JP2998018B2 - 自動車のフードオーバースラムバンパー緩衝装置 - Google Patents

自動車のフードオーバースラムバンパー緩衝装置

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  • Vibration Dampers (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のフードオー
バースラムバンパー（hood overslam bumper）に関する
もので、より詳しくはフードを閉める時に発生する衝撃
音と車体振動を衝撃吸収用緩衝装置により最小化して静
粛性の増大及び車体振動の減少を図るようにした自動車
のフードオーバースラムバンパー緩衝装置に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車のフードオーバースラム
バンパー１は、図３及び図４に示すように、アッパーメ
ンバー２の両側上端に設置されて、フード３がアッパー
メンバー２に直接接触することを防止するもので、つま
りフード３を閉める時に発生する振動、騒音を吸収して
減衰させるものである。このような従来のオーバースラ
ムバンパー１は単にその材質が緩衝役割を遂行し得るよ
うにゴム材等を用いて形成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、前記のような
従来のフードオーバースラムバンパー１は単にその自体
の材質特性により衝撃、騒音を吸収したため、フード３
を閉める時の衝撃吸収効果が低下して、衝撃音と車体振
動を十分に抑制させ得る問題点があり、かつ長時間の使
用時、オーバースラムバンパー１の摩耗によりオーバー
スラムバンパー１が衝撃吸収役割の十分に遂行し得なく
て、静粛性が低下し、車体振動が発生する問題点があっ
た。
【０００４】本発明の目的は、フードを閉める時に発生
する衝撃音と車体振動を衝撃吸収用緩衝装置により最小
化して静粛性を増大させ車体振動を減少させ得るように
した自動車のフードオーバースラムバンパー緩衝装置を
提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、アッパーメンバーの上部に装着され、内部に中空
部を有し、フードインナーパネルが閉じたとき、その底
面に付着されたオーバースラムバンパーに押し付けられ
て弾性変形可能なクッション部材と、このクッション部
材の中空部内の上部中央に一体に固定される緩衝棒と、
前記中空部の中央下部に連通するように内装され、クッ
ション部材を支持する緩衝部材ハウジングと、この緩衝
部材ハウジングと緩衝棒との間に設けられ、前記緩衝棒
を弾力的に支持する緩衝部材とから構成され、前記中空
部の上面の周縁部には、フードの開閉時に緩衝棒の上下
動を誘導する傾斜溝を形成し、下動時に中空部の上面が
下面と接触するように構成したことを特徴とする。本発
明では、フードが閉じたとき、フードインナーパネルの
底面に付着されたオーバースラムバンパーにクッション
部材が内部の緩衝部材とともに押し付けられて弾性変形
し、このため、衝撃力を緩和させることができる。ま
た、傾斜溝により、外側部材が一側に偏って潰れながら
変形する恐れをなくすことができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に詳細に説明する。本発明は、図１及び図２に示す
ように、アッパーメンバー１０の上部に装着され、フー
ドインナーパネル３０の底面に付着されたオーバースラ
ムバンパー４０に弾力的に接触する中空部２１の形成さ
れたクッション部材２０と、前記クッション部材２０の
中空部２１内の上部中央に一体型に固定される緩衝棒５
０と、前記中空部２１の中央下部に連通するよう内装さ
れてクッション部材２０を支持する緩衝部材ハウジング
６０と、前記緩衝棒５０と緩衝部材ハウジング６０との
間に設置されて緩衝棒５０を弾力的に支持する緩衝部材
７０とから構成される。
【０００７】ここで、前記クッション部材２０はゴム等
のような弾性材質で一体型に成形され、大略中央外側に
は前記アッパーメンバー１０に嵌め合わせで結合される
固定溝２５が形成される。
【０００８】前記クッション部材２０に形成された中空
部２１の上面２２周縁部には、フードの開閉時に緩衝棒
５０の上下動（振動）を誘導する傾斜溝２３が形成され
て、下動時に中空部２１の上面２２が下面２４に接触す
るように構成される。この際に、傾斜溝２３は作動時に
クッション部材２０が一側に潰れながら上下することを
防止する。
【０００９】前記緩衝棒５０の上部にはクッション部材
２０に一体型に埋設されて固定される棒ヘッド５１が形
成される。前記緩衝部材ハウジング６０はクッション部
材２０の下部内に装着されてクッション部材２０を構造
的に支える役割を遂行する。
【００１０】前記緩衝部材７０は図示のようにコイルス
プリングを使用することが好ましいが、必要に応じては
空気スプリング、油圧スプリング等のように弾力的に緩
衝棒６０を支持し得るものであればいずれを使用しても
よいことを明かしておく。
【００１１】このように構成された本発明の全体的な作
動関係を図１および図２に従って詳細に説明すると次の
ようである。エンジンルームを覆っているフードが開放
された状態から、図２のようにフードを閉めるとフード
インナーパネル３０の底面に付着されたオーバースラム
バンパー４０がクッション部材２０の上部を下方に押
す。この際に、クッション部材２０が自体弾力で１次に
衝撃を吸収しつつ下降して緩衝棒を押し、緩衝棒５０は
２次に緩衝部材７０を圧縮しつつ衝撃力を大きく緩和さ
せ、これによりオーバースラムバンパー４０の急下降を
防止し、かつ中空部２１の上面が下面２４と接触しつつ
３次に衝撃を徐々に緩和させる。
【００１２】一方、閉められたフードを開けると、前記
動作の逆順に、つまり図１のように緩衝部材７０の復元
力によりクッション部材２０が上昇して元の状態を維持
する。従って、このように本発明は、フードを閉める
と、オーバースラムバンパー４０が緩衝部材７０により
支持されたクッション部材２０を押しつつ徐々に閉めら
れるので、この時に発生する騒音及び振動を吸収して最
大限低減させ得る。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、自動車
のフードを閉める時に発生する衝撃音と車体振動を衝撃
吸収用緩衝装置により最小化させることにより静粛性を
増大させ車体振動を減少させ得る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図２】本発明の実施の形態を示す作動状態図である。
【図３】自動車のフードオーバースラムバンパーの設置
部位を示す斜視図である。
【図４】従来のフードオーバースラムバンパーの構造を
示す図３の“Ａ”部の組立断面図である。
【符号の説明】
１０ アッパーメンバー ２０ クッション部材 ２１ 中空部 ２２ 上面 ２３ 傾斜溝 ２４ 下面 ３０ フードインナーパネル ４０ オーバースラムバンパー ５０ 緩衝棒 ６０ 緩衝部材ハウジング ７０ 緩衝部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−254461（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−145840（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−145839（ＪＰ，Ａ) 実開 昭64−28380（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−123585（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−8886（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−16563（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−11942（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−139322（ＪＰ，Ｕ) 特公 平５−51510（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B62D 25/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 アッパーメンバーの上部に装着され、内
    部に中空部を有し、フードインナーパネルが閉じたと
    き、その底面に付着されたオーバースラムバンパーに押
    し付けられて弾性変形可能なクッション部材と、このク
    ッション部材の中空部内の上部中央に一体に固定される
    緩衝棒と、前記中空部の中央下部に連通するように内装
    され、クッション部材を支持する有底筒状の緩衝部材ハ
    ウジングと、この緩衝部材ハウジングと緩衝棒との間に
    設けられ、前記緩衝棒を弾力的に支持する緩衝部材とか
    ら構成され、前記中空部の上面の周縁部には、フードの
    開閉時に緩衝棒の上下動を誘導する傾斜溝を形成し、下
    動時に中空部の上面が下面と接触するように構成したこ
    とを特徴とする自動車のフードオーバースラムバンパー
    緩衝装置。
  2. 【請求項２】 前記緩衝部材はコイルスプリングで構成
    されたことを特徴とする請求項１記載の自動車のフード
    オーバースラムバンパー緩衝装置。
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