JP2020104998A - クレーンの分解構造および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーンを簡便な手順により分解し得るクレーンの分解構造および方法を提供する。【解決手段】本体2に対して起伏可能に設置されたブーム3と、ブーム3に沿って配置されたワイヤ10と、ワイヤ10の繰り出しおよび巻き取りを行うウインチドラム8とを備えたクレーン50に関し、ウインチドラム8をブーム3と一体的に本体2から取り外しできるよう構成する。さらに、ウインチドラム8から繰り出されたワイヤ10を巻き掛けるガイドシーブ7をブーム3側に備える。【選択図】図1

Description

本発明は、輸送等の目的でクレーンを分解するための構造、および分解する際の方法に関する。
図6は建設現場等で使用される移動式のクレーンを示している。クレーン1は、本体2から上方に伸びるブーム3と、本体2の下方に取り付けられた走行装置としてのクローラ4とを備えており、ブーム3の先端から吊り下げられるフック5により、図示しない吊荷の運搬を行うようになっている。
本体2は、回転台座6を介してクローラ4に対し回転可能に支持されている。ブーム3は、テレスコピック構造を備えて伸縮可能に構成されており、基部は起伏ピン3aを介して本体2に対し起伏可能に取り付けられている。
本体2におけるブーム3の基部より前方の位置には、油圧式の伸縮機構を備えた起伏シリンダ12が設置されている。起伏シリンダ12は、基部を本体2側に起伏可能に設置される一方、先端は接続ピン12aを介してブーム3に対し回転可能に接続されており、ブーム3を下側から支えつつ、自在に伸縮することでブーム3の起伏を行うようになっている。
また、本体2には、吊具であるフック5を吊り下げるためのウインチドラム(吊下ドラム)8が設けられており、該ウインチドラム8からワイヤ(吊下ワイヤ)10が繰り出されるようになっている。
吊下ドラム8から繰り出される吊下ワイヤ10は、本体2の後部上方に設けられたガイドシーブ7に巻き掛けられた後、前方に伸び、ブーム3の先端に備えられたシーブ3bに巻き掛けられる。さらに、吊下ワイヤ10はシーブ3bから下方へ伸び、フック5に巻き掛けられて該フック5を吊り下げている。そして、吊下ドラム8から吊下ワイヤ10を繰り出しまたは巻き取る動作により、フック5を上下に操作できるようになっている。尚、本明細書では吊下ワイヤ10における吊荷を吊り下げる部分を、必要に応じて吊下部と称することとする。ここに示した例では、フック5を吊り下げている部分が吊下部に相当する。
ところで、こうしたクレーン1は、輸送等のために分解可能に構成される場合がある。現場までの道路の耐荷重量や運搬車両の積載重量の制限をクリアし、また交通の便宜を図るために、一台のクレーン1を分解し、複数の運搬車両に積載して運搬するのである。
図6に示したクレーン1を分解する手順の一例を図7に示す。まず、吊下ドラム8により吊下ワイヤ10を巻き取りつつブーム3を収縮させ、また、起伏シリンダ12を収縮させて、ブーム3を水平あるいはそれに近い向きに倒伏させる(ステップS1)。ワイヤ10からフック5を取り外し(ステップS2)、さらにブーム3やガイドシーブ7からワイヤ10を取り外す(ステップS3)。吊下ドラム8を作動させて吊下ワイヤ10を巻き取ってから(ステップS4)、ブーム3を本体2から取り外す(ステップS5)。ブーム3の取り外しは、図示しない補助クレーンあるいは台座等でブーム3や起伏シリンダ12を支持しつつ、本体2にブーム3を接続している起伏ピン3aや、ブーム3と起伏シリンダ12を接続している接続ピン12aを抜き取ることで行う。取り外しが完了したら、ブーム3と、本体2とをそれぞれ別の運搬車両(図示せず)にて運搬する。
尚、この種のクレーンの分解方法や分解構造に関連する先行技術文献としては、例えば、下記の特許文献1等がある。
特開2015−221703号公報
ところで、上述の如きクレーン1の分解方法においては、ブーム3を本体2から取り外すに先立ち、ブーム3の本体2からの離間を妨げる吊下ワイヤ10をブーム3から取り外し、吊下ドラム8に巻き取る必要がある。しかしながら、ブーム3に取り付けられ、またガイドシーブ7に掛け回された吊下ワイヤ10を取り外すのは非常に手間のかかる作業であり、また、取り付けの際にも同様の手間がかかる。この手間はクレーン1を輸送しようとする度に発生し、これがクレーン1の輸送に必要な作業時間を長引かせる要因となっていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、クレーンを簡便な手順により分解し得るクレーンの分解構造および方法を提供しようとするものである。
本発明は、本体に対して起伏可能に設置されたブームと、前記ブームに沿って配置されたワイヤと、前記ワイヤの繰り出しおよび巻き取りを行うウインチドラムとを備え、前記ウインチドラムを前記ブームと一体的に前記本体から取り外しできるよう構成されていることを特徴とするクレーンの分解構造にかかるものである。
本発明のクレーンの分解構造は、前記ウインチドラムから繰り出された前記ワイヤを巻き掛けるガイドシーブを前記ブーム側に備えていてもよい。
本発明のクレーンの分解構造は、吊荷を吊り下げる前記ワイヤの吊下部を前記ブームに係留可能に構成されていてもよい。
本発明のクレーンの分解構造において、前記ウインチドラムは、前記ブームに取り付けられ、且つ前記本体側に対して着脱可能に支持された支持ブラケットにより支持されていてもよい。
また、本発明は、本体に対して起伏可能に設置されたブームと、前記ブームに沿って配置されたワイヤと、前記ワイヤの繰り出しおよび巻き取りを行うウインチドラムとを備えたクレーンを分解するにあたり、前記ブームを前記ウインチドラムと一体的に前記本体から取り外すことを特徴とするクレーンの分解方法にかかるものである。
本発明のクレーンの分解方法において、前記クレーンは、前記ウインチドラムから繰り出された前記ワイヤを巻き掛けるガイドシーブを前記ブーム側に備え、前記ブームは、前記ワイヤを前記ガイドシーブに巻き掛けたまま取り外すことができる。
本発明のクレーンの分解方法においては、吊荷を吊り下げる前記ワイヤの吊下部を前記ブームに係留した状態で、前記ブームを前記本体から取り外すことができる。
本発明のクレーンの分解構造および方法によれば、クレーンを簡便な手順により分解し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明を適用したクレーンの形態の一例を示す側面図である。 本体からウインチドラムごと取り外されたブームの形態を示す側面図である。 本体からウインチドラムごと取り外されたブームの形態を示す平面図である。 本実施例における支持ブラケットと本体側のフレームの形態を示す側面図である。 本発明の実施によりクレーンを分解する手順の一例を説明するフローチャートである。 クレーンの形態の一例を示す側面図である。 クレーンを分解する手順の一例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施によるクレーンの形態の一例を示しており、図中、図6と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
本実施例のクレーン50は、基本的な構成は図6に示した従来例のクレーン1と同様であり、本体2に対して起伏可能に設置されたブーム3と、本体2の下方に取り付けられた走行装置としてのクローラ4とを備えており、ブーム3の先端から吊具としてのフック5を吊り下げるようになっている。
本体2は、回転台座6を介してクローラ4に対し回転可能に支持されている。ブーム3は、テレスコピック構造を備えて伸縮可能に構成され、基部に備えた起伏ピン3aを介して本体2に起伏可能に取り付けられている。
本体2には、ウインチドラムとして吊下ドラム8が設けられている。吊下ドラム8から繰り出される吊下ワイヤ10は、本体2の後部上方に設けられたガイドシーブ7に巻き掛けられた後、前方に伸び、ブーム3の先端に備えられたシーブ3bに巻き掛けられて下方へ伸び、フック5を吊り下げている。
本体2におけるブーム3の基部より前方の位置には油圧式の伸縮機構を備えた起伏シリンダ12が設置され、ブーム3を下側から支えつつ、自在に伸縮することでブーム3の起伏を行うようになっている。
以上に説明した構成は図6に示した従来例と概ね同様であるが、本実施例のクレーン50の場合、図2、図3に示す如く、ブーム3の基部に吊下ドラム8を支持する支持ブラケット13を備え、クレーン50を分解するにあたり、ウインチドラム8をブーム3と一体的に本体2側から取り外すことができるよう構成した点を特徴としている。また、ウインチドラム8から繰り出されたワイヤ10が巻き掛けられるガイドシーブ7に関してもブーム3側に取り付けており、吊下ドラム8と合わせてガイドシーブ7をもブーム3と一体的に本体2側から取り外せるようになっている(尚、説明の都合により、図3ではワイヤ10やブーム3の先端側など、一部構成の図示を省略している)。
支持ブラケット13は、図4に示す如く、吊下ドラム8を支持する第一部材13aと、ガイドシーブ7を支持する第二部材13bとを備えて構成されている。
本実施例のクレーン50では、起伏ピン3aの下方に2基の吊下ドラム8が左右に並列に配置されており、各吊下ドラム8からそれぞれ吊下ワイヤ10が繰り出されるようになっている(図2、図3参照)。支持ブラケット13の第一部材13aは、ブーム3の基部の左右に沿って取り付けられた一対の板状の部材である。各第一部材13aの前後方向中間部における上部には起伏ピン取付部としての貫通穴13cが設けられており(図4参照)、この貫通穴13cを起伏ピン3aがブーム3ごと貫通することで、ブーム3が第一部材13aに対し起伏可能に支持されるようになっている。また、各第一部材13aの前方と、後方下部には取付部としての取付穴13dが設けられており、この取付穴13dにより、後述するように第一部材13aが本体2側に対して着脱可能に取り付けられるようになっている。
左右一組で配置された吊下ドラム8(図2、図3参照)の左右端には、前方および後方にそれぞれ固定部8aが突出するように設けられている(図4参照)。一方、支持ブラケット13の第一部材13aには、前部および後部に下方へ張り出すようにドラム取付部13eが設けられている。各ドラム取付部13eは、吊下ドラム8の各固定部8aと対向するように配置されており、各固定部8aを各ドラム取付部13eに対し図示しない締結具等により接続することで、吊下ドラム8を支持ブラケット13に対して固定できるようになっている。
本体2には、ブーム3やその他の構造を支持するフレーム14が設けられており(図4参照)、第一部材13aは、このフレーム14に着脱可能に支持されている。フレーム14には、支持ブラケット13の左右に沿うように支持ブラケット13を支持するための構造が設けられており、該支持構造の上部および後部には、支持ブラケット13の第一部材13aに設けられた各取付穴13dの位置に対応するように、取付部としての取付穴14aが設けられている。そして、フレーム14の取付穴14aと、第一部材13aの取付穴13dに取付具としての取付ピン14bを貫通させることで、第一部材13aをフレーム14に対し着脱可能に支持するようになっている。
また、クレーン50には2個のガイドシーブ7を設けており、各吊下ドラム8から繰り出される吊下ワイヤ10を、各ガイドシーブ7に巻き掛けるようになっている。支持ブラケット13の第二部材13bは、同軸に一対設けられたガイドシーブ7の軸の左右端を支持する一対の板状の部材であり、第一部材13aに対し、起伏ピン3aの位置から後方へ伸びるように固定されている(図4参照)。各ガイドシーブ7は、この第二部材13bにより、起伏ピン3aの後方に支持されている。
こうして、ブーム3に取り付けられた支持ブラケット13は、本体2側のフレーム14に対して着脱可能に支持されつつ、ブーム3を起伏可能に支持し、また、吊下ドラム8およびガイドシーブ7を支持するようになっている。
ブーム3の下面における中間部から基部寄りの箇所には、分解時にフック5を係留するための係留部3cが設けられている。係留部3cは、例えばブーム3の下面の左右両側に突出し且つ穴を備えたフランジであり、後述するように、ロープ等の係留具16をフック5と係留部3cの間に張り渡すことで、フック5をブーム3に対して係留できるようになっている。
上述の如きクレーン50の分解の手順を、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、吊下ドラム8により吊下ワイヤ10を巻き取りつつブーム3を収縮させ、係留具16を用いてフック5をブーム3に係留する(ステップS11)。この際、吊下ドラム8を作動させて吊下ワイヤ10をゆっくりと巻き取って吊下ワイヤ10の繰出し量を操作し、係留具16および吊下ワイヤ10の張力によってフック5がブーム3に沿った位置に支持されるように調整する。また、起伏シリンダ12を収縮させ、ブーム3を水平あるいはそれに近い向きに倒伏させる(ステップS12)。
ブーム3を倒伏させ、吊下ワイヤ10を適当な長さまで吊下ドラム8に巻き取ったら、ブーム3を本体2から取り外す(ステップS13)。このとき、図示しない補助クレーンあるいは台座等でブーム3や起伏シリンダ12を支持しながら各部を接続しているピンを取り外すことになるが、起伏ピン3aの抜き取りはせず、代わりに支持ブラケット13をフレーム14に固定している取付ピン14bを取り外す(図4参照)。ブーム3と起伏シリンダ12を接続している接続ピン12aについては、上記従来例(図6、図7参照)と同様に取り外しを行う。
つまり、本実施例の場合、ブーム3を本体2から取り外すにあたり、吊下ドラム8やガイドシーブ7を支持する支持ブラケット13をブーム3側に固定しつつ、支持ブラケット13と本体2の間の接続を解除することになる。図6、図7に示した従来例の場合、吊下ドラム8やガイドシーブ7を本体2側に残してブーム3を取り外すが、本実施例では、吊下ドラム8やガイドシーブ7ごとブーム3を本体2から取り外すのである。
このようにすると、ブーム3に沿って配置される吊下ワイヤ10の取り外しを行うことなく、ブーム3を取り外すことが可能である。吊下ワイヤ10を繰り出す吊下ドラム8や、吊下ワイヤ10を巻き掛けるガイドシーブ7がブーム3側に取り付けられており、ブーム3と共に本体2から取り外されるので、吊下ワイヤ10がブーム3の取り外しの妨げにならないからである。すなわち、本実施例のクレーン50の分解においては、上記従来例において多大な手間を要していたステップS3(吊下ワイヤ10をブーム3やガイドシーブ7から取り外す作業)を必要としない。吊下ワイヤ10がブーム3に沿って配置され、またガイドシーブ7に巻き掛けられたままの状態でブーム3を取り外すので、クレーン50の分解にあたって手間と時間を大幅に削減することができる。
また、本実施例では、ブーム3の基部に取り付けた支持ブラケット13に吊下ドラム8やガイドシーブ7を支持し、且つ支持ブラケット13を本体2側のフレーム14に着脱可能に支持するようにしている。このようにすると、支持ブラケット13をフレーム14から取り外す作業(取付ピン14bの取外し)によって吊下ドラム8ごとブーム3を本体2側から取り外すことができる。吊下ドラム8を個別に本体2側から取り外す必要がないので、取り外しの作業がいっそう簡便である。
また、本実施例では、吊下ワイヤ10の吊下部に取り付けられたフック5をブーム3に係留した状態でブーム3を取り外すことができるので、吊下ワイヤ10からフック5を取り外す作業(図7、ステップS2参照)も不要である。代わりにフック5をブーム3に係留する作業(ステップS11)が必要となるが、吊下ワイヤ10からフック5を取り外す作業と比較すれば手間が少ない。また、ブーム3の取り外しの際には、係留具16および吊下ワイヤ10によりフック5がブーム3側の適当な位置に支持された状態でブーム3を取り外すことができるので、クレーン50の分解に際してのフック5の取扱いが簡便である。また、吊下ワイヤ10についてもブーム3の適当な位置に束縛された状態となるので、吊下ワイヤ10ごとブーム3を取り扱うにあたっても簡便である。
ブーム3の取り外しが完了したら、吊下ドラム8およびガイドシーブ7と一体に取り外されたブーム3と、該ブーム3を取り外した本体2とをそれぞれ別の運搬車両(図示せず)にて運搬する。
尚、ここでは説明の便宜から、ステップS11からS13までを順番に説明したが、各ステップは順序を適宜入れ替えたり、同時並行で実行しても良い。
クレーン50の分解は、上にも説明したように運搬車両一台あたりの積載重量を減らし、またクレーン50を稼働させる建設現場等までの道路の耐荷重量の制限をクリアするといった目的で行われるが、通常、ブーム3側の重量と比較して本体2側の重量が大きくなりがちである。そこで、本実施例の如く吊下ドラム8を本体2側から取り外し、ブーム3側に支持する形でクレーン50を分解すれば、本体2側の重量が小さくなるので、より効率的に重量を分配し、運搬車両の積載重量や道路の耐荷重量といった制限を容易にクリアすることができる。このように、本実施例の如きクレーン50の分解構造および分解方法を採用すれば、分解の手間を軽減する効果に加え、分解された各部への重量の配分を最適化するという効果をも得ることができる。
尚、本発明の分解構造は、ここに説明したようなクレーン50に限らず、分解の必要のある種々のクレーンに対し適用することができる。例えば、起伏シリンダ12に代えてブーム3の起伏を行うためのウインチドラム(起伏ドラム)を備えると共に、該ウインチドラムから繰り出されるワイヤ(起伏ワイヤ)をブーム3に取り付け、前記起伏ワイヤの繰出しまたは巻取りによりブーム3を起伏させるようにしても良い。この場合、前記起伏ドラムについてもブーム3と共に本体2から取り外せるようにし、前記起伏ワイヤをブーム3に取り付けた状態でブーム3の取り外しを行うようにすると良い。
また、ここではウインチドラム(吊下ドラム)8から繰り出されるワイヤ(吊下ワイヤ)10をガイドシーブ7に巻きかけてからブーム3へ伸ばす構成を例示したが、ウインチドラム8の位置によってはガイドシーブ7は不要な場合もある。例えば、図1〜図4におけるガイドシーブ7の位置にウインチドラム8を設ける場合、ガイドシーブは不要である。
また、吊具5としては、ここに例示したフック以外に例えばバケット等の各種の吊具を使用しても良い。あるいは、吊荷の種類によっては、吊具を用いず、吊下ワイヤ10のロープエンドに吊り荷を直接吊り下げることもできる。この場合、ロープエンドが吊下部に相当する。
以上のように、上記本実施例のクレーンの分解構造は、本体2に対して起伏可能に設置されたブーム3と、ブーム3に沿って配置されたワイヤ10と、ワイヤ10の繰り出しおよび巻き取りを行うウインチドラム8とを備え、ウインチドラム8をブーム3と一体的に本体2から取り外しできるよう構成されている。
また、上記本実施例のクレーンの分解方法においては、本体2に対して起伏可能に設置されたブーム3と、ブーム3に沿って配置されたワイヤ10と、ワイヤ10の繰り出しおよび巻き取りを行うウインチドラム8とを備えたクレーン50を分解するにあたり、ブーム3をウインチドラム8と一体的に本体2から取り外すようにしている。
こうすることにより、ワイヤ10の取り外しを行うことなくブーム3を取り外すことができ、クレーン50の分解にあたって手間と時間を大幅に削減することができる。
また、上記本実施例のクレーンの分解構造は、ウインチドラム8から繰り出されたワイヤ10を巻き掛けるガイドシーブ7をブーム3側に備えている。
また、上記本実施例のクレーンの分解方法において、クレーン50は、ウインチドラム8から繰り出されたワイヤ10を巻き掛けるガイドシーブ7をブーム3側に備えており、ブーム3は、ワイヤ8をガイドシーブ7に巻き掛けたまま取り外すようにしている。
このようにすると、ワイヤ10を巻き掛けるガイドシーブ7を備えたクレーン50を分解するにあたり、ガイドシーブ7からワイヤ10を取り外す作業を必要とすることなく、ブーム3を本体2から取り外すことができる。
また、上記本実施例のクレーンの分解構造は、吊荷を吊り下げるワイヤ10の吊下部をブーム3に係留可能に構成されている。
また、上記本実施例のクレーンの分解方法においては、吊荷を吊り下げるワイヤ10の吊下部をブーム3に係留した状態で、ブーム3を本体2から取り外すようにしている。
このようにすると、吊下ワイヤ10がブーム3の適当な位置に束縛された状態でクレーン50の分解作業を行うことができ、吊下ワイヤ10ごとブーム3を取り扱うにあたって簡便である。また、前記吊下部に吊具5が取り付けられる場合は、吊具5をワイヤ10から取り外す作業を必要とすることなく、吊具5をブーム3側に支持した状態でブーム3を本体2から簡便に取り外すことができる。
また、上記本実施例のクレーンの分解構造において、ウインチドラム8は、ブーム3に取り付けられ、且つ本体2側に対して着脱可能に支持された支持ブラケット13により支持されている。このようにすれば、支持ブラケット13を本体2側から取り外す作業により、ブーム3をウインチドラム8ごと簡便に本体2側から取り外すことができる。
したがって、上記本実施例によれば、クレーンを簡便な手順により分解し得る。
尚、本発明のクレーンの分解構造および方法は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2 本体
3 ブーム
5 吊具(フック)
7 ガイドシーブ
8 ウインチドラム(吊下ドラム)
10 ワイヤ(吊下ワイヤ)
13 支持ブラケット
50 クレーン

Claims (7)

  1. 本体に対して起伏可能に設置されたブームと、
    前記ブームに沿って配置されたワイヤと、
    前記ワイヤの繰り出しおよび巻き取りを行うウインチドラムとを備え、
    前記ウインチドラムを前記ブームと一体的に前記本体から取り外しできるよう構成されていること
    を特徴とするクレーンの分解構造。
  2. 前記ウインチドラムから繰り出された前記ワイヤを巻き掛けるガイドシーブを前記ブーム側に備えていること
    を特徴とする請求項1に記載のクレーンの分解構造。
  3. 吊荷を吊り下げる前記ワイヤの吊下部を前記ブームに係留可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載のクレーンの分解構造。
  4. 前記ウインチドラムは、前記ブームに取り付けられ、且つ前記本体側に対して着脱可能に支持された支持ブラケットにより支持されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のクレーンの分解構造。
  5. 本体に対して起伏可能に設置されたブームと、
    前記ブームに沿って配置されたワイヤと、
    前記ワイヤの繰り出しおよび巻き取りを行うウインチドラムと
    を備えたクレーンを分解するにあたり、
    前記ブームを前記ウインチドラムと一体的に前記本体から取り外すこと
    を特徴とするクレーンの分解方法。
  6. 前記クレーンは、前記ウインチドラムから繰り出された前記ワイヤを巻き掛けるガイドシーブを前記ブーム側に備え、
    前記ブームは、前記ワイヤを前記ガイドシーブに巻き掛けたまま取り外されること
    を特徴とする請求項5に記載のクレーンの分解方法。
  7. 吊荷を吊り下げる前記ワイヤの吊下部を前記ブームに係留した状態で、前記ブームが前記本体から取り外されること
    を特徴とする請求項5または6に記載のクレーンの分解方法。
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