JP6776740B2 - 作業機械、及び、作業機械における本体に対するウィンチの着脱方法 - Google Patents

作業機械、及び、作業機械における本体に対するウィンチの着脱方法 Download PDF

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Description

本発明は、ブームが起伏可能に取り付けられる本体と本体に取り付けられた支持部材及びウィンチとを有する作業機械、及び、作業機械における本体に対するウィンチの着脱方法に関する。
作業機械の一例として、例えば特許文献1には、ブームが起伏可能に取り付けられる旋回フレーム(本体)と、旋回フレームに取り付けられたマスト又はガントリ(支持部材)及びウィンチとを有するクレーン(作業機械)が開示されている。特許文献1には、旋回フレームの輸送重量の軽減化のため、マストやウィンチを旋回フレームから取り外すことが示されている。
特開2007−238262号公報
本願発明者は、特許文献1と同様の、本体の輸送重量の軽減化という目的に加え、輸送単位の低減化という目的とを達成するため、支持部材及びウィンチを本体から取り外すと共に、支持部材にウィンチを取り付けて、本体とウィンチが取り付けられた支持部材とを個別に輸送することに着眼した。しかしながら、当該構成では、上記2つの目的を達成することはできるものの、輸送前にウィンチを本体から取り外す作業及び輸送後にウィンチを本体に取り付ける作業が必要となる。この点、本体に周辺機器があること等により、作業領域を確保し難く、上記作業が困難となり得る。
本発明の目的は、支持部材及びウィンチを本体から取り外すと共に支持部材にウィンチを取り付けて本体とウィンチが取り付けられた支持部材とを個別に輸送することが可能な構成において、ウィンチを本体から取り外す作業及び/又はウィンチを本体に取り付ける作業を容易に行うことができる作業機械、及び、作業機械における本体に対するウィンチの着脱方法を提供することである。
本発明の第1観点によると、ブームが起伏可能に取り付けられる本体と、前記本体に取り付けられると共に、接続部材を介して前記ブームと接続され、前記接続部材を介して前記ブームを支持する支持部材と、前記本体に取り付けられたウィンチとを備え、前記本体と前記支持部材とは、分離可能であり、前記ウィンチは、前記本体及び前記支持部材の双方に対して着脱可能であり、前記本体に、前記ウィンチを取付位置と前記取付位置から前記本体の外側に離隔した着脱位置とに移動させることが可能な移動部材が設けられたことを特徴とする作業機械が提供される。
第1観点によれば、支持部材及びウィンチを本体から取り外すと共に支持部材にウィンチを取り付けて本体とウィンチが取り付けられた支持部材とを個別に輸送することが可能な構成において、移動部材によりウィンチを取付位置から着脱位置に移動させることで、ウィンチを本体から取り外す作業及び/又はウィンチを本体に取り付ける作業を、本体の周辺機器から離れた作業領域において、容易に行うことができる。
本発明の第2観点によると、ブームが起伏可能に取り付けられる本体と、前記本体に取り付けられると共に、接続部材を介して前記ブームと接続され、前記接続部材を介して前記ブームを支持する支持部材と、前記本体に取り付けられたウィンチとを備え、前記本体と前記支持部材とは、分離可能であり、前記ウィンチは、前記本体及び前記支持部材の双方に対して着脱可能であり、前記本体に、前記ウィンチを取付位置と前記取付位置から前記本体の外側に離隔した着脱位置とに移動させることが可能な移動部材が設けられた作業機械における、前記本体に対する前記ウィンチの着脱方法であって、前記移動部材によって前記ウィンチを前記取付位置から前記着脱位置に移動させ、前記ウィンチを前記着脱位置に保持して、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部を行うウィンチ取外工程、及び、前記ウィンチを前記着脱位置に保持して、前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部を行うウィンチ取付工程の少なくとも一方を備えたことを特徴とする着脱方法が提供される。
第2観点によれば、ウィンチを本体から取り外す際には、移動部材によってウィンチを取付位置から着脱位置に移動させ、ウィンチを着脱位置に保持して、本体の周辺機器から離れた作業領域において、ウィンチを本体から取り外す作業の少なくとも一部を行うことができる。また、ウィンチを本体に取り付ける際には、ウィンチを着脱位置に保持して、本体の周辺機器から離れた作業領域において、ウィンチを本体に取り付ける作業の少なくとも一部を行うことができる。したがって、上記構成によれば、支持部材及びウィンチを本体から取り外すと共に支持部材にウィンチを取り付けて本体とウィンチが取り付けられた支持部材とを個別に輸送することが可能な構成において、ウィンチを本体から取り外す作業及び/又はウィンチを本体に取り付ける作業を、本体の周辺機器から離れた作業領域において、容易に行うことができる。
第1観点において、前記支持部材は、前記本体に起伏可能に取り付けられ、前記本体に対して起伏することにより前記接続部材を介して前記ブームを前記本体に対して起伏させるように構成されてよい。第2観点において、前記支持部材は、前記本体に起伏可能に取り付けられ、前記本体に対して起伏することにより前記接続部材を介して前記ブームを前記本体に対して起伏させるように構成されており、前記ウィンチ取外工程において、前記支持部材を前記本体に対して起こした状態として、前記支持部材と前記本体との間の空間を利用して、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部を行い、前記ウィンチ取付工程において、前記支持部材を前記本体に対して起こした状態として、前記空間を利用して、前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部を行ってよい。当該構成によれば、上記空間を利用して、ウィンチを本体から取り外す作業及び/又はウィンチを本体に取り付ける作業を容易に行うことができる。
本発明の参考例によると、ブームが起伏可能に取り付けられる本体と、前記本体に取り付けられると共に、接続部材を介して前記ブームと接続され、前記接続部材を介して前記ブームを支持する支持部材と、前記本体に取り付けられたウィンチとを備え、前記本体と前記支持部材とは、分離可能であり、前記ウィンチは、前記本体及び前記支持部材の双方に対して着脱可能であり、前記支持部材は、前記本体に起伏可能に取り付けられ、前記本体に対して起伏することにより前記接続部材を介して前記ブームを前記本体に対して起伏させるように構成された作業機械における、前記本体に対する前記ウィンチの着脱方法であって、前記支持部材を前記本体に対して起こした状態として、前記支持部材と前記本体との間の空間を利用して、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部を行うウィンチ取外工程、及び、前記支持部材を前記本体に対して起こした状態として、前記空間を利用して、前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部を行うウィンチ取付工程の少なくとも一方を備えたことを特徴とする着脱方法が提供される。
上記参考例によれば、支持部材及びウィンチを本体から取り外すと共に支持部材にウィンチを取り付けて本体とウィンチが取り付けられた支持部材とを個別に輸送することが可能な構成において、ウィンチを本体から取り外す際及び/又はウィンチを本体に取り付ける際に、支持部材を前記本体に対して起こした状態とすることで、上記空間を利用して、ウィンチを本体から取り外す作業及び/又はウィンチを本体に取り付ける作業を容易に行うことができる。
第1観点において、前記ウィンチは、前記支持部材が前記本体に取り付けられたときに前記支持部材において前記ウィンチと対向する位置に装着可能であってよい。第2観点及び参考例において、前記ウィンチは、前記支持部材が前記本体に取り付けられたときに前記支持部材において前記ウィンチと対向する位置に装着可能であり、前記ウィンチ取外工程において、前記支持部材が前記本体に取り付けられた状態で、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部と前記ウィンチを前記支持部材に取り付ける作業とを行い、前記ウィンチ取付工程において、前記支持部材が前記本体に取り付けられた状態で、前記ウィンチを前記支持部材から取り外す作業と前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部とを行ってよい。当該構成によれば、ウィンチを本体から取り外して支持部材に取り付ける作業、及び、ウィンチを支持部材から取り外して本体に取り付ける作業を容易に行うことができる。また、ウィンチを本体に取り付ける際には、支持部材を本体に対して位置決めすれば、ウィンチを本体に対して位置決めする必要がなく、ウィンチを本体に取り付ける作業をより容易に行うことができる。
第1観点において、前記ウィンチは、前記支持部材に連結された連結部材の巻出し及び巻取りが可能であり、前記連結部材の巻出し及び巻取りにより前記ブームを起伏させるように構成されてよい。第2観点及び参考例において、前記ウィンチは、前記支持部材に連結された連結部材の巻出し及び巻取りが可能であり、前記連結部材の巻出し及び巻取りにより前記ブームを起伏させるように構成されており、前記ウィンチ取外工程において、前記連結部材と前記本体から取り外された前記ウィンチとを前記支持部材に取り付けてよい。当該構成によれば、作業機械の動作段階においてウィンチが支持部材に連結された連結部材と接続されているため、連結部材の取扱いの点からも、輸送時に支持部材にウィンチ及び連結部材を取り付けるのが合理的である。
本発明によれば、支持部材及びウィンチを本体から取り外すと共に支持部材にウィンチを取り付けて本体とウィンチが取り付けられた支持部材とを個別に輸送することが可能な構成において、ウィンチを本体から取り外す作業及び/又はウィンチを本体に取り付ける作業を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係るクローラクレーンを示す側面図である。 本発明の実施形態に係るウィンチ取外工程を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係るクローラクレーンにおいて、マスト及びウィンチが共に旋回フレームに取り付けられた状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るクローラクレーンにおいて、マストを倒した状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るクローラクレーンにおいて、シリンダが伸ばされてウィンチが着脱位置に配置された状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るクローラクレーンにおいて、ウィンチが着脱位置に保持された状態で、ウィンチがマストに取り付けられた状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るクローラクレーンにおいて、マストに吊上げロープが取り付けられた状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るクローラクレーンにおいて、マストが吊上げられた状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るウィンチ取付工程を示すフロー図である。 本発明の参考形態に係るウィンチ取外工程を示すフロー図である。 本発明の参考形態に係るウィンチ取付工程を示すフロー図である。
実施形態>
本発明の実施形態に係るクローラクレーン1は、図1に示すように、上部旋回体2、旋回ベアリング3、下部走行体4、キャブ(運転室を画定する筐体)5、ブーム7、フック8及びマスト9を有する。
上部旋回体2は、旋回フレーム2aを有する。旋回フレーム2aは、下面に旋回ベアリング3が設けられており、旋回ベアリング3を介して下部走行体4に旋回可能に取り付けられている。旋回フレーム2aの前方に、キャブ5が設けられている。旋回フレーム2aの前端に、ブーム7及びマスト9がそれぞれ起伏可能に取り付けられている。
また、旋回フレーム2aには、吊荷用のウィンチ21、ブーム起伏用のウィンチ22、及び、ウィンチ22を上下方向に移動させることが可能な4つの油圧式のシリンダ30が設けられている(図1には2つのシリンダ30のみが示されているが、ウィンチ22の図心に対して左右方向及び前後方向の両側に1つずつ計4つのシリンダ30が設けられている)。ウィンチ22は、クローラクレーン1の動作段階において、取付位置P1に保持され、各シリンダ30とピン30pで結合され、かつ、旋回フレーム2aのシリンダ30以外の要素とピン2pで結合されている。このとき、各シリンダ30は縮んだ状態にある。
フック8は、吊荷用のロープ11を介して、ブーム7の先端に吊り下げられている。ウィンチ21がロープ11の巻出し及び巻取りを行うことで、フック8が上下方向に移動する。クローラクレーン1は、フック8によって吊り荷を吊り上げる荷役作業等を行うことができる。
マスト9は、ブーム7の後方おいて、ガイライン12を介してブーム7と接続され、ガイライン12を介してブーム7を支持する。ガイライン12は、マスト9の先端とブーム7の先端とを接続している。マスト9の先端に設けられた上部スプレッダ9sと、旋回フレーム2aの後端に設けられた下部スプレッダ2sとの間に、ブーム起伏用のロープ13が簾状に巻回されている。ウィンチ22がロープ13の巻出し及び巻取りを行うことで、マスト9が旋回フレーム2aに対して起伏し、ガイライン12を介してマスト9に接続されたブーム7も旋回フレーム2aに対して起伏する。
マスト9及びウィンチ22は、それぞれ旋回フレーム2aから分離可能である。また、ウィンチ22は、旋回フレーム2a及びマスト9の双方に対して着脱可能である。したがって、クローラクレーン1は、マスト9及びウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外すと共に、マスト9にウィンチ22を取り付けて、旋回フレーム2aとウィンチ22が取り付けられたマスト9とを個別に輸送することが可能である。
以下、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す工程(ウィンチ取外工程:図2参照)について説明する。
先ず、図3に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態(即ち、マスト9が水平方向に対して交差する方向に延在した状態)で、マスト9と旋回フレーム2aとの間の空間Vを利用して、ピン2p(ウィンチ22と、旋回フレーム2aのシリンダ30以外の要素との結合ピン)をウィンチ22及び旋回フレーム2aから取り外す作業を行う(S1)。ここで、「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aから取り外す作業」は、「ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業の少なくとも一部」に該当する。このとき、マスト9は回動ピン9aを介して旋回フレーム2aに起伏可能に取り付けられており、ウィンチ22はピン30pにより各シリンダと結合されている。
S1の後、図4に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態(即ち、マスト9が水平方向に延在した状態)とする(S2)。
S2の後、図4に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付ける(S3)。このとき、ロープ13は下部スプレッダ2sと上部スプレッダ9sとに巻回されたままであり、下部スプレッダ2s、上部スプレッダ9s及びロープ13がマスト9に取り付けられた状態となる。
S3の後、図5に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、各シリンダ30を伸ばす(S4)。つまり、4つのシリンダ30によって、ウィンチ22を取付位置P1から着脱位置(取付位置P1から旋回フレーム2aの外側(本実施形態では上方。即ち、旋回フレーム2aからマスト9に向かう方向)に離隔した位置)P2に移動させる。
S4の後、図6に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態及びウィンチ22が着脱位置P2にある状態を保持して、ピン30p(ウィンチ22と、シリンダ30との結合ピン)をウィンチ22及び各シリンダ30から取り外す作業、及び、ピン9p(ウィンチ22と、マスト9との結合ピン)によりウィンチ22をマスト9に結合する作業を行う(S5)。ここで、「ピン30pをウィンチ22及び各シリンダ30から取り外す作業」は、「ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業の少なくとも一部」に該当する。これにより、ウィンチ22が、4つのシリンダ30を含む旋回フレーム2aから取り外され、マスト9に取り付けられる。
S5の後、図7に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、マスト9に吊上げロープ10を取り付ける作業、及び、マスト9から回動ピン9aを取り外す作業を行う(S6)。このとき、マスト9から回動ピン9aが取り外されることで、マスト9が旋回フレーム2aから分離される。
S6の後、図8に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、ウィンチ22が取り付けられたマスト9を吊上げロープ10で上方に吊上げる(S7)。
このようにして、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付け、旋回フレーム2aと、ウィンチ22が取り付けられたマスト9とを、個別に輸送することが可能である。
次いで、ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける工程(ウィンチ取付工程:図9参照)について説明する。なお、各シリンダ30は、後述のS13の前の任意のタイミングで伸ばされた状態とされる。
先ず、図8及び図7に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、マスト9を吊上げロープ10で吊上げながら旋回フレーム2aに対して位置決めし、マスト9を旋回フレーム2a上に設置する(S11)。このとき、マスト9を旋回フレーム2a上に設置すると、ウィンチ22は4つのシリンダ30に支持される。
S11の後、図6に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、マスト9に回動ピン9aを取り付ける作業、及び、マスト9から吊上げロープ10を取り外す作業を行う(S12)。このとき、マスト9に回動ピン9aが取り付けられることで、マスト9が旋回フレーム2aに結合される。
S12の後、図5に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態及びウィンチ22が着脱位置P2にある状態を保持(S13の前の任意のタイミングで伸ばされた状態とされた各シリンダ30を、伸ばした状態に保持)して、ピン9pをウィンチ22及びマスト9から取り外す作業、及び、ピン30pによりウィンチ22と各シリンダ30とを結合する作業を行う(S13)。ここで、「ピン30pによりウィンチ22と各シリンダ30とを結合する作業」は、「ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業の少なくとも一部」に該当する。これにより、ウィンチ22が、マスト9から取り外され、旋回フレーム2aの各シリンダ30に結合される。
S13の後、図4に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、下部スプレッダ2sをマスト9から取り外して旋回フレーム2aに取り付ける(S14)。
S14の後、図4に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、各シリンダ30を縮める(S15)。つまり、4つのシリンダ30によって、ウィンチ22を着脱位置P2から取付位置P1に移動させる。
S15の後、図3に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態とする(S16)。
S16の後、図3に示すように、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態で、空間Vを利用して、ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付ける作業を行う(S17)。ここで、「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付ける作業」は、「ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業の少なくとも一部」に該当する。このとき、ピン2pがウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付けられることで、旋回フレーム2aの各シリンダ30に結合されたウィンチ22が、旋回フレーム2aのシリンダ30以外の要素にも結合される。
以上に述べたように、本実施形態のクローラクレーン1では、旋回フレーム2aとマスト9とが分離可能であり、ウィンチ22が旋回フレーム2a及びマスト9の双方に対して着脱可能であり、旋回フレーム2aに、ウィンチ22を取付位置P1と着脱位置P2とに移動させることが可能なシリンダ30が設けられている(図3〜図8参照)。本実施形態によれば、マスト9及びウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外すと共にマスト9にウィンチ22を取り付けて旋回フレーム2aとウィンチ22が取り付けられたマスト9とを個別に輸送することが可能な構成において、シリンダ30によりウィンチ22を取付位置から着脱位置に移動させることで、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業及びウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業を、旋回フレーム2aの周辺機器から離れた作業領域において、容易に行うことができる。
本実施形態のクローラクレーン1における旋回フレーム2aに対するウィンチ22の着脱方法は、シリンダ30によってウィンチ22を取付位置P1から着脱位置P2に移動させ、ウィンチ22を着脱位置P2に保持して、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業の少なくとも一部を行うウィンチ取外工程(図2のS5、図5及び図6参照)、及び、ウィンチ22を着脱位置P2に保持して、ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業の少なくとも一部を行うウィンチ取付工程(図9のS13及び図5参照)を備えている。当該構成によれば、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す際には、シリンダ30によってウィンチ22を取付位置P1から着脱位置P2に移動させ、ウィンチ22を着脱位置P2に保持して、旋回フレーム2aの周辺機器から離れた作業領域において、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業の少なくとも一部を行うことができる。また、ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける際には、ウィンチ22を着脱位置P2に保持して、旋回フレーム2aの周辺機器から離れた作業領域において、ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業の少なくとも一部を行うことができる。したがって、上記構成によれば、マスト9及びウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外すと共にマスト9にウィンチ22を取り付けて旋回フレーム2aとウィンチ22が取り付けられたマスト9とを個別に輸送することが可能な構成において、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業及びウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業を、旋回フレーム2aの周辺機器から離れた作業領域において、容易に行うことができる。
本実施形態のクローラクレーン1において、マスト9は、旋回フレーム2aに起伏可能に取り付けられ、旋回フレーム2aに対して起伏することによりガイライン12を介してブーム7を旋回フレーム2aに対して起伏させるように構成されている(図1参照)。本実施形態の着脱方法では、ウィンチ取外工程において、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態として、空間Vを利用して、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業の少なくとも一部を行い(図2のS1及び図3参照)、ウィンチ取付工程において、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態として、空間Vを利用して、ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業の少なくとも一部を行う(図9のS16,S17及び図3参照)。当該構成によれば、空間Vを利用して、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業やウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業を容易に行うことができる。
本実施形態のクローラクレーン1において、ウィンチ22は、マスト9が旋回フレーム2aに取り付けられたときにマスト9においてウィンチ22(取付位置P1)と対向する位置に装着可能である(図5参照)。本実施形態の着脱方法では、ウィンチ取外工程において、マスト9が旋回フレーム2aに取り付けられた状態で、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業の少なくとも一部とウィンチ22をマスト9に取り付ける作業とを行い(図2のS5、図5及び図6参照)、ウィンチ取付工程において、マスト9が旋回フレーム2aに取り付けられた状態で、ウィンチ22をマスト9から取り外す作業とウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業の少なくとも一部とを行う(図9のS12,S13、図5及び図6参照)。当該構成によれば、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付ける作業、及び、ウィンチ22をマスト9から取り外して旋回フレーム2aに取り付ける作業を容易に行うことができる。また、ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける際には、マスト9を旋回フレーム2aに対して位置決めすれば(図7参照)、ウィンチ22を旋回フレーム2aに対して位置決めする必要がなく、ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業をより容易に行うことができる。
本実施形態のクローラクレーン1において、ウィンチ22は、マスト9に連結されたロープ13の巻出し及び巻取りが可能であり、ロープ13の巻出し及び巻取りによりブーム7を起伏させるように構成されている(図1参照)。本実施形態の着脱方法では、ウィンチ取外工程において、ロープ13と旋回フレーム2aから取り外されたウィンチ22とをマスト9に取り付ける(図2のS1及び図3〜図8参照)。当該構成によれば、クローラクレーン1の動作段階においてウィンチ22がマスト9に連結されたロープ13と接続されているため、ロープ13の取扱いの点からも、輸送時にマスト9にウィンチ22及びロープ13を取り付けるのが合理的である。
参考形態>
本発明の参考形態は、クローラクレーンの構成は上述の実施形態と同じであるが、ウィンチ取外工程及びウィンチ取付工程が上述の実施形態と異なる。
ウィンチ取外工程(図10参照)では、先ず、S1と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態で、マスト9と旋回フレーム2aとの間の空間Vを利用して、ピン2p(ウィンチ22と、旋回フレーム2aのシリンダ30以外の要素との結合ピン)をウィンチ22及び旋回フレーム2aから取り外す作業を行う(S21)。ここで、「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aから取り外す作業」は、「ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業の少なくとも一部」に該当する。
S21の後、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態で、空間Vを利用して、ピン30p(ウィンチ22と、シリンダ30との結合ピン)をウィンチ22及び各シリンダ30から取り外す作業を行う(S22)。ここで、「ピン30pをウィンチ22及び各シリンダ30から取り外す作業」は、「ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業の少なくとも一部」に該当する。これにより、ウィンチ22が、4つのシリンダ30を含む旋回フレーム2aから取り外される。
S22の後、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態で、各シリンダ30を伸ばす(S23)。このときウィンチ22は、各シリンダ30とピン30pで結合されていないが、各シリンダ30に支持されており、各シリンダ30の伸長に伴い、取付位置P1から着脱位置P2に移動する。
S23の後、S2と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態とする(S24)。
S24の後、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態及びウィンチ22が着脱位置P2にある状態を保持して、ピン9p(ウィンチ22と、マスト9との結合ピン)によりウィンチ22をマスト9に結合する作業を行う(S25)。これにより、旋回フレーム2aから取り外されたウィンチ22が、マスト9に結合される。
S25の後、S3と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付ける(S26)。
S26の後、S6と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、マスト9に吊上げロープ10を取り付ける作業、及び、マスト9から回動ピン9aを取り外す作業を行う(S27)。このとき、マスト9から回動ピン9aが取り外されることで、マスト9が旋回フレーム2aから分離される。
S27の後、S7と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、ウィンチ22が取り付けられたマスト9を吊上げロープ10で上方に吊上げる(S28)。
このようにして、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付け、旋回フレーム2aと、ウィンチ22が取り付けられたマスト9とを、個別に輸送することが可能である。
ウィンチ取付工程(図11参照)では、先ず、S11と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、マスト9を吊上げロープ10で吊上げながら旋回フレーム2aに対して位置決めし、マスト9を旋回フレーム2a上に設置する(S31)。このとき、マスト9を旋回フレーム2a上に設置すると、ウィンチ22は4つのシリンダ30に支持される。
S31の後、S12と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、マスト9に回動ピン9aを取り付ける作業、及び、マスト9から吊上げロープ10を取り外す作業を行う(S32)。このとき、マスト9に回動ピン9aが取り付けられることで、マスト9が旋回フレーム2aに結合される。
S32の後、S14と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、下部スプレッダ2sをマスト9から取り外して旋回フレーム2aに取り付ける(S33)。
S33の後、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、ピン9pをウィンチ22及びマスト9から取り外す作業を行う(S34)。これにより、ウィンチ22が、マスト9から取り外される。
S34の後、S15と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して倒した状態で、各シリンダ30を縮める(S35)。このときウィンチ22は、各シリンダ30とピン30pで結合されていないが、各シリンダ30に支持されており、各シリンダ30の収縮に伴い、着脱位置P2から取付位置P1に移動する。
S35の後、S16と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態とする(S36)。
S36の後、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態で、空間Vを利用して、ピン30pによりウィンチ22と各シリンダ30とを結合する作業を行う(S37)。ここで、「ピン30pによりウィンチ22と各シリンダ30とを結合する作業」は、「ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業の少なくとも一部」に該当する。これにより、マスト9から取り外されたウィンチ22が、旋回フレーム2aの各シリンダ30に結合される。
S37の後、S17と同様に、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態で、空間Vを利用して、ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付ける作業を行う(S38)。ここで、「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付ける作業」は、「ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業の少なくとも一部」に該当する。このとき、ピン2pがウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付けられることで、旋回フレーム2aの各シリンダ30に結合されたウィンチ22が、旋回フレーム2aのシリンダ30以外の要素にも結合される。
以上に述べたように、本参考形態のクローラクレーンにおける旋回フレーム2aに対するウィンチ22の着脱方法は、マスト9を起こした状態として、空間Vを利用して、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業の少なくとも一部を行うウィンチ取外工程(図10のS21,S22参照)、及び、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態として、空間Vを利用して、ウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業の少なくとも一部を行うウィンチ取付工程(図11のS37,S38参照)を備えている。当該構成によれば、マスト9及びウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外すと共にマスト9にウィンチ22を取り付けて旋回フレーム2aとウィンチ22が取り付けられたマスト9とを個別に輸送することが可能な構成において、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す際及びウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける際に、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態とすることで、空間Vを利用して、ウィンチ22を旋回フレーム2aから取り外す作業及びウィンチ22を旋回フレーム2aに取り付ける作業を容易に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、例えば以下のように、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・作業機械は、クローラクレーンに限定されず、クローラクレーン以外のクレーン、ショベル等であってもよく、また、クレーンやショベル等の建設用作業機械に限定されず、トラクターやコンバイン等の農業用作業機械、その他任意の作業機械であってよい。
・支持部材は、マストに限定されず、ガントリ等であってもよい。
・ウィンチは、支持部材とブームとを接続する接続部材(上述の実施形態のガイライン12がこれに相当する。)に対して複数のシーブからなる上部スプレッダ(ブーム側スプレッダ)及び下部スプレッダ(支持部材側スプレッダ)が配置された構成において、これら上部スプレッダ及び下部スプレッダに巻回されたロープの巻出し及び巻取りによりブームを起伏させるように構成されてもよい。
・ウィンチは、支持部材が本体に取り付けられたときに支持部材においてウィンチと部分的に対向するが完全には対向しない位置に装着可能であってもよい。
・ウィンチは、ブーム起伏用のウィンチ(上述の実施形態のウィンチ22)に限定されず、例えば吊荷用のウィンチ(上述の実施形態のウィンチ21、又は、さらに付加的に備えられる第2、第3のウィンチ)であってもよい。
・本体に複数のウィンチが取り付けられてもよいし、本体に1つのウィンチが取り付けられてもよい。本体に複数のウィンチが取り付けられている場合、当該複数のウィンチのうちの1つ又は複数を、本体及び支持部材の双方に対して着脱可能としてよい。
・複数のウィンチを支持部材に取り付ける場合には、ウィンチ毎に移動部材を設け、各移動部材により各ウィンチを独立して取付位置と着脱位置とに移動させてもよいし、複数のウィンチに対して1つの移動部材を設け、当該1つの移動部材により複数のウィンチを取付位置と着脱位置とに同時に移動させてもよい。
・ウィンチを本体に取り付けることは、本体に直接ウィンチを取り付けること、及び、本体に取り付けられた移動部材にウィンチを取り付けることの少なくともいずれかのみにより実現してよい。
・支持部材は、本体に対して起伏可能でなくてもよい。
・移動部材は、油圧式のシリンダに限定されず、例えば電動式のシリンダや空圧式のシリンダ等であってもよい。
・移動部材は、ウィンチを上下方向に移動させることに限定されず、ウィンチを任意の方向(左右方向、前後方向等)に移動させてよい。(着脱位置は、取付位置から本体の外側に離隔した位置である限りは、取付位置から上方に離隔した位置であることに限定されず、取付位置から左方、右方、下方等に離隔した位置であってもよい。)
・移動部材は、ウィンチにピン等で結合されることに限定されず、ウィンチを支持するだけであってもよい。
・移動部材は、ウィンチを直接支持して移動させることに限定されず、ウィンチを支持する部材(台座等)を移動させてもよい。移動部材がウィンチを支持する部材を移動させる場合、上述の実施形態のピン30pをウィンチ22とウィンチ22を支持する部材とを結合するものとしてよい。なお、この場合、ウィンチを支持する部材とシリンダとは任意の手段により連結されてよい。
・移動部材の数は、任意である。移動部材が1つの場合、ウィンチの図心に対応する位置に当該1つの移動部材を設けてよい。移動部材が2つの場合、ウィンチの図心に対して左右方向又は前後方向の両側に2つの移動部材を設けてよい。移動部材が4つの場合、上述の実施形態のように、ウィンチの図心に対して左右方向及び前後方向の両側に1つずつ計4つの移動部材を設けてよい。
・各構成要素の結合部材として、上述の実施形態ではピンを用いているが、ピン以外の任意の部材(ボルト、ネジ等)を用いてもよい。
・連結部材の取外し・取付けのタイミング、各ピンの取外し・取付けのタイミング、吊りロープの取付け・取外しのタイミング等は、適宜変更可能である。
例えば、上述の実施形態では、ウィンチ取外工程(図2)において、S3で下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付けるが、これに限定されず、S1〜S6のいずれかの工程で(即ち、S7でマスト9を吊上げる前に)、下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付けてよい。或いは、ウィンチ取外工程において、下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外さず、ロープ13(連結部材)を下部スプレッダ2sから取り外してよい。当該作業も、S1〜S6のいずれかの工程で(即ち、S7でマスト9を吊上げる前に)行ってよい。ただし、上述の実施形態(ロープ13を下部スプレッダ2sから取り外さず、下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付ける形態)の方が、ロープ13を下部スプレッダ2sから取り外す作業を省略することができ、作業効率が向上する。
また、上述の実施形態では、ウィンチ取付工程(図9)において、S14で下部スプレッダ2sをマスト9から取り外して旋回フレーム2aに取り付けるが、これに限定されず、S11〜S17のいずれかの工程で下部スプレッダ2sをマスト9から取り外して旋回フレーム2aに取り付けてよい。或いは、上記のようにウィンチ取外工程においてロープ13を下部スプレッダ2sから取り外した場合は、ウィンチ取付工程において、ロープ13を下部スプレッダ2sに巻回する作業が必要となる。当該作業も、S11〜S17のいずれかの工程で行ってよい。
・「ウィンチを本体から取り外す作業」は、上述の実施形態では「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aから取り外す作業(S1;S21)」及び「ピン30pをウィンチ22及び各シリンダ30から取り外す作業(S5;S32)」の2つの作業を含むが、これに限定されず、その他任意の作業(例えば、ウィンチに設けられた、当該ウィンチを動作させるための油圧配管や電気系統の配線等を、本体から取り外す作業。当該作業のタイミングは特に限定されない。)を含んでよい。
・「ウィンチを本体から取り外す作業(ウィンチを本体から取り外すために必要となる1又は複数の作業)」の“少なくともいずれか”を、ウィンチを着脱位置に保持して行えばよい。(上述の実施形態では、「ウィンチを本体から取り外す作業」の一部である「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aから取り外す作業(S1)」を、ウィンチ22を取付位置P1に保持し、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態としてマスト9と旋回フレーム2aとの間の空間Vを利用して行い、「ウィンチを本体から取り外す作業」の一部である「ピン30pをウィンチ22及び各シリンダ30から取り外す作業(S5)」を、ウィンチ22を着脱位置P2に保持して行う。)
・「ウィンチを本体に取り付ける作業」は、上述の実施形態では「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付ける作業(S17;S38)」及び「ピン30pによりウィンチ22と各シリンダ30とを結合する作業(S13;S37)」の2つの作業を含むが、これに限定されず、その他任意の作業(例えば、ウィンチに設けられた、当該ウィンチを動作させるための油圧配管や電気系統の配線等を、本体に取り付ける作業。当該作業のタイミングは特に限定されない。)を含んでよい。
・「ウィンチを本体に取り付ける作業(ウィンチを本体に取り付けるために必要となる1又は複数の作業)」の”少なくともいずれか”を、ウィンチを着脱位置に保持して行えばよい。(上述の実施形態では、「ウィンチを本体に取り付ける作業」の一部である「ピン30pによりウィンチ22と各シリンダ30とを結合する作業(S13)」を、ウィンチ22を着脱位置P2に保持して行い、「ウィンチを本体に取り付ける作業」の一部である「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付ける作業(S17)」を、ウィンチ22を取付位置P1に保持し、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態としてマスト9と旋回フレーム2aとの間の空間Vを利用して行う
1 クローラクレーン(作業機械)
2 上部旋回体
2a 旋回フレーム(本体)
7 ブーム
9 マスト(支持部材)
12 ガイライン(接続部材)
13 ロープ(連結部材)
22 ウィンチ
30 シリンダ(移動部材)
P1 取付位置
P2 着脱位置
V 空間

Claims (8)

  1. ブームが起伏可能に取り付けられる本体と、
    前記本体に取り付けられると共に、接続部材を介して前記ブームと接続され、前記接続部材を介して前記ブームを支持する支持部材と、
    前記本体に取り付けられたウィンチとを備え、
    前記本体と前記支持部材とは、分離可能であり、
    前記ウィンチは、前記本体及び前記支持部材の双方に対して着脱可能であり、
    前記本体に、前記ウィンチを取付位置と前記取付位置から前記本体の外側に離隔した着脱位置とに移動させることが可能な移動部材が設けられたことを特徴とする作業機械。
  2. 前記支持部材は、前記本体に起伏可能に取り付けられ、前記本体に対して起伏することにより前記接続部材を介して前記ブームを前記本体に対して起伏させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記ウィンチは、前記支持部材が前記本体に取り付けられたときに前記支持部材において前記ウィンチと対向する位置に装着可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機械。
  4. 前記ウィンチは、前記支持部材に連結された連結部材の巻出し及び巻取りが可能であり、前記連結部材の巻出し及び巻取りにより前記ブームを起伏させるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械。
  5. ブームが起伏可能に取り付けられる本体と、前記本体に取り付けられると共に、接続部材を介して前記ブームと接続され、前記接続部材を介して前記ブームを支持する支持部材と、前記本体に取り付けられたウィンチとを備え、前記本体と前記支持部材とは、分離可能であり、前記ウィンチは、前記本体及び前記支持部材の双方に対して着脱可能であり、前記本体に、前記ウィンチを取付位置と前記取付位置から前記本体の外側に離隔した着脱位置とに移動させることが可能な移動部材が設けられた作業機械における、前記本体に対する前記ウィンチの着脱方法であって、
    前記移動部材によって前記ウィンチを前記取付位置から前記着脱位置に移動させ、前記ウィンチを前記着脱位置に保持して、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部を行うウィンチ取外工程、及び、
    前記ウィンチを前記着脱位置に保持して、前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部を行うウィンチ取付工程の少なくとも一方を備えたことを特徴とする着脱方法。
  6. 前記支持部材は、前記本体に起伏可能に取り付けられ、前記本体に対して起伏することにより前記接続部材を介して前記ブームを前記本体に対して起伏させるように構成されており、
    前記ウィンチ取外工程において、前記支持部材を前記本体に対して起こした状態として、前記支持部材と前記本体との間の空間を利用して、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部を行い、
    前記ウィンチ取付工程において、前記支持部材を前記本体に対して起こした状態として、前記空間を利用して、前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部を行うことを特徴とする請求項5に記載の着脱方法。
  7. 前記ウィンチは、前記支持部材が前記本体に取り付けられたときに前記支持部材において前記ウィンチと対向する位置に装着可能であり、
    前記ウィンチ取外工程において、前記支持部材が前記本体に取り付けられた状態で、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部と前記ウィンチを前記支持部材に取り付ける作業とを行い、
    前記ウィンチ取付工程において、前記支持部材が前記本体に取り付けられた状態で、前記ウィンチを前記支持部材から取り外す作業と前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部とを行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の着脱方法。
  8. 前記ウィンチは、前記支持部材に連結された連結部材の巻出し及び巻取りが可能であり、前記連結部材の巻出し及び巻取りにより前記ブームを起伏させるように構成されており、
    前記ウィンチ取外工程において、前記連結部材と前記本体から取り外された前記ウィンチとを前記支持部材に取り付けることを特徴とする請求項5〜のいずれか1項に記載の着脱方法。
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