JP5117786B2 - ジブ付クレーン - Google Patents

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Description

この発明は、伸縮可能なブームの先端部にチルト可能な補助ジブが設けられるジブ付クレーンに関するものである。
従来からクレーン装置には、複数の角筒状のブームが伸縮自在に嵌合させられた多段伸縮ブームを設け、この多段伸縮ブームを車体に起伏可能に装着すると共に、この多段伸縮ブームのトップブームの先端にブームヘッドを取り付け、このブームヘッドに補助ジブを多段伸縮ブームの起伏方向と同方向にチルト可能に装着したホイールクレーンが知られている。
この種のホイールクレーンでは、多段伸縮ブームを略水平まで倒伏させると共に、補助ジブを多段伸縮ブームに沿わせて格納できるようにしている。この場合における補助ジブの格納方式としては種々の方式のものが提案されている。
その一つとして、格納状態においては補助ジブを多段伸縮ブームの下面側に、その基端部をブーム先端部側に向け且つその下面を上方に向けた上下反転状態で配置し且つこれをジブ固定装置により多段伸縮ブーム側に固定する下抱き格納方式が知られている。
この補助ジブを下抱き格納状態から振り出す場合には、補助ジブの使用時には該補助ジブを、その基端部を上記多段伸縮ブームの先端下部に設けたジブ支持部に支持せしめた状態でこれを下方から前方へ振り出すようになっている。
また、この多段伸縮ブームの前方側に振り出された補助ジブは、補助ジブの先端部側とブームヘッドとの間に角度を為して張設されるテンションロッドによって振り出し状態が保持されるようになっている。この場合、チルト用シリンダの伸縮動に伴って補助ジブの多段伸縮ブームに対する取付角、即ちチルト角を調整し得るようにしている。
ところで、このようなジブ付クレーンには、補助ジブにスライダを長手方向に移動可能に保持させ、補助ジブに対して角度を為すようにスライダとトップブームとの間にテンションロッドを介装(張設)すると共に、補助ジブとスライダとの間にチルト用シリンダを介装したものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
このジブ付クレーンでは、シリンダの伸縮によりスライダを補助ジブの長手方向に進退移動させて、補助ジブとテンションロッドとの為す角度を変えることにより、補助ジブのチルト角度を変えることができるようになっている。
特許第3101026号公報
しかしながら、従来は、スライダを設けていると共に、このスライダのガイド部材を補助ジブに設けているために、補助ジブの重量が大きくなり、性能を向上させる上で好ましいものではなかった。
また、ジブ付クレーンでは、テンションロッドの連結作業を低い安全な位置で行い、補助ジブの格納及び振り出しを上空で簡単に行うことができるのが望ましい。
そこで、この発明は、補助ジブを軽量化できると共に、テンションロッドの連結作業を低い安全な位置で行い、補助ジブの格納及び振り出しを上空で簡単に行うことができるジブ付クレーンを提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、請求項1の発明は、伸縮可能なブームにヘッド部が設けられ、補助ジブがジブ作業時にテンションロッド及びチルト用シリンダを介してチルト可能に前記ヘッド部に取り付けられ、前記ブームを縮小させると共に倒伏させたブーム格納時に前記補助ジブ及び前記チルト用シリンダが前記ブームに沿わせられた状態で前記ブームの下面に下抱き状態で固定可能に設けられ、前記補助ジブは前記ヘッド部への取付部を中心に前記ブームの下面側から前側に振り出し可能に設けられている共に、前記テンションロッドは、前記ジブ作業時に互いに連結され、且つ、前記補助ジブの前記ブームへの下抱き時に前記連結を解除させて前記ヘッド部に固定させる第1ロッドと前記補助ジブ側に固定させる第2ロッドを備えるジブ付クレーンであって、前記チルト用シリンダは前記補助ジブにチルト方向に回動可能に連結させられるシリンダ本体及び該シリンダ本体に出没可能に設けられ且つ前記第2ロッドに取り付けられたピストンロッドを備え、前記ブーム格納時に前記補助ジブを前記ブームの下面に固定するジブ固定手段が設けられ、前記ブーム格納時に前記チルト用シリンダのシリンダ本体を前記補助ジブの下部に固定するシリンダ固定手段が設けられ、前記ピストンロッドの外端部と前記補助ジブとのいずれか一方に係止部が設けられ、前記ブーム格納時に前記チルト用シリンダを伸長させたときに前記係止部に係合して前記ピストンロッドの外端部を前記補助ジブに係止させる係止爪が前記補助ジブと前記ピストンロッドの外端部とのいずれか他方に設けられているジブ付クレーンとしたことを特徴とする。
更に、請求項2の発明は、請求項1に記載のジブ付クレーンにおいて、前記第2ロッドは2分割されていることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のジブ付クレーンにおいて、前記係止爪が前記補助ジブの係止部に係合したときに、前記シリンダ固定手段による前記チルト用シリンダの前記補助ジブへの固定を解除可能としたことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載のジブ付クレーンにおいて、前記シリンダ固定手段による前記チルト用シリンダの前記補助ジブへの固定状態を検出するシリンダ固定検出手段が設けられ、前記ブームの起伏角を検出するブーム起伏角検出手段が設けられていると共に、前記ブーム起伏角検出手段により検出される前記ブームの起伏角が所定角度以下のときに、前記シリンダ固定手段による前記チルト用シリンダの前記補助ジブへの固定が前記シリンダ固定検出手段により検出されない場合、前記チルト用シリンダの縮小を規制する制御手段が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、チルト用シリンダをテンションロッドと補助ジブの先端部との間に直接に介装したので、ジブチルトのためのスライダ及びそのガイド部材を設けたジブ付クレーンに比べて、補助ジブを軽量化できる。また、前記ピストンロッドの外端部と前記補助ジブとのいずれか一方に係止部が設けられ、前記ブーム格納時に前記チルト用シリンダを伸長させたときに前記係止部に係合して前記ピストンロッドの外端部を前記補助ジブに係止させる係止爪が前記ピストンロッドの外端部と前記補助ジブとの他方に設けられている構成としたので、チルト用シリンダを縮小させて補助ジブを前記ヘッド部への取付部を中心に前記ブームの下面側から前側に振り出させる際に、チルト用シリンダとテンションロッドが補助ジブに沿った状態から離間するようになるが、それまでに上空で自動的に係止部と係止爪の係止を解除することができる。
また、請求項2の発明によれば、補助ジブを下抱きした状態で、テンションロッドの第2ロッドを第1ロッドに低い位置で容易に連結できる。
更に、請求項3の発明によれば、係止爪が補助ジブの係止部に係合したときに、チルト用シリンダの補助ジブへの固定を解除可能としているので、チルト用シリンダが誤って落下するようなことを確実に防止できる。
また、請求項4の発明によれば、チルト用シリンダが補助ジブに固定されていない状態では、チルト用シリンダを縮小させて、ピストンロッドの係止手段を補助ジブの係止部から外すことができないので、チルト用シリンダが誤って落下するようなことを確実に防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
[構成]
図示しないトラックの車体には水平旋回駆動可能な旋回台が取り付けられていて、この旋回台には図1に示した傾斜するブラケット1が取り付けられている。図1,図2中、2はブラケット1に取り付けられる多段伸縮ブームである。
この多段伸縮ブーム2は、図1に示したように伸縮可能に嵌合された角筒状の第1〜第6ブーム2a〜2fを有する。この第1ブーム(ベースブーム)2aは、基端部がブラケット1の上端部にブーム支持軸3を介して取り付けられていて、ブーム支持軸3を中心に起伏可能になっている。この第1ブーム2aは、図示を省略した起伏用シリンダで起伏させられるようになっている。尚、多段伸縮ブーム2の伸縮機構には周知の構成が採用できるので、その詳細な説明は省略する。
また、第6ブーム(トップブーム)2fの先端部には、多段伸縮ブーム2の起伏方向に延びるブームヘッド4が一体に設けられている。図1中、ブームヘッド4の上端部には第1シーブ5が支持軸5aを介して回転自在に取り付けられ、ブームヘッド4の下端部には複数のシーブ(図示略)からなるシーブアセンブリ6が支持軸6aを介して回転自在に取り付けられている。このブームヘッド4の下端部にはシーブアセンブリ6より前側に突出する突出板部4aが一体に形成され、この突出板部4aにはシーブアセンブリ6の前側に位置させた第2シーブ7が支持軸7aを介して回転自在に取り付けられている。
尚、第1シーブ5は、メインフック用ワイヤ(図示せず)をシーブアセンブリ6に案内可能となっていると共に、サブフック用ワイヤ(図1では図示略)を第2シーブ7に案内可能になっている。この各ワイヤは、旋回台側に設けられるウインチ(図示せず)で巻取・繰り出し可能となっている。
このような構成については、特許第3101026号公報に開示された周知の構成が採用できるので、その詳細な説明は省略する。
図1では、多段伸縮ブーム2が図示しない伸縮機構により最小の長さまで縮小させられると共に、多段伸縮ブーム2が起伏用シリンダ(図示せず)により水平な位置まで倒伏させられたブーム格納時の状態を示している。
この多段伸縮ブーム2の第1ブーム2a側部には、長手方向の図1から明らかなように中央部に位置させてジブ固定装置(ジブ固定手段)8が取り付けられている。このジブ固定装置8は、ブーム格納時においてシリンダ9を伸縮させることにより、補助ジブ10を第1ブーム2aの側部に位置させた横抱き位置(ジブ横格納位置)と、補助ジブ10を第1ブーム2aの下方に位置させた下抱き位置(ジブ下格納位置)とに位置させることができるようになっている。
このジブ固定装置8には、例えば特開2003−341984号公報等に開示された構成を採用することができるので、その詳細な説明は省略する。尚、ジブ固定装置8としては、ブーム格納時に補助ジブ10を下抱き位置と横抱き位置とに固定できれば良いので、他の周知の構成を採用することもできる。図1では、補助ジブ10の長手方向の中央部がジブ固定装置8により下抱き位置に位置させられている。また、ジブ固定装置8と補助ジブ10は、例えば図示を省略した連結ピンを抜き取ることで連結を解除できる。
この補助ジブ10は、図2に示したように、一端部に間隔の狭いシーブ取付板部10a,10aを有し、他端部側に2又の連結アーム部10b,10bを有する。そして、シーブ取付板部10a,10a間には第3シーブ11が回転自在に取り付けられている。また、各連結アーム部10bの先端部には、図1Aに示したように、シーブアセンブリ6の支持軸6aの両端部に係合するU字状の係合切欠(係合凹部)12が形成されている。しかも、支持軸6aは、係合切欠12の開放端側に位置させて連結アーム部10bの先端部10b1,10b1に取り付けた(セットした)ジブセットピン13で係合切欠12から抜け外れないようになっている。尚、補助ジブ10を下抱きしたときに、多段伸縮ブーム2を起伏させる起伏用シリンダ(図示せず)との干渉をさけるため、補助ジブ10は多段伸縮ブーム2に対して斜めに配設される。この為に、図2の左右の連結アーム部10b,10bにそれぞれ設けられる係合切欠12の深さは、右側の連結アーム部10bに設けられる係合切欠の深さが右側の連結アーム部10bに設けられる係合切欠の深さより大きく設定されている。この左右の連結アーム部10b,10bにそれぞれ設けられる係合切欠12は、深さが異なるのみで構成は同じであるので、図示の便宜上、左右の連結アーム部10b,10bにそれぞれ設けられる係合切欠12の一方のみを図1Aに図示している。
また、図1に示したように補助ジブ10の一端部側にはチルト用シリンダ14が配設されている。このチルト用シリンダ14は、シリンダ本体15と、このシリンダ本体15の一端部から出没自在に設けられたピストンロッド16を有する。このシリンダ本体15の他端部(基端部)は補助ジブ10の一端部に支持軸15aを介して回動自在に取り付けられている。
このシリンダ本体15の一端部には、図3,図4に示したように、補助ジブ10とは反対側に位置させて、支持部材17が固定されている。この支持部材17には、シリンダ本体15の軸線と直交する軸線と平行な軸状のガイド部材18が一体に設けられている。また、ピストンロッド16の外端部には、補助ジブ10とは反対側に位置させて、シリンダ本体15の長手方向に延びるカバープレート19の一端部がボルト22で固定されている。そして、このカバープレート19は、ガイド部材18に折返部19aを介して長手方向に移動自在に保持されている。このカバープレート19はチルト用シリンダ14の伸縮にともなってピストンロッド16を覆いサブフック用ワイヤ53がピストンロッド16に当接してピストンロッド16をキズ付けるのを防止するために配置したものである。
また、ピストンロッド16の外端部には、図3に示したように、爪支持部材20が一体に設けられている。この爪支持部材20には、補助ジブ10側に係止爪21が一体に形成されている。この係止爪21の補助ジブ10とは反対側の部分には、先端側から基部に向かうに従って補助ジブ10から徐々に離反する方向に傾斜する傾斜面21aが設けられている。
しかも、補助ジブ10の長手方向の中間部には、図1,図11,図14に示したようにチルト用シリンダ14の伸長時、即ちピストンロッド16の進出時に係止爪21を係止させる係止部23が設けられている。この係止部23は、図14に示したようにU字状に形成されている。
更に、シリンダ本体15の一端部外周面と補助ジブ10との間にはシリンダ固定装置(シリンダ固定手段)25が設けられている。このシリンダ固定装置25は、図1示したような下抱き位置における補助ジブ10の下面(ジブ支持面)10cに図3〜図6の如く突設された一対の支持片26,27と、シリンダ本体15の一端部に突設された支持片28と、シリンダ固定ピン(シリンダ固定具)29を有する。
支持片26には、図6に示したように支持片27と反対側の面に位置させて筒部27aが一体に形成されている。この支持片27には貫通孔27aが形成され、支持片26には筒部26aに跨る貫通孔26bが形成されている。更に、支持片28には貫通孔28aが形成されていると共に、貫通孔28aの一端には内方フランジ28bが係止部として形成されている。
また、シリンダ固定ピン29の中間部には環状溝29aが形成され、シリンダ固定ピン29の一端には環状のツマミ30が一体に設けられている。そして、格納時には、シリンダ本体15側の支持片28を補助ジブ10側の支持片26,27間に配設すると共に、シリンダ固定ピン29を筒部26aを介して貫通孔26b,28a,27aに挿通することにより、シリンダ本体15の一端部が補助ジブ10の下面に固定されている。
尚、シリンダ固定ピン29は筒部26aに割ピン等の抜け止めピン31で固定されている。また、通常は、チルト用シリンダ14等の重量によりシリンダ本体15の一端部側が支持軸15aを中心に下方に回動しようとして、支持片28の内方フランジ28bの上部がシリンダ固定ピン29の環状溝29aの上部に図6の如く係合している。
また、図5に示したように、補助ジブ10には、チルト用シリンダ14が補助ジブ10へ固定されているのを検出するシリンダ固定検出手段29bが取り付けられている。このシリンダ固定検出手段29bには、シリンダ固定ピン29の先端部を検出するリミットスイッチが用いられている。29b1は、シリンダ固定検出手段29bのピン検出レバーである。
更に、チルト用シリンダ14のピストンロッド16の先端部には、図3に示すようにピストンロッド16の軸線と直交する支持軸16aが取り付けられていると共に、この支持軸16aを中心に回動可能なブラケットBが設けられている。このブラケットBには、支持軸16aと直交する支持軸16bが取り付けられている。この支持軸16bの両端部にはテンションロッド32がそれぞれ取り付けられる。
この各テンションロッド32は図1に示したように第1ロッド33と第2ロッド34を有し、各第2ロッド34は2分割された分割ロッド34a,34bを有する。この分割ロッド34aは、図14に示したように、ロッド支持軸16dの両端部にそれぞれ回動可能に取り付けられている。尚、ブームヘッド4の側面には、シーブアッセンブリ6よりも前側に位置させて、第1ロッド33が反時計回り方向に回動するのを規制するストッパ4bが設けられている。
しかも、分割ロッド34a,34bは図1に示したようにロッド支持軸16dと平行な連結ピン(連結軸)34cを介して回動可能に取り付けられている。また、第1ロッド33は、図1中、一端部がブームヘッド4に支持軸33aを介して回動自在に取り付けられている。この支持軸33aは、第1シーブ5より前側に位置させられていると共に、連結ピン34cと平行に設けられている。
尚、この第1ロッド33と第2ロッド34は補助ジブ10の格納時に図1の如く分離されている。しかも、この分離された第1ロッド33の他端部は図示を省略した固定ピン等の固定手段でブームヘッド4に固定される。
<ロッド固定装置35>
また、図1に示したような補助ジブ10の格納時には、チルト用シリンダ14が図3から明らかなように最小となるまで縮小されている。この状態では、図1から明らかなようにチルト用シリンダ14が多段伸縮ブーム2に沿わせられている。しかも、この格納時に、第2ロッド34の分割ロッド34bを補助ジブ10に固定するロッド固定装置(ロッド固定手段)35が図1の如く設けられている。このロッド固定装置35は、図1Bのように分割ロッド34bの先端部に設けられた支持片34b1と、補助ジブ10に突設された支持片36と、この支持片36に分割ロッド34bの端部の支持片34b1を固定するロッド固定ピン37を有する。
そして、ロッド固定ピン37を支持片34b1の連結孔34b2及び支持片36の固定孔38に嵌着することにより、分割ロッド34bが補助ジブ10に固定される。
<ロッド格納サポート装置39>
更に、補助ジブ10の格納時には、第2ロッド34の分割ロッド34aがロッド格納サポート装置(ロッド格納サポート手段)39を介して補助ジブ10に支持される。このロッド格納サポート装置39は、図7(a)〜図7(c)に示したように、下抱き位置における補助ジブ10の下面10cに設けられた一対のロッド支持装置(ロッド支持手段)40,40を有する。このロッド支持装置40,40は、図7(b),図7(c)に示したように補助ジブ10の幅方向に間隔をおいて配設されていると共に、補助ジブ10の長手方向に僅かにずらして設けられている。尚、ロッド支持装置40,40は、構成が同じであって、異なるのは取り付ける向きが左右で反対となっているのみである。
この各ロッド支持装置40は、図7(a)に示したように、下面10cに一体に設けられた固定ブラケット41と、この固定ブラケット41に回動可能に取り付けられる可動ブラケット42を有する。
また、固定ブラケット41は、図7(b)に示したように、補助ジブ10の長手方向に延びる側壁41aと、側壁41aの両側部に一体に設けられ且つ補助ジブ10の幅方向中央に向けて延び且つ互いに対向する一対の支持壁41b,41bを有する。しかも、固定ブラケット41は、側壁41a及び支持壁41b,41bから下面形状(横断面形状)がコ字状に形成されている。
この支持壁41b,41bには下抱き位置において下方に延設された延設部41b1が形成されている。そして、図8(a)に示したように、支持壁41bと延設部41b1との連設部(境界部)には支持孔43が形成され、延設部41b1には係止孔44が形成されている。
また、可動ブラケット42は、図8(b)に示したように、互いに垂直に連設されたガイド部材取付壁42a,42bと、ガイド部材取付壁42bにガイド部材取付壁42a側に鈍角で傾斜するように連設された傾斜壁42cを有する。この傾斜壁42cの両側縁には図7(b)に示したように傾斜側とは反対方向に突出し且つ互いに対向する取付壁42d,42dが一体に形成されている。
尚、各取付壁42dは、傾斜壁42cに対して垂直に設けられている。また、ガイド部材取付壁42a,42bには、ロッドガイド部材45,46がボルト45a,46aを介して着脱可能に取り付けられている。このロッドガイド部材45,46は、例えば合成樹脂等から形成されている。また、各取付壁42dには、図8(b)に示したように、傾斜壁42cの傾斜方向に間隔をおいて係止孔47及び支持孔48が形成されている。
また、固定ブラケット41の支持壁41b,41b間には、ガイド部材取付壁42a,42bを補助ジブ10の幅方向の外側に向けた状態で、可動ブラケット42の傾斜壁42c及び取付壁42dの一部が配設されている。しかも、可動ブラケット42は、支持孔43,48,48,43を貫通する支持ピン(回動軸)49により固定ブラケット41に回動可能に取り付けられている。
ロッド固定位置(図7(a)〜図7(c)参照)
ところで、図7(a)の如く、傾斜壁42cを固定ブラケット41の側壁41aの下端に当接させた状態で、係止ピン50を固定ブラケット41の係止孔44,44に挿通することにより、可動ブラケット42の取付壁42dが図9(a)の如く係止ピン50に当たって、可動ブラケット42が下方に回動するのを規制される。これにより、図9(a)から明らかなように、可動ブラケット42のガイド部材取付壁42aは補助ジブ10の下面10cに対して垂直となり、可動ブラケット42のガイド部材取付壁42bは補助ジブ10の下面10cに対して平行となる。この位置は、図7(a)〜図7(c)のロッド固定位置になる。尚、可動ブラケット42は側壁41aの下端と傾斜壁42cが当接して上方に回動するのも規制されるようになっている。
ロッドガイド位置(図16(a)〜図16(c)参照)
また、図16(a)の如く、傾斜壁42cを側壁41aから離反させると共に補助ジブ10の下面10cに対して垂直となるように下方に向けて、係止ピン50を固定ブラケット41の係止孔44及び可動ブラケット42の係止孔47に挿通することにより、可動ブラケット42は図16(a)〜図16(c)のロッドガイド位置に保持される(図9(b)参照)。
退避位置(図17(a)〜図17(c)参照)
更に、図17(a)の如く、可動ブラケット42のガイド部材取付壁42bを補助ジブ10の下面10cに当接させると共に、係止ピン50を固定ブラケット41の係止孔44,44に挿通することにより、図9(c)の如く可動ブラケット42の取付壁42d,42dの端面が係止ピン50に当たって、可動ブラケット42が下方に回動するのを規制される。この位置は、可動ブラケット42の退避位置となる。
また、図5に示したように、上述したシリンダ固定検出手段29bからの信号は制御回路(制御手段)51に入力されるようになっている。この制御回路51は、チルト用シリンダ14及び多段伸縮ブーム2の起伏用シリンダ(図示せず)の油圧回路51aを作動制御するようになっている。また、この制御回路51には、多段伸縮ブーム2の起伏角を検出するブーム起伏角検出手段51bからの検出信号が入力されるようになっている。このブーム起伏角検出手段51bとしては、例えばポテンショメータやロータリーエンコーダ等を用いることができる。
[作用]
次に、このような構成のジブ付クレーンのジブ格納・張出の作用について説明する。
(i).補助ジブ10の下抱き状態
図1に示したようにブーム格納時に多段伸縮ブーム2は、図示しない伸縮機構により最小の長さまで縮小させられていると共に、起伏用シリンダ(図示せず)により水平な位置まで倒伏させられている。この位置では、補助ジブ10がジブ固定装置8により第1ブーム2aの下方に位置させた下抱き位置に位置させられている。
この下抱き位置では、チルト用シリンダ14のピストンロッド16がシリンダ本体15内に大半が没入させられていて、チルト用シリンダ14が最小の状態まで縮小させられている。
また、この下抱き位置(ジブ格納位置)では、図4および図6に図示するように、シリンダ本体15側の支持片28が補助ジブ10側の支持片26,27間に配設されていると共に、シリンダ固定ピン29が筒部27aを介して貫通孔26b,28a,27aに挿通されていている。これによりシリンダ本体15の一端部が補助ジブ10の下面に固定されている。
この位置では、チルト用シリンダ14等の重量によりシリンダ本体15の一端部側が支持軸15aを中心に下方に回動しようとして、支持片28の内方フランジ28bの上部がシリンダ固定ピン29の環状溝29aの上部に図6の如く係合している。しかも、この位置では、シリンダ固定検出手段29bがシリンダ固定ピン29の先端部を検出して、この検出信号が制御回路51に入力されている。この制御回路51は、この検出信号からチルト用シリンダ14が補助ジブ10へ固定されていると判断している。
また、補助ジブ10の下抱き位置では、図1Bに図示するように、ロッド固定装置35により分割ロッド34bの端部が補助ジブ10の下面10cに固定されている。
しかも、図7(a),図9(a)の如く、傾斜壁42cを固定ブラケット41の側壁41aの下端に当接させた状態で、係止ピン50を固定ブラケット41の係止孔44,44に挿通することにより、可動ブラケット42の取付壁42d,42dが係止ピン50に当たって、可動ブラケット42が下方に回動するのを規制されている。これにより、図7(a),図9(a)から明らかなように、可動ブラケット42のガイド部材取付壁42aは補助ジブ10の下面10cに対して垂直となり、可動ブラケット42のガイド部材取付壁42bは補助ジブ10の下面10cに対して平行となる。
この位置では、図7(a)〜図7(c)および図9(a)で図示し上述したように、テンションロッド32の分割ロッド34aをロッド固定位置にして補助ジブ10に固定している。即ち、この位置では、分割ロッド34aの下端及び側部がガイド部材取付壁42a,42bのロッドガイド部材45,46に当接した状態で保持されている。
尚、図2の左右の連結アーム部10b,10bには図1Aに示したような係合切欠12がそれぞれ設けられるが、左右の連結アーム部10b,10bの係合切欠12は右側の連結アーム部10bに設けられる係合切欠の深さが右側の連結アーム部10bに設けられる係合切欠の深さより大きく設定されている。また、補助ジブ10の他端部側に設けられた連結アーム部10bのU字状の係合切欠(係合凹部)12にシーブアセンブリ6の支持軸6aの端部が嵌合していない状態から、多段伸縮ブーム2を縮小させることにより、補助ジブ10の他端部側に設けられた連結アーム部10bのU字状の係合切欠(係合凹部)12にはシーブアセンブリ6の支持軸6aの端部が嵌合させられる。左右の連結アーム部10b,10bの係合切欠12に支持軸6aの端部を嵌合させた状態では、係合切欠12から支持軸6aの端部が抜け出ないようにジブセットピン13をセットさせるようにしている。尚、左側の連結アーム部10bにセットされるジブセットピン13は、シリンダ固定装置25のシリンダ固定ピン29と兼用するようにしており、補助ジブ10の下抱き状態において、チルト用シリンダ14のシリンダ本体15がシリンダ固定装置25で補助ジブ10に固定されている状態では、左側の連結アーム部10bに(図1Aのジブセットピン13)はセットされない。
(ii).テンションロッドの固定解除
上述した補助ジブ10を下抱き状態から前振り出しするには、先ず、左右の連結アーム部10bの係合切欠12に支持軸6aの端部を嵌合させ、右側の連結アーム部10bにジブセットピン13をセットする。次に、ロッド固定装置35のロッド固定ピン37を補助ジブ10の支持片36の固定孔38及び分割ロッド34bの支持片34b1の連結孔34b2から抜き取って、分割ロッド34bの端部の補助ジブ10の下面10cへの固定を解除する。
一方、ロッド格納サポート装置39を上述のロッド固定位置から図16(a)〜図16(c)のロッドガイド位置にセットする。即ち、図9(b),図16(a)〜図16(c)の如く、可動ブラケット42の傾斜壁42cを固定ブラケット41の側壁41aから離反させると共に補助ジブ10の下面10cに対して垂直となるように下方に向けて、係止ピン50を固定ブラケット41の係止孔44及び可動ブラケット42の係止孔47に挿通することにより、可動ブラケット42を図16(a)〜図16(c)のロッドガイド位置に保持させる。
この位置では、ガイド部材取付壁42a,42b及びロッドガイド部材45,46が45°傾斜した状態でV字状を呈しており、このロッドガイド部材45,46にテンションロッド32の分割ロッド34aが当接した状態で支持されている。
また、図6で図示し上述したようにシリンダ固定装置25の部分において、チルト用シリンダ14が最小に縮小されている状態では、シリンダ本体15の一端部の支持片28に設けた内方フランジ28bの上部がチルト用シリンダ14の自重によりシリンダ固定ピン29の環状溝29aの上部に係合していて、シリンダ固定ピン29を抜き取ることができない状態となっている。
この状態では、シリンダ固定装置25によるチルト用シリンダ14の補助ジブ10への固定を解除できないので、上述のようにロッド固定装置35により分割ロッド34bの端部の補助ジブ10の下面10cへの固定を解除すると共に、ロッド格納サポート装置39により可動ブラケット42を図16,図9(b)のロッドガイド位置に保持させても、チルト用シリンダ14の固定が解除されないので、チルト用シリンダ14の一端部(図1中の左端部)を誤って落下させるようなことは未然に防止できる。
尚、上述のように分割ロッド34bの端部の補助ジブ10の下面10cへの固定を解除すると共に、可動ブラケット42を図16,図9(b)のロッドガイド位置に保持作業と共に、必要な配線や油圧配管の接続を行う。
(iii)チルト用シリンダ14の固定解除
そして、チルト用シリンダ14のピストンロッド16をシリンダ本体15から図1中左方に進出させて、チルト用シリンダ14を図10,図11の如く伸長させる。これにより、ピストンロッド16に連結されたテンションロッド32の第2ロッド34がロッドガイド部材45,46上を摺動しながら図1中左方に移動させられる。
この移動に伴いピストンロッド16側の係止爪21も図1中左方に移動して、チルト用シリンダ14が図10,図11,図14,に示したように係止部23に係合する。この係合に際して、傾斜面21aの作用により、ピストンロッド16の先端部が上方に移動させられて、チルト用シリンダ14が支持軸15aを中心に上方に僅かに回動させられる。
これにより、シリンダ固定装置25の部分においては、図15に示したようにシリンダ本体15の一端部の支持片28に設けた内方フランジ28bの上部がシリンダ固定ピン29の環状溝29aの上部から離反して、シリンダ固定ピン29を支持片27,28,26の貫通孔27a,28a,26bから抜き取ることができる状態となる。
従って、シリンダ固定ピン29を支持片27,28,26の貫通孔27a,28a,26bから抜き取ることにより、シリンダ本体15の一端部の補助ジブ10への固定を解除する。
この解除時には、図10〜図11及び図14に図示するように、ピストンロッドの係止爪21が補助ジブ10の係止部23に係合して係止されているので、チルト用シリンダ14が支持軸15aを中心に下方に回動落下することが防止される。
(iV)テンションロッドの連結
次に、図1のシーブアセンブリ6の支持軸6aに図1Aの如く連結アーム部10bの先端部の係合切欠12を係合させた状態で、シリンダ固定装置25から取り外したシリンダ固定ピン29を図1Aの如くジブセットピン13として左側の連結アーム部10bの先端部10b1に取り付け、支持軸6aが係合切欠12から抜け外れないように連結する。尚、ジブセットピン13の先端部には割ピン13aが着脱可能に装着されて、ジブセットピン13の先端部が連結アーム部10bの先端部10b1,10b1から抜け外れないようにする。
そして、ロッドガイド位置で、第2ロッド34の分割ロッド34bの自由端部を第1ロッド33の下端部に連結ピン(図示せず)で図18のように連結することにより、補助ジブ10及びテンションロッド32のセットを完了する。
次に、図17(a)〜図17(c)および図9(c)の如く、可動ブラケット42のガイド部材取付壁42bを補助ジブ10の下面10cに当接させると共に、係止ピン50を固定ブラケット41の係止孔44,44に挿通することにより、可動ブラケット42の取付壁42d,42dの端面が係止ピン50に当たって、可動ブラケット42が下方に回動するのが規制される。これにより補助ジブ10の振り出し過程で分割ロッド34aが可動ブラケット42に引っ掛かるのを防止する。
(V)補助ジブ10の前振り出し
この後、図19の(イ),図20に示したように、第1シーブ5及び第2シーブ7に掛け渡したサブフック用ワイヤ53にサブフック54を吊下させ、このサブフック54に一端部を係止させた補助ワイヤ55の他端部を第3シーブ11に掛け渡した後、補助ワイヤ55の他端部を多段伸縮ブーム2の第1ブーム2aに設けた係止部56に係止させる。そして、サブフック用ワイヤ53を旋回台(図示せず)側に設けたウインチ(図示せず)で巻き取って張設する。
そして、補助ジブ10のジブ固定装置8による多段伸縮ブーム2への固定を解除する。このジブ固定装置8には上述したように周知のものを採用できるので、その固定及び固定解除についての具体的な説明は省略する。
尚、補助ワイヤ55のセットについては多段伸縮ブーム2を所定角度起伏させた図19の(イ),図20を用いて説明したが、補助ワイヤ55のセットは多段伸縮ブーム2を略水平に倒伏させた格納状態で行われる。
このセット後、図19の(イ),図20に示したように、多段伸縮ブーム2を起伏用シリンダ(図示せず)で所定角度まで起伏させる。
次に、図示しないウインチでサブフック用ワイヤ53を徐々に繰り出すことにより、補助ジブ10をシーブアセンブリ6の支持軸6aを中心に多段伸縮ブーム2の前側に図19(ロ),21の如く鉛直になるまで振り出させる。この後、ウインチ(図示せず)でサブフック用ワイヤ53を更に繰り出して、サブフック用ワイヤ53をサブフック54と第1ブーム2aに設けた係止部56から取り外す。この状態からチルト用シリンダ14を徐々に縮小させると、チルト用シリンダ14側の係止爪21が補助ジブ10の係止部23から抜け出る。そして、補助ジブ10が図19(ハ)[図22]〜(ホ)のようにシーブアセンブリ6の回動軸6a中心に上方に徐々に回動し、テンションロッド32が支持軸33aを中心に上方に徐々に回動する。そして、最終的には、補助ジブ10が図19(ヘ)及び図23の如く起伏させられる。
(Vi)補助ジブ10の格納
また、補助ジブ10の格納は、補助ジブ10の振り出し作業とは逆の手順で行う。この補助ジブ10の格納に際して、図19(ハ)及び図22の如く多段伸縮ブーム2が傾斜している状態から更にチルト用シリンダ14を伸長させて、補助ジブ10を図21の垂下状態にした時に、係止爪21が係止部23に係合させられる。
この状態から制御回路51により制御される油圧回路51bにより図示しない起伏用シリンダを作動制御して、多段伸縮ブーム2を図示しない起伏用シリンダで水平になるまで倒伏させる。この際も、制御回路51にはシリンダ固定検出手段29bからの検出信号が入力されていると共に、ブーム起伏角検出手段51bからの角度検出信号が入力されている。そして、多段伸縮ブーム2の倒伏操作時において多段伸縮ブーム2が所定の起伏角(例えば10°)以下のときに、シリンダ固定検出手段29bがシリンダ固定装置25の部分においてシリンダ固定ピン29の先端部を検出していなければ、チルト用シリンダ14のシリンダ本体15がシリンダ固定装置25で補助ジブ10に固定されていないので、作業者がチルト用シリンダ14を縮小させる操作をしても、制御回路51がチルト用シリンダ14の縮小をしないように制御するようになっている。
この結果、補助ジブ10の格納時において、多段伸縮ブーム2が所定の起伏角(例えば10°)以下のときに、チルト用シリンダ14が補助ジブ10に固定されていない状態では、チルト用シリンダ14を縮小させて、ピストンロッド1の係止手段21を補助ジブ10の係止部23から外すことができないので、チルト用シリンダ14が誤って落下するようなことを確実に防止できる。
従って、この場合にはジブセットピン13を補助ジブ10の左側の連結アーム部10bの先端部10b1から抜き取って、このジブセットピン13をシリンダ固定装置25のシリンダ固定ピン29として用いて、シリンダ固定ピン29(ジブセットピン13)によりシリンダ本体15を補助ジブ10に固定することにより、シリンダ固定ピン29の先端部をシリンダ固定検出手段29bにより検出させ、その検出信号を制御回路51に入力させる。この状態では、作業者がチルト用シリンダ14を縮小させる操作をすると、制御回路51は図5の油圧回路51aを作動制御してチルト用シリンダ14を縮小させるようになっている。
尚、その他の補助ジブ10の格納操作は補助ジブ10の振り出し作業とは逆の手順で行うので、その説明は省略する。
(その他)
以上説明した実施例では、第2ロッド34を2分割した構成としたが、第2ロッド34を2分割せずに一つのロッドで構成しても良い。
また、上述した実施例では、第1ロッド33を一つのロッドから構成したが、第1ロッドを2分割して2つの分割ロッドから構成しても良い。
更に、上述した実施例では、係止爪21をピストンロッド16の外端部に設けた例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、係止爪21は、第2ロッド34の基端部、即ち第2ロッド34の2分割された分割ロッド34aの基端部、或いはブラケットBに設けても良い。
以上説明したように、この発明の実施の形態のジブ付クレーンでは、伸縮可能なブーム(多段伸縮ブーム2)にヘッド部(ブームヘッド4)が設けられ、補助ジブ10がジブ作業時にテンションロッド32及びチルト用シリンダ14を介してチルト可能に前記ヘッド部(ブームヘッド4)に取り付けられ、前記ブーム(多段伸縮ブーム2)を縮小させると共に倒伏させたブーム格納時に前記補助ジブ10及び前記チルト用シリンダ14が前記ブーム(多段伸縮ブーム2)に沿わせられた状態で前記ブーム(多段伸縮ブーム2)の下面に下抱き状態で固定可能に設けられ、前記補助ジブ10は前記ヘッド部への取付部を中心に前記ブーム(多段伸縮ブーム2)の下面側から前側に振り出し可能に設けられている共に、前記テンションロッド32は、前記ジブ作業時に互いに連結され、且つ、前記補助ジブ10の前記ブーム(多段伸縮ブーム2)への下抱き時に前記連結を解除させて前記ヘッド部(ブームヘッド4)に固定させる第1ロッド33と前記補助ジブ10側に固定させる第2ロッド34を備えている。また、前記チルト用シリンダ14は前記補助ジブ10にチルト方向に回動可能に連結させられるシリンダ本体15及び該シリンダ本体15に出没可能に設けられ且つ前記第2ロッド34に取り付けられたピストンロッド16を備えている。しかも、前記ブーム格納時に前記補助ジブ10を前記ブーム(多段伸縮ブーム2)の下面に固定するジブ固定手段が設けられ、前記ブーム格納時に前記チルト用シリンダのシリンダ本体を前記補助ジブの下部に固定するシリンダ固定手段(シリンダ固定装置25)が設けられている。また、前記ピストンロッド16の外端部と前記補助ジブ10とのいずれか一方に係止部23が設けられている。更に、前記ブーム格納時に前記チルト用シリンダ14を伸長させたときに前記係止部23に係合して前記ピストンロッド16の外端部を前記補助ジブ10に係止させる係止爪21が前記補助ジブ10と前記ピストンロッド16の外端部とのいずれか他方に設けられている。
この構成によれば、チルト用シリンダ14をテンションロッド32と補助ジブ10の先端部との間に直接に介装したので、ジブチルトのためのスライダ及びそのガイド部材を設けたジブ付クレーンに比べて、補助ジブ10を軽量化できる。
また、前記ピストンロッド16の外端部と前記補助ジブ10とのいずれか一方に係止部23が設けられ、前記ブーム格納時に前記チルト用シリンダ14を伸長さたときに前記係止部23に係合して前記ピストンロッド16の外端部を前記補助ジブ10に係止させる係止爪21が前記ピストンロッド16の外端部と前記補助ジブ10との他方に設けられている構成としたので、チルト用シリンダ14を縮小させて補助ジブ10を前記ヘッド部への取付部を中心に前記ブームの下面側から前側に振り出させる際に、チルト用シリンダ14とテンションロッド32が補助ジブ10に沿った状態から離間するようになるが、それまでに上空で自動的に係止部23と係止爪21の係止を解除することができる。
また、この発明の実施の形態のジブ付クレーンでは、前記第2ロッド34は2分割されている。この構成によれば、補助ジブ10を下抱きした状態で、テンションロッド32の第2ロッド34を第1ロッド33に低い位置で容易に連結できる。
更に、この発明の実施の形態のジブ付クレーンでは、前記第2ロッド34の前記係止爪21が前記補助ジブ10の係止部23に係合したときに、前記シリンダ固定手段(シリンダ固定装置25)による前記チルト用シリンダ14の前記補助ジブ10への固定を解除可能としている。
この構成によれば、係止爪21が補助ジブ10の係止部23に係合したときに、チルト用シリンダ14の補助ジブ10への固定を解除可能としているので、チルト用シリンダ14が誤って落下するようなことを確実に防止できる。
また、この発明の実施の形態のジブ付クレーンでは、前記シリンダ固定手段(シリンダ固定装置25)による前記チルト用シリンダ14の前記補助ジブ10への固定状態を検出するシリンダ固定検出手段29bが設けられ、前記ブーム(多段伸縮ブーム2)の起伏角を検出するブーム起伏角検出手段が設けられている。しかも、前記ブーム起伏角検出手段51bにより検出される前記ブーム(多段伸縮ブーム2)の起伏角が所定角度以下のときに、前記シリンダ固定手段(シリンダ固定装置25)による前記チルト用シリンダ14の前記補助ジブ10への固定が前記シリンダ固定検出手段29bにより検出されない場合、前記チルト用シリンダ14の縮小を規制する制御手段(制御回路51)が設けられている。
この構成によれば、チルト用シリンダ14が補助ジブ10に固定されていない状態では、チルト用シリンダ14を縮小させて、ピストンロッド1の係止手段21を補助ジブ10の係止部23から外すことができないので、チルト用シリンダ14が誤って落下するようなことを確実に防止できる。
この発明に係るジブ付クレーンを説明する説明図であって、チルト用シリンダを縮小させたときの多段伸縮ブーム及び補助ジブの格納時の側面図である。 図1の補助ジブの基端部の拡大説明図である。 図1の分割ロッドの固定装置の拡大説明図である。 図1の多段伸縮ブームと補助ジブとの関係を示す平面図である。 図1のシリンダとテンションロッドとの連結部の拡大説明図である。 図3のチルト用シリンダ及びシリンダ固定装置を図3の矢印A1方向から見た概略説明図である。 図3のシリンダ固定装置の固定状態を検出するシリンダ固定検出手段と制御手段との関係を示す説明図である。 図3のA2−A2線に沿う断面図であって、シリンダ固定装置の拡大説明図である。 (a)は図1のA3−A3線に沿う断面図、(b)は(a)のロッド格納サポート装置を下方から見た説明図、(c)は(a)の右側面図である。 (a)は図7(a)の固定ブラケットの側面図、(b)は図7(a)の可動ブラケットの側面図である。 (a)〜(c)は図7のロッド格納サポート装置の一部を破断して示した使用状態を示す説明図である。 図1のチルト用シリンダを伸長させたときの多段伸縮ブーム及び補助ジブの側面図である。 図10の要部拡大説明図である。 図11のチルト用シリンダを下方から見た概略説明図である。 チルト用シリンダを伸長させたときのシリンダ固定装置の説明図である。 図11のA4−A4線に沿う断面図である。 図13のA5−A5線に沿う断面図である。 (a)は図10のA6−A6線に沿う断面図、(b)は(a)のロッド格納サポート装置を下から見た説明図、(c)は(a)のロッド格納サポート装置の右側面図である。 (a)は図16のロッド格納サポート装置を格納したときの状態を示す説明図、(b)は(a)のロッド格納サポート装置を下方からみた説明図、(c)は(a)のロッド格納サポート装置の右側面図である。 図10の第1,第2ロッドを結合した状態を示す多段伸縮ブームの側面図である。 図1の補助ジブを多段伸縮ブームの下抱き状態から前側に振り出す際の説明図である。 図1の補助ジブを多段伸縮ブームに下抱格納した状態で、多段伸縮ブームを起仰させた状態を説明する説明図である。 図20の補助ジブを多段伸縮ブームに下抱格納した状態から振り出しし、垂下した状態を説明する説明図である。 図21の補助ジブを、チルト用シリンダを縮小させて前側に振り出させる状態を説明する説明図である。 図22の補助ジブを多段伸縮ブームの前側に振り出しした状態を説明する説明図である。
符号の説明
2・・・多段伸縮ブーム
4・・・ブームヘッド(ヘッド部)
8・・・ジブ固定装置(ジブ固定手段)
10・・・補助ジブ
14・・・チルト用シリンダ
15・・・シリンダ本体
16・・・ピストンロッド
21・・・係止爪
23・・・係止部
25・・・シリンダ固定装置(シリンダ固定手段)
29b・・・シリンダ固定検出手段
32・・・テンションロッド
33・・・第1ロッド
34・・・第2ロッド
51・・・制御回路(制御手段)
51b・・・ブーム起伏角検出手段

Claims (4)

  1. 伸縮可能なブームにヘッド部が設けられ、補助ジブがジブ作業時にテンションロッド及びチルト用シリンダを介してチルト可能に前記ヘッド部に取り付けられ、前記ブームを縮小させると共に倒伏させたブーム格納時に前記補助ジブ及び前記チルト用シリンダが前記ブームに沿わせられた状態で前記ブームの下面に下抱き状態で固定可能に設けられ、
    前記補助ジブは前記ヘッド部への取付部を中心に前記ブームの下面側から前側に振り出し可能に設けられている共に、
    前記テンションロッドは、前記ジブ作業時に互いに連結され、且つ、前記補助ジブの前記ブームへの下抱き時に前記連結を解除させて前記ヘッド部に固定させる第1ロッドと前記補助ジブ側に固定させる第2ロッドを備えるジブ付クレーンであって、
    前記チルト用シリンダは前記補助ジブにチルト方向に回動可能に連結させられるシリンダ本体及び該シリンダ本体に出没可能に設けられ且つ前記第2ロッドに取り付けられたピストンロッドを備え、前記ブーム格納時に前記補助ジブを前記ブームの下面に固定するジブ固定手段が設けられ、前記ブーム格納時に前記チルト用シリンダのシリンダ本体を前記補助ジブの下部に固定するシリンダ固定手段が設けられ、
    前記ピストンロッドの外端部と前記補助ジブとのいずれか一方に係止部が設けられ、
    前記ブーム格納時に前記チルト用シリンダを伸長させたときに前記係止部に係合して前記ピストンロッドの外端部を前記補助ジブに係止させる係止爪が前記補助ジブと前記ピストンロッドの外端部とのいずれか他方に設けられていることを特徴とするジブ付クレーン。
  2. 請求項1に記載のジブ付クレーンにおいて、前記第2ロッドは2分割されていることを特徴とするジブ付クレーン。
  3. 請求項1又は2に記載のジブ付クレーンにおいて、前記係止爪が前記補助ジブの係止部に係合したときに、前記シリンダ固定手段による前記チルト用シリンダの前記補助ジブへの固定を解除可能としたことを特徴とするジブ付クレーン。
  4. 請求項1に記載のジブ付クレーンにおいて、前記シリンダ固定手段による前記チルト用シリンダの前記補助ジブへの固定状態を検出するシリンダ固定検出手段が設けられ、前記ブームの起伏角を検出するブーム起伏角検出手段が設けられていると共に、
    前記ブーム起伏角検出手段により検出される前記ブームの起伏角が所定角度以下のときに、前記シリンダ固定手段による前記チルト用シリンダの前記補助ジブへの固定が前記シリンダ固定検出手段により検出されない場合、前記チルト用シリンダの縮小を規制する制御手段が設けられていることを特徴とするジブ付クレーン。
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