JP2766129B2 - 作業車の旋回操作構造 - Google Patents
作業車の旋回操作構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定操向角以上のステ
アリング操作に連動して旋回中心側の後輪に制動をかけ
る、所謂オートブレーキ装置を備えた作業車における旋
回操作構造に関する。
アリング操作に連動して旋回中心側の後輪に制動をかけ
る、所謂オートブレーキ装置を備えた作業車における旋
回操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオートブレーキを備えた作業車
における旋回操作構造としては、例えば、実公昭39‐
9803号公報に示されるように、前輪の操向操作に連
動する部材と後輪のブレーキとを連係部材で機械的に連
動連結して、前輪の操舵方向側、つまり旋回中心側の後
輪位置のサイドブレーキに制動をかけるように構成した
ものが従来より知られている。
における旋回操作構造としては、例えば、実公昭39‐
9803号公報に示されるように、前輪の操向操作に連
動する部材と後輪のブレーキとを連係部材で機械的に連
動連結して、前輪の操舵方向側、つまり旋回中心側の後
輪位置のサイドブレーキに制動をかけるように構成した
ものが従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造のもので
は、旋回操作時に操縦ハンドルによる前輪の操向操作に
伴って、旋回中心側のサイドブレーキに制動がかけられ
るので、小回りでの旋回操作を簡素化できる点で便利な
ものである。しかしながら、この従来構造のものでは、
後輪のサイドブレーキに対する制動は、前輪の操向によ
って選択される場合以外は、左右同時に停止させる単一
の制動用のフートペダルによる機体制動作用しか与える
ことができない。したがって、不整地や軟弱地での機体
走行に際して、後輪の一方がスリップしたり、隣接する
既耕地に落ちかけた場合の機体の蛇行なども、すべて前
輪の操舵によって修正する必要があり、機体の直進性が
損なわれがちであるという問題があった。このような問
題点を解決する一つの方法として、さらに別の従来技術
では、例えば特開平3‐243429号公報に示されて
いるように、前輪の所定操向角以上の操向操作を検出す
る機構を備え、その検出結果に伴って、油圧機構を操作
して旋回中心側のサイドブレーキを制動作用させるよう
に構成するとともに、左右のサイドブレーキに連係され
た左右一対のサイドブレーキペダルを設けて、旋回操作
がなされていない直進時にも左右各別に制動操作を行え
るようにした技術も知られている。このように、ステア
リング操作に関連した制動操作系と、ステアリングとは
関係しないサイドブレーキペダルによる制動操作系との
両系統の制動操作系を備えると、旋回時の人為制動を省
略して操作の簡略化を図り得るとともに、不整地や軟弱
地での機体直進走行に際して、後輪の一方がスリップぎ
みで推進力が低下したり、隣接する既耕地に落ちかけた
場合に生じる機体の蛇行を、反対側の駆動輪にある程度
の制動を加えることで左右の推力をバランスさせ、機体
の蛇行を抑制する操作を行うこともでき、操向操作性の
点で優れたものである。ところが、このような後者の従
来技術においては、操舵機構による操作と、サイドブレ
ーキとの連係を、操舵機構に連動するカムと油圧操作機
構との組合せで構成するものであるから、製作コストが
高く、装置全体の組み付け加工にかなりの精度を要する
ものであるとともに、油圧系の洩れなどによる作動誤差
が発生し易く、信頼性の点で改善の余地があった。本発
明は左右一対のサイドブレーキを備えた作業車の旋回操
作構造において、旋回操作の簡素化と、操向操作性の点
で優れた作業車の旋回操作構造を得ることを目的として
いる。
は、旋回操作時に操縦ハンドルによる前輪の操向操作に
伴って、旋回中心側のサイドブレーキに制動がかけられ
るので、小回りでの旋回操作を簡素化できる点で便利な
ものである。しかしながら、この従来構造のものでは、
後輪のサイドブレーキに対する制動は、前輪の操向によ
って選択される場合以外は、左右同時に停止させる単一
の制動用のフートペダルによる機体制動作用しか与える
ことができない。したがって、不整地や軟弱地での機体
走行に際して、後輪の一方がスリップしたり、隣接する
既耕地に落ちかけた場合の機体の蛇行なども、すべて前
輪の操舵によって修正する必要があり、機体の直進性が
損なわれがちであるという問題があった。このような問
題点を解決する一つの方法として、さらに別の従来技術
では、例えば特開平3‐243429号公報に示されて
いるように、前輪の所定操向角以上の操向操作を検出す
る機構を備え、その検出結果に伴って、油圧機構を操作
して旋回中心側のサイドブレーキを制動作用させるよう
に構成するとともに、左右のサイドブレーキに連係され
た左右一対のサイドブレーキペダルを設けて、旋回操作
がなされていない直進時にも左右各別に制動操作を行え
るようにした技術も知られている。このように、ステア
リング操作に関連した制動操作系と、ステアリングとは
関係しないサイドブレーキペダルによる制動操作系との
両系統の制動操作系を備えると、旋回時の人為制動を省
略して操作の簡略化を図り得るとともに、不整地や軟弱
地での機体直進走行に際して、後輪の一方がスリップぎ
みで推進力が低下したり、隣接する既耕地に落ちかけた
場合に生じる機体の蛇行を、反対側の駆動輪にある程度
の制動を加えることで左右の推力をバランスさせ、機体
の蛇行を抑制する操作を行うこともでき、操向操作性の
点で優れたものである。ところが、このような後者の従
来技術においては、操舵機構による操作と、サイドブレ
ーキとの連係を、操舵機構に連動するカムと油圧操作機
構との組合せで構成するものであるから、製作コストが
高く、装置全体の組み付け加工にかなりの精度を要する
ものであるとともに、油圧系の洩れなどによる作動誤差
が発生し易く、信頼性の点で改善の余地があった。本発
明は左右一対のサイドブレーキを備えた作業車の旋回操
作構造において、旋回操作の簡素化と、操向操作性の点
で優れた作業車の旋回操作構造を得ることを目的として
いる。
【0004】
駆動力を用いて前輪を左右に操向操作するパワーステア
リング式の操舵機構と、左右の後輪を各々独立に制動操
作可能な左右一対のサイドブレーキと、その左右のサイ
ドブレーキの夫々に対応させて設けた左右一対のサイド
ブレーキペダルとを備え、前記左右のサイドブレーキ
と、左右のサイドブレーキペダルとを、各サイドブレー
キペダルの踏み込み操作力をこれに対応するサイドブレ
ーキに対して個別に、かつ機械的に伝達する操作部材を
備えた第1連係機構で連結して、左右のサイドブレーキ
を各別に制動操作自在に構成するとともに、前記左右一
対のサイドブレーキと前記パワーステアリング式の操舵
機構とを、その操舵機構の設定角度以上のステアリング
操作域におけるステアリング操作力を前記サイドブレー
キに機械的に伝達する操作部材を備えた第2連係機構で
連係して、前輪が右又は左に設定角度以上に操向操作さ
れると、前記旋回中心側のサイドブレーキがパワーステ
アリング式の操舵機構の操作力で制動側に操作されるよ
うに構成してある。
リング式の操舵機構と、左右の後輪を各々独立に制動操
作可能な左右一対のサイドブレーキと、その左右のサイ
ドブレーキの夫々に対応させて設けた左右一対のサイド
ブレーキペダルとを備え、前記左右のサイドブレーキ
と、左右のサイドブレーキペダルとを、各サイドブレー
キペダルの踏み込み操作力をこれに対応するサイドブレ
ーキに対して個別に、かつ機械的に伝達する操作部材を
備えた第1連係機構で連結して、左右のサイドブレーキ
を各別に制動操作自在に構成するとともに、前記左右一
対のサイドブレーキと前記パワーステアリング式の操舵
機構とを、その操舵機構の設定角度以上のステアリング
操作域におけるステアリング操作力を前記サイドブレー
キに機械的に伝達する操作部材を備えた第2連係機構で
連係して、前輪が右又は左に設定角度以上に操向操作さ
れると、前記旋回中心側のサイドブレーキがパワーステ
アリング式の操舵機構の操作力で制動側に操作されるよ
うに構成してある。
【0005】〔2〕 前記第2連係機構による操舵機構と前記サイドブレーキ
との機械的連係を断続する連係切換装置を設けてある。
との機械的連係を断続する連係切換装置を設けてある。
【0006】〔3〕 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、前輪を駆動力を用いて左右に
操向操作するパワーステアリング式の操舵機構と、左右
の後輪を各々独立に制動操作可能な左右一対のサイドブ
レーキとを備え、前記左右のサイドブレーキの夫々に対
応させて左右一対のサイドブレーキペダルを設けて、左
右のサイドブレーキをペダル操作で各別に制動自在に構
成するとともに、前記パワーステアリング式の操舵機構
により前輪が直進位置から右又は左に設定角度以上に操
向操作されると、前記前輪変速装置が増速状態に切換操
作され、且つ、前記旋回中心側のサイドブレーキがパワ
ーステアリング式の操舵機構の操作力で制動側に操作さ
れるように、前記操舵機構と前輪変速装置及びサイドブ
レーキとを連係してある。
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、前輪を駆動力を用いて左右に
操向操作するパワーステアリング式の操舵機構と、左右
の後輪を各々独立に制動操作可能な左右一対のサイドブ
レーキとを備え、前記左右のサイドブレーキの夫々に対
応させて左右一対のサイドブレーキペダルを設けて、左
右のサイドブレーキをペダル操作で各別に制動自在に構
成するとともに、前記パワーステアリング式の操舵機構
により前輪が直進位置から右又は左に設定角度以上に操
向操作されると、前記前輪変速装置が増速状態に切換操
作され、且つ、前記旋回中心側のサイドブレーキがパワ
ーステアリング式の操舵機構の操作力で制動側に操作さ
れるように、前記操舵機構と前輪変速装置及びサイドブ
レーキとを連係してある。
【0007】〔4〕 前記第2連係機構は、操舵機構の設定角度以上のステア
リング操作域におけるステアリング操作力を前記前輪変
速装置に機械的に伝達するカム機構の動きをサイドブレ
ーキの制動方向の運動に変換する操作機構を備えたもの
である。
リング操作域におけるステアリング操作力を前記前輪変
速装置に機械的に伝達するカム機構の動きをサイドブレ
ーキの制動方向の運動に変換する操作機構を備えたもの
である。
【0008】
【作用】〔I〕 請求項1乃至4の特徴によると、操舵機構により前輪を
直進位置から右または左に設定角度以上に操向操作すれ
ば、連係機構の作用により、旋回中心側のサイドブレー
キが制動側に操作され、旋回中心側の後輪への制動作用
により小回り旋回が行える。 この場合、操縦ハンドル
による前輪の操向操作を行うだけで、旋回中心側のサイ
ドブレーキの制動側への操作が自動的に行われるので、
操縦者は旋回中心側のサイドブレーキペダルを踏み操作
する必要はない。また、前記操舵機構による操作系とは
別に、左右のサイドブレーキを各別に人為的に操作する
操作系として、左右一対のサイドブレーキペダルを備え
ているので、不整地や軟弱地での機体直進走行時に際し
て、後輪の一方がスリップぎみで推力が低下したり、隣
接する既耕地に落ちかけた場合など、必要が生じたとき
に任意の後輪に制動をかけて操向操作性よく走行するこ
とができる。そして、請求項1の特徴によると、左右一
対のサイドブレーキとサイドブレーキペダルとが、サイ
ドブレーキペダルの踏み込み操作力を機械的に伝達する
操作部材を備えた第1連係機構で連係され、かつ、左右
一対のサイドブレーキと操舵機構とが、ステアリング操
作力を機械的に伝達する操作部材を備えた第2連係機構
で連係されているので、油圧を利用した制御構造を採用
する場合に比べて、全体の連係構造、ならびにその組み
付け加工が簡単で、製作コスト面でも有利であるととも
に、サイドブレーキペダルの踏み込み力や前輪の操向操
作力がサイドブレーキに確実に伝達されて、旋回中心側
のサイドブレーキが確実に制動側に操作される。このよ
うに、左右一対のサイドブレーキを、ステアリング操作
力を伝達する第1連係機構と、左右一対のサイドブレー
キペダルの操作力を伝達する第2連係機構との、ともに
機械的な連係機構を介してブレーキ操作されるように構
成したことにより、ステアリング操作によるブレーキ操
作が重い際のアシストをサイドブレーキペダルで行うこ
とができる。したがって、ブレーキ操作力が重いことに
よってステアリング操作までもが重くなることを、サイ
ドブレーキペダルの踏み込みによって軽減し、重い操作
力が必要となることもあるブレーキ操作をステアリング
操作に連係させても支承なくステアリング操作を行える
ものである。そして、左右一対のサイドブレーキペダル
による制動操作系とは別に設けるところの、操舵機構と
連係される制動操作系に、パワーステアリング式の操舵
機構を用いて、そのパワーステアリング式の操舵機構の
操作力で制動させているので、小回り旋回時におけるハ
ンドル操作そのものと、そのハンドル操作によるサイド
ブレーキ操作を軽く行える。
直進位置から右または左に設定角度以上に操向操作すれ
ば、連係機構の作用により、旋回中心側のサイドブレー
キが制動側に操作され、旋回中心側の後輪への制動作用
により小回り旋回が行える。 この場合、操縦ハンドル
による前輪の操向操作を行うだけで、旋回中心側のサイ
ドブレーキの制動側への操作が自動的に行われるので、
操縦者は旋回中心側のサイドブレーキペダルを踏み操作
する必要はない。また、前記操舵機構による操作系とは
別に、左右のサイドブレーキを各別に人為的に操作する
操作系として、左右一対のサイドブレーキペダルを備え
ているので、不整地や軟弱地での機体直進走行時に際し
て、後輪の一方がスリップぎみで推力が低下したり、隣
接する既耕地に落ちかけた場合など、必要が生じたとき
に任意の後輪に制動をかけて操向操作性よく走行するこ
とができる。そして、請求項1の特徴によると、左右一
対のサイドブレーキとサイドブレーキペダルとが、サイ
ドブレーキペダルの踏み込み操作力を機械的に伝達する
操作部材を備えた第1連係機構で連係され、かつ、左右
一対のサイドブレーキと操舵機構とが、ステアリング操
作力を機械的に伝達する操作部材を備えた第2連係機構
で連係されているので、油圧を利用した制御構造を採用
する場合に比べて、全体の連係構造、ならびにその組み
付け加工が簡単で、製作コスト面でも有利であるととも
に、サイドブレーキペダルの踏み込み力や前輪の操向操
作力がサイドブレーキに確実に伝達されて、旋回中心側
のサイドブレーキが確実に制動側に操作される。このよ
うに、左右一対のサイドブレーキを、ステアリング操作
力を伝達する第1連係機構と、左右一対のサイドブレー
キペダルの操作力を伝達する第2連係機構との、ともに
機械的な連係機構を介してブレーキ操作されるように構
成したことにより、ステアリング操作によるブレーキ操
作が重い際のアシストをサイドブレーキペダルで行うこ
とができる。したがって、ブレーキ操作力が重いことに
よってステアリング操作までもが重くなることを、サイ
ドブレーキペダルの踏み込みによって軽減し、重い操作
力が必要となることもあるブレーキ操作をステアリング
操作に連係させても支承なくステアリング操作を行える
ものである。そして、左右一対のサイドブレーキペダル
による制動操作系とは別に設けるところの、操舵機構と
連係される制動操作系に、パワーステアリング式の操舵
機構を用いて、そのパワーステアリング式の操舵機構の
操作力で制動させているので、小回り旋回時におけるハ
ンドル操作そのものと、そのハンドル操作によるサイド
ブレーキ操作を軽く行える。
【0009】また、請求項2に記載のように、操舵機構
とサイドブレーキとの機械的連係を断続する連係切換装
置を用いると、例えば、非作業時や路上走行時など、自
動的な小回り旋回が必要でない場合に、その連係を断つ
ことができる。
とサイドブレーキとの機械的連係を断続する連係切換装
置を用いると、例えば、非作業時や路上走行時など、自
動的な小回り旋回が必要でない場合に、その連係を断つ
ことができる。
【0010】〔II〕 近年では、前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標
準状態、及び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状
態に切換操作自在な前輪変速装置を備えて、四輪駆動型
の作業車に構成する場合がある。請求項3及び4の特徴
によると、操舵機構により前輪を直進位置から例えば右
に設定角度以上に操向操作すれば、連係機構の作用によ
り、前輪変速装置が増速状態に切換操作され、かつ、右
側(旋回中心側)のサイドブレーキが制動側に操作され
て、前輪の増速作用及び右側(旋回中心側)の後輪への
制動作用により小回り旋回が円滑に行える。 この場
合、操舵機構による前輪の操向操作を行うだけで、前輪
変速装置の増速状態への切換操作及び旋回中心側のサイ
ドブレーキの制動側への操作が自動的に行われるので、
操縦者は、前輪変速操作を行ったり、旋回中心側のサイ
ドブレーキペダルを踏み操作する必要はない。また、前
記操舵機構による操作系とは別に、左右のサイドブレー
キを各別に人為的に操作する操作系として、左右一対の
サイドブレーキペダルを備えているので、不整地や軟弱
地での機体直進走行時に際して、後輪の一方がスリップ
ぎみとなる場合、隣接する既耕地に落ちかける場合な
ど、必要が生じたときに任意の後輪に制動をかけて操向
操作性よく走行することができる。また、左右一対のサ
イドブレーキペダルによる制動操作系とは別に設けると
ころの、操舵機構と連係される制動操作系に、パワース
テアリング式の操舵機構を用いて、そのパワーステアリ
ング式の操舵機構の操作力で制動させているので、小回
り旋回時におけるハンドル操作そのものと、そのハンド
ル操作によるサイドブレーキ操作を軽く行える。
準状態、及び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状
態に切換操作自在な前輪変速装置を備えて、四輪駆動型
の作業車に構成する場合がある。請求項3及び4の特徴
によると、操舵機構により前輪を直進位置から例えば右
に設定角度以上に操向操作すれば、連係機構の作用によ
り、前輪変速装置が増速状態に切換操作され、かつ、右
側(旋回中心側)のサイドブレーキが制動側に操作され
て、前輪の増速作用及び右側(旋回中心側)の後輪への
制動作用により小回り旋回が円滑に行える。 この場
合、操舵機構による前輪の操向操作を行うだけで、前輪
変速装置の増速状態への切換操作及び旋回中心側のサイ
ドブレーキの制動側への操作が自動的に行われるので、
操縦者は、前輪変速操作を行ったり、旋回中心側のサイ
ドブレーキペダルを踏み操作する必要はない。また、前
記操舵機構による操作系とは別に、左右のサイドブレー
キを各別に人為的に操作する操作系として、左右一対の
サイドブレーキペダルを備えているので、不整地や軟弱
地での機体直進走行時に際して、後輪の一方がスリップ
ぎみとなる場合、隣接する既耕地に落ちかける場合な
ど、必要が生じたときに任意の後輪に制動をかけて操向
操作性よく走行することができる。また、左右一対のサ
イドブレーキペダルによる制動操作系とは別に設けると
ころの、操舵機構と連係される制動操作系に、パワース
テアリング式の操舵機構を用いて、そのパワーステアリ
ング式の操舵機構の操作力で制動させているので、小回
り旋回時におけるハンドル操作そのものと、そのハンド
ル操作によるサイドブレーキ操作を軽く行える。
【0011】そして、請求項4に記載のように、第2連
係機構として、操舵機構の設定角度以上のステアリング
操作域におけるステアリング操作力を前輪変速装置に機
械的に伝達するカム機構の動きをサイドブレーキの制動
方向の運動に変換する操作機構を備えた場合には、連係
構造として操舵機構そのものの構造を利用することがで
きる。
係機構として、操舵機構の設定角度以上のステアリング
操作域におけるステアリング操作力を前輪変速装置に機
械的に伝達するカム機構の動きをサイドブレーキの制動
方向の運動に変換する操作機構を備えた場合には、連係
構造として操舵機構そのものの構造を利用することがで
きる。
【0012】
【発明の効果】上記の構成に基づく効果は次のとおりで
ある。操舵機構による前輪の操向操作を行うだけで、旋
回中心側のサイドブレーキの制動側への操作が自動的に
行われるので、旋回操作時にサイドブレーキペダルを踏
み操作しなくてもよくなって、旋回操作の簡素化及び旋
回操作の操作性の向上を図ることができた。また、前記
操舵機構による操作系とは別に、左右のサイドブレーキ
を各別に人為的に操作する操作系として、左右一対のサ
イドブレーキペダルを備えているので、不整地や軟弱地
での機体直進走行時に際して、後輪の一方がスリップぎ
みとなる場合、隣接する既耕地に落ちかける場合など、
必要が生じたときに任意の後輪に制動をかけるなどの操
作が可能であり、操向操作性の良い旋回操作構造を得る
ことができた。そして、左右一対のサイドブレーキペダ
ルによる制動操作系とは別に設けるところの、操舵機構
と連係される制動操作系に、小回り旋回時のステアリン
グ操作を軽く行うために設けられているパワーステアリ
ング式の操舵機構の操作力を利用できるように構成し
て、そのパワーステアリング式の操舵機構の操作力で制
動させているので、別途油圧アクチュエータ(油圧シリ
ンダ)を設けなくても、小回り旋回時におけるハンドル
操作そのものと、ハンドル操作によるサイドブレーキ操
作も軽快に行うことができて、より一層、操作性の良い
構造のものを得られる。また、左右一対のサイドブレー
キとサイドブレーキペダルとが、サイドブレーキペダル
の踏み込み操作力を機械的に伝達する操作部材を備えた
第1連係機構で連係され、かつ、左右一対のサイドブレ
ーキと操舵機構とが、ステアリング操作力を機械的に伝
達する操作部材を備えた第2連係機構で連係されている
ので、油圧を利用した制御構造を採用する場合に比べ
て、製作コスト面でも有利なものとなり、全体の連係構
造、ならびにその組み付け加工が簡単であるとともに、
サイドブレーキペダルの踏み込み力や前輪の操向操作力
の伝達が確実で、油圧系の洩れなどによる作動誤差がな
く、信頼性が増すことになる。しかも、左右一対のサイ
ドブレーキに対して、ステアリング操作力を伝達する第
1連係機構と、左右一対のサイドブレーキペダルの操作
力を伝達する第2連係機構とが、ともに機械的な連係機
構で構成されていることにより、上述の構造の簡素化な
らびに信頼性の向上に加えて、ステアリング操作による
ブレーキ操作が重い際のアシストをサイドブレーキペダ
ルで行うことができ、重い操作力が必要となることもあ
るブレーキ操作をステアリング操作に連係させても支承
なくステアリング操作を行える構造を実現することが可
能となった。
ある。操舵機構による前輪の操向操作を行うだけで、旋
回中心側のサイドブレーキの制動側への操作が自動的に
行われるので、旋回操作時にサイドブレーキペダルを踏
み操作しなくてもよくなって、旋回操作の簡素化及び旋
回操作の操作性の向上を図ることができた。また、前記
操舵機構による操作系とは別に、左右のサイドブレーキ
を各別に人為的に操作する操作系として、左右一対のサ
イドブレーキペダルを備えているので、不整地や軟弱地
での機体直進走行時に際して、後輪の一方がスリップぎ
みとなる場合、隣接する既耕地に落ちかける場合など、
必要が生じたときに任意の後輪に制動をかけるなどの操
作が可能であり、操向操作性の良い旋回操作構造を得る
ことができた。そして、左右一対のサイドブレーキペダ
ルによる制動操作系とは別に設けるところの、操舵機構
と連係される制動操作系に、小回り旋回時のステアリン
グ操作を軽く行うために設けられているパワーステアリ
ング式の操舵機構の操作力を利用できるように構成し
て、そのパワーステアリング式の操舵機構の操作力で制
動させているので、別途油圧アクチュエータ(油圧シリ
ンダ)を設けなくても、小回り旋回時におけるハンドル
操作そのものと、ハンドル操作によるサイドブレーキ操
作も軽快に行うことができて、より一層、操作性の良い
構造のものを得られる。また、左右一対のサイドブレー
キとサイドブレーキペダルとが、サイドブレーキペダル
の踏み込み操作力を機械的に伝達する操作部材を備えた
第1連係機構で連係され、かつ、左右一対のサイドブレ
ーキと操舵機構とが、ステアリング操作力を機械的に伝
達する操作部材を備えた第2連係機構で連係されている
ので、油圧を利用した制御構造を採用する場合に比べ
て、製作コスト面でも有利なものとなり、全体の連係構
造、ならびにその組み付け加工が簡単であるとともに、
サイドブレーキペダルの踏み込み力や前輪の操向操作力
の伝達が確実で、油圧系の洩れなどによる作動誤差がな
く、信頼性が増すことになる。しかも、左右一対のサイ
ドブレーキに対して、ステアリング操作力を伝達する第
1連係機構と、左右一対のサイドブレーキペダルの操作
力を伝達する第2連係機構とが、ともに機械的な連係機
構で構成されていることにより、上述の構造の簡素化な
らびに信頼性の向上に加えて、ステアリング操作による
ブレーキ操作が重い際のアシストをサイドブレーキペダ
ルで行うことができ、重い操作力が必要となることもあ
るブレーキ操作をステアリング操作に連係させても支承
なくステアリング操作を行える構造を実現することが可
能となった。
【0013】また、請求項2に記載のように、操舵機構
とサイドブレーキとの機械的連係を断続する連係切換装
置を用いると、非作業時や路上走行時などの、自動的な
小回り旋回が必要でない場合に、その連係を断つことが
でき、非作業走行や路上走行に適した走行状態に簡単に
切り換えることができる。
とサイドブレーキとの機械的連係を断続する連係切換装
置を用いると、非作業時や路上走行時などの、自動的な
小回り旋回が必要でない場合に、その連係を断つことが
でき、非作業走行や路上走行に適した走行状態に簡単に
切り換えることができる。
【0014】そして、請求項3に記載のように、パワー
ステアリング式の操舵機構と前輪変速機構とを連係し
て、左右一対のサイドブレーキペダルによる制動操作系
とは別に設けるところの、操舵機構と連係される制動操
作系に、パワーステアリング式の操舵機構を用いて、そ
のパワーステアリング式の操舵機構の操作力で制動させ
ているので、別途油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)
を設けなくても、小回り旋回時におけるハンドル操作そ
のものと、ハンドル操作によるサイドブレーキ操作も軽
快に行うことができて、より一層、操作性の良い構造の
ものを得られる。
ステアリング式の操舵機構と前輪変速機構とを連係し
て、左右一対のサイドブレーキペダルによる制動操作系
とは別に設けるところの、操舵機構と連係される制動操
作系に、パワーステアリング式の操舵機構を用いて、そ
のパワーステアリング式の操舵機構の操作力で制動させ
ているので、別途油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)
を設けなくても、小回り旋回時におけるハンドル操作そ
のものと、ハンドル操作によるサイドブレーキ操作も軽
快に行うことができて、より一層、操作性の良い構造の
ものを得られる。
【0015】請求項4に記載のように、第2連係機構と
して、操舵機構の設定角度以上のステアリング操作域に
おけるステアリング操作力を前輪変速装置に機械的に伝
達するカム機構の動きをサイドブレーキの制動方向の運
動に変換する操作機構を備えた場合には、連係構造とし
て操舵機構そのものの構造を利用して、より一層の構造
の簡素化を図ることができる。
して、操舵機構の設定角度以上のステアリング操作域に
おけるステアリング操作力を前輪変速装置に機械的に伝
達するカム機構の動きをサイドブレーキの制動方向の運
動に変換する操作機構を備えた場合には、連係構造とし
て操舵機構そのものの構造を利用して、より一層の構造
の簡素化を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図11に示すように前輪1及び後輪2で支持され
た機体の前部にエンジン3、機体の後部にミッションケ
ース4を搭載して、四輪駆動型作業車の一例である農用
トラクタを構成している。図1に示すように、エンジン
3からの動力はミッションケース4内の走行用の変速装
置(図示せず)に伝達され変速操作されて、後輪デフ機
構5から左右の後輪2に伝達され、後輪デフ機構5から
分岐した動力が前輪変速装置7から前輪伝動軸8及び前
輪デフ機構6を介して、左右の前輪1に伝達される。
する。図11に示すように前輪1及び後輪2で支持され
た機体の前部にエンジン3、機体の後部にミッションケ
ース4を搭載して、四輪駆動型作業車の一例である農用
トラクタを構成している。図1に示すように、エンジン
3からの動力はミッションケース4内の走行用の変速装
置(図示せず)に伝達され変速操作されて、後輪デフ機
構5から左右の後輪2に伝達され、後輪デフ機構5から
分岐した動力が前輪変速装置7から前輪伝動軸8及び前
輪デフ機構6を介して、左右の前輪1に伝達される。
【0017】次に、前輪変速装置7について説明する。
図10に示すように、後輪デフ機構5の直前から分岐し
た動力が伝動ギヤ16から第1標準ギヤ12に伝達さ
れ、第1標準ギヤ12及び伝動軸11を介して第1増速
ギヤ13に伝達されている。前輪1への前輪伝動軸8に
第2標準ギヤ9及び第2増速ギヤ10が相対回転自在に
外嵌されており、第1及び第2標準ギヤ12,9、第1
及び第2増速ギヤ13,10の各々が咬合している。
図10に示すように、後輪デフ機構5の直前から分岐し
た動力が伝動ギヤ16から第1標準ギヤ12に伝達さ
れ、第1標準ギヤ12及び伝動軸11を介して第1増速
ギヤ13に伝達されている。前輪1への前輪伝動軸8に
第2標準ギヤ9及び第2増速ギヤ10が相対回転自在に
外嵌されており、第1及び第2標準ギヤ12,9、第1
及び第2増速ギヤ13,10の各々が咬合している。
【0018】前輪伝動軸8にスプライン構造にてスライ
ド自在に取り付けられたシフト部材14を第2標準ギヤ
9に咬合させると、前輪1が後輪2と略同じ速度で駆動
される状態で動力伝達される(標準状態)。逆に、第2
増速ギヤ10と前輪伝動軸8との間に構成された摩擦ク
ラッチ15を、シフト部材14により押圧入り操作する
と、前輪1が後輪2よりも高速で駆動される状態で動力
伝達される(増速状態)。
ド自在に取り付けられたシフト部材14を第2標準ギヤ
9に咬合させると、前輪1が後輪2と略同じ速度で駆動
される状態で動力伝達される(標準状態)。逆に、第2
増速ギヤ10と前輪伝動軸8との間に構成された摩擦ク
ラッチ15を、シフト部材14により押圧入り操作する
と、前輪1が後輪2よりも高速で駆動される状態で動力
伝達される(増速状態)。
【0019】次に、前輪変速装置7のシフト部材14の
操作系の構造について説明する。図10に示すように、
シフト部材14用のシフトフォーク17が、軸芯方向に
摺動自在な操作軸18に融通用のバネ19を介して外嵌
され、バネ19よりも付勢力の弱いバネ20により、シ
フトフォーク17が第2標準ギヤ9との咬合側(標準状
態側)に付勢されている。図2及び図1に示すように、
パワーステアリング式の操舵機構21に前輪1の操向操
作用のピットマンアーム22が支持され、ピットマンア
ーム22にカム板23(カム機構に相当)が固定されて
おり、機体固定部の縦軸芯P1周りに揺動自在に支持さ
れたカムアーム24のピン24aが、カム板23のカム
孔23aに係入されている。ワイヤ25(操作部材に相
当)が、カムアーム24の先端と操作軸18とに亘って
接続されている。すなわち、前記カムアーム24、ワイ
ヤ25、操作軸18によって第3連係機構を構成してい
る。
操作系の構造について説明する。図10に示すように、
シフト部材14用のシフトフォーク17が、軸芯方向に
摺動自在な操作軸18に融通用のバネ19を介して外嵌
され、バネ19よりも付勢力の弱いバネ20により、シ
フトフォーク17が第2標準ギヤ9との咬合側(標準状
態側)に付勢されている。図2及び図1に示すように、
パワーステアリング式の操舵機構21に前輪1の操向操
作用のピットマンアーム22が支持され、ピットマンア
ーム22にカム板23(カム機構に相当)が固定されて
おり、機体固定部の縦軸芯P1周りに揺動自在に支持さ
れたカムアーム24のピン24aが、カム板23のカム
孔23aに係入されている。ワイヤ25(操作部材に相
当)が、カムアーム24の先端と操作軸18とに亘って
接続されている。すなわち、前記カムアーム24、ワイ
ヤ25、操作軸18によって第3連係機構を構成してい
る。
【0020】以上の構造により、図11に示す操縦ハン
ドル26を操作して操舵機構21により、ピットマンア
ーム22が直進位置から右又は左に設定角度以上に揺動
操作されると(前輪1が直進位置から右又は左に設定角
度以上に操向操作されると)、図3に示すようにカム孔
23aとピン24aとのカム作用により、カムアーム2
4が紙面左方に揺動操作されて、ワイヤ25がカムアー
ム24側に引き操作される。これにより、図10の操作
軸18及びシフトフォーク17が紙面左方にスライド操
作され、シフト部材14が摩擦クラッチ15を押圧入り
操作して、前輪1が後輪2よりも高速で駆動される増速
状態となる。
ドル26を操作して操舵機構21により、ピットマンア
ーム22が直進位置から右又は左に設定角度以上に揺動
操作されると(前輪1が直進位置から右又は左に設定角
度以上に操向操作されると)、図3に示すようにカム孔
23aとピン24aとのカム作用により、カムアーム2
4が紙面左方に揺動操作されて、ワイヤ25がカムアー
ム24側に引き操作される。これにより、図10の操作
軸18及びシフトフォーク17が紙面左方にスライド操
作され、シフト部材14が摩擦クラッチ15を押圧入り
操作して、前輪1が後輪2よりも高速で駆動される増速
状態となる。
【0021】図1に示すように、左右の後輪2を各々独
立に制動可能なサイドブレーキ27を左右一対備えてい
る。次に左右のサイドブレーキ27の操作構造について
説明する。図1に示すように、左右一対のサイドブレー
キ27に対して、一対のブレーキ操作機構33と、操作
ロッド29とが備えられている。ブレーキ操作機構33
には図5及び図6に示すように、軸芯P2周りにL字状
のブレーキアーム28が揺動自在に支持されており、ブ
レーキアーム28の紙面下端とサイドブレーキ27と
が、前記操作ロッド29によって各々連動連結されてい
る。図1及び図6に示すように、機体の操縦部の右側に
左右一対のサイドブレーキペダル30が備えられてお
り、図1,5,6に示すようにサイドブレーキペダル3
0とブレーキアーム28の一端が、連係ロッド31(操
作部材に相当)及び連結ピン32により連動連結されて
いる。つまり、前記連係ロッド31が、サイドブレーキ
ペダル30とサイドブレーキ27とを連係する第1連係
機構を構成している。
立に制動可能なサイドブレーキ27を左右一対備えてい
る。次に左右のサイドブレーキ27の操作構造について
説明する。図1に示すように、左右一対のサイドブレー
キ27に対して、一対のブレーキ操作機構33と、操作
ロッド29とが備えられている。ブレーキ操作機構33
には図5及び図6に示すように、軸芯P2周りにL字状
のブレーキアーム28が揺動自在に支持されており、ブ
レーキアーム28の紙面下端とサイドブレーキ27と
が、前記操作ロッド29によって各々連動連結されてい
る。図1及び図6に示すように、機体の操縦部の右側に
左右一対のサイドブレーキペダル30が備えられてお
り、図1,5,6に示すようにサイドブレーキペダル3
0とブレーキアーム28の一端が、連係ロッド31(操
作部材に相当)及び連結ピン32により連動連結されて
いる。つまり、前記連係ロッド31が、サイドブレーキ
ペダル30とサイドブレーキ27とを連係する第1連係
機構を構成している。
【0022】以上の構造により例えば左側のサイドブレ
ーキペダル30を踏み操作すると、図7に示すように連
係ロッド31が紙面上方に引き操作され、ブレーキアー
ム28が紙面反時計方向に揺動して、操作ロッド29に
より左側のサイドブレーキ27が制動側に操作される。
ーキペダル30を踏み操作すると、図7に示すように連
係ロッド31が紙面上方に引き操作され、ブレーキアー
ム28が紙面反時計方向に揺動して、操作ロッド29に
より左側のサイドブレーキ27が制動側に操作される。
【0023】次に、左右のサイドブレーキ27と前輪1
用の操舵機構21との連係について説明する。図5及び
図6に示すように、ブレーキ操作機構33の軸芯P2周
りに操作アーム34が、ブレーキアーム28に対して独
立に揺動自在に支持されており、操作アーム34の先端
の支持ピン35周りに、連係アーム36が揺動自在に支
持されている。図6に示すように、連係アーム36を紙
面時計方向に付勢するバネ37が支持ピン35に取り付
けられており、連係アーム36の紙面左側辺に縦長状の
凹部36aが形成されている。これによりバネ37の付
勢力で、連係アーム36の凹部36a内に、ブレーキア
ーム28の連結ピン32が入り込んでいる。
用の操舵機構21との連係について説明する。図5及び
図6に示すように、ブレーキ操作機構33の軸芯P2周
りに操作アーム34が、ブレーキアーム28に対して独
立に揺動自在に支持されており、操作アーム34の先端
の支持ピン35周りに、連係アーム36が揺動自在に支
持されている。図6に示すように、連係アーム36を紙
面時計方向に付勢するバネ37が支持ピン35に取り付
けられており、連係アーム36の紙面左側辺に縦長状の
凹部36aが形成されている。これによりバネ37の付
勢力で、連係アーム36の凹部36a内に、ブレーキア
ーム28の連結ピン32が入り込んでいる。
【0024】図1,2,4に示すように、機体前部の右
のフレーム38の縦軸芯P3周りに右操作アーム39が
揺動自在に支持されており、右のブレーキ操作機構33
の操作アーム34の支持ピン35と右操作アーム39と
が、バネ40及びワイヤ41(操作部材に相当)により
連動連結されている。左のフレーム38の縦軸芯P4周
りに支持軸42が回動自在に支持されており、支持軸4
2の上端に左第1操作アーム43が固定され、下端に左
第2操作アーム44が固定されている。左のブレーキ操
作機構33の操作アーム34の支持ピン35と左第2操
作アーム44とが、バネ40及びワイヤ41(操作部材
に相当)により連動連結されている。右操作アーム39
及び左第2操作アーム44を図2に示す姿勢で止めるス
トッパー46が、左右のフレーム38に固定されてい
る。上記右操作アーム39と、左第1操作アーム43及
び左第2操作アーム44が、前記操舵機構21の一部で
あるカム機構の動きをサイドブレーキ27の制動方向の
運動に変換する操作機構を構成している。また、図2及
び図5に示すように、ブレーキ操作機構33の操作アー
ム34の支持ピン35に、操作アーム34を紙面時計方
向側に付勢するバネ45が取り付けられている。 前記
ワイヤ41が、操舵機構21とサイドブレーキ27とを
連係する第2連係機構を構成している。
のフレーム38の縦軸芯P3周りに右操作アーム39が
揺動自在に支持されており、右のブレーキ操作機構33
の操作アーム34の支持ピン35と右操作アーム39と
が、バネ40及びワイヤ41(操作部材に相当)により
連動連結されている。左のフレーム38の縦軸芯P4周
りに支持軸42が回動自在に支持されており、支持軸4
2の上端に左第1操作アーム43が固定され、下端に左
第2操作アーム44が固定されている。左のブレーキ操
作機構33の操作アーム34の支持ピン35と左第2操
作アーム44とが、バネ40及びワイヤ41(操作部材
に相当)により連動連結されている。右操作アーム39
及び左第2操作アーム44を図2に示す姿勢で止めるス
トッパー46が、左右のフレーム38に固定されてい
る。上記右操作アーム39と、左第1操作アーム43及
び左第2操作アーム44が、前記操舵機構21の一部で
あるカム機構の動きをサイドブレーキ27の制動方向の
運動に変換する操作機構を構成している。また、図2及
び図5に示すように、ブレーキ操作機構33の操作アー
ム34の支持ピン35に、操作アーム34を紙面時計方
向側に付勢するバネ45が取り付けられている。 前記
ワイヤ41が、操舵機構21とサイドブレーキ27とを
連係する第2連係機構を構成している。
【0025】以上の構造により、例えば前輪1を左に設
定角度以上に操向操作すると、図3に示すように、ピッ
トマンアーム22が紙面下方に揺動して、操舵機構21
の一部であるところのカム板23が、左第1操作アーム
43に接当し、左第1及び左第2操作アーム43,44
が紙面時計方向に揺動操作される。これにより、左のワ
イヤ41が左第1及び左第2操作アーム43,44側に
引き操作されて、左のブレーキ操作機構33の操作アー
ム34が紙面反時計方向に揺動する。この場合、図3に
示すように連係アーム36の凹部36a内にブレーキア
ーム28の連結ピン32が入り込んでいるので、操作ア
ーム34の揺動に伴い連係アーム36が紙面上方に引き
上げられると、凹部36aと連結ピン32との係合によ
りブレーキアーム28も紙面反時計方向に揺動操作され
て、左のサイドブレーキ27が制動側に操作される。
定角度以上に操向操作すると、図3に示すように、ピッ
トマンアーム22が紙面下方に揺動して、操舵機構21
の一部であるところのカム板23が、左第1操作アーム
43に接当し、左第1及び左第2操作アーム43,44
が紙面時計方向に揺動操作される。これにより、左のワ
イヤ41が左第1及び左第2操作アーム43,44側に
引き操作されて、左のブレーキ操作機構33の操作アー
ム34が紙面反時計方向に揺動する。この場合、図3に
示すように連係アーム36の凹部36a内にブレーキア
ーム28の連結ピン32が入り込んでいるので、操作ア
ーム34の揺動に伴い連係アーム36が紙面上方に引き
上げられると、凹部36aと連結ピン32との係合によ
りブレーキアーム28も紙面反時計方向に揺動操作され
て、左のサイドブレーキ27が制動側に操作される。
【0026】前述のように前輪1の操向操作により一方
のサイドブレーキ27が制動側に操作されると、図3に
示すカム板23とカムアーム24との作用によりワイヤ
25が引き操作されて、前述のように前輪変速装置7が
標準状態から増速状態に切換操作される。以上のように
前輪1を右又は左に設定角度以上に操向操作すると、前
輪変速装置7が増速状態に切換操作されて前輪1が増速
駆動され、右又は左のブレーキ操作機構33の作用によ
り、旋回中心側の後輪2のサイドブレーキ27が制動側
に操作される。
のサイドブレーキ27が制動側に操作されると、図3に
示すカム板23とカムアーム24との作用によりワイヤ
25が引き操作されて、前述のように前輪変速装置7が
標準状態から増速状態に切換操作される。以上のように
前輪1を右又は左に設定角度以上に操向操作すると、前
輪変速装置7が増速状態に切換操作されて前輪1が増速
駆動され、右又は左のブレーキ操作機構33の作用によ
り、旋回中心側の後輪2のサイドブレーキ27が制動側
に操作される。
【0027】図2に示すように、左右のワイヤ41のア
ウター41aの両端を、固定のブラケット54に対して
各々一対のナット47により固定して、アウター41a
の固定位置を調節できるように構成している。このよう
にアウター41aの固定位置を調節してバネ40の初期
張力を変更・調節し、前輪1を右又は左に設定角度以上
に操向操作した際のワイヤ41の引き操作力を変更し
て、サイドブレーキ27の制動力を調節できるように構
成している。
ウター41aの両端を、固定のブラケット54に対して
各々一対のナット47により固定して、アウター41a
の固定位置を調節できるように構成している。このよう
にアウター41aの固定位置を調節してバネ40の初期
張力を変更・調節し、前輪1を右又は左に設定角度以上
に操向操作した際のワイヤ41の引き操作力を変更し
て、サイドブレーキ27の制動力を調節できるように構
成している。
【0028】図5及び図6に示すように、サイドブレー
キペダル30側の連係ロッド31に長孔31aを設け
て、この長孔31aに連結ピン32を挿入している。こ
れにより、前述のように前輪1を右又は左に設定角度以
上に操向操作して、図3に示すように操作アーム34及
びブレーキアーム28が紙面反時計方向に揺動しても、
長孔31a内を連結ピン32が紙面上方に移動するだけ
で、サイドブレーキペダル30は操作されない。
キペダル30側の連係ロッド31に長孔31aを設け
て、この長孔31aに連結ピン32を挿入している。こ
れにより、前述のように前輪1を右又は左に設定角度以
上に操向操作して、図3に示すように操作アーム34及
びブレーキアーム28が紙面反時計方向に揺動しても、
長孔31a内を連結ピン32が紙面上方に移動するだけ
で、サイドブレーキペダル30は操作されない。
【0029】図2に示す状態(直進状態でワイヤ41が
引き操作されていない状態)において、サイドブレーキ
ペダル30を踏み操作して連係ロッド31が紙面上方に
移動した場合、図7に示すようにブレーキアーム28が
紙面反時計方向に揺動して、連結ピン32が連係アーム
36の凹部36a内を紙面上方に移動するだけで、操作
アーム34及び連係アーム36は図2及び図7に示す姿
勢のままで動くことはない。
引き操作されていない状態)において、サイドブレーキ
ペダル30を踏み操作して連係ロッド31が紙面上方に
移動した場合、図7に示すようにブレーキアーム28が
紙面反時計方向に揺動して、連結ピン32が連係アーム
36の凹部36a内を紙面上方に移動するだけで、操作
アーム34及び連係アーム36は図2及び図7に示す姿
勢のままで動くことはない。
【0030】次に、前輪1を右又は左に設定角度以上に
操向操作した場合に、前述のように旋回中心側のサイド
ブレーキ27が自動的に制動側に操作される状態と、操
作されない状態との切換えを行う連係切換装置の構造に
ついて説明する。図8及び図9に示すように機体の操縦
部の横軸芯P5周りに、側面視L字状の操作板48が揺
動自在に支持されており、操作板48における横軸芯P
5の位置に操作レバー50が固定されている。図1,
2,8に示すように、左右のブレーキ操作機構33の連
係アーム36の各々と操作板48とに亘って、一対のワ
イヤ51が接続されており、操作板48及び操作レバー
50を、図8に示すON位置とOFF位置とに保持する
トッグルバネ52及びストッパー49が備えられてい
る。
操向操作した場合に、前述のように旋回中心側のサイド
ブレーキ27が自動的に制動側に操作される状態と、操
作されない状態との切換えを行う連係切換装置の構造に
ついて説明する。図8及び図9に示すように機体の操縦
部の横軸芯P5周りに、側面視L字状の操作板48が揺
動自在に支持されており、操作板48における横軸芯P
5の位置に操作レバー50が固定されている。図1,
2,8に示すように、左右のブレーキ操作機構33の連
係アーム36の各々と操作板48とに亘って、一対のワ
イヤ51が接続されており、操作板48及び操作レバー
50を、図8に示すON位置とOFF位置とに保持する
トッグルバネ52及びストッパー49が備えられてい
る。
【0031】図8に示す状態は、操作レバー50及び操
作板48をON位置に操作している状態であり、図2に
示すように左右のブレーキ操作機構33における連係ア
ーム36が紙面時計方向に揺動操作されて、連係アーム
36の凹部36a内にブレーキアーム28側の連結ピン
32が入り込んでいる状態である。
作板48をON位置に操作している状態であり、図2に
示すように左右のブレーキ操作機構33における連係ア
ーム36が紙面時計方向に揺動操作されて、連係アーム
36の凹部36a内にブレーキアーム28側の連結ピン
32が入り込んでいる状態である。
【0032】この状態で、例えば前輪1を左に設定角度
以上に操向操作すると、図3に示すように左のブレーキ
操作機構33の操作アーム34が紙面反時計方向に揺動
し、凹部36aと連結ピン32との係合により、ブレー
キアーム28が紙面反時計方向に揺動操作されて左のサ
イドブレーキ27が制動側に操作される。この場合、図
8及び図9に示すように操作レバー50及び操作板48
がON位置に操作されている状態を検出するリミットス
イッチ53が設けられており、この検出に伴って点灯す
るランプ(図示せず)が設けられている。これにより、
前輪1を右又は左に設定角度以上に操向操作すれば旋回
中心側のサイドブレーキ27が自動的に制動操作される
状態であることを、操縦者が認識できる。
以上に操向操作すると、図3に示すように左のブレーキ
操作機構33の操作アーム34が紙面反時計方向に揺動
し、凹部36aと連結ピン32との係合により、ブレー
キアーム28が紙面反時計方向に揺動操作されて左のサ
イドブレーキ27が制動側に操作される。この場合、図
8及び図9に示すように操作レバー50及び操作板48
がON位置に操作されている状態を検出するリミットス
イッチ53が設けられており、この検出に伴って点灯す
るランプ(図示せず)が設けられている。これにより、
前輪1を右又は左に設定角度以上に操向操作すれば旋回
中心側のサイドブレーキ27が自動的に制動操作される
状態であることを、操縦者が認識できる。
【0033】次に操作レバー50及び操作板48をOF
F位置に操作すると、一対のワイヤ51が操作板48側
に引き操作され、図6の二点鎖線に示すように左右のブ
レーキ操作機構33の連係アーム36が紙面反時計方向
に揺動操作されて、連係アーム36の凹部36aがブレ
ーキアーム28側の連結ピン32から紙面右方に離れ
る。この状態で、例えば前輪1を左に設定角度以上に操
向操作しても、左のブレーキ操作機構33の操作アーム
34が紙面反時計方向に揺動するだけで、ブレーキアー
ム28が紙面反時計方向に揺動操作されることはなく、
左のサイドブレーキ27は制動側に操作されることはな
い。
F位置に操作すると、一対のワイヤ51が操作板48側
に引き操作され、図6の二点鎖線に示すように左右のブ
レーキ操作機構33の連係アーム36が紙面反時計方向
に揺動操作されて、連係アーム36の凹部36aがブレ
ーキアーム28側の連結ピン32から紙面右方に離れ
る。この状態で、例えば前輪1を左に設定角度以上に操
向操作しても、左のブレーキ操作機構33の操作アーム
34が紙面反時計方向に揺動するだけで、ブレーキアー
ム28が紙面反時計方向に揺動操作されることはなく、
左のサイドブレーキ27は制動側に操作されることはな
い。
【0034】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】前輪の操舵機構と前輪変速装置及び左右のサイ
ドブレーキとの連係状態を示す平面図
ドブレーキとの連係状態を示す平面図
【図2】前輪を直進位置に操作している状態において、
前輪の操舵機構と左右のブレーキ操作機構との連係状態
を示す平面及び側面図
前輪の操舵機構と左右のブレーキ操作機構との連係状態
を示す平面及び側面図
【図3】前輪を左に設定角度以上に操向操作した状態に
おいて、前輪の操舵機構と左右のブレーキ操作機構との
連係状態を示す平面及び側面図
おいて、前輪の操舵機構と左右のブレーキ操作機構との
連係状態を示す平面及び側面図
【図4】図2における前輪の操舵機構付近を図2の紙面
右側から見た背面図
右側から見た背面図
【図5】図2におけるブレーキ操作機構付近を図2の紙
面右側から見た背面図
面右側から見た背面図
【図6】左右のブレーキ操作機構と左右のサイドブレー
キ及びサイドブレーキペダルとの連係状態を示す側面図
キ及びサイドブレーキペダルとの連係状態を示す側面図
【図7】図6に示す状態からサイドブレーキペダルを踏
み操作した状態を示す側面図
み操作した状態を示す側面図
【図8】前輪の操舵機構と左右のブレーキ操作機構とを
連係及び連係解除状態に切換操作する連係切換装置の操
作レバー付近の側面図
連係及び連係解除状態に切換操作する連係切換装置の操
作レバー付近の側面図
【図9】図8における操作レバー付近を紙面下側から見
た図
た図
【図10】前輪変速装置の縦断側面図
【図11】農用トラクタの全体側面図
1 前輪 2 後輪 7 前輪変速装置 21 操舵機構 23 カム機構 25,31,41 操作部材 27 サイドブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−243429(JP,A) 特開 昭56−48807(JP,A) 実開 平1−87928(JP,U) 実開 昭63−31(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 11/00 - 11/24
Claims (4)
- 【請求項1】 駆動力を用いて前輪(1)を左右に操向
操作するパワーステアリング式の操舵機構(21)と、
左右の後輪(2)を各々独立に制動操作可能な左右一対
のサイドブレーキ(27)と、その左右のサイドブレー
キ(27)の夫々に対応させて設けた左右一対のサイド
ブレーキペダル(30)とを備え、 前記左右のサイドブレーキ(27)と、左右のサイドブ
レーキペダル(30)とを、各サイドブレーキペダル
(30)の踏み込み操作力をこれに対応するサイドブレ
ーキ(27)に対して個別に、かつ機械的に伝達する操
作部材(31)を備えた第1連係機構で連結して、左右
のサイドブレーキ(27)を各別に制動操作自在に構成
するとともに、 前記左右一対のサイドブレーキ(27)と前記パワース
テアリング式の操舵機構(21)とを、その操舵機構
(21)の設定角度以上のステアリング操作域における
ステアリング操作力を前記サイドブレーキ(27)に機
械的に伝達する操作部材(41)を備えた第2連係機構
で連係して、前輪(1)が右又は左に設定角度以上に操
向操作されると、前記旋回中心側のサイドブレーキ(2
7)がパワーステアリング式の操舵機構(21)の操作
力で制動側に操作されるように構成してある作業車の旋
回操作構造。 - 【請求項2】 前記第2連係機構による操舵機構(2
1)と前記サイドブレーキ(27)との機械的連係を断
続する連係切換装置を設けてある請求項1記載の作業車
の旋回操作構造。 - 【請求項3】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
変速装置(7)と、前輪(1)を駆動力を用いて左右に
操向操作するパワーステアリング式の操舵機構(21)
と、左右の後輪(2)を各々独立に制動操作可能な左右
一対のサイドブレーキ(27)とを備え、 前記左右のサイドブレーキ(27)の夫々に対応させて
左右一対のサイドブレーキペダル(30)を設けて、左
右のサイドブレーキ(27)をペダル操作で各別に制動
自在に構成するとともに、 前記パワーステアリング式の操舵機構(21)により前
輪(1)が直進位置から右又は左に設定角度以上に操向
操作されると、前記前輪変速装置(7)が増速状態に切
換操作され、且つ、前記旋回中心側のサイドブレーキ
(27)がパワーステアリング式の操舵機構(21)の
操作力で制動側に操作されるように、前記操舵機構(2
1)と前輪変速装置(7)及びサイドブレーキ(27)
とを連係してある作業車の旋回操作構造。 - 【請求項4】 前記第2連係機構は、操舵機構(21)
の設定角度以上のステアリング操作域におけるステアリ
ング操作力を前記前輪変速装置(7)に機械的に伝達す
るカム機構(23)の動きをサイドブレーキの制動方向
の運動に変換する操作機構(43)を備えたものである
請求項3記載の作業車の旋回操作構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4173582A JP2766129B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 作業車の旋回操作構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4173582A JP2766129B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 作業車の旋回操作構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616059A JPH0616059A (ja) | 1994-01-25 |
JP2766129B2 true JP2766129B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=15963252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4173582A Expired - Fee Related JP2766129B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 作業車の旋回操作構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2766129B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6435155B2 (ja) * | 2014-10-15 | 2018-12-05 | ヤンマー株式会社 | トラクタ |
Family Cites Families (4)
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JPS5648807A (en) * | 1979-09-25 | 1981-05-02 | Iseki Agricult Mach | Riding type rice transplanter |
JPH0414267Y2 (ja) * | 1986-06-19 | 1992-03-31 | ||
JPH0641871Y2 (ja) * | 1987-12-02 | 1994-11-02 | セイレイ工業株式会社 | 四輪操向車輌における旋回構造 |
JPH03243429A (ja) * | 1990-02-20 | 1991-10-30 | Kubota Corp | 農用トラクタ |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP4173582A patent/JP2766129B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0616059A (ja) | 1994-01-25 |
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