JP2527866Y2 - 多段式立体駐車装置 - Google Patents

多段式立体駐車装置

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JP2527866Y2
JP2527866Y2 JP1991064534U JP6453491U JP2527866Y2 JP 2527866 Y2 JP2527866 Y2 JP 2527866Y2 JP 1991064534 U JP1991064534 U JP 1991064534U JP 6453491 U JP6453491 U JP 6453491U JP 2527866 Y2 JP2527866 Y2 JP 2527866Y2
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一男 山崎
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数の車載台を多段に
結合した昇降台を昇降させ、各車載台に車両を格納す
段式立体駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年自動車の普及に伴い、自動車の保管
設備の整備が自動車の生産台数又は販売台数に比較して
立ち遅れている。特に都心部では土地価格の上昇によ
り、限られた土地面積に多くの自動車を格納する立体駐
車装置の設置が望まれている。
【0003】従来の立体駐車装置は、業務用の駐車場と
して比較的広い土地に多くの自動車(以下車両という)
を専用に格納する駐車専用建造物を建築したものや、1
台の車両を積載するパレットを多数含み各パレットをチ
ェーン又はワイヤで懸架する塔を形成した所謂パーキン
グタワー等がある。又比較的規模の小さい事業所単位で
設置及び利用される駐車場として、2台の車両を格納で
きる2段式駐車装置がある。この2段式駐車装置の構造
の大半は、4本の支柱を有し各支柱の上端部からワイヤ
又はチェーンを介して車輪保持用の床板を懸架し、上段
側の車載台を形成するものである。2台の車両を同時に
格納する場合、一旦車輪保持用の床板を降ろし1台目の
車両を格納する。そしてモータ等の動力によりこの床板
を上昇させ、下部の床面に直接2台目の車両を格納す
る。この場合は2台目の車両は直接出庫できるが、1台
目の車両を出庫させるには、一旦2台目の車両を搬出し
てから上段の車載台を下降させねばならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の2段式駐車
装置では懸架用のワイヤ又はチェーンが摩耗や疲労及び
故意の加害により切断されると車載台が落下する恐れが
あり、駆動用の動力源の停電に対する対策や駆動軸の暴
走回転を防ぐ安全装置に十分配慮を払わねばならない。
又このような2段式駐車装置を複数台並列に設置して
も、各車両を入庫、出庫させるためには車載台以外の余
分の床面積が必要で、駐車場としての土地面積の利用効
率が低いという問題点があった。
【0005】本考案はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、狭い土地面積でも設置可能であ
り、車両の延べ有効床面積を広くできる多段式駐車台及
び立体駐車装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、複数の多段式
駐車台と、隣接する多段式駐車台を互いに固定する駐車
台固定手段とを具備した多段式立体駐車装置であって、
各多段式駐車台は、車両を積載する複数の車載台を四隅
の支柱により多段に固定した昇降台と、床面に固定され
る基礎フレームに設置された昇降台昇降駆動用動力源
と、基礎フレームの四隅の軸受に回転自在に垂直に保持
され、かつねじ部が形成された4本のスクリューシャフ
トと、昇降台昇降駆動用動力源の動力を各スクリューシ
ャフトに伝えて同時に回転させる動力伝達機構と、スク
リューシャフトのねじ部と噛合すると共に昇降台の最下
段の車載台の外周部に固定されるスクリューナットとを
具備し、昇降台は、外方に開放した横断面L字形の支柱
に各車載台の外周側面が固定され、支柱の外方開放側に
前記スクリューシャフトが配置されると共に、スクリュ
ーナットが支柱を介して最下段の車載台に固定され、駐
車台固定手段は、各スクリューシャフトの上端部を回転
自在に保持するラジアル軸受と、複数のラジアル軸受を
同時に保持すると共に隣接する多段式駐車台の最上面の
車載台の隙間を遮蔽する溝板部材とを具備したことを特
徴とするものである。また、本考案においては、地上に
多段式立体駐車装置を設置する場合、複数個連結された
多段式駐車台の最下面と最上面との間で、車両を昇降さ
せる車両昇降機を付設する構成も採用できる。
【0007】
【0008】
【作用】このような特徴を有する本考案によれば、昇降
台昇降駆動用動力源から動力伝達機構を介して伝わる動
力によりスクリューシャフトが回転し、この回転力によ
りスクリューナットを介して昇降台が昇降する。この
際、各スクリューシャフトとスクリューナットとの噛合
は、複数の車載台のうち、最下段の車載台に固定された
スクリューナットのみで行っているので、複数のスクリ
ューナットが噛合したスクリューシャフトを駆動する場
合に比べて駆動負荷が少なくて済む。しかも、最下段の
車載台にスクリューナットを固定しているので、最下段
の車載台をスクリューシャフトの上端まで案内できるこ
とになり、この状態では、それよりも上方のスクリュー
シャフトが不要となる分、同一昇降距離を昇降させる場
合のスクリューシャフトの長さを短くでき、コストの低
減を図れるばかりか、スクリューシャフトが上方へそび
えることがないことから外観的にも優れた駐車装置を提
供できる。
【0009】また、昇降台を構成する支柱は、車載台側
から見てスクリューシャフトを覆うように横断面L字形
に形成されているので、車両の入出庫時においてもスク
リューシャフトと接触することなく安全である。このL
字形の支柱構造は、縦列及び横列に複数の多段式駐車台
を相互に連結することを考慮したものである。すなわ
ち、多段式駐車台の最上面の車載台を自由に移動できる
構造にするには、フレーム等によって何ら保持されてい
ないスクリューシャフトの剛性を考慮して、その上端を
互いにぐらつかないように連結支持する必要がある。こ
の場合、支柱に邪魔されずに各スクリューシャフトを縦
列及び横列で連結するには多段式駐車台の外側2方向で
開放していることが必要である。ただ、スクリューシャ
フトを単に連結しただけでは、多段式駐車台間に断面L
字形の支柱の1辺の長さ分×2倍の隙間が発生すること
になり、昇降台の最上面を車両が移動するには不具合で
ある。そこで、本考案では、この隙間を遮蔽する溝板部
材を設け、最上部の車載台間で車両が自由に移動できる
ようにしている。そのため、最上部の複数の車載台を共
通の車庫進入用の床面として使用することができ、空車
状態となる車載台を含む特定の多段式駐車台の昇降台を
昇降して車両を格納することができる。このように、複
数の多段式駐車台を縦列及び横列に連結することによ
り、車両の入庫及び出庫に必要な床面積を新たに確保す
る必要がなく、一面の床面積で収容できる車両数の3〜
5倍程度の車両を格納できることとなる。
【0010】
【実施例】(第1実施例) 以下、本考案の一実施例について図面を参照しながら説
明する。図1は本考案の一実施例における多段式駐車台
の要部構造を示す斜視図である。本図において、多段式
駐車台1は基礎フレーム10及び基礎フレーム10の4
隅に設けたコーナブロック20と、コーナブロック20
内の軸受に軸支されたスクリューシャフト30を有して
いる。基礎フレーム10は、例えば多段式駐車台1及び
これに格納される全車両の重量を支持するもので、基礎
工事の施された地面若しくは地下の基礎床面に固定され
る。基礎フレーム10は車両1台分を十分収納できる大
きさの長方形状のフレームであって、外周が矩形状とな
るよう例えばI形鋼により形成されている。次にコーナ
ブロック20はスクリューシャフト30を回転自在に支
持するラジアル軸受と、スクリューシャフト30のスラ
スト荷重を支持するスラスト軸受として例えば円錐ころ
軸受を有しており、又スクリューシャフト30の下端部
にスプロケットが嵌入されている(図示せず)。4隅の
コーナブロック20の各スプロケットにはチェーン21
が張架されており、チェーン21の駆動によりスプロケ
ットを介し4本のスクリューシャフト30が同時に同一
方向に回転するよう構成されている。
【0011】スクリューシャフト30はその長さが多段
式駐車台1の高さにほぼ等しく、全長にわたって台形の
ねじが形成されている。一方、4本のスクリューシャフ
ト30に嵌合するスクリューナット40が、最下面の車
載台50の側面に設けられている。スクリューナット4
0は断面が略台形の角柱状を有するもので、その中心軸
に雌ねじが形成されている。スクリューナット40はス
クリューシャフト30の円筒状の歯面を互い挟持するよ
う2つに分割されており、スクリューナット40の各分
割ブロックは例えばボルト41により締めつけられてい
る。そして4つのスクリューナット40の各外周側面に
第1の車載台50がボルト41により固定されている。
車載台50は外形が矩形状のフレーム上に車両を積載す
る鋼板が取付けられている。尚、車載台50とスクリュ
ーナット40は、断面がL字状の支柱60をボルト41
にて挟んでいる。車載台50はスクリューシャフト30
の回転によりスクリューナット40と一体に上下に移動
する。
【0012】さて4本の支柱60はスクリューナット4
0を介して車載台50に垂直に取付けられているが、支
柱60の各長さはスクリューシャフト30の長さとほぼ
等しく、所定間隔で第2の車載台70及び図示しない第
3及び第4の車載台がボルト又は溶接等により取付けら
れている。L形の支柱60は各車載台50,70から見
てスクリューシャフト30を覆っている。車載台70及
びその上に設けられる他の車載台は第1の車載台50と
同一形状を有しており、第1の車載台50がスクリュー
シャフト30の回転により上下に移動すると一体に移動
する。ここでL形の支柱60は各車載台50,70及び
他の車載台を固定する連結部材の働きをしており、この
連結部材を含めて各車載台50,70及び他の車載台は
基礎フレーム10に対して上下に昇降する昇降台の働き
をしている。
【0013】次に多段式駐車台1を構成する主要ブロッ
クについて説明する。図2は基礎フレーム10の構造を
示す一部切欠き平面図、図3は図1の矢印A方向から見
た基礎フレーム10、コーナブロック20、車載台50
等を含む側面図である。基礎フレーム10は、I型の鋼
材12を組み合わせたもので、矩形状の外周にI形鋼材
12aを配設し、その内部に同一形状を有する補強用の
I形鋼材12bを設けている。又矩形の長辺を構成する
I形鋼材12aの間に2本の山形鋼材12cが取付けら
れ、基礎面となる床に対して複数の固定台13が取付け
られている。次にチェーン21の駆動用動力源としてチ
ェーン駆動用のモーターユニット14が山形鋼材12c
に取付けられている。モータユニット14はモータ本体
14aとギアボックス14bを有し、その出力軸にスプ
ロケット14cが固定されている。又モータユニット1
4の近接する位置でI形鋼材12aの上端面にチェーン
テンション調整部15が設けられている。チェーンテン
ション調整部15には、I形鋼材12aに対し摺動自在
に固定されるスライドタイトナー15aを設け、この上
にアイドラスプロケット15bを嵌入したアイドラシャ
フト15cを軸支している。スプロケット14cとアイ
ドラスプロケット15bはチェーン21と噛合する同一
形状の歯を有しており、図3に示す4隅の各スプロケッ
ト22と、スプロケット14c及びアイドラスプロケッ
ト15bにチェーン21が夫々張架されている。そし
て、チェーン21が規定の張力となるようスライドタイ
トナー15aを摺動調節し、所定の位置でボルトにて固
定するようチェーンテンション調整部15が構成されて
いる。
【0014】図3において、コーナブロック20内では
垂直のスクリューシャフト30の下端部にチェーン21
と噛合する一対のスプロケット22が嵌入されている。
ここでチェーン21及び各スプロケット22は、モータ
ユニット14から回転力をスクリューシャフト30に伝
達する動力伝達機構の働きをしている。スクリューナッ
ト40がコーナブロック20の上部に近接するとき車載
台50が最下面となり、スクリューシャフト30の回転
によりスクリューシャフト30の長さ分だけ車載台50
が上昇する。車載台50の横幅Bは積載する車両の横幅
よりやや大きなものでよく、車両のドアの開閉に必要な
スペースを設ける必要がない。
【0015】図4は図1に示す基礎フレーム10を矢印
C方向から見たコーナブロック20,スクリューシャフ
ト30,スクリューナット40を含む側面図である。図
2に示すモータユニット14によりチェーン21が駆動
されると、その駆動方向によりスクリューナット40が
車載台50を昇降する。スクリューシャフト30が1回
転すると、そのねじのピッチだけ車載台50が上下す
る。このためスプロケット22のピッチ円半径とスクリ
ューシャフト30のねじピッチを適当に設定することに
より、チェーン21にわずかな駆動張力を加えるだけで
車両と各車載台の重量に抗して車載台50を上下駆動す
ることができる。
【0016】図5は多段式駐車台の全体の概略構成を示
す斜視図である。図5において車載台50に固定された
4本の支柱60(図示せず)により所定の間隔で第2,
第3,第4の車載台70,71,72が夫々固定され
る。各車載台70,71,72の形状は第1の車載台5
0と同一であり、図5は車載台70にのみ車両が格納さ
れている状態を示している。車載台50が最下面まで下
降したとき、車載台72は車両搬出入面となる床面74
と同一の高さとなる。図5は1台の多段式駐車台1で同
時に4台の車両を格納できるよう4面の車載台50,7
0,71,72を有しているが、スクリューシャフト3
0の長さを拡張し、各車載台を支持するL形の支柱60
の剛性を強くすることにより更に多くの車載台を設ける
ことができる。
【0017】以上のように構成された多段式駐車台1を
使用するときの動作について説明する。図6は5面の車
載台を有する多段式駐車台1を地下に埋設して車両の搬
出入を行う状態を示す説明図である。本図において車載
台50が地下の最下面まで下降したとき、多段式駐車台
1全体が地下に埋設されて、最上面の車載台73が床面
74と同一を形成するようにした例を示している。図6
(a)は搬出入の床面74に車両D1が入庫のため待機
し、車載台50,70,71,72,73が夫々空車で
ある場合を示している。このとき人が図示しない制御装
置によりモータユニット14を作動させると、スクリュ
ーシャフト30が各車載台が上昇する方向に回転し、車
載台50が床面74と同一高さとなる位置まで上昇す
る。次に図6(b)に示すように車両D1を車載台50
に格納する。運転手が車両D1から離れるとモータユニ
ット14が逆に回転し、スクリューシャフト30が逆転
する。このため各車載台が下降し、車載台50が最下面
まで移動する(図6(c))。
【0018】次に別の車両D2が入庫するとき制御装置
を操作すると、車載台70が床面74と同一高さになる
まで上昇する。この際、図6(b)と同様に車両D2を
車載台70に格納した後、運転手が車両D2から離れ制
御装置を操作すると、図6(e)に示すように車載台5
0が再び最下面となる位置まで下降する。
【0019】以上のように第1実施例によれば、基礎フ
レーム10の専有面積に等しいだけの土地を確保し、こ
の土地に多段式駐車台1を埋設すると、車載台の数だけ
同時に車両を格納することができる。又車載台50の長
手方向を入庫又は出庫する路面に向けておけば、多段式
駐車台1に車両を搬出入するとき車両の姿勢を変更する
必要はなくなる。又車両幅と同程度の間口しかない所謂
袋地に、車両を格納するに際しても本実施例に示す多段
式駐車台1を複数組縦列に設置すれば、袋地に多くの車
両を格納でき、土地を有効に活用することができる。
【0020】(第2実施例) 次に第1実施例で述べた多段式駐車台1を複数個隣接し
て結合し、地上に大型の立体駐車装置を構成した第2実
施例について説明する。図7は4面の車載台を有する複
数の多段式駐車台を互いに接続し、更に車両用昇降機を
付設した立体駐車装置の外観を示す斜視図である。本図
において多段式駐車台1a〜1dの各基礎フレーム10
の長辺部が隣接するよう配設し、各多段式駐車台1a〜
1dの基礎フレーム10の短辺に他の多段式駐車台1e
〜1hが更に隣接するように配設し、更に車両用昇降機
80を付設した例である。多段式駐車台1a〜1hが夫
々最上面の車載台を除いて3台の車両まで格納できるよ
う構成されているものとすると、本実施例の立体駐車装
置は計24台までの車両が容易に格納できるものであ
る。車両用昇降機80は只1つの車載台81を有してお
り、第1実施例と同様の4本のスクリューシャフト82
に支持されている。車載台81は図1に示す車載台50
より横幅が広く、車載台81が最下面に下降した状態で
矢印E又はFのいずれの方向からでも車両が進入できる
ようにしている。車両用昇降機80は他の車載台を含ま
ない点以外では図1に示す多段式駐車台1と同一の構造
を有している。
【0021】さて、立体駐車装置では各多段式駐車台1
a〜1hを互いに連結するための固定手段が必要とな
る。図8は固定手段90の主要部の構成を示す斜視図、
図9はその断面図である。本図において、多段式駐車台
1a,1bの隣接する位置にある2つのスクリューシャ
フト30a,30bの上端部に夫々ラジアル軸受91
a,91bを圧入し、これらのラジアル軸受91a,9
1bを軸受ホルダ92a,92bで保持する構成として
いる。又各軸受ホルダ92a,92bの各側面に当接す
る溝板部材として溝形鋼93を設ける。そして2つの軸
受ホルダ92a,92bを溝形鋼93を介し互いにボル
ト等で固定することにより、各スクリューシャフト30
a,30bが互いにぐらつかないよう支持する。又溝形
鋼93は各多段式駐車台1a,1bの第4の車載台72
a,72bの隙間を補強し、その長軸方向の寸法を各車
載台の長軸寸法より長くすることにより縦列方向に位置
する他の多段式駐車台を連結することができる。
【0022】溝形鋼93の上には図9に示すように、各
多段式駐車台1a,1bの車載台の隙間を埋めるよう鋼
板94がボルトにて固定される。そうすれば鋼板94及
び第4の車載台72a,72bは同一の高さとなり、図
7に示すように各多段式駐車台1a〜1hの車載台50
a〜50hが最下面に下降した状態で、入庫又は出庫す
る車両が各第4の車載台72a〜72hの上を自由に移
動できることとなる。ここで固定手段90はラジアル軸
受91a,91b、軸受ホルダ92a,92b、溝形鋼
93、鋼板94によって構成されている。そして各車載
台が昇降するときには支柱60a,60bも共に昇降す
るので、固定手段90の軸受ホルダ92a,92b及び
鋼板94は支柱60a,60bの上下に伴う隙間を確保
するようにしている。
【0023】このように構成された第2実施例の立体駐
車装置の動作について、図10を用いて説明する。図1
0は5面の車載台を有する立体駐車装置に車両を入庫又
は出庫させる場合の状態を示す説明図である。図10
(a)は3つの多段式駐車台1a〜1cのうち多段式駐
車台1a,1bが満車で、多段式駐車台1cの車載台5
0cに車両が1台格納され、車両用昇降機80の前で車
両D3が待機している状態を示している。
【0024】車両D3が入庫する際、図示せぬ制御装置
を操作すると、車両用昇降機80の車載台81が下降
し、運転手が車両D3を車載台81に移動させる。この
とき各多段式駐車台の各車載台は既に最下面まで下降し
ており、車載台73a,73b,73cは同一の床面を
形成しているものとする。車両D3を載せた車載台81
は最上面まで上昇し、運転手は車載台73a,73bの
方向に車両D3を移動させる。次に図10(b)に示す
ように多段式駐車台1cが作動し、この車載台70cが
待機している車両D3の床面と同一になるまで上昇す
る。そして車両D3を車載台70cに格納して運転手が
車両D3から離れると、制御装置により多段式駐車台1
cの車載台が下降する。一方、車両を立体駐車装置から
出庫させる際には、制御装置に自己の車両の格納場所を
入力すると、該当する多段式駐車台の車載台が上昇し、
入庫時の動作と同様に格納された車載台から自己の車両
を取り出すことができる。
【0025】以上のように本実施例によれば、複数の多
段式駐車台を地下に埋設することなく地上に隣接して設
けることにより、多くの車両を格納することができる。
例えば図7に示すような立体駐車装置では、車両長さの
2倍程度の間口しかない敷地では、車両を格納するスペ
ース以外に車両の入庫、出庫に伴う通路を新たに設ける
必要もなく、敷地を全て車両の格納スペースとして活用
することができる。又第1実施例と同様、車載台をワイ
ヤで昇降させる従来の2段式駐車装置に比較して、ワイ
ヤの切断により車載台が落下したり各車載台の昇降をロ
ックする安全装置が故障して車両が落下するという危険
が生じない。即ち各車載台はスクリューシャフト30と
スクリューナット40の噛合により保持されているの
で、仮に電源が遮断されたり基礎フレーム10のチェー
ン21が切断しても各車載台は落下しない。尚、各多段
式駐車台1a〜1h及び車両用昇降機80の昇降に必要
な制御装置の詳細は説明を省略したが、公知の技術によ
り達成することができる。
【0026】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように本考案によ
れば、立体駐車装置を構成する多段式駐車台を縦列及び
横列に夫々複数に連結すると、車両を格納するスペース
以外に車両の入庫、出庫に伴う通路を新たに設ける必要
もなく、敷地を全て車両の格納スペースとして活用する
ことができる。しかも、昇降台のL字形の支柱によりス
クリューシャフトを覆いかつ隣接する多段式駐車台相互
を強固に連結固定できるので、別にスクリューシャフト
用の保持枠を設けなくてもよく、その分製造コストも低
く抑えることができる。車両の入庫、出庫する通路側に
床面積の広い車載台を1台だけ有する車両昇降機を付設
することにより、外部から容易に立体駐車装置に車両が
進入することができる。特に各車載台に車両を格納する
とき、狭い床面で切り返し等の方向転換が不要となり、
運転手や管理人にとって便利のよい立体駐車装置となる
効果が得られる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における多段式駐車台の要
部構造を示す斜視図である。
【図2】本実施例の多段式駐車台の基礎フレームの構造
を示す平面図である。
【図3】本実施例の多段式駐車台の基礎フレームの構造
を示す側面図である。
【図4】本実施例の多段式駐車台のコーナブロック,ス
クリューシャフト,スクリューナット,第1の車載台を
含む部分の構成を示す正面図である。
【図5】本考案の第1実施例における多段式駐車台の全
体構造を示す斜視図である。
【図6】本考案の第1実施例における多段式駐車台に車
両を入庫又は出庫させる動作を示す説明図である。
【図7】本考案の第2実施例における立体駐車装置の全
体構成を示す斜視図である。
【図8】本考案の第2実施例における立体駐車装置の固
定手段の構成を示す斜視図である。
【図9】本考案の第2実施例における立体駐車装置の固
定手段の要部構造を示す断面図である。
【図10】本考案の第2実施例における立体駐車装置に
おいて車両を入庫もしくは出庫させる動作を示す説明図
である。
【符号の説明】
1,1a〜1h 多段式駐車台 10 基礎フレーム 14c,22 スプロケット 12 鋼材 12a,12b I形鋼材 12c 山形鋼 13 固定台 14 モータユニット 14a モータ本体 14b ギアボックス 15 チェーンテンション調整部 15a スライドタイトナー 15b アイドラスプロケット 15c アイドラシャフト 20 コーナブロック 21 チェーン 30 スクリューシャフト 40 スクリューナット 41 ボルト 50,50a〜50h 第1の車載台 60 支柱 70,70a〜70h 第2の車載台 71,71a〜71h 第3の車載台 72,72a〜72h 第4の車載台 73,73a〜73h 第5の車載台 80 車両用昇降機 81 車載台 90 固定手段 91 ラジアル軸受 92a,92b 軸受ホルダ 93 溝形鋼 94 鋼板 D1〜D3 車両

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の多段式駐車台と、隣接する多段式
    駐車台を互いに固定する駐車台固定手段とを具備した多
    段式立体駐車装置であって、 前記各多段式駐車台は、 車両を積載する複数の車載台を四隅の支柱により多段に
    固定した昇降台と、 床面に固定される基礎フレームに設置された昇降台昇降
    駆動用動力源と、 前記基礎フレームの四隅の軸受に回転自在に垂直に保持
    され、かつねじ部が形成された4本のスクリューシャフ
    トと、 前記昇降台昇降駆動用動力源の動力を前記各スクリュー
    シャフトに伝えて同時に回転させる動力伝達機構と、 前記スクリューシャフトのねじ部と噛合すると共に前記
    昇降台の最下段の車載台の外周部に固定されるスクリュ
    ーナットとを具備し、 前記昇降台は、外方に開放した横断面L字形の支柱に各
    車載台の外周側面が固定され、前記支柱の外方開放側に
    前記スクリューシャフトが配置されると共に、前記スク
    リューナットが前記支柱を介して最下段の車載台に固定
    され、 前記駐車台固定手段は、 前記各スクリューシャフトの上端部を回転自在に保持す
    るラジアル軸受と、複数の前記ラジアル軸受を同時に保
    持すると共に隣接する多段式駐車台の最上面の車載台の
    隙間を遮蔽する溝板部材とを具備したことを特徴とする
    多段式立体駐車装置。
  2. 【請求項2】複数個連結された前記多段式駐車台の最下
    面と最上面との間で、車両を昇降させる車両昇降機を付
    設した請求項1記載の多段式立体駐車装置。
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JPS58106067A (ja) * 1981-12-21 1983-06-24 西川 晃次 天井面に車通過面を敷設した沈降立体車庫
JPS63101647U (ja) * 1986-12-22 1988-07-01

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