JP2004332491A - 2段式駐車装置 - Google Patents
2段式駐車装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004332491A JP2004332491A JP2003133276A JP2003133276A JP2004332491A JP 2004332491 A JP2004332491 A JP 2004332491A JP 2003133276 A JP2003133276 A JP 2003133276A JP 2003133276 A JP2003133276 A JP 2003133276A JP 2004332491 A JP2004332491 A JP 2004332491A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor plate
- vehicle
- upper floor
- space
- parking device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
【課題】上下2段に格納されている車両を夫々独立に入出車することができるようにした従来の2段式駐車装置では、地下空間を構成して上下方向に3台分の空間が必要であったり、車両の長さ方向に、車両2台分の長さ以上の長い空間を必要としたり、片持ち式のような大型の部材を必要としていた。
【解決手段】そこで本発明では、上段床板1を、平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱2で支持して、水平を維持しつつ車両3の幅方向に昇降可能に構成すると共に、上段床板を昇降させる昇降手段と、上昇位置で保持する保持手段を設置し、上昇位置の上段床板の下方空間を下段駐車空間として構成し、そこには、旋回軸により旋回可能に支持した下段床板を設置した2段式駐車装置を提案している。
【選択図】 図1
【解決手段】そこで本発明では、上段床板1を、平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱2で支持して、水平を維持しつつ車両3の幅方向に昇降可能に構成すると共に、上段床板を昇降させる昇降手段と、上昇位置で保持する保持手段を設置し、上昇位置の上段床板の下方空間を下段駐車空間として構成し、そこには、旋回軸により旋回可能に支持した下段床板を設置した2段式駐車装置を提案している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は2段式駐車装置、特に、上下2段に格納されている車両を夫々独立に入出車することができる2段式駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
都市部において土地の有効利用を図り、必要な駐車スペースを確保するための設備として、従来から各種の2段式駐車設備が提供されており、この中には上下2段に格納されている車両を夫々独立に入出車することができる2段式駐車装置が提案されている。
【0003】
その第1の例としては、例えばマンション等に設置されているもので、上下2段の床板を垂直方向に昇降可能として、夫々の床板を車両の入出車に際して地上面と同一高さとするように構成した2段式駐車装置がある。
【0004】
また第2の例として、特許文献1に記載された2段式駐車装置は、下段駐車空間の側方に、昇降において車両の長さ方向に移動する平行リンク式の昇降機構を設置し、上段の床板を、この昇降機構と、車両の長さ方向にスライドするスライド機構と、旋回機構とにより支持した構成である。
【0005】
また第3の例として、特許文献2に記載された2段式駐車装置は、上段の床板を、片持ちフォークリフト式に垂直昇降し、続いて水平を保持しつつ車両の幅方向に移動して、上段の床板を、下段の駐車空間の上方に移動するように構成したものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−336850号公報
【特許文献2】
特開平8−218663号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上に示した従来の2段式駐車装置では、以下に示すような課題がある。
【0008】
まず第1の例の2段式駐車装置では、上段の床板を地上面と同一高さとするために地下空間が必要であり、このため上下2台の駐車のために、上下方向に3台分の空間を確保しなければならず、全体として大掛りになる。
【0009】
次に特許文献1に示された第2の例の2段式駐車装置では、入出車に際して、上段の車両を支持する床板はスライド機構と平行リンク式昇降機構により、車両の長さ方向に移動して、下段に格納されている車両との干渉を避ける構成であるため、車両2台分の長さ以上の空間を確保しなければならない。
【0010】
次に特許文献2に示された第3の例の2段式駐車装置では、入出車に際して、上段の床板は車両の幅方向に移動するので、第2の例のような長さ方向の空間は不要であるが、上段の床板は片持ち式の支持部材を昇降機構により昇降させる機構であるため、重量が1〜2tもある車両を安定して昇降させるためには、支持部材が極めて大型の部材となり、安全性、安定性の面を考慮すると実現がかなり困難である。
【0011】
本発明では、このような従来の課題を解決することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、まず請求項1では、上段床板を、平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱で支持して、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降可能に構成すると共に、この上段床板を昇降させる昇降手段と、上段床板を上昇位置で保持する保持手段を設置し、上昇位置の上段床板の下方空間を下段駐車空間として構成した2段式駐車装置を提案する。
【0013】
また請求項2では、上段床板を、平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱で支持して、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降可能に構成すると共に、該上段床板を昇降させる昇降手段と、上段床板を上昇位置で保持する保持手段を設置し、上昇位置の上段床板の下方空間を下段駐車空間として構成すると共に、下段駐車空間には、旋回軸により旋回可能に支持した下段床板を設置した2段式駐車装置を提案する。
【0014】
そして請求項3では、上記請求項1、2の発明において、昇降手段は、巻き上げ装置により構成することを提案し、請求項4では、巻き上げ装置に釣合い錘を設けることを提案する。
【0015】
そして請求項5では、保持手段は、回転可能な支柱の少なくとも一つを回転不能とするピンにより構成することを提案している。
【0016】
請求項1の発明によれば、入出車において、上段床板は、平行リンク機構を構成する支柱によって、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降させるので、車両の長さ方向に、長い空間を必要としない。また上段床板に加わる車両の荷重は、平行リンクを構成する支柱により支持するので、片持ち式のような大型の部材を必要としない。
【0017】
また請求項2の発明によれば、下段駐車空間に設置した下段床板を旋回軸により旋回可能に支持しているので、下段床板に格納している車両を、格納位置の車両の方向に対して傾けた位置に簡単に移動することができ、従って下方駐車空間における車両の入出車を、上段床板上に対する車両の入出車と同位置において行うことができる。
【0018】
また請求項3の発明によれば、上段床板の昇降手段が簡素化され、請求項4の発明では、巻き上げ装置の所要動力を低減することができる。
【0019】
また請求項5の発明では、上昇位置の上段床板を簡単な構成で、確実に保持することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は上段床板が上昇位置にある状態を示す正面図、図2は下降させている途中の状態を示す正面図、図3は下段駐車空間を示す平面図である。
符号1は上段床板であり、この上段床板1を平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱2で支持して、水平を維持しつつ車両3の幅方向に昇降可能に構成している。この実施の形態では支柱は、上段床板1の手前側に位置する左右の支柱2Fl,2Frと、奥側に位置する左右の支柱2Bl,2Brの4つで構成しており、夫々は下端側、上端側において、図1、図2の前後方向の軸の回りに回転可能に夫々地面、上段床板1に対して適宜の支持部材を介して連結している。
【0021】
図中の左側、即ち、支柱2Flの側には昇降手段用の支柱4を立設しており、この支柱4には巻き上げ装置5を設置している。巻き上げ装置5にはチェーンやロープ等の支持用長尺体6を巻き上げ可能に構成していて、支持用長尺体6の一端側を支柱2Flの頂部に接続している。そしてこの実施の形態においては、支持用長尺体6の他端側を支柱4の上端に接続して、支持用長尺体6の他端側に、動滑車7を介して釣合い錘8を付設している。
【0022】
一方、図示は省略しているが、支柱2Fl,2Fr,2Bl,2Brの少なくとも1つの下端側には、地面側の支持部材とに嵌合することにより、立設状態において自体の回転を不能とするピンを設けている。
【0023】
以上の構成において、上述したとおり図1は上段床板1が上昇位置にある状態を示しており、この状態において上記ピンを嵌合して支柱2Fl,2Fr,2Bl,2Brの回転を不能とすることにより、上段床板1を上昇位置において保持することができる。
【0024】
このように上昇位置にある上段床板1の下方空間は、下段駐車空間として構成しており、この下段駐車空間には、図3に示すように旋回軸9により旋回可能に支持した下段床板10を設置している。
【0025】
図1に示すように上段床板1上に格納されている車両3を出車する場合には、上記ピンの嵌合を外した後、巻き上げ装置5で上段床板1上の車両3の荷重を保持した状態で支持用長尺体6を繰り出して行けば、上段床板1は、それと共に平行リンク機構を構成する支柱2Fl,2Fr,2Bl,2Brが図中時計回りに回転することにより、水平状態を維持しつつ、次第に右方向に移動しながら円軌跡に沿って下降する。
【0026】
こうして上段床板1は、図2の途中の状態を経て、終には下段駐車空間の図中右側において地面上に着地し、この状態で出車することができる。また、以上と逆の動作により入車させて、上段床板1上に格納することが出来る。
【0027】
図1、図2に示すように、図中左側の支柱2Fl,2Blの上下端の回転の軸の高さは、図中右側の支柱2Fr,2Brよりも適宜高い位置に設定しており、このことにより各部材の干渉がなしに、上段床板1を水平状態で地面に着地することができる。
【0028】
次に、下段駐車空間における車両3の入出車は、図1に示すように上段床板1が上昇位置に保持されている状態において行うことが出来る。即ち、図1の状態において、図3に示すように下段駐車空間に設置した下段床板10を旋回軸9により、図中反時計回りに旋回させると、下段床板10を格納位置に対して傾けた位置に移動することができ、従って下方駐車空間における車両3の入出車を、上段床板1上に対する、上述した車両3の入出車と同位置において行うことができる。
【0029】
このように下方駐車空間における車両3の入出車を、上段床板1上に対する、上述した車両3の入出車と同位置において行うことができる構成では、道路等に面した入出車空間が限られている場合に有効である。
【0030】
しかしながら、例えば図3の実線の状態において、そのまま車両3が左右の支柱2Fl,2Frの間を通って入出車可能であれば、下段床板10は、必ずしも旋回可能に構成する必要はない。
【0031】
尚、下段床板10を旋回可能に支持するための旋回軸9の位置は、図3に示すように下段床板10の角部に構成する他、下段床板10の旋回に際して支柱2Fl,2Fr,2Bl,2Brと干渉しない位置であれば、図4に示すような他の位置に構成することができる。尚、図4において旋回軸9以外の構成は図3の構成と同様であるので、相当する要素に同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0032】
そして下段床板10を旋回軸9により支持した構成において、下段床板10の旋回は、手動で行ったり、動力により行ったり、又は補助動力と手動により行う構成とすることができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の通り、入出車において、上段床板は、平行リンク機構を構成する支柱によって、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降させるので、上下2段に格納されている車両を夫々独立に入出車することができるようにした従来の2段式駐車装置と比較して次のような効果がある。
a.上下2台の駐車のために、地下空間を構成して上下方向に3台分の空間を確保することは全く不要である。
b.車両の長さ方向に、車両2台分の長さ以上の長い空間を必要としない。
c.上段床板に加わる車両の荷重は、平行リンクを構成する支柱により支持するので、片持ち式のような大型の部材を必要としない。従って、構成が簡素化され、低コストである。
d.下段床板を旋回軸により旋回可能に支持した構成では、下段床板に格納している車両を、格納位置の車両の方向に対して傾けた位置に簡単に移動することができ、従って下方駐車空間における車両の入出車を、上段床板上に対する車両の入出車と同位置において行うことができ、道路等に面した入出車空間が限られている場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すもので、上段床板が上昇位置にある状態を示す正面図である。
【図2】図1の状態から下降させている途中の状態を示す正面図である。
【図3】第1の実施の形態における下段駐車空間を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における下段駐車空間を示す平面図である。
【符号の説明】
1 上段床板
2(2Fl,2Fr,2Bl,2Br) 支柱
3 車両
4 支柱
5 巻き上げ装置
6 支持用長尺体
7 動滑車
8 釣合い錘
9 旋回軸
10 下段床板
【発明の属する技術分野】
本発明は2段式駐車装置、特に、上下2段に格納されている車両を夫々独立に入出車することができる2段式駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
都市部において土地の有効利用を図り、必要な駐車スペースを確保するための設備として、従来から各種の2段式駐車設備が提供されており、この中には上下2段に格納されている車両を夫々独立に入出車することができる2段式駐車装置が提案されている。
【0003】
その第1の例としては、例えばマンション等に設置されているもので、上下2段の床板を垂直方向に昇降可能として、夫々の床板を車両の入出車に際して地上面と同一高さとするように構成した2段式駐車装置がある。
【0004】
また第2の例として、特許文献1に記載された2段式駐車装置は、下段駐車空間の側方に、昇降において車両の長さ方向に移動する平行リンク式の昇降機構を設置し、上段の床板を、この昇降機構と、車両の長さ方向にスライドするスライド機構と、旋回機構とにより支持した構成である。
【0005】
また第3の例として、特許文献2に記載された2段式駐車装置は、上段の床板を、片持ちフォークリフト式に垂直昇降し、続いて水平を保持しつつ車両の幅方向に移動して、上段の床板を、下段の駐車空間の上方に移動するように構成したものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−336850号公報
【特許文献2】
特開平8−218663号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上に示した従来の2段式駐車装置では、以下に示すような課題がある。
【0008】
まず第1の例の2段式駐車装置では、上段の床板を地上面と同一高さとするために地下空間が必要であり、このため上下2台の駐車のために、上下方向に3台分の空間を確保しなければならず、全体として大掛りになる。
【0009】
次に特許文献1に示された第2の例の2段式駐車装置では、入出車に際して、上段の車両を支持する床板はスライド機構と平行リンク式昇降機構により、車両の長さ方向に移動して、下段に格納されている車両との干渉を避ける構成であるため、車両2台分の長さ以上の空間を確保しなければならない。
【0010】
次に特許文献2に示された第3の例の2段式駐車装置では、入出車に際して、上段の床板は車両の幅方向に移動するので、第2の例のような長さ方向の空間は不要であるが、上段の床板は片持ち式の支持部材を昇降機構により昇降させる機構であるため、重量が1〜2tもある車両を安定して昇降させるためには、支持部材が極めて大型の部材となり、安全性、安定性の面を考慮すると実現がかなり困難である。
【0011】
本発明では、このような従来の課題を解決することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、まず請求項1では、上段床板を、平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱で支持して、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降可能に構成すると共に、この上段床板を昇降させる昇降手段と、上段床板を上昇位置で保持する保持手段を設置し、上昇位置の上段床板の下方空間を下段駐車空間として構成した2段式駐車装置を提案する。
【0013】
また請求項2では、上段床板を、平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱で支持して、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降可能に構成すると共に、該上段床板を昇降させる昇降手段と、上段床板を上昇位置で保持する保持手段を設置し、上昇位置の上段床板の下方空間を下段駐車空間として構成すると共に、下段駐車空間には、旋回軸により旋回可能に支持した下段床板を設置した2段式駐車装置を提案する。
【0014】
そして請求項3では、上記請求項1、2の発明において、昇降手段は、巻き上げ装置により構成することを提案し、請求項4では、巻き上げ装置に釣合い錘を設けることを提案する。
【0015】
そして請求項5では、保持手段は、回転可能な支柱の少なくとも一つを回転不能とするピンにより構成することを提案している。
【0016】
請求項1の発明によれば、入出車において、上段床板は、平行リンク機構を構成する支柱によって、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降させるので、車両の長さ方向に、長い空間を必要としない。また上段床板に加わる車両の荷重は、平行リンクを構成する支柱により支持するので、片持ち式のような大型の部材を必要としない。
【0017】
また請求項2の発明によれば、下段駐車空間に設置した下段床板を旋回軸により旋回可能に支持しているので、下段床板に格納している車両を、格納位置の車両の方向に対して傾けた位置に簡単に移動することができ、従って下方駐車空間における車両の入出車を、上段床板上に対する車両の入出車と同位置において行うことができる。
【0018】
また請求項3の発明によれば、上段床板の昇降手段が簡素化され、請求項4の発明では、巻き上げ装置の所要動力を低減することができる。
【0019】
また請求項5の発明では、上昇位置の上段床板を簡単な構成で、確実に保持することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は上段床板が上昇位置にある状態を示す正面図、図2は下降させている途中の状態を示す正面図、図3は下段駐車空間を示す平面図である。
符号1は上段床板であり、この上段床板1を平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱2で支持して、水平を維持しつつ車両3の幅方向に昇降可能に構成している。この実施の形態では支柱は、上段床板1の手前側に位置する左右の支柱2Fl,2Frと、奥側に位置する左右の支柱2Bl,2Brの4つで構成しており、夫々は下端側、上端側において、図1、図2の前後方向の軸の回りに回転可能に夫々地面、上段床板1に対して適宜の支持部材を介して連結している。
【0021】
図中の左側、即ち、支柱2Flの側には昇降手段用の支柱4を立設しており、この支柱4には巻き上げ装置5を設置している。巻き上げ装置5にはチェーンやロープ等の支持用長尺体6を巻き上げ可能に構成していて、支持用長尺体6の一端側を支柱2Flの頂部に接続している。そしてこの実施の形態においては、支持用長尺体6の他端側を支柱4の上端に接続して、支持用長尺体6の他端側に、動滑車7を介して釣合い錘8を付設している。
【0022】
一方、図示は省略しているが、支柱2Fl,2Fr,2Bl,2Brの少なくとも1つの下端側には、地面側の支持部材とに嵌合することにより、立設状態において自体の回転を不能とするピンを設けている。
【0023】
以上の構成において、上述したとおり図1は上段床板1が上昇位置にある状態を示しており、この状態において上記ピンを嵌合して支柱2Fl,2Fr,2Bl,2Brの回転を不能とすることにより、上段床板1を上昇位置において保持することができる。
【0024】
このように上昇位置にある上段床板1の下方空間は、下段駐車空間として構成しており、この下段駐車空間には、図3に示すように旋回軸9により旋回可能に支持した下段床板10を設置している。
【0025】
図1に示すように上段床板1上に格納されている車両3を出車する場合には、上記ピンの嵌合を外した後、巻き上げ装置5で上段床板1上の車両3の荷重を保持した状態で支持用長尺体6を繰り出して行けば、上段床板1は、それと共に平行リンク機構を構成する支柱2Fl,2Fr,2Bl,2Brが図中時計回りに回転することにより、水平状態を維持しつつ、次第に右方向に移動しながら円軌跡に沿って下降する。
【0026】
こうして上段床板1は、図2の途中の状態を経て、終には下段駐車空間の図中右側において地面上に着地し、この状態で出車することができる。また、以上と逆の動作により入車させて、上段床板1上に格納することが出来る。
【0027】
図1、図2に示すように、図中左側の支柱2Fl,2Blの上下端の回転の軸の高さは、図中右側の支柱2Fr,2Brよりも適宜高い位置に設定しており、このことにより各部材の干渉がなしに、上段床板1を水平状態で地面に着地することができる。
【0028】
次に、下段駐車空間における車両3の入出車は、図1に示すように上段床板1が上昇位置に保持されている状態において行うことが出来る。即ち、図1の状態において、図3に示すように下段駐車空間に設置した下段床板10を旋回軸9により、図中反時計回りに旋回させると、下段床板10を格納位置に対して傾けた位置に移動することができ、従って下方駐車空間における車両3の入出車を、上段床板1上に対する、上述した車両3の入出車と同位置において行うことができる。
【0029】
このように下方駐車空間における車両3の入出車を、上段床板1上に対する、上述した車両3の入出車と同位置において行うことができる構成では、道路等に面した入出車空間が限られている場合に有効である。
【0030】
しかしながら、例えば図3の実線の状態において、そのまま車両3が左右の支柱2Fl,2Frの間を通って入出車可能であれば、下段床板10は、必ずしも旋回可能に構成する必要はない。
【0031】
尚、下段床板10を旋回可能に支持するための旋回軸9の位置は、図3に示すように下段床板10の角部に構成する他、下段床板10の旋回に際して支柱2Fl,2Fr,2Bl,2Brと干渉しない位置であれば、図4に示すような他の位置に構成することができる。尚、図4において旋回軸9以外の構成は図3の構成と同様であるので、相当する要素に同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0032】
そして下段床板10を旋回軸9により支持した構成において、下段床板10の旋回は、手動で行ったり、動力により行ったり、又は補助動力と手動により行う構成とすることができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の通り、入出車において、上段床板は、平行リンク機構を構成する支柱によって、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降させるので、上下2段に格納されている車両を夫々独立に入出車することができるようにした従来の2段式駐車装置と比較して次のような効果がある。
a.上下2台の駐車のために、地下空間を構成して上下方向に3台分の空間を確保することは全く不要である。
b.車両の長さ方向に、車両2台分の長さ以上の長い空間を必要としない。
c.上段床板に加わる車両の荷重は、平行リンクを構成する支柱により支持するので、片持ち式のような大型の部材を必要としない。従って、構成が簡素化され、低コストである。
d.下段床板を旋回軸により旋回可能に支持した構成では、下段床板に格納している車両を、格納位置の車両の方向に対して傾けた位置に簡単に移動することができ、従って下方駐車空間における車両の入出車を、上段床板上に対する車両の入出車と同位置において行うことができ、道路等に面した入出車空間が限られている場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すもので、上段床板が上昇位置にある状態を示す正面図である。
【図2】図1の状態から下降させている途中の状態を示す正面図である。
【図3】第1の実施の形態における下段駐車空間を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における下段駐車空間を示す平面図である。
【符号の説明】
1 上段床板
2(2Fl,2Fr,2Bl,2Br) 支柱
3 車両
4 支柱
5 巻き上げ装置
6 支持用長尺体
7 動滑車
8 釣合い錘
9 旋回軸
10 下段床板
Claims (5)
- 上段床板を、平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱で支持して、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降可能に構成すると共に、この上段床板を昇降させる昇降手段と、上段床板を上昇位置で保持する保持手段を設置し、上昇位置の上段床板の下方空間を下段駐車空間として構成したことを特徴とする2段式駐車装置
- 上段床板を、平行リンク機構を構成するように回転可能な支柱で支持して、水平を維持しつつ車両の幅方向に昇降可能に構成すると共に、該上段床板を昇降させる昇降手段と、上段床板を上昇位置で保持する保持手段を設置し、上昇位置の上段床板の下方空間を下段駐車空間として構成すると共に、下段駐車空間には、旋回軸により旋回可能に支持した下段床板を設置したことを特徴とする2段式駐車装置
- 昇降手段は、巻き上げ装置により構成することを特徴とする請求項1又は2に記載の2段式駐車装置
- 巻き上げ装置に釣合い錘を設けたことを特徴とする請求項3に記載の2段式駐車装置
- 保持手段は、回転可能な支柱の少なくとも一つを回転不能とするピンにより構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の2段式駐車装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003133276A JP2004332491A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 2段式駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003133276A JP2004332491A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 2段式駐車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004332491A true JP2004332491A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33507874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003133276A Pending JP2004332491A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 2段式駐車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004332491A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108360878A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-08-03 | 广东工业大学 | 一种立体车库 |
CN108386032A (zh) * | 2018-04-28 | 2018-08-10 | 苏州市职业大学 | 一种侧方位双层停车装置 |
CN115126308A (zh) * | 2022-08-17 | 2022-09-30 | 浙江理工大学 | 一种多连杆绳链驱动式一位双层停车系统 |
-
2003
- 2003-05-12 JP JP2003133276A patent/JP2004332491A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108360878A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-08-03 | 广东工业大学 | 一种立体车库 |
CN108386032A (zh) * | 2018-04-28 | 2018-08-10 | 苏州市职业大学 | 一种侧方位双层停车装置 |
CN108386032B (zh) * | 2018-04-28 | 2024-05-24 | 苏州市职业大学 | 一种侧方位双层停车装置 |
CN115126308A (zh) * | 2022-08-17 | 2022-09-30 | 浙江理工大学 | 一种多连杆绳链驱动式一位双层停车系统 |
CN115126308B (zh) * | 2022-08-17 | 2024-05-24 | 浙江理工大学 | 一种多连杆绳链驱动式一位双层停车系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3375464B2 (ja) | エレベータ式立体駐車装置及びエレベータ式自走縦重列立体駐車設備 | |
JP2004332491A (ja) | 2段式駐車装置 | |
JP2007113345A (ja) | 駐車装置と昇降装置 | |
JP2009012866A (ja) | 昇降装置 | |
JP3214624U (ja) | 車載式の道路点検作業機 | |
JP4440170B2 (ja) | 駐車装置 | |
JPH0681504A (ja) | 多段式駐車装置 | |
JPH0312921Y2 (ja) | ||
JPH07247713A (ja) | 立体駐車場 | |
JPH10273978A (ja) | 二段駐車装置 | |
JPH0657991A (ja) | 地下立体駐車場 | |
JP2550180Y2 (ja) | 昇降式駐車装置 | |
JPH10140864A (ja) | パレット傾斜装置 | |
JPH0329481Y2 (ja) | ||
JPH0412211Y2 (ja) | ||
JPH06294231A (ja) | 2段式半地下駐車装置 | |
JP3240490B2 (ja) | 立体駐車装置の車両入出庫装置 | |
JP2001058795A (ja) | 家庭用、家庭用駐車装置などに用いられるリフト及びそのリフトを用いた駐車装置 | |
JP2626895B2 (ja) | 立体駐車装置の昇降キャリッジガイド装置 | |
JP2527866Y2 (ja) | 多段式立体駐車装置 | |
JPH0657992A (ja) | 地下立体駐車場 | |
JP2002167994A (ja) | パレット傾斜装置 | |
JPH0735030Y2 (ja) | 三段式駐車装置 | |
JPH0412214Y2 (ja) | ||
JP2015113673A (ja) | 機械式駐車設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060308 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071228 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080416 |