JPH07280022A - リバウンドスプリング構造 - Google Patents

リバウンドスプリング構造

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JPH07280022A
JPH07280022A JP7107894A JP7107894A JPH07280022A JP H07280022 A JPH07280022 A JP H07280022A JP 7107894 A JP7107894 A JP 7107894A JP 7107894 A JP7107894 A JP 7107894A JP H07280022 A JPH07280022 A JP H07280022A
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rebound spring
outer cylinder
rebound
piston rod
cylinder
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JP7107894A
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Takao Kobayashi
孝夫 小林
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リバウンドスプリングと他の金属製部材との
干渉ならびに異音の発生を防止する。 【構成】 ショックアブソーバ58では弾性体としての
リバウンドスプリング10を、その上端部をピストンロ
ッド34と一体的に固定し、下端部を外筒14の外周に
摺動可能に配設した。また、外筒14の上端部に、大径
の円板を上面に持つリングナット46を固定し、所定量
以上のリバウンド時にリングナット46上面の円板がリ
バウンドスプリング10の下端部に当接しそれを下方へ
伸ばす構造とした。この伸びに反発するリバウンドスプ
リング10の引張力は、リバウンドを抑止する働きをす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等のショックアブ
ソーバに用いるリバウンドスプリング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のショックアブソーバには、リバウ
ンドストロークを制限するためにリバウンドスプリング
構造が採用されているものがある。このリバウンドスプ
リング構造としては、例えば、実開平3−43140号
公報に開示のものがある。
【0003】図8は、このような従来のリバウンドスプ
リングを取り付けたショックアブソーバのシリンダ内部
の部材配設を示す縦断面図である。
【0004】図8に示されるように、円筒状のアウタチ
ューブ70内には円筒状のシリンダ72が設けられ、こ
のシリンダ72内には上方から棒状のピストンロッド7
4が挿入されている。このピストンロッド74の下端部
にはシリンダ72内周面を摺動するドーナッツ状のピス
トン76が装着されており、車輪と車体との間の相対移
動は、ピストン76がシリンダ72内で上下動する場合
にオリフィス84を通過するオイルの抵抗によって減衰
される。
【0005】この車体と車輪との間の相対移動により、
ピストンロッド74がアウタチューブ70から大きく抜
き出されるリバウンド時のストロークが所定量以上にな
ると、図8のようにリバウンドシート82がシリンダ7
2内部においてリバウンドスプリング80に下方から接
触し、リバウンドスプリング80を縮めようとする。こ
れに反発するリバウンドスプリング80の下向きの力に
より、リバウンド抑制効果が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のリバ
ウンドスプリングは、金属製であり、かつショックアブ
ソーバのシリンダ内部に配設されていた。しかも、この
密閉されたシリンダ内で、リバウンド時に同じく金属製
のリバウンドシート82と接触し、圧縮力を受けてい
た。このため、ショックアブソーバの他の金属製部材
(例、シリンダ、ピストンロッド)と干渉して異音が発
生することがあった。
【0007】この異音対策として、樹脂製のリバウンド
スプリングを用いる等の対策が講じられてきた。ところ
が、この場合も前記樹脂とシリンダ内のオイルとの相性
が悪いと経時劣化することがあった。そのためリバウン
ドスプリングの材料として選択しうる材料が制限され、
コストアップにつながったり、リバウンドスプリングの
ばね特性が制限されるという問題を有し、必ずしも有効
な対応策とはなっていない。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、リバウンドス
プリングと他の金属製部材との干渉ならびに異音の発生
を防止することができるリバウンドスプリング構造を得
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のリバウンドスプ
リング構造は、外筒に挿入されたピストンロッドの、前
記外筒に対する相対移動に抵抗が付与されるショックア
ブソーバに用いられ、一端が前記外筒側部材或いはピス
トンロッド側部材の一方の部材の外周を移動可能に配置
され、他端が前記一端よりも他方の部材側で前記他方の
部材に対してその軸方向に相対移動不可能に配置される
弾性体と、前記一方の部材側に固定されたストッパ手段
と、を有し、前記ピストンロッドが前記外筒に対し、前
記外筒から離れる方向へ所定量相対移動した際に、前記
一端と前記ストッパ手段とが係合して弾性体に引張力を
付与すること、を特徴としている。
【0010】
【作用】車両走行時に生ずる車体に対する車輪の上下動
は、外筒のピストンロッドに対する相対的な軸方向の上
下動となる。この時、ピストンロッドと一体となったピ
ストンが外筒内で上下に摺動する場合の流動抵抗で、車
体に対する車輪の上下動が減衰する。
【0011】こうした減衰機構が作用するのに加え、本
発明のリバウンドスプリング構造においては、ピストン
ロッドが外筒に対し、外筒から離れる方向(伸び側)へ
相対移動すると、弾性体の他端は他方の部材と軸方向一
体であり、弾性体の一端は一方の部材の外周を他方の部
材側へ移動する。弾性体の一端が所定量以上移動する
と、この一端はストッパ手段に係合し、弾性体は前記ピ
ストンロッドの外筒に対する相対移動を抑制する引張力
を発生する。
【0012】また、ピストンロッドが外筒に対し、外筒
へ近づく方向(縮み側)へ相対移動すると、弾性体の他
端は他方の部材と軸方向一体であり、弾性体の一端は一
方の部材の外周を他方の部材と反対方向へ移動する。弾
性体の一端の他方の部材側への移動が所定量以下である
時、弾性体は自然長状態であり、弾性力を発生しない。
【0013】
【実施例】本発明のリバウンドスプリング構造の一実施
例を図1〜図7に従って説明する。
【0014】図1は、車両のサスペンションにおけるシ
ョックアブソーバの部材配設を示す縦断面図である。図
2は、ショックアブソーバと車輪との配設を示す斜視図
である。ここで、図1は、図2の1−1に沿った断面に
対応している。
【0015】また、図3は、図1内の3−3線矢視方向
から見たリバウンドスプリングの一部断面図である。図
4〜図7は、図1の作動図である。
【0016】図1に示されるように本実施例のショック
アブソーバ58は、円筒状の金属製外筒14へ上方から
棒状の金属製ピストンロッド34が、中心軸X上に同軸
的に挿入されている。また、リバウンドスプリング10
が、ピストンロッド34の上端部周縁にピストンロッド
34の上端部と外筒14の上方部を覆うようにして配設
される。このリバウンドスプリング10は、蛇腹状で樹
脂、ゴム等の弾性体で製作されている。即ち、リバウン
ドスプリング10は、引張力に対し弾性効果を作用す
る、所謂「抗張性」を有するものであれば良い。
【0017】図1および図3に示されるように、リバウ
ンドスプリング10の下端部は、軸Xに対し同心円の位
置に貫通孔を持つドーナッツ状円板10Aが一体的に固
着されており、この円板10Aの中には円板10Aより
も高剛性の金属や硬質合成樹脂等により製作されたリン
グ形状のリテーナ12が埋設されていて、リバウンドス
プリング10下端部の上下方向の力に対する剛性強化手
段を設けている。また、このリテーナ12に通ずる穴6
8は、モールド時のリテーナ12の支持穴として複数個
設けられている。
【0018】円板10Aの中央の貫通孔16には外筒1
4が嵌入されており、外筒14の外周面と貫通孔16の
内周面とは摺動可能である。また、貫通孔16の内周部
分には、図3に示されるように軸Xの回りに角度90度
ずつの間隔を置いて平面視で矩形状のエア抜き用の溝1
8が4個設けられている。
【0019】一方、リバウンドスプリング10の上端部
にも、中央部に貫通孔24を有する円板10Bが一体的
に固着されている。ただし、この円板10Bの下面外周
には切欠段部10Cが設けられており、ここにコイルバ
ネで製作され、車両荷重を弾性的に支持するためのコイ
ルスプリング22の上端部が当たっている。また、金属
や硬質合成樹脂等により製作されたアッパサポートリテ
ーナ20がリバウンドスプリング10の上端面に接する
ように配設されている。このアッパサポートリテーナ2
0は中心部に下向きの凸部を持っており、この凸部がリ
バウンドスプリング10の貫通孔24に圧入されてい
る。
【0020】アッパサポートリテーナ20と同様に中心
部に、しかし上方へ向けて凸部を持つ金属や硬質合成樹
脂等により製作されたアッパサポートリテーナ26が、
アッパサポートリテーナ20の上に配設されている。こ
こでは、アッパサポートリテーナ20とアッパサポート
リテーナ26とは外周部が互いに溶接されている。さら
に、アッパサポートリテーナ26の上には、車体の一部
であり、金属や硬質合成樹脂等により製作された上面板
56が配設されている。この上面板56には中央に貫通
孔が設けられており、そこにアッパサポートリテーナ2
6の凸部が上方へ向けて突出している。また、アッパサ
ポートリテーナ20の外周部付近には、ボルト32が複
数個X軸と平行に上方へ向けて貫通した後に一部がアッ
パサポートリテーナ20へ溶接されている。これらのボ
ルト32を、アッパサポートリテーナ26に設けられた
取付孔及び上面板56に設けられた取付孔へ下方から挿
入し、突出上端部へナット60をねじ込むことにより、
ショックアブソーバ58が車体へ固定される。
【0021】また、アッパサポートリテーナ26の上向
き凸部とアッパサポートリテーナ20の下向き凸部の間
には、中央に金属製のリテーナ28が、そしてその周辺
にゴム等の弾性体で製作されたアッパサポートゴム30
が埋設されている。また、リテーナ28、アッパサポー
トリテーナ20の凸部、ならびにアッパサポートリテー
ナ26の凸部には、中心部に貫通孔が設けられて、ピス
トンロッド34の上端部挿入用となっている。
【0022】ピストンロッド34の上端部34Aは段部
を介して小径とされ、雄ねじが形成されている。この先
端部34Aは段部がリテーナ28の下端へ当たるまで挿
入され、突出上端部にはナット36が螺合されてピスト
ンロッド34がアッパサポートゴム30を介して上面板
56へ支持されている。
【0023】アッパサポートリテーナ20の下方への凸
部の下面には、ゴム等の弾性体で製作されたバウンドス
トッパ52が接着されており、その中央部にはピストン
ロッド34が貫通している。このバウンドストッパ52
は、略円錐台状をしており、アッパサポートリテーナ2
0の下面から離間するにしたがって、外径が小さくなっ
ている。また、バウンドストッパ52の貫通孔の内径
は、軸X方向にみて中央部および下方部においては、ピ
ストンロッド34の外径より少し大きくしている。これ
により、バウンドストッパ52の内周面とピストンロッ
ド34の外周面との間に隙間66を設けている。
【0024】このバウンドストッパ52の下方に配置さ
れる外筒14の中間部外周は、円板形で略ろうと状とさ
れた金属製のロアシート40を同軸的に貫通すると共に
このロアシート40へ溶着されている。また、このロア
シート40の外周部は、略水平方向に張り出しているば
ね受け部40Aとされてゴム、スポンジ等の弾性体で製
作された薄板状のクッション38を介してコイルスプリ
ング22の下端部を支持している。ばね受け部40Aの
外周はコイルスプリング22の下端形状に沿って、断面
が4分の1円周を描くようになだらかに垂直上方向へ屈
曲した立上り部40Bが形成されている。
【0025】また、外筒14の下端部は、金属製のショ
ックアブソーバ支持部62と複数の留め具64により、
車両ホイール軸受部へ固定されている。
【0026】図6に示されるように外筒14の上端部に
は、金属製のリングナット46と金属や硬質合成樹脂等
により製作されたロッドガイド48が配設されている。
リングナット46は、薄い円板状の上面部46Aと円筒
状部分46Bとで構成され、円筒状部分46Bの外周面
には雄ねじが形成されている。ここで上面部46Aの直
径は、リバウンドスプリング10の溝18を含む内径
(図3の長さC)よりも大径となっている。また円筒状
部分46Bは、外筒14の上端内面に形成された雌ねじ
に螺合している。
【0027】一方、外筒14の内部は、オイルが充填さ
れている。このオイルもれを防止する金属製のオイルシ
ール54が、前記円筒状部分46Bの中に配設されてい
る。
【0028】またリングナット46の下方には、ロッド
ガイド48が配設されている。このロッドガイド48の
外周面は外筒14の内周面に接している。また、このロ
ッドガイド48の下部の小外径部は、円筒状の金属製シ
リンダ50の内周面上端部に接している。このシリンダ
50は、外筒14及びピストンロッド34と同軸的に配
置されており、前記ロッドガイド48下部の小外径部
が、シリンダ50の上端部を支持している。ここで、ロ
ッドガイド48とシリンダ50及び外筒14は一体とし
て、ピストンロッド34の外周面を摺動可能となる。
【0029】一方、このロッドガイド48の下方に位置
するピストンロッド34の外周面に、筒状で金属や硬質
合成樹脂等により製作されたリバウンドストッパプレー
ト42が溶接されている。このリバウンドストッパプレ
ート42は、上端が水平方向へ突出されて円板部とさ
れ、この円板部上へゴム等の弾性体であるドーナッツ状
のリバウンドストッパ44が配設されている。
【0030】シリンダ50の下方部には、ピストンロッ
ド34下端部に固着されピストンロッド34と一体とし
てシリンダ50内周面を上下に摺動する金属製のピスト
ン(図示省略)が配設されている。また、このピストン
にはオリフィスが複数個設けられ、ピストンロッド34
の上下移動時にシリンダ50内のオイルがこのオリフィ
スを通過する場合の抵抗により、ピストンロッド34の
上下動が減衰される。
【0031】次に本実施例の作用を説明する。車両走行
時に生ずる車体に対する車輪の上下動は、外筒14のピ
ストンロッド34に対する上下動となる。この時、ピス
トンロッド34と一体となったピストンがシリンダ50
内周面を上下に摺動し、外筒14内に充填されたオイル
がオリフィスを通過するので、流動抵抗が発生し、車体
に対する車輪の上下動を減衰させている。この状態で
は、リバウンドスプリング10の円板10Aは外筒14
と相対移動するので、外筒14の上下動に対し殆ど抵抗
を付与しない。
【0032】図7に示されるように、車輪が車体に対し
相対的に所定量より大きく上方移動すると、外筒14は
ピストンロッド34に対し相対的に大きく上方移動す
る。その結果、バウンドストッパ52の下端面と、スト
ッパ手段としてのリングナット46の上板部46Aの上
面とが当接し、バウンドストッパ52は下方向から弾性
的に圧縮される。
【0033】このため、車輪の車体に対する相対的な上
方への移動が抑制および抑止され、移動ストロークが制
限される。
【0034】一方、車輪が車体に対し相対的に所定量よ
り大きく下方移動すると、外筒14はピストンロッド3
4に対し相対的に大きく下方移動する。これに伴い、リ
バウンドスプリング10の下端部も外筒14の外周面を
上方に摺動し、図4に示されるように、外筒14の上端
に固定されたリングナット46の上板部46Aの下面外
縁部とリバウンドスプリング10の下端部の上面が当接
する。この時、リバウンドスプリング10の下面に設け
られたエア抜き溝18は、上板部46Aの下面により塞
がれ、リバウンドスプリング10の内部は密閉状態とな
る。
【0035】さらに車輪が車体に対し相対的に下方移動
すると、リバウンドスプリング10が上下方向に伸ばさ
れる。この時、リバウンドスプリング10の伸長に反発
する力が外筒14に働き、ピストンロッド34に対する
相対的な外筒14の下方への移動を抑制する。
【0036】また、リバウンドスプリング10の内部が
密閉状態である時に、リバウンドスプリング10が上下
方向に伸ばされるため、リバウンドスプリング10の内
部は負圧となり、リバウンドスプリング10の伸長に反
発する力が増強される。これにより、リバウンド時にお
ける車輪の下方への移動を抑制する上方向への力が増強
される。
【0037】この上さらに車輪が車体に対し相対的に下
方移動すると、図5及び図5の外筒14の上端部を拡大
した断面図である図6に示されるように、ピストンロッ
ド34と一体的に固定されたリバウンドストッパ44の
上面と外筒14と一体的に固定されたロッドガイド48
の下面とが当たり、これ以上車輪が下方へ移動できなく
なる。
【0038】以上により、車輪の車体に対する相対的な
下方への移動が抑制および抑止され、移動ストロークが
制限される。
【0039】この実施例における構成では、リバウンド
抑制機能を保持しつつ、リバウンドスプリング10をシ
リンダ50の外部に配設したので、リバウンドスプリン
グ10と外筒14、ピストンロッド34との距離を大き
くとることができ、リバウンドスプリング10がその伸
縮時に外筒14やピストンロッド34と接触することが
なくなるので、たとえリバウンドスプリング10が金属
製であっても、異音の発生を防止することができる。
【0040】また、仮に前記距離がとれなくてもシリン
ダ50の外部にリバウンドスプリング10を配置できる
ので、リバウンドスプリング10は、オイルによる劣化
を考慮することなく樹脂やゴム等の弾性体で製作するこ
とができる。即ち、弾性体とは引張力に対し弾性効果を
有するものであり、金属、樹脂、ゴム製等材料は何を用
いても良い。
【0041】また、以上の実施例においては、リバウン
ドスプリング10が外筒14の上端部を覆うように配設
されている。これにより、外筒14の上端部に配設され
たオイルシール54へのダスト侵入の防止及び油漏れの
防止が図れ、シール性が向上する。また、従来のダスト
カバーの役目を果たすので、ダストカバーは不要とな
り、かつダストカバーの配設用の部品も不要になる。こ
のため、部品点数の減少という効果も発生する。
【0042】さらに、リバウンドスプリングをシリンダ
外部に配設したことで、リバウンドスプリングの大きさ
が制限されることなく、その結果としてリバウンドスプ
リングとしてバネを用いる場合のそのバネ特性の制限が
緩和されるという効果も発生する。
【0043】なお、本実施例においては、密閉式の覆い
体であるリバウンドスプリング10の下端部にエア抜き
用の孔18を4個設けた例を示したが、このエア抜き用
の孔は1個以上有れば、何個設けてもよい。
【0044】また、本実施例においては、円板10Aと
当接する、外筒14に固定された部材(本実施例では、
リングナット46の上面部46A)は、外筒14の上端
ではなくて、外筒14の中間部に配設してもよい。
【0045】また、本実施例においては、引張荷重への
耐久性強化のために、リバウンドスプリング10の内部
に、金属、樹脂、布等の補強材を埋設しても良い。
【0046】また、本実施例においては、引張荷重への
耐久性強化のために、リバウンドスプリング10と別個
に金属製等のスプリングを併用しても良い。
【0047】また、本実施例においては、リバウンドス
プリング10である蛇腹の波形ピッチ、波形高さ、波形
の形状等は必要に応じて各様に変更できる。
【0048】また、本実施例におけるリバウンドスプリ
ング10は、防塵効果を有する覆い体であり、かつスト
ッパ手段により伸ばされる時にエア抜き用孔18が塞が
れリバウンドスプリング10内部に負圧が発生する構造
を有していたが、この負圧発生構造は省略しても良い。
即ち、リバウンドスプリング10内が常に密閉されてい
たり、また微小多孔でリバウンドスプリング10の内外
が連通されて急激な伸長に抵抗を有する構成であっても
良い。
【0049】また、本実施例におけるリバウンドスプリ
ング10は、防塵効果を有する覆い体として用いない場
合には、覆い体である必要は無く、その一部に開口を有
していても良い。即ち、例えば引張コイルバネのように
引張力に対し弾性効果を作用する、所謂「抗張性」を有
する弾性体であれば、リバウンドスプリングとして用い
ることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明のリバウンドスプリング構造は、
リバウンドスプリングと他の金属製部材との干渉ならび
に異音の発生を防止することができる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ショックアブソーバの部材配設を示す縦断面図
である。
【図2】ショックアブソーバと車輪支持部との配設を示
す斜視図である。
【図3】リバウンドスプリングの下端面を示す図1の3
−3線一部断面図である。
【図4】リバウンド抑制作用が働き始める状態を示す縦
断面図である。
【図5】リバウンド抑制作用が最大限に働いている状態
を示す縦断面図である。
【図6】図5における外筒上端部の断面図である。
【図7】バウンド抑制作用が最大限に働いている状態を
示す縦断面図である。
【図8】従来のショックアブソーバのシリンダ内部の部
材配設を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 リバウンドスプリング(弾性体) 14 外筒 34 ピストンロッド 46 リングナット(ストッパ手段) 58 ショックアブソーバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒に挿入されたピストンロッドの、前
    記外筒に対する相対移動に抵抗が付与されるショックア
    ブソーバに用いられ、 一端が前記外筒側部材或いはピストンロッド側部材の一
    方の部材の外周を移動可能に配置され、他端が前記一端
    よりも他方の部材側で前記他方の部材に対してその軸方
    向に相対移動不可能に配置される弾性体と、 前記一方の部材側に固定されたストッパ手段と、 を有し、 前記ピストンロッドが前記外筒に対し、前記外筒から離
    れる方向へ所定量相対移動した際に、前記一端と前記ス
    トッパ手段とが係合して弾性体に引張力を付与するこ
    と、 を特徴とするリバウンドスプリング構造。
JP7107894A 1994-04-08 1994-04-08 リバウンドスプリング構造 Pending JPH07280022A (ja)

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JP7107894A JPH07280022A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 リバウンドスプリング構造

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