JPH0664891A - 鉄塔上作業用手動ミニクレーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄塔上において送電線を保守整備するための
ロボット装置等を、送電線の位置に配置する作業を、鉄
塔上の作業現場で確認しながら、手動により正確かつ容
易に行うことができる鉄塔上作業用手動ミニクレーンを
提供する。 【構成】 鉄塔上作業用手動ミニクレーンを、鉄塔上に
固定するための取付け台座部１０と、該台座部１０に連
結固定され、手動により水平方向に回動可能な旋回部２
０と、該旋回部２０の回動部材に連結固定され、手動に
より垂直方向に回動可能なブーム取付部材を有する起伏
部３０と、該起伏部３０のブーム取付部材に連結固定さ
れ、その前端部に誘導滑車４２を有するブーム部４０
と、該ブーム部４０の後端近傍に連結固定され、手動に
より巻取りドラムを回転させる巻上げ部５０とから構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、鉄塔上に固定されて、
ワイヤにより吊り下げられた物を移動させるための鉄塔
上作業用手動ミニクレーンに関し、特に、高圧送電線の
鉄塔上で、送電線の保守整備のためのＳＲリング（難着
雪リング）取付けロボット、取外しロボット、架空送電
線自動損傷検出器等、送電線上に配備されるロボット装
置の設置および移動を行うのに適した、鉄塔上作業用手
動ミニクレーンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、高圧送電線用等の鉄塔において、
作業に必要な物を鉄塔上へ運び上げたり下ろしたりする
ためには、誘導用の滑車を取付けた丸太のような棒材を
簡易台棒として鉄塔上に固定し、地上に設置したウイン
チ等により、台棒上の滑車を介してワイヤを巻き取りあ
るいは巻き戻して、ワイヤに吊り下げられた物を上げ下
げするということが行われている。

【０００３】このような木製簡易台棒の場合、鉄塔上に
固定された台棒自体が移動不能なものであり、作業の途
中でワイヤに吊り下げた物を水平方向に移動させること
はできない。したがって、物を上げる位置に合わせて台
棒を鉄塔上に固定する必要があり、一度台棒を固定した
後に物を上げる位置が変わったときには、新たに台棒の
固定をやり直さなければならない。また、上げ下げの操
作をすべて地上に設置されたウインチ等によって行うた
め、鉄塔上の作業現場からの指示によりその操作が遠隔
的に行われることとなり、人手がかかるとともに、微妙
な操作を行うことが困難である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、高圧送電線
の鉄塔上における既設の送電線の保守整備については、
近年、その省力化が進められており、既に本願出願人に
よっても、送電線に吊り下げられた状態で走行しなが
ら、送電線に取付けられた難着雪リングを取り外すよう
に構成された難着雪リング取外しロボット（特開平４−
４２７１３号公報）等が開発、提案されているように、
今後益々このようなロボット装置の使用が多くなるもの
と予想される。

【０００５】しかしながら、そのような送電線の保守整
備のためのロボット装置を送電線上に配備するには、鉄
塔上において該装置を送電線の位置に合わせて正確に配
置できるように移動させることが必要となる。また、該
装置を１本の送電線から他の送電線へ水平方向に移動さ
せることも必要となってくるため、前記した従来の木製
簡易台棒のようなものでは、そのような装置の送電線へ
の設置および移動作業に対応することができないという
問題がある。

【０００６】

【発明の目的】本発明は、前記した従来の木製簡易台棒
のような鉄塔上作業用装置の持つ問題を解消するもので
あり、鉄塔上に固定されたブームの起伏・旋回、およ
び、ワイヤの巻き取り・巻き戻しを、鉄塔上にて手動に
より行える装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段および作用】前記の課題を
解決しその目的を達成するために、本発明の鉄塔上作業
用手動ミニクレーンは、鉄塔上に固定するための取付け
台座部と、該取付け台座部に連結固定され、手動により
水平方向に回動可能に取付けられた回動部材を有する旋
回部と、該旋回部の回動部材に連結固定され、手動によ
り垂直方向に回動可能に取付けられたブーム取付部材を
有する起伏部と、該起伏部のブーム取付部材に連結固定
され、その前端部に誘導滑車を有するブーム部と、該ブ
ーム部の後端近傍に連結固定される手動巻上げ部とから
なる構成とされている。

【０００８】さらに、そのような構成の本発明の鉄塔上
作業用手動ミニクレーンにおいては、それを鉄塔上にて
設置し易いように、取付け台座部、旋回部、起伏部、ブ
ーム部および巻上げ部の各部を、ボルトとナット等によ
り、取外し可能に連結固定するように構成することがで
きる。旋回部においては、該旋回部の回動部材の動きに
セルフロック機能を持たせるために、旋回部本体内にウ
ォームギヤを有し、該ウォームギヤのウォームが、ハン
ドルにより回転されて、該ウォームと噛合するウォーム
ホイールが、回動部材を介して起伏部を旋回させるよう
に構成することができる。起伏部においては、該起伏部
のブーム取付部材の動きにセルフロック機能を持たせる
ために、ブーム取付部材と、該ブーム取付部材側にその
一端が枢支されたネジ棒と、起伏部の本体側に枢着さ
れ、該ネジ棒の他端近傍を挿通して移動自在に保持する
ネジ棒挿通部材と、該ネジ棒挿通部材よりもネジ棒の他
端側に位置して、該ネジ棒に螺合されたハンドルとを有
するように構成することができる。巻上げ部において
は、該巻上げ部の巻取りドラムの動きにセルフロック機
能を持たせるために、巻上げ部本体内にウォームギヤを
有し、該ウォームギヤのウォームが、ハンドルにより回
転されて、該ウォームと噛合するウォームホイールが、
出力軸に固定された巻取りドラムを回転させるように構
成することができる。

【０００９】本発明の鉄塔上作業用手動ミニクレーン
は、前述したように構成されており、鉄塔上に取付け台
座部によって固定される。そして、ブーム部に連結固定
された巻上げ部から、該ブーム部前端の誘導滑車を介し
て下ろされたワイヤに、ロボット等の装置を吊り下げ、
手動により巻上げ部の巻取りドラムを回転させることに
より、該装置は送電線の近くにまで引き上げられる。つ
いで、それぞれに設けられた各ハンドルを手動で操作す
ることにより、ブーム部を旋回または起伏させることが
できる。したがって、吊り下げられた該装置を、前後ま
たは左右に移動させることができ、さらに巻上げ部の手
動操作により上下に移動されて、送電線に配備するため
に適切な位置に正確に配置することができる。そして、
本発明の鉄塔上作業用手動ミニクレーンによる作業を行
う際には、作業をする人が該装置の移動状態をすぐ近く
で確認しながら直接手動により行うものであるため、送
電線上に該装置を位置決めして配置するような微妙な動
作を容易かつ正確に行うことができるものである。ま
た、前述したように本発明のクレーンは、鉄塔上におい
て、送電線を保守整備するためのロボットのような装置
を、送電線の位置に合わせて正確に配置することの他
に、それ等の作業装置を同じ鉄塔上の異なる送電線間に
移動させることができる。

【００１０】

【実施例】以下、図示された一実施例に従って、本発明
の鉄塔上作業用手動ミニクレーンの構成を説明する。
（なお、以下の説明においては、鉄塔に近い方を後、鉄
塔から離れた方を前とする）図１および図２に示される
ように、本発明の鉄塔上作業用手動ミニクレーン１は、
高圧送電線の鉄塔２における送電線よりも上部位置にお
いて、取付け台座部１０によって、ブーム部４０を前方
に突出させるように、鉄塔２の側部に固定される。

【００１１】この手動ミニクレーン１は、図２に示され
るように、鉄塔２の側部に固定するための取付け台座部
１０と、該取付け台座部１０に連結して固定される旋回
部２０と、該旋回部２０に連結して固定される起伏部３
０と、該起伏部３０に連結して固定されるブーム部４０
とから構成される。そして、前記ブーム部４０には、手
動巻上げ部５０を設けて、吊りワイヤｗを手動で巻き取
る機構を構成している。また、前記各構成部材は、駆動
機構以外は、アルミ等により構成され、ボルトとナット
等により分解可能に結合されており、図３に示されるよ
うにブーム４１を角度θだけ移動させるようにしてい
る。

【００１２】前記手動ミニクレーン１の構成について、
さらに詳しく説明すると、取付け台座部１０は、鉄塔へ
の取付け箇所となる後端部と、旋回部２０の取付け箇所
となる前端部とを、アングル材で結合したもので、鉄塔
へ適宜の手段によって固定される。なお、台座部１０の
鉄塔への固定が不安定な場合に備えて、さらに鉄塔への
支線を取れるように、図４に示されるように、Ｕフック
１１が数箇所に設けられている。また、前記Ｕフック１
１は、地上と鉄塔との間で、装置を移動させる際にも使
用できる。

【００１３】前記取付け台座部１０の前端には、前方に
突出するように、旋回部２０がボルトとナットにより取
外し可能に固定されている。この旋回部２０は、図７に
示されるように、取付け台座部１０に固定される本体２
１と、該本体２１に対して水平方向に回動可能に取付け
られる回動部材２２とから構成される。そして、本体２
１の側方に配置されたハンドル２３を手動で回すことに
より、ウォーム２４と、該ウォーム２４と噛合するウォ
ームホイール２５とからなるウォームギヤ装置を介し
て、回動部材２２が回動される機構となっている。

【００１４】旋回部２０の回動部材２２の上部には、起
伏部３０がボルトとナットにより取外し可能に固定され
ている。前記起伏部３０は、図４ないし図６に示される
ように、旋回部２０の回動部材２２に固定される本体３
１と、該本体３１に対して軸３３を中心として、垂直方
向に回動可能に取付けられるブーム取付部３２とから構
成される。そして、前記ブーム取付部３２は、軸３３に
より支持される部分の前方に、ブーム部４０を連結し、
該連結部の上方には、軸３５を介してネジ棒前端枢着部
３４を設けている。前記ネジ棒前端枢着部３４に対し
て、梯形ネジが刻設されたネジ棒３６の前端部を係合さ
せており、前記ネジ棒３６の後部は、ネジ棒挿通部３７
に係合している。前記ネジ棒挿通部３７は、軸３８を介
して本体３１に揺動可能に支持されており、該ネジ棒挿
通部３７の後部に配置するラチェットタイプのハンドル
３９により、前記ネジ棒３６を挿通部３７に対して前後
に移動させるようにする。したがって、前記ハンドル３
９を手動で回すことにより、図５に示されるように、ネ
ジ棒挿通部３７の後方に係止されるハンドル３９とネジ
棒前端枢着部３４との距離が変化する。そして、ブーム
取付部３２は軸３５を介して引き上げられ、起伏部３０
の本体３１に対して、軸３３を中心として垂直方向に回
動される機構を構成している。

【００１５】前記起伏部３０の本体３１に軸３３により
枢着されたブーム取付部３２の前方には、ブーム部４０
がボルトとナットにより取外し可能に固定されていて、
ブーム取付部３２を軸３３を中心にしてブーム部４０の
ブーム４１を起伏させる。前記ブーム部４０は、前記図
２にもとづいて説明したように、その後端部が起伏部３
０のブーム取付部にボルトとナットにより取外し可能に
固定されているブーム４１と、該ブーム４１の前端部に
取付けられるワイヤを誘導するための滑車４２と、ブー
ム４１の中間部に適当数設けられるワイヤ案内部材４３
とから構成される。また、ブーム４１の後端近傍には、
巻上げ部５０がボルトとナットにより取外し可能に固定
されている。

【００１６】巻上げ部５０は、図８および図９に示され
るように、その上部にブーム部４０に対する取付け部を
設けた本体５１と、ワイヤの巻取りドラム５２とから構
成され、本体５１内にはウォームギヤが収納されてい
る。そして、ハンドル５３を手動で回すことにより、そ
れによって回転されるウォーム５４と該ウォーム５４と
噛合するウォームホイール５５とからなるウォームギヤ
を介して、出力軸に固定された巻取りドラム５２が回転
される構造となっている。

【００１７】なお、本発明の実施例においては、巻取り
ドラム５２の直径が２００ｍｍで、６ｍｍのワイヤを５
０ｍ以上巻き取れるように構成することができる。前記
巻上げ部５０のハンドル５３としては、ラチェットタイ
プのハンドルを使用し、ハンドル１回転でワイヤを９４
ｍｍ巻き取ることができるように設定されている。

【００１８】ところで、前記の巻上げ部５０および旋回
部２０には、何れもウォームギヤが使用されており、本
発明の装置では、ウォームギヤの持つ特徴の１つである
セルフロックという現象を利用している。すなわち、図
１０に示されるように、ウォーム４の矢印Ａ方向の回転
に従って、ウォームホイール５は矢印Ｂ方向に容易に回
転することができるが、ウォーム４が静止しているとき
には、ウォームホイール５が回転しようとする力は、矢
印Ｃに示されるウォーム４の軸方向にしか作用しないの
で、ウォームホイール５の回転がロックされる。したが
って、巻上げ部５０におけるワイヤの滑りを自動的にス
トップしたり、旋回部２０における起伏部３０の操作時
以外の無用な旋回を防ぐことができる。また、起伏部３
０における起伏動作のために、そのようなウォームギヤ
ではなく、梯形ネジを刻設したネジ棒３６とそれに螺合
されるラチェットタイプのハンドルを使用しているの
は、ハンドル１回転についての移動角度はずっと小さく
なるが、ブーム部４０を上下方向に起伏させるときに、
巻上げ部５０および旋回部２０にかかる力より大きな力
が加わることを考慮したためである。

【００１９】前述したように構成された本発明の鉄塔上
作業用手動ミニクレーンについて、これにより高圧送電
線の鉄塔上で送電線に保守整備用のロボット装置を設置
する場合について説明する。本発明の鉄塔上作業用手動
ミニクレーンは、駆動部以外の各部材をアルミ等により
構成しているので、従来の木製簡易台棒に比べて重くな
っているが、各部分が取外し可能に連結固定されるもの
であるため、高い鉄塔上でも容易に設置することができ
る。

【００２０】次に、鉄塔上部に固定された手動ミニクレ
ーン１によってロボット装置を送電線上に配置する手順
を説明する。まず、起伏部３０のハンドル３９を手動に
より回し、ブーム取付部３２を起伏部３０の本体３１に
対して軸３３を支点として垂直方向に回動させることに
より、ブーム部４０を垂直方向に適当な角度回動させ
て、その先端部を鉄塔から前方に適当な距離を置くよう
に固定する。そして、前記ブーム部４０に取付けられた
巻上げ部５０から滑車４２を介して垂下されたワイヤの
先端にロボット装置を吊り下げて、巻上げ部５０のハン
ドル５３を手動により回すことにより、巻取りドラム５
２を回転させてワイヤを巻き上げ、ロボット装置を送電
線の近くに引き上げる。

【００２１】さらに、送電線の近くに引き上げられたロ
ボット装置を、旋回部２０のハンドル２３を手動により
回すことによって、回動部材２２を回動させてブーム部
４０を水平に旋回させ、吊り下げられた該装置を送電線
に対して左右水平方向に適当に移動させる。そして、起
伏部３０のハンドル３９を手動により回すことによっ
て、ブーム部４０の角度を変えて、該装置を鉄塔から前
後方向に適当に移動させる。また、再度に亘って、巻上
げ部５０のワイヤを巻き上げ、あるいは巻き戻して、該
装置の上下方向への移動等の操作を適宜行うことによっ
て、該装置を送電線に設置するのに適当な位置に配置す
ることができる。また、本発明の鉄塔上作業用手動ミニ
クレーンは、前記ロボット装置等の設置、あるいは該装
置の同じ鉄塔上の異なる送電線間の移動において特に効
果的に使用できるものであるが、そのような場合のみな
らず、更に、鉄塔上における他のあらゆる作業において
も有効に活用できる可能性を有するものである。

【００２２】

【発明の効果】本発明による鉄塔上作業用手動ミニクレ
ーンについては、送電線の保守整備のためのロボット等
の装置を送電線に設置したり、該装置を同じ鉄塔上の異
なる送電線間に移動させたりするような、鉄塔上におい
て物を移動させながら位置合わせして配置するような場
合に、その物を、前後左右および上下に自在に移動させ
ることができる。しかも、その操作を、鉄塔上の作業現
場において、物の移動状態をすぐ近くで確認しながら、
容易かつ正確に行うことができるものであり、また、特
別な動力手段を必要とせず、手動により動かすことので
きるものであるため、高い鉄塔上に設置して作業するの
に適したコンパクトな構成のものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の鉄塔上作業用手動ミニクレーンの使
用状態を示す斜視図である。

【図２】 本発明の鉄塔上作業用手動ミニクレーンの一
実施例の構成を示す側面図である。

【図３】 図２に示された実施例におけるブーム部の作
動状態を示す説明図である。

【図４】 図２に示された実施例における起伏部の一部
拡大図である。

【図５】 図４に示された起伏部の作動状態を示す説明
図である。

【図６】 図４に示された起伏部の平面図である。

【図７】 図２に示された実施例における旋回部を示す
説明図である。

【図８】 図２に示された実施例における巻上げ部を示
す側面図である。

【図９】 図８に示された巻上げ部の正面図である。

【図１０】 ウォームギヤのセルフロックの説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 鉄塔上作業用手動ミニクレーン、 ２ 鉄塔、
１０ 取付け台座部、 ２０ 旋回部、 ２１
旋回部本体、２２ 回動部材、 ２３ ハンドル、
２４ ウォーム、２５ ウォームホイール、 ３
０ 起伏部、 ３１ 起伏部本体、３２ ブーム
取付部材、 ３６ ネジ棒、 ３７ ネジ棒挿通部
材、３９ ハンドル、 ４０ ブーム部、 ４１
ブーム、４２ 誘導滑車、 ５０ 巻上げ部、
５１ 巻上げ部本体、５２ 巻取りドラム、 ５３
ハンドル、 ５４ ウォーム、５５ ウォーム
ホイール。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鉄塔上に固定するための取付け台座部
   と、 該取付け台座部に連結固定され、手動により水平方向に
   回動可能に取付けられた回動部材を有する旋回部と、 該旋回部の回動部材に連結固定され、手動により垂直方
   向に回動可能に取付けられたブーム取付部材を有する起
   伏部と、 該起伏部のブーム取付部材に連結固定され、その前端部
   に誘導滑車を有するブーム部と、 該ブーム部の後端近傍に連結固定され、手動により巻取
   りドラムを回転させる巻上げ部とからなり、 前記取付け台座部、旋回部、起伏部、ブーム部および巻
   上げ部の各部が取外し可能に連結固定されていることを
   特徴とする鉄塔上作業用手動ミニクレーン。
2. 【請求項２】 旋回部が、その本体内にウォームギヤを
   有し、該ウォームギヤのウォームが、ハンドルにより回
   転されて、該ウォームと噛合するウォームホイールが、
   回動部材を介して起伏部を旋回させるように取付けられ
   ていることを特徴とする、請求項１に記載の鉄塔上作業
   用手動ミニクレーン。
3. 【請求項３】 起伏部が、ブーム取付部材と、該ブーム
   取付部材側にその一端が枢着されたネジ棒と、 起伏部の本体側に枢着されて、該ネジ棒の他端近傍を挿
   通して移動自在に保持するネジ棒挿通部材と、 該ネジ棒挿通部材よりもネジ棒の他端側に位置してネジ
   棒に螺合されたハンドルとを有することを特徴とする、
   請求項１または２に記載の鉄塔上作業用手動ミニクレー
   ン。
4. 【請求項４】 巻上げ部が、その本体内にウォームギヤ
   を有し、該ウォームギヤのウォームが、ハンドルにより
   回転されて、該ウォームと噛合するウォームホイール
   が、出力軸に固定された巻取りドラムを回転させるよう
   に取付けられていることを特徴とする、請求項１または
   ２に記載の鉄塔上作業用手動ミニクレーン。