JP3595725B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は作業車に関し、さらに詳細には、車体上に少なくとも起伏動自在であり先端に首振り動自在に設けられた作業台を有したブームを車体上に格納することができる作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業車は車体上に起伏且つ旋回動自在な伸縮ブームと、この伸縮ブームの先端に旋回動自在な作業台とを有して構成されたものがある。これらの伸縮ブームや作業台は車体上に格納されるように構成されており、即ち、作業台を伸縮ブームの先端部に対して旋回させ所定の位置関係となる作業台格納位置に移動させるとともに伸縮ブームを倒伏させて、作業台と伸縮ブームを車体上に格納させることができる。また、高所作業車には作業台が格納状態にあるときに作業者が作業台に乗り降りするためのステップが車体側方に設けられている。このため、作業者は車体側方からステップを登り車体上を移動して作業台内に搭乗することができ、また、作業台に搭乗した作業者は作業台から通路上に降り通路を移動してステップを下って車体側方の地上に降りることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、作業現場の近くにガードレールや壁等がある場合に、これらに沿って高所作業車を停止させると作業者が地上からステップに移動又はステップから降りるための場所を確保することが困難となり、作業者はステップを利用して作業台に乗り降りすることができなくなる。また、車体を安定支持するためのアウトリガジャッキが車体に設けられている場合、このアウトリガジャッキがガードレールや壁等まで一杯に張り出されると、アウトリガジャッキとガードレール間の隙間が小さくなるので、作業者がアウトリガジャッキの外側をまわってステップに接近し、又はステップから降りアウトリガジャッキの外側をまわって車体後部に移動することはできない。このため、作業者はアウトリガジャッキを跨がなければステップに接近し、又は車体後部に移動することができないので、作業者の移動が容易ではなく作業効率を低下させていた。
【0004】
また、ステップが設けられている車体側部には工具を収容する工具箱が設けられているが、車体側部にステップが設けられているので工具箱のスペースをより大きく確保することが困難であり、使い勝手を低下させる、という問題が生じる。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、車両を壁等に接近した状態で停止させても、ステップへの乗降経路を確保することができ、また、工具箱を設置する場所を十分に確保して使い勝手を向上させる作業車を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の作業車(例えば、実施形態における高所作業車1)は、車体上に少なくとも起伏動自在に設けられたブーム(例えば、実施形態における伸縮ブーム19)と、ブームの先端部に旋回動自在に設けられた作業台とを有し、作業台をブームの先端部に対して旋回させ所定の位置関係となる作業台格納位置に移動させるとともにブームを倒伏させて作業台を車体の前部に格納させる作業車であって、車体の後端であってブームよりも少なくとも作業台の作業台格納位置側に設けられ、車体に沿って前後方向に形成されたステップと、ステップと作業台間の車体上に設けられたステップと作業台間を接続する通路(例えば、実施形態における天板部37a、41a)とを有することが好ましい。
【0007】
車両が停止した状態で作業者が作業台に搭乗するには、作業者が車体後部に廻って車体後方からステップを登り、ステップと作業台間を接続する通路を通って作業台まで移動し、作業台内に搭乗する。また、作業台に搭乗した作業者が車両が停止している地上に降りるには、作業台から通路上に降り通路を通って車体後部側へ移動した後に、ステップを下って地上に降りる。
【0008】
車両がガイドレールや壁等に沿って接近して停止している場合でも、ステップが車体の後部から乗り降りできる位置に設けられているので、地上からステップまでの乗降経路が確保され、作業者は容易にステップまで移動し、ステップを登り通路を通って作業台内に搭乗することができる。また、作業台に搭乗した作業者は通路とステップを介して容易に地上に降りることができる。このため、作業効率を向上させることができる。
【0009】
ここで、ステップは車体後部から車体前部側へ延設されて複数の足踏み部を有して構成され、最下部の足踏み部は車体後部の車体幅方向に延設されたアウトリガビームボックスの下面又は後面に取り付けられた足掛台(例えば、実施形態における足掛け部材45)の上面又は足掛台の車体後部側に開口する凹部(例えば、実施形態における開口部45a)の底面であり、下から2段目の足踏み部は最下部の足踏み部の上方に位置するアウトリガビームボックスの上面であり、下から3段目の足踏み部はアウトリガビームボックスの上面よりも車体前方側且つ上方にあり車体上に設けられた荷台(例えば、実施形態における台47)の上面(例えば、実施形態における天板部47a)であり、最上部の足踏み部は荷台の上面よりも車体前方側且つ上方にあり車体上に設けられた工具箱(例えば、実施形態における第2工具箱37)の上面(例えば、実施形態における天板部37a)であり、通路は工具箱(例えば、実施形態における第2工具箱37)の上面(例えば、実施形態における天板部37a)であることが好ましい。
【0010】
作業者がステップを登るには、作業者はステップの前に移動して足掛台の上面又は足掛台に設けられた凹部の底面に一方の足を掛けて体を上方へ引き上げた後に、他方の足をアウトリガボックスの上面に掛けて体を更に上方へ引き上げる。そして、一方の足を荷台の上面に掛け体を上方へ引き上げた後に、他方の足を工具箱の上面に掛け体を更に上方へ引き上げて工具箱上に登る。そして、作業者が工具箱上を通って作業台まで移動して作業台内に搭乗する。また、作業台に搭乗した作業者が地上に降りるには通路とステップの各足踏み部を降りて地上に降りる。
【0011】
ステップの足踏み部として、足掛台、アウトリガボックス、荷台、工具箱の各上面とすることで、ステップが車体後部から車体前部側へ延設され、車体後部から作業者がステップを登り降りすることができる。このため、車両がガイドレールや壁等に沿って接近して停止している場合でも、ステップまでの乗降経路を確保することができ、ステップを登り通路を通って作業台内に容易に搭乗することができ、また、作業台内に搭乗した作業者が通路とステップを通って、容易に地上に降りることができる。
【0012】
また、車体後部であってブームよりも作業台格納位置側に工具箱を有し、工具箱よりも車体後部側であって車体幅方向にアウトリガビームボックスが延設され、工具箱の上部とアウトリガビームボックス間に手すりを有し、ステップは車体後部から車体前部側へ延設されて複数の足踏み部を有して構成され、最下部の足踏み部はアウトリガビームボックスよりも下方であって手すりの下部に形成されて略水平方向に延出する足掛部の上面であり、下から2段目の足踏み部は足掛部の上方のアウトリガビームボックスの上面であり、下から3段目の足踏み部はアウトリガビームボックスの上面よりも車体前方側且つ上方であり工具箱よりも車体後方側の車体上に設けられた荷台の上面であり、最上部の足踏み部は荷台の上面よりも上方に配設された工具箱の上面であり、通路は工具箱の上面であるようにしてもよい。
【0013】
作業者がステップを登るには、作業者がステップの前に移動して足掛部上に一方の足を掛けて体を上方へ引き上げた後に、他方の足をアウトリガボックスの上面に掛けて体を更に上方へ引き上げる。そして、一方の足を荷台の上面に掛け体を上方へ引き上げた後に、他方の足を工具箱の上面に掛け体を更に上方へ引き上げて工具箱上に登る。そして、作業者が工具箱上を通って作業台まで移動して作業台内に搭乗する。また、作業台内に搭乗した作業者は通路とステップを通って地上に降りる。
【0014】
手すりを設け、この手すりの一部を足踏み部として兼用することで、作業者のステップへの登り降りを容易にするとともにステップの構成部品点数を低減させて安価なコストを実現することができる。
【0015】
車体の前部に運転キャビンを設け、この運転キャビンの上部に第2ステップを設け、作業台を作業台格納位置に移動させブームを車体に格納すると作業台が第2ステップの上面に近接して格納され、作業台の下方から第2ステップの一端が車体後部側に突出し、第2ステップは工具箱の上面よりも上方に位置するようにしてもよい。
【0016】
運転キャビンの上部に第2ステップを設けることで、工具箱と作業台間の移動において第2ステップを利用することで、作業台の乗り降りが容易になる。
【0017】
アウトリガビームボックスよりも車体前側の車体の各左右に後輪を有し、工具箱はブームよりも作業台格納位置側であって後輪とアウトリガビームボックスジャッキ間に少なくとも延設されているようにしてもよい。工具箱を後輪とアウトリガビームボックスジャッキ間に少なくとも延設されていることで、工具箱の容積を増加させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。本実施の形態は車体上に起伏且つ旋回動自在な伸縮ブームを有し、この伸縮ブームの先端に旋回動自在な作業台を有した高所作業車の態様を示す。
【0019】
【第1の実施の形態】
第1の実施の形態の高所作業車を図1を使用して説明する。高所作業車1は、図1に示すように、トラックをベースとして構成されており、車体3の前部には運転キャビン5が設けられ、運転キャビン5よりも後方の車体3の前後の各左右には車体3の側方に張り出すとともに下端部を接地させて車体3を安定支持するアウトリガジャッキ7が設けられている。アウトリガジャッキ7は車体3から側方へ突出入可能なアウトリガ9と、このアウトリガ9の先端部に下方へ向かって伸長可能なジャッキ11とを有しいる。アウトリガ9は車体3の幅方向に延設されたアウトリガボックス9aと、このアウトリガボックス9aから突出入可能なアウトリガビーム9bとを有して構成されている。アウトリガボックス9a内には図示しない張出シリンダが内蔵されており、この張出シリンダを伸縮作動させることで、アウトリガビーム9bをアウトリガボックス9aから張り出し及び格納させることができるように構成されている。
【0020】
運転キャビン5の下部と車体3の後部であって車体3の幅方向に一対の前輪13と後輪15とが設けられている。車体3の後部中央には上方へ突出し旋回動自在な旋回台17が設けられ、車体3の内部には図示しない旋回モータが設けられており、この旋回モータの作動により旋回台17を旋回させることができるように構成されている。旋回台17の上部には伸縮ブーム19が枢結され、この伸縮ブーム19の内部に伸縮シリンダ21を内蔵し、この伸縮シリンダ21を伸縮作動させることで伸縮ブーム19が伸縮動する。伸縮ブーム19の中間部と旋回台17の底部間には起伏シリンダ23の両端部が枢結されており、この起伏シリンダ23の伸縮作動により、伸縮ブーム19が起伏作動するように構成されている。
【0021】
伸縮ブーム19の先端部には上下方向に揺動自在な図示しない垂直ポストが設けられている。この垂直ポストの下部には伸縮ブーム19の先端部に内蔵されたレベリンシリンダ25が枢結されており、このレベリンシリンダ25の伸縮作動により伸縮ブーム19の起伏角度に係わらず垂直ポストを常時垂直状態に保持している。垂直ポストの先端部には首振り動自在な水平アーム(図示せず)が接続され、この水平アームの先端部に作業者が搭乗可能な作業台27が取り付けられている。尚、水平アームを設けず、垂直ポストに作業台27を直接取り付けてもよい。また、垂直ポストの上部には高所作業を補助するサブブーム29が設けられている。水平アーム内には図示しない首振りモータが内蔵され、この首振りモータが作動することで作業台27を垂直ポストに対して首振り作動させることができる。このため、作業台27は水平面内で首振り作動するとともに所望の高所位置に移動することができる。また、作業台27を伸縮ブーム19の先端部の左側の位置(以下、「作業台格納位置」と記す。)に首振り移動させるとともに伸縮ブーム19を倒伏させることで、車体3の前部に立設したブーム受け31に伸縮ブーム19が当接して格納され、また、作業台27が運転キャビン5の上方に格納される。
【0022】
車体3の後端中央と作業台27には操作装置33が設けられており、これらの操作装置33に設けられた操作レバーLを手動操作することで、旋回モータ、起伏シリンダ23、伸縮シリンダ21及び首振りモータの作動が操作されて、伸縮ブーム19を起伏、伸縮、旋回作動させ、作業台27を首振り作動させて、作業台27を所望の高所位置に移動させることができる。また、車体後端の操作装置33に設けられたジャッキ操作レバーL2を操作することでアウトリガジャッキ7の作動を操作することができる。
【0023】
前記車体3の左側端部であって、前側のアウトリガジャッキ7と後輪15間及び、後輪15と後側のアウトリガジャッキ7間には工具類を収容する第1工具箱35と第2工具箱37が延設されている。第2工具箱37の下方であって後輪15と後側のアウトリガジャッキ7間には第3工具箱39が設けられている。また、第1工具箱35の上部には車体3の前後方向に延びる第4工具箱41が設けられており、その天板部41aは運転キャビン5の天板部5aの上方に設けられた第2ステップ43の上面よりも下方の位置にあり、天板部41aと第2ステップ43間の段差及び天板部41aと第2工具箱37の天板部37a間の段差は作業者が容易に登り降りすることができるような寸法になっている。
【0024】
後側のアウトリガボックス9aの下面左側部にはU字状の足掛け部材45が設けられている。足掛け部材45はアウトリガボックス9aから下方へ突出し、その下部に足を載せる足掛け部45aが形成されている。足掛け部45aは車体3の後部に廻った作業者が車体3上に搭乗する際に使用される。尚、足掛け部45aの車体幅方向の位置は少なくとも車体3の左側端部から後側の操作装置33の左側面間に形成されていればよい。また、足掛け部45aはアウトリガボックス9aの後端面よりも後方へ突出させることができる。
【0025】
車体後部であって後側の操作装置33の左側と第2工具箱37の車体後側には、箱状の台47が設けられている。この台47の天板部47aは後側のアウトリガボックス9aの上面よりも上方にあるとともに第2工具箱37の天板部37aよりも下方に位置している。また、これらの高さ関係はこれらをステップの足踏み部として作業者が足を掛けて登り降りすることができるような寸法をもって構成されている。第2工具箱37の後側の側壁上部と車体左側後端部との間であって台47の左側には屈曲した棒状の手すり49が設けられている。
【0026】
足掛け部材45の足掛け部45aの上面と、足掛け部45aの上方に位置するアウトリガビームボックス9aの上面と、台47の天板部47aと、第2工具箱37の天板部37aとがステップ51の足踏み部材を構成し、最下部の足踏み部が足掛け部材45の足掛け部45aの上面であり、下から2段目の足踏み部は足掛け部45aの上面の上方に位置するアウトリガビームボックス9aの上面であり、下から3段目の足踏み部は台47の天板部47aであり、最上部の足踏み部は第2工具箱37の天板部37aである。
【0027】
次に、第1の実施の形態の高所作業車1の作用を図1を使用して説明する。この高所作業車1を使用して高所作業を行なうには、伸縮ブーム19と作業台27を車体3に格納した状態で、周辺にガイドレールがある作業現場の近くまで車両を移動させた後、アウトリガジャッキ7を張り出すことができるようにガイドレールに平行で且つ所定の間隙を有した位置に車両を停止させる。そして、作業者が運転キャビン5から降り、ガイドレールの無い車体3の側方から車体3の後方に廻り、車体後部の操作装置33の操作レバーL2を操作してアウトリガジャッキ7の張り出し操作を行ない、アウトリガ9を張り出した後にジャッキ11の先端部を接地させて車体3を安定に支持させる。
【0028】
車体3が安定に支持されたことを確認した作業者はステップ51の前に移動して足掛け部材45の足掛け部45aの上面に一方の足を掛けるとともに手すり49を握って体を上方へ引き上げた後に、他方の足をアウトリガボックス9aの上面に掛けて体を更に上方へ引き上げる。そして、一方の足を台47の天板部47aに掛け体を上方へ引き上げた後に、他方の足を第2工具箱37の天板部37aに掛け体を更に上方へ引き上げて、第2工具箱37の天板部37a上に登る。そして、作業者は第2工具箱37の天板部37a上を車体3の前側に移動し、第4工具箱41の天板部41aに登りその上部を移動して第2ステップ43の前まで移動する。そして、作業者が第2ステップ43上に登り、この第2ステップ43上から作業台27に搭乗する。そして、作業者が作業台27に設けられた操作装置33の操作レバーLを操作して伸縮ブーム19や作業台27を移動させて、作業台27を所望の高所位置に移動させた後に、高所作業を行なう。
【0029】
高所作業を終えた作業者は作業台27に設けられた操作装置33の操作レバーLを操作して伸縮ブーム19と作業台27を車体3上に格納した後に、作業台27から第2ステップ43上に降り、第4工具箱41、第2工具箱37、台47、アウトリガボックス9a、足掛け部材45を経由して車体後部の地上に降りる。車体3の側方にガイドレールがあっても、このガイドレールによってステップ51への乗降経路が遮断されることはないので、容易に地上からステップ51に及びステップ51から地上に降りることができ、作業効率の低下を防止することができる。
【0030】
【第2の実施の形態】
次に、第2の実施の形態の高所作業車を図2を使用して説明する。第2の実施の形態では第1の実施の形態との相違点のみを説明し、同一態様部分については同一符号を付してその説明を省略する。図2は高所作業車1の斜め後方から見た斜視図であり、同図に示すように、第2工具箱37の後側側面には台47の天板部47aよりも上方であり第2工具箱37の天板部37aより下方に位置し車体後部側に突出する段部53が設けられている。この段部53の天板部53aがステップ51の複数の足掛け部の一部であり、作業者が第2工具箱37の天板部37aと台47の天板部47a間を容易に登り降りできるような寸法を有して構成されている。段部53の後側側面と台47との間には所定の間隙55が設けられており、この間隙55は作業者の歩幅を考慮して所定の寸法になっている。第2工具箱37の右側上部と台47の天板部47aの右側上部間には棒状の手すり57が設けられている。後側のアウトリガボックス9aの下面であって車体3の左側には錘59が取り付けられている。この錘59は車体3のバランスを保持するためのものである。
【0031】
第2工具箱37の天板部37aの左側後端角部には棒状の手すり61の一端が接続され、手すり61の他端が車体3の左側端部に沿って車体3の後部側に延び段部53上方を略水平方向へ延出した後に、車体3の後部側に進むにしたがって漸次下方へ傾斜し後側のアウトリガボックス9aの上方を乗り越えた後に垂直下方へ屈曲して延出しアウトリガボックス9aの下方で略水平方向に車体内側へ屈曲した後に錘59の左側側面の角部に接続されている。手すり61の下部の水平方向に延出する部分は足掛部63を形成し、ステップ51の最下部の足踏み部を構成している。尚、足掛部63には足の滑りを防止するために、ゴム製の滑り止めが被覆されている。即ち、ステップ51は5つの足踏み部を有して構成され、最下部の足踏み部が手すり61の足掛部63の上面であり、下から2段目の足踏み部が足掛部63よりも上方のアウトリガビームボックス9aの上面であり、下から3段目の足踏み部が台47の天板部47aあり、下から4段目の足踏み部がが段部53の天板部53aであり、最上部の足踏み部が第2工具箱37の天板部37aである。
【0032】
このため、作業者は手すり61の足掛部63に足を掛け、ステップ51の2段目から5段目の足踏み部を登ることで、第2工具箱37の天板部37a上に移動することができ、更に、作業者が第2工具箱37と第4工具箱41上を移動して運転キャビン5上の第2ステップ(図示せず)を登り、第2ステップから作業台(図示せず)内に乗り込むことができる。また、作業台内に搭乗した作業者は第2ステップ、第4工具箱41、第2工具箱37、ステップ51を経由して車体後方の地上に降りることができる。更に、ステップ51への乗り降りが車体後方から行なうことができるので、車体3の側方にガイドレール等があってもステップ51への乗降経路が遮断されることはないので、容易にステップ51へ移動及びステップ51から地上に降りることができ、作業効率の低下を防止することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の作業車によれば、車体の後部であってブームよりも少なくとも作業台の作業台格納位置側にステップを設け、このステップと作業台間の車体上に設けられたステップと作業台間を接続する通路とを設けることで、車両がガイドレールや壁等に沿って接近して停止している場合でも、車体の後部から乗り降りできる位置にステップが設けられているので、作業者の地上からステップまでの乗降経路を確保することができ、ステップを登り通路を通って作業台内に搭乗することができる。また、作業台に搭乗した作業者は通路とステップを介して地上に降りることができる。このため、作業効率を向上させることができる。
【0034】
また、ステップは車体後部から車体前部側へ延設されて複数の足踏み部を有して構成され、最下部の足踏み部を車体後部の車体幅方向に延設されたアウトリガビームボックスの下面又は後面に取り付けられた足掛台の上面又は足掛台の車体後部側に開口する凹部の底面とし、下から2段目の足踏み部を最下部の足踏み部の上方に位置するアウトリガビームボックスの上面とし、下から3段目の足踏み部をアウトリガビームボックスの上面よりも車体前方側且つ上方にあり車体上に設けられた荷台の上面とし、最上部の足踏み部を荷台の上面よりも車体前方側且つ上方にあり車体上に設けられた工具箱の上面とし、通路を工具箱の上面とする場合には、ステップの足踏み部を車体後部から車体前部側へ延設することができ、作業者が車体後部からステップと工具箱を通って作業台に搭乗することができ、また、作業台に搭乗した作業者は通路とステップを通って車体から降りることができる。
【0035】
更に、車体後部であってブームよりも作業台格納位置側に工具箱を有し、工具箱よりも車体後部側であって車体幅方向にアウトリガビームボックスを延設し、工具箱の上部とアウトリガビームボックス間に手すりを設け、ステップは車体後部から車体前部側へ延設されて複数の足踏み部を有して構成され、最下部の足踏み部をアウトリガビームボックスよりも下方であって手すりの下部に形成されて略水平方向に延出する足掛部の上面とし、下から2段目の足踏み部を足掛部の上方のアウトリガビームボックスの上面とし、下から3段目の足踏み部をアウトリガビームボックスの上面よりも車体前方側且つ上方であり工具箱よりも車体後方側の車体上に設けられた荷台の上面とし、最上部の足踏み部を荷台の上面よりも上方に配設された工具箱の上面とし、通路を工具箱の上面とする場合には、手すりの一部を足踏み部として兼用することで、作業者のステップへの登り降りを容易にするとともにステップの構成部品点数を低減させて安価なコストを実現することができる。
【0036】
また、車体の前部に運転キャビンを設け、この運転キャビンの上部に第2ステップを設け、作業台を作業台格納位置に移動させブームを車体に格納すると作業台が第2ステップの上面に近接して格納され、作業台の下方から第2ステップの一端が車体後部側に突出し、第2ステップが工具箱の上面よりも上方に位置する場合には、工具箱と作業台間の移動において第2ステップを利用することで、作業台の乗り降りが容易になる。
【0037】
更に、アウトリガビームボックスよりも車体前側の車体の各左右に後輪を有し、工具箱はブームよりも作業台格納位置側であって後輪とアウトリガビームボックスジャッキ間に少なくとも延設されるようにする場合には、工具箱の容積を増加させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における高所作業車の斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における高所作業車の斜視図である。
【符号の説明】
1 高所作業車(作業車)
3 車体
5 運転キャビン
15 後輪
19 伸縮ブーム(ブーム)
27 作業台
37 第2工具箱(工具箱)
37a 天板部(足踏み部、通路)
41 第4工具箱(工具箱)
41a 天板部(通路)
43 第2ステップ(通路)
45 足掛け部材(足掛台、足踏み部)
45a 開口部(凹部、足踏み部)
47 台(荷台)
47a 天板部(足踏み部)
51 ステップ
61 手すり
63 足掛部(足踏み部)

Claims (5)

  1. 車体上に少なくとも起伏動自在に設けられたブームと、前記ブームの先端部に旋回動自在に設けられた作業台とを有し、前記作業台を前記ブームの先端部に対して旋回させると所定の位置関係となる作業台格納位置に移動させるとともに前記ブームを倒伏させて前記作業台を前記車体の前部に格納させる作業車であって、
    前記車体の後端であって前記ブームよりも少なくとも前記作業台の前記作業台格納位置側に設けられたステップと
    前記ステップと前記作業台間の前記車体上に設けられ、該車体に沿って前後方向に形成された前記ステップと前記作業台間を接続する通路とを有することを特徴とする作業車。
  2. 前記ステップは車体後部から車体前部側へ延設されて複数の足踏み部を有して構成され、最下部の前記足踏み部は車体後部の車体幅方向に延設されたアウトリガビームボックスの下面又は後面に取り付けられた足掛台の上面又は前記足掛台の車体後部側に開口する凹部の底面であり、下から2段目の前記足踏み部は前記最下部の足踏み部の上方に位置する前記アウトリガビームボックスの上面であり、下から3段目の前記足踏み部は前記アウトリガビームボックスの上面よりも車体前方側且つ上方にあり前記車体上に設けられた荷台の上面であり、最上部の前記足踏み部は前記荷台の上面よりも車体前方側且つ上方にあり前記車体上に設けられた工具箱の上面であり、前記通路は前記工具箱の上面であることを特徴とする請求項1記載の作業車。
  3. 前記車体後部であって前記ブームよりも前記作業台格納位置側に工具箱を有し、前記工具箱よりも車体後部側であって車体幅方向にアウトリガビームボックスが延設され、前記工具箱の上部と前記アウトリガビームボックス間に手すりを有し、前記ステップは車体後部から車体前部側へ延設されて複数の足踏み部を有して構成され、最下部の前記足踏み部は前記アウトリガビームボックスよりも下方であって前記手すりの下部に形成されて略水平方向に延出する足掛部の上面であり、下から2段目の前記足踏み部は前記足掛部の上方の前記アウトリガビームボックスの上面であり、下から3段目の前記足踏み部は前記アウトリガビームボックスの上面よりも車体前方側且つ上方であり前記工具箱よりも車体後方側の前記車体上に設けられた荷台の上面であり、最上部の前記足踏み部は前記荷台の上面よりも上方に配設された前記工具箱の上面であり、前記通路は前記工具箱の上面であることを特徴とする請求項1記載の作業車。
  4. 前記車体の前部に運転キャビンを有し、前記運転キャビンの上部に第2ステップを有し、前記作業台を前記作業台格納位置に移動させ前記ブームを前記車体に格納すると前記作業台が前記第2ステップの上面に近接して格納され、前記作業台の下方から前記第2ステップの一端が車体後部側に突出し、前記第2ステップは前記工具箱の上面よりも上方に位置することを特徴とする請求項2又は3記載の作業車。
  5. 前記アウトリガビームボックスよりも車体前側の前記車体の各左右に後輪を有し、前記工具箱は前記ブームよりも前記作業台格納位置側であって前記後輪と前記アウトリガビームボックスジャッキ間に少なくとも延設されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の作業車。
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