、ローラブラケット68と、このローラブラケット68に回転自在に支持された一対の回転輪69とを備えている。この一対の回転輪69は、それぞれ独立して回転する。
このため、本実施形態の伸縮ビーム4によれば、シリンダ装置6を挿入しているときに、シリンダ装置6の方向修正を容易にすることができる。
<応用例>
本実施形態の倒れ防止部96は、突起部90に対して下方に設けられていたが、例えば、突起部90に対して上方に設けられてもよいし、突起部90に対して上下方向の両側に設けられてもよい。倒れ防止部96を突起部90に対して上下方向の両側に設ける場合、倒れ防止部96を挿入方向の全長に亙って設けてもよいし、挿入方向の一部に設けてもよい。また、この場合、上側の倒れ防止部96と上移動規制部97とを兼用してもよい。
また、突起部90の突出長さを本実施形態のものよりも長くして、突起部90に対向する移動規制面95を、例えば、第2の筒体45の内面(側板部48の裏面)で構成してもよい。
また、本実施形態の突起部90は、シリンダチューブ61の長手方向に離れた複数の突条片91により構成されたが、シリンダチューブ61の長手方向の全長に亙って連続して設けられたものであってもよい。
また、本実施形態の上移動規制部97は、突起部90が上方へ移動するのを規制するように構成されていたが、上移動規制部97として、例えば、所定位置に配置された状態のシリンダチューブ61の上方に位置するように、第2の筒体45の天板部46の中央下面から下方に向かって突出する突起部を設け、この突起部によってシリンダチューブ61の上方への移動を直接規制してもよい。
本実施形態のカウンタウエイト3は、カウンタウエイトトレーラ31により構成されたが、カウンタウエイト3は、カウンタウエイトトレーラ31でなくてもよい。例えば、車輪34が設けられない、いわゆるパレットウエイトで構成されてもよい。また、クレーンとして、走行体用カウンタウエイト15を設けず、このカウンタウエイト3のみを設けたものであってもよい。
また、本実施形態のカウンタウエイトトレーラ31は、フック18に吊り荷が吊られると、所定寸法だけ浮き上がるように構成されたが、当該カウンタウエイトトレーラ31は浮き上がらない構造であってもよい。この場合、例えば、カウンタウエイトトレーラ31は、台車33に設けられた車輪34を駆動装置により駆動することで、上部旋回体14の旋回移動に追従するように構成されればよい。
また、シリンダ装置6は、油圧シリンダにより構成されたが、例えば、エアシリンダであってもよく、この点限定されない。
また、本実施形態において、第1の筒体41および第2の筒体45は、断面矩形状であったが、例えば、五角形や六角形等の多角形形状や、断面円形状などであってもよく、断面形状は特に限定されない。
本実施形態の支持台8の上面の導入面82は、平面状の傾斜面により構成されていたが、例えば、弧状に傾斜した傾斜面により構成されてもよい。
また、本実施形態のクレーンは、ガイラインに代えてガイリンクを用いてもよいし、ガイリンクに代えてガイラインを用いてもよい。
また、本実施形態のシリンダチューブ61は、固定部材54により、フット側を僅かに持ち上げるようにして第2の筒体に固定されたが、シリンダチューブ61のフット側が持ち上がる寸法はシリンダチューブ61の長さに対して極めて小さいため、フット側が持ち上がらなくても、シリンダチューブ61は略水平な状態となる。このため、本実施形態において、仮に、フット側を持ち上げない固定構造とした場合であっても、支持台8に載った状態では、ピストンロッド63を伸ばすだけで、ピストンロッド63を連結孔44に通すことができる。
また、この他、上記実施形態のクレーンおよび伸縮ビームは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。
1 クレーン本体
11 走行体
16 アタッチメント
3 カウンタウエイト
31 カウンタウエイトトレーラ
32 ウエイト
33 台車
4 伸縮ビーム
41 第1の筒体
44 連結孔
45 第2の筒体
6 シリンダ装置
61 シリンダチューブ
63 ピストンロッド
64 先端部
67 支持ローラ
671 第1の支持ローラ
672 第2の支持ローラ
70 載置板
71 載置面
72 テーパ面
73 載置板ブラケット
8 支持台
81 支持面
82 導入面
83 案内部
84 案内突条
9 ガイド部
90 突起部
91 突条片
92 規制部
93 アーム部
94 縦片部
95 移動規制面
96 倒れ防止部
97 上移動規制部

Claims (9)

  1. クレーン本体の走行体と、この走行体から離れたカウンタウエイトとを伸縮自在に連結する伸縮ビームであって、
    長手方向の一方の端面が開口し他方の端面に連結孔が設けられた第1の筒体と、
    この第1の筒体の内部にスライド移動自在に設けられ長手方向の両端が開口した第2の筒体と、
    この第2の筒体の内部にシリンダチューブが所定位置まで通された状態で固定され、ピストンロッドが前記連結孔に挿入された状態で前記第1の筒体に連結されるシリンダ装置と
    を備え、
    前記シリンダ装置は、前記第2の筒体内で前記シリンダチューブを前記第2の筒体の軸方向に沿って移動自在とするように支持する支持ローラを有しており、
    前記第2の筒体は、前記シリンダチューブが前記所定位置に通された状態において、前記支持ローラを前記第2の筒体内から離した状態にする支持台を有している
    ことを特徴とする伸縮ビーム。
  2. 前記支持ローラは、前記ピストンロッドの中心が前記連結孔の中心よりも低い位置で前記シリンダチューブを支持するように構成されており、
    前記支持台は、前記支持ローラを前記第2の筒体内から離した状態において、前記ピストンロッドの中心を前記連結孔の中心と同じ高さにするように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の伸縮ビーム。
  3. 前記シリンダチューブは、前記支持台に支持される箇所が、自己潤滑性のある樹脂により構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伸縮ビーム。
  4. 前記伸縮ビームは、前記第2の筒体の内部において、前記シリンダチューブの前記第2の筒体の軸方向に沿った移動をガイドするガイド部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の伸縮ビーム。
  5. 前記ガイド部は、前記シリンダチューブの両側の側方から突出し、その先端が前記第2の筒体の内側面に設けられた移動規制面に近接対向する突起部により構成される
    ことを特徴とする請求項4記載の伸縮ビーム。
  6. 前記第2の筒体の内側面には、前記突起部が前記シリンダチューブの軸回りに移動するのを規制する倒れ防止部が設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の伸縮ビーム。
  7. 前記支持台の上面のうちの前記シリンダチューブの導入側の端部が、前記導入側に向かうほど下方に位置する傾斜面により構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の伸縮ビーム。
  8. 前記第2の筒体の内面には、前記所定位置にある前記シリンダ装置の上方への移動を規制する上移動規制部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の伸縮ビーム。
  9. 走行体の前側にアタッチメントが設けられたクレーン本体と、
    前記クレーン本体の後方に離れて設けられたカウンタウエイトと、
    前記クレーン本体の前記走行体と前記カウンタウエイトとを連結する請求項1〜8のいずれか一項に記載の伸縮ビームと
    を備えたことを特徴とするクレーン。
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