JP3034810B2 - 結晶性熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
結晶性熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法Info
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Description
脂と分子レベルで分散された層状珪酸塩とからなる機械
的性質、熱的性質の改良された結晶性熱可塑性樹脂組成
物に関する。
性、特に機械的性質、熱的性質を改良するために、無機
フィラーを混合することが実施されている。この時に、
一部無機フィラーは、結晶性樹脂に対して核剤効果を示
すことが知られている。例えば、タルクは各種結晶性樹
脂の核剤となり、結晶性樹脂の融点、結晶化等を向上さ
せ、機械的、熱的性質を向上させることが知られてい
る。しかしながら、その効果は充分なものとはいえず、
さらに大きな効果を示す無機フィラーが望まれていた。
一方、無機層状化合物の一種である粘土鉱物は、フィラ
ーとしての使用が古くから試みられているが、通常の混
合、混練では、二次凝集が起こってしまい、樹脂中への
均一な分散が困難であった。この為、粘土鉱物の核剤効
果はほとんど無いものであった。そこで、特開昭63−
215775号公報には、粘土鉱物の層間でポリマーを
重合させることが、また、特開平6−93133号公報
や特開平6−41346号公報では、粘土鉱物を溶媒に
分散させ、一方で熱可塑性樹脂を溶媒に溶解させ、両者
を溶液混合することが開示されているが、やはり樹脂と
粘土鉱物を均一に分散させることは困難であり、また、
粘土鉱物が結晶性樹脂の結晶性を大きく向上させること
はできていなかった。
性樹脂の核剤となり、結晶性熱可塑性樹脂の融点、結晶
化等を著しく向上させ、結晶性熱可塑性樹脂の機械的、
熱的性質を顕著に改良することができる無機フィラーが
望まれていた。
点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、結晶性熱可
塑性樹脂と層状珪酸塩からなる樹脂組成物であって、層
状珪酸塩が分子レベルで分散した高アスペクト比の結晶
核が存在する樹脂成形体は、非常に高い核剤効果を示
し、結晶性熱可塑性樹脂組成物の機械的、熱的性質が大
幅に改良されることを見出し本発明に到達した。
成物は、(a)成分の結晶性熱可塑性樹脂100重量部
に対して、(b)成分の層状珪酸塩0.01〜11重量
部を含有する結晶性熱可塑性樹脂組成物であって、該樹
脂組成物は(a)成分と溶媒で膨潤された(b)成分と
を融点から2〜30℃高い樹脂温度及び滞留時間3〜1
0分の条件下で溶融混練して得られたものであり、該
(b)成分の層状珪酸塩は樹脂組成物中に一片の長さが
0.002〜5μm、厚みが50〜500オングストロ
ーム、層間距離が20オングストローム以上の状態で分
散する結晶核として存在しており、該結晶核の長径と短
径の比で表されるアスペクト比が20以上で、かつ、該
結晶核から垂直方向に結晶ラメラが成長していることを
特徴とするものである。また、本発明のもう一つの発明
である結晶性熱可塑性樹脂組成物の製造方法は、(a)
成分の結晶性熱可塑性樹脂100重量部に対して、溶媒
で膨潤された(b)成分の層状珪酸塩0.01〜11重
量部を配合し、該配合物を前記(a)成分の結晶性熱可
塑性樹脂の融点より2〜30℃高い樹脂温度及び滞留時
間3〜10分の条件下で溶融混練させることにより、前
記(b)成分の層状珪酸塩を、一片の長さが0.002
〜5μm、厚みが50〜500オングストローム、層間
距離が20オングストローム以上の状態で分散させて、
長径と短径の比で表されるアスペクト比が20以上の結
晶核であって、かつ、該結晶核から垂直方向に結晶ラメ
ラが成長している結晶核を生成させることを特徴とする
ものである。特に、上記結晶性熱可塑性樹脂がポリオレ
フィン樹脂であることを特徴とする上記結晶性熱可塑性
樹脂組成物である。
れる結晶性熱可塑性樹脂とは、加熱溶融出来るものであ
り、且つ、はっきりした結晶構造または分子構造を有す
る非ガラス様特性のものであり、測定可能な融解熱を有
する明確な融点を示すものである。融点及び融解熱は示
差走査熱量測定装置(DSC:例えば、PERKIN−
ELMER社製 DSC−II)を用いて測定することが
出来る。
℃の昇温速度で融解熱を測定することが出来る。試料を
予測される融点以上の温度に加熱し、次に試料を1分間
当り10℃の速度で20℃まで冷却し、そのまま約1分
間放置した後、1分間当り10℃の速度で加熱すること
により測定することが出来る。融解熱は昇温と降温のサ
イクルに於て測定した値が実験誤差範囲内で一定値とな
ったものを採用する。本発明における結晶性熱可塑性樹
脂とは、この方法により測定される融解熱が1カロリー
/グラムを越えるものと定義する。
は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
アセタール、ハロゲン含有熱可塑性樹脂、ポリスルホン
などの樹脂が挙げられ、これらの群から選択された1種
又は2種以上の結晶性熱可塑性樹脂である。これらの中
でも最も好ましい結晶性熱可塑性樹脂として、ポリオレ
フィン樹脂が挙げられる。ポリオレフィン樹脂には、α
−オレフィンの単独重合体またはこれらα−オレフィン
の共重合体あるいは、これらα−オレフィン(複数種で
もよい)を主成分とし必要により他の不飽和単量体(複
数種でもよい)を副成分とする共重合体などである。こ
こで共重合体とはブロック、ランダム、グラフトあるい
はこれらの複合物等のいかなる共重合のタイプでも良
い。また、これらのオレフィン重合体の塩素化、スルフ
ォン化、カルボニル化等の変性されたものを含む。
ン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、ヘプテン−1、オクテン−1等であり、入手の簡
便さから炭素数2〜8のものが好ましい。また、上記不
飽和単量体とは、たとえば、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸エステル、マレイン酸等の不飽和有機酸
等またはその無水物等が挙げられる。これらのポリオレ
フィン樹脂の具体例としては、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、エチレン・プロピレンブロックまたは
ランダム共重合体などが挙げられる。これらは、複数併
用しても良い。
は、結晶性オレフィン重合体、たとえば、エチレンまた
はプロピレンの結晶性ホモポリマー、エチレンまたはプ
ロピレンを主たる構成成分とする共重合体、エチレンま
たはプロピレンと他のエチレン性不飽和単量体との結晶
性共重合体が好適である。これらの中で、特に好ましい
例は、低、中若しくは高密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、プロピレン・エチレンブロック共重合体であり、
なかでも、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロ
ピレン・エチレンブロック共重合体が最も好ましい。
230℃、荷重2.16kg)は0.01〜250g/
10分の範囲が好ましく、0.05〜200g/10分
の範囲がより好ましく、とりわけ0.1〜100g/1
0分の範囲が好ましい。MFRの値がこれより低い範囲
では成形加工性に難点があり、これより高い範囲では機
械的強度のレベルが好ましくない。
一部(20モル%までの範囲)に該ポリオレフィン樹脂
の感応性誘導体を用いることができる。ここで言う感応
性誘導体とは、ポリオレフィン樹脂を不飽和有機酸また
は無水物(例えば、アクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸やその無水物)や不飽和有機シラン化合物(例えば、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、プロペニルトリメトキシ
シラン)等でグラフト変性したもの、または、その有機
酸またはその無水物でグラフト変性したポリオレフィン
樹脂のグラフト鎖についているカルボキシル基の一部を
金属イオン化したアイオノマー等である。さらに、ポリ
オレフィンの感応性誘導体としては、ここに挙げた具体
例のほかに、グラフト、ブロック、ランダム共重合の手
法や置換反応、酸化反応等で親水性の基が導入されたも
のも用いることができる。
たは珪酸アルミニウムの層から構成される層状フィロ珪
酸鉱物を例示することが出来る。具体的には、モンモリ
ロナイト、サポナイト、バイデライト、ノントロナイ
ト、ヘクトライト、ステーブンサイトなどのスメクタイ
ト系粘土鉱物やマイカ、タルク、バーミキュライト、ハ
ロイサイトなどを例示することができ、これらは天然の
ものであっても、合成されたものであっても良い。これ
らの中でも合成マイカ、モンモリロナイト、バーミキュ
ライトが好ましい。
た層状珪酸塩を使用することが好ましい。ここで層状珪
酸塩の膨潤に用いる溶媒は、常温において液体であれば
良く、特に限定されるものではない。例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;ヘプタ
ン、シクロヘキサン等の鎖状及び環状の脂肪炭化水素;
クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼ
ン、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素;ジオキサ
ン、ジエチルエーテル等のエーテル類;アセトン、シク
ロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトフェノン等
のケトン類;エチルアセテート、プロピオラクトン等の
エステル類;アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニト
リル類;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等
のアルコール類;その他水、ニトロベンゼン、スルホラ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の
有機溶媒を挙げることが出来る。これらは単独で用いる
か、あるいは混合物として使用される。好ましくは芳香
族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、アルコール類、水で
あり、特に好ましいものとして、キシレン、トルエン、
ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、メタノール、
エタノール、水等の溶媒が挙げられ、とりわけ好ましい
ものとして水が挙げられる。
る溶媒量は、重量比で層状珪酸塩:溶媒が、1:0.5
〜1:100であることが好ましく、より好ましくは
1:2〜1:80、さらに好ましくは1:4〜1:60
である。1:0.5未満では膨潤が不十分で核剤効果が
小さく、1:100を越えると、溶融混練が困難であ
る。また、本発明においては、膨潤させた層状珪酸塩の
層間距離は30オングストローム以上であることが好ま
しく、より好ましくは50オングストローム以上、さら
に好ましくは70オングストローム以上、とりわけ好ま
しくは90オングストローム以上である。層間距離が3
0オングストローム未満では、樹脂中での層状珪酸塩の
分散が不均一であり、核剤効果が小さい。
ために膨潤剤で処理したものが好ましい。上記膨潤剤と
しては、分子中にオニウムイオン基を有するオニウム塩
であるアンモニウム塩、ピリジニウム塩、スルホニウム
塩を例示することができる。さらに具体的にはオクタデ
シルアンモニウムイオン、モノメチルオクタデシルアン
モニウムイオン、ジメチルオクダシルアンモニウムイオ
ン、ドデシルアンモニウムイオン、6−アミノ−n−カ
プロン酸イオン、12−アミノドデカン酸イオンを有す
るものを例示することができる。ただし、水を用いて膨
潤させる場合には、未処理の層状珪酸塩の方が膨潤しや
すい為、膨潤剤による処理はしない方が好ましい。
塩が溶媒を吸収して、その体積を増大させる現象を言
い、膨潤に好ましい組み合わせとは、膨潤度が1cc/
g以上、好ましくは10〜100cc/gの層状珪酸塩
と溶媒の組み合わせを言う。膨潤度の測定方法には、種
々の方法があるが、沈降容積法(粘土ハンドブック51
3頁)によって得られた容積と、層状珪酸塩の絶乾時の
重量の比によって求めても良い。層状珪酸塩と溶媒の膨
潤性が非常に良い場合は、溶媒中で層状珪酸塩が超分散
してしまい、重力では沈降せず測定不能になる。もちろ
んこの場合も、非常に良く膨潤する層状珪酸塩と溶媒の
組み合わせである。
(成分(a))100重量部に対して、層状珪酸塩(成
分(b))の量は、0.01〜11重量部、好ましくは
0.02〜9重量部、とりわけ好ましくは0.03〜7
重量部である。結晶性熱可塑性樹脂(成分(a))10
0重量部に対して、層状珪酸塩(成分(b))が、0.
01重量部未満では、核剤効果が不満足であり、11重
量部超過では、成形性、外観に難点を生じる。
の長さが0.002〜5μm、厚みが50〜500オン
グストローム、層間距離が20オングストローム以上の
状態で分散して樹脂組成物中に結晶核として存在し、該
結晶核の長径と短径の比で表されるアスペクト比が20
以上、好ましくは30以上、より好ましくは40以上を
示すものであり、アスペクト比を最大80程度、或い
は、200程度のものとすることもできる。ここでいう
結晶核は、成形品の電子顕微鏡観察からその存在と大き
さを確認することができる。すなわち、成形品中の結晶
構造を明らかにするために四酸化ルテニウムもしくは四
酸化オスミウムで染色した後、超薄切片を作成して透過
型電子顕微鏡で観察すると、成形体中の層状珪酸塩が塊
状に分散するもの以外に、分子状に分散する筋状の結晶
核を観察することができる。結晶核のアスペクト比は電
子顕微鏡写真を画像処理して統計処理を行うことで求め
ることが出来る。アスペクト比が20未満では核剤効果
が小さい。また、本発明においては、該結晶核から垂直
方向に結晶ラメラが成長していることが好ましく、ま
た、該ラメラの厚みが、層状珪酸塩無添加のものに比べ
て1.1倍以上であることが好ましく、より好ましくは
1.2倍以上、とりわけ好ましくは1.3倍以上であ
る。本発明における最終組成物中の層状珪酸塩の形状は
一辺の長さが0.002〜5μm、好ましくは0.05
〜1μm、より好ましくは0.4〜0.8μmであり、
層状珪酸塩の厚みの大きさが50〜500オングストロ
ーム、好ましくは100〜200オングストロームであ
り、層状珪酸塩の層間距離が20オングストローム以上
である。
は、他の付加的成分を添加することができる。例えば、
非晶性熱可塑性樹脂、周知の酸化防止剤、耐候性改良
剤、他の造核剤、難燃剤、耐衝撃改良剤、可塑剤、流動
性改良剤を;また層状珪酸塩以外の有機・無機充填剤、
補強剤、特にガラス繊維、チタン酸カリウム、炭酸カル
シウム、シリカ等の添加は剛性、耐熱性、寸法精度等の
向上に有効である。実用のために各種着色剤及びそれら
の分散剤なども周知のものが使用できる。
成分(a)の結晶性熱可塑性樹脂と成分(b)の層状珪
酸塩とを含有する樹脂組成物を得るためには、層状珪酸
塩にモノマーを膨潤させて重合を行う方法、結晶性熱可
塑性樹脂と層状珪酸塩を溶融混練する方法、結晶性熱可
塑性樹脂と層状珪酸塩を溶液中で混合する方法等を取り
得るが、混練機を用いて、結晶性熱可塑性樹脂と層状珪
酸塩を溶融混練することが好ましい。
性樹脂について一般に実用されている混練機が適用でき
る。例えば、一軸又は多軸混練押出機、ロール、バンバ
リーミキサー等であってもよい。本発明においては、混
練機にベント口を設け、溶融混練時にベント口は減圧に
保持されていることが好ましい。混練機内の樹脂は、ベ
ントロの前段部において少なくとも一部が溶融し、減圧
シールできるようにすべきである。また、混練機内の樹
脂は、ベント口到着以前に、溶融状態で長時間保持され
ると、耐衝撃性が低下するので、可能な範囲でベントロ
に到着する直前で溶融するのが好ましい。ベント口に直
結させる真空装置は、ベント口の減圧度に応じて、この
能力を選択すれば良く、その型式等については任意であ
る。
しく、より好ましくは100トール以下、とりわけ好ま
しくは50トール以下である。ベント口圧力が200ト
ールより大きいと、耐熱性及び成形外観が不満足とな
る。本発明における混練条件は、溶融混練時の樹脂温度
が前述した示差走査熱量測定装置を用いて測定した融点
から2〜30℃高い温度が好ましく、より好ましくは5
〜25℃高い温度、特に好ましくは10〜20℃高い温
度である。また、溶融混練時の平均滞留時間が、好まし
くは3〜10分、より好ましくは3〜7分、特に好まし
くは4〜6分である。また、最終組成物中の溶媒は1重
量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.9
重量%以下、とりわけ好ましくは0.5重量%以下であ
る。最終組成物中の溶媒が1重量%超過では、耐熱性及
び外観が不満足である。また、混練の順序は、全成分を
同時に混練してもよく、あらかじめ予備混練したブレン
ド物を用いて混練する方法、更に押出機の途中から逐
次、各成分をフィードし、混練してもよい。特に、層状
珪酸塩/溶媒混合物の性状が液状の場合には、液体添加
ポンプを用いて、押出機の途中からフィードすることが
好ましい。
SEC-1以上であることが好ましく、より好ましくは3
00SEC-1以上、さらに好ましくは400SEC-1以
上、とりわけ好ましくは500SEC-1以上である。本
発明の結晶性熱可塑性樹脂組成物は、上記工程で得られ
た樹脂組成物を成形することによって得られる。ここで
用いる成形加工法は特に限定されるものではなく、熱可
塑性樹脂について一般に用いられている成形法、すなわ
ち射出成形、中空成形、押出成形、シート成形、熱成
形、回転成形、積層成形、プレス成形等の成形法が適用
できる。これらの中でも、好ましくは射出成形、中空成
形、押出成形、シート成形であり、とりわけ好ましくは
射出成形である。また、本発明においては、層状珪酸塩
を分散させた樹脂組成物と、通常の結晶性熱可塑性樹脂
を、成形時にドライブレンドして成形体を得ることもで
きる。
具体的に説明する。 [I] 原材料 なお、使用した各成分は次のとおりである。結晶性熱可塑性樹脂(成分(a)) (a−1): ポリアミド6(三菱エンプラ社製 商品
名:ノバミッド1020) (a−2): ポリプロピレン(三菱化学社製 商品
名:ノーブレンTA8) (a−3): ポリブチレンテレフタレート(三菱エン
プラ社製 商品名:ノバデュール5010)非晶性熱可塑性樹脂 PPE : ポリフェニレンエーテル(日本ポリエー
テル社製 固有粘度:0.40dl/dg) PC : ポリカーボネート(三菱エンプラ社製
商品名:ノバレックス7025A)
名:ME100 膨潤剤未処理) (b−2): 合成マイカ(コープケミカル社製 商品
名:MAE 膨潤剤(ジメチルジステアリルアンモニウ
ム塩を使用)処理)タルク(富士タルク社製 商品名:
KT300)
水添物(クラレ社製商品名:2104) MMPP :無水マレイン酸変性ポリプロピレン(三菱
化学社製) PEP36:ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4
−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト(旭電化社製)膨潤用溶媒 キシレン: 市販のキシレン(試薬グレード) 水 : 純水
測定し、結果を表−1に示した。 (1) 分散形態 成形品から一部を切り出し、ウルトラミクロトームを用
いて超薄切片を作成して、日本電子社製透過型電子顕微
鏡(JEM2010)により観察することで、樹脂成形
体中の、層状珪酸塩が分子レベルで分散した結晶核の形
態を確認した。観察された写真から、画像解析装置(日
本アビオニスク社製スピカ2)により樹脂中に存在して
いる結晶核の厚み方向の大きさと、それと直角方向の大
きさを算出しその比からアスペクト比を求めた。これら
の値は、樹脂中に分散している100個以上の結晶核に
つき測定を行い、各々数平均値を求めた。
2(JIS K7203)に準じ、インストロン試験機
を用い、測定した。 (3) 熱変形温度 東洋精機製作所社製のHDTテスターを用いて、JIS
K7207に準じて18.6kg荷重で測定した。
(b)と溶媒をスーパーミキサーにて充分混合攪拌し、
成分(b)を溶媒に膨潤させた。次いで、上記工程で膨
潤させた層状珪酸塩を、表−1に示した配合比で、結晶
性熱可塑性樹脂とスーパーミキサーにて十分混合攪拌し
た。次いで、これを日本製鋼所社製TEX44二軸押出
機を用いて、設定温度230℃、スクリュー回転数35
0rpmの混練条件下で、溶融混練し、ニーディング部
より下流に設置したベント口で減圧条件下(ベント口圧
力:10トール)で溶融混練し、樹脂組成物とした後、
ペレット化した。
インスクリュー式射出成形機(日本製鋼所社製J100
型)を用い、シリンダー温度260℃、金型冷却温度6
0℃にて射出成形を行い、試験片を作成した。なお、射
出成形に際しては、その直前まで減圧乾燥器を用い、
0.1mmHg、80℃の条件で48時間乾燥を行っ
た。また、射出成形された試験片は、成形直後にデシケ
ータに入れ、23℃にて4〜6日間静置した後、評価試
験を行い結果を表−1に示した。
レンを用い、二軸押出機の設定温度を180℃、射出成
形機のシリンダー温度を220℃、金型冷却温度を40
℃とした以外は実施例1と同様の操作を行った。その結
果を表−1に示す。 〔実施例3〕キシレンの代りに水を用いた以外は実施例
2と同様の操作を行った。その結果を表−1に示す。ま
た、得られた結晶性熱可塑性樹脂組成物を電子顕微鏡に
て80,000倍に拡大して観察した結果、平行な数本
のほぼ直線状の細長い白線部分(結晶核:アスペクト比
が40程度)と、その平行する直線状の細長い白線部分
の間に、該細長い白線と垂直の方向に多数の筋状の白線
部分(結晶ラメラ)が観察できたことから、結晶核から
垂直方向に結晶ラメラが成長していることが観察でき
た。その結晶ラメラの厚みは、後記比較例1により得ら
れた樹脂組成物の電子顕微鏡と比較して約2倍であっ
た。
分(b)と水をスーパーミキサーにて十分混合攪拌し、
成分(b)を溶媒に膨潤させた。次いで、日本製鋼所社
製TEX44二軸型押出機を用いて、設定温度180
℃、スクリュー回転数350rpmの混練条件下で樹脂
成分を溶融混練しながら、上記工程で調整し、膨潤させ
た層状珪酸塩をニーディング部分に直接ポンプを用いて
添加し、ニーディング部より下流に設置したベント口の
圧力10トールの条件下で溶融混練し、組成物とした
後、ペレット化した。
た配合割合にした以外は、実施例4と同様の条件で、ペ
レット化した。次いで、得られた組成物とポリプロピレ
ン(三菱化学社製 商品名:ノーブレンMA8)を、重
量比で50:50になるようにドライブレンドし、実施
例4と同様に成形、評価を行った。その結果を表−1に
示す。 〔実施例6〕非晶性樹脂としてポリフェニレンエーテル
を用い、無水マレイン酸を更に加えた以外は実施例1と
同様に行なった。その結果を表−2に示す。 〔実施例7〕非晶性樹脂としてポリフェニレンエーテル
を用い、スチレン系共重合体のSEPSを更に加えた以
外は実施例4と同様に行なった。その結果を表−2に示
す。 〔実施例8〕結晶性樹脂としてポリブチレンテレフタレ
ート、非晶性樹脂としてポリカーボネートを用いた以外
は実施例2と同様に行なった。その結果を表−2に示
す。
ンテレフタレート、非晶性樹脂としてポリフェニレンエ
ーテルを用い、亜燐酸エステル(旭電化社製 商品名:
PEP36)を更に加えた以外は実施例2と同様に行な
った。その結果を表−2に示す。 〔実施例10〕結晶性樹脂としてポリアミド6とポリプ
ロピレンを用い、無水マレイン酸変性のポリプロピレン
を更に加えた以外は実施例2と同様に行なった。その結
果を表−2に示す。 〔実施例11〕結晶性樹脂としてポリアミド6とポリプ
ロピレンを用い、無水マレイン酸変性のポリプロピレン
を更に加えた以外は実施例3と同様に行なった。その結
果を表−2に示す。
実施例1と同様に行った。その結果を表−3に示す。ま
た、得られた結晶性熱可塑性樹脂組成物を実施例3と同
様に電子顕微鏡にて80,000倍に拡大して観察した
結果、所々若干の筋状の結晶ラメラを観察することもで
きるが、実施例3の様な高アスペクト比の結晶核を観察
することはできかった。また、その結晶ラメラの厚み
は、実施例3により得られた結晶性熱可塑性樹脂組成物
のほぼ半分であった。 〔比較例2〕 層状珪酸塩と溶媒とを添加しなかった以外は実施例2と
同様に行った。その結果を表−3に示す。 〔比較例3〕 溶媒を用いなかった以外は、実施例3と同様に行った。
その結果を表−3に示す。 〔比較例4〕 溶媒量を表−3に示す量とした以外は実施例3と同様に
行った。その結果を表−3に示す。 〔比較例5〕 溶媒量を表−3に示す量とした以外は実施例4と同様に
行った。溶融混練を行なうことは不可能であった。 〔比較例6〕 層状珪酸塩と水の代わりにタルクを使用した以外は、実
施例7と同様に行なった。その結果を表−4に示す。 〔比較例7〕 タルクを使用しない以外は、比較例6と同様に行なっ
た。その結果を表−4に示す。
0)の代わりに膨潤剤処理の合成マイカ(MAE)を用
い、溶媒を使用しない以外は、実施例7と同様に行なっ
た。その結果を表−4に示す。 〔比較例9〕 溶媒を使用しない以外は、実施例7と同様に行なった。
その結果を表−4に示す。 〔比較例10〕 混練機内の樹脂温度を結晶性熱可塑性樹脂であるポリプ
ロピレンの融点より105℃高い温度になる条件で混練
し、かつ平均滞留時間が1分になる生産量で混練した以
外は、実施例3と同様に行なった。その結果を表−4に
示す。 〔比較例11〕 混練機内の樹脂温度を結晶性熱可塑性樹脂であるポリプ
ロピレンの融点より35℃高い温度になる条件で混練
し、かつ平均滞留時間が10分になる生産量で混練した
以外は、実施例3と同様に行なった。その結果を表−4
に示す。
性樹脂と層状珪酸塩からなる樹脂組成物を成形して得ら
れる本願発明の成形体は該層状珪酸塩が分子レベルで分
散した、高アスペクト比の結晶核を有し、機械的、熱的
性質が大幅に改良されていることがわかる。従って、本
発明によれば、高耐熱の結晶性熱可塑性樹脂成形体を製
造することができ、その用途は広く、工業的に有用な材
料となりうるものである。
Claims (7)
- 【請求項1】(a)成分の結晶性熱可塑性樹脂100重
量部に対して、(b)成分の層状珪酸塩0.01〜11
重量部を含有する結晶性熱可塑性樹脂組成物であって、 該樹脂組成物は(a)成分と溶媒で膨潤された(b)成
分とを融点から2〜30℃高い樹脂温度及び滞留時間3
〜10分の条件下で溶融混練して得られたものであり、
該(b)成分の層状珪酸塩は樹脂組成物中に一片の長さ
が0.002〜5μm、厚みが50〜500オングスト
ローム、層間距離が20オングストローム以上の状態で
分散する結晶核として存在しており、該結晶核の長径と
短径の比で表されるアスペクト比が20以上で、かつ、
該結晶核から垂直方向に結晶ラメラが成長していること
を特徴とする、結晶性熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】(a)成分の結晶性熱可塑性樹脂が、ポリ
オレフィン樹脂である、請求項1に記載の結晶性熱可塑
性樹脂組成物。 - 【請求項3】溶媒が、水及び/又は有機溶媒である、請
求項1又は2に記載の結晶性熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項4】層状珪酸塩が、膨潤剤で処理されたもので
ある、請求項1〜3のいずれか一項に記載の結晶性熱可
塑性樹脂組成物。 - 【請求項5】層状珪酸塩がマイカである、請求項1〜4
のいずれか一項に記載の結晶性熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項6】膨潤剤が、分子中にオニウムイオン基を有
するオニウム塩である、請求項4に記載の結晶性熱可塑
性樹脂組成物。 - 【請求項7】(a)成分の結晶性熱可塑性樹脂100重
量部に対して、溶媒で膨潤された(b)成分の層状珪酸
塩0.01〜11重量部を配合し、該配合物を前記
(a)成分の結晶性熱可塑性樹脂の融点より2〜30℃
高い樹脂温度及び滞留時間3〜10分の条件下で溶融混
練させることにより、前記(b)成分の層状珪酸塩を、
一片の長さが0.002〜5μm、厚みが50〜500
オングストローム、層間距離が20オングストローム以
上の状態で分散させて、長径と短径の比で表されるアス
ペクト比が20以上の結晶核であって、かつ、該結晶核
から垂直方向に結晶ラメラが成長している結晶核を生成
させることを特徴とする、結晶性熱可塑性樹脂組成物の
製造方法。
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