JP6776740B2 - 作業機械、及び、作業機械における本体に対するウィンチの着脱方法 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係るクローラクレーン1は、図1に示すように、上部旋回体2、旋回ベアリング3、下部走行体4、キャブ(運転室を画定する筐体)5、ブーム7、フック8及びマスト9を有する。
本発明の参考形態は、クローラクレーンの構成は上述の実施形態と同じであるが、ウィンチ取外工程及びウィンチ取付工程が上述の実施形態と異なる。
・支持部材は、マストに限定されず、ガントリ等であってもよい。
・ウィンチは、支持部材とブームとを接続する接続部材(上述の実施形態のガイライン12がこれに相当する。)に対して複数のシーブからなる上部スプレッダ(ブーム側スプレッダ)及び下部スプレッダ(支持部材側スプレッダ)が配置された構成において、これら上部スプレッダ及び下部スプレッダに巻回されたロープの巻出し及び巻取りによりブームを起伏させるように構成されてもよい。
・ウィンチは、支持部材が本体に取り付けられたときに支持部材においてウィンチと部分的に対向するが完全には対向しない位置に装着可能であってもよい。
・ウィンチは、ブーム起伏用のウィンチ(上述の実施形態のウィンチ22)に限定されず、例えば吊荷用のウィンチ(上述の実施形態のウィンチ21、又は、さらに付加的に備えられる第2、第3のウィンチ)であってもよい。
・本体に複数のウィンチが取り付けられてもよいし、本体に1つのウィンチが取り付けられてもよい。本体に複数のウィンチが取り付けられている場合、当該複数のウィンチのうちの1つ又は複数を、本体及び支持部材の双方に対して着脱可能としてよい。
・複数のウィンチを支持部材に取り付ける場合には、ウィンチ毎に移動部材を設け、各移動部材により各ウィンチを独立して取付位置と着脱位置とに移動させてもよいし、複数のウィンチに対して1つの移動部材を設け、当該1つの移動部材により複数のウィンチを取付位置と着脱位置とに同時に移動させてもよい。
・ウィンチを本体に取り付けることは、本体に直接ウィンチを取り付けること、及び、本体に取り付けられた移動部材にウィンチを取り付けることの少なくともいずれかのみにより実現してよい。
・支持部材は、本体に対して起伏可能でなくてもよい。
・移動部材は、油圧式のシリンダに限定されず、例えば電動式のシリンダや空圧式のシリンダ等であってもよい。
・移動部材は、ウィンチを上下方向に移動させることに限定されず、ウィンチを任意の方向(左右方向、前後方向等)に移動させてよい。(着脱位置は、取付位置から本体の外側に離隔した位置である限りは、取付位置から上方に離隔した位置であることに限定されず、取付位置から左方、右方、下方等に離隔した位置であってもよい。)
・移動部材は、ウィンチにピン等で結合されることに限定されず、ウィンチを支持するだけであってもよい。
・移動部材は、ウィンチを直接支持して移動させることに限定されず、ウィンチを支持する部材(台座等)を移動させてもよい。移動部材がウィンチを支持する部材を移動させる場合、上述の実施形態のピン30pをウィンチ22とウィンチ22を支持する部材とを結合するものとしてよい。なお、この場合、ウィンチを支持する部材とシリンダとは任意の手段により連結されてよい。
・移動部材の数は、任意である。移動部材が1つの場合、ウィンチの図心に対応する位置に当該1つの移動部材を設けてよい。移動部材が2つの場合、ウィンチの図心に対して左右方向又は前後方向の両側に2つの移動部材を設けてよい。移動部材が4つの場合、上述の実施形態のように、ウィンチの図心に対して左右方向及び前後方向の両側に1つずつ計4つの移動部材を設けてよい。
・各構成要素の結合部材として、上述の実施形態ではピンを用いているが、ピン以外の任意の部材(ボルト、ネジ等)を用いてもよい。
・連結部材の取外し・取付けのタイミング、各ピンの取外し・取付けのタイミング、吊りロープの取付け・取外しのタイミング等は、適宜変更可能である。
例えば、上述の実施形態では、ウィンチ取外工程(図2)において、S3で下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付けるが、これに限定されず、S1〜S6のいずれかの工程で(即ち、S7でマスト9を吊上げる前に)、下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付けてよい。或いは、ウィンチ取外工程において、下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外さず、ロープ13(連結部材)を下部スプレッダ2sから取り外してよい。当該作業も、S1〜S6のいずれかの工程で(即ち、S7でマスト9を吊上げる前に)行ってよい。ただし、上述の実施形態(ロープ13を下部スプレッダ2sから取り外さず、下部スプレッダ2sを旋回フレーム2aから取り外してマスト9に取り付ける形態)の方が、ロープ13を下部スプレッダ2sから取り外す作業を省略することができ、作業効率が向上する。
また、上述の実施形態では、ウィンチ取付工程(図9)において、S14で下部スプレッダ2sをマスト9から取り外して旋回フレーム2aに取り付けるが、これに限定されず、S11〜S17のいずれかの工程で下部スプレッダ2sをマスト9から取り外して旋回フレーム2aに取り付けてよい。或いは、上記のようにウィンチ取外工程においてロープ13を下部スプレッダ2sから取り外した場合は、ウィンチ取付工程において、ロープ13を下部スプレッダ2sに巻回する作業が必要となる。当該作業も、S11〜S17のいずれかの工程で行ってよい。
・「ウィンチを本体から取り外す作業」は、上述の実施形態では「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aから取り外す作業(S1;S21)」及び「ピン30pをウィンチ22及び各シリンダ30から取り外す作業(S5;S32)」の2つの作業を含むが、これに限定されず、その他任意の作業(例えば、ウィンチに設けられた、当該ウィンチを動作させるための油圧配管や電気系統の配線等を、本体から取り外す作業。当該作業のタイミングは特に限定されない。)を含んでよい。
・「ウィンチを本体から取り外す作業(ウィンチを本体から取り外すために必要となる1又は複数の作業)」の“少なくともいずれか”を、ウィンチを着脱位置に保持して行えばよい。(上述の実施形態では、「ウィンチを本体から取り外す作業」の一部である「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aから取り外す作業(S1)」を、ウィンチ22を取付位置P1に保持し、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態としてマスト9と旋回フレーム2aとの間の空間Vを利用して行い、「ウィンチを本体から取り外す作業」の一部である「ピン30pをウィンチ22及び各シリンダ30から取り外す作業(S5)」を、ウィンチ22を着脱位置P2に保持して行う。)
・「ウィンチを本体に取り付ける作業」は、上述の実施形態では「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付ける作業(S17;S38)」及び「ピン30pによりウィンチ22と各シリンダ30とを結合する作業(S13;S37)」の2つの作業を含むが、これに限定されず、その他任意の作業(例えば、ウィンチに設けられた、当該ウィンチを動作させるための油圧配管や電気系統の配線等を、本体に取り付ける作業。当該作業のタイミングは特に限定されない。)を含んでよい。
・「ウィンチを本体に取り付ける作業(ウィンチを本体に取り付けるために必要となる1又は複数の作業)」の”少なくともいずれか”を、ウィンチを着脱位置に保持して行えばよい。(上述の実施形態では、「ウィンチを本体に取り付ける作業」の一部である「ピン30pによりウィンチ22と各シリンダ30とを結合する作業(S13)」を、ウィンチ22を着脱位置P2に保持して行い、「ウィンチを本体に取り付ける作業」の一部である「ピン2pをウィンチ22及び旋回フレーム2aに取り付ける作業(S17)」を、ウィンチ22を取付位置P1に保持し、マスト9を旋回フレーム2aに対して起こした状態としてマスト9と旋回フレーム2aとの間の空間Vを利用して行う。
2 上部旋回体
2a 旋回フレーム(本体)
7 ブーム
9 マスト(支持部材)
12 ガイライン(接続部材)
13 ロープ(連結部材)
22 ウィンチ
30 シリンダ(移動部材)
P1 取付位置
P2 着脱位置
V 空間
Claims (8)
- ブームが起伏可能に取り付けられる本体と、
前記本体に取り付けられると共に、接続部材を介して前記ブームと接続され、前記接続部材を介して前記ブームを支持する支持部材と、
前記本体に取り付けられたウィンチとを備え、
前記本体と前記支持部材とは、分離可能であり、
前記ウィンチは、前記本体及び前記支持部材の双方に対して着脱可能であり、
前記本体に、前記ウィンチを取付位置と前記取付位置から前記本体の外側に離隔した着脱位置とに移動させることが可能な移動部材が設けられたことを特徴とする作業機械。 - 前記支持部材は、前記本体に起伏可能に取り付けられ、前記本体に対して起伏することにより前記接続部材を介して前記ブームを前記本体に対して起伏させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
- 前記ウィンチは、前記支持部材が前記本体に取り付けられたときに前記支持部材において前記ウィンチと対向する位置に装着可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機械。
- 前記ウィンチは、前記支持部材に連結された連結部材の巻出し及び巻取りが可能であり、前記連結部材の巻出し及び巻取りにより前記ブームを起伏させるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械。
- ブームが起伏可能に取り付けられる本体と、前記本体に取り付けられると共に、接続部材を介して前記ブームと接続され、前記接続部材を介して前記ブームを支持する支持部材と、前記本体に取り付けられたウィンチとを備え、前記本体と前記支持部材とは、分離可能であり、前記ウィンチは、前記本体及び前記支持部材の双方に対して着脱可能であり、前記本体に、前記ウィンチを取付位置と前記取付位置から前記本体の外側に離隔した着脱位置とに移動させることが可能な移動部材が設けられた作業機械における、前記本体に対する前記ウィンチの着脱方法であって、
前記移動部材によって前記ウィンチを前記取付位置から前記着脱位置に移動させ、前記ウィンチを前記着脱位置に保持して、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部を行うウィンチ取外工程、及び、
前記ウィンチを前記着脱位置に保持して、前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部を行うウィンチ取付工程の少なくとも一方を備えたことを特徴とする着脱方法。 - 前記支持部材は、前記本体に起伏可能に取り付けられ、前記本体に対して起伏することにより前記接続部材を介して前記ブームを前記本体に対して起伏させるように構成されており、
前記ウィンチ取外工程において、前記支持部材を前記本体に対して起こした状態として、前記支持部材と前記本体との間の空間を利用して、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部を行い、
前記ウィンチ取付工程において、前記支持部材を前記本体に対して起こした状態として、前記空間を利用して、前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部を行うことを特徴とする請求項5に記載の着脱方法。 - 前記ウィンチは、前記支持部材が前記本体に取り付けられたときに前記支持部材において前記ウィンチと対向する位置に装着可能であり、
前記ウィンチ取外工程において、前記支持部材が前記本体に取り付けられた状態で、前記ウィンチを前記本体から取り外す作業の少なくとも一部と前記ウィンチを前記支持部材に取り付ける作業とを行い、
前記ウィンチ取付工程において、前記支持部材が前記本体に取り付けられた状態で、前記ウィンチを前記支持部材から取り外す作業と前記ウィンチを前記本体に取り付ける作業の少なくとも一部とを行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の着脱方法。 - 前記ウィンチは、前記支持部材に連結された連結部材の巻出し及び巻取りが可能であり、前記連結部材の巻出し及び巻取りにより前記ブームを起伏させるように構成されており、
前記ウィンチ取外工程において、前記連結部材と前記本体から取り外された前記ウィンチとを前記支持部材に取り付けることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の着脱方法。
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