JP2820567B2 - 作業車の旋回操作構造 - Google Patents
作業車の旋回操作構造Info
- Publication number
- JP2820567B2 JP2820567B2 JP9324292A JP9324292A JP2820567B2 JP 2820567 B2 JP2820567 B2 JP 2820567B2 JP 9324292 A JP9324292 A JP 9324292A JP 9324292 A JP9324292 A JP 9324292A JP 2820567 B2 JP2820567 B2 JP 2820567B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- front wheel
- transmission
- state
- operated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農用トラクタや乗用型
田植機等のような四輪型式の作業車における旋回操作構
造に関する。
田植機等のような四輪型式の作業車における旋回操作構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】作業車においては、左右の後輪を各々独
立に制動可能な左右一対のサイドブレーキを備え、左右
のサイドブレーキを各々独立に制動側に操作する左右一
対のサイドブレーキペダルを備えているものがある。こ
れによって、操縦ハンドルにより前輪を右又は左に操向
操作しての旋回操作時に、旋回中心側のサイドブレーキ
ペダルを踏み操作し、旋回中心側のサイドブレーキを制
動側に操作することにより小回り旋回が行える。
立に制動可能な左右一対のサイドブレーキを備え、左右
のサイドブレーキを各々独立に制動側に操作する左右一
対のサイドブレーキペダルを備えているものがある。こ
れによって、操縦ハンドルにより前輪を右又は左に操向
操作しての旋回操作時に、旋回中心側のサイドブレーキ
ペダルを踏み操作し、旋回中心側のサイドブレーキを制
動側に操作することにより小回り旋回が行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の作業車において
は、旋回操作時に操縦ハンドルによる前輪の操向操作と
同時に、操縦者は旋回中心側のサイドブレーキペダルを
踏み操作しなければならないので、旋回操作の簡素化と
言う面で改良の余地がある。本発明は左右一対のサイド
ブレーキを備えた作業車の旋回操作構造において、旋回
操作の簡素化を図ることを目的としている。
は、旋回操作時に操縦ハンドルによる前輪の操向操作と
同時に、操縦者は旋回中心側のサイドブレーキペダルを
踏み操作しなければならないので、旋回操作の簡素化と
言う面で改良の余地がある。本発明は左右一対のサイド
ブレーキを備えた作業車の旋回操作構造において、旋回
操作の簡素化を図ることを目的としている。
【0004】
前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪のうちの選択
された一方を制動可能な左右一対のサイドブレーキと、
前輪が直進位置から左右一方に設定角度以上に操向操作
されると、前輪変速装置を標準状態から増速状態に切換
操作する第1操作手段と、前輪が直進位置から左右一方
に設定角度以上に操向操作されると、旋回中心側のサイ
ドブレーキを制動側に操作する第2操作手段とを備える
と共に、走行用の変速装置の高速操作に基づいて、旋回
中心側のサイドブレーキの制動側への操作を牽制阻止す
る牽制手段を備えてある。
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪のうちの選択
された一方を制動可能な左右一対のサイドブレーキと、
前輪が直進位置から左右一方に設定角度以上に操向操作
されると、前輪変速装置を標準状態から増速状態に切換
操作する第1操作手段と、前輪が直進位置から左右一方
に設定角度以上に操向操作されると、旋回中心側のサイ
ドブレーキを制動側に操作する第2操作手段とを備える
と共に、走行用の変速装置の高速操作に基づいて、旋回
中心側のサイドブレーキの制動側への操作を牽制阻止す
る牽制手段を備えてある。
【0005】〔2〕 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪のうちの選択
された一方を制動可能な左右一対のサイドブレーキと、
前輪が直進位置から左右一方に設定角度以上に操向操作
されると、前輪変速装置を標準状態から増速状態に切換
操作する第1操作手段と、前輪が直進位置から左右一方
に設定角度以上に操向操作されると、旋回中心側のサイ
ドブレーキを制動側に操作する第2操作手段とを備える
と共に、走行用の変速装置の高速操作を検出して、旋回
中心側のサイドブレーキの制動側への操作を牽制阻止す
る牽制手段を備えてある。
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪のうちの選択
された一方を制動可能な左右一対のサイドブレーキと、
前輪が直進位置から左右一方に設定角度以上に操向操作
されると、前輪変速装置を標準状態から増速状態に切換
操作する第1操作手段と、前輪が直進位置から左右一方
に設定角度以上に操向操作されると、旋回中心側のサイ
ドブレーキを制動側に操作する第2操作手段とを備える
と共に、走行用の変速装置の高速操作を検出して、旋回
中心側のサイドブレーキの制動側への操作を牽制阻止す
る牽制手段を備えてある。
【0006】〔3〕 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪のうちの選択
された一方を制動可能な左右一対のサイドブレーキと、
前輪が直進位置から左右一方に設定角度以上に操向操作
されると、前輪変速装置を標準状態から増速状態に切換
操作する第1操作手段と、前輪が直進位置から左右一方
に設定角度以上に操向操作されると、旋回中心側のサイ
ドブレーキを制動側に操作する第2操作手段とを備える
と共に、走行用の変速装置の高速操作に連動して、旋回
中心側のサイドブレーキの制動側への操作を牽制阻止す
る牽制手段を備えてある。
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪のうちの選択
された一方を制動可能な左右一対のサイドブレーキと、
前輪が直進位置から左右一方に設定角度以上に操向操作
されると、前輪変速装置を標準状態から増速状態に切換
操作する第1操作手段と、前輪が直進位置から左右一方
に設定角度以上に操向操作されると、旋回中心側のサイ
ドブレーキを制動側に操作する第2操作手段とを備える
と共に、走行用の変速装置の高速操作に連動して、旋回
中心側のサイドブレーキの制動側への操作を牽制阻止す
る牽制手段を備えてある。
【0007】〔4〕 前輪及び後輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪のうちの選択
された一方を制動可能な左右一対のサイドブレーキと、
前輪が直進位置から左右一方に設定角度以上に操向操作
されると、前輪変速装置を標準状態から増速状態に切換
操作する第1操作手段と、前輪が直進位置から左右一方
に設定角度以上に操向操作されると、旋回中心側のサイ
ドブレーキを制動側に操作する第2操作手段とを備える
と共に、走行用の変速装置の高速操作に基づいて、前輪
変速装置の標準状態から増速状態への切換操作、並び
に、旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作を牽
制阻止する牽制手段を備えてある。
び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操
作自在な前輪変速装置と、左右一対の後輪のうちの選択
された一方を制動可能な左右一対のサイドブレーキと、
前輪が直進位置から左右一方に設定角度以上に操向操作
されると、前輪変速装置を標準状態から増速状態に切換
操作する第1操作手段と、前輪が直進位置から左右一方
に設定角度以上に操向操作されると、旋回中心側のサイ
ドブレーキを制動側に操作する第2操作手段とを備える
と共に、走行用の変速装置の高速操作に基づいて、前輪
変速装置の標準状態から増速状態への切換操作、並び
に、旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作を牽
制阻止する牽制手段を備えてある。
【0008】
【作用】〔I〕 請求項1,2,3の特徴によると、前輪を直進位置から
例えば右に設定角度以上に操向操作すれば、右側(旋回
中心側)のサイドブレーキが自動的に制動側に操作さ
れ、右側(旋回中心側)の後輪への制動作用により小回
り旋回が行える。この場合、前輪の操向操作を行うだけ
で、旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作が自
動的に行われるので、操縦者は旋回中心側のサイドブレ
ーキペダルを踏み操作する必要はない。
例えば右に設定角度以上に操向操作すれば、右側(旋回
中心側)のサイドブレーキが自動的に制動側に操作さ
れ、右側(旋回中心側)の後輪への制動作用により小回
り旋回が行える。この場合、前輪の操向操作を行うだけ
で、旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作が自
動的に行われるので、操縦者は旋回中心側のサイドブレ
ーキペダルを踏み操作する必要はない。
【0009】作業車では、左右の後輪を各々独立に制動
可能な左右一対のサイドブレーキに加えて、前輪及び後
輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及び前輪が後
輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前
輪変速装置を備えて、四輪駆動型に構成されたものがあ
る。これにより、請求項1,2,3の特徴によると、前
輪を直進位置から例えば右に設定角度以上に操向操作す
れば、前輪変速装置が標準状態から増速状態に切換操作
され、前述のように右側(旋回中心側)のサイドブレー
キが自動的に制動側に操作されて、前輪の増速作用及び
右側(旋回中心側)の後輪への制動作用により小回り旋
回が円滑に行える。
可能な左右一対のサイドブレーキに加えて、前輪及び後
輪が略等しい速度で駆動される標準状態、及び前輪が後
輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前
輪変速装置を備えて、四輪駆動型に構成されたものがあ
る。これにより、請求項1,2,3の特徴によると、前
輪を直進位置から例えば右に設定角度以上に操向操作す
れば、前輪変速装置が標準状態から増速状態に切換操作
され、前述のように右側(旋回中心側)のサイドブレー
キが自動的に制動側に操作されて、前輪の増速作用及び
右側(旋回中心側)の後輪への制動作用により小回り旋
回が円滑に行える。
【0010】機体が高速走行状態であると、前輪が直進
位置から右又は左に設定角度以上に操向操作された際の
機体の走行速度も高速になるので、旋回操作時に旋回中
心側のサイドブレーキが制動側に操作されると、機体が
高速で小回り旋回する状態となって、乗り心地の面で好
ましくない。請求項1,2,3の特徴によれば、機体が
高速走行状態であると(走行用の変速装置の高速操作に
基づいて)(走行用の変速装置の高速操作を検出して)
(走行用の変速装置の高速操作に連動して)、旋回中心
側のサイドブレーキの制動側への操作が自動的に牽制阻
止されるので、旋回操作時に機体が高速で小回り旋回す
る状態が未然に回避される。
位置から右又は左に設定角度以上に操向操作された際の
機体の走行速度も高速になるので、旋回操作時に旋回中
心側のサイドブレーキが制動側に操作されると、機体が
高速で小回り旋回する状態となって、乗り心地の面で好
ましくない。請求項1,2,3の特徴によれば、機体が
高速走行状態であると(走行用の変速装置の高速操作に
基づいて)(走行用の変速装置の高速操作を検出して)
(走行用の変速装置の高速操作に連動して)、旋回中心
側のサイドブレーキの制動側への操作が自動的に牽制阻
止されるので、旋回操作時に機体が高速で小回り旋回す
る状態が未然に回避される。
【0011】〔II〕 請求項4の特徴によると、請求項1,2,3の場合と同
様に前項〔I〕に記載の「作用」を備えており、これに
加えて以下のような「作用」を備えている。機体が高速
走行状態であると、前輪が直進位置から右又は左に設定
角度以上に操向操作された際の機体の走行速度も高速に
なるので、旋回操作時に前輪変速装置が標準状態から増
速状態に切換操作され、旋回中心側のサイドブレーキが
制動側に操作されると、機体が高速で小回り旋回する状
態となって、乗り心地の面で好ましくないような状態の
生じることがある。請求項4の特徴によれば、機体が高
速走行状態であると(走行用の変速装置の高速操作に基
づいて)、前輪変速装置の標準状態から増速状態への切
換操作、並びに、旋回中心側のサイドブレーキの制動側
への操作が自動的に牽制阻止されるので、旋回操作時に
機体が高速で小回り旋回する状態が未然に回避される。
様に前項〔I〕に記載の「作用」を備えており、これに
加えて以下のような「作用」を備えている。機体が高速
走行状態であると、前輪が直進位置から右又は左に設定
角度以上に操向操作された際の機体の走行速度も高速に
なるので、旋回操作時に前輪変速装置が標準状態から増
速状態に切換操作され、旋回中心側のサイドブレーキが
制動側に操作されると、機体が高速で小回り旋回する状
態となって、乗り心地の面で好ましくないような状態の
生じることがある。請求項4の特徴によれば、機体が高
速走行状態であると(走行用の変速装置の高速操作に基
づいて)、前輪変速装置の標準状態から増速状態への切
換操作、並びに、旋回中心側のサイドブレーキの制動側
への操作が自動的に牽制阻止されるので、旋回操作時に
機体が高速で小回り旋回する状態が未然に回避される。
【0012】
【発明の効果】請求項1,2,3の特徴によると、作業
車の旋回操作構造において前輪の操向操作を行うだけ
で、前輪変速装置の標準状態から増速状態への切換操
作、及び旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作
が自動的に行われるので、旋回操作時にサイドブレーキ
ペダルを踏み操作しなくてもよくなり、旋回操作の簡素
化及び旋回操作の操作性の向上を図ることができた。機
体の高速走行状態により、旋回操作時における旋回中心
側のサイドブレーキの制動側への操作が自動的に牽制阻
止されて、機体が高速で小回り旋回する状態が未然に回
避されるので、作業車の乗り心地の低下が未然に防止さ
れる。
車の旋回操作構造において前輪の操向操作を行うだけ
で、前輪変速装置の標準状態から増速状態への切換操
作、及び旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作
が自動的に行われるので、旋回操作時にサイドブレーキ
ペダルを踏み操作しなくてもよくなり、旋回操作の簡素
化及び旋回操作の操作性の向上を図ることができた。機
体の高速走行状態により、旋回操作時における旋回中心
側のサイドブレーキの制動側への操作が自動的に牽制阻
止されて、機体が高速で小回り旋回する状態が未然に回
避されるので、作業車の乗り心地の低下が未然に防止さ
れる。
【0013】請求項4の特徴によると、作業車の旋回操
作構造において前輪の操向操作を行うだけで、前輪変速
装置の標準状態から増速状態への切換操作、及び旋回中
心側のサイドブレーキの制動側への操作が自動的に行わ
れるので、旋回操作時にサイドブレーキペダルを踏み操
作しなくてもよくなり、旋回操作の簡素化及び旋回操作
の操作性の向上を図ることができた。機体の高速走行状
態により、旋回操作時における前輪変速装置の標準状態
から増速状態への切換操作、及び旋回中心側のサイドブ
レーキの制動側への操作が自動的に牽制阻止されて、機
体が高速で小回り旋回する状態が未然に回避されるの
で、作業車の乗り心地の低下が未然に防止される。
作構造において前輪の操向操作を行うだけで、前輪変速
装置の標準状態から増速状態への切換操作、及び旋回中
心側のサイドブレーキの制動側への操作が自動的に行わ
れるので、旋回操作時にサイドブレーキペダルを踏み操
作しなくてもよくなり、旋回操作の簡素化及び旋回操作
の操作性の向上を図ることができた。機体の高速走行状
態により、旋回操作時における前輪変速装置の標準状態
から増速状態への切換操作、及び旋回中心側のサイドブ
レーキの制動側への操作が自動的に牽制阻止されて、機
体が高速で小回り旋回する状態が未然に回避されるの
で、作業車の乗り心地の低下が未然に防止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は作業車の一例である四輪駆動型の農用トラ
クタの概略を示しており、前輪1及び後輪2で支持され
た機体の前部にエンジン(図示せず)、後部にミッショ
ンケース4を備えて農用トラクタが構成されている。
する。図1は作業車の一例である四輪駆動型の農用トラ
クタの概略を示しており、前輪1及び後輪2で支持され
た機体の前部にエンジン(図示せず)、後部にミッショ
ンケース4を備えて農用トラクタが構成されている。
【0015】エンジンの動力が、ミッションケース4内
の主変速装置(多段のギヤ変速型式)(図示せず)か
ら、第1副変速装置(高中低3段のギヤ変速型式)(図
示せず)、又は第2副変速装置(中立及び超低速の2段
のギヤ変速型式)(図示せず)を介して、後輪デフ機構
5から左右の後輪2に伝達される。後輪デフ機構5の直
前から分岐した動力が前輪変速装置6、前輪出力軸7及
び前輪デフ機構8を介して左右の前輪1に伝達される。
の主変速装置(多段のギヤ変速型式)(図示せず)か
ら、第1副変速装置(高中低3段のギヤ変速型式)(図
示せず)、又は第2副変速装置(中立及び超低速の2段
のギヤ変速型式)(図示せず)を介して、後輪デフ機構
5から左右の後輪2に伝達される。後輪デフ機構5の直
前から分岐した動力が前輪変速装置6、前輪出力軸7及
び前輪デフ機構8を介して左右の前輪1に伝達される。
【0016】図1に示す前輪変速装置6は、前輪1が後
輪2と略同じ速度で駆動される状態で伝動する標準状
態、及び前輪1が後輪2よりも高速で駆動される状態で
伝動する増速状態の2状態に切換操作可能である。図1
に示すように、標準及び増速状態の切換操作用のシフト
部材9が、バネ10によって標準ギヤ20との咬合側に
付勢されており、通常はシフト部材9が標準ギヤ20に
咬合して標準状態となっている。シフト部材9と標準ギ
ヤ20との間に形成されている油室(図示せず)内に作
動油を供給すると、シフト部材9が紙面左方にスライド
し摩擦クラッチ21を押圧入り操作して増速状態が得ら
れる。
輪2と略同じ速度で駆動される状態で伝動する標準状
態、及び前輪1が後輪2よりも高速で駆動される状態で
伝動する増速状態の2状態に切換操作可能である。図1
に示すように、標準及び増速状態の切換操作用のシフト
部材9が、バネ10によって標準ギヤ20との咬合側に
付勢されており、通常はシフト部材9が標準ギヤ20に
咬合して標準状態となっている。シフト部材9と標準ギ
ヤ20との間に形成されている油室(図示せず)内に作
動油を供給すると、シフト部材9が紙面左方にスライド
し摩擦クラッチ21を押圧入り操作して増速状態が得ら
れる。
【0017】図1に示すように左右の後輪2に対して、
後輪2を各々独立に制動可能なサイドブレーキ11R,
11Lが設けられている。図1及び図2に示すように、
操縦部の床面の右側にサイドブレーキペダル12R,1
2Lが左右一対配置されており、左右のサイドブレーキ
ペダル12R,12Lとサイドブレーキ11R,11L
とが、シリンダ13R,13L及び連係ロッド14を介
して連動連結されている。
後輪2を各々独立に制動可能なサイドブレーキ11R,
11Lが設けられている。図1及び図2に示すように、
操縦部の床面の右側にサイドブレーキペダル12R,1
2Lが左右一対配置されており、左右のサイドブレーキ
ペダル12R,12Lとサイドブレーキ11R,11L
とが、シリンダ13R,13L及び連係ロッド14を介
して連動連結されている。
【0018】以上の構造により、左右のサイドブレーキ
ペダル12R,12Lを踏み操作することによって、左
右のサイドブレーキ11R,11Lを各々独立に制動側
に操作することができる。図2に示すようにシリンダ1
3R,13Lはバネ13aで伸長側に付勢されており、
作動油を供給してシリンダ13R,13Lを収縮操作す
ることにより、左右のサイドブレーキ11R,11Lを
制動側に操作することが可能である。
ペダル12R,12Lを踏み操作することによって、左
右のサイドブレーキ11R,11Lを各々独立に制動側
に操作することができる。図2に示すようにシリンダ1
3R,13Lはバネ13aで伸長側に付勢されており、
作動油を供給してシリンダ13R,13Lを収縮操作す
ることにより、左右のサイドブレーキ11R,11Lを
制動側に操作することが可能である。
【0019】次に、前輪1の操向操作と左右のサイドブ
レーキ11R,11L及び前輪変速装置6とに連係につ
いて説明する。図1に示すように、ポンプ15からの作
動油が制御弁16(第1操作手段及び第2操作手段に相
当)を介して、左右のサイドブレーキ11R,11L及
び前輪変速装置6に供給されている。制御弁16は、前
輪変速装置6におけるシフト部材9と標準ギヤ20との
間の油室、及び左右のサイドブレーキペダル12R,1
2Lのシリンダ13R,13Lを排油状態とする直進位
置16N、ポンプ15からの作動油を前輪変速装置6の
油室及び右側のシリンダ13Rに供給し、左側のシリン
ダ13Lを排油状態とする右旋回位置16R、並びに、
作動油を前輪変速装置6の油室及び左側のシリンダ13
Lに供給し、右側のシリンダ13Rを排油状態とする左
旋回位置16Lの3位置切換式である。
レーキ11R,11L及び前輪変速装置6とに連係につ
いて説明する。図1に示すように、ポンプ15からの作
動油が制御弁16(第1操作手段及び第2操作手段に相
当)を介して、左右のサイドブレーキ11R,11L及
び前輪変速装置6に供給されている。制御弁16は、前
輪変速装置6におけるシフト部材9と標準ギヤ20との
間の油室、及び左右のサイドブレーキペダル12R,1
2Lのシリンダ13R,13Lを排油状態とする直進位
置16N、ポンプ15からの作動油を前輪変速装置6の
油室及び右側のシリンダ13Rに供給し、左側のシリン
ダ13Lを排油状態とする右旋回位置16R、並びに、
作動油を前輪変速装置6の油室及び左側のシリンダ13
Lに供給し、右側のシリンダ13Rを排油状態とする左
旋回位置16Lの3位置切換式である。
【0020】図1に示すように前輪1の操向操作用のピ
ットマンアーム17に、扇型のカム板18が固定されて
おり、制御弁16の操作部16aがカム板18に接当し
ている。図1に示す状態は前輪1を直進位置に操作して
いる状態であり、制御弁16が直進位置16Nに操作さ
れている状態である。この状態で左右のサイドブレーキ
11R,11Lが非制動状態であり、前輪変速装置6の
シフト部材6が標準ギヤ20に咬合して、前輪1が後輪
2と略同じ速度で駆動される標準状態となっている。
ットマンアーム17に、扇型のカム板18が固定されて
おり、制御弁16の操作部16aがカム板18に接当し
ている。図1に示す状態は前輪1を直進位置に操作して
いる状態であり、制御弁16が直進位置16Nに操作さ
れている状態である。この状態で左右のサイドブレーキ
11R,11Lが非制動状態であり、前輪変速装置6の
シフト部材6が標準ギヤ20に咬合して、前輪1が後輪
2と略同じ速度で駆動される標準状態となっている。
【0021】図1に示す状態から前輪1を右に設定角度
以上に操向操作すると、カム板18により制御弁16が
右旋回位置16Rに切換操作される。従って、前輪変速
装置6の摩擦クラッチ21が入り操作されて、前輪1が
後輪2よりも高速で駆動される増速状態になり、右のシ
リンダ13Rに作動油が供給されこれが収縮して、右の
サイドブレーキ11Rが制動側に操作される。これによ
り、前輪1が高速で駆動されること、及び旋回中心側の
右の後輪2に制動が掛かることによって、機体が円滑に
右に小回り旋回する。
以上に操向操作すると、カム板18により制御弁16が
右旋回位置16Rに切換操作される。従って、前輪変速
装置6の摩擦クラッチ21が入り操作されて、前輪1が
後輪2よりも高速で駆動される増速状態になり、右のシ
リンダ13Rに作動油が供給されこれが収縮して、右の
サイドブレーキ11Rが制動側に操作される。これによ
り、前輪1が高速で駆動されること、及び旋回中心側の
右の後輪2に制動が掛かることによって、機体が円滑に
右に小回り旋回する。
【0022】逆に図1に示す状態から前輪1を左に設定
角度以上に操向操作すると、カム板18により制御弁1
6が左旋回位置16Lに切換操作される。従って、前輪
変速装置6の摩擦クラッチ21が入り操作され、前輪1
が後輪2よりも高速で駆動される増速状態になり、左の
シリンダ13Lに作動油が供給されこれが収縮して、左
のサイドブレーキ11Lが制動側に操作される。これに
より、前輪1が高速で駆動されること、及び旋回中心側
の左の後輪2に制動が掛かることによって、機体が円滑
に左に小回り旋回する。
角度以上に操向操作すると、カム板18により制御弁1
6が左旋回位置16Lに切換操作される。従って、前輪
変速装置6の摩擦クラッチ21が入り操作され、前輪1
が後輪2よりも高速で駆動される増速状態になり、左の
シリンダ13Lに作動油が供給されこれが収縮して、左
のサイドブレーキ11Lが制動側に操作される。これに
より、前輪1が高速で駆動されること、及び旋回中心側
の左の後輪2に制動が掛かることによって、機体が円滑
に左に小回り旋回する。
【0023】この農用トラクタにおいては、高速走行で
の旋回操作時には前述のような自動的な前輪変速装置6
の標準状態から増速状態側への切換操作、及び旋回中心
側のサイドブレーキ11R,11Lの制動側への操作が
行われないように構成しており、次にこの構造について
説明する。図1に示すようにポンプ15と制御弁16と
の間に、切換弁19(牽制手段に相当)が配置されてい
る。切換弁19は、ポンプ15からの作動油を排油状態
とする排油位置19a、及びポンプ15からの作動油を
制御弁16に供給する供給位置19bを備えた2位置切
換式でロータリ式であり、バネ22により供給位置19
b側に付勢されている。図1に示す状態は後述するワイ
ヤ23の引き作用によって、切換弁19が排油位置19
aに操作されている状態である。
の旋回操作時には前述のような自動的な前輪変速装置6
の標準状態から増速状態側への切換操作、及び旋回中心
側のサイドブレーキ11R,11Lの制動側への操作が
行われないように構成しており、次にこの構造について
説明する。図1に示すようにポンプ15と制御弁16と
の間に、切換弁19(牽制手段に相当)が配置されてい
る。切換弁19は、ポンプ15からの作動油を排油状態
とする排油位置19a、及びポンプ15からの作動油を
制御弁16に供給する供給位置19bを備えた2位置切
換式でロータリ式であり、バネ22により供給位置19
b側に付勢されている。図1に示す状態は後述するワイ
ヤ23の引き作用によって、切換弁19が排油位置19
aに操作されている状態である。
【0024】図3(イ)及び図4に示すように、ミッシ
ョンケース4の横側面の横軸芯P1及び横軸芯P2周り
に、第1操作部材24及び第2操作部材25が揺動自在
に支持されており、第1及び第2副変速装置(走行用の
変速装置に相当)の副変速レバー(図示せず)と、第1
及び第2操作部材24,25とが連係ロッド26,27
より連動連結されている。第2操作部材25の一端に天
秤アーム28が、ピン29によって横軸芯P3周りに揺
動自在に支持されており、天秤アーム28の一端がワイ
ヤ23を介して、図1に示す切換弁19に連結されてい
る。第2操作部材25にト字状の長孔25aが開孔され
ており、第1操作部材24に連結される連係ロッド26
の先端26aが第2操作部材25の長孔25aに挿入さ
れ、連係ロッド26の先端26aに連結された連係部材
30が、天秤アーム28の一端にピン31で連結されて
いる。
ョンケース4の横側面の横軸芯P1及び横軸芯P2周り
に、第1操作部材24及び第2操作部材25が揺動自在
に支持されており、第1及び第2副変速装置(走行用の
変速装置に相当)の副変速レバー(図示せず)と、第1
及び第2操作部材24,25とが連係ロッド26,27
より連動連結されている。第2操作部材25の一端に天
秤アーム28が、ピン29によって横軸芯P3周りに揺
動自在に支持されており、天秤アーム28の一端がワイ
ヤ23を介して、図1に示す切換弁19に連結されてい
る。第2操作部材25にト字状の長孔25aが開孔され
ており、第1操作部材24に連結される連係ロッド26
の先端26aが第2操作部材25の長孔25aに挿入さ
れ、連係ロッド26の先端26aに連結された連係部材
30が、天秤アーム28の一端にピン31で連結されて
いる。
【0025】副変速レバーにより変速操作される第1及
び第2副変速装置は伝動系に対して並列関係に配置され
ており、一方がある変速位置に操作されていると他方は
中立位置にある。図3(イ)に示す状態は副変速レバー
を中立位置に操作している状態であり、第1及び第2副
変速装置が中立位置に操作されている。この状態で、操
作ロッド26の先端26aは長孔25aの中央付近の中
立位置Nに位置しており、副変速レバーを高速位置(第
1副変速装置が高速位置で第2副変速装置が中立位置)
に操作すると、連係ロッド26の先端26aが高速位置
A3に移動し、副変速レバーを中速位置(第1副変速装
置が中速位置で第2副変速装置が中立位置)に操作する
と、連係ロッド26の先端26aが中速位置A2に移動
する。
び第2副変速装置は伝動系に対して並列関係に配置され
ており、一方がある変速位置に操作されていると他方は
中立位置にある。図3(イ)に示す状態は副変速レバー
を中立位置に操作している状態であり、第1及び第2副
変速装置が中立位置に操作されている。この状態で、操
作ロッド26の先端26aは長孔25aの中央付近の中
立位置Nに位置しており、副変速レバーを高速位置(第
1副変速装置が高速位置で第2副変速装置が中立位置)
に操作すると、連係ロッド26の先端26aが高速位置
A3に移動し、副変速レバーを中速位置(第1副変速装
置が中速位置で第2副変速装置が中立位置)に操作する
と、連係ロッド26の先端26aが中速位置A2に移動
する。
【0026】前述のように連係ロッド26の先端26a
が移動すると、これに伴い第1操作部材24も揺動操作
されて、連係部材30が第1操作部材24側に引き操作
されるが、この程度では天秤アーム28の揺動量及びワ
イヤ23の戻し操作量が僅かであり、図1に示す切換弁
19は操作されず排油位置19aに保持されている。こ
れにより、旋回操作時に前述のような自動的な前輪変速
装置6の標準状態から増速状態への切換操作、及び旋回
中心側のサイドブレーキ11R,11Lの制動側への操
作は行われない。
が移動すると、これに伴い第1操作部材24も揺動操作
されて、連係部材30が第1操作部材24側に引き操作
されるが、この程度では天秤アーム28の揺動量及びワ
イヤ23の戻し操作量が僅かであり、図1に示す切換弁
19は操作されず排油位置19aに保持されている。こ
れにより、旋回操作時に前述のような自動的な前輪変速
装置6の標準状態から増速状態への切換操作、及び旋回
中心側のサイドブレーキ11R,11Lの制動側への操
作は行われない。
【0027】次に、副変速レバーを低速位置(第1副変
速装置が低速位置で第2副変速装置が中立位置)に操作
すると、連係ロッド26の先端26aが低速位置A1に
移動する。このように先端26aが移動すると、これに
伴い第1操作部材24も大きく揺動操作されて連係部材
30が第1操作部材24側に大きく引き操作される。こ
れにより図3(ロ)に示すように、天秤アーム28が紙
面時計方向に大きく揺動操作され、ワイヤ23が大きく
戻し操作されて、図1に示す切換弁19がバネ22によ
り供給位置19bに操作される。従って、旋回操作時に
前述のような自動的な前輪変速装置6の標準状態から増
速状態への切換操作、及び旋回中心側のサイドブレーキ
11R,11Lの制動側への操作が行われる。
速装置が低速位置で第2副変速装置が中立位置)に操作
すると、連係ロッド26の先端26aが低速位置A1に
移動する。このように先端26aが移動すると、これに
伴い第1操作部材24も大きく揺動操作されて連係部材
30が第1操作部材24側に大きく引き操作される。こ
れにより図3(ロ)に示すように、天秤アーム28が紙
面時計方向に大きく揺動操作され、ワイヤ23が大きく
戻し操作されて、図1に示す切換弁19がバネ22によ
り供給位置19bに操作される。従って、旋回操作時に
前述のような自動的な前輪変速装置6の標準状態から増
速状態への切換操作、及び旋回中心側のサイドブレーキ
11R,11Lの制動側への操作が行われる。
【0028】次に、図3(イ)に示す状態から副変速レ
バーを超低速位置(第1副変速装置が中立位置で第2副
変速装置が超低速位置)に操作すると、連係ロッド26
の先端26aがそのまま残されて、図3(ハ)に示すよ
うに連係ロッド27により第2操作部材25が紙面反時
計方向に揺動操作される。これによって、連係ロッド2
6の先端26aが超低速位置Bに位置することになる。
このように第2操作部材25が揺動してピン29が紙面
左方に移動すると、天秤アーム28が紙面反時計方向に
大きく揺動操作され、ワイヤ23が大きく戻し操作され
て(連係ロッド26の先端26aの位置及び連係部材3
0の位置が、図3(イ)から変わらないから)、図1に
示す切換弁19がバネ22により供給位置19bに操作
される。従って、旋回操作時に前述のような自動的な前
輪変速装置6の標準状態から増速状態への切換操作、及
び旋回中心側のサイドブレーキ11R,11Lの制動側
への操作が行われる。
バーを超低速位置(第1副変速装置が中立位置で第2副
変速装置が超低速位置)に操作すると、連係ロッド26
の先端26aがそのまま残されて、図3(ハ)に示すよ
うに連係ロッド27により第2操作部材25が紙面反時
計方向に揺動操作される。これによって、連係ロッド2
6の先端26aが超低速位置Bに位置することになる。
このように第2操作部材25が揺動してピン29が紙面
左方に移動すると、天秤アーム28が紙面反時計方向に
大きく揺動操作され、ワイヤ23が大きく戻し操作され
て(連係ロッド26の先端26aの位置及び連係部材3
0の位置が、図3(イ)から変わらないから)、図1に
示す切換弁19がバネ22により供給位置19bに操作
される。従って、旋回操作時に前述のような自動的な前
輪変速装置6の標準状態から増速状態への切換操作、及
び旋回中心側のサイドブレーキ11R,11Lの制動側
への操作が行われる。
【0029】〔別実施例〕 図3に示す実施例では連係部材30を介して、第1操作
部材24と天秤アーム28とを連結しているが、第1操
作部材24の先端を天秤アーム28に直接に連結するよ
うに構成してもよい。第2操作部材25に支持されてい
る天秤アーム28を、第1操作部材24に揺動自在に支
持してもよい。前述の実施例では第1及び第2副変速装
置が伝動系に並列関係で配置されているが、第1及び第
2副変速装置を伝動系に直列関係で配置してもよい。こ
の場合に、第1及び第2副変速装置のうちの一方又は両
方が低速側に操作されると、図1に示す切換弁19が供
給位置19bに操作され、第1及び第2副変速装置の両
方が高速側に操作されると、切換弁19が排油位置19
aに操作されるように構成すればよい。図3及び図4に
示す連係ロッド26,27により第1及び第2操作部材
24,25が揺動操作されるのではなく、第1及び第2
操作部材24,25を支持する支持軸(横軸芯P1,P
2の位置の支持軸)が、変速操作に伴って回動操作され
るように構成してもよい。
部材24と天秤アーム28とを連結しているが、第1操
作部材24の先端を天秤アーム28に直接に連結するよ
うに構成してもよい。第2操作部材25に支持されてい
る天秤アーム28を、第1操作部材24に揺動自在に支
持してもよい。前述の実施例では第1及び第2副変速装
置が伝動系に並列関係で配置されているが、第1及び第
2副変速装置を伝動系に直列関係で配置してもよい。こ
の場合に、第1及び第2副変速装置のうちの一方又は両
方が低速側に操作されると、図1に示す切換弁19が供
給位置19bに操作され、第1及び第2副変速装置の両
方が高速側に操作されると、切換弁19が排油位置19
aに操作されるように構成すればよい。図3及び図4に
示す連係ロッド26,27により第1及び第2操作部材
24,25が揺動操作されるのではなく、第1及び第2
操作部材24,25を支持する支持軸(横軸芯P1,P
2の位置の支持軸)が、変速操作に伴って回動操作され
るように構成してもよい。
【0030】図5に示すような構成を備えてもよい。図
5に示すように、横軸芯P4,P5周りに揺動自在に支
持された第1及び第2操作部材41,42が、第1及び
第2副変速装置の副変速レバー(図示せず)と、連係ロ
ッド43,44より連動連結されており、第2操作部材
42にト字状の長孔42aが開孔され、第1操作部材4
1に連結される連係ロッド43の先端43aが、第2操
作部材42の長孔42aに挿入されている。横軸芯P6
周りに第3操作部材45が揺動自在に支持されており、
旋回中心側のサイドブレーキ11R,11Lを自動的に
制動側に操作する操作手段と、第3操作部材45とがワ
イヤ46を介して連係され、第3操作部材45のピン4
5aが第1操作部材41の長孔41aに挿入されてい
る。
5に示すように、横軸芯P4,P5周りに揺動自在に支
持された第1及び第2操作部材41,42が、第1及び
第2副変速装置の副変速レバー(図示せず)と、連係ロ
ッド43,44より連動連結されており、第2操作部材
42にト字状の長孔42aが開孔され、第1操作部材4
1に連結される連係ロッド43の先端43aが、第2操
作部材42の長孔42aに挿入されている。横軸芯P6
周りに第3操作部材45が揺動自在に支持されており、
旋回中心側のサイドブレーキ11R,11Lを自動的に
制動側に操作する操作手段と、第3操作部材45とがワ
イヤ46を介して連係され、第3操作部材45のピン4
5aが第1操作部材41の長孔41aに挿入されてい
る。
【0031】図5に示す状態は、副変速レバーにより第
1及び第2副変速装置を中立位置に操作している状態で
あり、第3操作部材45がサイドブレーキ11R,11
Lの操作手段の作動側に位置している状態である。この
状態から第1副変速装置を高速側に操作すると、図5に
示す状態から連係ロッド43が紙面上下方向に移動し
て、先端43aが位置C3又は位置C2に達する。この
ようにして、連係ロッド43により第1操作部材41が
揺動操作されると、第3操作部材45のピン45aが第
1操作部材41の長孔41a内を移動して、長孔41a
内の位置E3又は位置E2に達する。これにより、第3
操作部材45が紙面時計方向に揺動操作されて、ワイヤ
46により操作手段が停止側に操作される。従って、旋
回操作時に前述のような自動的な旋回中心側のサイドブ
レーキ11R,11Lの制動側への操作は行われない。
1及び第2副変速装置を中立位置に操作している状態で
あり、第3操作部材45がサイドブレーキ11R,11
Lの操作手段の作動側に位置している状態である。この
状態から第1副変速装置を高速側に操作すると、図5に
示す状態から連係ロッド43が紙面上下方向に移動し
て、先端43aが位置C3又は位置C2に達する。この
ようにして、連係ロッド43により第1操作部材41が
揺動操作されると、第3操作部材45のピン45aが第
1操作部材41の長孔41a内を移動して、長孔41a
内の位置E3又は位置E2に達する。これにより、第3
操作部材45が紙面時計方向に揺動操作されて、ワイヤ
46により操作手段が停止側に操作される。従って、旋
回操作時に前述のような自動的な旋回中心側のサイドブ
レーキ11R,11Lの制動側への操作は行われない。
【0032】次に図5に示す状態から第1副変速装置を
低速側に操作すると(第2副変速装置は中立位置)、図
5に示す状態から連係ロッド43が下方に大きく移動し
て、先端43aが位置C1に達する。このようにして、
連係ロッド43により第1操作部材41が大きく揺動操
作されると、第3操作部材45のピン45aが第1操作
部材41の長孔41a内を移動して、長孔41a内の位
置E1に達する。これにより、第3操作部材45が図5
に示す位置に戻し操作されて、ワイヤ46により操作手
段が作動側に操作される。従って、旋回操作時に前述の
ような自動的な旋回中心側のサイドブレーキ11R,1
1Lの制動側への操作が行われる。
低速側に操作すると(第2副変速装置は中立位置)、図
5に示す状態から連係ロッド43が下方に大きく移動し
て、先端43aが位置C1に達する。このようにして、
連係ロッド43により第1操作部材41が大きく揺動操
作されると、第3操作部材45のピン45aが第1操作
部材41の長孔41a内を移動して、長孔41a内の位
置E1に達する。これにより、第3操作部材45が図5
に示す位置に戻し操作されて、ワイヤ46により操作手
段が作動側に操作される。従って、旋回操作時に前述の
ような自動的な旋回中心側のサイドブレーキ11R,1
1Lの制動側への操作が行われる。
【0033】次に図5に示す状態から第2副変速装置を
低速側(第1副変速装置は中立位置)に操作すると、連
係ロッド43の先端43aがそのまま残されて、連係ロ
ッド44により第2操作部材42が紙面反時計方向に揺
動操作され、連係ロッド43の先端43aが位置Dに達
する。これにより、第3操作部材45を操作手段を作動
側に残した状態で、第2副変速装置を低速側に操作して
動力の伝達を行うのであり、この状態から第2副変速装
置を図5に示す中立位置に戻し操作すると、動力の伝達
は行われない。以上のように図5に示す構成では、走行
用の第1副変速装置及び第2副変速装置を装備している
場合において、一方が低速側に操作されるとサイドブレ
ーキ11R,11Lの操作手段が作動側に操作されるよ
うに構成されており、第1及び第2副変速装置の変速操
作とサイドブレーキ11R,11Lの操作手段とを機械
的に連係させている。
低速側(第1副変速装置は中立位置)に操作すると、連
係ロッド43の先端43aがそのまま残されて、連係ロ
ッド44により第2操作部材42が紙面反時計方向に揺
動操作され、連係ロッド43の先端43aが位置Dに達
する。これにより、第3操作部材45を操作手段を作動
側に残した状態で、第2副変速装置を低速側に操作して
動力の伝達を行うのであり、この状態から第2副変速装
置を図5に示す中立位置に戻し操作すると、動力の伝達
は行われない。以上のように図5に示す構成では、走行
用の第1副変速装置及び第2副変速装置を装備している
場合において、一方が低速側に操作されるとサイドブレ
ーキ11R,11Lの操作手段が作動側に操作されるよ
うに構成されており、第1及び第2副変速装置の変速操
作とサイドブレーキ11R,11Lの操作手段とを機械
的に連係させている。
【0034】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】左右のサイドブレーキ、前輪変速装置、制御弁
及び切換弁の連係状態を示す回路図
及び切換弁の連係状態を示す回路図
【図2】サイドブレーキペダルとサイドブレーキとの連
結状態及びシリンダの縦断側面図
結状態及びシリンダの縦断側面図
【図3】第1及び第2副変速装置の第1及び第2操作部
材と切換弁との連係状態を示す側面図
材と切換弁との連係状態を示す側面図
【図4】第1及び第2副変速装置の第1及び第2操作部
材と切換弁との連係状態を示す平面図
材と切換弁との連係状態を示す平面図
【図5】別実施例において、第1及び第2副変速装置の
第1及び第2操作部材と操作手段との連係状態を示す側
面図
第1及び第2操作部材と操作手段との連係状態を示す側
面図
1 前輪 2 後輪 6 前輪変速装置 11R,11L サイドブレーキ 16 第1操作手段、第2操作手段 19 牽制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 13/10
Claims (4)
- 【請求項1】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
変速装置(6)と、 左右一対の後輪(2)のうちの選択された一方を制動可
能な左右一対のサイドブレーキ(11R),(11L)
と、 前輪(1)が直進位置から左右一方に設定角度以上に操
向操作されると、前記前輪変速装置(6)を標準状態か
ら増速状態に切換操作する第1操作手段(16)と、 前輪(1)が直進位置から左右一方に設定角度以上に操
向操作されると、前記旋回中心側のサイドブレーキ(1
1R),(11L)を制動側に操作する第2操作手段
(16)とを備えると共に、 走行用の変速装置の高速操作に基づいて、前記旋回中心
側のサイドブレーキ(11R),(11L)の制動側へ
の操作を牽制阻止する牽制手段(19)を備えてある 作
業車の旋回操作構造。 - 【請求項2】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
変速装置(6)と、 左右一対の後輪(2)のうちの選択された一方を制動可
能な左右一対のサイドブレーキ(11R),(11L)
と、 前輪(1)が直進位置から左右一方に設定角度以上に操
向操作されると、前記前輪変速装置(6)を標準状態か
ら増速状態に切換操作する第1操作手段(16)と、 前輪(1)が直進位置から左右一方に設定角度以上に操
向操作されると、前記旋回中心側のサイドブレーキ(1
1R),(11L)を制動側に操作する第2操作手段
(16)とを備えると共に、 走行用の変速装置の高速操作を検出して、前記旋回中心
側のサイドブレーキ( 11R),(11L)の制動側へ
の操作を牽制阻止する牽制手段(19)を備えてある作
業車の旋回操作構造。 - 【請求項3】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
変速装置(6)と、 左右一対の後輪(2)のうちの選択された一方を制動可
能な左右一対のサイドブレーキ(11R),(11L)
と、 前輪(1)が直進位置から左右一方に設定角度以上に操
向操作されると、前記前輪変速装置(6)を標準状態か
ら増速状態に切換操作する第1操作手段(16)と、 前輪(1)が直進位置から左右一方に設定角度以上に操
向操作されると、前記旋回中心側のサイドブレーキ(1
1R),(11L)を制動側に操作する第2操作手段
(16)とを備えると共に、 走行用の変速装置の高速操作に連動して、前記旋回中心
側のサイドブレーキ(11R),(11L)の制動側へ
の操作を牽制阻止する牽制手段(19)を備えてある作
業車の旋回操作構造。 - 【請求項4】 前輪(1)及び後輪(2)が略等しい速
度で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)
よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪
変速装置(6)と、 左右一対の後輪(2)のうちの選択された一方を制動可
能な左右一対のサイドブレーキ(11R),(11L)
と、 前輪(1)が直進位置から左右一方に設定角度以上に操
向操作されると、前記前輪変速装置(6)を標準状態か
ら増速状態に切換操作する第1操作手段(16)と、 前輪(1)が直進位置から左右一方に設定角度以上に操
向操作されると、前記旋回中心側のサイドブレーキ(1
1R),(11L)を制動側に操作する第2操作手段
(16)とを備えると共に、 走行用の変速装置の高速操作に基づいて、前記前輪変速
装置(6)の標準状態から増速状態への切換操作、並び
に、前記旋回中心側のサイドブレーキ(11R ),(1
1L)の制動側への操作を牽制阻止する牽制手段(1
9)を備えてある作業車の旋回操作構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9324292A JP2820567B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 作業車の旋回操作構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9324292A JP2820567B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 作業車の旋回操作構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05286432A JPH05286432A (ja) | 1993-11-02 |
JP2820567B2 true JP2820567B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=14077052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9324292A Expired - Lifetime JP2820567B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 作業車の旋回操作構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2820567B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-14 JP JP9324292A patent/JP2820567B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05286432A (ja) | 1993-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5293956A (en) | Four wheel drive working vehicle | |
JP2820567B2 (ja) | 作業車の旋回操作構造 | |
JP2896002B2 (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
JP3636227B2 (ja) | 作業車輌のデフロック装置 | |
JP2809248B2 (ja) | 作業車 | |
JPH09207806A (ja) | クローラ走行式作業車の操向操作装置 | |
JP2766129B2 (ja) | 作業車の旋回操作構造 | |
JPH065934Y2 (ja) | 作業車の駐車ブレ−キ操作部 | |
JPH06265Y2 (ja) | 作業車の前輪変速構造 | |
JP3146068B2 (ja) | 作業車 | |
JP3651028B2 (ja) | オートブレーキング装置 | |
JP3370114B2 (ja) | 作業車の旋回操作構造 | |
JPH0565371B2 (ja) | ||
JP4431264B2 (ja) | 農業用トラクタの操向装置 | |
JP3443204B2 (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
JP3416632B2 (ja) | 作業車 | |
JP3489955B2 (ja) | 作業車 | |
JP2933549B2 (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
JP3002332B2 (ja) | 作業車のサイドブレーキ操作構造 | |
JPH07329591A (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
JP3012455B2 (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
JP3210832B2 (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
JP3370113B2 (ja) | 作業車の旋回操作構造 | |
JPH0725351A (ja) | 作業車の旋回操作構造 | |
JP2594241Y2 (ja) | 作業車の走行牽制構造 |