JP3214624U - 車載式の道路点検作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】特に道路トンネルの内壁の各高さ位置での作業を安全かつ簡単に行える車載式の道路点検作業機を提供すること。【解決手段】トラック2の荷台に道路点検作業機10が搭載された構成の道路用の点検作業車1を、道路トンネル70内の作業場所に止めて固定する。道路点検作業機10を走行状態から上方および左右に展開して、作業状態10Bに切り替える。上昇させた昇降用枠体14上の昇降・旋回式作業床17を道路トンネル70内の中央を向く横向き位置に旋回し、その上の迫り出し式作業床18を斜め上方に迫り出した位置にする。道路トンネル70の内壁の各高さ位置の作業を複数の作業員が同時に、安全かつ簡単に行える。【選択図】図4
Description
本考案は、道路トンネル内周壁その他の道路施設の点検作業等を行うためにトラックの荷台に搭載して使用される車載式の道路点検作業機に関する。
高速道路等の道路トンネルにおいては、コンクリート製の内周壁の崩落事故等を未然に防止するために、道路トンネル内壁の点検作業および補修・補強作業が定期的に行われる。道路トンネルの点検作業、補修作業には、例えば、既存の高所作業車が使用される。高所作業車は、一般に、トラック等の走行車両の荷台に、油圧昇降式の高所作業用台車が搭載された構造をしている。
既存の高所作業車は、作業員を乗せた台車のリフト量、移動範囲に制限がある。天井高さの異なる道路トンネルの点検作業を行うには不便であり、幅の広い道路トンネル内の各部分の点検作業を効率良く行うことができない。また、台車に乗ることのできる作業員の人数は1人あるいは2、3人である。同時に多数の作業員が、道路トンネル内壁の点検作業を行うことが困難である。
なお、特許文献1〜3には、鉄道トンネルの作業に適した作業用軌陸ダンプカーが提案されている。
本考案の目的は、トラックの荷台に搭載して道路上の作業現場、例えば、道路トンネル内に持ち込み、その内壁等の補修・点検作業等を安全かつ容易に行うのに適した車載式の道路点検作業機を提供することにある。
本考案による、トラックの荷台に搭載して使用される車載式の道路点検作業機は、
トラックの荷台に搭載される荷台取付け用枠体と、
荷台取付け用枠体に昇降可能に搭載された昇降用枠体と、
昇降用枠体を昇降させる手動式の昇降機構と、
昇降用枠体に搭載され、水平姿勢を維持したまま、垂直軸線回りに、前向き位置から時計回りに90度旋回した横向き位置に旋回可能な昇降・旋回式作業床と、
昇降・旋回式作業床に搭載した迫り出し式作業床と、
迫り出し式作業床を、水平姿勢を維持したまま、昇降・旋回式作業床に載った状態から、旋回式作業床の前方および上方に向けて移動して昇降・旋回式作業床から所定量だけ浮き上がった迫り出し状態に移動させる手動式の迫り出し機構と、
を有していることを特徴としている。
トラックの荷台に搭載される荷台取付け用枠体と、
荷台取付け用枠体に昇降可能に搭載された昇降用枠体と、
昇降用枠体を昇降させる手動式の昇降機構と、
昇降用枠体に搭載され、水平姿勢を維持したまま、垂直軸線回りに、前向き位置から時計回りに90度旋回した横向き位置に旋回可能な昇降・旋回式作業床と、
昇降・旋回式作業床に搭載した迫り出し式作業床と、
迫り出し式作業床を、水平姿勢を維持したまま、昇降・旋回式作業床に載った状態から、旋回式作業床の前方および上方に向けて移動して昇降・旋回式作業床から所定量だけ浮き上がった迫り出し状態に移動させる手動式の迫り出し機構と、
を有していることを特徴としている。
本考案の車載式の道路点検作業機には、上記構成に加えて、左右の前側張出式作業床が配置される場合がある。左右の前側張出式作業床は、荷台取付け用枠体の左側部および右側部に取り付けられ、下端を中心として、垂直に起立した起立位置から、それぞれ左右に水平に倒れた張出位置に押し倒し可能である。
また、荷台取付け用枠体の後端部に連結固定された後側作業台と、後側作業台の左側部および右側部のそれぞれに取り付けられ、下端を中心として、垂直に起立した起立位置から、それぞれ左右に水平に倒れた張出位置に押し倒し可能な左右の後側張出式作業床とが配置される場合がある。例えば、後側張出式作業床は前側張出式作業床よりも低い位置とされる。この場合には、後側作業台における左右の一方の側に、相対的に高い位置にある上側作業床が配置され、左右方向の他方の側には、上側作業床よりも低い位置に、下側作業床が配置され、これらの高さ位置に合わせて、上側作業床に取り付けた後側張出式作業床に比べて、下側作業床に取り付けた後側張出式作業床が低い高さ位置とされる。
さらに、迫り出し式作業床の外周縁部、前側張出式作業床の外周縁部、および、後側張出式作業床の外周縁部には、それぞれ、床面上に折り畳まれた位置から垂直に起立した位置に旋回可能な折り畳み式手摺が取り付けられる場合がある。折り畳み式手摺の代わりに、差込式手摺を取り付けてもよい。
本考案の道路点検作業機はトラックの荷台に搭載して、道路用の点検作業車の形態で使用される。作業現場に向かう走行状態の道路点検作業機では、その昇降用枠体が荷台取付け用枠体に引き込まれた収納状態にあり、当該昇降用枠体に搭載されている昇降・旋回式作業床は前向き状態にあり、迫り出し式作業床は昇降・旋回式作業床に載った状態にある。また、後側作業台および前後の張出式作業床を備えている場合には、これらは、左右に張り出されていない起立状態にある。迫り出し式作業床に折り畳み式手摺が取り付けられている場合には、当該折り畳み式手摺は折り畳み状態にある。さらに、前後の張出式作業床に折り畳み式手摺が取り付けられる場合には、当該折り畳み式手摺は折り畳み状態にある。
道路用の点検作業車を、道路上の作業場所、例えば、道路トンネル内の作業場所に止め、トラックに取り付けられているアウトリガ等によって、トラックを確実に固定する。この状態で、道路点検作業機を作業状態となるように展開する。すなわち、昇降用枠体を上昇させて、そこに搭載されている昇降・旋回式作用床を、道路トンネルの天井高に応じた所定高さ位置まで上昇させる。前向き状態にある上昇後の昇降・旋回式作業床を、右旋回させて横向きとし、この上に搭載されている迫り出し式作業床を斜め上方(道路トンネル内の幅方向の中央に向かう方向)に迫り出し、折り畳み式手摺を立てる。また、前後の張出式作業床を左右に張り出し、折り畳み式手摺あるいは差込式手摺を立てる。
作業状態に展開した道路点検作業機には、最も高い位置に、道路トンネルの中央側に迫り出した迫り出し式作業床が位置し、その下側に昇降・旋回式作業床が位置する。前側張出式作業床を備えている場合には、昇降・旋回式作業床の下側に、左右に張り出した前側張出式作業床が位置する。後側作業台および後側張出式作業床を備えている場合には、前側張出式作業床の下側に、後側作業台の左右の後側張出式作業床が位置する。多数の異なる高さ位置において多数の作業員が同時に作業を行うことができる。道路トンネルの内壁から天井までの各高さ位置において、安全かつ容易に作業が行える。
例えば、昇降・旋回式作業床を所定の高さ位置まで上昇させ、この状態で横向き状態となるように旋回させ、その上の迫り出し式作業床をトンネル天井面の中央に向けて斜め上方に迫り出す。迫り出し式作業床を、道路トンネル天井面の最も高い部位に対して、作業に適した高さ位置に設定できる。迫り出し式作業床に乗っている作業員は、道路トンネルの天井面の幅方向の中央部分に手が届き、当該部分に対する作業を安全かつ簡単に行える。
本考案において、手動式の迫り出し機構は四節のリンク機構から構成できる。例えば、四節のリンク機構を、昇降・旋回式作業床の側の下側水平リンク、迫り出し式作業床の側の上側水平リンク、並びに、下側水平リンクと上側水平リンクの間に一定の間隔で平行に架け渡した前側連結リンクおよび後側連結リンクから構成できる。この場合には、前側連結リンクおよび後側連結リンクにおける下側水平リンクとの節点から下方に延びる下端部を前後方向に揺動させる手動式の揺動機構を配置すればよい。揺動機構としては、手動ハンドルによる水平軸の回転を、前側および後側連結リンクの下端部のそれぞれの前後方向の移動に変換する直動機構を用いることができる。
また、昇降用枠体を昇降させるための手動式の昇降機構を、昇降用枠体を垂直方向にガイドするために荷台取付け用枠体に固定した垂直ガイドと、荷台取付け用枠体と昇降用枠体の間に架け渡したワイヤーロープと、ワイヤーロープの巻き取り・繰り出しを行って、ワイヤーロープの架け渡し長さを増減することで昇降用枠体を昇降させる手動式のウインチとから構成できる。
以下に、図面を参照して、本考案を適用した道路用の点検作業車の実施の形態を説明する。
(全体構成)
道路用の点検作業車1は、図1に示すように、トラック2と、このトラック2に搭載した道路点検作業機10とから構成される。トラック2は、一般的に使用されているものであり、車体3に取り付けた前後の車輪4、5、運転席6および荷台7を備えている。また、図示を省略してあるが、車体3の前後には、それぞれ、左右一対のアウトリガが取り付けられている。道路上の作業場所、例えば、道路トンネル内の作業位置において、アウトリガを張り出すことにより、点検作業車1を確実に固定でき、転倒を防止できる。
道路用の点検作業車1は、図1に示すように、トラック2と、このトラック2に搭載した道路点検作業機10とから構成される。トラック2は、一般的に使用されているものであり、車体3に取り付けた前後の車輪4、5、運転席6および荷台7を備えている。また、図示を省略してあるが、車体3の前後には、それぞれ、左右一対のアウトリガが取り付けられている。道路上の作業場所、例えば、道路トンネル内の作業位置において、アウトリガを張り出すことにより、点検作業車1を確実に固定でき、転倒を防止できる。
トラック2の荷台7に搭載されている道路点検作業機10は、図1、図2に示す走行状態10Aにおいては、荷台7の長さ寸法および幅寸法とほぼ同一の状態にある。作業状態10Bにおいては、図4、図5に示すように、各部分が、上方および、荷台7の幅方向の両側に展開された状態に広げられる。
図2、図3を主に参照して説明すると、道路点検作業機10は、トラック2の荷台7に取り付ける直方体形状に組まれた荷台取付け用枠体11を備えている。荷台取付け用枠体11の後端部には後側作業台12が連結固定されている。荷台取付け用枠体11の内側には、差込式手摺枠などの各種の部品を収納するために、複数個の偏平な直方体形状の収納ボックス13が配置されている。荷台取付け用枠体11における上側の部位には、直方体形状に組まれた昇降用枠体14が搭載されている。昇降用枠体14は、手動式の昇降機構15によって、荷台取付け用枠体11に沿って昇降可能である。
昇降用枠体14の上面中央部には旋回用支柱16が垂直に取り付けられている。旋回用支柱16には、前後に長い長方形輪郭の昇降・旋回式作業床17が水平に支持されている。旋回式作業床17は、旋回用支柱16の垂直軸線回りに、図1〜図3に示す前向き位置から、図4、図5に示すように、時計回りに90度旋回した横向き位置に旋回可能である。昇降・旋回式作業床17の上には、迫り出し式作業床18が重なった状態で搭載されている。迫り出し式作業床18は、図3(a)に示す昇降・旋回式作業床17に重なった位置から、水平姿勢を維持した状態で、図3(b1)、(b2)に示すように、昇降・旋回式作業床17の前方に向けて斜め上方に迫り出すことができる。迫り出し式作業床18の迫り出しは、手動式の迫り出し機構19によって行うことができる。
荷台取付け用枠体11の左側部および右側部のそれぞれには、図1〜図3に示すように、垂直に起立した状態で、複数枚の矩形の前側の張出式作業床21L、21Rがそれぞれ取り付けられている。図2においては、内部構造を示すために、前側の張出式作業床21Lの床板を省略し、その枠体を示してある。
張出式作業床21L、21Rは、図1〜図3に示す走行状態においては垂直に起立した起立位置に固定され、図4、図5に示す作業状態においては、左右に水平に倒れた張出位置に固定されて張出床として使用される。同様に、後側作業台12の左側部および右側部のそれぞれには、後側の張出式作業床22L、22Rが取り付けられている。後側の張出式作業床22L、22Rも、図1〜図3に示す走行状態においては、垂直に起立した起立位置に固定される。図4、図5に示す作業状態においては、左右に水平に倒れた張出位置に固定されて張出床として使用される。
また、迫り出し式作業床18の外周縁部には、通路部分を除き、折り畳み式手摺23が取り付けられている。折り畳み式手摺23は、走行状態では、図1(a)に示すように、迫り出し式作業床18の床面上に折り畳まれている。作業状態では、図3(b2)、図4(c)、図5に示すように、垂直に起立させる。昇降・旋回式作業床17の外周縁部の一部にも、折り畳み式手摺24が取り付けられている。また、図4、図5に示すように、昇降用枠体14の外周縁部の一部には、差込式手摺25を取り付け可能である。前側の張出式作業床21L、21Rの三方の外周縁部にも、手摺26を取り付け可能である。本例では、図5から分かるように、後辺縁には張出式作業床21L、21Rに直交する状態に手摺27が取り付けられている。側辺縁および前辺縁には、差込式手摺26を取り付け可能である。後側の張出式作業床22L、22Rにおける三方の外周縁部には、予め、手摺28が取り付けられている。予め取り付けられている手摺27、28を折り畳み式手摺にしてもよい。また、差し込み式手摺を用いることもできる。なお、図5においては、差込式手摺25、26を想像線で示してある。
(各部の構成)
道路点検作業機10の各部は、鋼製パイプなどの線状の構造部材を連結して直方体形状あるいは長方形の枠状に組み立てられたものである。図2、図3を参照して説明すると、荷台取付け用枠体11は、前後に長い下側の水平な矩形枠体31、上側の水平な矩形枠体32、および、これら上下の矩形枠体31、32の連結している複数本の垂直支柱33などから構成されている。昇降用枠体14も鋼製パイプなどの線状の構造部材を連結して直方体状に組み立てたものであり、前後に長い下側の水平な矩形枠体34、上側の水平な矩形枠体35、これらの四隅など連結している複数本の垂直支柱36などを備えている。また、その上面には、必要に応じて鋼板などの床板が敷かれる。
道路点検作業機10の各部は、鋼製パイプなどの線状の構造部材を連結して直方体形状あるいは長方形の枠状に組み立てられたものである。図2、図3を参照して説明すると、荷台取付け用枠体11は、前後に長い下側の水平な矩形枠体31、上側の水平な矩形枠体32、および、これら上下の矩形枠体31、32の連結している複数本の垂直支柱33などから構成されている。昇降用枠体14も鋼製パイプなどの線状の構造部材を連結して直方体状に組み立てたものであり、前後に長い下側の水平な矩形枠体34、上側の水平な矩形枠体35、これらの四隅など連結している複数本の垂直支柱36などを備えている。また、その上面には、必要に応じて鋼板などの床板が敷かれる。
昇降用枠体14の昇降機構15は、昇降用枠体14の昇降をガイドするための4組の垂直ガイド38と、不図示のワイヤーロープと、ワイヤーロープの巻き取り・繰り出しを行う手動式のウインチ39とを備えている。また、荷台取付け用枠体11の四隅の垂直支柱33のそれぞれの内側には、ワイヤーロープ架け渡し用の垂直支柱40が設置されている。垂直支柱40の上下の端には、それぞれ、ワイヤーロープが架け渡されるシーブ41が取り付けられている。これらのシーブ41に架け渡したワイヤーロープの巻き取り・巻き出しをウインチ39によって行う。ワイヤーロープの架け渡し長さを増減することで、昇降用枠体14を、水平姿勢を維持したまま昇降できるように、ワイヤーロープが各シーブ41に架け渡されている。
昇降用枠体14の上に旋回可能に搭載した昇降・旋回式作業床17は、鋼製パイプなどの線状の構造部材を連結して構成した前後に長い水平な矩形枠体42を備えており、この矩形枠体42の上面は鋼板などからなる床板が敷かれている。また、矩形枠体42の後端側の辺には、先に述べたように、折り畳み式手摺24が取り付けられている。
昇降・旋回式作業床17を支持している旋回用支柱16は、昇降用枠体14の側に固定され、昇降・旋回式作業床17の裏面に取り付けた不図示の上側支柱が、軸受を介して、旋回用支柱16に回転可能な状態で差し込まれている。旋回用支柱16と昇降・旋回式作業床17との間には、昇降・旋回式作業床17の旋回範囲を規制する規制用係合部43が設けられている。昇降・旋回式作業床17の旋回範囲を、前向き位置から、時計回りに90度旋回した旋回位置までの範囲に限定している。
また、昇降・旋回式作業床17には、旋回用支柱16を中心として同心円上の等角度の位置に、昇降用枠体14の上面にまで延びる4本の脚44が取り付けられている。各脚44のそれぞれに下端には、固定ピン差込穴が形成されている。昇降用枠体14の側にも、不図示の固定ピン差込穴が形成されている。これらの固定ピン差込穴に固定ピン45(図6(a)参照)を差し込むことで、昇降・旋回式作業床17を、前向き位置および旋回位置のそれぞれに固定できる。なお、昇降・旋回式作業床17の旋回用の軸受機構、旋回位置を固定する機構は、各種のものを用いることができる。
図6は、昇降・旋回式作業床17に搭載されている迫り出し式作業床18の迫り出し機構19を示す側面構成図および平面構成図である。迫り出し式作業床18は、鋼製パイプなどの線状の構造部材を連結して構成した前後方向に長い水平な矩形枠51を備えている。迫り出し式作業床18の手動式の迫り出し機構19は、四節のリンク機構から構成できる。四節のリンク機構は、昇降・旋回式作業床17の上側の矩形枠体における前後方向に延びる左右の枠材52(下側水平枠)と、迫り出し式作業床18を構成している矩形枠51における前後方向に延びる左右の枠材53(上側水平枠)と、これら上側および下側の枠材52、枠材53の間において前後に一定の間隔で平行に架け渡されている左右一対の連結リンク54、55によって構成されている。
また、迫り出し機構19は、一方の側の一対の連結リンク54、55における枠材52に対する節点よりも下方に延びている下端部に連結された水平リンク56と、水平リンク56の端にユニバーサルジョイントを介して連結されている回転軸57と、手動ハンドル58と、手動ハンドル58の回転を回転軸57の中心軸線方向への直線移動に変換する変換機構59とを備えている。変換機構59としてはボールねじ・ナット式のものなどを用いることができる。手動ハンドル58を回すと、回転軸57が前後方向に移動して、それに連結されている水平リンク56によって、前後一対の連結リンク54、55は、昇降・旋回式作業床17に対する節点を中心として、図6(a)、図3(b1)に示す水平に倒れた位置から、図3(b2)に示すように、水平に対して所定の角度に立ち上げた立ち上げ位置まで旋回可能である。
次に、荷台取付け用枠体11の後端に連結固定した後側作業台12は、鋼製パイプなどの線状の構造部材を連結して構成した枠体である。図5から分かるように、本例の後側作業台12は、左側には、一段高い作業床61を備えた上側作業台62を備え、右側には、一段低い作業床63を備えた下側作業台64を備えている。これらはL字状に入り組む状態に形成されている。上側作業台62の前端の床は、下側作業台64の前側に沿って横方向に延びており、その両端には一段高い段面65、66が配置されている。下側作業台64の後端側の床は、上側作業台62の後側に沿って横方向に延びており、その後側には、上側作業台62との間に、これらの中間の高さの段面67が配置されている。また、後端側の床の後側には、手摺付きの階段枠68が配置されている。
上側作業台62の左端縁には、作業床61とほぼ同一高さ位置に、張出式作業床22Lが取り付けられている。下側作業台64の右端縁には、作業床63とほぼ同一高さ位置に、張出式作業床22Rが取り付けられている。これら張出式作業床22L、22Rの三方の縁部には、手摺28が取り付けられている。図4、図5においては張出式作業床22L、22Rが張り出されて、手摺28が起立した状態となっている。手摺28の代わりに、差込式手摺を取り付け可能にしておくこともできる。
(道路点検作業機を用いたトンネル内点検作業)
この構成の道路点検作業機10が搭載された点検作業車1は、図1、図2に示す走行状態で、作業現場である道路トンネルに移動する。走行状態では、昇降用枠体14が荷台取付け用枠体11に引き込まれた位置にあり、その上に、昇降・旋回式作業床17が前向き状態にあり、昇降・旋回式作業床17の床面に、迫り出し式作業床18が載った状態にある。また、前後の張出式作業床21L、21R、22L、22Rは、左右に張り出されていない起立状態にある。迫り出し式作業床18の折り畳み式手摺23は折り畳み状態にあり、昇降用枠体14、前側の張出式作業床21L、21R等に取り付けられる差込式手摺26、床板などの部材は、例えば、収納ボックス13に収納されている。
この構成の道路点検作業機10が搭載された点検作業車1は、図1、図2に示す走行状態で、作業現場である道路トンネルに移動する。走行状態では、昇降用枠体14が荷台取付け用枠体11に引き込まれた位置にあり、その上に、昇降・旋回式作業床17が前向き状態にあり、昇降・旋回式作業床17の床面に、迫り出し式作業床18が載った状態にある。また、前後の張出式作業床21L、21R、22L、22Rは、左右に張り出されていない起立状態にある。迫り出し式作業床18の折り畳み式手摺23は折り畳み状態にあり、昇降用枠体14、前側の張出式作業床21L、21R等に取り付けられる差込式手摺26、床板などの部材は、例えば、収納ボックス13に収納されている。
点検作業車1を、道路トンネル内の作業場所に止め、トラック2に取り付けられている不図示のアウトリガを張り出して、トラック2を確実に固定する。この状態で、道路点検作業機10を作業状態に展開する。すなわち、昇降用枠体14を、道路トンネルの天井高に応じて、所定高さ位置まで上昇させる。また、昇降用枠体14に搭載されている昇降・旋回式作業床17を右旋回させて、道路トンネルの中央側を向く横向きとする。この状態で、迫り出し式作業床18を斜め上方(道路トンネル内の幅方向の中央側)に迫り出し、折り畳み式手摺23を立てる。また、前後の張出式作業床21L、21R、22L、22Rを左右に張り出す。さらに、昇降用枠体14、前側の張出式作業床21L、21Rに差込式手摺25、26を取り付ける。このようにして、道路点検作業機10は、図4、図5に示すように展開されて、作業状態に切り替わる。なお、図4(c)に示すように、迫り出し式作業床18において、トンネル幅方向の中央側に位置する折り畳み式手摺23には、アサガオ29(落下防止用パネル)が取り付けられる。アサガオ29は、予め、折り畳み式手摺23に取り付けておき、作業時に、図に示すように広げるようにしてもよい。
図4(c)に示すように、作業状態に展開した道路点検作業機10には、最も高い位置において、道路トンネル70の中央側に迫り出した迫り出し式作業床18が位置し、その下側に昇降・旋回式作業床17が位置し、その下側に、左右に張り出した前側の張出式作業床21L、21Rが位置する。さらに、その下側に、後側作業台12の左右の後側の張出式作業床22L、22Rが位置する。多数の異なる高さ位置において多数の作業員が同時に作業を行うことができる。道路トンネル70の内壁から天井までの各高さ位置において、完全かつ容易に作業を行うことができる。
1 点検作業車
2 トラック
3 車体
4、5 車輪
6 運転席
7 荷台
10 道路点検作業機
10A 走行状態
10B 作業状態
11 荷台取付け用枠体
12 後側作業台
13 収納ボックス
14 昇降用枠体
15 昇降機構
16 旋回用支柱
17 昇降・旋回式作業床
18 迫り出し式作業床
19 迫り出し機構
21L、21R、22L、22R 張出式作業床
23、24 折り畳み式手摺
25、26 差込式手摺
27、28 手摺
29 アサガオ
31、32 矩形枠体
33 垂直支柱
34、35 矩形枠体
36 垂直支柱
38 垂直ガイド
39 ウインチ
40 垂直支柱
41 シーブ
42 矩形枠体
43 規制用係合部
44 脚
45 固定ピン
51 矩形枠
52、53 枠材
54、55 連結リンク
56 水平リンク
57 回転軸
58 手動ハンドル
59 変換機構
61 作業床
62 上側作業台
63 作業床
64 下側作業台
65、66、67 段面
68 階段枠
70 道路トンネル
2 トラック
3 車体
4、5 車輪
6 運転席
7 荷台
10 道路点検作業機
10A 走行状態
10B 作業状態
11 荷台取付け用枠体
12 後側作業台
13 収納ボックス
14 昇降用枠体
15 昇降機構
16 旋回用支柱
17 昇降・旋回式作業床
18 迫り出し式作業床
19 迫り出し機構
21L、21R、22L、22R 張出式作業床
23、24 折り畳み式手摺
25、26 差込式手摺
27、28 手摺
29 アサガオ
31、32 矩形枠体
33 垂直支柱
34、35 矩形枠体
36 垂直支柱
38 垂直ガイド
39 ウインチ
40 垂直支柱
41 シーブ
42 矩形枠体
43 規制用係合部
44 脚
45 固定ピン
51 矩形枠
52、53 枠材
54、55 連結リンク
56 水平リンク
57 回転軸
58 手動ハンドル
59 変換機構
61 作業床
62 上側作業台
63 作業床
64 下側作業台
65、66、67 段面
68 階段枠
70 道路トンネル
Claims (8)
- トラックの荷台に搭載される荷台取付け用枠体と、
前記荷台取付け用枠体に昇降可能に搭載された昇降用枠体と、
前記昇降用枠体を昇降させる手動式の昇降機構と、
前記昇降用枠体に搭載され、水平姿勢を維持したまま、垂直軸線回りに、前向き位置から時計回りに90度旋回した横向き位置に旋回可能な昇降・旋回式作業床と、
前記昇降・旋回式作業床に搭載した迫り出し式作業床と、
前記迫り出し式作業床を、水平姿勢を維持したまま、前記昇降・旋回式作業床に載った状態から、前記旋回式作業床の前方および上方に向けて移動して前記昇降・旋回式作業床から所定量だけ浮き上がった迫り出し状態に移動させる手動式の迫り出し機構と、
を有している車載式の道路点検作業機。 - 請求項1において、
前記荷台取付け用枠体の左側部および右側部のそれぞれに取り付けられ、下端を中心として、垂直に起立した起立位置から、それぞれ左右に水平に倒れた張出位置に押し倒し可能な左右の前側張出式作業床を有している車載式の道路点検作業機。 - 請求項2において、
前記荷台取付け用枠体の後端部に連結固定された後側作業台と、
前記後側作業台の左側部および右側部のそれぞれに取り付けられ、下端を中心として、垂直に起立した起立位置から、それぞれ左右に水平に倒れた張出位置に押し倒し可能な左右の後側張出式作業床と、
を有しており、
前記後側張出式作業床は前記前側張出式作業床よりも低い位置にある車載式の道路点検作業機。 - 請求項3において、
前記後側作業台は、左右の一方の側に、相対的に高い位置にある上側作業床を備え、左右方向の他方の側には、前記上側作業床よりも低い位置に、下側作業床を備え、
前記上側作業床に取り付けた前記後側張出式作業床の一方に比べて、前記下側作業床に取り付けた前記後側張出式作業床の他方は、低い高さ位置にある車載式の道路点検作業機。 - 請求項3または4において、
前記前側張出式作業床の外周縁部、および前記後側張出式作業床の外周縁部には、それぞれ、床面上に折り畳まれた位置から垂直に起立した位置に旋回可能な折り畳み式手摺が取り付けられているか、あるいは、差込式手摺が取り付け可能となっている車載式の道路点検作業機。 - 請求項1ないし5のうちのいずれか一つの項において、
前記迫り出し式作業床の外周縁部には、床面上に折り畳まれた位置から垂直に起立した位置に旋回可能な折り畳み式手摺が取り付けられているか、あるいは、差込式手摺が取り付け可能となっている車載式の道路点検作業機。 - 請求項1ないし6のうちのいずれか一つの項において、
前記迫り出し機構は、
前記昇降・旋回式作業床の側の下側水平リンク、前記迫り出し式作業床の側の上側水平リンク、並びに、前記下側水平リンクと前記上側水平リンクの間に一定の間隔で平行に架け渡した前側連結リンクおよび後側連結リンクを備えた四節の平行リンク機構と、
前記前側連結リンクおよび前記後側連結リンクにおける前記下側水平リンクとの節点から下方に延びる下端部を前後方向に揺動させる手動式の揺動機構と、
を備えており、
前記揺動機構は、手動ハンドルによる回転軸の回転を、前記下端部の前後方向の移動に変換する直動機構を備えている車載式の道路点検作業機。 - 請求項1ないし7のうちのいずれか一つの項において、
前記昇降機構は、
前記昇降用枠体を垂直方向にガイドする垂直ガイドと、
前記荷台取付け用枠体と前記昇降用枠体との間に架け渡されたワイヤーロープと、
前記ワイヤーロープの巻き取り・繰り出しを行って、前記ワイヤーロープの架け渡し長さを増減することで前記昇降用枠体を昇降させる手動式のウインチと、
を備えている車載式の道路点検作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005149U JP3214624U (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | 車載式の道路点検作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017005149U JP3214624U (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | 車載式の道路点検作業機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3214624U true JP3214624U (ja) | 2018-01-25 |
Family
ID=61007956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017005149U Active JP3214624U (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | 車載式の道路点検作業機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3214624U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023523819A (ja) * | 2020-10-30 | 2023-06-07 | 徐州徐工随車起重机有限公司 | 自走式トンネル整備作業車 |
-
2017
- 2017-11-10 JP JP2017005149U patent/JP3214624U/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2023523819A (ja) * | 2020-10-30 | 2023-06-07 | 徐州徐工随車起重机有限公司 | 自走式トンネル整備作業車 |
JP7483937B2 (ja) | 2020-10-30 | 2024-05-15 | 徐州徐工随車起重机有限公司 | 自走式トンネル整備作業車 |
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