JP2004183726A - 防振装置 - Google Patents

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JP2004183726A JP2002349533A JP2002349533A JP2004183726A JP 2004183726 A JP2004183726 A JP 2004183726A JP 2002349533 A JP2002349533 A JP 2002349533A JP 2002349533 A JP2002349533 A JP 2002349533A JP 2004183726 A JP2004183726 A JP 2004183726A
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Yukihiro Sugimoto
幸大 杉本
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Abstract

【課題】振動発生部からの振動を一層効果的に吸収することができ、特に、大荷重負荷時における動特性を改善することができる防振装置を提供する。
【解決手段】振動受信部又は振動発生部の何れか一方に取り付けられる筒状金具1と、振動発生部又は振動受信部の他方に取り付けられる取付金具2と、筒状金具1と取付金具2との間に、空間部3を有するように配置された弾性体4とからなり、空間部3の内部に、緩衝体6が設置されている防振装置。好ましくは、緩衝体6が設置された部位の筒状金具1に弾性ストッパ5が固定されており、緩衝体6の静的バネ定数ks及び動的バネ定数kdが弾性ストッパ5よりも小さい防振装置。なお、緩衝体6はウレタンフォームであり、弾性体4及び弾性ストッパ5はゴムであることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車、一般産業用機械等に適用して振動発生部からの振動を吸収する防振装置に関するものであり、特に、エンジンマウントやトルクロッドのブッシュに好適な防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両の振動発生部となるエンジンと振動受信部となる車体との間には、エンジンマウントとしての防振装置が設置されており、エンジンで発生する振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるのを阻止して乗り心地を向上させている。
【0003】
そして特に、前部にエンジンを配置し、前輪を駆動するFFタイプの自動車等にあっては、発進時等の大きなトルク反力を吸収するため、防振装置として、ゴムブッシュをブラケットに固定し、シャフトで連結したトルクロッドが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
例えば、図3は、トルクロッドのゴムブッシュ等として使用されている従来の防振装置を示すものであり、筒状金具11と取付金具12とをゴム弾性体14で連結してゴムブッシュとし、そのゴムブッシュをブラケット21に圧入して固定した正面図を示すものである(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−114226号公報 (第2頁、図1−7)
【特許文献2】
特開平6−74275号公報 (第2−3頁、図1−3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3に示す従来の防振装置では、たわみが大きくなり、空間部13におけるゴム弾性体14が筒状金具11と接触するストッパ当りが発生すると、たわみに対する荷重が急激に増加してしまう。
【0007】
このストッパ当りに対し、更なる乗り心地の向上を図るためには、第1に、ストッパの初期当りを軟らかくすること、第2に、ストッパ当り後の静特性を確保しつつ、動特性を改善することが求められる。
【0008】
そこで本発明は、振動発生部からの振動を一層効果的に吸収することができ、特に、大荷重負荷時における動特性を改善することができる防振装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであって、その要旨は、振動受信部又は振動発生部の何れか一方に取り付けられる筒状金具と、振動発生部又は振動受信部の他方に取り付けられる取付金具と、筒状金具と取付金具との間に、空間部を有するように配置された弾性体とからなり、空間部の内部に、緩衝体が設置されている防振装置に係るものである。
【0010】
そして好ましくは、緩衝体が設置された部位の筒状金具に弾性ストッパが固定されており、緩衝体の静的バネ定数ks及び動的バネ定数kdが弾性ストッパよりも小さい防振装置に係るものである。なお、緩衝体はウレタンフォームであることが好ましいが、金属バネを使用することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の防振装置は、振動受信部又は振動発生部の何れか一方に取り付けられる筒状金具と、振動発生部又は振動受信部の他方に取り付けられる取付金具と、筒状金具と取付金具との間に、空間部を有するように配置された弾性体とからなっている。
【0012】
即ち、筒状金具と取付金具とを連結する弾性体の防振効果によって、振動の入力に対する減衰機能と絶縁機能を持ち、例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受信部となる車体との間にあって、エンジンで発生する振動を吸収し、車体側に伝達されるのを阻止するものである。従って、本発明の防振装置は、一般的な荷重負荷時の振動の入力に対し、従来のものと同等の性能を発揮する。
【0013】
そして、本発明の防振装置は特徴的に、弾性体のない空間部の内部に緩衝体が設置されている。即ち、弾性体に加えて、緩衝体を直列に配置することにより、ストッパの初期当りを軟らかくすると共に、ストッパ当り後の静特性を確保しつつ、動特性を改善している。
【0014】
この点について更に詳述すると、例えば、FFタイプの自動車は発進時に大きなトルク反力が発生し、エンジンの回転移動に伴う大荷重負荷時に弾性体のたわみが急激に進行し、筒状金具と接触するストッパ当りに至る。
【0015】
この際、従来の防振装置のように緩衝体がなければ、弾性体が突然に筒状金具と接触することになるが、本発明の防振装置では弾性体と共に緩衝体がたわみ、ストッパ当り時に弾性体と筒状金具との間に緩衝体が介在する分だけ初期当りが軟らかくなるのである。
【0016】
しかも、ストッパ当り後において、緩衝体がたわみ切った状態では緩衝体の存在を無視できることから、弾性体のみによる従来と同様の静特性が確保される。一方、動特性は、緩衝体のたわみ変化を伴うことになるから、弾性体と緩衝体とが共に作用し、緩衝体が介在する分だけ特性が改善されるのである。
【0017】
このような緩衝体の作用効果は防振対象等によって求められるものが異なるので、弾性体等との関係は必要に応じて適宜設定すればよいが、エンジンマウントやトルクロッドのブッシュに適用する場合には、特に、弾性ストッパとの関係が重要となる。
【0018】
即ち、ストッパ当り後のたわみ−荷重曲線を所望のものとするには、弾性体とは別に弾性ストッパを設け、弾性体と筒状金具とが直接当らないようにすることが効果的である。この場合、緩衝体が設置された部位の筒状金具に弾性ストッパを固定し、弾性体と弾性ストッパとの間に緩衝体が挟まれるようにする。
【0019】
そして、特にエンジンマウントやトルクロッドのブッシュに適用するに際しては、弾性ストッパよりも緩衝体の静的バネ定数ksを小さく設定することによって、たわみ−荷重曲線の曲率の増加を滑らかにすることが可能となり、ストッパの初期当りが軟らかくなる結果、乗り心地が向上するのである。
【0020】
また、弾性ストッパよりも緩衝体の動的バネ定数kdを小さく設定することによって、ストッパ当り後のたわみの増加を抑制しつつ、ストッパ当り後の防振装置全体の動的バネ定数を小さくすることが可能となる。
【0021】
即ち、たわみが抑制される結果、エンジンの移動量が増加せず、エンジンルーム内のスペースを悪化させることがないのである。しかも、動的バネ定数が大きくなると騒音の伝達も増えてしまうが、動的バネ定数を小さくできる結果、静かな室内を実現できるのである。
【0022】
ところで、弾性体や弾性ストッパには、ゴム(特に、NRやSBR系ゴム)が好適に使用されるが、緩衝体の静的バネ定数ksや動的バネ定数kdを弾性ストッパよりも小さくするには、緩衝体を合成樹脂発泡体(特に、ウレタンフォーム)で形成することが効果的である。
【0023】
また、金属バネ(例えば、コイルバネ、板バネ、皿バネ等)は、ゴム弾性体と違い、たわみ量に伴う動的バネ定数の変化がないので、ゴム弾性体よりも動的バネ定数kdが小さい緩衝体として有効なものである。但し、緩衝体に金属バネを採用した場合、ゴム弾性体との接触部でゴムを傷つけないように注意する必要がある。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の好ましい実施の形態の具体例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の防振装置の一例を示す正面図である。図1に示す実施例の防振装置は、自動車のエンジンと車体との間に設置されるトルクロッドであって、一対のブラケット21がシャフト22で連結されている。
【0025】
そして、ブラケット21には、筒状金具1と、取付金具2と、筒状金具1と取付金具2とを連結する弾性体4とからなるブッシュが圧入され、一方の取付金具2がエンジンに、他方の取付金具2が車体に接続される。
【0026】
ここで、弾性体4はNR系ゴムからなり、空間部3の内部には、ウレタンフォームの緩衝体6が設置され、緩衝体6が設置された部位の筒状金具1には、NR系ゴムからなる弾性ストッパ5が固定されている。なお、緩衝体6の静的バネ定数ks及び動的バネ定数kdは、弾性体4及び弾性ストッパ5よりも小さい。
【0027】
図2は、図1に示す実施例のブッシュ部分(ブラケット21及びシャフト22を除いた部分)と、更に緩衝体6を取り除いた比較例のたわみ−荷重曲線を示すグラフである。また、荷重8kNにおいて、動変位±0.05mm、100Hz及び400Hzで動特性を測定した。
【0028】
その結果、図2に示すグラフの通り、実施例は比較例に対してたわみ−荷重曲線の曲率の増加が滑らかになっている。また、図2のグラフから求められる静的バネ定数ks(荷重8kN)は、比較例よりも実施例(ブッシュ部分)の方が、緩衝体6の存在によって10%程度上がっているが、動的バネ定数kdは、約20%(100Hz)〜約25%(400Hz)下がっている。
【0029】
従って、実施例の防振装置は、たわみの増加が抑制され、かつ、動的バネ定数が顕著に小さくなっており、動倍率(kd/ks)が低いことが確認された。
【0030】
【発明の効果】
本発明の防振装置は、振動受信部又は振動発生部の何れか一方に取り付けられる筒状金具と、振動発生部又は振動受信部の他方に取り付けられる取付金具と、筒状金具と取付金具との間に、空間部を有するように配置された弾性体とからなり、空間部の内部に、緩衝体が設置されているので、振動発生部からの振動を一層効果的に吸収することができ、大荷重負荷時における動特性を改善することができる。
【0031】
特に、弾性ストッパよりも緩衝体の静的バネ定数ksを小さく設定することによって、たわみ−荷重曲線の曲率の増加を滑らかにすることが可能となり、ストッパの初期当りが軟らかくなる結果、乗り心地が向上する。
【0032】
また、弾性ストッパよりも緩衝体の動的バネ定数kdを小さく設定することによって、ストッパ当り後のたわみの増加を抑制しつつ、ストッパ当り後の防振装置全体の動的バネ定数を小さくすることが可能となり、エンジンルーム内のスペースを悪化させることなく、静かな室内を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の防振装置の実施例を示す正面図である。
【図2】図2は、図1に示す実施例のブッシュ部分と、緩衝体を取り除いた比較例のたわみ−荷重曲線を示すグラフである。
【図3】図3は、従来の防振装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1‥筒状金具
2‥取付金具
3‥空間部
4‥弾性体
5‥弾性ストッパ
6‥緩衝体
11‥筒状金具
12‥取付金具
13‥空間部
14‥弾性体
21‥ブラケット
22‥シャフト

Claims (6)

  1. 振動受信部又は振動発生部の何れか一方に取り付けられる筒状金具(1)と、振動発生部又は振動受信部の他方に取り付けられる取付金具(2)と、筒状金具(1)と取付金具(2)との間に、空間部(3)を有するように配置された弾性体(4)とからなり、空間部(3)の内部に、緩衝体(6)が設置されていることを特徴とする防振装置。
  2. 緩衝体(6)が設置された部位の筒状金具(1)に、弾性ストッパ(5)が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 緩衝体(6)の静的バネ定数ksが、弾性ストッパ(5)よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の防振装置。
  4. 緩衝体(6)の動的バネ定数kdが、弾性ストッパ(5)よりも小さいことを特徴とする請求項2又は3に記載の防振装置。
  5. 緩衝体(6)が、ウレタンフォームであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の防振装置。
  6. 緩衝体(6)が、金属バネであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の防振装置。
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