JP2984488B2 - 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランの結晶変態、その製造方法及びこの結晶変態を含有する記録材料 - Google Patents

2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランの結晶変態、その製造方法及びこの結晶変態を含有する記録材料

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    • C09B11/04Diaryl- or thriarylmethane dyes derived from triarylmethanes, i.e. central C-atom is substituted by amino, cyano, alkyl
    • C09B11/10Amino derivatives of triarylmethanes
    • C09B11/24Phthaleins containing amino groups ; Phthalanes; Fluoranes; Phthalides; Rhodamine dyes; Phthaleins having heterocyclic aryl rings; Lactone or lactame forms of triarylmethane dyes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフルオラン化合物の新規
な結晶変態、その製造法及びこの結晶変態を用いる記録
材料に関する。更に詳しくは、本発明は、感圧記録材
料、感熱記録材料等の記録材料に用いられる電子供与性
発色剤として有用なフルオラン化合物の新規な結晶変態
とその製造法及びこの結晶変態を含有する諸特性に優れ
た記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無色ないし淡色の電子供与性発色
剤(以下発色剤という)と有機もしくは無機の電子受容
性顕色剤(以下顕色剤という)との呈色反応を利用した
記録材料は、感圧記録材料、感熱記録材料、通電感熱記
録材料などとして既によく知られている。例えば、感圧
記録材料は、特公昭42−20144号公報等に開示さ
れているもので、伝票類、コンピューターのプリンター
等の分野に利用されている。
【0003】また、感熱記録材料は、特公昭45−14
039号公報等に開示されているもので、計測記録計、
ファクシミリ、プリンター、乗車券の自動販売機など広
範囲の分野に利用されている。このような記録材料は、
地肌白色度、地肌保存安定性、発色色調、発色感度、発
色濃度、及び発色画像の保存安定性等の諸性能に優れて
いることが要求され、これらの目的に適する発色剤を使
用することが必要である。また感圧記録材料用発色剤と
しては、カプセルオイルに対する溶解度が高いことも重
要な特性である。
【0004】従来、フルオラン化合物として、すでに多
くの化合物が知られているが、本発明のフルオラン化合
物(式(1))と化学構造式としては同じ構造を示すも
のが特公昭49−17490号公報及び特開昭47−3
4422号公報に開示されており、融点が158〜16
5℃付近を有することが記載されている(以下、この公
知のフルオラン化合物をα型結晶変態という)。このα
型結晶変態を使用した感圧記録材料はCB面の白色度お
よび耐光堅牢度が低く、発色画像の耐光堅牢度も低い。
またこのα型結晶変態を使用した感熱記録材料は地肌白
色度が低く、発色画像の堅牢度も低い。
【0005】 また本発明のフルオラン化合物に近い構造式を有するも
のとして、式(2)、(3)のフルオラン化合物が特公
昭49−32767号公報及び特公昭49−17490
号公報において公知である。
【0006】 しかし式(2)のフルオランは、感圧記録材料用記録材
料として用いるには、カプセルオイルに対する溶解度が
低いという欠点がある。またこのフルオランを使用した
感圧記録材料はCB面の白色度及び耐光堅牢度が低く、
発色画像の対光堅牢度も低い。またこのフルオランを使
用した感熱記録材料は、地肌の耐光堅牢度が低く、動的
発色感度が低く、発色画像の保存安定性も低い。更に、
このフルオランは、広く使用されているサルチル酸誘導
体の亜鉛塩を顕色剤とした感圧記録材料(以下汎用感圧
記録材料という)及びビスフェノールAを顕色剤とした
感熱記録材料(以下汎用感熱記録材料という)に使用し
た場合、発色色調が紫味黒色であり、純黒色の発色色調
を得るための調色が必要となる。
【0007】また、式(3)のフルオランは、感圧記録
材料用発色剤として用いるには、カプセルオイルに対す
る溶解度が低い。またこのフルオランを使用した感圧記
録材料は、CB面の白色度が低く、その耐光堅牢度も十
分でなく、発色画像の耐光堅牢度も低い。またこのフル
オランを使用した感熱記録材料は、地肌の白色度及び耐
光堅牢度が低く、動的発色感度が低く、発色画像の保存
安定性も低い。更に、このフルオランは汎用感圧記録材
料及び汎用感熱記録材料に使用した場合、発色色調が緑
味黒色であり、純黒色の発色色調を得るための調色が必
要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、記録
材料用の発色剤として前記した諸特性に優れるフルオラ
ン化合物、その製造方法及びこれを使用した記録材料を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、2−
(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオランの新規な結晶変態により達成された。す
なわち、本発明は、Cu−Kα線による粉末X線回折法
における回折角(2θ±0.2゜)7.6゜、12.2
゜、14.9゜、15.9゜、17.6゜、22.8゜
に特徴的なピークを示す粉末X線回折図により特徴づけ
られ、かつ186゜C〜191゜Cの範囲に融点を有す
る2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエ
チルアミノフルオランのβ型結晶変態、及びこのβ型結
晶変態を発色剤として含有する記録材料に関する。
【0010】更に本発明は式(I) で表されるベンゾフェノン化合物と、式(II) (式中、Rは低級アルキル基を示す。)で表されるジフ
ェニルアミン化合物を脱水縮合剤の存在下に反応させ、
次いでアルカリ処理した処理物の有機溶剤抽出液よりフ
ルオランを析出製造する製造法において、有機溶剤抽出
液中の不純物が抽出された成分の10%以下であること
を特徴とするβ型結晶変態の製造方法、及び
【0011】α型結晶変態をメタノール、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール
及びアセトニトリルから選ばれる少なくとも1種と、ベ
ンゼン、トルエン及びキシレンから選ばれる少なくとも
1種との混合溶媒を使用して再結晶することを特徴とす
るβ型結晶変態の製造方法に関する。
【0012】本発明のβ型結晶変態は本発明者等が初め
て発見した新規化合物である。従来、前記化学構造式
(1)で表される化合物は公知の公報に記載されている
製法により製造されるα型結晶変態が存在している。
【0013】例えば特公昭49−17490号公報で
は、2−(2−ヒドロキシ−4−ジエチルアミノベンゾ
イル)安息香酸と2,3’−ジメチル−4−メトキシジ
フェニルアミンとを濃硫酸の存在下室温で反応させた
後、カセイソーダ水溶液で処理し、得られた沈澱をトル
エンで抽出して結晶化することによって融点158〜1
60℃のα型結晶変態を得ている。また特開昭47−3
4422号公報では、2−(2−ヒドロキシ−4−ジエ
チルアミノベンゾイル)安息香酸と2,3’−ジメチル
−4−ヒドロキシジフェニルアミンとを濃硫酸の存在下
25℃で24時間反応させた後、カセイソーダ水溶液で
中和し、得られた沈殿をカセイソーダ水溶液の存在下ト
ルエン中で加熱還流後、トルエン抽出液を濃縮して、析
出させることによって融点163〜165℃のα型結晶
変態を得ている。
【0014】このα型結晶変態は図2に示すようにCu
−Kα線における粉末X線回折法によるX線回折図にお
いて回折角(2θ±0.2゜)9.5°、12.7°、
17.7°、18.6°、19.7°、24.3°に特
徴的なピークを示す。本発明者らは前記した課題を解決
するために鋭意検討した結果、2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランに
は、公知のα型結晶変態以外にβ型結晶変態が存在し、
このβ型結晶変態が記録材料の発色剤として優れた特性
を持つことを見いだした。
【0015】即ち、特定条件において反応、処理を行う
ことにより、2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル
−6−ジエチルアミノフルオランの新規な結晶変態(β
型結晶変態)が生成し、このβ型結晶変態を記録材料用
の発色剤として使用した場合、公知のα型結晶変態およ
び類似の構造を有するフルオラン化合物に比較して非常
に優れた特性を示す記録材料が得られることを発見し
た。
【0016】本発明のβ型結晶変態は例えば下記の方法
で製造することが出来る。式(I) で表されるベンゾフェノン化合物と、式(II) (式中、Rは低級アルキル基を示す。)で表されるジフ
ェニルアミン化合物とを脱水縮合剤の存在下に反応させ
た後、アルカリで処理する。
【0017】本発明においてβ晶結晶変態を直接に製造
するためには、使用される式(I)で表されるベンゾフ
ェノン化合物の純度が96%以上、好ましくは98%以
上であり、かつ式(II)で表されるジフェニルアミン化
合物の純度が95%以上、好ましくは97%以上である
ことが望ましい。純度が96%より低純度である式
(I)化合物及び純度が95%より低純度である式(I
I)化合物を用いた場合、反応、アルカリ処理後の溶剤
抽出液中の不純物が増大してα型結晶変態が生成し、こ
の場合には特定の溶媒による再結晶等の処理によりβ型
結晶変態に変換する必要がある。
【0018】また、式(II)で表されるジフェニルアミ
ン化合物において、Rがメチル基であるものが、反応に
用いた際に生じる副生物が少ないという理由から、特に
好ましい。脱水縮合剤としては、濃硫酸、発煙硫酸、ポ
リリン酸、五酸化リン等が使用できるが、本発明のβ型
結晶変態を直接に製造するためには、前記したごとく反
応において不純物の生成を出来るだけ低く押さえること
が重要であるため、濃硫酸が特に好ましく用いられる。
【0019】反応温度は0〜100℃、反応時間は数時
間〜数十時間であるが、脱水縮合剤として濃硫酸を用い
る場合、前記した理由と同様の理由により反応温度は0
〜30℃、より好ましくは5〜25℃であり、反応時間
は5〜48時間、より好ましくは10〜40時間である
ことが好ましい。
【0020】アルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウムが使用できるが、前記した
理由と同様の理由により水酸化ナトリウムが特に好まし
く、水溶液として使用するのが好ましい。アルカリによ
る処理の温度は0〜100℃、好ましくは50〜100
℃であるが、一般に温度が高いほど処理が効率よく進行
する。アルカリの量は、処理液のpHが9以上となるよ
うに使用するのが好ましい。アルカリで処理した反応物
は、有機溶剤で抽出して析出される。またアルカリ処理
時において有機溶剤を共存させてもよい。
【0021】有機溶剤としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン、クロルベンゼン等が使用出来るが、通常、トル
エンが好ましく使用される。有機溶剤より目的物を析出
させる場合、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノールを併用してもよい。本発明におい
て、β型結晶変態を直接製造するにはアルカリ処理物の
有機溶剤抽出液中の不純物混入量が10%以下、特に好
ましくは5%以下であることが必要である。不純物混入
量が10%以下でないとβ型結晶変態が生成しない理由
は定かではないが、以下の様に推定される。
【0022】式(I)で表されるベンゾフェノン化合物
及び式(II)で表されるジフェニルアミン化合物の純
度、或いは濃硫酸中での反応温度および反応時間等の反
応条件に由来する副生成物で、アルカリ処理によっても
除去されなかったものは有機溶剤抽出液中に残存混入す
る。この有機溶剤抽出液中の不純物が10%を越える場
合、有機溶剤より目的物が析出する際に不純物の影響、
例えば結晶の析出時間が長くなる等の理由でα型結晶変
態が生成するものと考えられる。
【0023】2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル
−6−ジエチルアミノフルオランの製造において、特開
昭47−34422号公報に記載の製法のごとく、原料
として2−(2−ヒドロキシ−4−ジエチルアミノベン
ゾイル)安息香酸と2,3’−ジメチル−4−ヒドロキ
シジフェニルアミンを使用する場合、2,3’−ジメチ
ル−4−ヒドロキシジフェニルアミンの反応性が低いた
め、副生成物が特に多く混入する。
【0024】また、式(II)で表されるジフェニルアミ
ン及び類似化合物は従来、特公昭49−32767号公
報に記載のごとく、下記に示される方法によって製造す
るのが目的物の収率及び純度の点で優れているとされ、
実用化されている。
【0025】 (式中、Rは前記と同じものを示し、 3 、R 4 は水素
原子、メチル基またはエチル基を、 5 は水素原子また
は低級アルキル基を、 7 は低級アルキル基を、Xはハ
ロゲン原子を、nは1〜5の整数を示す。ただし 3
4 は同時に水素原子であることはない。)しかしなが
ら上記製法は、原料である式(IV)のハロゲン化フェニ
ル化合物において、アルキル基がハロゲン原子のm−位
である化合物、例えばm−ブロモトルエンである場合に
は、これを使用して得られる式(II)で表されるジフェ
ニルアミンの純度が低くなりがちであった。
【0026】また、式(II)で表されるジフェニルアミ
ンは下記の様な方法に従って製造することも可能であ
る。 (式中、Rは前記と同じものを表す。)しかしながらこ
の製法においても、式(VIII)で表される化合物から由
来する式(II)で表されるジフェニルアミンも低純度と
なる傾向がある。
【0027】以上に記したようなことが、従来β型結晶
変態が製造できなかった一因と考えられる。 公知法に
よる2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ
エチルアミノフルオランのα型結晶変態の製造において
副生する不純物としては、未反応の2,3’−ジメチル
−4−ヒドロキシジフェニルアミン及びそのスルフォン
化物或いは未反応の2,3’−ジメチル−4−メトキシ
ジフェニルアミン及びそのスルフォン化物、2,3’−
ジメチル−4−メトキシ−N−メチルジフェニルアミ
ン、2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ
エチルアミノフルオランのスルフォン化物、下記式
(X)で表される化合物(ビスラクトン)等が確認され
る。中でも式(X)で表される化合物(ビスラクトン)
が多く確認される。
【0028】 本発明のβ型結晶変態は、公知のα型結晶変態をメタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール及びアセトニトリルから選ばれる少
なくとも一種と、ベンゼン、トルエン及びキシレンから
選ばれる少なくとも一種との混合溶媒を使用して再結晶
することによっても製造することができる。キシレンと
してはo−キシレン、p−キシレン、m−キシレン及び
混合キシレンが用いられる。
【0029】メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール及びアセトニト
リル(A群)から選ばれる少なくとも1種の溶剤とベン
ゼン、トルエン、キシレン(B群)から選ばれる少なく
とも1種の溶剤との混合比は、A群1:B群1〜A群
9:B群1が好ましい。混合溶媒の使用量は、混合溶媒
の種類により異なるが、例えばメタノールとトルエンの
混合溶媒を使用する場合、使用するα型結晶変態の2倍
〜50倍重量使用するのが好ましい。
【0030】再結晶の方法としては、通常の方法、例え
ばα型結晶変態を混合溶媒中、40℃〜還流温度、好ま
しくは還流温度にして完全に溶解した後、冷却して、析
出物を濾取する方法が用いられる。本発明のβ型結晶変
態は感圧記録材料用のカプセルオイル、例えば、常用さ
れるSAS−296(日本石油製)、KMC−113
(呉羽化学製)等に対する溶解性が高く、これを発色剤
として使用した感圧記録材料はCB面の白色度及び耐光
堅牢度が高く、純黒色に発色し、かつ発色後の発色画像
の保存安定性に優れている。
【0031】また、感熱記録材料の発色剤として用いた
場合、地肌の白色度及び保存安定性が高く、動的発色感
度が高く、純黒色に発色し、かつ発色後の画像保存安定
性に優れている。本発明のβ型結晶変態は、記録材料中
単独で用いることもできるし、また必要に応じ、他の発
色剤と併用することも可能である。併用できる発色剤と
しては、この種の記録材料に適用されているものが任意
に適用でき、トリフェニルメタンフタリド系、フルオラ
ン系、フルオレン系、ビニローグフタリド系等の発色剤
が好ましく用いられる。
【0032】これらの一部を例示すれば、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、2−アニリノ−3−メチル−6−ジメチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエ
チルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−ジプロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−ジペンチルアミノフルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−プロピル
アミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−エチル−N−イソブチルアミノ)フルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソ
ペンチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチ
ル−6−(N−メチル−N−シクロへキシルアミノ)フ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチ
ル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)フルオラン、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ
[9,3’]−6’−ジメチルアミノフタリド、3,3
−ビス{2,2−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
エテニル}−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
3,3−ビス{2,2−ビス(1−エチル−2−メチル
インドール−3−イル)エテニル}−4,5,6,7−
テトラクロロフタリド等が挙げられる。これらは単独
で、あるいは2種以上混合して併用することができる。
【0033】本発明のβ型結晶変態を感圧記録材料に適
用するには、例えば特公昭42−20144号公報等に
開示されている公知の種々の方法が利用できる。一般に
は、発色剤をカプセル化溶剤に溶解した発色剤溶液を高
分子化合物を膜剤としてカプセル化した後、上質紙、合
成紙、プラスチックフィルム等の支持体の裏面に塗布し
て上用紙を作成する。一方、顕色剤を別の支持体の表面
に塗布して下用紙を作成する。上用紙と下用紙を塗布面
が接触するように重ね合わせて筆圧あるいは打圧等の圧
力を加えると、加圧された部分のカプセルが破壊され
て、カプセル中の発色剤が顕色剤と反応して、下用紙の
表面に記録画像が形成される。また、支持体の表面に顕
色剤、裏面にカプセルを塗布した中用紙を上用紙と下用
紙の間に数枚挿入することにより、複数枚の複写記録が
得られる。
【0034】また、支持体の同一面に顕色剤とカプセル
を含有する、いわゆるセルフコンテインド紙タイプのも
の、或いは支持体中に顕色剤かカプセルの一方が含有さ
れ、他の一方が塗布された形態のものにも適用できる。
感圧記録材料に使用する顕色剤としては、酸性白土、サ
リチル酸誘導体亜鉛塩、p−オクチルフェノール樹脂亜
鉛塩、p−フェニルフェノール樹脂等が挙げられる。特
に、サリチル酸誘導体亜鉛塩およびp−オクチルフェノ
ール樹脂亜鉛塩が好ましく用いられる。
【0035】本発明のβ型結晶変態を感熱記録材料に適
用するには、例えば特公昭45−14039号公報等に
開示されている公知の種々の方法が利用できる。一般に
は、発色剤、顕色剤、増感剤をそれぞれポリビニルアル
コール等の水溶性高分子水溶液と共にアトライター、サ
ンドミル等を用いて薬剤の粒径が数ミクロン以下になる
ように分散する。増感剤は、発色剤、顕色剤のいずれ
か、あるいは両方に加えて、同時に分散してもよく、ま
た場合によっては予め発色剤あるいは顕色剤との共融物
を作成して分散してもよい。これらの分散液を混合し
て、必要に応じて顔料、バインダー、ワックス、金属石
鹸、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を加えて、感熱塗液と
する。得られた感熱塗液を上質紙、合成紙、プラスチッ
クフィルム等の支持体に塗布した後、カレンダー処理に
より平滑性を付与すると、感熱記録材料が得られる。ま
た感熱塗液は、必要に応じて、発色性を向上させるため
に、プラスチック顔料あるいはシリカ等の断熱剤の下塗
り層を有する支持体に塗布しても良い。さらに、必要に
応じて、耐水性、耐薬品性を付与するために、感熱記録
層上に水溶性高分子水溶液等で上塗り層を設けることも
よい。
【0036】感熱記録材料に使用する顕色剤としては、
各種のフェノール性化合物が使用できる。具体例として
は、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン
(一般名ビスフェールA)、2,2−ビス(p−ヒド
ロキシフェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(p
−ヒドロキシフェニル)スルホン(一般名ビスフェ
ルS)、ビスフェノールSモノイソプロピルエーテル、
3,3’−ジアリルビスフェノールS、1,5−ビス
(p−ヒドロキシフェニルメルカプト)−3−オキサペ
ンタン、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、テトラブロ
モビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールS等
が挙げられる。特にビスフェノールAが好ましく用いら
れる。
【0037】増感剤としては、p−ベンジルビフェニ
ル、m−ターフェニル、2−ベンジルオキシナフタレ
ン、1,4−ジベンジルオキシナフタレン、シュウ酸ジ
ベンジル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、1,2−
ジフェノキシエタン、1,2−ジ−m−トルオキシエタ
ン、1,2−ジ−p−トルオキシエタン、1,4−ジフ
ェノキシブタン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジ
ル、2−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸フェニル、テレフタル酸ジベンジル等が挙げら
れる。特に、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニ
ル、2−ベンジルオキシナフタレン、シュウ酸ジ−p−
メチルベンジル、1,2−ジ−m−トルオキシエタンが
好ましく用いられる。
【0038】顔料としては、有機および無機の顔料が使
用できる。好ましい具体例としては、炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、非晶
質シリカ、尿素ホルマリン樹脂粉末、ポリエチレン樹脂
粉末等が挙げられる。バインダーとしては、水溶性高分
子および水不溶性高分子が使用できる。好ましい具体例
としては、水溶性高分子として、メチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、デンプン類、スチレン−無水マレイン酸共重合体加
水分解物、エチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解
物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解
物、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニル
アルコール、ポリアクリルアミド等が、また水不溶性高
分子として、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニ
ルエマルジョン等が挙げられる。
【0039】ワックスの好ましい具体例としては、パラ
フィンワックス、カルボキシ変性パラフィンワックス、
ポリエチレンワックス等が挙げられる。金属石鹸として
は、高級脂肪酸金属塩が用いられる。好ましい具体例と
しては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸アルミニウム等が挙げられる。酸化防止剤
としては、ヒンダードフェノール類が用いられる。また
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリ
アゾール系等の紫外線吸収剤が用いられる。
【0040】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明は、これらの
実施例に限定されるものではない。
【0041】(実施例1) 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチ
ルアミノフルオランのβ型結晶変態の製造 98% 硫酸 100 ml 中に、2−(2−ヒドロキシ−4−ジ
エチルアミノベンゾイル)安息香酸(純度98.1%)31.3
g を25℃以下で少量づつ添加、溶解後、2,3’−ジ
メチル−4−メトキシジフェニルアミン(純度97.2%)
23.8 gを 10 〜20 ℃で滴下した。室温で20時間撹拌
後、反応物を 1000g の氷水中へ排出し、析出した沈澱
を瀘取した。得られた瀘取物をトルエン200ml と25% 水
酸化ナトリウム水溶液 130ml とともに、撹拌下1時間
還流した。次いで、トルエン層を分取し、湯洗した。こ
のトルエン抽出液の成分を高速液体クロマトグラフ法で
分析したところ総不純物量は抽出成分の2%であった。
減圧下にトルエン溶液を100ml まで濃縮、冷却し、析出
物を濾取した。次いで得られた析出物をトルエン 80ml
から再結晶し、得られた結晶にイソプロピルアルコール
500mlを加え、還流下1時間撹拌後冷却した。結晶を濾
取し、乾燥して淡黄白色の結晶33.4 g (収率68.1 %)
を得た。この結晶の融点、元素分析値、質量分析値、及
び赤外吸収スペクトルの特性吸収は下記の通りであっ
た。この結晶の粉末Χ線回折図を図1に、赤外吸収スペ
クトルを図3に示す。
【0042】 融点:188〜189℃ C H N 元素分析値:理論値( 32 30 2 3 ) 78.34% 6.16% 5.71% 実測値 78.30% 6.18% 5.68% MS (m/e):490 (M+) IR:υNH 3370cm-1
【0043】(実施例2) 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチ
ルアミノフルオランのβ型結晶変態の製造 98% 硫酸 100 ml 中に、2−(2−ヒドロキシ−4−ジ
エチルアミノベンゾイル)安息香酸(純度98.5%)31.3
g を25℃以下で少量づつ添加、溶解後、2,3’−ジ
メチル−4−メトキシジフェニルアミン(純度97.8%)
23.8 g(特開昭60−193949号公報の方法に従っ
て製造)を 10 〜 20 ℃で滴下した。15〜20℃で20時間
撹拌後、反応物を 1000g の氷水中へ排出し、析出した
沈澱を瀘取した。得られた瀘取物をトルエン200ml と25
% 水酸化ナトリウム水溶液 130mlとともに、撹拌下1時
間還流した。次いで、トルエン層を分取し、湯洗した。
このトルエン抽出液の成分を高速液体クロマトグラフ法
で分析したところ総不純物量は抽出成分の1.2%であ
った。減圧下にトルエン溶液を濃縮し、残渣にメタノー
ル300mlを加え、室温で15時間静置した。結晶を濾取
し、乾燥して淡黄白色の結晶44.6g (収率91 %)を得
た。この結晶の融点及び元素分析値は下記の通りであっ
た。この結晶の粉末X線回折図、質量分析値及び赤外吸
収スペクトルは実施例1で得られた結晶のものと同じで
あった。
【0044】 融点:189〜190℃ C H N 元素分析値:理論値( 32 30 2 3 ) 78.34% 6.16% 5.71% 実測値 78.35% 6.17% 5.73%
【0045】(比較例1) 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチ
ルアミノフルオランのα型結晶変態の製造 98% 硫酸 100 ml 中に、2−(2−ヒドロキシ−4−ジ
エチルアミノベンゾイル)安息香酸(純度92%)31.3 g
を25℃以下で少量づつ添加、溶解後、2,3’−ジメチ
ル−4−メトキシジフェニルアミン(純度90.5%)23.8
gを 10 〜 20℃で滴下した。28〜30℃で20時間撹拌
後、反応物を 1000g の氷水中へ排出し、析出した沈澱
を瀘取した。得られた瀘取物をトルエン200ml と25% 水
酸化ナトリウム水溶液 130ml とともに、撹拌下1時間
還流した。次いで、トルエン層を分取し、湯洗した。こ
のトルエン抽出液の成分を高速液体クロマトグラフ法で
分析したところ総不純物量は抽出成分の13.5%であ
った。減圧下にトルエン溶液を100ml まで濃縮、冷却
し、メタノール500mlを加え、室温で15時間静置し
た。結晶を濾取し、乾燥して淡黄白色の結晶33.3g (収
率 68%)を得た。この結晶の融点、元素分析値、質量
分析値、及び赤外吸収スペクトルの特性吸収は下記の通
りであった。この結晶の粉末Χ線回折図を図2に、赤外
吸収スペクトルを図4に示す。
【0046】 融点:158〜160℃ C H N 元素分析値:理論値( 32 30 2 3 ) 78.34% 6.16% 5.71% 実測値 78.51% 6.20% 5.56% MS (m/e):490 (M+) IR:υNH 3385cm-1
【0047】(比較例2) 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチ
ルアミノフルオランのα型結晶変態の製造 98% 硫酸 100 ml 中に、2−(2−ヒドロキシ−4−ジ
エチルアミノベンゾイル)安息香酸(98.1%)31.3 g
を25℃以下で少量づつ添加、溶解後、2,3’−ジメチ
ル−4−メトキシジフェニルアミン(純度97.2%)23.8
gを 10 〜 20℃で滴下した。28〜30℃で70時間撹拌
後、反応物を 1000g の氷水中へ排出し、析出した沈澱
を瀘取した。得られた瀘取物をトルエン200ml と25% 水
酸化ナトリウム水溶液 130ml とともに、撹拌下1時間
還流した。次いで、トルエン層を分取し、湯洗した。こ
のトルエン抽出液の成分を高速液体クロマトグラフ法で
分析したところ総不純物量は抽出成分の12.6%であ
った。減圧下にトルエン溶液を100ml まで濃縮、冷却
し、メタノール500mlを加え、室温で15時間静置し
た。結晶を濾取し、乾燥して淡黄白色の結晶34.8g (収
率 71%)を得た。この結晶の融点及び元素分析値は下
記の通りであった。この結晶の粉末Χ線回折図は比較例
1で得られた結晶のものと同様の特徴的ピークを示し、
質量分析値及び赤外吸収スペクトルは比較例1で得られ
た結晶のものと同じであった。
【0048】 融点:160〜162℃ C H N 元素分析値:理論値( 32 30 2 3 ) 78.34% 6.16% 5.71% 実測値 78.38% 6.25% 5.68%
【0049】(比較例3) 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチ
ルアミノフルオランのα型結晶変態の製造 98% 硫酸 110g中に、2−(2−ヒドロキシ−4−ジエ
チルアミノベンゾイル)安息香酸(純度98.1%)15g を
25℃以下で少量づつ添加、溶解後、2,3’−ジメチル
−4−ヒドロキシジフェニルアミン(純度96.3%)12.2
gを10〜20℃で少量づつ添加後、25℃で24時間撹拌し
た。反応物を氷水250g に排出して希釈し、20%水酸化ナ
トリウム水溶液500mlにて中和した。析出した結晶を濾
取し、トルエン500ml及び2%水酸化ナトリウム水溶液100
mlと共に1時間攪拌還流した。不溶物を濾過して除き、
トルエン層を分取し、2%塩酸溶液100mlで3回洗浄後、
さらに水洗した。このトルエン抽出溶液の成分を高速液
体クロマトグラフ法で分析したところ総不純物量は抽出
成分の14.8%であった。トルエン溶液を減圧下50ml
まで濃縮、冷却、析出物を濾取した。濾取物にメタノー
ル300mlを加え、室温で15時間静置した。結晶を濾取
し、乾燥して淡黄白色の結晶14.5g(収率61.7%)を得
た。この結晶の融点及び元素分析値は下記の通りであっ
た。この結晶の粉末Χ線回折図は比較例1で得られた結
晶のものと同様の特徴的ピークを示し、質量分析値及び
赤外吸収スペクトルは比較例1で得られた結晶のものと
同じであった。
【0050】 融点:161〜163℃ C H N 元素分析値:理論値( 32 30 2 3 ) 78.34% 6.16% 5.71% 実測値 78.38% 6.13% 5.75%
【0051】(実施例3) 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチ
ルアミノフルオランのβ型結晶変態の製造 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチ
ルアミノフルオランのα型結晶変態10gをトルエン/メ
タノール(1/4)混合溶媒150ml中で1時間還流して
溶解した後、冷却した。析出物を濾取し、乾燥して淡黄
白色の結晶8.3gを得た。 この結晶の融点及び元素分析
値は下記の通りであった。この結晶の粉末X線回折図、
質量分析値、及び赤外吸収スペクトルは実施例1で得ら
れた結晶のものと同じであった。
【0052】 融点:189〜190℃ C H N 元素分析値:理論値( 32 30 2 3 ) 78.34% 6.16% 5.71% 実測値 78.36% 6.17% 5.70% また上記操作において、再結晶溶媒としてトルエン/メ
タノール混合溶媒の代わりにトルエン/エタノール混合
溶媒、トルエン/イソプロパノール混合溶媒、トルエン
/n−ブタノール混合溶媒、ベンゼン/メタノール混合
溶媒、混合キシレン/メタノール混合溶媒を用いても同
様の結果を得た。
【0053】(実施例4) 感圧記録材料の製造 実施例1で製造した2−(3−メチルアニリノ)−3−
メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ型結晶変態
3gをKMC−113(呉羽化学製溶剤)47gに加熱
下に溶解して発色剤溶液を作成した。一方、水100g
に系変性剤(三井東圧化学(株)製乳化剤SM−10
0)5gを加え、苛性ソーダ水溶液でpH4とし、これ
に前記の発色剤溶液50gとメラミン−ホルムアルデド
初期重合物(三井東圧化学(株)製UMC−300)1
0gを加えて、ホモジナイザーで油滴が4ミクロンにな
るまで乳化した。次いで撹拌下に60℃まで加熱し、同
温度で1時間撹拌した。室温まで冷却後、25%アンモ
ニア水でpH7.5に調整して、発色剤のカプセル分散
液を作成した。
【0054】このようにして調整した発色剤のカプセル
分散液10g、小麦粉澱粉2g及びラテックス1gをよ
く混合した後、上質紙に固形分塗布量が5g/ 2 とな
るように塗布、乾燥し白色の上用紙を作製した。
【0055】(実施例5) 感熱記録材料の製造 実施例1で製造した2−(3−メチルアニリノ)−3−
メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ型結晶変態
5gを2.5%ポリビニルアルコ−ル水溶液45g中、
サンドミルを用いて平均粒径が1ミクロンになるように
粉砕し発色剤分散液を得た。一方、顕色剤であるビスフ
ェノ−ルA10gと増感剤であるp−ベンジルビフェニ
ル10gを2.5%ポリビニルアルコ−ル水溶液80g
中で、サンドミルを用いて平均粒径が3ミクロンになる
ように粉砕して、顕色剤分散液を得た。
【0056】上記2種の分散液を混合した後、炭酸カル
シウム50%分散液30gとパラフィンワックス30%
分散液15gを添加、よく混合して感熱塗液を得た。こ
のようにして調整した感熱塗液を上質紙に、固形分塗布
量が4.5g/ 2 となるように塗布、乾燥後、カレン
ダ−処理により感熱記録層面のベック平滑度が400〜
500秒になるように調整し、感熱記録材料を作製し
た。
【0057】(実施例6) 感熱記録材料の製造 実施例5における増感剤であるp−ベンジルビフェニル
の代わりにm−ターフェニルを用いた以外は実施例5と
同様の操作を行って、感熱記録材料を作製した。
【0058】(実施例7) 感熱記録材料の製造 実施例5における増感剤であるp−ベンジルビフェニル
の代わりに2−ベンジルオキシナフタレンを用いた以外
は実施例5と同様の操作を行って、感熱記録材料を作製
した。
【0059】(実施例8) 感熱記録材料の製造 実施例5における増感剤であるp−ベンジルビフェニル
の代わりにシュウ酸ジ−p−メチルベンジルを用いた以
外は実施例5と同様の操作を行って、感熱記録材料を作
製した。
【0060】(実施例9) 感熱記録材料の製造 実施例5における増感剤であるp−ベンジルビフェニル
の代わりに1,2−ジ−m−トルオキシエタンを用いた
以外は実施例5と同様の操作を行って、感熱記録材料を
作製した。
【0061】(比較例4) 感圧記録材料の製造 実施例4における発色剤である2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ
型結晶変態の代わりに、比較例1で製造した2−(3−
メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフ
ルオランのα型結晶変態を用いた以外は実施例4と同様
の操作を行って、上用紙を作製した。
【0062】(比較例5) 感圧記録材料の製造 実施例4における発色剤である2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ
型結晶変態の代わりに、2−(2−メチルアニリノ)−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン(式(2)
化合物)を用いた以外は実施例4と同様の操作を行っ
て、上用紙を作製した。
【0063】(比較例6) 感圧記録材料の製造 実施例4における発色剤である2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ
型結晶変態の代わりに、2−(4−メチルアニリノ)−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン(式(3)
化合物)を用いた以外は実施例4と同様の操作を行っ
て、上用紙を作製した。
【0064】(比較例7) 感熱記録材料の製造 実施例5における発色剤である2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ
型結晶変態の代わりに、比較例1で製造した2−(3−
メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフ
ルオランのα型結晶変態を用いた以外は実施例5と同様
の操作を行って、感熱記録材料を作製した。
【0065】(比較例8) 感熱記録材料の製造 実施例5における発色剤である2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ
型結晶変態の代わりに、2−(2−メチルアニリノ)−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン(式(2)
化合物)を用いた以外は実施例5と同様の操作を行っ
て、感熱記録材料を作製した。
【0066】(比較例9) 感熱記録材料の製造 実施例5における発色剤である2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ
型結晶変態の代わりに、2−(4−メチルアニリノ)−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン(式(3)
化合物)を用いた以外は実施例5と同様の操作を行っ
て、感熱記録材料を作製した。
【0067】評価1 溶解性試験 本発明の実施例1で得られた2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ
型結晶変態の感圧記録用溶剤KMC−113(呉羽化学
製ジアルキルナフタレン系溶剤)およびSAS−296
(日本石油製ジフェニルエタン系溶剤)に対する溶解性
を、比較物質である、2−(2−メチルアニリノ)−3
−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン(式(2)化
合物)、2−(4−メチルアニリノ)−3−メチル−6
−ジエチルアミノフルオラン(式(3)化合物)ととも
に測定した。溶解性の測定は下記の方法に従って行っ
た。
【0068】約10w/w%のフルオラン化合物/溶剤混
合液をホットプレート上110±2.5℃で加熱溶解し
た。この溶液を共栓付三角フラスコに移し、20±0.
1℃の温度で48時間撹拌した。析出したフルオラン化
合物を濾去後、濾液約1gを精秤して100mlのメス
フラスコに入れ、95%酢酸を加えて全体量を100m
lとした。この溶液2mlを100mlのメスフラスコ
に入れ、95%酢酸を加えて全体量を100mlとし
た。この発色溶液の可視部最大吸収波長での吸光度を9
5%酢酸を対照液として分光光度計で測定し、先に作成
していた検量線より溶解したフルオラン化合物の量を求
め、溶解した量(%)を算出した。これらの結果を表1
に示す。
【0069】 評価2 感圧記録材料の品質性能試験 実施例4、比較例4、5、6で作製した上用紙のCB面
(上用紙の感圧塗液塗布面)の白色度測定及び耐光性試
験をおこなった。試験及び測定は下記の方法に従ってお
こなった。
【0070】CB面白色度の測定:反射濃度計RD−9
14(マクベス製)でCB面の着色濃度を反射濃度値
(OD値)で測定した。
【0071】CB面耐光性の測定:CB面に2万ルック
スの蛍光灯を72hr照射した後、CB面の着色濃度を
同様に測定した。
【0072】次に、同じく実施例4、比較例4、5、
6、7で作製した上用紙を、顕色剤であるサリチル酸誘
導体亜鉛塩を塗布した下用紙に塗布面が接触するように
重ねて、ミニロールを用いて(圧力100 kgf/
2 )発色させ、発色色調を比較した。また、発色画像
濃度(OD値)を反射濃度計RD−914を用いて測定
した。
【0073】次いで画像耐光性試験を下記の方法に従っ
て行った。画像耐光性の測定:発色した画像を2万ルッ
クスの蛍光灯に72hr照射した後、画像濃度(OD
値)を反射濃度計RD−914で測定した これらの結
果を表2に記す。
【0074】 CB面白色度:数値が小さい程、白色度が高いことを示
す。
【0075】CB面耐光性:数値が小さい程、CB面の
耐光性が高いことを示す。
【0076】発色画像濃度:数値が大きい程、濃度が高
いことを示す。
【0077】画像耐光性 :数値が大きい程、画像の耐
光性が高いことを示す。
【0078】評価3 感熱記録材料の品質性能試験 実施例5、6、7、8、9、比較例7、8、9で作製し
た感熱記録材料の地肌白色度及び地肌保存安定性試験、
動的発色感度測定を、下記の方法に従って行った。
【0079】地肌白色度の測定:反射濃度計RD−91
4(マクベス製)で感熱記録材料の地肌着色濃度を反射
濃度値(OD値)で測定した。
【0080】地肌耐熱性の測定:感熱記録材料を60
℃、20%RHの条件に72hr晒した後、反射濃度計
RD−914で地肌の着色濃度(OD値)を測定した。
【0081】地肌耐光性の測定:感熱記録材料に2万ル
ックスの蛍光灯を72hr照射した後、反射濃度計RD
−914で地肌着色濃度(OD値)を測定 した。
【0082】動的発色感度の測定:印字装置TH−PM
D(大倉電機製)を使用して、発色画像濃度のOD値が
1.0となる時のパルス巾を測定し、下記式を用いて印
加エネルギー値を算出した。
【0083】<測定条件> 印加電圧 :24V ヘッド抵抗値:1640Ω パルス周期 :2ms 印加パルス巾:0.15〜1.95 ms 印加エネルギー(mJ/dot)=電力(W/dot)
×印加パルス巾 これらの結果を表3に示す。
【0084】 地肌白色度 :数値が小さい程、白色度が高いこと
を示す。
【0085】地肌の保存安定性:各試験後の数値が小さ
い程、地肌の保存安定性が高いことを示す。
【0086】動的発色感度 :数値が小さい程、動的
発色感度が高いことを示す。
【0087】次に、同じく実施例5、6、7、8、9、
比較例7、8、9で作製した感熱紙を印字装置TH−P
MDを使用してパルス巾0.95msで発色させ、発色
画像濃度(OD値)をマクベスRD−914を用いて測
定した。
【0088】次いで、得られた画像に対して、画像保存
安定性試験を下記の方法に従って行った。
【0089】画像耐湿熱性の測定:発色画像を50℃、
90%RHの条件に72hr晒した後、画像の濃度(O
D値)を反射濃度計RD−914で測定 した。
【0090】画像耐熱性の測定 :発色画像を60℃、
20%RHの条件に72hr晒した後、画像の濃度(O
D値)を反射濃度計RD−914で測定 した。
【0091】画像耐光性の測定 :発色画像に2万ルッ
クスの蛍光灯を72hr照射した後、画像の濃度(OD
値)を反射濃度計RD−914で測定した。
【0092】各画像堅牢度を、下記式により表わした。
【0093】 これらの結果を表4に示す。
【0094】 発色画像濃度:数値が大きい程、画像濃度が高いことを
示す。
【0095】画像堅牢度 :数値が大きい程、画像堅牢
度が高いことを示す。
【0096】表1から明らかなごとく、本発明の2−
(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオランのβ型結晶変態は類似の構造を有する化
合物に比較して、カプセル用溶剤に対する溶解性に優れ
ている。また、表2、表3、表4から明らかなごとく、
本発明の2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6
−ジエチルアミノフルオランのβ型結晶変態を感圧記録
材料、感熱記録材料の発色剤として用いた場合、同構造
のα型結晶変態および類似の構造を有する化合物に比較
して、CB面及び地肌の白色度及び保存安定性が高く、
発色色調に優れ、更に発色感度及び画像の堅牢度に優れ
ている。
【0097】
【発明の効果】本発明の2−(3−メチルアニリノ)−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランのβ型結晶
変態はカプセル用溶剤に対する溶解度が高く、これを使
用した記録材料は、CB面および地肌の白色度及び保存
安定性、発色色調、発色感度、画像の堅牢度等の諸性能
に特に優れており、感圧記録材料、感熱記録材料等の記
録材料の発色剤として非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1で製造した2−(3−メチルア
ニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン
のβ型結晶変態の粉末X線回折図である。
【図2】図2は比較例1で製造した2−(3−メチルア
ニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン
のα型結晶変態の粉末X線回折図である。
【図3】図3は実施例1で製造した2−(3−メチルア
ニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン
のβ型結晶変態の赤外吸収スペクトルである。
【図4】図4は比較例1で製造した2−(3−メチルア
ニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン
のα型結晶変態の赤外吸収スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 小百合 大阪府八尾市弓削町南1丁目43番地 山 本化成株式会社内 (72)発明者 橋本 修一 大阪府八尾市弓削町南1丁目43番地 山 本化成株式会社内 (56)参考文献 特開 昭47−34422(JP,A) 特開 昭60−202155(JP,A) 特開 昭60−217267(JP,A) 特開 平2−250879(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 493/10 C09B 67/48 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cu−Kα線による粉末X線回折法にお
    ける回折角(2θ±0.2°)7.6°、12.2°、
    14.9°、15.9°、17.6°、22.8°に特
    徴的なピークを示すX線回折図により特徴づけられ、か
    つ186〜191℃の範囲に融点を有する2−(3−メ
    チルアニリノ)−3−メチルー6−ジエチルアミノフル
    オランのβ型結晶変態。
  2. 【請求項2】 式(I) 【化1】 で表されるベンゾフェノン化合物と、式(II) 【化2】 (式中、Rは低級アルキル基を示す。)で表されるジフ
    ェニルアミン化合物を脱水縮合剤の存在下に反応させ、
    次いでアルカリ処理した処理物の有機溶剤抽出液よりフ
    ルオランを析出製造する方法において、 前記アルカリ処理物の有機溶剤抽出液中の不純物混入量
    が抽出された成分の10%以下であり、 反応に用いる式(I)で表されるベンゾフェノン化合物
    の純度が96%以上であり、かつ式(II)で表される
    ジフェニルアミン化合物の純度が95%以上であり、そ
    して反応温度が0〜30℃であり、かつ反応時間が5〜
    48時間であることを特徴とする請求項1記載のβ型結
    晶変態を製造する方法。
  3. 【請求項3】 電子供与性発色剤と電子受容性顕色剤と
    の発色反応を利用した記録材料において、電子供与性発
    色剤として請求項1記載のβ型結晶変態を含有する記録
    材料。
  4. 【請求項4】 記録材料が感圧記録材料である請求項3
    記載の記録材料。
  5. 【請求項5】 記録材料が感熱記録材料である請求項3
    記載の記録材料。
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