JP2019077541A - クレーン及びクレーン分解方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、分解及び組立てが容易なクレーン及びクレーン分解方法を提供することを課題とする。【解決手段】クレーンは、下部走行体1と、上記下部走行体上に搭載される上部旋回体2と、上記上部旋回体に起伏可能に取り付けられ、吊りロープRhが掛け渡されるブーム3と、上記ブームを起伏させる起伏機構4とを備え、上記起伏機構が、上記上部旋回体に着脱可能に取り付けられるガントリ12又はマストと、上記ガントリ又はマストの先端に設けられる第1スプレッダ13と、上記第1スプレッダと対をなす第2スプレッダ14と、上記ガントリ又はマストに配設され、上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダに掛け渡される起伏ロープRdを巻き取る起伏ウインチ15とを有し、上記ガントリ又はマストが、上記起伏ロープの巻取りにより上記第2スプレッダが係合するスプレッダ保持部17を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、クレーン及びクレーン分解方法に関する。
比較的大型のクレーンは、重量が大きいため、複数の部分に分解され、複数のトレーラー等に分けて積載されることによって搬送される。このため、作業現場においてクレーンを分解及び組立てする必要がある。
このような分解及び組立てを効率よく行うことができるようにする技術として、特開2007−302352号公報には、ブームの起伏に用いる起伏ウインチをマスト又はガントリに配設して、起伏ウインチとマスト又はガントリとを一体に取り外すことができるようにすることが提案されている。
特開2007−302352号公報
上記公報に記載のクレーンでは、分解時に、マストの先端に設けられるマスト側スプレッダと対をなし、マスト側スプレッダとの間に起伏ウインチから延びるロープが掛け渡されるフレーム側スプレッダをフレームから分離し、起伏ウインチでロープを巻き取ってフレーム側スプレッダをマスト側スプレッダに接近させた状態としてフレーム側スプレッダを揺れ動き難くするとしている。
しかしながら、上記公報に記載のクレーンでは、フレーム側スプレッダをマスト側スプレッダに接近させたとしても、フレーム側スプレッダを固定できるわけではないので、取り扱いに注意が必要となる。また、上記公報に記載のクレーンでは、取り外したマストをトレーラー等に積載したときにフレーム側スプレッダが床面等に接触して持ち上げられると、マスト側スプレッダとフレーム側スプレッダとの間に掛け渡されたロープが緩んでシーブから外れてしまい、組立て時にロープを掛け直す必要が生じるおそれがある。
上記不都合に鑑みて、本発明は、分解及び組立てが容易なクレーン及びクレーン分解方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るクレーンは、下部走行体と、上記下部走行体上に搭載される上部旋回体と、上記上部旋回体に起伏可能に取り付けられ、吊りロープが掛け渡されるブームと、上記ブームを起伏させる起伏機構とを備え、上記起伏機構が、上記上部旋回体に着脱可能に取り付けられるガントリ又はマストと、上記ガントリ又はマストの先端に設けられる第1スプレッダと、上記第1スプレッダと対をなす第2スプレッダと、上記ガントリ又はマストに配設され、上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダに掛け渡される起伏ロープを巻き取る起伏ウインチとを有し、上記ガントリ又はマストが、上記起伏ロープの巻取りにより上記第2スプレッダが係合するスプレッダ保持部を有する。
当該クレーンは、上記起伏ウインチが上記ガントリ又はマストに配設されているので、分解時に、上記ガントリ又はマストと、上記起伏ウインチと、上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダとを一体に取り外して分解することができる。したがって、当該クレーンは、分解が容易である。また、当該クレーンは、上記ガントリ又はマストが、上記起伏ロープの巻取りにより上記第2スプレッダが係合する上記スプレッダ保持部が配設されているので、分解時に上記第2スプレッダを上記ガントリ又はマストに固定すると共に、上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダ間に掛け渡されている起伏ロープに張力を付与して起伏ロープの外れを防止することができる。このため、当該クレーンは、組立て時に起伏ロープを掛け直す作業が発生しないため、組立てが容易である。
当該クレーンは、上記ガントリ又はマストに上記起伏ウインチを取り付けるブラケットを有し、上記ブラケットが上記第2スプレッダを案内するガイドを有してもよい。この構成によれば、上記起伏ロープの巻取りにより上記第2スプレッダを上記スプレッダ保持部に係合させる作業が容易となるため、当該クレーンは分解がより簡単になる。
当該クレーンは、上記ガントリ又はマストに配設され、上記吊りロープを巻き取る巻上げウインチを有してもよい。この構成によれば、上記巻上げウインチも上記ガントリ又はマストと一体に上記上部旋回体から取り外すことができるので、当該クレーンは分解がさらに容易となる。
上記ブームが、雑役ロープを巻き取る雑役ウインチと、上記雑役ロープを上記ガントリ又はマスト側に折り返す折返しシーブとを有してもよい。この構成によれば、上記第2スプレッダを上記スプレッダ保持部に係合させる作業中に上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダ間の上記起伏ロープに上記ブームの起伏方向の張力を付与して、上記第2スプレッダが上記スプレッダ保持部に向かって移動することを確実にすると共に上記起伏ロープの外れを防止することができる。
また、本発明の別の態様に係るクレーンの分解方法は、下部走行体と、上記下部走行体上に搭載される上部旋回体と、上記上部旋回体に起伏可能に取り付けられるブームと、上記ブームを起伏させる起伏機構とを備え、上記起伏機構が、上記上部旋回体に着脱可能に取り付けられるガントリと、上記ガントリの先端に設けられる第1スプレッダと、上記第1スプレッダと対をなす第2スプレッダと、上記ガントリに取り付けられ、上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダに掛け渡される起伏ロープを巻き取る起伏ウインチとを有し、上記ガントリが、上記起伏ロープの巻取りにより上記第2スプレッダが係合するスプレッダ保持部を有するクレーンの分解方法であって、上記第2スプレッダを補助クレーンで吊り上げると共にロープで上記ブーム側に引っ張りながら、上記起伏ウインチで上記起伏ロープを巻き取ることで上記スプレッダ保持部を上記第2スプレッダに係合させる。
当該クレーン分解方法は、上記第2スプレッダを補助クレーンで吊り上げると共にロープで上記ブーム側に引っ張ることで、上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダ間に掛け渡されているロープに張力を付与した状態で、上記起伏ロープの巻取りにより上記第2スプレッダを上記スプレッダ保持部に係合させるので、上記第2スプレッダを上記スプレッダ保持部に係合させる作業中に上記第2スプレッダが上記スプレッダ保持部と異なる方向に移動したり、起伏ロープが上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダから外れたりすることを防止することができる。このため、当該クレーン分解方法は、クレーンを容易に分解することができ、分解したパーツの組立ても容易である。
当該クレーン分解方法において、上記ガントリ又はマストが上記起伏ウインチを保持するブラケットを有し、上記ブラケットが上記第2スプレッダを案内するガイドを有してもよい。この構成によれば、上記起伏ロープの巻取りにより上記第2スプレッダを上記スプレッダ保持部に係合させる作業が容易となるため、当該クレーンをより簡単に分解することができる。
当該クレーン分解方法において、上記ブームが、雑役ロープを巻き取る雑役ウインチと、上記雑役ロープを上記ガントリ又はマスト側に折り返す折返しシーブとを有してもよい。この構成によれば、上記第2スプレッダを上記スプレッダ保持部に係合させる作業中に上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダ間の上記起伏ロープに上記ブームの起伏方向の張力を付与して、上記第2スプレッダが上記スプレッダ保持部に向かって移動することを確実にすると共に上記起伏ロープの外れを防止することができる。
以上のように、本発明のクレーン及びクレーン分解方法は、分解及び組立てが容易である。
本発明の一実施形態のクレーンを示す模式的側面図である。 図1のクレーンから取り外したガントリを示す模式的側面図である。 図1のクレーンの分解方法を示す模式的側面図である。 本発明の図1とは異なる実施形態のクレーンを示す模式的側面図である。 図4のクレーンの分解方法を示す模式的側面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1に本発明の第一実施形態に係るクレーンを示す。当該クレーンは、下部走行体1と、下部走行体1上に水平方向に旋回可能に搭載される上部旋回体2と、上部旋回体2の前部に起伏(前側に倒伏、後側に起立するよう揺動)可能に取り付けられるブーム3と、ブーム3を起伏させる起伏機構4とを備える。なお、図では、例えばエンジン、油圧ポンプ、カウンタウエイト等の構成は省略している。
〔下部走行体〕
下部走行体1は、走行装置として一対のクローラー(履帯)5を有する。
〔上部旋回体〕
上部旋回体2は、ブーム3の取り付け部に隣接するよう操縦者用キャビン6が設けられる。起伏機構4は、ブーム3の後方に配設される。
〔ブーム〕
ブーム3は、上部旋回体2に前後に揺動可能に取り付けられる基端部7と、吊り荷を吊り上げる吊りロープRhを案内するシーブを有する先端部8とを含む。なお、吊りロープRhを巻き取る巻上げウインチ9は、上部旋回体2に配設される。
ブーム3は、基端部7に、雑役ロープRoを巻き取る雑役ウインチ10と、雑役ロープRoを上部旋回体2側に折り返す折返しシーブ11とを有する。雑役ウインチ10は、例えば基端部7と先端部8との接続作業等に用いられる他、折返しシーブ11と共に使用することにより本発明の実施形態に係るクレーン分解方法に用いることができる。
〔起伏機構〕
起伏機構4は、上部旋回体2に着脱可能に取り付けられるガントリ12と、ガントリ12の先端に設けられる第1スプレッダ13と、第1スプレッダ13と対をなす第2スプレッダ14と、ガントリ12に配設され、第1スプレッダ13及び第2スプレッダ14に掛け渡される起伏ロープRdを巻き取る起伏ウインチ15とを有する。
<ガントリ>
ガントリ12は、当該クレーンの使用時には、上部旋回体2から後側上方に延びるよう配置される。このガントリ12は、ハイAフレームとも呼ばれ、ブーム3の起伏の基準点とされる。具体的には、ガントリ12の先端(上部旋回体2と反対側の端部)に、第1スプレッダ13及び第2スプレッダ14並びに第2スプレッダ14に連結されるガイライン16を介してブーム3の先端部が接続される。
ガントリ12は、第2スプレッダ14が係合可能なスプレッダ保持部17を有する。また、ガントリ12は、起伏ウインチ15を保持するブラケット18を有する。
(スプレッダ保持部)
スプレッダ保持部17は、第2スプレッダ14をガイライン16から切り離し、第2スプレッダ14をガントリ12上に配置した状態で、起伏ウインチ15で起伏ロープRdを巻取り、ガントリ12に沿って第2スプレッダ14を第1スプレッダ13に向かって移動させることで第2スプレッダ14が係合するよう配設される。
スプレッダ保持部17は、図2に示すように、第2スプレッダ14をガントリ12上に案内する案内部19と、第2スプレッダ14の第1スプレッダ13側への移動端を定める係止部20とを有する構成とすることができる。また、スプレッダ保持部17は、第2スプレッダ14を固定するための固定ピン等を取り付け可能であってもよい。
(ブラケット)
起伏ウインチ15を保持するブラケット18は、第2スプレッダ14を案内するガイド21を有することが好ましい。このように、ブラケット18がガイド21を有することによって、第2スプレッダ14をガントリ12に沿って移動させてスプレッダ保持部17に係合させることが容易となる。
ガイド21としては、起伏ウインチ15の第1スプレッダ13側に配置される板状体を用いることができる。また、ガイド21は、第2スプレッダ14との摩擦を低減するために、例えば摺動部材、ローラ等を有してもよい。逆に、第2スプレッダ14に、ガイド21との摩擦を低減するために、例えば摺動部材、ローラ等を設けてもよい。
<スプレッダ>
第1スプレッダ13及び第2スプレッダ14は、複数のシーブを有し、起伏ロープRdが複数回往復するよう掛け渡され、相互の間隔が起伏ロープRdの長さに応じて変化する。これにより、ガイライン16を介してブーム3の先端部とガントリ12の先端部との距離を調節することで、ブーム3の起伏角度を定める。
〔クレーンの分解方法〕
図1のクレーンは、本発明に係るクレーン分解方法の実施形態によって分解することができる。当該クレーン分解方法は、図3に示すように、第2スプレッダ14を補助クレーン(フックFのみ図示)で吊り上げると共に雑役ロープRoで第2スプレッダ14をブーム3側に引っ張りながら起伏ウインチ15で起伏ロープRdを巻き取ることでスプレッダ保持部17に第2スプレッダ14を係合させる工程を含む。
より詳しく説明すると、当該クレーン分解方法は、ブーム3を倒伏させる工程と、第2スプレッダ14からガイライン16を分離する工程と、第2スプレッダ14を補助クレーンのフックFを係合させる工程と、ブーム3の先端部8を分離する工程と、雑役ロープRoを折返しシーブ11で折り返して第2スプレッダ14又は補助クレーンのフックFに連結する工程と、第2スプレッダ14を補助クレーンで吊り上げると共に雑役ロープRoでブーム3側に引っ張りながら起伏ウインチ15で起伏ロープRdを巻き取ることでスプレッダ保持部17に第2スプレッダ14を係合させる工程と、ガントリ12を第1スプレッダ13、第2スプレッダ14及び起伏ウインチ15と共に上部旋回体2から分離する工程とを含む。
スプレッダ保持部17に第2スプレッダ14を係合させる工程では、第2スプレッダ14を補助クレーンで吊り上げることで、第2スプレッダ14及び起伏ロープRdが起伏ウインチ15よりも第1スプレッダ13側に到達するまで、他の構成要素に干渉しないようにする。
図3に示すように、第2スプレッダ14をブラケット18のガイド21上に配置した状態から起伏ウインチ15で起伏ロープRdを巻き取ることによって、第2スプレッダ14をガイド21に沿って移動させられるので、第2スプレッダ14をガントリ12上に適切に配置することができ、さらに第2スプレッダ14をガントリ12に沿って移動させることでスプレッダ保持部17にスムーズに係合させることができる。
この間、スプレッダ保持部17に係合するまで雑役ウインチ10を駆動して第2スプレッダ14を雑役ロープRoによってブーム3側に引っ張ることによって、第2スプレッダ14が左右方向(ブーム3の起伏方向に垂直な方向)にずれることを抑制すると共に、第1スプレッダ13及び第2スプレッダ14間に掛け渡されている起伏ロープRdに張力を付与して起伏ロープRdの外れを防止することができる。
このように、起伏ロープRdに張力を付与した状態で第2スプレッダ14をスプレッダ保持部17に係合させることによって、当該クレーンの分解後も起伏ロープRdに張力を保持させることができる。このため、分解した当該クレーンを搬送する間に起伏ロープRdが第1スプレッダ13及び第2スプレッダ14から外れて次の組立て時に起伏ロープRdを掛け直す必要が生じることを防止できる。つまり、当該クレーンが、分解後の再組立てが容易である。
スプレッダ保持部17に第2スプレッダ14を係合させる工程では、図示するように、ガントリ12を後方に倒伏した状態で行ってもよい。
<利点>
当該クレーンは、図2に示すように、ガントリ12、第1スプレッダ13、第2スプレッダ14及び起伏ウインチ15を一体に上部旋回体2から分離することができる。このため、当該クレーンは、分解及び組立てが容易である。
また、当該クレーンは、ガントリ12に、起伏ロープRdの巻取りにより第2スプレッダ14が係合するスプレッダ保持部17が配設されているので、分解時に第2スプレッダ14をガントリ12に固定すると共に、第1スプレッダ13及び第2スプレッダ14間に掛け渡されている起伏ロープRdに張力を付与して起伏ロープRdの外れを防止することができる。このため、当該クレーンは、組立て時に起伏ロープRdを掛け直す作業が発生しないため、組立てが容易である。
当該クレーンは、ガントリ12に起伏ウインチ15を取り付けるブラケット18が第2スプレッダ14を案内するガイド21を有するので、起伏ロープRdの巻取りにより第2スプレッダ14をスプレッダ保持部17に係合させる作業が容易となるため、分解がより簡単である。
当該クレーンは、ブーム3に雑役ロープRoを巻き取る雑役ウインチ10と、雑役ロープRoをガントリ12側に折り返す折返しシーブ11とを設けたことにより、第2スプレッダ14をスプレッダ保持部17に係合させる作業中、起伏ロープRdに容易に張力を付与することができるので、分解がさらに簡単である。
[第二実施形態]
図4に本発明の第二実施形態に係るクレーンを示す。当該クレーンは、下部走行体1と、下部走行体上に水平方向に旋回可能に搭載される上部旋回体2と、上部旋回体2の前部に起伏(前側に倒伏、後側に起立するよう揺動)可能に取り付けられるブーム3aと、ブーム3aを起伏させる起伏機構4aとを備える。
図4のクレーンにおける下部走行体1及び上部旋回体2の構成は、図1のクレーンにおける下部走行体1及び上部旋回体2の構成と同様である。したがって、図4のクレーンにおいて図1のクレーンと同じ構成要素には図1と同じ符号を付して重複する説明を省略する。
〔ブーム〕
ブーム3aは、上部旋回体2に前後に揺動可能に取り付けられる基端部7と、吊り荷を吊り上げる吊りロープRhを案内するシーブを有する先端部8と、先端部8の先端に延設され、補助ロープRsを案内するシーブを有する延設部22とを含む。
〔起伏機構〕
起伏機構4aは、上部旋回体2に着脱可能且つ揺動可能に取り付けられるマスト23と、マスト23の先端に設けられる第1スプレッダ13aと、第1スプレッダ13aと対をなし、上部旋回体2に着脱可能に取り付けられる第2スプレッダ14aと、マスト23に配設され、第1スプレッダ13a及び第2スプレッダ14aに掛け渡される起伏ロープRdを巻き取る起伏ウインチ15とを有する。
図4のクレーンにおいて、吊りロープRhを巻き取る巻上げウインチ9、及び補助ロープRsを巻き取る補助ウインチ24は、マスト23に配設される。
<マスト>
マスト23は、その先端(上部旋回体2と反対側の端部)に、一端がブーム3aの先端部に接続されるガイライン16の他端が直接接続される。
マスト23は、下側面に第2スプレッダ14aが係合可能なスプレッダ保持部17aを有する。
(スプレッダ保持部)
スプレッダ保持部17aは、第2スプレッダ14aを上部旋回体2から切り離した状態で、起伏ウインチ15で起伏ロープRdを巻取り、マスト23に沿って第2スプレッダ14aを第1スプレッダ13に向かって移動させることで第2スプレッダ14aが係合するよう配設される。
<スプレッダ>
第1スプレッダ13a及び第2スプレッダ14aは、複数のシーブを有し、起伏ロープRdが複数回往復するよう掛け渡され、相互の間隔が起伏ロープRdの長さに応じて変化する。これにより、マスト23の角度を調節することで、マスト23にガイライン16で接続されたブーム3aの起伏角度を定める。
〔クレーンの分解方法〕
図4のクレーンは、本発明に係るクレーン分解方法の実施形態によって分解することができる。当該クレーン分解方法は、図5に示すように、第2スプレッダ14aを上部旋回体2から分離し、補助クレーンでマスト23を直立させた状態で、起伏ウインチ15で起伏ロープRdを巻き取ることでスプレッダ保持部17aに第2スプレッダ14aを係合させる工程を含む。
より詳しく説明すると、当該クレーン分解方法は、マスト23を起立させてブーム3aを倒伏させる工程と、マスト23を補助クレーンで吊って保持する工程と、マスト23からガイライン16を分離する工程と、第2スプレッダ14aを上部旋回体2から分離する工程と、起伏ウインチ15で起伏ロープRdを巻き取ることでスプレッダ保持部17aに第2スプレッダ14aを係合させる工程と、マスト23を第1スプレッダ13a、第2スプレッダ14a、巻上げウインチ9、起伏ウインチ15及び補助ウインチ24と共に上部旋回体2から分離する工程とを含む。
上部旋回体2から分離したマスト23は、第2スプレッダ14a及び起伏ウインチ15を床面に接触させないよう、受台上に載置することが好ましい。
<利点>
当該クレーンは、マスト23、第1スプレッダ13a、第2スプレッダ14a、巻上げウインチ9、起伏ウインチ15及び補助ウインチ24を一体に上部旋回体2から分離することができるので、分解及び組立てが容易である。
また、当該クレーンは、マスト23に、起伏ロープRdの巻取りにより第2スプレッダ14aが係合するスプレッダ保持部17aが配設されているので、分解時に第2スプレッダ14aをマスト23に固定すると共に、第1スプレッダ13a及び第2スプレッダ14a間に掛け渡されている起伏ロープRdに張力を付与して起伏ロープRdの外れを防止することができる。このため、当該クレーンは、組立て時に起伏ロープRdを掛け直す作業が発生しないため、組立てが容易である。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。したがって、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
具体例として、当該クレーンにおいて、巻上げウインチ、補助ウインチ、雑役ウインチ等の構成は、任意の構成である。
当該クレーンにおいて、ガントリに巻上げウインチを配設してもよい。
当該クレーンは、起伏ウインチを取り付けるブラケットから独立してガントリに設けられ、分解時に第2スプレッダを案内するガイドを有してもよい。
本発明に係るクレーン及びクレーンの分解方法は、比較的大型のクレーンの構成及びその取り扱い方法として特に好適に利用することができる。
1 下部走行体
2 上部旋回体
3,3a ブーム
4,4a 起伏機構
5 クローラー
6 操縦者用キャビン
7 基端部
8 先端部
9 巻上げウインチ
10 雑役ウインチ
11 折返しシーブ
12 ガントリ
13,13a 第1スプレッダ
14,14a 第2スプレッダ
15 起伏ウインチ
16 ガイライン
17,17a スプレッダ保持部
18 ブラケット
19 案内部
20 係止部
21 ガイド
22 延設部
23 マスト
24 補助ウインチ
F フック
Rd 起伏ロープ
Rh 吊りロープ
Ro 雑役ロープ
Rs 補助ロープ

Claims (7)

  1. 下部走行体と、
    上記下部走行体上に搭載される上部旋回体と、
    上記上部旋回体に起伏可能に取り付けられるブームと、
    上記ブームを起伏させる起伏機構と
    を備え、
    上記起伏機構が、
    上記上部旋回体に着脱可能に取り付けられるガントリ又はマストと、
    上記ガントリ又はマストの先端に設けられる第1スプレッダと、
    上記第1スプレッダと対をなす第2スプレッダと、
    上記ガントリ又はマストに配設され、上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダに掛け渡される起伏ロープを巻き取る起伏ウインチと
    を有し、
    上記ガントリ又はマストが、上記起伏ロープの巻取りにより上記第2スプレッダが係合するスプレッダ保持部を有するクレーン。
  2. 上記ガントリ又はマストが上記起伏ウインチを保持するブラケットを有し、
    上記ブラケットが上記第2スプレッダを案内するガイドを有する請求項1に記載のクレーン。
  3. 上記ガントリ又はマストに配設され、上記ブームに掛け渡される吊りロープを巻き取る巻上げウインチを有する請求項1又は請求項2に記載のクレーン。
  4. 上記ブームが、
    雑役ロープを巻き取る雑役ウインチと、
    上記雑役ロープを上記ガントリ又はマスト側に折り返す折返しシーブと
    を有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載のクレーン。
  5. 下部走行体と、
    上記下部走行体上に搭載される上部旋回体と、
    上記上部旋回体に起伏可能に取り付けられるブームと、
    上記ブームを起伏させる起伏機構と
    を備え、
    上記起伏機構が、
    上記上部旋回体に着脱可能に取り付けられるガントリと、
    上記ガントリの先端に設けられる第1スプレッダと、
    上記第1スプレッダと対をなす第2スプレッダと、
    上記ガントリに取り付けられ、上記第1スプレッダ及び上記第2スプレッダに掛け渡される起伏ロープを巻き取る起伏ウインチと
    を有し、
    上記ガントリが、上記起伏ロープの巻取りにより上記第2スプレッダが係合するスプレッダ保持部を有するクレーンの分解方法であって、
    上記第2スプレッダを補助クレーンで吊り上げると共にロープで上記ブーム側に引っ張りながら、上記起伏ウインチで上記起伏ロープを巻き取ることで上記スプレッダ保持部を上記第2スプレッダに係合させるクレーン分解方法。
  6. 上記ガントリ又はマストが上記起伏ウインチを保持するブラケットを有し、
    上記ブラケットが上記第2スプレッダを案内するガイドを有する請求項5に記載のクレーン分解方法。
  7. 上記ブームが、
    雑役ロープを巻き取る雑役ウインチと、
    上記雑役ロープを上記ガントリ又はマスト側に折り返す折返しシーブと
    を有する請求項5又は請求項6に記載のクレーン分解方法。
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