JP3348629B2 - アッパーインシュレータ - Google Patents

アッパーインシュレータ

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JP3348629B2 JP18139997A JP18139997A JP3348629B2 JP 3348629 B2 JP3348629 B2 JP 3348629B2 JP 18139997 A JP18139997 A JP 18139997A JP 18139997 A JP18139997 A JP 18139997A JP 3348629 B2 JP3348629 B2 JP 3348629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のサスペン
ション装置のショックアブソーバを車体側に弾性的に支
持するアッパーインシュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアッパーインシュレータとして
は、例えば、実開昭58−118331号公報に記載の
ものや、図7に示すようなものがある。ここで図7は車
体パネルへの取付構造を示している。
【0003】図7はリヤサスペンションに係るもので、
アッパーインシュレータ1は外筒部材3と内筒部材5と
を備え、外筒部材3と内筒部材5とは弾性体のインシュ
レーターラバー7によって結合されている。又、外筒部
材3にも弾性体のインシュレーターラバー9が固着さ
れ、該インシュレーターラバー9は外筒部材3の下端3
aにまで設けられてストッパーラバー11となり、バウ
ンドストッパ12を構成している。
【0004】そして、前記外筒部材3はホイールハウス
13側の車体側パネル15にボルトナット17によって
複数箇所締結固定されている。又、前記内筒部材5に
は、ショックアブソーバ19のピストンロッド21の上
端部21aがナット23によって締結固定されている。
さらに、ピストンロッド21の上端部21aには、当接
部材としてのバンパーラバーカップ25が周回状に設け
られ、前記ナット23の締結によって内筒部材5に対し
共締めされるようになっている。なお、図7中27はバ
ンパーラバー、29はコイルスプリングであり、ショッ
クアブソーバ19の下端19aは図示しないサスペンシ
ョンリンクやアクスル側に取付けられている。こうして
取付けられたショックアブソーバ19は、図7で見るよ
うに、車幅方向に傾きを持っている。
【0005】そして、走行中のバウンド、リバウンド時
の荷重はコイルスプリング29によって吸収され、また
ショックアブソーバ19の伸縮によって減衰される。そ
して、車輪側が大きくバウンドした時、ピストンロッド
21を介してバンパーラバーカップ25も変位し、当接
部25aがバウンドストッパ12に当接することによっ
てバウンド時の上限変位が規制されるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ショックア
ブソーバ19の下端19aに対する車輪側からの突き上
げ力Fは図6(a)の矢印のようになる。従って、ショ
ックアブソーバ19には、内筒部材5に対する取付点3
1を中心に矢印Aの回転モーメントが発生し、これによ
ってバンパーラバーカップ25の当接部25aがバウン
ドストッパ12に対し車幅方向外側で当接し、矢印Bの
反力を受けることになる。このように回転モーメントA
と反力Bとが逆方向であるため、ピストンロッド21と
バンパーラバー27とが相対的に逆方向に動こうとし
て、インシュレータラバー7の反力矢印Cを全てピスト
ンロッド21で受けることになり、ピストンロッド21
の内筒部材5に対する取付点31に大きな曲げ荷重が作
用することになる。従って、強度向上のためにピストン
ロッド21等を太くしなければならず、ショックアブソ
ーバ19全体及び、取付点31周りの大型化を招くもの
となっていた。
【0007】本発明は、ピストンロッドに働く曲げ荷重
を減少させ、小型化を可能としたアッパーインシュレー
タの提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車幅
方向に傾きを持つショックアブソーバのピストンロッド
上端部を、弾性体を介して車体側に支持すると共に、前
記ピストンロッドの周囲に当り面が位置するバウンドス
トッパを備え、該バウンドストッパに、前記ピストンロ
ッド上端部に設けられた当接部材を当接させてバウンド
時の上限変位を規制するアッパーインシュレータにおい
て、前記バウンドストッパの当り面高さを、前記ピスト
ンロッドの軸心方向で車幅方向外側を同内側よりも相対
的に高くし、前記ピストンロッドの軸心よりも車幅方向
内側で前記当り面に、バウンド時に前記当接部材が当り
始める初期当り面部を設けたことを特徴とする。
【0009】従って、バウンド時にショックアブソーバ
の下端が突き上げ力を受けてピストンロッド上端部の当
接部材がバウンドストッパの当り面に当接する時、ピス
トンロッドの軸心よりも車幅方向内側に設けた初期当り
面部に当接部材が当り始めるため、かかる当接による回
転モーメントと前記ショックアブソーバの下端に働く突
き上げ力による回転モーメントとが同方向になり、ショ
ックアブソーバ全体が同方向に回転モーメントを受け、
ピストンロッドの内筒部材に対する取付点に作用する曲
げ荷重を軽減することができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のアッパ
ーインシュレータであって、前記バウンドストッパは、
車体側パネルに固定される外筒部材と該外筒部材に固着
されたストッパーラバーとで構成され、前記外筒部材の
下端位置を、前記ピストンロッドの軸心方向で車幅方向
外側を同内側よりも相対的に高くし、該外筒部材の下端
に沿ってストッパーラバーを設けて前記初期当り面部を
有する当り面を設けたことを特徴とする。
【0011】従って、請求項1の発明の作用に加え、外
筒部材の下端の位置をピストンロッドの軸心方向で車幅
方向外側を同内側よりも相対的に高くして前記初期当り
面部を設けることができ、初期当り面部を確実に設定す
ることができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
アッパーインシュレータであって、前記初期当り面部よ
りの車幅方向外側で前記当り面に、フルバウンド時に前
記当接部材が当接合致する傾斜当り面部を設けたことを
特徴とする。
【0013】従って、請求項1又は2の発明の作用に加
え、フルバウンド時には、当接部材が初期当り面部の車
幅方向外側に形成されているアッパーインシュレータの
傾斜当り面部に当接合致することができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明では、ピストンロッドの
取付点に対する曲げ荷重を軽減することができ、ピスト
ンロッドを細くすることも可能であり、ピストンロッド
の取付点周りやショックアブソーバ全体の小型化を図る
ことができる。
【0015】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、より確実に曲げ荷重を軽減し、確実な小型化
を図ることができる。
【0016】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明の効果に加え、当接部材が傾斜当り面部に当接合致す
ることによって、フルバウンド時にも当接部材がピスト
ンロッドの中心を挟んで両側で当り面から反力を受ける
ようにすることが可能であり、ピストンロッドの曲げ荷
重をより確実に軽減し、確実に軽量、小型化を図ること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を適
用した構造を示し、図7に対応する断面図である。尚、
図7と対応する構成部分には同符号を付して説明し、ま
た重複した説明は省略する。
【0018】本実施形態において、バウンドストッパ1
2の当り面33の高さを、ピストンロッド21の軸心方
向で車幅方向外側を同内側よりも相対的に高くし、当り
面33のピストンロッド21の軸心よりも車幅方向内側
に、バウンド時に当接部材であるバンパーラバーカップ
25が当り始める初期当り面部35を設けている。具体
的には図2,図3のようなアッパーインシュレータ1を
採用している。
【0019】図2は図3のII−II線矢視における断
面図であり、これら図2,図3のように、外筒部材3
は、下端3aの位置がピストンロッドの軸心と一致する
軸心37に対し車幅方向外側39を同内側41よりも相
対的に高く形成している。換言すれば、外筒部材3の単
品での高さは、車幅方向外側が同内側よりも低く形成さ
れている。そして、外筒部材3の下端は車幅方向外側3
9から軸心37よりも若干車幅方向内側にかけて傾斜部
43となっている。
【0020】かかる形状の外筒部材3の下端3aにスト
ッパーラバー11が設けられることにより、本発明一実
施形態のバウンドストッパ12が形成されている。即
ち、前記バウンドストッパ12には、前記ピストンロッ
ド21の周囲に周回状に位置する当り面33が設けら
れ、前記軸心37の車幅方向内側の位置に初期当り面部
35が設けられている。該初期当り面部35の車幅方向
外側位置において、前記当り面33には前記外筒部材3
の傾斜と同じ傾斜の傾斜当り面部45が設けられてい
る。尚、前記外筒部材3の傾斜部43は前記ストッパー
ラバー11の初期当り面部35に対し、より車幅方向内
側へ至っている。
【0021】そして、前記傾斜当り面部45の傾斜は、
フルバウンド時の前記バンパーラバーカップ25の傾斜
に合致したものとなっている。従って、フルバウンド時
にはバンパーラバーカップ25が傾斜当り面部45に略
均一に当ることになる。
【0022】かかる構造において、バンパーラバーカッ
プ25の当接部25aがバウンドストッパ12の当り面
33に当る時、図4のようにまず初期当り面部35に当
ることになる。この時の反力の関係は図6(b)のよう
になっている。即ち、ショックアブソーバ19の下端1
9aに作用する突き上げ力Fに対し、バンパーラバーカ
ップ25の当接部25aが初期当り面部35に当ること
によって、バンパーラバーカップ25はピストンロッド
21の軸心を通る取付点31の車幅方向内側において矢
印Bの反力を受けることになる。従って、突き上げ力F
とバウンドストッパ12による反力Bによる回転モーメ
ントが同方向になるため、バンパーラバー27とピスト
ンロッド21とが一体となって回転変位する。従っ
て、、インシュレータラバー7による反力Cはピストン
ロッド21とバンパーラバー27とで受けることがで
き、その分ピストンロッド21の取付点31に働く曲げ
荷重を軽減することができる。
【0023】このため、ピストンロッド21をその分細
くすることや、取付点31周りの小型化及びショックア
ブソーバ19全体の小型化を図ることができ、重量軽減
も可能である。
【0024】フルバウンド時はショックアブソーバ19
が前記突き上げ力等によって一体的に回転し、ストッパ
ーラバー11の潰れ等を介してバンパーラバーカップ2
5の当接部25aが傾斜当り面部45に当接合致するこ
とになり、図5のようにバウンドストッパ12によって
バンパーラバーカップ25を確実に位置規制することが
できる。従って、バンパーラバーカップ25は車幅方向
外端のみにおいてバウンドストッパ12に当接するので
はなく、傾斜当り面部45を介してバウンドストッパ1
2に対しピストンロッド21の軸心の車幅方向内外で当
たることができ、この場合にもピストンロッド21の取
付点31に大きな曲げ荷重が作用するのを規制すること
ができる。従って、ショックアブソーバ19の小型化、
取付点31周りの小型化、及び全体的な軽量化を確実に
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る全体的な断面図であ
る。
【図2】アッパーインシュレータの図3II−II線矢
視における断面図である。
【図3】アッパーインシュレータの下面図である。
【図4】バウンド時における作用説明図である。
【図5】フルバウンド時における作用説明図である。
【図6】ピストンロッドに働く曲げ荷重を説明するもの
で、(a)は従来例の説明図、(b)は一実施形態の説
明図である。
【図7】従来例に係る全体的な断面図である。
【符号の説明】
1 アッパーインシュレータ 3 外筒部材 5 内筒部材 7,9 インシュレーターラバー(弾性体) 11 ストッパーラバー 12 バウンドストッパ 15 車体側パネル 19 ショックアブソーバ 21 ピストンロッド 21a 上端部 25 バンパーラバーカップ(当接部材) 31 取付点 33 当り面 35 初期当り面部 37 軸心 39 車幅方向外側 41 車幅方向内側 45 傾斜当り面部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に傾きを持つショックアブソー
    バのピストンロッド上端部を、弾性体を介して車体側に
    支持すると共に、前記ピストンロッドの周囲に周回状に
    当り面が位置するバウンドストッパを備え、該バウンド
    ストッパに、前記ピストンロッド上端部に周回状に設け
    られた当接部材を当接させてバウンド時の上限変位を規
    制するアッパーインシュレータにおいて、 前記バウンドストッパの当り面高さを、前記ピストンロ
    ッドの軸心方向で車幅方向外側を同内側よりも相対的に
    高くし、前記ピストンロッドの軸心よりも車幅方向内側
    で前記当り面に、バウンド時に前記当接部材が当り始め
    る初期当り面部を設けたことを特徴とするアッパーイン
    シュレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアッパーインシュレータ
    であって、 前記バウンドストッパは、車体側パネルに固定される外
    筒部材と該外筒部材に固着されたストッパーラバーとで
    構成され、 前記外筒部材の下端位置を、前記ピストンロッドの軸心
    方向で、車幅方向外側を同内側よりも相対的に高くし、
    該外筒部材の下端に沿ってストッパーラバーを設けて前
    記初期当り面部を有する当り面を設けたことを特徴とす
    るアッパーインシュレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のアッパーインシュ
    レータであって、 前記初期当り面部より車幅方向外側で前記当り面に、フ
    ルバウンド時に前記当接部材が当接合致する傾斜当り面
    部を設けたことを特徴とするアッパーインシュレータ。
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