JP7136143B2 - クレーンの上部スプレッダ格納方法、および、クレーンの上部スプレッダ格納装置 - Google Patents
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Description
本実施形態のクレーンの上部スプレッダ格納装置(上部スプレッダ格納装置)1は、タワークレーン20の側面図である図1に示すように、タワークレーン20に設けられている。タワークレーン20は、クローラ式の下部走行体21の上部に上部旋回体22が旋回可能に搭載された(設けられた)構成となっている。なお、タワークレーン20は、クローラ以外の移動手段(例えばホイール)を用いた移動式クレーンであってもよいし、移動手段を持たない固定式クレーンであってもよい。また、本発明の適用対象はタワークレーンに限定されず、例えば、ラッフィングクレーンや、ブームだけを備えてジブ及びストラットを備えない一般的なクレーンに本発明を適用することも可能である。図1では、タワークレーン20が吊り荷を吊る作業姿勢をとった状態を図示している。
上部スプレッダ40の側面図である図3、および、図3をA方向から見た図である図4に示すように、上部スプレッダ格納装置1は、当接部材2と、パッド3と、を有している。
次に、上部スプレッダ格納装置1の動作(上部スプレッダ格納方法)について、図面を参照しつつ説明する。
以上に述べたように、本実施形態に係る上部スプレッダ格納装置1および上部スプレッダ格納方法によると、上部スプレッダ40が吊り下げられた状態で、ブーム起伏ロープ41に張力が掛けられながらブーム起伏ロープ41が所定の長さまで巻き取られる。これにより、上部スプレッダ40および下部スプレッダ28からブーム起伏ロープ41が脱索したり、ブーム起伏用ウインチ48が乱巻きしたりするのが抑制される。そして、ブーム起伏ロープ41が所定の長さまで巻き取られた後に、折り畳まれた状態のガントリ主柱26a上に当接部材2が当接される。このとき、ガントリ主柱26a上に当接部材2を当接させると、ローラ11の形状に沿って上部スプレッダ40の姿勢が変化することで、上部スプレッダ40がガントリ主柱26a上に格納される格納姿勢になる。よって、吊り下げている上部スプレッダ40を格納姿勢にしてガントリ主柱26a上に載置するために、上部スプレッダ40を一旦どこかに置いて格納姿勢にしてから吊り直すといった作業を行う必要がない。これにより、上部スプレッダ40の格納時の作業性を向上させることができる。
2 当接部材
3 パッド(摺動部材)
4 可撓部材
5 ブラケット
6 巻取機構
11 ローラ(倒伏誘導部)
20 タワークレーン(クレーン)
21 下部走行体
22 上部旋回体
23 旋回フレーム
24 タワー(ブーム)
24a 下部ブーム
25 ジブ
26 ガントリ
26a ガントリ主柱
27 ストラット
28 下部スプレッダ
29 カウンタウエイト
30 バックストップ
31 ジブポイントシーブ
32 巻上ロープ
33 フック
34 ジブガイライン
35 ジブ起伏用下部スプレッダ
36 ストラットガイライン
37 ジブ起伏用上部スプレッダ
38 ジブ起伏ロープ
39 ブームガイライン
40 上部スプレッダ
41 ブーム起伏ロープ
42 ブームフットピン
44 ジブバックストップ
46 フック用ウインチ
47 ジブ起伏用ウインチ
48 ブーム起伏用ウインチ
49 シャックル
50 補助クレーン
61 当接部材
62,63,64 倒伏誘導部
120 クレーン
126 ガントリ
128 下部スプレッダ
140 上部スプレッダ
141 起伏ロープ
150 補助クレーン
Claims (16)
- 下部走行体と、
前記下部走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
前記上部旋回体に起伏可能に取り付けられたブームと、
前記上部旋回体に折り畳み可能に取り付けられた一対のガントリ主柱を有するガントリと、
前記ガントリの先端部に取り付けられた下部スプレッダと、
前記ブームの先端部に一端が接続されたブームガイラインの他端に取り付けられた上部スプレッダと、
前記下部スプレッダと前記上部スプレッダとの間に掛け渡されたブーム起伏ロープと、
前記上部旋回体に設けられ、前記ブーム起伏ロープを巻き取り又は繰り出すブーム起伏用ウインチと、
を有するクレーンにおける上部スプレッダ格納方法であって、
前記上部スプレッダの前記ブーム起伏ロープが掛け回される側の部分である上部スプレッダ基端部に、前記上部スプレッダから突出するように当接部材が固定されており、
前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱上に格納された際に、前記当接部材が前記ガントリ主柱に対向する側とその反対側とを結ぶ方向を厚み方向としたときに、
前記当接部材における突出方向の先端部には、前記当接部材の先端に向かうほど前記厚み方向の長さが短くなる形状の倒伏誘導部が設けられており、
前記当接部材が前記上部スプレッダの下側となるようにして、前記上部スプレッダを吊り下げる吊り下げステップと、
吊り下げた状態の前記上部スプレッダを前記下部スプレッダの上方に配置し、前記ブーム起伏ロープに張力を掛けながら前記ブーム起伏ロープを所定の長さまで巻き取る巻き取りステップと、
前記ブーム起伏ロープを前記所定の長さまで巻き取った後に、折り畳まれた状態の前記ガントリ主柱上に前記倒伏誘導部を当接させる当接ステップと、
を有し、
前記ガントリ主柱上に前記倒伏誘導部を当接させた状態で前記上部スプレッダを下降させると、前記倒伏誘導部を支点にして前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱に対して傾くとともに、前記倒伏誘導部が前記ガントリ主柱上を移動することで、前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱上に格納される格納姿勢になることを特徴とするクレーンの上部スプレッダ格納方法。 - 前記当接部材は、前記上部スプレッダと前記下部スプレッダとに掛け渡された前記ブーム起伏ロープに張力が掛けられた状態において、前記上部スプレッダから前記下部スプレッダに向かう向きに突出していることを特徴とする請求項1に記載のクレーンの上部スプレッダ格納方法。
- 前記倒伏誘導部が、前記上部スプレッダが格納姿勢のときに前記当接部材が前記ガントリ主柱に対向する側に、直線状または曲線状に傾斜した傾斜面を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のクレーンの上部スプレッダ格納方法。
- 前記倒伏誘導部が、その先端に円弧面を有していることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のクレーンの上部スプレッダ格納方法。
- 前記倒伏誘導部が回転自在なローラであり、
前記ガントリ主柱上に前記ローラを当接させた状態で前記上部スプレッダを下降させると、前記倒伏誘導部を支点にして前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱に対して傾くとともに、前記ガントリ主柱上で前記ローラが回転することで、前記上部スプレッダが前記格納姿勢になることを特徴とする請求項1又は2に記載のクレーンの上部スプレッダ格納方法。 - 前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱上で前記格納姿勢になった際に、前記上部スプレッダに設けられた摺動部材が、前記ガントリ主柱と摺動可能に接触することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のクレーンの上部スプレッダ格納方法。
- 前記上部スプレッダと、前記ガントリに設けられたブラケットとを、可撓部材で繋ぐ係留ステップと、
前記可撓部材と前記ブーム起伏ロープとに張力を掛けることで、前記ガントリに対して前記上部スプレッダを緊縛する緊縛ステップと、
を有することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のクレーンの上部スプレッダ格納方法。 - 前記緊縛ステップにおいて、巻取機構で前記可撓部材を巻き取ることで、前記可撓部材と前記ブーム起伏ロープとに張力を掛けることを特徴とする請求項7に記載のクレーンの上部スプレッダ格納方法。
- 下部走行体と、
前記下部走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
前記上部旋回体に起伏可能に取り付けられたブームと、
前記上部旋回体に折り畳み可能に取り付けられた一対のガントリ主柱を有するガントリと、
前記ガントリの先端部に取り付けられた下部スプレッダと、
前記ブームの先端部に一端が接続されたブームガイラインの他端に取り付けられた上部スプレッダと、
前記下部スプレッダと前記上部スプレッダとの間に掛け渡されたブーム起伏ロープと、
前記上部旋回体に設けられ、前記ブーム起伏ロープを巻き取り又は繰り出すブーム起伏用ウインチと、
を有するクレーンにおける上部スプレッダ格納装置であって、
前記上部スプレッダの前記ブーム起伏ロープが掛け回される側の部分である上部スプレッダ基端部に固定され、前記上部スプレッダから突出する当接部材を有し、
前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱上に格納された際に、前記当接部材が前記ガントリ主柱に対向する側とその反対側とを結ぶ方向を厚み方向としたときに、
前記当接部材における突出方向の先端部には、前記当接部材の先端に向かうほど前記厚み方向の長さが短くなる形状の倒伏誘導部が設けられており、
折り畳まれた状態の前記ガントリ上に前記上部スプレッダを格納する際に、前記当接部材が前記上部スプレッダの下側となるようにして、前記上部スプレッダが吊り下げられ、この状態で前記上部スプレッダが前記下部スプレッダの上方に配置されて、前記ブーム起伏ロープに張力が掛けられながら前記ブーム起伏ロープが所定の長さまで巻き取られた後に、折り畳まれた状態の前記ガントリ主柱上に前記倒伏誘導部が当接され、
前記ガントリ主柱上に前記倒伏誘導部が当接された状態で前記上部スプレッダが下降されると、前記倒伏誘導部を支点にして前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱に対して傾くとともに、前記倒伏誘導部が前記ガントリ主柱上を移動することで、前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱上に格納される格納姿勢になることを特徴とするクレーンの上部スプレッダ格納装置。 - 前記当接部材は、前記上部スプレッダと前記下部スプレッダとに掛け渡された前記ブーム起伏ロープに張力が掛けられた状態において、前記上部スプレッダから前記下部スプレッダに向かう向きに突出していることを特徴とする請求項9に記載のクレーンの上部スプレッダ格納装置。
- 前記倒伏誘導部が、前記上部スプレッダが格納姿勢のときに前記当接部材が前記ガントリ主柱に対向する側に、直線状または曲線状に傾斜した傾斜面を有していることを特徴とする請求項9又は10に記載のクレーンの上部スプレッダ格納装置。
- 前記倒伏誘導部が、その先端に円弧面を有していることを特徴とする請求項9~11のいずれか1項に記載のクレーンの上部スプレッダ格納装置。
- 前記倒伏誘導部が回転自在なローラであり、
前記ガントリ主柱上に前記ローラが当接された状態で前記上部スプレッダが下降されると、前記倒伏誘導部を支点にして前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱に対して傾くとともに、前記ガントリ主柱上で前記ローラが回転することで、前記上部スプレッダが前記格納姿勢になることを特徴とする請求項9又は10に記載のクレーンの上部スプレッダ格納装置。 - 前記上部スプレッダに設けられ、前記上部スプレッダが前記ガントリ主柱上で前記格納姿勢になった際に、前記ガントリ主柱と摺動可能に接触する摺動部材を有することを特徴とする請求項9~13のいずれか1項に記載のクレーンの上部スプレッダ格納装置。
- 前記上部スプレッダに一端が繋がれる可撓部材と、
前記ガントリに設けられ、前記可撓部材の他端を繋ぐことが可能なブラケットと、
を有することを特徴とする請求項9~14のいずれか1項に記載のクレーンの上部スプレッダ格納装置。 - 前記上部スプレッダと前記ブラケットとを繋いだ前記可撓部材を巻き取ることが可能な巻取機構を有することを特徴とする請求項15に記載のクレーンの上部スプレッダ格納装置。
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JP2020027872A JP7136143B2 (ja) | 2020-02-21 | 2020-02-21 | クレーンの上部スプレッダ格納方法、および、クレーンの上部スプレッダ格納装置 |
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