JP3370114B2 - 作業車の旋回操作構造 - Google Patents

作業車の旋回操作構造

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JP3370114B2
JP3370114B2 JP30427292A JP30427292A JP3370114B2 JP 3370114 B2 JP3370114 B2 JP 3370114B2 JP 30427292 A JP30427292 A JP 30427292A JP 30427292 A JP30427292 A JP 30427292A JP 3370114 B2 JP3370114 B2 JP 3370114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、右及び左の後輪を各々
独立に制動可能な右及び左のサイドブレーキを備えた作
業車における旋回操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のようなサイドブレーキを備えた作
業車においては、例えば特開昭58−463号公報及び
特開平3−243429号公報に開示されているよう
に、操縦ハンドル及びステアリング機構により前輪を右
又は左に操向操作すると、ステアリング機構の動作をリ
ミットスイッチにより電気的に検出して、制御装置によ
って旋回中心側のサイドブレーキを自動的に制動側に操
作するように構成したり、ステアリング機構の動作によ
り制御弁を切換操作して、油圧シリンダによって旋回中
心側のサイドブレーキを自動的に制動側に操作するよう
に構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の作業車では、ス
テアリング機構と右及び左のサイドブレーキとを、リミ
ットスイッチ及び制御装置を介して電気的に連係した
り、切換弁及び油圧シリンダにより油圧的に連係したり
しているので、ステアリング機構と右及び左のサイドブ
レーキとの間に、多くの装置及び機構が介在する状態と
なっている。
【0004】これにより、全体的に構造が複雑なものと
なり、ステアリング機構と右及び左のサイドブレーキと
の間の装置及び機構の高精度な組み付けが必要になっ
て、全体的に製作コストが高くなる傾向にあるので、構
造の簡素化と言う面で改善の余地があった。水田等を走
行する農用トラクタでは多くの泥や土が付着するので、
リミットスイッチの接触不良や制御弁の作動不良、及び
制御弁からの油漏れ等が発生し易く、作動の信頼性と言
う面でも改善の余地があった。本発明は右及び左のサイ
ドブレーキを備えた作業車の旋回操作構造において、ス
テアリング機構と右及び左のサイドブレーキとを連係す
る際に、構造の簡素化及び作動の信頼性の向上、更に
は、連れ作動(抵抗となる不要な作動)による影響を抑
えるとともにサイドブレーキの入り切り作動を自動的に
行う状態とサイドブレーキの入り作動を阻止する状態を
人為的に設定することによって旋回走行状態を任意に選
択ができて一層の操作性の向上を図ることを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな作業車の旋回操作構造において、次のように構成す
ることにある。 [請求項1] 右及び左の後輪を各々独立に制動可能な右及び左のサイ
ドブレーキを備え、前輪を左右に操向操作するステアリ
ング機構にカム機構を備えて、前記カム機構と前記右及
び左のサイドブレーキとを、第1連係機構を介して機械
的に連動連結し、前記ステアリング機構により前輪が右
又は左に操向操作されると、前記カム機構及び第1連係
機構を介して、前記ステアリング機構により前記旋回中
心側のサイドブレーキが制動側に操作されるように構成
すると共に、前記左右一対のサイドブレーキと左右一対
のサイドブレーキペダルとを第2連係機構を介して機械
的に連動連結し前記右又は左のサイドブレーキペダル
が踏み操作されると右又は左のサイドブレーキが制動側
に操作されるように構成されているとともに前記第1
連係機構と前記第2連係機構とは、前記ステアリング機
構及び左右のサイドブレーキペダルによる制動操作力
を、ステアリング機構及び左右のサイド ブレーキペダル
側から前記左右のサイドブレーキ側へは伝達し、かつ、
ステアリング機構側から左右のサイドブレーキペダル
側、及び左右のサイドブレーキペダル側からステアリン
グ機構側への伝達は阻止する連れ動作阻止手段を備え、
機体の高速走行状態に基づいて、前記ステアリング機構
による旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作を
牽制阻止する牽制手段を備え、前記ステアリング機構に
よる旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作を、
機体の低速走行状態においても牽制阻止可能で、人為的
に操作される連係解除手段を備えてある。
【0006】[請求項2] 右及び左の後輪を各々独立に制動可能な右及び左のサイ
ドブレーキを備え、前輪を左右に操向操作するステアリ
ング機構にカム機構を備えて、前記カム機構と前記右及
び左のサイドブレーキとを、第1連係機構を介して機械
的に連動連結し、前記ステアリング機構により前輪が右
又は左に操向操作されると、前記カム機構及び第1連係
機構を介して、前記ステアリング機構により前記旋回中
心側のサイドブレーキが制動側に操作されるように構成
すると共に、前記左右一対のサイドブレーキと左右一対
のサイドブレーキペダルとを第2連係機構を介して機械
的に連動連結し、 前記右又は左のサイドブレーキペダル
が踏み操作されると右又は左のサイドブレーキが制動側
に操作されるように構成されているとともに、 前記第1
連係機構と前記第2連係機構とは、前記ステアリング機
構及び左右のサイドブレーキペダルによる制動操作力
を、ステアリング機構及び左右のサイドブレーキペダル
側から前記左右のサイドブレーキ側へは伝達し、かつ、
ステアリング機構側から左右のサイドブレーキペダル
側、及び左右のサイドブレーキペダル側からステアリン
グ機構側への伝達は阻止する連れ動作阻止手段を備え、
走行用の変速装置の高速状態に基づいて、前記ステアリ
ング機構による旋回中心側のサイドブレーキの制動側へ
の操作を牽制阻止する牽制手段を備え、前記ステアリン
グ機構による旋回中心側のサイドブレーキの制動側への
操作を 、機体の低速走行状態においても牽制阻止可能
で、人為的に操作される連係解除手段を備えてある
【0007】[請求項3]前輪と後輪とが略同じ速度で駆動される標準状態、及び
前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に操作自在
な前輪変速装置を備え、前輪を左右に操向操作するステ
アリング機構にカム機構を備えて、前記カム機構と前記
前輪変速装置とを、第3連係機構を介して機械的に連動
連結し、前記ステアリング機構により前輪が右又は左に
操向操作されると、前記カム機構及び第3連係機構を介
して、前記ステアリング機構により前記前輪変速装置が
標準状態から増速状態に操作されるように構成すると共
に、右及び左の後輪を各々独立に制動可能な右及び左の
サイドブレーキを備えて、前記カム機構と前記右及び左
のサイドブレーキとを、第1連係機構を介して機械的に
連動連結し、前記ステアリング機構により前輪が右又は
左に操向操作されると、前記カム機構及び第1連係機構
を介して、前記ステアリング機構により前記旋回中心側
のサイドブレーキが制動側に操作されるように構成し
て、前記左右一対のサイドブレーキと左右一対のサイド
ブレーキペダルとを第2連係機構を介して機械的に連動
連結し、前記右又は左のサイドブレーキペダルが踏み操
作されると右又は左のサイドブレーキが制動側に操作さ
れるように構成されているとともに、前記第1連係機構
と前記第2連係機構とは、前記ステアリング機構及び左
右のサイドブレーキペダルによる制動操作力を、ステア
リング機構及び左右のサイドブレーキペダル側から前記
左右のサイドブレーキ側へは伝達し、かつ、ステアリン
グ機構側から左右のサイドブレーキペダル側、及び左右
のサイドブレーキペダル側からステアリング機構側への
伝達は阻止する連れ動作阻止手段を備え、機体の高速状
態に基づいて、前記ステアリング機構による旋回中心側
のサイドブレーキの制動側への操作を牽制阻止する牽制
手段を備え、前記ステアリング機構による旋回中心側の
サイドブレーキの制動側への切換操 作を、機体の低速走
行状態においても牽制阻止可能で、人為的に操作される
連係解除手段を備えてある
【0008】[作用効果] [請求項1,2について]請求項1,2特徴によると、次のような作用効果を奏す
る。つまり、ステアリング機構を操作すると、カム機構
及び第1連係機構を介して、旋回中心側のサイドブレー
キが自動的に制動側に操作され、旋回中心側の後輪への
制動作用により小回り旋回が行える。 この場合、ステア
リング機構と右及び左のサイドブレーキとが、カム機構
及び第1連係機構により機械的に連動連結されているの
で、泥や土の付着等に関係なく、ステアリング機構の操
作力がサイドブレーキに確実に伝達されて、旋回中心側
のサイドブレーキが確実に制動側に操作され、作動の信
頼性を高いものにすることができた
【0009】ステアリング機構と右及び左のサイドブレ
ーキとの間に、多くの装置や機構(リミットスイッチ及
び制御装置や、制御弁及び油圧シリンダ等)を介在させ
る必要がないので、「従来の技術」及び「発明が解決し
ようとする課題」に記載のような電気的な連係や油圧的
な連係に比べて、請求項1、2の特徴によると全体的に
構造が簡素なものとなり、ステアリング機構と右及び左
のサイドブレーキとの間の装置及び機構の組み付けが簡
単なものとなり、一層の簡素化とコンパクト化が図れ、
製作コスト面で有利なものとなった。
【0010】一方、右又は左のサイドブレーキに対して
第2連係機構を介して右又は左のサイドブレーキペダル
を連係してあるので、ステアリング機構を操向操作しな
くても、操縦者が右又は左のサイドブレーキペダルを踏
み操作すれば、右又は左のサイドブレーキが制動側に操
作される。これによって、ステアリング機構の操作力だ
けでは旋回中心側のサイドブレーキを十分に制動側に操
作できない場合や、ステアリング機構の操作が重くなる
場合に、旋回中心側のサイドブレーキペダルの 踏み操作
力をステアリング機構の操作力に加えることができるの
で、旋回中心側のサイドブレーキを軽く十分に制動側に
操作することができ、旋回操作の操作性の向上を図るこ
とができた。
【0011】ステアリング機構による前輪の操向操作を
行わない状態において、右又は左のサイドブレーキペダ
ルを踏み操作すれば、第2連係機構の作用により、右又
は左のサイドブレーキが制動側に操作されるのである
が、前述の右又は左のサイドブレーキペダルの踏み操作
が、連れ動作阻止手段の作用によりステアリング機構に
は伝達されない。これにより、右又は左のサイドブレー
キペダルの踏み操作によって、ステアリング機構が操作
されるようなことはない。 そして、前述のように右又は
左のサイドブレーキペダルを踏み操作しても、ステアリ
ング機構が操作されるものではないので、右又は左のサ
イドブレーキペダルの踏み操作による右又は左のサイド
ブレーキの制動側への作動が、ステアリング機構の操作
抵抗によって重いものとなることはなく、軽く行える。
又、連れ動作阻止手段の作用により、ステアリング機構
を操作した際にサイドブレーキペダルが作動することも
避けられる。このようにステアリング機構により前輪を
右又左に操向操作しても、右及び左のサイドブレーキペ
ダルは操作されないので、ステアリング機構による前輪
の操向操作によって右又は左のサイドブレーキの制動側
への操作が、右及び左のサイドブレーキペダルの抵抗に
より重いものとはならずに軽く行える。このように、ス
テアリング機構とサイドブレーキペダルとの一方に対す
る操作が他方へ影響を及ぼすことなく行え、この面でも
操作性を更に向上させることができることになった。
【0012】機体の高速走行状態以外の状態において
も、旋回中心側の後輪に制動を掛けて小回り旋回を行う
と、地面の状態によっては、旋回中心側(制動側)の後
輪が地面を引きずられるような状態となり、旋回中心側
(制動側)の後輪で地面を荒らしてしまうことがある。
【0013】人為的に操作される連係解除手段を備えて
いるので、機体の低速走行時であっても、凹凸の激しい
作業地の場合には、人為的に連係解除手段を操作すれば
よい。これによって、旋回を行う為に前輪を操向操作し
ても、旋回中心側のサイドブレーキの制動側への操作は
行われないので、無理に小回り旋回を行おうとする状態
を未然に回避することができる。さらに、連係解除手段
により人為的に牽制状態を事前に設定しておくことによ
り、旋回中心側の後輪に制動を掛ける必要がない非作業
走行時や路上走行時等において、安定走行を維持するこ
とができる。
【0014】一方、高速走行状態であっても操縦者が安
全の確信を持てれば、サイドブレーキを効かしての高速
旋回も可能となる。このように、連係解除手段の切換に
より、圃場条件、操縦者の能力に応じた使用も可能とな
り、運転方法の選択の幅を広くすることができた。
【0015】ステアリング機構にカム機構を備えて、カ
ム機構と右及び左のサイドブレーキとを、連係機構を介
して機械的に連動連結している。これにより、ステアリ
ング機構に備えたカム機構を、右のサイドブレーキ用及
び左のサイドブレーキ用として機能させることができる
ので、右のサイドブレーキ用のカム機構及び左のサイド
ブレーキ用のカム機構と言うように、2組のカム機構を
備える必要がなく、全体的な構造の簡素化を達成できる
ものである
【0016】[請求項3について] 請求項3の特徴によると、請求項1,2の特徴による作
用効果に加えて、次のような作用効果を付け加えること
ができる。 つまり、右及び左のサイドブレーキに加え
て、前輪と後輪とが略同じ速度で駆動される標準状態、
及び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に操作
自在な前輪変速装置を備えている。これにより、ステア
リング機構により操向操作すれば、カム機構、第1及び
第3連係機構を介して、前輪変速装置が自動的に標準状
態から増速状態に操作されるとともに、旋回中心側のサ
イドブレーキが自動的に制動側に操作されて、増速状態
の前輪変速装置による前輪の旋回方向への引っ張り作
用、及び旋回中心側の後輪への制動作用により、小回り
旋回が円滑に行え、作業車としての旋回性能を向上させ
ることができた。ステアリング機構と前輪変速装置との
連係を、ステアリング機構とサイドブレーキとの連係と
同様に、機械的連係機構としてあるので、電気的な連係
等を採るものに比べて構造の簡素化、サイドブレーキと
の間の装置及び機構の組付けを簡単なものにでき、製作
コスト面で有利である。
【0017】例えば四輪駆動型の作業車の一例である農
用トラクタにおいて、機体の後部にロータリ耕耘装置を
連結し圃場の耕耘作業を行う場合、圃場の一辺に沿って
走行しながら耕耘を行い(耕耘行程)、機体が畦際に達
すると、ロータリ耕耘装置を上昇操作して機体を180
°旋回させ、ロータリ耕耘装置を下降操作して次の耕耘
行程に入ると言う操作を繰り返す。
【0018】旋回時に、前輪変速装置の標準状態から増
速状態への操作、及び旋回中心側のサイドブレーキの制
動側への操作が自動的に行われて、小回り旋回が円滑に
行えるようになると、一つの耕耘行程において機体が畦
際に極力接近するまで耕耘行程を引き延ばしても(旋回
を遅らせても)、畦際で機体を充分に小回り旋回させる
ことができるので、畦際の未耕耘の部分を小さくするこ
とができて、この後に行う畦際の耕耘が短時間で楽に行
えるようになる。又、畦際での小回り旋回を円滑に行う
ことができれば、畦際で旋回して機体(ロータリ耕耘装
置)を前回の耕耘行程に沿わせる操作も楽に行える。
【0019】機体が高速走行状態であると、旋回を行う
為に前輪を操向操作した際の機体の走行速度も高速にな
るので、このような場合の旋回時に旋回中心側のサイド
ブレーキが制動側に操作されると、機体が高速で小回り
旋回する不安定な状態となって、操縦安定性が損なわれ
ることがあったり、機体の安定走行及び乗り心地の面で
好ましくない状態の生じることがある。
【0020】機体の高速走行状態に基づいて、ステアリ
ング機構による旋回中心側のサイドブレーキの制動側へ
の操作が牽制阻止されるので、ステアリング機構により
前輪を右又は左に操向操作しても又は左右のサイドブレ
ーキペダルを踏込み操作しても、旋回中心側のサイドブ
レーキは制動側に操作されず、旋回時に機体が高速で小
回り旋回する不安定な状態が未然に回避される。
【0021】ステアリング機構にカム機構を備えて、カ
ム機構と前輪変速装置、右及び左のサイドブレーキと
を、第1及び第3連係機構を介して機械的に連動連結し
ている。これにより、ステアリング機構に備えたカム機
構を、前輪変速装置用、右のサイドブレーキ用及び左の
サイドブレーキ用として機能させることができるので、
前輪変速装置用のカム機構、右のサイドブレーキ用のカ
ム機構及び左のサイドブレーキ用のカム機構と言うよう
に、3組のカム機構を備える必要がなく、構造の一層の
簡素化に寄与できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を農用トラクタに適用した実施
例を図面に基づいて説明する。図14に示すように前輪
1及び後輪2で支持された機体の前部にエンジン3、機
体の後部にミッションケース4を搭載して、四輪駆動型
の作業車の一例である農用トラクタを構成している。図
1及び図15に示すように、エンジン3の動力はミッシ
ョンケース4において、4段に変速可能な主変速機構M
1、高低2段に変速可能なクリープ変速機構M2(走行
用の変速装置に相当)、前後進切換変速機構M3、及び
高低2段に変速可能な副変速機構M4(走行用の変速装
置に相当)で変速操作されて、最終変速軸16から後輪
デフ機構5を介して右及び左の後輪2に伝達される。最
終変速軸16から分岐した動力が、前輪変速装置7、前
輪伝動軸8及び前輪デフ機構6を介して右及び左の前輪
1に伝達される。
【0023】次に、前輪変速装置7について説明する。
図13に示すように、最終変速軸16から分岐した動力
が、最終変速軸16の伝動ギヤ16aから第1標準ギヤ
12に伝達され、第1標準ギヤ12及び伝動軸11を介
して第1増速ギヤ13に伝達される。前輪伝動軸8に第
2標準ギヤ9及び第2増速ギヤ10が相対回転自在に外
嵌されており、第1及び第2標準ギヤ12,9、第1及
び第2増速ギヤ13,10の各々が咬合している。
【0024】前輪伝動軸8にスプライン嵌合してスライ
ド自在に取り付けられたシフト部材14を第2標準ギヤ
9に咬合させると、前輪1が後輪2と略同じ速度で駆動
される状態で動力が伝達される(標準状態)。逆に、第
2増速ギヤ10と前輪伝動軸8との間に構成された多板
式の摩擦クラッチ15を、シフト部材14により押圧し
て入り操作すると、前輪1が後輪2よりも高速で駆動さ
れる状態で動力が伝達される(増速状態)。
【0025】次に、前輪変速装置7のシフト部材14の
操作系の構造について説明する。図13に示すように、
シフト部材14のシフトフォーク17が、軸芯方向に摺
動自在な操作軸18に融通用のバネ19を介して外嵌さ
れ、バネ19よりも付勢力の弱いバネ20により、シフ
トフォーク17が第2標準ギヤ9との咬合側(標準状態
側)に付勢されている。図2及び図1に示すように、パ
ワーステアリング機構21(ステアリング機構に相当)
に、右及び左の前輪1を左右に操向操作するピットマン
アーム22が支持され、ピットマンアーム22にカム板
23(カム機構に相当)が固定されており、機体の固定
部の縦軸芯P1周りに揺動自在に支持されたカムアーム
24(第3連係機構に相当)のピン24aが、カム板2
3のカム孔23aに係入されている。カムアーム24の
先端と操作軸18とに亘り、ワイヤ25(第3連係機構
に相当)が接続されている。
【0026】以上の構造により、図14に示す操縦ハン
ドル26を操作してパワーステアリング機構21によ
り、ピットマンアーム22が直進位置から右又は左に設
定角度以上に揺動操作されると(前輪1が直進位置から
右又は左に設定角度以上に操向操作されると)、図3に
示すようにカム孔23aとピン24aとのカム作用によ
り、カムアーム24が紙面左方に揺動操作されて、ワイ
ヤ25がカムアーム24側に引き操作される。これによ
り、図13の操作軸18及びシフトフォーク17が紙面
左方にスライド操作され、シフト部材14が摩擦クラッ
チ15を押圧して、前輪1が増速駆動される(増速状
態)。
【0027】図1に示すように、右及び左の後輪2を各
々独立に制動可能なサイドブレーキ27を左右一対備え
ている。次に、右及び左のサイドブレーキ27の操作構
造について説明する。右及び左のサイドブレーキ27に
対して、右及び左のブレーキ操作機構33(第1連係機
構及び第2連係機構に相当)が備えられている。ブレー
キ操作機構33には図5及び図6に示すように、軸芯P
2周りにL字状のブレーキアーム28が揺動自在に支持
されており、ブレーキアーム28とサイドブレーキ27
とが、連係ロッド29(第1連係機構及び第2連係機構
に相当)により連動連結されている。図1及び図6に示
すように機体の操縦部の右側に右及び左のサイドブレー
キペダル30が備えられており、図1,5,6に示すよ
うにサイドブレーキペダル30とブレーキアーム28と
が、連係ロッド31及び連結ピン32により連動連結さ
れている。以上の構造により例えば左のサイドブレーキ
ペダル30を踏み操作すると、図7に示すように連係ロ
ッド31が紙面上方に引き操作され、ブレーキアーム2
8が紙面反時計方向に揺動して、連係ロッド29により
左のサイドブレーキ27が制動側に操作される。
【0028】次に、右及び左のサイドブレーキ27と前
輪1のパワーステアリング機構21との連係について説
明する。図5及び図6に示すように、ブレーキ操作機構
33の軸芯P2周りに操作アーム34が、ブレーキアー
ム28に対し独立に揺動自在に支持されており、操作ア
ーム34の支持ピン35周りに、連係アーム36が揺動
自在に支持されている。図6に示すように、連係アーム
36を紙面時計方向に付勢するバネ37が支持ピン35
に取り付けられており、連係アーム36の紙面左側辺に
縦長状の凹部36a(第1連れ動作阻止手段、連れ動作
阻止手段)が形成されている。これによりバネ37の付
勢力で、連係アーム36の凹部36aに、ブレーキアー
ム28の連結ピン32が入り込んでいる。
【0029】図1,2,4に示すように、機体前部の右
のフレーム38の縦軸芯P3周りに右操作アーム39が
揺動自在に支持されており、右のブレーキ操作機構33
の操作アーム34の支持ピン35と右操作アーム39と
が、バネ40及びワイヤ41(第1連係機構に相当)に
より連動連結されている。左のフレーム38の縦軸芯P
4周りに支持軸42が回動自在に支持されており、支持
軸42の上端に左第1操作アーム43が固定され、下端
に左第2操作アーム44が固定されている。左のブレー
キ操作機構33の操作アーム34の支持ピン35と左第
2操作アーム44とが、バネ40及びワイヤ41により
連動連結されている。図2に示すように、右操作アーム
39及び左第2操作アーム44を図2に示す姿勢で止め
るストッパー46が、右及び左のフレーム38に固定さ
れている。図5に示すように、ブレーキ操作機構33の
操作アーム34の支持ピン35に、操作アーム34を紙
面時計方向に付勢するバネ45が取り付けられている。
【0030】以上の構造により、例えば前輪1を左に設
定角度以上に操向操作すると、図3に示すように、ピッ
トマンアーム22が紙面下方に揺動して、カム板23が
左第1操作アーム43に接当し、左第1及び左第2操作
アーム43,44が紙面時計方向に揺動操作される。こ
れにより、左のワイヤ41が左第1及び左第2操作アー
ム43,44側に引き操作されて、左のブレーキ操作機
構33の操作アーム34が紙面反時計方向に揺動する。
この場合、図3に示すように連係アーム36の凹部36
aにブレーキアーム28の連結ピン32が入り込んでい
るので、操作アーム34の揺動に伴い連係アーム36が
紙面上方に引き上げられると、凹部36aと連結ピン3
2との係合によりブレーキアーム28も紙面反時計方向
に揺動操作されて、左のサイドブレーキ27が制動側に
操作される。
【0031】前述のように前輪1の操向操作により右又
は左のサイドブレーキ27が制動側 に操作されると、図
3に示すカム板23とカムアーム24との作用によりワ
イヤ25が引き操作されて、前述のように前輪変速装置
7が標準状態から増速状態に操作される。以上のように
前輪1を右又は左に設定角度以上に操向操作すると、前
輪変速装置7が標準状態から増速状態に操作されて前輪
1が増速駆動され、右又は左のブレーキ操作機構33の
作用により、旋回中心側のサイドブレーキ27が制動側
に操作される。
【0032】図5及び図6に示すように、サイドブレー
キペダル30の連係ロッド31に長孔31a(第2連れ
動作阻止手段)を設けて、長孔31aに連結ピン32を
挿入している。これにより、前述のように前輪1を右又
は左に設定角度以上に操向操作して、図3に示すように
操作アーム34及びブレーキアーム28が紙面反時計方
向に揺動しても、長孔31aを連結ピン32が紙面上方
に移動するだけで、サイドブレーキペダル30は操作さ
れない。
【0033】図2に示す状態(直進状態でワイヤ41が
引き操作されていない状態)において、サイドブレーキ
ペダル30を踏み操作して連係ロッド31が紙面上方に
移動した場合、図7に示すようにブレーキアーム28が
紙面反時計方向に揺動して、連結ピン32が連係アーム
36の凹部36aを紙面上方に移動するだけで、操作ア
ーム34及び連係アーム36は、図2及び図7に示す姿
勢のままで動くことはない。
【0034】前輪1を右又は左に設定角度以上に操向操
作した場合に、前述のように旋回中心側のサイドブレー
キ27が自動的に制動操作される自動ブレーキモード
と、制動操作されない自動ブレーキ解除モードとに操作
可能なモード切換機構50が備えられており、次にモー
ド切換機構50について説明する。図8及び図9に示す
ように、機体の操縦部の横軸芯P5周りにT字レバー5
1が揺動自在に支持されて、T字レバー51の中心から
連係解除手段52が延出されている。図1,2,8に示
すように、右及び左のブレーキ操作機構33の連係アー
ム36とT字レバー51とに亘って、ワイヤ53が接続
されている。T字レバー51の中心に固定されたボス部
51aに、一対の凹部d1,d2が所定の位相で形成さ
れており、凹部d1,d2にバネ54で付勢係入するボ
ール55が備えられて、T字レバー51及び連係解除手
段52を図8に示すON位置(自動ブレーキモード)及
びOFF位置(自動ブレーキ解除モード)に保持するデ
テント機構56が構成されている。ON位置の凹部d1
が浅く、OFF位置の凹部d2が深く設定されている。
【0035】図8に示すように、モード切換機構50の
T字レバー51及び連係解除手段52をON位置に操作
している自動ブレーキモードでは、図2に示すように右
及び左のブレーキ操作機構33の連係アーム36が紙面
時計方向に揺動操作されて、連係アーム36の凹部36
aにブレーキアーム28の連結ピン32が入り込んでい
る。この状態で例えば前輪1を左に設定角度以上に操向
操作すると、図3に示すように左のブレーキ操作機構3
3の操作アーム34が紙面反時計方向に揺動し、凹部3
6aと連結ピン32との係合により、ブレーキアーム2
8が紙面反時計方向に揺動操作されて左のサイドブレー
キ27が制動側に操作される。モード切換機構50のT
字レバー51がON位置に在ると、これがリミットスイ
ッチ(図示せず)等で検知されてモニターランプ(図示
せず)が点灯し、自動ブレーキモードに操作されている
ことをオペレータが容易に視認できる。
【0036】モード切換機構50の連係解除手段52及
びT字レバー51をOFF位置に操作すると、ワイヤ5
3が引き操作され、図6の二点鎖線に示すように右及び
左のブレーキ操作機構33の連係アーム36が紙面反時
計方向に揺動操作されて、連係アーム36の凹部36a
がブレーキアーム28の連結ピン32から紙面右方に離
れ、自動ブレーキ解除モードとなる。自動ブレーキ解除
モードでは、例えば前輪1を左に設定角度以上に操向操
作しても、左のブレーキ操作機構33の操作アーム34
が紙面反時計方向に揺動するだけで、ブレーキアーム2
8が紙面反時計方向に揺動操作されることはなく、左の
サイドブレーキ27は制動側に操作されることはない。
【0037】モード切換機構50は以上のようにオペレ
ータが任意に操作でき、走行用の変速操作に対して相互
牽制関係にあるように構成されており、次に牽制機構6
0(牽制手段に相当)について図10,11,12に基
づいて説明する。操縦部の左側に、副変速機構M4を操
作する副変速レバー61と、クリープ変速機構M2を操
作するクリープ変速レバー62とが、共通の横軸心P6
周りに前後揺動自在に支持され、副変速レバー61及び
クリープ変速レバー62と、ミッションケース4の側面
に設けられた副変速操作軸63及びクリープ変速操作軸
64とが、連係ロッド65,66を介して連動連結され
ている。
【0038】クリープ変速操作軸64の延長部分に牽制
レバー67が相対回転自在に外嵌されており、牽制レバ
ー67の下端と副変速レバー61とが、連係リンク68
及び長孔融通69により連係され、牽制レバー67の上
端とクリープ変速レバー62とが、連係リンク70及び
長孔融通71により連係されている。牽制レバー67の
ボス部67aのアーム67bと、固定のブラケット72
とに亘って引張りバネ73が架設されて、牽制レバー6
7が図10の紙面時計方向に付勢されている。牽制レバ
ー67のボス部67aのアーム67cに牽制ワイヤ74
の一端74aが連結され、牽制ワイヤ74の他端74b
が図8に示すようにT字レバー51に連結されている。
【0039】図10に示すように、副変速レバー61と
クリープ変速レバー62が低速位置Lに操作されている
状態では、牽制レバー67は引張りバネ73の付勢力に
抗して紙面反時計方向に揺動しており、牽制ワイヤ74
の一端74aの引き込みが許され、図8に示すようにデ
テント機構56のボール55が凹部d1に係入すること
で、連係解除手段52をON位置に保持可能となってい
る。
【0040】図10に示す状態から、副変速レバー61
のみを高速位置Hに操作しても、連係リンク70により
牽制レバー67の紙面時計方向への揺動が許されないの
で、牽制ワイヤ74の弛み状態が維持される。図10に
示す状態から、クリープ変速レバー62のみを高速位置
Hに操作しても、連係リンク68により牽制レバー67
の紙面時計方向への揺動が許されないので、牽制ワイヤ
74の弛み状態が維持される。
【0041】図12に示すように、副変速レバー61及
びクリープ変速レバー62の両方を高速位置Hに操作す
ると、牽制レバー67の紙面時計方向への揺動が許され
る状態となり、引張りバネ73の付勢力によって牽制レ
バー67が紙面時計方向へ揺動して、牽制ワイヤ74の
一端74aが上方に引き操作される。この場合、図8に
示すように連係解除手段52がON位置に操作されてい
ると(モード切換機構50が自動ブレーキモードに操作
されていると)、牽制ワイヤ74の引き操作によって、
T字レバー51がデテント機構56の保持力に打ち勝っ
て紙面時計方向に回動操作され、連係解除手段52がO
FF位置に強制的に操作されて、モード切換機構50が
自動ブレーキ解除モードとなる。
【0042】逆に図12に示すように、副変速レバー6
1及びクリープ変速レバー62の両方が高速位置Hに操
作されている状態で、図8に示すように連係解除手段5
2をON位置に操作すると、連係解除手段52を引張り
バネ73に抗してON位置に操作することはできるが、
連係解除手段52から手を放せば連係解除手段52は引
張りバネ73の付勢力でOFF位置に戻される。このよ
うに副変速レバー61及びクリープ変速レバー62の両
方が高速位置Hに操作されている状態で、自動ブレーキ
モードを現出することが相互牽制されるように構成され
ている。
【0043】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】パワーステアリング機構と前輪変速装置及び右
及び左のサイドブレーキとの連係を示す平面図
【図2】直進時におけるパワーステアリング機構と右及
び左のブレーキ操作機構との連係状態を示す平面及び側
面図
【図3】前輪を左に設定角度以上に操向操作した状態に
おけるパワーステアリング機構と左のブレーキ操作機構
との連係状態を示す平面及び側面図
【図4】図2におけるパワーステアリング機構付近を図
2の紙面右側から見た背面図
【図5】図2におけるブレーキ操作機構付近を図2の紙
面右側から見た背面図
【図6】右及び左のブレーキ操作機構と右及び左のサイ
ドブレーキ及びサイドブレーキペダルとの連係を示す側
面図
【図7】図6に示す状態からサイドブレーキペダルを踏
み操作した状態を示す側面図
【図8】モード切換機構の正面図
【図9】モード切換機構の横断平面図
【図10】副変速レバー及びクリープ変速レバーを低速
位置に操作している状態での牽制機構の側面図
【図11】牽制機構の横断平面図
【図12】副変速レバー及びクリープ変速レバーの両方
を高速位置に操作した状態での牽制機構の側面図
【図13】前輪変速装置の縦断側面図
【図14】農用トラクタの全体側面図
【図15】農用トラクタの走行の伝動系を示す図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 7 前輪変速装置 21 ステアリング機構 23 カム機構 24,25 第3連係機構 27 サイドブレーキ30 サイドブレーキペダル 29,33,41 第1連係機構29,31,33 第2連係機構 52 連係解除手段 60 牽制手段 M2,M4 走行用の変速装置31a,36a 連れ動作阻止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−463(JP,A) 特開 昭60−4470(JP,A) 特開 昭62−143735(JP,A) 特開 昭62−173373(JP,A) 特開 昭63−162332(JP,A) 特開 昭63−306924(JP,A) 特開 平1−247225(JP,A) 特開 平2−175331(JP,A) 特開 平3−243429(JP,A) 特開 平4−252734(JP,A) 実開 昭58−40471(JP,U) 実開 昭60−13862(JP,U) 実開 昭63−31(JP,U) 実開 平1−87928(JP,U) 実開 平2−148859(JP,U) 特公 昭41−17284(JP,B1) 実公 昭38−2206(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/348 B62D 11/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右及び左の後輪(2)を各々独立に制動
    可能な右及び左のサイドブレーキ(27)を備え、 前輪(1)を左右に操向操作するステアリング機構(2
    1)にカム機構(23)を備えて、前記カム機構(2
    3)と前記右及び左のサイドブレーキ(27)とを、
    連係機構(29),(33),(41)を介して機械
    的に連動連結し、 前記ステアリング機構(21)により前輪(1)が右又
    は左に操向操作されると、前記カム機構(23)及び
    連係機構(29),(33),(41)を介して、前
    記ステアリング機構(21)により前記旋回中心側のサ
    イドブレーキ(27)が制動側に操作されるように構成
    すると共に、前記左右一対のサイドブレーキ(27)と左右一対のサ
    イドブレーキペダル(30)とを第2連係機構(2
    9),(31),(33)を介して機械的に連動連結
    し、 前記右又は左のサイドブレーキペダル(30)が踏み操
    作されると右又は左のサイドブレーキ(27)が制動側
    に操作されるように構成されているとともに前記第1連係機構(29),(33),(41)と前記
    第2連係機構(29),(31),(33)とは、前記
    ステアリング機構(21)及び左右のサイドブレーキペ
    ダル(30)による制動操作力を、ステアリング機構
    (21)及び左右のサイドブレーキペダル(30)側か
    ら前記左右のサイドブレーキ(27)側へは伝達し、か
    つ、ステアリング機構(21)側から左右のサイドブレ
    ーキペダル(30)側、及び左右のサイドブレーキペダ
    ル(30)側からステアリング機構(21)側への伝達
    は阻止する連れ動作阻止手段(31a、36a)を備
    え、 機体の高速走行状態に基づいて、前記ステアリング機構
    (21)による旋回中心側のサイドブレーキ(27)の
    制動側への操作を牽制阻止する牽制手段(60)を備
    え、前記ステアリング機構(21)による旋回中心側のサイ
    ドブレーキ(27)の制動側への操作を、機体の低速走
    行状態においても牽制阻止可能で、人為的に操 作される
    連係解除手段(52)を備えてある 作業車の旋回操作構
    造。
  2. 【請求項2】 右及び左の後輪(2)を各々独立に制動
    可能な右及び左のサイドブレーキ(27)を備え、 前輪(1)を左右に操向操作するステアリング機構(2
    1)にカム機構(23)を備えて、前記カム機構(2
    3)と前記右及び左のサイドブレーキ(27)とを、
    連係機構(29),(33),(41)を介して機械
    的に連動連結し、 前記ステアリング機構(21)により前輪(1)が右又
    は左に操向操作されると、前記カム機構(23)及び
    連係機構(29),(33),(41)を介して、前
    記ステアリング機構(21)により前記旋回中心側のサ
    イドブレーキ(27)が制動側に操作されるように構成
    すると共に、前記左右一対のサイドブレーキ(27)と左右一対のサ
    イドブレーキペダル(30)とを第2連係機構(2
    9),(31),(33)を介して機械的に連動連結
    し、 前記右又は左のサイドブレーキペダル(30)が踏み操
    作されると右又は左のサイドブレーキ(27)が制動側
    に操作されるように構成されているとともに、 前記第1連係機構(29),(33),(41)と前記
    第2連係機構(29),(31),(33)とは、前記
    ステアリング機構(21)及び左右のサイドブレーキペ
    ダル(30)による制動操作力を、ステアリング機構
    (21)及び左右のサイドブレーキペダル(30)側か
    ら前記左右のサイドブレーキ(27)側へは伝達し、か
    つ、ステアリング機構(21)側から左右のサイドブレ
    ーキペダル(30)側、及び左右のサイドブレーキペダ
    ル(30)側からステアリング機構(21)側への伝達
    は阻止する連れ動作阻止手段(31a、36a)を備
    え、 走行用の変速装置(M2),(M4)の高速状態に基づ
    いて、前記ステアリング機構(21)による旋回中心側
    のサイドブレーキ(27)の制動側への操作を牽制阻止
    する牽制手段(60)を備え、前記ステアリング機構(21)による旋回中心側のサイ
    ドブレーキ(27)の制動側への操作を、機体の低速走
    行状態においても牽制阻止可能で、人為的に操作される
    連係解除手段(52)を備えてある 作業車の旋回操作構
    造。
  3. 【請求項3】 前輪(1)と後輪(2)とが略同じ速度
    で駆動される標準状 態、及び前輪(1)が後輪(2)よ
    りも高速で駆動される増速状態に操作自在な前輪変速装
    置(7)を備え、 前輪(1)を左右に操向操作するステアリング機構(2
    1)にカム機構(23)を備えて、前記カム機構(2
    3)と前記前輪変速装置(7)とを、第3連係機構(2
    4),(25)を介して機械的に連動連結し、 前記ステアリング機構(21)により前輪(1)が右又
    は左に操向操作されると、前記カム機構(23)及び第
    3連係機構(24),(25)を介して、前記ステアリ
    ング機構(21)により前記前輪変速装置(7)が標準
    状態から増速状態に操作されるように構成すると共に、 右及び左の後輪(2)を各々独立に制動可能な右及び左
    のサイドブレーキ(27)を備えて、前記カム機構(2
    3)と前記右及び左のサイドブレーキ(27)とを、第
    1連係機構(29),(33),(41)を介して機械
    的に連動連結し、 前記ステアリング機構(21)により前輪(1)が右又
    は左に操向操作されると、前記カム機構(23)及び第
    1連係機構(29),(33),(41)を介して、前
    記ステアリング機構(21)により前記旋回中心側のサ
    イドブレーキ(27)が制動側に操作されるように構成
    して、 前記左右一対のサイドブレーキ(27)と左右一対のサ
    イドブレーキペダル(30)とを第2連係機構(2
    9),(31),(33)を介して機械的に連動連結
    し、 前記右又は左のサイドブレーキペダル(30)が踏み操
    作されると右又は左のサイドブレーキ(27)が制動側
    に操作されるように構成されているとともに、 前記第1連係機構(29),(33),(41)と前記
    第2連係機構(29),(31),(33)とは、前記
    ステアリング機構(21)及び左右のサイドブレーキペ
    ダル(30)による制動操作力を、ステアリング機構
    (21)及び左右のサイドブレーキペダル(30)側か
    ら前記左右のサイドブレーキ(27)側へは伝達し、か
    つ、ステアリング機構(21)側から左右のサイドブレ
    ーキペダル(30)側、及び左右のサイドブレーキペダ
    ル(30)側からステアリング機構(21)側への伝達
    は阻止する連れ動作阻止手段(31a、36a)を備
    え、 機体の高速状態に基づいて、前記ステアリング機構(2
    1)による旋回中心側のサイドブレーキ(27)の制動
    側への操作を牽制阻止する牽制手段(60)を備え、 前記ステアリング機構(21)による旋回中心側のサイ
    ドブレーキ(27)の制動側への切換操作を、機体の低
    速走行状態においても牽制阻止可能で、人為的に操作さ
    れる連係解除手段(52)を備えてある 作業車の旋回操
    作構造。
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