JP7135588B2 - 上部スプレッダ取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クレーンの起伏部材に上部スプレッダを取り付けるための上部スプレッダ取付装置に関する。
例えば特許文献1などに、従来のクレーンが記載されている。同文献に記載の技術(同文献の図2参照)では、上部スプレッダ(同文献におけるブライドル)が、起伏部材(同文献におけるブーム)に取り付けられる。この技術では、被ガイド部(同文献におけるローラ)が、ガイド部(同文献における傾斜面)にガイドされる。そして、上部スプレッダ側の取付孔(同文献におけるピン孔)と起伏部材側の取付孔(同文献における固定孔)との位置が合わせられる。そして、取付孔に取付ピンが差し込まれることで、上部スプレッダが、起伏部材に取り付けられる。
特開平9-278369号公報
起伏部材の取り付け位置に向かって上部スプレッダが移動するときには、上部スプレッダは、不安定な状態である(詳細は後述)。そのため、上部スプレッダが、起伏部材に対して様々な方向に傾く場合がある。そのため、同文献に記載の技術では、上部スプレッダ側の取付孔と起伏部材側の取付孔との位置合わせが困難である。
そこで、本発明は、起伏部材に上部スプレッダを取り付けるための取付孔の位置合わせを容易に行える、上部スプレッダ取付装置を提供することを目的とする。
上部スプレッダ取付装置は、クレーンの起伏部材に設けられる。上部スプレッダ取付装置は、上部スプレッダと、取付部と、を備える。前記取付部は、前記起伏部材に取り付けられ、前記上部スプレッダが取り付けられる。前記上部スプレッダは、上部スプレッダフレームと、上部スプレッダシーブと、被ガイド部と、上部スプレッダ側取付孔と、を備える。前記上部スプレッダシーブは、前記上部スプレッダフレームに回転可能に取り付けられる。前記被ガイド部は、前記上部スプレッダフレームに設けられる。前記上部スプレッダ側取付孔は、前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能である。前記取付部は、ガイド部と、規制部と、回転止め部と、取付部側取付孔と、を備える。前記ガイド部は、前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドする。前記規制部は、前記被ガイド部に接触可能であり、前記被ガイド部の前記傾斜方向への移動を規制する。前記回転止め部は、前記上部スプレッダに接触可能であり、横方向を回転軸とする前記上部スプレッダの回転を規制する。前記取付部側取付孔は、前記取付ピンを差し込み可能である。前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触し、前記回転止め部に前記上部スプレッダが接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置される。
上記構成により、起伏部材に上部スプレッダを取り付けるための取付孔の位置合わせを容易に行える。
第1実施形態の上部スプレッダ取付装置50を備えるクレーン1を横から見た図である。 図1に示すブーム20、上部スプレッダ60、および取付部80などを横から見た図である。 図2に示す被ガイド部70などが規制部85に接触した状態を示す図2相当図である。 図3に示す被ガイド部70などを横から見た図である。 図3に示す上部スプレッダ60および取付部80などを上から見た図である。 図3のF6-F6矢視断面図である。 図3のF7-F7矢視断面図である。 図1に示すガントリ30、上部スプレッダ60、および取付部80などを上から見た図である。 図8に示すガントリ30を横から見た図である。 第2実施形態の上部スプレッダ取付装置250を示す断面図であり、図3のF10-F10矢視断面図に相当する図である。 第3実施形態の上部スプレッダ取付装置350を横から見た図であり、図3相当図である。
(第1実施形態)
図1~図9を参照して、図1に示す第1実施形態の上部スプレッダ取付装置50を備えるクレーン1について説明する。
クレーン1は、ブーム20(起伏部材)を用いた作業を行う作業機械であり、例えば建設作業を行う建設機械である。クレーン1は、下部本体11と、上部旋回体13と、ブーム20と、ガントリ30(起伏部材)と、下部スプレッダ41と、ガイライン43と、起伏ウインチ45と、起伏ロープ47と、上部スプレッダ取付装置50と、を備える。
下部本体11は、上部旋回体13を下側Z2から支持する。下部本体11は、走行可能でもよく、走行不可能でもよい。クレーン1は、移動式クレーンでもよく、固定式クレーンでも良い。上部旋回体13(クレーン本体)は、下部本体11に対して旋回可能である。上部旋回体13には、ブーム20が回転可能に取り付けられる。上部旋回体13には、ガントリ30が取り付けられる。下部本体11に対する上部旋回体13の回転軸が延びる方向を上下方向Zとする。上下方向Zにおいて、下部本体11から上部旋回体13に向かう側を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。上部旋回体13に対するブーム20の回転軸が延びる方向を、横方向Yとする。横方向Yおよび上下方向Zのそれぞれに直交する方向を、前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、上部旋回体13へのガントリ30の取り付け位置から、上部旋回体13へのブーム20の取り付け位置に向かう側を前側X1とし、その逆側を後側X2とする。
ブーム20(起伏部材)は、上部旋回体13に回転(起伏)可能に取り付けられる。ブーム20は、上部旋回体13の前側X1部分に取り付けられる。例えば、ブーム20は、パイプを組み合わせたラチス構造を有するラチスブームなどである。ブーム20の中心軸であって、ブーム20の長手方向に延びる中心軸を、ブーム中心軸20aとする。ブーム中心軸20aが延びる方向が水平方向となるようにブーム20を伏せた状態のときの、ブーム20の上面となる面をブーム背面20bとし、ブーム20の下面となる面をブーム腹面20cとする。ブーム20は、下部ブーム21と、中間ブーム23と、上部ブーム25と、を備える。
(ブーム20に関する方向)
ブーム中心軸20aが延びる方向を、ブーム軸方向Xbとする。ブーム軸方向Xbにおいて、ブーム20の基端部(上部旋回体13に取り付けられる側の部分)から先端部(上部旋回体13に取り付けられる側とは反対側の部分)に向かう側をブーム先端側Xb1とし、その逆側をブーム基端側Xb2とする。上部旋回体13に対するブーム20の回転軸が延びる方向(横方向Y)を、ブーム横方向Ybともいう。ブーム軸方向Xbおよびブーム横方向Ybのそれぞれに直交する方向を、ブーム上下方向Zbとする。ブーム上下方向Zbにおいて、ブーム腹面20cからブーム背面20bに向かう側をブーム上側Zb1(起伏部材上側)とし、その逆側をブーム下側Zb2(起伏部材下側)とする。
下部ブーム21は、ブーム20の基端部を含む。上部ブーム25は、ブーム20の先端部を含む。中間ブーム23は、下部ブーム21と上部ブーム25との間に設けられる。下部ブーム21、中間ブーム23、および上部ブーム25は、例えばピンなどの連結具によって連結される。中間ブーム23の個数(図1に示す例では2個)が調整されることで、ブーム20全体の長さが調整される。
ガントリ30(起伏部材)、下部スプレッダ41、ガイライン43、起伏ウインチ45、起伏ロープ47、および上部スプレッダ60(後述)は、上部旋回体13に対してブーム20を起伏させるブーム起伏装置を構成する。
ガントリ30は、上部旋回体13に取り付けられ、Aフレームとも呼ばれる。ガントリ30は、ブーム20よりも後側X2に配置される。ガントリ30は、コンプレッションメンバ31と、テンションメンバ33と、を備える。
コンプレッションメンバ31は、上部旋回体13に起伏(回転)可能に取り付けられる。コンプレッションメンバ31は、上部旋回体13に、ピンを介して、着脱可能に取り付けられる。クレーン1の使用時(クレーン作業時、吊荷を吊り上げる作業などが行われる時)には、コンプレッションメンバ31は、基端部から先端部に向かって、後側X2および上側Z1に延びるように配置される。クレーン1の分解時および組立時などには、コンプレッションメンバ31は、倒伏姿勢となる場合がある。倒伏姿勢のコンプレッションメンバ31は、基端部から先端部に向かって後側X2に延びるように、コンプレッションメンバ31の長手方向が前後方向Xに延びるように配置される(図9参照)。コンプレッションメンバ31が倒伏姿勢のときの、コンプレッションメンバ31の上面を、ガントリ背面30bとする。例えば、コンプレッションメンバ31は、横方向Yに間隔をあけて配置される2本の(左右一対の)構造物を備える。
テンションメンバ33は、コンプレッションメンバ31の先端部(コンプレッションメンバ31のうち上部旋回体13に取り付けられる側とは反対側の部分)と上部旋回体13とに接続される。テンションメンバ33は、横方向Yに間隔をあけて配置される2本の(左右一対の)部材を備える。例えば、左右の部材のそれぞれは、リンク部材を連結したものなどである。テンションメンバ33は、クレーン1の不使用時に折り畳まれる(図9参照)。
下部スプレッダ41は、ガントリ30の(コンプレッションメンバ31の)先端部に設けられる。図8に示すように、下部スプレッダ41は、下部スプレッダ軸部41aと、複数の下部スプレッダシーブ41sと、を備える。下部スプレッダ軸部41aは、下部スプレッダシーブ41sを回転可能に支持する軸である。下部スプレッダ軸部41aは、横方向Yに延び、左右のコンプレッションメンバ31・31どうしをつなぐ。図1に示すように、下部スプレッダシーブ41sは、起伏ロープ47が掛けられる滑車である。下部スプレッダシーブ41sは、縦シーブと横シーブ(図示なし)とを備えてもよく、縦シーブのみを備えてもよい。縦シーブの下部スプレッダシーブ41sの回転軸の方向は、横方向Yである。縦シーブの下部スプレッダシーブ41sは、下部スプレッダ軸部41a(図8参照)に回転可能に支持され、さらに詳しくは、図示しない軸受を介して下部スプレッダ軸部41aに取り付けられる。横シーブ(図示なし)の下部スプレッダシーブ41sの回転軸の方向は、下部スプレッダ41と上部スプレッダ60とをつなぐ直線方向、および横方向Yのそれぞれに直交する方向である。図8に示すように、下部スプレッダシーブ41sが縦シーブのみにより構成される場合は、下部スプレッダシーブ41sが横シーブを含む場合に比べ、複数の下部スプレッダシーブ41sの全体の横方向Yにおける幅(全幅)を狭くしやすい。例えば、すべての下部スプレッダシーブ41sは、左右のコンプレッションメンバ31・31の横方向Y内側に収まるように配置される。
ガイライン43は、図1に示すクレーン1の使用時などに、上部スプレッダ60とブーム20の先端部(上部ブーム25)とに接続される。ガイライン43は、クレーン1の分解時には、上部スプレッダ60に接続されない場合がある。例えば、ガイライン43は、ロープ(ガイロープ、ペンダントロープ)を備えてもよく、リンク(ガイリンク)を備えてもよく、ロープおよびリンクを備えてもよい。
起伏ウインチ45(ブーム起伏ウインチ)は、起伏ロープ47の巻き取りおよび繰り出しを行う。起伏ウインチ45は、図1に示す例のようにコンプレッションメンバ31に取り付けられてもよく、上部旋回体13に取り付けられてもよい(図示なし)。
起伏ロープ47は、起伏ウインチ45に巻き付けられる。起伏ロープ47は、起伏ウインチ45から引き出され、下部スプレッダ41に掛けられ、下部スプレッダ41および上部スプレッダ60に掛け回される。起伏ロープ47の先端部は、所定の箇所に固定される。起伏ウインチ45が、起伏ロープ47を巻き取りおよび繰り出しすると、下部スプレッダ41と上部スプレッダ60との間隔が変わる。クレーン1の使用時には、上部スプレッダ60とブーム20の先端部とがガイライン43で接続されているので、下部スプレッダ41と上部スプレッダ60との間隔が変わると、上部旋回体13に対してブーム20が起伏する。
上部スプレッダ取付装置50は、上部スプレッダ60を起伏部材(ブーム20など)に取り付けるための装置である。上部スプレッダ取付装置50は、上部スプレッダ60の起伏部材(ブーム20など)への取り付けを容易にする。上部スプレッダ取付装置50は、上部スプレッダ60と、取付部80と、取付ピン90(図3参照)と、を備える。
上部スプレッダ60は、ブーム起伏装置を構成する。図2に示すように、上部スプレッダ60は、上部スプレッダフレーム61と、上部スプレッダ軸部62と、上部スプレッダシーブ63と、上部スプレッダ側取付孔65と、被ガイド部支持部67と、被ガイド部70と、を備える。
(上部スプレッダ60に関する方向)
上部スプレッダ60に関する方向には、スプレッダ前後方向Xsと、スプレッダ横方向Ysと、スプレッダ上下方向Zsと、がある。図1において二点鎖線で示すように、起伏ロープ47およびガイライン43が上部スプレッダ60に接続され、起伏ロープ47およびガイライン43が略直線状に配置された状態(以下、この状態を上部スプレッダ60の「使用状態」という)になる場合がある。スプレッダ前後方向Xs(図2参照)は、上部スプレッダ60が使用状態のときの、起伏ロープ47およびガイライン43が延びる方向である。図2に示すスプレッダ前後方向Xsにおいて、起伏ロープ47からガイライン43に向かう側をスプレッダ前側Xs1とし、その逆側をスプレッダ後側Xs2とする。スプレッダ横方向Ysは、上部スプレッダ60が使用状態のときに、横方向Yと一致(または略一致)する方向である。図5に示すスプレッダ横方向Ysにおいて、上部スプレッダ60の中央部(スプレッダ横方向Ysにおける中央部)に向かう側をスプレッダ横方向Ys内側とし、上部スプレッダ60の中央部から遠ざかる側をスプレッダ横方向Ys外側とする。図2に示すスプレッダ上下方向Zsは、スプレッダ前後方向Xsおよびスプレッダ横方向Ysのそれぞれに直交する方向である。なお、図2などでは、スプレッダ前後方向Xsと前後方向Xとが一致した状態を示したが、スプレッダ前後方向Xsと前後方向Xとは一致する必要はない。
上部スプレッダフレーム61は、上部スプレッダシーブ63および被ガイド部70を支持するフレーム(構造物)である。例えば、上部スプレッダフレーム61は、側部部材61bと、ガイライン接続部61dと、を備える。
側部部材61bは、図に示すように、上部スプレッダ60の、スプレッダ横方向Ys外側の両側(左右)部分を構成する。側部部材61bは、スプレッダ前後方向Xsおよびスプレッダ上下方向Zsに延びる板状部材などである。
ガイライン接続部61dは、図2に示すように、ガイライン43が取り付けられる部分である。ガイライン接続部61dは、例えばピン孔を備え、例えば上部スプレッダ60にガイライン43を取り付けるためのピンを差し込み可能なピン孔を備える。ガイライン接続部61dは、側部部材61bに設けられる。
上部スプレッダ軸部62は、図5に示すように、スプレッダ横方向Ysの回転軸を中心に上部スプレッダシーブ63を回転可能に支持する。上部スプレッダ軸部62は、上部スプレッダフレーム61に固定され、例えば左右の側部部材61b・61bどうしをつなぐ。上部スプレッダ軸部62は、スプレッダ横方向Ysに延びる。
上部スプレッダシーブ63は、起伏ロープ47(図2参照)が掛けられる滑車である。上部スプレッダシーブ63は、上部スプレッダフレーム61に回転可能に取り付けられる。さらに詳しくは、上部スプレッダシーブ63は、軸受63bを介して上部スプレッダ軸部62に取り付けられる(図6参照)。上部スプレッダシーブ63は、縦シーブである。縦シーブである上部スプレッダシーブ63の回転軸の方向は、スプレッダ横方向Ysである。さらに詳しくは、上部スプレッダシーブ63は、上部スプレッダフレーム61に対してスプレッダ横方向Ysの回転軸を中心に回転可能である。上部スプレッダシーブ63は、左右の側部部材61b・61bの間(スプレッダ横方向Ysにおける間)に配置される。すべての上部スプレッダシーブ63が縦シーブである場合、上部スプレッダシーブ63に横シーブが含まれる場合に比べ、複数の上部スプレッダシーブ63の全体のスプレッダ横方向Ysの寸法(全幅)を小さくできる。その結果、上部スプレッダ60のスプレッダ横方向Ysの寸法を小さくできる。なお、上部スプレッダシーブ63は、横シーブ(図示なし)でもよい。横シーブである上部スプレッダシーブ63の回転軸の方向は、スプレッダ上下方向Zsである。例えば、上部スプレッダシーブ63は、上部スプレッダ60のスプレッダ後側Xs2部分に配置される。
上部スプレッダ側取付孔65は、図3に示すように、取付ピン90を差し込み可能な孔(さらに詳しくは孔の内面)である。上部スプレッダ側取付孔65は、取付部80に上部スプレッダ60を取付ピン90で連結するための部分である。図2に示すように、上部スプレッダ側取付孔65は、上部スプレッダフレーム61に形成され、例えば、側部部材61bに形成される。
被ガイド部支持部67は、上部スプレッダフレーム61に対して被ガイド部70を回転可能に支持する。被ガイド部支持部67は、上部スプレッダフレーム61に固定される。図5に示すように、被ガイド部支持部67は、上部スプレッダフレーム61からスプレッダ横方向Ysに突出する。上部スプレッダフレーム61に対する被ガイド部支持部67の配置は、後述する上部スプレッダフレーム61に対する被ガイド部70の配置と同様である。被ガイド部支持部67は、スプレッダ横方向Ysに延びる。被ガイド部支持部67は、図5に示す例のように上部スプレッダ軸部62と兼用されてもよく(一体的に構成されてもよく)、上部スプレッダ軸部62とは別に設けられてもよい。
被ガイド部70は、図2に示すように、ガイド部83(後述)に沿って移動可能であり、ガイド部83にガイドされる。被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61に設けられる。図5に示すように、被ガイド部70は、上部スプレッダ60のスプレッダ横方向Ys両側(左右)に設けられる。
この被ガイド部70は、上部スプレッダ60の輸送時などに、被ガイド部70と他の部材とが干渉しにくい位置に配置されることが好ましい。具体的には、被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61(例えば側部部材61b)とスプレッダ横方向Ysに対向する位置、かつ、上部スプレッダフレーム61(例えば側部部材61b)よりもスプレッダ横方向Ys内側に配置される。被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ横方向Ys外側の面(側面)よりもスプレッダ横方向Ys内側に配置される。なお、被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61の(側部部材61bの)スプレッダ横方向Ys外側の面よりも、スプレッダ横方向Ys外側に配置されてもよい。
この被ガイド部70は、図2に示すように、ガイド部83を滑らかに移動可能となるように構成される。具体的には、被ガイド部70は、被ガイド部支持部67に対して回転可能なローラである。被ガイド部70は、被ガイド部中心軸70aを中心に回転可能に、上部スプレッダフレーム61に取り付けられる。例えば、被ガイド部70は、軸受70b(図6参照)を介して、被ガイド部支持部67に取り付けられる。被ガイド部中心軸70aは、スプレッダ横方向Ysと一致する方向に延びてもよく、スプレッダ横方向Ysとほぼ一致する方向に延びてもよい。図6に示すように、被ガイド部支持部67と上部スプレッダ軸部62とが兼用される場合は、被ガイド部中心軸70aは、上部スプレッダ軸部62の中心軸と同心である。この場合、被ガイド部70は、上部スプレッダシーブ63と同心に配置される。
この被ガイド部70が、図2に示すガイド部83にガイドされる際に、上部スプレッダシーブ63がガイド部83などに干渉することを抑制できるように、被ガイド部70が構成される。具体的には、被ガイド部70は、上部スプレッダシーブ63よりも径方向外側(上部スプレッダシーブ63の回転軸を基準とする径方向外側)に配置される。被ガイド部70がローラであり、かつ、被ガイド部70と上部スプレッダシーブ63とが同心である場合、被ガイド部70は、上部スプレッダシーブ63よりも大径である。
この被ガイド部70の少なくとも一部(例えばガイド部83と接触する部分など)は、例えば、金属製でもよく、樹脂製(例えばナイロン製、例えばナイロンローラなど)でもよい。なお、被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61に対して固定されてもよい。この場合、被ガイド部70は、例えばガイド部83をスライド可能な部材(スライド部材)であり、例えば樹脂製のスライドパッドなどである。被ガイド部70の少なくとも一部が樹脂製である場合は、被ガイド部70の全体が金属製である場合などに比べ、被ガイド部70を軽量にできる。その結果、クレーン1(図1参照)の安定性を向上させることができ、クレーン1の吊り上げ能力を向上させることができる。
取付部80は、図1に示すように、上部スプレッダ60が取り付けられる部分である。取付部80には、ブーム20に設けられるブーム側取付部80Bと、ガントリ30に設けられるガントリ側取付部80Gと、がある。例えば、ブーム側取付部80Bは、ブーム背面20bに取り付けられる。例えば、ガントリ側取付部80Gは、ガントリ背面30bに取り付けられる。ブーム側取付部80Bとガントリ側取付部80Gとは、同様またはほぼ同様に構成される。以下では、主にブーム側取付部80Bについて説明する。図5に示すように、取付部80は(具体的にはブーム側取付部80Bは)、ブーム20のブーム横方向Yb両側(左右)に設けられる。取付部80には、左側(ブーム先端側Xb1に向かって見て左側)の取付部80である左側取付部80Lと、右側の取付部80である右側取付部80Rと、がある。右側取付部80Rと、左側取付部80Lとは、ブーム横方向Ybに互いに対称(または略対称)に設けられる。以下では、取付部80として、主に、ブーム側取付部80Bの右側取付部80Rについて説明する。図2に示すように、取付部80は、取付部フレーム81と、ガイド部83と、規制部85と、回転止め部87と、取付部側取付孔89と、を備える。
取付部フレーム81は、取付部80を構成する構造物である。例えば、取付部フレーム81は、ブーム20に固定される。取付部フレーム81のブーム20への固定は、例えば溶接による固定でもよく、固定部材(例えばボルトおよびナット、例えばピンなど)による固定でもよい。例えば、取付部フレーム81は、下部ブーム21に固定されてもよく、中間ブーム23(図1参照)に固定されてもよい。例えば、取付部フレーム81は、下部ブーム21のブーム先端側Xb1部分に固定されてもよい。例えば、取付部フレーム81は、図5に示す例のようにブーム20のブーム横方向Yb外側端部よりもブーム横方向Yb内側部分に固定されてもよく、ブーム20のブーム横方向Yb外側端部に固定されてもよい(図示なし)。図2に示すように、取付部フレーム81は、ブーム背面20bから、ブーム上側Zb1に突出する。取付部フレーム81は、第1取付部フレーム81aと、第2取付部フレーム81bと、を備える。
第1取付部フレーム81aは、図5に示すように、上部スプレッダ60が連結されるブラケットである。例えば、第1取付部フレーム81aは、板状などであり、ブーム上下方向Zbおよびブーム軸方向Xbに延びる。第1取付部フレーム81aは、1つの取付部80に2枚ずつ(右側取付部80Rに2枚、左側取付部80Lに2枚)設けられる。図7に示すように、第1取付部フレーム81aは、内板81aiと、外板81aoと、を備える。外板81aoは、内板81aiよりもブーム横方向Yb外側に配置される。
第2取付部フレーム81bは、図2に示すように、ガイド部83を含む部材(案内部材、例えば案内板)である。例えば、第2取付部フレーム81bは、板状などであり、ブーム上下方向Zbおよびブーム軸方向Xbに延びる。第2取付部フレーム81bは、第1取付部フレーム81aよりもブーム基端側Xb2に配置される。なお、例えば、第2取付部フレーム81bは、取付部80の不使用時に、第1取付部フレーム81aに対して回転可能(例えば格納可能)でもよく、第1取付部フレーム81aに対して着脱可能でもよい。また、取付部フレーム81は、第1取付部フレーム81aと第2取付部フレーム81bとに分かれていなくてもよい(第3実施形態を参照)。
ガイド部83は、被ガイド部70に接触可能であり、傾斜方向D1に沿って被ガイド部70をガイドする。さらに詳しくは、ガイド部83は、ガイド部83に被ガイド部70を接触させながら、傾斜方向D1に沿って被ガイド部70を移動させる。ガイド部83は、ブーム20に対して固定される。ガイド部83は、例えば、取付部フレーム81に設けられ、例えば、第2取付部フレーム81bに設けられる(例えば形成される)。ガイド部83(傾斜部、傾斜面)の傾斜方向D1は、ブーム軸方向Xbに対して傾斜する。ガイド部83は、ブーム先端側Xb1ほどブーム下側Zb2に配置されるように(前下がりに)、ブーム軸方向Xbに対して傾斜する。なお、ガイド部83は、ブーム基端側Xb2ほどブーム下側Zb2に配置されるように(後ろ下がりに)、ブーム軸方向Xbに対して傾斜してもよい。以下では、ガイド部83が前下がりに傾斜する場合について説明する。なお、ガイド部83が後ろ下がりに傾斜する場合は、例えば、以下の説明におけるブーム先端側Xb1とブーム基端側Xb2とを逆にすればよい。
このガイド部83の傾斜方向D1は、ガイド部83の傾斜に沿った方向である。ブーム横方向Ybから見たとき、ガイド部83の傾斜方向D1は、直線(1本および折れ線を含む)に沿った方向でもよく、曲線に沿った方向でもよく、直線と曲線とを含む線に沿った方向でもよい。ガイド部83の傾き(ブーム軸方向Xbに対する傾斜方向D1の傾き)は、ガイド部83に沿って段階的に変化してもよく、連続的に変化してもよく、変化しなくてもよい。傾斜方向D1において、ガイド部83に沿って被ガイド部70が下側Z2(ブーム下側Zb2)に移動するときの被ガイド部70の移動の向き(進行方向)を傾斜下側D1aとし、その逆向きを傾斜上側D1b(図4参照)とする。
規制部85は、被ガイド部70に接触可能であり、取付部80に対する被ガイド部70の移動を規制する。規制部85は、図2に示す例ではガイド部83と連続しており、ガイド部83と不連続でも(例えば離れていても)よい。規制部85は、ブーム20に対して固定される。規制部85は、例えば、取付部フレーム81に設けられ、例えば、第2取付部フレーム81bに設けられる(例えば形成される)。規制部85は、板状でもよく、ブロック状などでもよい。図4に示すように、規制部85は、傾斜方向規制部85aと、離間方向規制部85bと、円弧状部分85cと、を備える。
傾斜方向規制部85aは、傾斜方向D1への(傾斜下側D1aへの)被ガイド部70の移動であって、ガイド部83に沿った被ガイド部70の移動を規制する。例えば、傾斜方向規制部85aは、被ガイド部70の表面の第1範囲A85aの少なくとも一部に接触可能な位置に配置される。第1範囲A85aは、被ガイド部70の表面のうち傾斜下側D1aを向く表面の範囲である。なお、図4では、被ガイド部70から離れた位置に第1範囲A85aを示した(第2範囲A85bも同様)。
離間方向規制部85bは、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向きへの、被ガイド部70の移動を規制する。さらに詳しくは、離間方向規制部85bは、ガイド部83および傾斜方向規制部85aに被ガイド部70が接触した状態のときの、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向き(離間方向D2)への、被ガイド部70の移動を規制する。離間方向D2は、傾斜方向D1に直交する方向であって、ブーム先端側Xb1を向く向きである。離間方向規制部85bは、被ガイド部70の離間方向D2への移動を規制することで、ガイド部83から被ガイド部70が外れることを抑制し、上部スプレッダ60(図5参照)の離間方向D2への移動を規制する。例えば、離間方向規制部85bは、被ガイド部70の表面の第2範囲A85bの少なくとも一部に接触可能な位置に配置される。第2範囲A85bは、被ガイド部70の表面のうち、離間方向D2を向く表面(ただし傾斜上側D1bを向く部分を除く)の範囲である。離間方向規制部85bの少なくとも一部は、傾斜方向規制部85aの一部でもよく、傾斜方向規制部85aとは別に設けられてもよい。
この規制部85は、図3に示す取付部80から上部スプレッダ60が取り外される際に、被ガイド部70との干渉を抑制できるように配置される。具体的には、規制部85は、次のように配置される。取付部80から上部スプレッダ60が取り外されるときの姿勢をブーム20がとり、かつ、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した状態(例えば図3に示す状態)を、状態αとする。この状態αのとき、図4に示すように、規制部85は、被ガイド部70の真上の領域(真上領域A70)の外側のみに配置される。真上領域A70は、仮に、状態αの状態から、被ガイド部70を上側Z1と一致する向きに直線的に移動させたとしたときに、被ガイド部70が通る領域である。なお、図3に示す取付部80から上部スプレッダ60が取り外される際に、被ガイド部70が通る領域(軌跡)は、図4に示す真上領域A70と一致してもよく、ほぼ真上領域A70でもよい。ここで、取付部80から上部スプレッダ60が取り外されるときのブーム20の姿勢(以下「状態αのときのブーム20の姿勢」)は、次の通りである。例えば、状態αのときのブーム20の姿勢は、図1に示す下部ブーム21と、下部ブーム21よりも先端側のブーム20(中間ブーム23および上部ブーム25)と、が分離された姿勢などである。例えば、状態αのときのブーム20の姿勢は、下部ブーム21の前側X1かつ下側Z2の端部が着地した姿勢などである。状態αのときのブーム20の姿勢は、例えば図3などに示すように、ブーム背面20bが水平方向に配置された姿勢でもよく、ブーム背面20bが略水平方向に配置された姿勢でもよい。なお、図9に示すガントリ側取付部80Gから上部スプレッダ60が取り外されるときのガントリ30の姿勢は、例えば、ガントリ背面30bが水平方向または略水平方向に配置された姿勢などである。
円弧状部分85cは、図4に示すように、被ガイド部70を安定した状態で保持するための部分である。円弧状部分85cは、ブーム横方向Ybから見たときに円弧状である。円弧状部分85cは、被ガイド部70の外周面に沿うように形成される。円弧状部分85cの曲率半径は、被ガイド部70の半径と等しい、または略等しい。円弧状部分85cは、被ガイド部70の外周面に面接触、または略面接触するように構成される。円弧状部分85cは、傾斜方向規制部85aおよび離間方向規制部85bの少なくともいずれかに設けられ、両方に設けられてもよい。
回転止め部87は、図3に示すように、横方向Yを回転軸とする上部スプレッダ60の回転を規制する。回転止め部87の機能の詳細は次の通りである。被ガイド部70が、ガイド部83および規制部85に接触した状態のとき、被ガイド部70を中心に(例えば被ガイド部中心軸70aを中心に)、上部スプレッダ60が回転しうる。このとき、上部スプレッダ60は、ブーム横方向Ybの回転軸を中心に回転しうる。回転止め部87は、上部スプレッダ60のこの回転を規制する。回転止め部87は、例えば、上部スプレッダフレーム61に接触可能に配置され、例えば、上部スプレッダフレーム61をブーム下側Zb2から支持可能に配置される。回転止め部87は、ブーム20に対して固定される。回転止め部87は、例えば、取付部フレーム81に固定(例えば溶接により固定)され、例えば、第1取付部フレーム81aに固定され、例えば、第2取付部フレーム81bに固定されてもよい。例えば図7に示すように、回転止め部87は、内板81aiと外板81aoとの、ブーム横方向Ybにおける間に配置される。回転止め部87は、図7に示す例では、外板81aoに固定され、内板81aiに固定されてもよく、外板81aoおよび内板81aiに固定されてもよい。回転止め部87は、ブロック状でもよく、板状などでも良い。図3に示す例では、回転止め部87は、横方向Yから見たとき、略扇形であり、略半円形状であり、これら以外の形状でもよい。
取付部側取付孔89は、取付ピン90を差し込み可能な孔(さらに詳しくは孔の内面)である。図2に示すように、取付部側取付孔89は、ブーム20に対して固定される。例えば、取付部側取付孔89は、第1取付部フレーム81aに形成される。図7に示すように、取付部側取付孔89は、内板81aiおよび外板81aoを取付ピン90が貫通可能となるように、内板81aiおよび外板81aoのそれぞれに形成される。なお、取付部側取付孔89の位置の詳細は後述する。
取付ピン90は、図3に示すように、上部スプレッダ60を取付部80に取り付けるための部材(取付部材、連結部材)である。取付ピン90は、上部スプレッダ側取付孔65と、取付部側取付孔89と、に差し込まれる。これにより、取付ピン90は、上部スプレッダ60と取付部80とを連結する。
(取付部側取付孔89の位置)
取付部側取付孔89は、次のように配置される。取付部側取付孔89は、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触し、かつ、回転止め部87に上部スプレッダ60が接触したときに、上部スプレッダ側取付孔65と合う位置に配置される。取付部側取付孔89がこのような位置に配置されるように、規制部85および回転止め部87の位置が設定される。このとき、ブーム横方向Ybから見て、取付部側取付孔89は、上部スプレッダ側取付孔65と重なる位置に配置される。円弧状部分85cなどに対する取付部側取付孔89の位置は、次のように設定される。図2に示すように、円弧状部分85cの円弧の中心を、円弧中心O1とする。上部スプレッダフレーム61に対する被ガイド部70の回転軸(被ガイド部中心軸70a)から、上部スプレッダ側取付孔65の中心までの距離を中心間距離L1とする。ブーム横方向Ybから見たとき、円弧中心O1を中心、中心間距離L1を半径とする円弧を、円弧C1とする。このとき、取付部側取付孔89は、円弧C1上に配置される。例えば、ブーム横方向Ybから見たとき、取付部側取付孔89の中心は、円弧C1上に配置される。
(作動)
図1に示すクレーン1(特に上部スプレッダ取付装置50)は、以下のように作動するように構成される。クレーン1の輸送時には、クレーン1が分解された状態になる。これは、クレーン1の部品を輸送車(トレーラなど)に搭載するため、また、輸送時の質量および寸法を規制値以内に収めるためである。例えば、輸送時には、下部ブーム21と、下部ブーム21よりも先端側のブーム20(中間ブーム23および上部ブーム25)と、が分離された状態になる。例えば、輸送時には、下部ブーム21は、上部旋回体13に取り付けられた状態でもよく、上部旋回体13から分離された状態でもよい。
(クレーン1の分解)
クレーン1は、次のように分解される。クレーン1が作業可能な状態のとき、ブーム20は、上部旋回体13に対して上側Z1に起こされた状態になる(図示なし)。この状態で、起伏ロープ47が、起伏ウインチ45により繰り出される(緩められる)。すると、ブーム20の先端部(上部ブーム25)が着地する。そして、起伏ロープ47が、起伏ウインチ45により、さらに繰り出される。すると、上部スプレッダ60は、取付部80(ここではブーム側取付部80B)に向かって、下側Z2に移動する。このとき、上部スプレッダ60は、起伏ロープ47の張力の影響、ガイライン43の張力の影響、ならびに、上部スプレッダ60、起伏ロープ47、およびガイライン43のそれぞれの重心位置の影響を受ける。そのため、上部スプレッダ60は、様々な方向に傾きながら(前後方向X、上下方向Z、および横方向Yを回転軸として回転しながら)、取付部80に向かって移動する。
図2に示すように、上部スプレッダ60が取付部80の位置まで移動すると、被ガイド部70は、ガイド部83に接触し、ガイド部83に沿って傾斜下側D1aに移動する。被ガイド部70がガイド部83に沿って移動している際には、上部スプレッダ60は、様々な方向に傾く場合がある。被ガイド部70がさらに傾斜下側D1aに移動すると、図3に示すように、被ガイド部70が、ガイド部83だけでなく、規制部85にも接触する。このとき、図4に示すように、傾斜方向規制部85aは、ガイド部83の傾斜方向D1(傾斜下側D1a)への、被ガイド部70の移動を規制する。また、離間方向規制部85bは、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向き(離間方向D2)への、被ガイド部70の移動を規制する。
図1に示す起伏ロープ47が、起伏ウインチ45によりさらに繰り出されると、図3に示す上部スプレッダフレーム61のスプレッダ前側Xs1部分は、下側Z2に移動する。このとき、上部スプレッダフレーム61は、被ガイド部70の被ガイド部中心軸70aを中心として回転する。すると、上部スプレッダフレーム61は、回転止め部87に接触する。すると、上部スプレッダフレーム61のスプレッダ前側Xs1部分の下側Z2への移動が規制される。なお、被ガイド部70が規制部85に接触する前に、上部スプレッダ60が回転止め部87に接触してもよい。
ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触し、回転止め部87に上部スプレッダフレーム61が接触したとき、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合う。上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89とに、取付ピン90が差し込まれることにより、取付部80に上部スプレッダ60が取り付けられる。このように、上部スプレッダ60を下側Z2に移動させるだけで、被ガイド部70がガイド部83に沿って移動し、上部スプレッダフレーム61が回転止め部87に接触し、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合う。よって、取付孔の位置合わせのために、ブーム20に対して上部スプレッダ60を手作業で移動させる(例えば揺する)など、手間のかかる作業を無くせる、または減らせる。
図5に示すように、被ガイド部70は、上部スプレッダ60のスプレッダ横方向Ys両側に(左右に)設けられる。また、ガイド部83および規制部85のそれぞれは、ブーム20のブーム横方向Yb両側に(左右に)設けられる。よって、左右の被ガイド部70が、左右のガイド部83に接触し、左右の規制部85に接触する。よって、スプレッダ横方向Ysとブーム横方向Ybとが一致または略一致するように、上部スプレッダ60が配置される。このとき、ブーム軸方向Xbから見て、ブーム20に対して上部スプレッダ60が、左右に傾かない(またはほぼ傾かない)。さらに、図3に示す回転止め部87が、ブーム横方向Ybを回転軸とする上部スプレッダ60の回転を規制する。よって、上部スプレッダ60の左右の部分および左右の取付部80(右側取付部80Rおよび左側取付部80L)において、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合う。よって、左右それぞれの上部スプレッダ側取付孔65および取付部側取付孔89に、左右それぞれの取付ピン90を、容易に差し込める。
次に、図1に示す上部スプレッダ60が取付部80に取り付けられた状態で、ガイライン43が、上部スプレッダ60から取り外される。また、下部ブーム21よりも先端側のブーム20(中間ブーム23および上部ブーム25)が、下部ブーム21から取り外される。その後、コンプレッションメンバ31が、コンプレッションメンバ31を起伏させる装置(例えば図示しないシリンダなど)により、倒伏姿勢とされる。次に、上部スプレッダ60が、補助クレーン(図示なし)により吊り上げられ、図3に示す上部スプレッダ側取付孔65および取付部側取付孔89から取付ピン90が取り外される。この補助クレーンは、例えば、図1に示すクレーン1の組立および分解に用いられる、クレーン1とは別のクレーンであり、例えばブーム20の組立および分解に用いられるものなどである。
取付ピン90が取り外された状態で、上部スプレッダ60が吊り上げられる。ここで、図4に示すように、規制部85は、被ガイド部70の真上領域A70よりも外側のみにある。そのため、上部スプレッダ60が吊り上げられ、被ガイド部70が上側Z1に移動する際に、被ガイド部70が規制部85に干渉しにくい。このとき、例えば、被ガイド部70が規制部85に接触しない。また、例えば、被ガイド部70が規制部85に接触しても、被ガイド部70が容易に上側Z1に移動する。その結果、図1に示す上部スプレッダ60が、滑らかに上側Z1に移動しやすい。
上部スプレッダ60が吊り上げられながら、起伏ロープ47が、起伏ウインチ45に巻き取られる。すると、上部スプレッダ60は、倒伏状態のコンプレッションメンバ31の上方(真上の位置など)に移動する。次に、図9に示すように、上部スプレッダ60が、ガントリ側取付部80Gに取り付けられる。上部スプレッダ60をガントリ側取付部80Gに取り付けるための作動は、上部スプレッダ60をブーム側取付部80B(図1参照)に取り付けるための作動と同様である。
上部スプレッダ60がガントリ30に取り付けられた状態で、補助クレーンなどにより、ガントリ30が吊り上げられる。このとき、図1に示すコンプレッションメンバ31と上部旋回体13とを連結するピンが取り外され、テンションメンバ33と上部旋回体13とを連結するピンが取り外される。そして、ガントリ30が吊り上げられると、ガントリ30が上部旋回体13から取り外される。このガントリ30は、例えば輸送車などに積み込まれる。このとき、図9に示すガントリ30には、起伏ウインチ45、起伏ロープ47(図9では起伏ロープ47の中心線のみ記載)、下部スプレッダ41、および上部スプレッダ60が取り付けられた状態である。このとき、起伏ロープ47は、起伏ウインチ45に巻き付けられた状態であり、下部スプレッダ41および上部スプレッダ60に掛け回された状態である。よって、ガントリ30の着脱時に、起伏ロープ47の掛け回しなどの煩雑な作業を行う必要がない。なお、起伏ウインチ45、起伏ロープ47、および上部スプレッダ60の少なくともいずれかが、ガントリ30とは別に(分離した状態で)輸送されてもよい。また、上部スプレッダ60は、ガントリ30に取り付けられた状態で輸送されなくてもよく、ガントリ側取付部80Gは、設けられなくてもよい。
(クレーン1の組立)
図1に示すクレーン1の組立は、上記のクレーン1の分解とは逆の手順、またはほぼ逆の手順により行われる。ただし、クレーン1の組立時に、図3に示す被ガイド部70がガイド部83にガイドされる作動は、クレーン1の分解時には、規制部85から被ガイド部70が上げられる作動となる。また、クレーン1の組立時に、規制部85から被ガイド部70が上げられる作動は、クレーン1の分解時には、被ガイド部70がガイド部83にガイドされる作動となる。
(縦シーブによる作用)
図8に示す上部スプレッダシーブ63が縦シーブである場合は、次の利点がある。上部スプレッダシーブ63が横シーブの場合は、複数の上部スプレッダ60の全体のスプレッダ横方向Ysの寸法(全幅)は、上部スプレッダシーブ63の直径と、スプレッダ横方向Ysに並ぶ上部スプレッダシーブ63の個数で決定される。その結果、上部スプレッダ60のスプレッダ横方向Ysの寸法は、例えばガントリ30の横方向Yの寸法を超えるほど大きくなる場合がある。この場合、上部スプレッダ60がガントリ30に取り付けられた状態では、上部スプレッダ60の一部が、ガントリ30から横方向Y外側に突出する。すると、ガントリ30から横方向Y外側に突出した上部スプレッダ60が、周囲の物(例えば図1に示す上部旋回体13のキャブやガードなど)に干渉する場合がある。一方、図8に示すように、上部スプレッダシーブ63が縦シーブである場合は、上部スプレッダシーブ63が横シーブである場合に比べ、上部スプレッダ60のスプレッダ横方向Ysの寸法を小さくできる。よって、上部スプレッダ60がガントリ30に取り付けられた状態のときに、上部スプレッダ60が周囲の物に干渉することを抑制できる。なお、上部スプレッダシーブ63は、横シーブでもよい。
(効果)
図1に示す上部スプレッダ取付装置50による効果は次の通りである。なお、以下の効果の説明では、取付部80がブーム側取付部80Bである場合について説明するが、取付部80はガントリ側取付部80Gでもよい。取付部80がガントリ側取付部80Gである場合は、例えば、以下の説明におけるブーム20をガントリ30に代えればよい。
(第1の発明の効果)
上部スプレッダ取付装置50は、クレーン1のブーム20(起伏部材)に設けられる。上部スプレッダ取付装置50は、上部スプレッダ60と、取付部80と、を備える。取付部80は、ブーム20に取り付けられる。取付部80には、上部スプレッダ60が取り付けられる。図2に示すように、上部スプレッダ60は、上部スプレッダフレーム61と、上部スプレッダシーブ63と、被ガイド部70と、上部スプレッダ側取付孔65と、を備える。上部スプレッダシーブ63は、上部スプレッダフレーム61に回転可能に取り付けられる。被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61に設けられる。上部スプレッダ側取付孔65は、上部スプレッダフレーム61に形成され、取付ピン90(図3参照)を差し込み可能である。
[構成1-1]取付部80は、ガイド部83と、規制部85と、回転止め部87と、取付部側取付孔89と、を備える。ガイド部83は、被ガイド部70に接触可能であり、ブーム軸方向Xb(起伏部材の軸方向)に対して傾斜する方向である傾斜方向D1に沿って被ガイド部70をガイドする。規制部85は、被ガイド部70に接触可能であり、被ガイド部70の傾斜方向D1への移動を規制する。図3に示すように、回転止め部87は、上部スプレッダ60に接触可能であり、横方向Yを回転軸とする上部スプレッダ60の回転を規制する。取付部側取付孔89は、取付ピン90を差し込み可能である。
[構成1-2]取付部側取付孔89は、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触し、回転止め部87に上部スプレッダ60が接触したときに、上部スプレッダ側取付孔65と合う位置に配置される。
上記[構成1-1]では、被ガイド部70は、ガイド部83に沿って移動し、規制部85に接触し、傾斜方向D1への移動が規制される。さらに、上部スプレッダ60は、回転止め部87に接触し、横方向Yを回転軸とする回転が規制される。この状態のとき、取付部側取付孔89は、上部スプレッダ側取付孔65と合う位置に配置される(上記[構成1-2])。よって、被ガイド部70の傾斜方向D1への移動、および、上部スプレッダ60の横方向Yを中心とする回転移動が規制された状態で、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置を合わせることができる。よって、上部スプレッダ側取付孔65の位置と、取付部側取付孔89の位置と、が合った状態を、容易に保つことができる。したがって、取付部80に上部スプレッダ60を取り付けるための取付ピン90の取付孔(上部スプレッダ側取付孔65、取付部側取付孔89)の位置合わせを容易に行える。その結果、取付ピン90の取付孔の位置合わせのための作業負担を軽減でき、作業効率を向上させることができる。
(第2の発明の効果)
[構成2]図4に示すように、規制部85(具体的には離間方向規制部85b)は、被ガイド部70が規制部85に接触したときに、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向き(離間方向D2)への被ガイド部70の移動を規制する。
上記[構成2]により、ガイド部83から被ガイド部70が離れる向き(離間方向D2)への被ガイド部70の移動が規制されない場合に比べ、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した状態を保ちやすい。その結果、図3に示す上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合った状態を保ちやすい。よって、取付ピン90の取付孔(上部スプレッダ側取付孔65、取付部側取付孔89)の位置合わせをより容易に行える。
(第3の発明の効果)
[構成3]取付部80から上部スプレッダ60が取り外されるときの姿勢をブーム20がとり、かつ、ガイド部83および規制部85に被ガイド部70が接触した状態を状態αとする。状態αのとき、図4に示すように、規制部85は、被ガイド部70の真上の領域(真上領域A70)の外側のみに配置される。
上記[構成3]により、図3に示す取付部80から上部スプレッダ60が上側Z1に取り外される際に、被ガイド部70が規制部85に干渉しにくい。よって、取付部80から上部スプレッダ60を上側Z1に取り外す作業を容易に行える。
(第4の発明の効果)
[構成4]被ガイド部70は、スプレッダ横方向Ysの回転軸を中心に回転可能に上部スプレッダフレーム61に取り付けられるローラである。
上記[構成4]により、被ガイド部70が上部スプレッダフレーム61に固定される場合に比べ、ガイド部83に対して被ガイド部70が滑らかに移動できる。
(第5の発明の効果)
上部スプレッダ60は、上部スプレッダ軸部62を備える。上部スプレッダ軸部62は、上部スプレッダフレーム61に固定され、スプレッダ横方向Ysの回転軸を中心に上部スプレッダシーブ63を回転可能に支持する。
[構成5]被ガイド部70は、上部スプレッダシーブ63と同心に配置され、上部スプレッダ軸部62に回転可能に取り付けられる。
上記[構成5]により、被ガイド部70を支持する部材を、上部スプレッダシーブ63を支持する上部スプレッダ軸部62とは別に設ける必要がない。その結果、上部スプレッダ60をシンプルに構成でき、上部スプレッダ60にかかるコストを抑制でき、上部スプレッダ60を軽量化できる。その結果、クレーン1(図1参照)の安定性を向上させることができ、クレーン1の吊り上げ能力を向上させることができる。
(第6の発明の効果)
[構成6]図4に示すように、規制部85は、円弧状部分85cを備える。円弧状部分85cは、ブーム横方向Ybから見たときに円弧状であり、被ガイド部70の外周面に沿うように形成される。
上記[構成6]により、規制部85が被ガイド部70の外周面に沿っていない場合に比べ、規制部85が被ガイド部70をより確実に保持できる。その結果、被ガイド部70が、規制部85に接触した状態を保ちやすい。その結果、図3に示すように、上部スプレッダ側取付孔65と取付部側取付孔89との位置が合った状態を保ちやすい。よって、取付ピン90の取付孔(上部スプレッダ側取付孔65、取付部側取付孔89)の位置合わせをより容易に行える。
(第7の発明の効果)
[構成7]図2に示すように、円弧状部分85cの円弧状の中心を円弧中心O1とする。上部スプレッダフレーム61に対する被ガイド部70の回転軸(被ガイド部中心軸70a)から、上部スプレッダ側取付孔65の中心までの距離を中心間距離L1とする。取付部側取付孔89は、横方向Yから見たとき、円弧中心O1を中心として中心間距離L1を半径とする円弧C1上に配置される。
上記[構成7]では、図3に示すように、被ガイド部70が円弧状部分85cに接触した状態で、被ガイド部中心軸70aを中心に上部スプレッダ60を回転させれば、上部スプレッダ側取付孔65の位置と取付部側取付孔89の位置とが確実に合う。
(第8の発明の効果)
[構成8]上部スプレッダシーブ63は、上部スプレッダフレーム61に対してスプレッダ横方向Ysの回転軸を中心に回転可能である。被ガイド部70は、上部スプレッダシーブ63よりも径方向外側に配置される。
上記[構成8]により、被ガイド部70をガイド部83に容易に接触させることができ、かつ、上部スプレッダシーブ63がガイド部83に接触することを抑制できる。
(第9の発明の効果)
[構成9]図5に示すように、被ガイド部70は、上部スプレッダフレーム61とスプレッダ横方向Ysに対向する位置、かつ、上部スプレッダフレーム61よりもスプレッダ横方向Ys内側に配置される。
上記[構成9]により、例えばクレーン1(図1参照)の組立および分解時などに、上部スプレッダフレーム61よりもスプレッダ横方向Ys外側に配置される物と、被ガイド部70と、が干渉することを抑制できる。よって、被ガイド部70の破損を抑制できる。
(第2実施形態)
図10を参照して、第2実施形態の上部スプレッダ取付装置250について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、第2実施形態の上部スプレッダ取付装置250のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付すなどして、説明を省略した。共通点の説明を省略する点については、後述する他の実施形態の説明も同様である。図6に示す上部スプレッダ取付装置50の、被ガイド部70、およびガイド部83(図3参照)に対して、図10に示す上部スプレッダ取付装置250の、被ガイド部270、およびガイド部283が、それぞれ相違する。
上部スプレッダ取付装置250は、突出部270cと、溝部283cと、を備える。突出部270cは、図10に示す例のように被ガイド部270が備えてもよく、ガイド部283が備えてもよい(図示なし)。溝部283cは、被ガイド部270またはガイド部283のうち、突出部270cを備える方とは異なる方が備えるものである。突出部270cの先端部270c1と溝部283cの底部283c1とが対向する方向を対向方向D3とする。対向方向D3は、ブーム横方向Ybに直交する方向であり、例えば被ガイド部270の径方向である(図3参照)。以下では、主に、図10に示す例のように、被ガイド部270が突出部270cを備え、ガイド部283が溝部283cを備える場合について説明する。なお、被ガイド部270が溝部283cを備え、ガイド部283が突出部270cを備える場合は、例えば、以下の説明における被ガイド部270とガイド部283とを互いに読み替え、上部スプレッダ60とブーム20(図6参照)とを互いに読み替えればよい。
突出部270cは、被ガイド部270の基部(被ガイド部基部270b)から、対向方向D3のガイド部283側(例えば被ガイド部270の径方向外側)に突出する。
溝部283cは、突出部270cを差し込み可能である。溝部283cは、対向方向D3に凹んだ形状を有する。溝部283cおよび突出部270cのそれぞれは、対向方向D3およびブーム横方向Ybのそれぞれに直交する方向から見たとき、略V字状などである。よって、ガイド部283に対する被ガイド部270のブーム横方向Ybのずれが減るように(正規の位置に配置されるように)、被ガイド部270がブーム横方向Ybにガイドされる。さらに詳しくは、先端部270c1と底部283c1とのブーム横方向Ybのずれが減るように、被ガイド部270がブーム横方向Ybにガイドされる。ガイド部283は、底部283c1に対する、ブーム横方向Yb両側(左右)部分で、テーパ状である。溝部283cの面であって、突出部270cが接触し得る面を、溝部283cの「内壁」とする。溝部283cの内壁は、外側内壁283oと、内側内壁283iと、を備える。外側内壁283oは、溝部283cの内壁のうち、底部283c1よりもブーム横方向Yb外側の部分である。内側内壁283iは、溝部283cの内壁のうち、底部283c1よりもブーム横方向Yb内側の部分である。
対向方向D3における、内側内壁283iの寸法を高さH1iとし、外側内壁283oの寸法を高さH1oとする。対向方向D3における溝部283cの内壁の寸法(高さ)を、高さH1とする。高さH1iと高さH1oとが相違する場合、高さH1は、高さH1iおよび高さH1oのうち高い方である。対向方向D3における突出部270cの寸法(高さ)を、高さH2とする。このとき、溝部283cの高さH1などは、例えば次のように設定される。
[高さの例1]溝部283cの高さH1は、突出部270cの高さH2よりも高い。この場合、高さH1が高さH2以下である場合に比べ、突出部270cが溝部283cから外れにくい。[高さの例2]内側内壁283iの高さH1iと、外側内壁283oの高さH1oと、のうち一方は、他方よりも高い。図10に示す例では、高さH1oは、高さH1iよりも高い。この場合、高い方の内壁(外側内壁283o)は、低い方の内壁(内側内壁283i)よりも、被ガイド部270のブーム横方向Ybへの移動を抑制できる。さらに、低い方の内壁(内側内壁283i)の近傍にある物(例えば上部スプレッダシーブ63)と、ガイド部283と、の干渉を抑制できる。[高さの例3]なお、高さH1iと高さH1oとの関係は、溝部283cの周囲の物に応じて様々に変更されてもよい。例えば、内側内壁283iの周辺部が上部スプレッダシーブ63に干渉するおそれがなければ、高さH1iを、高さH1oと同様の高さにしてもよい。
なお、図10では、右側取付部80R(図5参照)のガイド部283を示したが、左側取付部80L(図5参照)にも同様のガイド部283が設けられることが好ましい。具体的には例えば、右側取付部80Rにおいて、高さH1oが高さH1iよりも高い場合(上記[高さの例2]を参照)は、左側取付部80Lにおいても、高さH1oが高さH1iよりも高く設定されることが好ましい。この場合、図5に示す上部スプレッダ60が、ブーム先端側Xb1に向かって右側に移動しようとした場合も、左側に移動しようとした場合も、高い方の内壁(外側内壁283o)が、被ガイド部270のブーム横方向Ybへの移動を抑制できる。
ガイド部283と同様に、規制部85(図2参照)にも、溝部283cまたは突出部270cが設けられてもよい。この場合、規制部85(図2参照)には、溝部283cおよび突出部270cのうち、ガイド部283に設けられるものと同じものが設けられる。なお、ガイド部283に溝部283cまたは突出部270cが設けられる場合に、規制部85(図2参照)に溝部283cまたは突出部270cが設けられなくてもよい。
(第10の発明の効果)
[構成10]被ガイド部270およびガイド部283の一方は、横方向Yに直交する方向(対向方向D3)に突出する形状を有する突出部270cを備える。被ガイド部270およびガイド部283のうち突出部270cを備える方とは異なる方は、溝部283cを備える。溝部283cは、横方向Yに直交する方向(対向方向D3)に凹んだ形状を有し、突出部270cを差し込み可能である。
上記[構成10]により、ガイド部283に対して被ガイド部270がブーム横方向Ybに移動することを抑制できる。その結果、図5に示す取付部80に対して上部スプレッダ60がブーム横方向Ybに移動することを抑制できる。
(第11の発明の効果)
[構成11]図10に示す溝部283cの底部283c1と突出部270cの先端部270c1とが対向する方向(対向方向D3)において、溝部283cの内壁の高さH1は、突出部270cの高さH2よりも高い。
上記[構成11]により、ガイド部283に対する被ガイド部270のブーム横方向Ybの移動をより抑制できる。
(第3実施形態)
図11を参照して、第3実施形態の上部スプレッダ取付装置350について、第1実施形態との相違点を説明する。第3実施形態の上部スプレッダ取付装置350は、取付部フレーム381を備える。
第1実施形態では、図3に示すように、1つの取付部フレーム81は、第1取付部フレーム81aと第2取付部フレーム81bとの2つの部品に分けられた。一方、本実施形態では、図11に示すように、1つの取付部フレーム381は、1つの(一体の)部品により構成される。ガイド部83、規制部85、回転止め部87、および取付部側取付孔89は、一体的に構成された取付部フレーム381に含まれる。この場合、ガイド部83、規制部85、回転止め部87、および取付部側取付孔89の少なくともいずれかが、互いに異なる部品に設けられる場合に比べ、取付部80を(取付部フレーム381を)シンプルに構成できる。その結果、取付部フレーム381を小型、軽量化できる場合があり、コストダウンできる場合がある。また、取付部フレーム381を軽量化できる場合は、クレーン1(図1参照)の安定性を向上させることができる。取付部フレーム381では、図7に示す内側内壁283iと外側内壁283oとは、一体的に構成されてもよい。また、取付部フレーム381(図11参照)では、外側内壁283oが設けられ、内側内壁283iが設けられなくてもよい。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、図1に示すクレーン1の組立および分解の手順は変更されてもよく、手順の一部が行われなくてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。例えば、互いに異なる複数の構成要素として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。
例えば、ブーム側取付部80Bおよびガントリ側取付部80Gのうち、一方のみが設けられてもよい。例えば、図2に示す上部スプレッダフレーム61および取付部フレーム81の構成(形状、構成要素の数など)などは様々に変更されてもよい。
1 クレーン
20 ブーム(起伏部材)
30 ガントリ(起伏部材)
50、250、350 上部スプレッダ取付装置
60 上部スプレッダ
61 上部スプレッダフレーム
62 上部スプレッダ軸部
63 上部スプレッダシーブ
65 上部スプレッダ側取付孔
70、270 被ガイド部
80 取付部
83、283 ガイド部
85、285 規制部
85a 傾斜方向規制部
85c 円弧状部分
87 回転止め部
89 取付部側取付孔
90 取付ピン
270c 突出部
283c 溝部
381 取付部フレーム(一体的に構成された部品)
C1 円弧
D1 傾斜方向
H1 高さ(溝部283cの内壁の高さ)
H2 高さ(突出部270cの高さ)
L1 中心間距離
O1 円弧中心

Claims (7)

  1. クレーンの起伏部材に設けられる上部スプレッダ取付装置であって、
    上部スプレッダと、
    前記起伏部材に取り付けられ、前記上部スプレッダが取り付けられる取付部と、
    を備え、
    前記上部スプレッダは、
    上部スプレッダフレームと、
    前記上部スプレッダフレームに回転可能に取り付けられる上部スプレッダシーブと、
    前記上部スプレッダフレームに設けられる被ガイド部と、
    前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能である上部スプレッダ側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部は、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記被ガイド部の前記傾斜方向への移動を規制する規制部と、
    前記上部スプレッダに接触可能であり、横方向を回転軸とする前記上部スプレッダの回転を規制する回転止め部と、
    前記取付ピンを差し込み可能である取付部側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触し、前記回転止め部に前記上部スプレッダが接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置され、
    前記規制部は、前記被ガイド部が前記規制部に接触したときに、前記ガイド部から前記被ガイド部が離れる向きへの前記被ガイド部の移動を規制し、
    前記取付部から前記上部スプレッダが取り外されるときの姿勢を前記起伏部材がとり、かつ、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触したとき、前記規制部は、前記被ガイド部の真上の領域の外側のみに配置される、
    上部スプレッダ取付装置。
  2. クレーンの起伏部材に設けられる上部スプレッダ取付装置であって、
    上部スプレッダと、
    前記起伏部材に取り付けられ、前記上部スプレッダが取り付けられる取付部と、
    を備え、
    前記上部スプレッダは、
    上部スプレッダフレームと、
    前記上部スプレッダフレームに回転可能に取り付けられる上部スプレッダシーブと、
    前記上部スプレッダフレームに設けられる被ガイド部と、
    前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能である上部スプレッダ側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部は、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記被ガイド部の前記傾斜方向への移動を規制する規制部と、
    前記上部スプレッダに接触可能であり、横方向を回転軸とする前記上部スプレッダの回転を規制する回転止め部と、
    前記取付ピンを差し込み可能である取付部側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触し、前記回転止め部に前記上部スプレッダが接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置され、
    前記上部スプレッダは、前記上部スプレッダフレームに固定され、横方向の回転軸を中心に前記上部スプレッダシーブを回転可能に支持する上部スプレッダ軸部を備え、
    前記被ガイド部は、前記上部スプレッダシーブと同心に配置され、横方向の回転軸を中心に回転可能となるように前記上部スプレッダ軸部に回転可能に取り付けられるローラである、
    上部スプレッダ取付装置。
  3. 請求項に記載の上部スプレッダ取付装置であって、
    前記規制部は、前記被ガイド部に接触可能な円弧状部分を備え、
    前記円弧状部分は、横方向から見たときに円弧状であり、前記被ガイド部の外周面に沿うように形成され、
    前記円弧状部分の円弧状の中心を円弧中心とし、
    前記上部スプレッダフレームに対する前記被ガイド部の回転軸から、前記上部スプレッダ側取付孔の中心までの距離を中心間距離としたとき、
    前記取付部側取付孔は、横方向から見たとき、前記円弧中心を中心として前記中心間距離を半径とする円弧上に配置される、
    上部スプレッダ取付装置。
  4. クレーンの起伏部材に設けられる上部スプレッダ取付装置であって、
    上部スプレッダと、
    前記起伏部材に取り付けられ、前記上部スプレッダが取り付けられる取付部と、
    を備え、
    前記上部スプレッダは、
    上部スプレッダフレームと、
    前記上部スプレッダフレームに回転可能に取り付けられる上部スプレッダシーブと、
    前記上部スプレッダフレームに設けられる被ガイド部と、
    前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能である上部スプレッダ側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部は、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記被ガイド部の前記傾斜方向への移動を規制する規制部と、
    前記上部スプレッダに接触可能であり、横方向を回転軸とする前記上部スプレッダの回転を規制する回転止め部と、
    前記取付ピンを差し込み可能である取付部側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触し、前記回転止め部に前記上部スプレッダが接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置され、
    前記上部スプレッダシーブは、前記上部スプレッダフレームに対して横方向の回転軸を中心に回転可能であり、
    前記被ガイド部は、前記上部スプレッダシーブよりも径方向外側に配置される、
    上部スプレッダ取付装置。
  5. クレーンの起伏部材に設けられる上部スプレッダ取付装置であって、
    上部スプレッダと、
    前記起伏部材に取り付けられ、前記上部スプレッダが取り付けられる取付部と、
    を備え、
    前記上部スプレッダは、
    上部スプレッダフレームと、
    前記上部スプレッダフレームに回転可能に取り付けられる上部スプレッダシーブと、
    前記上部スプレッダフレームに設けられる被ガイド部と、
    前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能である上部スプレッダ側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部は、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記被ガイド部の前記傾斜方向への移動を規制する規制部と、
    前記上部スプレッダに接触可能であり、横方向を回転軸とする前記上部スプレッダの回転を規制する回転止め部と、
    前記取付ピンを差し込み可能である取付部側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触し、前記回転止め部に前記上部スプレッダが接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置され、
    前記被ガイド部は、前記上部スプレッダフレームと横方向に対向する位置、かつ、前記上部スプレッダフレームよりも横方向内側に配置される、
    上部スプレッダ取付装置。
  6. クレーンの起伏部材に設けられる上部スプレッダ取付装置であって、
    上部スプレッダと、
    前記起伏部材に取り付けられ、前記上部スプレッダが取り付けられる取付部と、
    を備え、
    前記上部スプレッダは、
    上部スプレッダフレームと、
    前記上部スプレッダフレームに回転可能に取り付けられる上部スプレッダシーブと、
    前記上部スプレッダフレームに設けられる被ガイド部と、
    前記上部スプレッダフレームに形成され、取付ピンを差し込み可能である上部スプレッダ側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部は、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記起伏部材の軸方向に対して傾斜する方向である傾斜方向に沿って前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
    前記被ガイド部に接触可能であり、前記被ガイド部の前記傾斜方向への移動を規制する規制部と、
    前記上部スプレッダに接触可能であり、横方向を回転軸とする前記上部スプレッダの回転を規制する回転止め部と、
    前記取付ピンを差し込み可能である取付部側取付孔と、
    を備え、
    前記取付部側取付孔は、前記ガイド部および前記規制部に前記被ガイド部が接触し、前記回転止め部に前記上部スプレッダが接触したときに、前記上部スプレッダ側取付孔と合う位置に配置され、
    前記被ガイド部および前記ガイド部の一方は、横方向に直交する方向に突出する形状を有する突出部を備え、
    前記被ガイド部および前記ガイド部のうち前記突出部を備える方とは異なる方は、溝部を備え、
    前記溝部は、横方向に直交する方向に凹んだ形状を有し、前記突出部を差し込み可能である、
    上部スプレッダ取付装置。
  7. 請求項に記載の上部スプレッダ取付装置であって、
    前記溝部の底部と前記突出部の先端部とが対向する方向において、前記溝部の内壁の高さは、前記突出部の高さよりも高い、
    上部スプレッダ取付装置。
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