JP3018690B2 - 感圧および感熱記録材料 - Google Patents
感圧および感熱記録材料Info
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Description
に関する。さらに詳しくは、本発明は地肌白色度が高く
地肌安定性、発色画像安定性に優れた感圧記録材料およ
び感熱記録材料に関する。
ては、電子供与性発色剤、例えばクリスタルバイオレッ
トラクトン、2,6-置換アミノフルオラン類、ベンズオキ
サジン類などと、電子受容性顕色剤、例えば活性白土、
フェノール化合物などとの接触等による発色を利用した
記録材料がよく知られている。例えば、特公昭42-20144
号公報等に開示の感圧記録材料は、コンピュータのプリ
ンター等に用いられており、特公昭45-14039号公報等に
開示の感熱記録材料は、計測記録計、ファクシミリなど
広範囲に利用されている。
処理の合理化に伴い、近年その需要が飛躍的に増大して
いる。また、コンピュータへの情報入力の簡素化・合理
化をはかるため光学文字読み取り装置の発達、導入は目
覚ましく、これに適した記録材料が望まれている。
に要求される共通の条件は、発色速度が高いこと、発色
濃度の高いこと、意図する発色色調及び読み取り波長領
域に強い吸収を有すること、発色画像が安定しているこ
と、さらに地肌の白さ及びその安定性である。
ついては特開昭49−73218号および特開昭49−
74545号公報に開示されており、感圧および感熱記
録材料の発色剤として用いた場合、発色色調(吸収波
長)、発色濃度および発色画像の安定性に優れているこ
とが知られている。
化合物と式(II)で表される7-アザフタリド化合物との
混合物は、公知のごとくつぎのようにして製造すること
ができる。すなわち、下式(III)
在下に40〜150℃にて数時間反応させることにより
得られる。こうして得られた無色又はわずかに着色した
固体粉末であるアザフタリド混合物は、各種の記録材料
に使用される。
ド化合物は無機酸、有機酸、フェノール性化合物、酸化
剤などの電子受容性物質等の顕色剤により青色ないし緑
色の色調を呈し、高濃度かつ鮮明に速い発色を示し、そ
の画像安定性も高い。さらに式(I)及び式(II)のア
ザフタリド化合物を用いて作成した記録材料により得ら
れる記録像は、600〜750nm付近に強い光吸収性
を有しており、近年多用されている半導体レーザーなど
を用いた光学文字読み取り装置あるいは光学式バーコー
ド読み取り装置のための記録材料としても好適である。
式(I)および式(II)化合物を混合物として用いた従
来の感圧および感熱記録材料は、地肌が灰青色に着色し
た「地肌着色」という大きな欠点があり、特に感熱記録
材料において着色が著しい。地肌着色は発色前の記録材
料がすでに着色している現象で、外観上および画像形成
後の画像の鮮明度の観点から商品価値を著しく低下させ
るため、かかる「地肌着色」の解消が望まれている。
地肌安定性を示すと共に、発色濃度、発色色調、画像安
定性にも優れた感圧および感熱記録材料を提供すること
にある。
ついて種々検討を行った結果、前記の問題は式(II)で
表される7-アザフタリド化合物に起因するとの知見を得
た。さらに、検討を行ったところ式(II)の化合物の組
成比を一定量以下とすることにより、記録材料の地肌着
色が防止され、優れた性能を有する感圧・感熱記録材料
が得られることを知り本発明を完成するに至った。
る4-アザフタリド化合物と下記式(II)で表される7-ア
ザフタリド化合物の組成比が90:10〜100:0で
ある発色剤を含有することを特徴とする感圧記録材料を
提供するものである。また、本発明は式(I)で表され
る4-アザフタリド化合物と式(II)で表される7-アザフ
タリド化合物の組成比が95:5〜100:0である発
色剤を含有することを特徴とする感熱記録材料を提供す
るものである。
法により得られるアザフタリド混合物は、式(I)及び
式(II)の化合物の生成混合比が1:1から4:1であ
り、特に式(II)の7-アザフタリド化合物の混入率が高
い場合に地肌の着色が著しい。式(I)で表される4−
アザフタリド化合物は式(II)で表される7−アザフタ
リドに比べて地肌着色が非常に少ない。
感圧または感熱記録材料として用い得ることについては
従来知られているが、前記のごとく、一方の構造異性体
である7-アザフタリド化合物の含有量を特定値以下とす
ることにより感圧および感熱記録材料として優れた特性
を示すことについては、従来まったく知られていない。
すなわち、前記特開昭49−73218号および特開昭
49−74545号公報には4―アザフタリド化合物と7
-アザフタリド化合物の両異性体のうち、7-アザフタリ
ド化合物が記録材料の地肌着色の原因となることや、片
方の異性体のみが特に性能的に優れていることを示唆す
る記載はない。また、同様に各々式(I)、(II)の化
合物に類似の構造を有する下式(V)および下式(VI)
を単品として得て、これを感圧および感熱記録材料に使
用することが記載されているにすぎない。
た性能を有することは驚くべきことであり、例えば、同
様に4-アザフタリド化合物である式(V)化合物と比較す
ると後記の表1および表2に示すように、発色画像濃度
の点で特に優れている。
は、式(I)の化合物と同様、4-アザフタリド化合物で
あって置換基の異なる下式(VII)および下式(VIII)
で表される化合物の名称が挙げられ、これが電子供与性
発色剤として感圧複写紙に用い得ることが開示されてい
るが、これらについては何ら具体的な実施をうかがい知
ることのできる記載はない。
I)および式(VIII)の4-アザフタリド化合物と比較し
た場合も、後記の表1および表2に示すように発色画像
濃度の点で特に優れている。
合物及び純粋物は、一般に公知の方法により得ることが
できる。例えば、特開昭49−73218号公報、特開
昭49−74545号公報に開示のごとく、一旦原料中
間体として式(IX)と式(X)で表されるケト酸の混合
物を合成する。
て酸析する際にpHの相違によって析出してくるそれぞ
れの異性体を分取して各アザフタリド異性体の原料中間
体に相当する式(IX)と式(X)のケト酸を単品として
得ることができる。ついで、これらより4-アザフタリド
体および7-アザフタリド体を合成する。
フタリド体の混入率の少ない発色剤組成物を得るには、
一旦、特公昭48−8728号公報に記載の方法に従っ
て前記式(III)のアニリン誘導体と式(IV)の酸無水
物から直接アザフタリドの両異性体混合物を得て、かか
る公知の方法により得られた異性体混合物を適当な有機
溶剤、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、アセトン、クロロフォルム又はトルエンで処理し、
必要に応じてその生成物を再結晶する方法にて生産する
のが工業上好ましい。本発明において感圧記録材料とし
て発色剤を用いる場合、式(I)化合物と式(II)化合
物の組成比は90:10〜100:0、好ましくは9
5:5〜100:0である。式(II)の化合物の割合
が、前記組成比90:10よりも多くなると地肌着色が
強くなり、また地肌耐光性および地肌耐熱性が劣る。
場合、式(I)化合物と式(II)化合物の組成比は9
5:5〜100:0、好ましくは98:2〜100:0
である。式(II)の化合物の割合が、前記組成比95:
5よりも多くなると地肌着色が強くなり、また地肌耐熱
性も劣る。
の混合物は、記録材料中の発色剤としてそのままで用い
ることもできるが、必要に応じ、他の発色剤を併用して
もよい。このような発色剤としては、この種の記録材料
に従来用いられているものがいずれも使用でき、トリフ
ェニルメタンフタリド系、フルオラン系、フルオレン
系、ビニローグフタリド系、ベンズオキサジン系等の発
色剤が好ましく用いられる。
ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド、2−アニリノ−3−メチル−6−ジメチルアミノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジプ
ロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−
6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−ジアミルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−N−メチル−N−プロピルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−
N−イソブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−
メチル−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリ
ルアミノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)
フルオレンスピロ[9,3’]−6’−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス{2,2−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)エテニル}−4,5,6,7−テトラ
クロロフタリド、3,3−ビス{2,2−ビス(1−エチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル}−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド、4−(p−ジ
エチルアミノフェニル)−7−ジメチルアミノ−4−
(p−メトキシフェニル)−6(又は8)−メチルー2
−フェニルー3,1−ベンズオキサジン等が挙げられ
る。これらは単独で、あるいは2種以上混合して用いて
よい。
るには、例えば特公昭42−20144号等に開示の方
法など種々の公知の方法が用いられる。一般には、発色
剤をカプセル化溶剤に溶解して得られた発色剤溶液を高
分子化合物を膜剤としてカプセル化した後、上質紙、合
成紙、プラスチックフィルム等の支持体の裏面に塗布し
て上用紙を作成する。一方、顕色剤を別の支持体の表面
に塗布して下用紙を作成する。使用にあたっては上用紙
と下用紙を塗布面が接触するように重ね合わせて筆圧あ
るいは打圧等の圧力を加える。加圧された部分のカプセ
ルは破壊されて、カプセル中の発色剤が顕色剤と反応
し、下用紙の表面に記録画像が形成される。また、支持
体の表面に顕色剤、裏面にカプセルを塗布した中用紙を
上用紙と下用紙の間に数枚挿入することにより、複数枚
の複写記録が得られる。
としては、酸性白土、サリチル酸誘導体亜鉛塩、p−オ
クチルフェノール樹脂亜鉛塩、p−フェニルフェノール
樹脂等が挙げられる。特に、サリチル酸誘導体亜鉛塩お
よびp−オクチルフェノール樹脂亜鉛塩が好ましい。
を製造するには、例えば特公昭45−14039号に開
示の方法など種々の公知の方法を用いてよい。一般に
は、発色剤、顕色剤、増感剤をそれぞれポリビニールア
ルコール等の水溶性高分子水溶液と共にアトライター、
サンドミル等を用いて薬剤の粒径が数ミクロン以下にな
るように分散する。増感剤は、発色剤、顕色剤のいずれ
か、あるいは両方に加えて、同時に分散してもよく、ま
た場合によっては予め発色剤あるいは顕色剤との共融物
を作成して分散してもよい。これらの分散液を混合し
て、必要に応じて顔料、バインダー、ワックス、金属石
鹸、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を加えて、感熱塗液と
する。得られた感熱塗液を上質紙、合成紙、プラスチッ
クフィルム等の支持体に塗布した後、カレンダー処理に
より平滑性を付与すると、感熱記録材料が得られる。ま
た感熱塗液は、発色性を向上させるために、必要に応じ
て、プラスチック顔料あるいはシリカ等の断熱剤の下塗
り層を有する支持体に塗布してもよい。さらに、耐水
性、耐薬品性を付与するために、必要に応じて、感熱記
録層上に水溶性高分子水溶液等で上塗り層を設けてもよ
い。
としては、各種のフェノール性化合物が使用できる。具
体例としては、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(ビスフェノールA)、2,2−ビス(p
−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、1,1
−ビス(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビ
ス(p−ヒドロキシフェニル)スルホン(ビスフェノー
ルS)、ビスフェノールSモノイソプロピルエーテル、
3,3’−ジアリルビスフェノールS、1,5−ビス
(p−ヒドロキシフェニルメルカプト)−3−オキサペ
ンタン、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、テトラブロ
モビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールS等
が挙げられ、特にビスフェノールAが好ましい。
ル、m−ターフェニル、2−ベンジルオキシナフタレ
ン、1,4−ジベンジルオキシナフタレン、シュウ酸ジ
ベンジル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、1,2−
ジフェノキシエタン、1,2−ジ−m−トルオキシエタ
ン、1,2−ジ−p−トルオキシエタン、1,4−ジフェ
ノキシブタン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、
2−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸フェニル、テレフタル酸ジベンジル等が挙げられ
る。特に、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニ
ル、2−ベンジルオキシナフタレン、シュウ酸ジ−p−
メチルベンジル、1,2−ジ−m−トルオキシエタンが
好ましい。
用できる。好ましい具体例としては、炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、非晶
質シリカ、尿素ホルマリン樹脂粉末、ポリエチレン樹脂
粉末等が挙げられる。
水不溶性高分子が使用できる。水溶性高分子の好ましい
具体例としては、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロール、デンプン
類、スチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、エ
チレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、イソブチ
レン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリビニル
アルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ポ
リアクリルアミド等が挙げられる。また水不溶性高分子
の好ましい具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム
ラテックス、アクリロニトリルーブタジエンゴムラテッ
クス、酢酸ビニルエマルジョン等が挙げられる。
フィンワックス、カルボキシ変性パラフィンワックス、
ポリエチレンワックス等が挙げられる。
いられ、好ましい具体例としては、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等
が挙げられる。
ル類が好ましい。また紫外線吸収剤としては、ベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤が用
いられる。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
m−フェネチジン(III)39gに無水塩化亜鉛20gを
加え、120〜130℃にて5時間加熱撹拌した。氷冷
下に水を加え、水蒸気蒸留にて未反応N,N−ジエチル
−m−フェネチジンを留去した。残渣に苛性ソーダ水溶
液を加え、アルカリ性とした後、トルエンにて抽出し
た。トルエンを減圧留去した後、残渣を塩酸で抽出し、
得られた塩酸溶液を希苛性ソーダ水溶液で中和すると微
淡黄褐色の固体9.8gが得られた。この異性体混合物
を液体クロマトグラフを用いて分析したところ、異性体
比は4−アザフタリド化合物(I):7−アザフタリド
化合物(II)=54:46であった。この微淡黄褐色の
固体を、さらにメタノールにて再結晶を繰り返し、下記
の各異性体比の混合物を得た。
m−フェネチジン(III)39g及びジクロルエタン15
0gの混合物に、撹拌下、30〜35℃の温度で約30
分かけて無水塩化アルミニウム33gを少量ずつ加え
た。添加終了後、35〜40℃の温度で5時間撹拌を続
けた。反応混合物に氷水を加え、撹拌後、ジクロルエタ
ン層を分液分取した。ジクロルエタンを減圧濃縮留去
し、残渣に苛性ソーダを加え、アルカリ性とした後、希
硫酸にて酸析し、析出する沈殿を瀘取した。乾燥すると
淡褐色のケト酸異性体混合物の粉末22gが得られた。
にN,N−ジエチル−m−フェネチジン(III)13g及び
無水酢酸44gを加え、85〜95℃にて4時間撹拌し
た。放冷後、氷水に投入し撹拌下に希苛性ソーダを加え
アルカリ性にした。トルエン抽出物を濃縮し得られた固
体を少量のメタノールで洗浄すると、4−アザフタリド
化合物(I)と7−アザフタリド化合物(II)との異性体
混合物9.5gが得られた。この異性体混合物の異性体
比は(I):(II)=71:29であった。
粉末を希苛性ソーダ水溶液に溶解し、希硫酸を滴下し
た。溶液のpHを5とし、析出した沈殿を瀘取した。水
洗・乾燥後、トルエン−メタノールを用いて数回再結晶
を行い純度99.9%の式(IX)のケト酸を得た。
液にさらに希硫酸を滴下し、pHを2として沈殿を得、
これを瀘取した。水洗乾燥後、トルエン−メタノール−
ヘプタンで数回再結晶し、純度99.9%の式(X)の
ケト酸を得た。
ジエチル−m−トルイジン11g及び無水酢酸44gを
加え、85〜95℃にて4時間撹拌した。放冷後、氷水
に投入し撹拌下に希苛性ソーダを加えアルカリ性にし
た。各トルエン抽出物を濃縮し得られた固体を少量のメ
タノールで洗浄して、各々純粋な4−アザフタリド化合
物(V)8.5gと7−アザフタリド化合物(VI)6.8
gを得た。
の代わりにN,N−ジメチル−m−アニシジンを用いる
ことにより、4−アザフタリド化合物(VII)が得られ
た。
の代わりにN,N−ジエチル−m−アニシジンを用いる
ことにより、4−アザフタリド化合物(VIII)が得られ
た。
((I):(II)=94:6)3gを加熱下にKMC−
113(呉羽化学製)47gに溶解して発色剤溶液を調
製した。
苛性ソーダ水溶液でpH4とした。これに前記の発色剤
溶液50gとメラミン−ホルムアルデヒド初期重合物1
0gを加えて、ホモミキサーで油滴が4ミクロンになる
まで乳化した。次いで撹拌下に60℃まで加熱し、同温
度で1時間撹拌した。室温まで冷却後、25%アンモニ
ア水でpH7.5に調整して、発色剤のカプセル分散液
を作製した。
分散液10g、小麦粉澱粉2gおよびラテックス1gを
よく混合した後、上質紙に固形分塗布量が5g/m2と
なるように塗布、乾燥し白色の上用紙を作製した。
物の代わりに、製造例1で得られた4回再結晶の異性体
混合物((I):(II)=98:2)を用いた以外は実
施例1と同様にして上用紙を製造した。
物の代わりに、製造例1で得られた5回再結晶による式
(I)化合物を用いた以外は実施例1と同様にして上用
紙を製造した。
2.5%ポリビニルアルコ−ル水溶液45g中、サンド
ミルを用いて平均粒径が1ミクロンになるように粉砕し
発色剤分散液を得た。
gと増感剤であるp−ベンジルビフェニル10gを2.
5%ポリビニルアルコール水溶液80g中で、サンドミ
ルを用いて平均粒径が3ミクロンになるように粉砕し
て、顕色剤分散液を得た。
シウム50%分散液30gとパラフィンワックス30%
分散液15gを添加、よく混合して感熱塗液を得た。
に、固形分塗布量が4.5g/m2となるように塗布、
乾燥後、カレンダー処理により感熱記録層面のベック平
滑度が400〜500秒になるように調製し、感熱記録
材料を作成した。
物の代わりに、製造例1で得られた5回再結晶による式
(I)化合物を用いた以外は実施例4と同様にして感熱
記録材料を作成した。
物3gの代わりに、製造例3で得られた式(V)の化合
物である3−[4−(N,N−ジエチルアミノ)−2−
エトキシフェニル]−3−[4−(N,N−ジエチルア
ミノ)−2−メチルフェニル]−4−アザフタリド3g
を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行って上用
紙を作製した。
物3gの代わりに、製造例4で得られた式(VII)の化
合物である3,3−ビス[4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)−2−メトキシフェニル]−4−アザフタリド3g
を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行って上用
紙を作製した。
物3gの代わりに、製造例5で得られた式(VIII)の化
合物である3,3−ビス[4−(N,N−ジエチルアミ
ノ)−2−メトキシフェニル]−4−アザフタリド3g
を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行って上用
紙を作製した。
物3gの代わりに製造例1で得られた2回再結晶の異性
体混合物((I):(II):88:12)を使用した以
外は、実施例1と同様の操作を行って、上用紙を作製し
た。
物5gの代わりに、製造例3で得られた式(V)化合物
5gを使用した以外は、実施例4と同様の操作を行っ
て、感熱記録材料を作製した。
物5gの代わりに、製造例4で得られた式(VII)化合
物5gを使用した以外は、実施例4と同様の操作を行っ
て、感熱記録材料を作製した。
物5gの代わりに、製造例5で得られた式(VIII)化合
物5gを使用した以外は、実施例4と同様の操作を行っ
て、感熱記録材料を作製した。
物5gの代わりに3回再結晶の異性体混合物5gを用い
た以外は、実施例4と同様にして、感熱記録材料を作製
した。
験) 実施例1〜3および比較例1〜4にて作製した上用紙の
CB面(上用紙の感圧塗液塗布面)の地肌白色度測定お
よび地肌耐光性、地肌耐熱性試験をおこなった。試験及
び測定は下記の方法に従った。
(東京電色製)を用いCB面の着色度をハンター白色度
(HW値)で測定した。
の蛍光灯により72時間照射した後、CB面の着色度を
同様に測定した。
槽にて72時間静置した後、CB面の着色度を同様に測
定した。
4にて作製した上用紙を顕色剤であるサリチル酸誘導体
亜鉛塩を塗布した下用紙に塗布面が接触するように重ね
て、ミニロールを用いて(圧力100kgf/cm2)発色さ
せ、発色画像濃度を反射濃度計RD−914にブルーフ
ィルターを用いてOD値で測定した。これらの結果を表
1に示す。
物の割合が、式(I):式(II)=90:10よりも大
きくなると地肌着色が強くなり、また地肌耐光性、地肌
耐熱性ともに低くなる。さらに、4−アザフタリド異性
体の純品同士を比較すると、式(I)化合物と類似の構
造を有する式(V)、(VII)、または(VIII)の化合物
を使用したものより、式(I)の化合物を使用したもの
の方が発色画像濃度がはるかに高い。
験) 実施例4〜5および比較例5〜8にて製造した感熱記録
材料の地肌白色度測定および地肌耐熱性試験を行った。
試験および測定方法は下記の方法に従った。
4(マクベス製)で地肌面の着色度を反射濃度値(OD
値)で測定した。
の恒温槽に72時間静置した後、地肌の着色度を同様に
測定した。
8にて作製した感熱紙を東芝FAXTF−370を使用
して黒色のテストチャートを用いて、コピーモードで発
色させ、画像濃度をマクベスRD−914にブルーフィ
ルターを用いOD値で測定した。これらの結果を表2に
示す。
す。 地肌耐熱性:数値が大きい程、熱による着色が強いこと
を示す。 発色画像濃度:数値が大きい程、青発色濃度が高いこと
を示す。
物の割合が、式(I):式(II)=95:5よりも多く
なると地肌着色が強くなり、また地肌耐熱性も低くな
る。さらに、4−アザフタリド異性体の純品同士を比較
した場合、式(I)の化合物と類似の構造を有する式
(V)、(VII)、または(VIII)の化合物を使用したも
のより、式(I)の化合物を使用したものの方が発色画
像濃度がはるかに高い。
タリド化合物異性体の混合物中の成分比を特定の値に規
定した発色剤を用いたため、地肌白色度、地肌耐光性お
よび地肌耐熱性に優れ、かつ発色画像濃度、画像耐光性
等の諸性能も高い。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記式(I)で表される4−アザフタリ
ド化合物と下記式(II)で表される7−アザフタリド化
合物の組成比が90:10〜100:0である発色剤を
含有することを特徴とする感圧記録材料。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】 4−アザフタリド化合物と7−アザフタ
リド化合物の組成比が95:5〜100:0である請求
項1記載の感圧記録材料。 - 【請求項3】 下記式(I)で表される4-アザフタリド
化合物と下記式(II)で表される7-アザフタリド化合物の
組成比が95:5〜100:0である発色剤を含有することを特
徴とする感熱記録材料。 【化3】 【化4】 - 【請求項4】 4-アザフタリド化合物と7-アザフタリド
化合物の組成比が98:2〜100:0である請求項3記載の感
熱記録材料。
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JP3333935A JP3018690B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 感圧および感熱記録材料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3333935A JP3018690B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 感圧および感熱記録材料 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH05139026A JPH05139026A (ja) | 1993-06-08 |
JP3018690B2 true JP3018690B2 (ja) | 2000-03-13 |
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JP3333935A Expired - Lifetime JP3018690B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 感圧および感熱記録材料 |
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JP (1) | JP3018690B2 (ja) |
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JP3579136B2 (ja) | 1995-07-19 | 2004-10-20 | 富士写真フイルム株式会社 | 画像形成方法 |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP3333935A patent/JP3018690B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH05139026A (ja) | 1993-06-08 |
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