JP2896002B2 - 四輪駆動型作業車 - Google Patents

四輪駆動型作業車

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JP2896002B2
JP2896002B2 JP4005392A JP539292A JP2896002B2 JP 2896002 B2 JP2896002 B2 JP 2896002B2 JP 4005392 A JP4005392 A JP 4005392A JP 539292 A JP539292 A JP 539292A JP 2896002 B2 JP2896002 B2 JP 2896002B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪駆動型作業車にお
ける旋回操作の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動型作業車としては、例えば特開
平3−243429号公報に開示されているように、左
右の後輪を各々独立に制動可能な左右一対のサイドブレ
ーキ、前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状
態及び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切
換操作自在な前輪変速装置を備えて、前輪を操向操作す
ると、旋回中心側のサイドブレーキが自動的に制動側に
操作され、前輪変速装置が増速状態に自動的に切換操作
されるように構成されたものがある。
【0003】又、例えば特開昭58−463号公報に開
示されているように(前記公報は六輪駆動型作業車)、
前述のような前輪変速装置を備えずに、左右の後輪を各
々独立に制動可能な左右一対のサイドブレーキを備え
て、前輪を操向操作すると、旋回中心側のサイドブレー
キが制動側に自動的に操作されるように構成されたもの
がある。この場合、機体の高速走行状態では、旋回中心
側のサイドブレーキの制動側への操作が、自動的に行わ
れないように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような四輪駆動
型作業車では、操縦安定性、走行安定性並びに作業性等
の面で、まだ改善の余地がある。本発明では、四輪駆動
型作業車において円滑に小回り旋回が行えるようにしな
がら、路上等での高速走行時に操縦安定性が損なわれる
状態を抑えて、安定した走行が行われるように構成する
ことを目的としている。又、本発明では四輪駆動型作業
車において、水田や畑地等の作業地の条件に合わせて適
切な旋回形態が得られるようにして、作業地が荒らされ
る状態を抑えながら円滑に小回り旋回が行えるように
し、良好な走行安定性が得られるように構成することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな四輪駆動型作業車において、次のように構成するこ
とにある。 [1] 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右の後輪を各々独立に制動
可能な左右一対のサイドブレーキとを備え、機体の低速
走行状態において、前輪が操向操作されると、旋回中心
側のサイドブレーキを制動側に操作し、前輪変速装置を
増速状態に切換操作する操作手段を備えると共に、機体
の高速走行状態に基づいて、操作手段による旋回中心側
のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪変速装置
の増速状態への切換操作を自動的に牽制阻止する牽制手
段と、操作手段による旋回中心側のサイドブレーキの制
動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態への切換操
作を、機体の低速走行状態においても牽制阻止可能で人
為的に操作される連係解除手段とを備えて、旋回中心側
のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪変速装置
の増速状態への切換操作が、自動的に行われる状態と、
自動的及び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に
構成してある。
【0006】[2] 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右の後輪を各々独立に制動
可能な左右一対のサイドブレーキとを備え、機体の低速
走行状態において、前輪が操向操作されると、旋回中心
側のサイドブレーキを制動側に操作し、前輪変速装置を
増速状態に切換操作する操作手段を備えると共に、機体
の高速走行状態に基づいて、操作手段による旋回中心側
のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪変速装置
の増速状態への切換操作を自動的に牽制阻止し、且つ、
機体の低速走行状態への復帰に基づいて牽制を解除し
て、操作手段による旋回中心側のサイドブレーキの制動
側への操作、及び前輪変速装置の増速状態への切換操作
が自動的に行われる状態に戻す牽制手段と、操作手段に
よる旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作、及
び前輪変速装置の増速状態への切換操作を、機体の低速
走行状態においても牽制阻止可能で人為的に操作される
連係解除手段とを備えて、旋回中心側のサイドブレーキ
の制動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態への切
換操作が、自動的に行われる状態と、自動的及び人為的
に牽制阻止される状態とに設定可能に構成してある。
【0007】[3] 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右の後輪を各々独立に制動
可能な左右一対のサイドブレーキとを備え、機体の低速
走行状態において、前輪が操向操作されると、旋回中心
側のサイドブレーキを制動側に操作し、前輪変速装置を
増速状態に切換操作する操作手段を備えると共に、機体
の高速走行状態の検出に基づいて、操作手段による旋回
中心側のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪変
速装置の増速状態への切換操作を自動的に牽制阻止する
牽制手段と、操作手段による旋回中心側のサイドブレー
キの制動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態への
切換操作を、機体の低速走行状態においても牽制阻止可
能で人為的に操作される連係解除手段とを備えて、旋回
中心側のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪変
速装置の増速状態への切換操作が、自動的に行われる状
態と、自動的及び人為的に牽制阻止される状態とに設定
可能に構成してある。
【0008】[4] 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右の後輪を各々独立に制動
可能な左右一対のサイドブレーキとを備え、機体の低速
走行状態において、前輪が操向操作されると、旋回中心
側のサイドブレーキを制動側に操作し、前輪変速装置を
増速状態に切換操作する操作手段を備えると共に、機体
の高速走行状態の検出に基づいて、操作手段による旋回
中心側のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪変
速装置の増速状態への切換操作を自動的に牽制阻止し、
且つ、機体の低速走行状態への復帰の検出に基づいて牽
制を解除して、操作手段による旋回中心側のサイドブレ
ーキの制動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態へ
の切換操作が自動的に行われる状態に戻す牽制手段と、
操作手段による旋回中心側のサイドブレーキの制動側へ
の操作、及び前輪変速装置の増速状態への切換操作を、
機体の低速走行状態においても牽制阻止可能で人為的に
操作される連係解除手段とを備えて、旋回中心側のサイ
ドブレーキの制動側への操作、及び前輪変速装置の増速
状態への切換操作が、自動的に行われる状態と、自動的
及び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に構成し
てある。
【0009】[5] 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右の後輪を各々独立に制動
可能な左右一対のサイドブレーキとを備え、走行用の変
速装置が低速側に変速操作されている状態において、前
輪が操向操作されると、旋回中心側のサイドブレーキを
制動側に操作し、前輪変速装置を増速状態に切換操作す
る操作手段と、操作手段による旋回中心側のサイドブレ
ーキの制動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態へ
の切換操作を牽制阻止可能な牽制手段とを備えると共
に、走行用の変速装置が高速側に変速操作されている
と、牽制手段が自動的に牽制状態となるように、走行用
の変速装置と牽制手段とを機械的に連動連結する連係機
構と、操作手段による旋回中心側のサイドブレーキの制
動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態への切換操
作を、機体の低速走行状態においても牽制阻止可能で人
為的に操作される連係解除手段とを備えて、旋回中心側
のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪変速装置
の増速状態への切換操作が、自動的に行われる状態と、
自動的及び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に
構成してある。
【0010】[6] 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右の後輪を各々独立に制動
可能な左右一対のサイドブレーキとを備え、走行用の変
速装置が低速側に変速操作されている状態において、前
輪が操向操作されると、旋回中心側のサイドブレーキを
制動側に操作し、前輪変速装置を増速状態に切換操作す
る操作手段と、操作手段による旋回中心側のサイドブレ
ーキの制動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態へ
の切換操作を牽制阻止可能な牽制手段とを備えると共
に、走行用の変速装置が高速側に変速操作されている
と、牽制手段が自動的に牽制状態となり、且つ、走行用
の変速装置が低速側に戻し変速操作されると、牽制手段
が自動的に牽制解除状態となるように、走行用の変速装
置と牽制手段とを機械的に連動連結する連係機構と、操
作手段による旋回中心側のサイドブレーキの制動側への
操作、及び前輪変速装置の増速状態への切換操作を、機
体の低速走行状態においても牽制阻止可能で人為的に操
作される連係解除手段とを備えて、旋回中心側のサイド
ブレーキの制動側への操作、及び前輪変速装置の増速状
態への切換操作が、自動的に行われる状態と、自動的及
び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に構成して
ある。
【0011】
【作用】[I] 請求項1〜6の特徴によると、左右の後輪を各々独立に
制動可能な左右一対のサイドブレーキ、並びに、前輪及
び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及び前輪
が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在
な前輪変速装置を備えている。これにより、請求項1〜
6の特徴によれば機体の低速走行状態において(走行用
の変速装置が低速側に変速操作されている状態におい
て)、旋回を行う為に前輪を操向操作すると、旋回中心
側のサイドブレーキの制動側への操作が自動的に行わ
れ、前輪変速装置の増速状態への切換操作が自動的に行
われる。従って、請求項1〜6の特徴によれば機体の低
速走行状態において(走行用の変速装置が低速側に変速
操作されている状態において)、旋回中心側の後輪への
制動作用、及び高速で駆動される前輪により機体の前部
が旋回方向に引っ張られる作用によって、作業地の荒れ
を抑えながら円滑に小回り旋回が行われる。
【0012】[II] 機体が高速走行状態であると、旋回を行う為に前輪を操
向操作した際の機体の走行速度も高速になるので、旋回
時に旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作され
て、前輪変速装置が増速状態に切換操作されると、機体
が高速で小回り旋回する不安定な状態となって、操縦安
定性が損なわれることがあったり、走行安定性及び乗り
心地の面で好ましくない状態の生じることがある。請求
項1〜6の特徴によれば、機体の高速走行状態に基づい
て(機体の高速走行状態の検出に基づいて)(走行用の
変速装置が高速側に変速操作されていると)、旋回中心
側のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪変速装
置の増速状態への切換操作が自動的に牽制阻止されるの
で、旋回時に機体が高速で小回り旋回する不安定な状態
が未然に回避される。
【0013】[III] 請求項2,4,6の特徴によると前項[II]に記載の
ように、機体の高速走行状態に基づき(機体の高速走行
状態の検出に基づき)(走行用の変速装置の高速側への
変速操作により)、旋回時での旋回中心側のサイドブレ
ーキの制動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態へ
の切換操作が自動的に牽制阻止されている状態におい
て、機体が低速走行状態に復帰すると(機体の低速走行
状態への復帰の検出に基づき)(走行用の変速装置の低
速側への戻し変速操作により)、旋回時での旋回中心側
のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪変速装置
の増速状態への切換操作が自動的に行われる状態に復帰
する。これにより、機体が低速走行状態に復帰した際
(機体の低速走行状態への復帰が検出された際)(走行
用の変速装置が低速側に戻し変速操作された際)、旋回
時での旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作、
及び前輪変速装置の増速状態への切換操作が自動的に行
われる状態に復帰させる操作を再度行う必要がなく、操
作性に優れ、併せて作業者の操作忘れを防止できる。
【0014】[IV] 前項[I][III]に記載のように、旋回時に旋回中
心側のサイドブレーキが制動側に操作され、前輪変速装
置が増速状態に切換操作されるようにして、小回り旋回
を行う場合、機体の低速走行状態であっても圃場等のよ
うに比較的平坦な作業地で小回り旋回を行う方が、走行
安定性及び乗り心地の面で好ましい。請求項1〜6の特
徴によれば、操作手段による旋回中心側のサイドブレー
キの制動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態への
切換操作を、機体の低速走行状態においても牽制阻止可
能で、人為的に操作される連係解除手段を備えているの
で、機体の低速走行状態であっても凹凸の激しい作業地
の場合には、人為的に連係解除手段を操作すればよい。
これにより、旋回を行う為に前輪を操向操作しても、旋
回中心側のサイドブレーキの制動側への操作、及び前輪
変速装置の増速状態への切換操作は行われないので、凹
凸の激しい作業地で無理に小回り旋回を行おうとする状
態を未然に回避することができる。
【0015】[V] 請求項5及び6の特徴によると、走行用の変速装置と牽
制手段とを機械的に連係する連係機構を備えて、走行用
の変速装置が高速側に変速操作されていると、牽制手段
が自動的に牽制状態となるように(走行用の変速装置が
高速側に変速操作されていると、牽制手段が自動的に牽
制状態となり、且つ、走行用の変速装置が低速側に戻し
変速操作されると、牽制手段が自動的に牽制解除状態と
なるように)、構成している。
【0016】この場合、例えば走行用の変速装置と牽制
手段とを、リミットスイッチや電動アクチュエータ等に
より電気的に連係することも考えられるが、水田等を走
行する農用トラクタ等の四輪駆動型作業車では多くの泥
や土が付着するので、リミットスイッチの接触不良や電
動アクチュエータの作動不良を招くおそれがある。請求
項5及び6の特徴によると、前述のように走行用の変速
装置と牽制手段とが連係機構により機械的に連係されて
いるので、走行用の変速装置の高速側への変速操作(高
速側への変速操作及び低速側への戻し変速操作)が牽制
手段に確実に伝達されて、牽制手段が牽制状態及び牽制
解除状態に確実に操作される。
【0017】
【発明の効果】請求項1〜6の特徴によると、サイドブ
レーキ及び前輪変速装置を備えた四輪駆動型作業車にお
いて、機体の低速走行状態で(走行用の変速装置が低速
側に変速操作されている状態で)、旋回を行う為に前輪
を操向操作すると、旋回中心側のサイドブレーキの制動
側への操作が自動的に行われ、前輪変速装置の増速状態
への切換操作が自動的に行われるので、操縦安定性、走
行安定性及び乗り心地を損なうことなく、作業地の荒れ
を抑えながら円滑に小回り旋回が行える。
【0018】請求項1〜6の特徴によると、機体の高速
走行状態に基づいて(機体の高速走行状態の検出に基づ
いて)(走行用の変速装置が高速側に変速操作されてい
ると)、旋回時での旋回中心側のサイドブレーキの制動
側への操作、及び前輪変速装置の増速状態への切換操作
が自動的に牽制阻止されて、機体が高速で小回り旋回す
る不安定な状態が未然に回避されるようになるので、操
縦安定性及び走行安定性を損なうことなく、四輪駆動型
作業車の乗り心地を良くして、安定走行を行うことがで
きるようになった。
【0019】請求項2,4,6の特徴によれば、機体が
低速走行状態に復帰すると(機体の低速走行状態への復
帰が検出されると)(走行用の変速装置が低速側に戻し
変速操作されると)、旋回時での旋回中心側のサイドブ
レーキの制動側への操作、及び前輪変速装置の増速状態
への切換操作が、自動的に行われる状態に復帰するの
で、作業者が前述の復帰への操作を忘れることがなく、
操作性の良いものとなった。
【0020】請求項1〜6の特徴によると、操作手段に
よる旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作、及
び前輪変速装置の増速状態への切換操作を、機体の低速
走行状態においても牽制阻止可能で、人為的に操作され
る連係解除手段を備えることにより、機体の低速走行状
態であっても凹凸の激しい作業地の場合には、凹凸の激
しい作業地で無理に小回り旋回を行おうとする状態を回
避することができるようになって、操縦安定性及び走行
安定性を損なうことなく、四輪駆動型作業車の乗り心地
を良くして、さらに安定走行を行うことができるように
なった。
【0021】請求項5及び6の特徴によると、走行用の
変速装置と牽制手段とを機械的に連係する連係機構を備
えて、走行用の変速装置が高速側に変速操作されている
と、牽制手段が自動的に牽制状態となるように(走行用
の変速装置が高速側に変速操作されていると、牽制手段
が自動的に牽制状態となり、且つ、走行用の変速装置が
低速側に戻し変速操作されると、牽制手段が自動的に牽
制解除状態となるように)構成することにより、牽制手
段が牽制状態及び牽制解除状態に確実に操作されるよう
になって、作動の信頼性を向上させることができた。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図5及び図1は四輪駆動型作業車の一例である四
輪駆動型の農用トラクタを示しており、前輪1及び後輪
2で支持された機体の前部にエンジン3、後部にミッシ
ョンケース4を備えて農用トラクタが構成されている。
【0023】エンジン3の動力は、ミッションケース4
の主変速装置(多段のギヤ変速型式)(図示せず)、第
1副変速装置(高中低3段のギヤ変速型式)(図示せ
ず)(走行用の変速装置に相当)、及び第2副変速装置
(高低2段のギヤ変速型式)(図示せず)(走行用の変
速装置に相当)を介して、後輪デフ機構5から左右の後
輪2に伝達される。後輪デフ機構5の直前から分岐した
動力が前輪変速装置6、前輪出力軸7及び前輪デフ機構
8を介して左右の前輪1に伝達される。
【0024】図1に示す前輪変速装置6は、前輪1が後
輪2と略同じ速度で駆動される状態で伝動する標準状
態、及び前輪1が後輪2よりも高速で駆動される状態で
伝動する増速状態に切換操作可能である。図1に示すよ
うに、標準及び増速状態の切換操作用のシフト部材9
が、バネ10によって標準ギヤ20との咬合側に付勢さ
れており、通常はシフト部材9が標準ギヤ20に咬合し
て標準状態となっている。シフト部材9と標準ギヤ20
との間に形成された油室(図示せず)に作動油を供給す
ると、シフト部材9が紙面左方にスライドし摩擦クラッ
チ21を押圧し入り操作して、増速状態が得られる。
【0025】図1に示すように、左右の後輪2に対し
て、左右の後輪2を各々独立に制動可能なサイドブレー
キ11R,11Lが設けられている。図1及び図3に示
すように、操縦部の床面の右側にサイドブレーキペダル
12R,12Lが左右一対配置されており、左右のサイ
ドブレーキペダル12R,12Lとサイドブレーキ11
R,11Lとが、シリンダ13R,13L及び連係ロッ
ド14を介して連動連結されている。
【0026】以上の構造により、左右のサイドブレーキ
ペダル12R,12Lを踏み操作することにより、左右
のサイドブレーキ11R,11Lを各々独立に制動側に
操作することができる。図3に示すようにシリンダ13
R,13Lはバネ13aで伸長側に付勢されており、作
動油を供給してシリンダ13R,13Lを収縮操作する
ことにより、左右のサイドブレーキ11R,11Lを制
動側に操作することができる。
【0027】次に、前輪1の操向操作と左右のサイドブ
レーキ11R,11L及び前輪変速装置6との連係につ
いて説明する。図1に示すように、ポンプ15からの作
動油が制御弁16(操作手段に相当)を介して、左右の
サイドブレーキ11R,11L及び前輪変速装置6に供
給されている。制御弁16は、前輪変速装置6における
シフト部材9と標準ギヤ20との間の油室、及び左右の
サイドフルーキペダル12R,12Lのシリンダ13
R,13Lを排油状態とする直進位置16N、ポンプ1
5からの作動油を前輪変速装置6の前述の油室及び右側
のシリンダ13Rに供給し、左側のシリンダ13Lを排
油状態とする右旋回位置16R、並びに、作動油を前輪
変速装置6の前述の油室及び左側のシリンダ13Lに供
給し、右側のシリンダ13Rを排油状態とする左旋回位
置16Lの3位置切換式である。
【0028】図1に示すように前輪1の操向操作用のピ
ットマンアーム17に、扇型のカム板18が固定されて
おり、制御弁16の操作部16aがカム板18に接当し
ている。図1に示す状態は前輪1を直進位置に操作して
いる状態であり、制御弁16が直進位置16Nに操作さ
れている状態である。この状態で左右のサイドブレーキ
11R,11Lが非制動状態であり、前輪変速装置6の
シフト部材6が標準ギヤ20に咬合して、前輪1が後輪
2と略同じ速度で駆動される標準状態となっている。
【0029】図1に示す状態から前輪1を右に設定角度
以上に操向操作すると、カム板18により制御弁16が
右旋回位置16Rに操作される。従って、前輪変速装置
6の摩擦クラッチ21が入り操作されて、前輪1が後輪
2よりも高速で駆動される増速状態になり、右のシリン
ダ13Rに作動油が供給されこれが収縮して、右のサイ
ドブレーキ11Rが制動側に操作される。これにより、
前輪1の増速作用及び右側(旋回中心側)の後輪2への
制動作用によって、機体が円滑に右に小回り旋回する。
【0030】逆に、図1に示す状態から前輪1を左に設
定角度以上に操向操作すると、カム板18により制御弁
16が左旋回位置16Lに操作される。従って、前輪変
速装置6の摩擦クラッチ21が入り操作されて、前輪1
が後輪2よりも高速で駆動される増速状態になり、左の
シリンダ13Lに作動油が供給されこれが収縮して、左
のサイドブレーキ11Lが制動側に操作される。これに
より、前輪1の増速作用及び左側(旋回中心側)の後輪
2への制動作用によって、機体が円滑に左に小回り旋回
する。
【0031】この農用トラクタにおいては高速走行での
旋回時に、前述のような自動的な旋回中心側のサイドブ
レーキ11R,11Lの制動側への操作、及び前輪変速
装置6の増速状態への切換操作が行われないように構成
しており、次にこの構造について説明する。図1に示す
ようにポンプ15と制御弁16との間に、切換弁19
(牽制手段に相当)が配置されている。切換弁19はポ
ンプ15からの作動油を排油状態とする排油位置19
a、ポンプ15からの作動油を制御弁16に供給する供
給位置19bの2位置切換式でロータリ式であり、図1
及び図2に示すバネ22により排油位置19a側に付勢
されている。
【0032】図2に示すように、切換弁19は左側の機
体フレーム(図示せず)に設けられており、切換弁19
のロータリ式のスプール(図示せず)に操作板23が固
定されている。操作板23に設けられた長孔23aに固
定のピン24が挿入されて、操作板23が排油位置19
aと供給位置19bとの範囲のみで揺動するように規制
されており、操作板23を排油位置19a側に付勢する
前述のバネ22が設けられている。
【0033】右側の機体フレーム(図示せず)の横軸芯
P1周りに、側面視L字状のベルクランク25(連係機
構に相当)が揺動自在に支持されており、ベルクランク
25の一端と操作板23とが、右側の機体フレームに沿
う連係ロッド26(連係機構に相当)、左右の機体フレ
ームに亘る回動軸27(連係機構に相当)、融通用のバ
ネ28(図2のバネ22よりも付勢力は大)(連係機構
に相当)、及び連係ロッド29(連係機構に相当)を介
して連動連結されている。
【0034】図4に示すように主変速装置の主変速レバ
ー30、第1及び第2副変速装置の副変速レバー31、
並びに、その操作系が操縦席32の左側に配置されてお
り、図2に示すように第1及び第2副変速装置の変速操
作に基づいて、上下に揺動操作される第1操作アーム3
3及び第2操作アーム34が、ミッションケース4の右
側の側面に設けられている。
【0035】以上の構造により、図4に示す副変速レバ
ー31を高速位置H(第1及び第2副変速装置が高速位
置)、中速位置M(第1副変速装置が中速位置で、第2
副変速装置が高速位置)に操作している状態では、第1
及び第2操作アーム33,34は最下方まで揺動操作さ
れず、図2に示す状態を維持している。これにより、操
作板23及び切換弁19が排油位置19aに保持され
て、旋回時に前述のような自動的な旋回中心側のサイド
ブレーキ11R,11Lの制動側への操作、及び前輪変
速装置6の増速状態への切換操作は行われない(牽制状
態に相当)。
【0036】副変速レバー31を低速位置L(第1副変
速装置が低速位置で、第2副変速装置が高速位置)に操
作すると、第1操作アーム33が最下方に揺動操作され
て、その位置に保持される。これにより、第1操作アー
ム33によってベルクランク25が紙面時計方向に揺動
操作されて、操作板23及び切換弁19が供給位置19
bに操作される。従って、旋回時に前述のような自動的
な旋回中心側のサイドブレーキ11R,11Lの制動側
への操作、及び前輪変速装置6の増速状態への切換操作
が行われる(牽制解除状態に相当)。
【0037】次に、副変速レバー31を超低速位置C
(第1及び第2副変速装置が低速位置)に操作すると、
第2操作アーム34が下方に揺動操作されて、その位置
に保持される。これにより、第2操作アーム34によっ
てベルクランク25が紙面時計方向に揺動操作されて、
操作板23及び切換弁19が供給位置19bに操作され
る。従って、旋回時に前述のような自動的な旋回中心側
のサイドブレーキ11R,11Lの制動側への操作、及
び前輪変速装置6の増速状態への切換操作が行われる。
【0038】図2に示すように機体の操縦部に、ON位
置とOFF位置とに亘り上下に揺動操作自在で、OFF
位置で保持可能な切換レバー35(連係解除手段に相
当)が備えられており、操作板23に連結された連係ロ
ッド36が切換レバー35にまで延出されている。これ
により、副変速レバー31が低速位置L又は超低速位置
Cに操作され、操作板23及び切換弁19が供給位置1
9bに操作されている状態において、切換レバー35を
OFF位置に操作すれば、切換レバー35が連係ロッド
36の上端に接当して、操作板23及び切換弁19を排
油位置19aに押し下げる。従って、副変速レバー31
を低速位置L又は超低速位置Cに操作している状態で
も、旋回時に前述のような自動的な旋回中心側のサイド
ブレーキ11R,11Lの制動側への操作、及び前輪変
速装置6の増速状態への切換操作は行われない。
【0039】[第1別実施例] 高速走行での旋回時に自動的な旋回中心側のサイドブレ
ーキ11R,11Lの制動側への操作、及び前輪変速装
置6の増速状態への切換操作が行われないようにする構
成を、次のように構成してもよい。図6に示すように、
機体フレームの横軸芯P2周りに支持アーム37が、上
下揺動自在で下方側に付勢されて支持されている。前述
の図4に示す副変速レバー31と操作板23とが、ワイ
ヤ38(連係機構に相当)のインナー38aにより連動
連結され、ワイヤ38のアウター38bの端部が、支持
アーム37の紙面右端に取り付けられている。操作板2
3及び切換弁19はバネ22により排油位置19a側に
付勢されており、副変速レバー31を低速位置L及び超
低速位置Cに操作すると、インナー38aが引き操作さ
れて、操作板23及び切換弁19が供給位置19bに操
作される。
【0040】切換レバー35と支持アーム37とが連係
ロッド39を介して連係されて、切換レバー35をOF
F位置に操作すると、支持アーム37が二点鎖線で示す
ように下向きに変更操作される。これにより、インナー
38aの先端(操作板23との連結点)を中心として、
図6の実線で示す状態のアウター38bの端部が描く円
弧Aよりも、実際にはアウター38bの端部が操作板2
3側に入り込む。従って、その分だけインナー38aが
弛むことになるので、この状態で副変速レバー31を低
速位置L及び超低速位置Cに操作しても、インナー38
aの弛みが消えるだけで、操作板23及び切換弁19は
供給位置19bに操作されない。
【0041】[第2別実施例] 図2及び図6以外の構成として、高速走行での旋回時に
自動的な旋回中心側のサイドブレーキ11R,11Lの
制動側への操作、及び前輪変速装置6の増速状態への切
換操作が行われないようにする構成を、図7に示すよう
に構成してもよい。ミッションケース4の横側面の横軸
芯P3周りに支持板40が揺動自在に支持されており、
ミッションケース4の横側面の横軸芯P4周りに操作ア
ーム42が揺動自在に支持されて、操作アーム42の端
部42aが支持板40の長孔40aに挿入されている。
ワイヤ41(連係機構に相当)のアウター41bの端部
が支持板40に取り付けられて、ワイヤ41のインナー
41aの一端が操作アーム42の端部42aに連結さ
れ、他端が融通用のバネ43(バネ22よりも強い付勢
力を持つ)を介して操作板23に連結されている。
【0042】以上の構造により、図4に示す副変速レバ
ー31を高速位置H及び中速位置Mに操作すれば、操作
アーム42及び端部42aもこれに対応する高速位置H
及び中速位置Mに操作される。この場合、インナー41
aが少し引き操作されるが、この程度では操作板23は
供給位置19bには操作されない。
【0043】副変速レバー31を低速位置Lに操作する
と、操作アーム42及び端部42aもこれに対応する低
速位置Lに操作される。この状態でインナー41aが大
きく引き操作されるので、操作板23が供給位置19b
に操作される。副変速レバー31を超低速位置Cに操作
すると、操作アーム42が実線に示す姿勢に残った状態
で支持板40が反時計方向に操作される。これにより、
操作アーム42の端部42aがこれに対応する超低速位
置Cに操作されるので、インナー41aが大きく引き操
作され、操作板23が供給位置19bに操作される。
【0044】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】左右のサイドブレーキ、前輪変速装置、制御弁
及び切換弁の連係状態を示す回路図
【図2】切換弁、第1及び第2副変速装置、切換レバー
の連係状態を示す側面図
【図3】サイドブレーキペダルとサイドブレーキとの連
結状態及び連結用のシリンダの縦断側面図
【図4】主変速レバー及び副変速レバー付近の平面図
【図5】農用トラクタの全体側面図
【図6】第1別実施例における切換弁付近の側面図
【図7】第2別実施例における切換弁付近の側面図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 6 前輪変速
装置 11R,11L サイドブ
レーキ 16 操作手段 19 牽制手段 25,26,27,28,29,38,41 連係機構 35 連係解除
手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 榮一 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平3−242429(JP,A) 特開 昭58−463(JP,A) 特開 平2−20462(JP,A) 特開 昭59−96019(JP,A) 実開 平2−143274(JP,U) 実開 昭54−17534(JP,U) 実開 昭50−6027(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 11/04 - 11/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
    度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
    よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
    変速装置(6)と、 左右の後輪(2)を各々独立に制動可能な左右一対のサ
    イドブレーキ(11R),(11L)とを備え、機体の低速走行状態において、 前輪(1)が操向操作さ
    れると、前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),
    (11L)を制動側に操作し、前記前輪変速装置(6)
    を増速状態に切換操作する操作手段(16)を備えると
    共に、 機体の高速走行状態に基づいて、前記操作手段(16)
    による前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),
    (11L)の制動側への操作、及び前記前輪変速装置
    (6)の増速状態への切換操作を自動的に牽制阻止する
    牽制手段(19)と、 前記操作手段(16)による前記旋回中心側のサイドブ
    レーキ(11R),(11L)の制動側への操作、及び
    前記前輪変速装置(6)の増速状態への切換操作を、機
    体の低速走行状態においても牽制阻止可能で、人為的に
    操作される連係解除手段(35)とを備えて、 前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),(11
    L)の制動側への操作、及び前記前輪変速装置(6)の
    増速状態への切換操作が、自動的に行われる状態と、自
    動的及び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に構
    成してある 四輪駆動型作業車。
  2. 【請求項2】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
    度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
    よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
    変速装置(6)と、 左右の後輪(2)を各々独立に制動可能な左右一対のサ
    イドブレーキ(11R),(11L)とを備え、機体の低速走行状態において、 前輪(1)が操向操作さ
    れると、前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),
    (11L)を制動側に操作し、前記前輪変速装置(6)
    を増速状態に切換操作する操作手段(16)を備えると
    共に、 機体の高速走行状態に基づいて、前記操作手段(16)
    による前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),
    (11L)の制動側への操作、及び前記前輪変速装置
    (6)の増速状態への切換操作を自動的に牽制阻止し、
    且つ、機体の低速走行状態への復帰に基づいて牽制を解
    除して、前記操作手段(16)による前記旋回中心側の
    サイドブレーキ(11R),(11L)の制動側への操
    作、及び前記前輪変速装置(6)の増速状態への切換操
    作が自動的に行われる状態に戻す牽制手段(19)と、 前記操作手段(16)による前記旋回中心側のサイドブ
    レーキ(11R),(11L)の制動側への操作、及び
    前記前輪変速装置(6)の増速状態への切換操作を、機
    体の低速走行状態においても牽制阻止可能で、人為的に
    操作される連係解除手段(35)とを備えて、 前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),(11
    L)の制動側への操作、及び前記前輪変速装置(6)の
    増速状態への切換操作が、自動的に行われる状態と、自
    動的及び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に構
    成してある 四輪駆動型作業車。
  3. 【請求項3】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
    度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
    よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
    変速装置(6)と、 左右の後輪(2)を各々独立に制動可能な左右一対のサ
    イドブレーキ(11R),(11L)とを備え、機体の低速走行状態において、 前輪(1)が操向操作さ
    れると、前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),
    (11L)を制動側に操作し、前記前輪変速装置(6)
    を増速状態に切換操作する操作手段(16)を備えると
    共に、 機体の高速走行状態の検出に基づいて、前記操作手段
    (16)による前記旋回中心側のサイドブレーキ(11
    R),(11L)の制動側への操作、及び前記前輪変速
    装置(6)の増速状態への切換操作を自動的に牽制阻止
    する牽制手段(19)と、 前記操作手段(16)による前記旋回中心側のサイドブ
    レーキ(11R),(11L)の制動側への操作、及び
    前記前輪変速装置(6)の増速状態への切換操作を、機
    体の低速走行状態においても牽制阻止可能で、人為的に
    操作される連係解除手段(35)とを備えて、 前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),(11
    L)の制動側への操作、及び前記前輪変速装置(6)の
    増速状態への切換操作が、自動的に行われる状態と、自
    動的及び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に構
    成してある 四輪駆動型作業車。
  4. 【請求項4】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
    度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
    よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
    変速装置(6)と、 左右の後輪(2)を各々独立に制動可能な左右一対のサ
    イドブレーキ(11R),(11L)とを備え、 機体の低速走行状態において、前輪(1)が操向操作さ
    れると、前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),
    (11L)を制動側に操作し、前記前輪変速装置(6)
    を増速状態に切換操作する操作手段(16)を備えると
    共に、 機体の高速走行状態の検出に基づいて、前記操作手段
    (16)による前記旋回中心側のサイドブレーキ(11
    R),(11L)の制動側への操作、及び前記前輪変速
    装置(6)の増速状態への切換操作を自動的に牽制阻止
    し、且つ、機体の低速走行状態への復帰の検出に基づい
    て牽制を解除して、前記操作手段(16)による前記旋
    回中心側のサイドブレーキ(11R),(11L)の制
    動側への操作、及び前記前輪変速装置(6)の増速状態
    への切換操作が自動的に行われる状態に戻す牽制手段
    (19)と、 前記操作手段(16)による前記旋回中心側のサイドブ
    レーキ(11R),(11L)の制動側への操作、及び
    前記前輪変速装置(6)の増速状態への切換操作を、機
    体の低速走行状態においても牽制阻止可能で、人為的に
    操作される連係解除手段(35)とを備えて、 前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),(11
    L)の制動側への操作、及び前記前輪変速装置(6)の
    増速状態への切換操作が、自動的に行われる状態 と、自
    動的及び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に構
    成してある四輪駆動型作業車。
  5. 【請求項5】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
    度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
    よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
    変速装置(6)と、 左右の後輪(2)を各々独立に制動可能な左右一対のサ
    イドブレーキ(11R),(11L)とを備え、 走行用の変速装置が低速側に変速操作されている状態に
    おいて、前輪(1)が操向操作されると、前記旋回中心
    側のサイドブレーキ(11R),(11L)を制動側に
    操作し、前記前輪変速装置(6)を増速状態に切換操作
    する操作手段(16)と、 前記操作手段(16)による前記旋回中心側のサイドブ
    レーキ(11R),(11L)の制動側への操作、及び
    前記前輪変速装置(6)の増速状態への切換操作を牽制
    阻止可能な牽制手段(19)とを備えると共に、 前記走行用の変速装置が高速側に変速操作されている
    と、前記牽制手段(19)が自動的に牽制状態となるよ
    うに、前記走行用の変速装置と牽制手段(19)とを機
    械的に連動連結する連係機構(25),(26),(2
    7),(28),(29),(38),(41)と、 前記操作手段(16)による前記旋回中心側のサイドブ
    レーキ(11R),(11L)の制動側への操作、及び
    前記前輪変速装置(6)の増速状態への切換操作を、機
    体の低速走行状態においても牽制阻止可能で、人為的に
    操作される連係解除手段(35)とを備えて、 前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),(11
    L)の制動側への操作、及び前記前輪変速装置(6)の
    増速状態への切換操作が、自動的に行われる状態と、自
    動的及び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に構
    成してある四輪駆動型作業車。
  6. 【請求項6】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
    度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
    よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
    変速装置(6)と、 左右の後輪(2)を各々独立に制動可能な左右一対のサ
    イドブレーキ(11R),(11L)とを備え、 走行用の変速装置が低速側に変速操作されている状態に
    おいて、前輪(1)が操向操作されると、前記旋回中心
    側のサイドブレーキ(11R),(11L)を制動側に
    操作し、前記前輪変速装置(6)を増速状態に切換操作
    する操作手段(16)と、 前記操作手段(16)による前記旋回中心側のサイドブ
    レーキ(11R),(11L)の制動側への操作、及び
    前記前輪変速装置(6)の増速状態への切換操作を牽制
    阻止可能な牽制手段(19)とを備えると共に、 前記走行用の変速装置が高速側に変速操作されている
    と、前記牽制手段(19)が自動的に牽制状態となり、
    且つ、前記走行用の変速装置が低速側に戻し変速操作さ
    れると、前記牽制手段(19)が自動的に牽制解除状態
    となるように、前記走行用の変速装置と牽制手段(1
    9)とを機械的に連動連結する連係機構(25),(2
    6),(27),(28),(29).(38),(4
    1)と、 前記操作手段(16)による前記旋回中心側のサイドブ
    レーキ(11R),(11L)の制動側への操作、及び
    前記前輪変速装置(6)の増速状態への切換操作を、機
    体の低速走行状態においても牽制阻止可能で、人為的に
    操作される連係解除手段(35)とを備えて、 前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R),(11
    L)の制動側への操作、及び前記前輪変速装置(6)の
    増速状態への切換操作が、自動的に行われる状態と、自
    動的及び人為的に牽制阻止される状態とに設定可能に構
    成してある四輪駆動型作業車。
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