JPH081957Y2 - 移動農機の走行装置 - Google Patents

移動農機の走行装置

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JPH081957Y2
JPH081957Y2 JP1988156753U JP15675388U JPH081957Y2 JP H081957 Y2 JPH081957 Y2 JP H081957Y2 JP 1988156753 U JP1988156753 U JP 1988156753U JP 15675388 U JP15675388 U JP 15675388U JP H081957 Y2 JPH081957 Y2 JP H081957Y2
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turning
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司 清水
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はトラクタなどの後輪の差動を行うデフ機構に
デフロック装置を備えた移動農機の走行装置に関する。
「従来の技術」 従来、特開昭61-285134号公報、並びに特開昭61-1914
30号公報に示す如く、所定以上の操舵角での旋回または
所定以上の走行速度のときに前記デフ機構のデフロック
を自動的に解除させる技術があった。
「考案が解決しようとする課題」 前記従来技術は、操向ハンドルが所定角以上に操作さ
れたとき、または高速走行に変速されたとき、デフ機構
のデフロックが解除されるが、例えば圃場の枕地で方向
転換する前、または圃場への出入時など、操向ハンドル
が略直進位置で、低速走行状態で移動している状態で、
約180度または90度走行方向を変更する場合、先ず左右
ブレーキペダルのいずれか旋回内側の一方だけを踏んで
旋回内側の後輪を制動する操作を行い、その後に操向ハ
ンドルの前輪操舵操作が行われるから、デフロック状態
で駆動されている左右後輪の両方が左右ブレーキペダル
のいずれか一方の操作によって制動されることになり、
そのため旋回時に左右ブレーキペダルの一方を踏んでか
ら操向ハンドル操作によってデフロックが解除されるま
での間、エンジンが過負荷運転され、エンジンが過負荷
によって停止する不具合があり、またクラッチ板並びに
ブレーキシューが損傷する不具合がある。そこで、前記
ような低速走行で旋回するとき、操向ハンドルを操作し
た後で旋回内側のブレーキペダルを踏む必要があるが、
左右後輪のデフロック状態の駆動によって方向転換途中
の前輪が直進方向に押され、前輪の泥押しによって枕地
を乱し易く、また旋回半径の縮小を容易に行い得ない等
の問題があった。
「課題を解決するための手段」 然るに、本考案は、後輪のデフ機構のデフロックを解
除するデフロック解除部材と、操向ハンドル旋回操作を
検出する操舵センサと、変速レバーの高速操作を検出す
る走行速度センサを備え、所定以上の操舵角での旋回ま
たは所定以上の走行速度のときに前記デフ機構のデフロ
ックを自動的に解除させる移動農機の走行装置におい
て、左右一対の後輪を各別に制動させる左右ブレーキペ
ダルの制動動作を各別に検出させる左右制動センサを設
け、左右ブレーキペダルのいずれか一方だけを制動動作
させたときに前記デフ機構のデフロックが自動的に解除
されるように左右制動センサを前記デフロック解除部材
に連結させたことを特徴とする。
「作用」 従って、左右ブレーキペダルの一方によって片側の後
輪を制動するときにデフ機構のデフロックを自動的に解
除するから、低速直進状態で旋回するとき、旋回前にデ
フロックが解除され、ブレーキペダルの一方の操作によ
って両方の後輪が制動されるのを防止し得、圃場の枕地
での方向転換並びに圃場への出入などの作業における操
作の簡略化並びに安全性の向上などを従来よりも容易に
図り得るものである。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図は要部の平面説明図、第2図は全体の側面図であ
り、移動農機であるトラクタ(1)の後部にロータリ耕
耘作業機(2)を装備するもので、エンジン(3)及び
クラッチケース(4)及びミッションケース(5)を一
体連設してトラクタ機体を構成し、該機体の前後部に走
行用前後輪(6)(7)を配設すると共に、運転席
(8)及び操向部材である操向ハンドル(9)を備え、
機体後部に三点リンク機構(10)及び油圧リフト(11)
のリフトアーム(12)などを介し耕耘ロータリ(13)を
有する前記作業機(2)を昇降自在に連結させている。
前記ミッションケース(5)は主変速部(5a)に主変
速レバー(14)を、また副変速部(5b)に低高速二段の
切換えを行う走行変速部材である副変速レバー(15)を
備え、該ケース(5)の出力軸(16)にデフ機構(17)
及び左右ファイナルギヤ(18)(19)を介して左右後輪
(7)の車軸(7a)をそれぞれ連動連結させている。
前記デフ機構(17)は、前記出力軸(16)に取付ける
ドライブピニオンギヤ(20)と、該ピニオンギヤ(20)
に噛合せて左中間軸(21)に遊転軸支させるドライブサ
イドギヤ(22)と、該サイドギヤ(22)の右側に固設し
て右中間軸(23)に遊転軸支させるデフケース(24)
と、該デフケース(24)に軸(25)を介して回転自在に
軸支して左右中間軸(21)(23)の各デフサイドギヤ
(26)(26)に噛合せる一対のデフピニオンギヤ(27)
(27)と、前記デフケース(24)と右中間軸(21)とを
一体連結するデフロック装置(28)とを備え、機体旋回
時などに左右車輪(7)(7)の差動を行うように構成
している。
前記デフロック装置(28)は、前記右中間軸(23)に
スプライン嵌合してデフケース(24)に一体結合する爪
クラッチ(29)と、該爪クラッチ(29)の切動作を行う
デフロック解除部材であるデフロック解除レバー(30)
と、該レバー(30)に連結させて爪クラッチ(29)の切
操作を行うデフロック解除ソレノイド(31)とを備え、
常時はデフ機構(17)をデフロック状態とさせて左右車
輪(7)(7)を同速度回転させると共に、旋回時など
にあっては前記ソレノイド(31)を励磁して爪クラッチ
(29)を切とする場合デフロックを解除させて差動を可
能とさせるように構成している。
また、前記左右中間軸(21)(23)には左右サイドブ
レーキ(32)(33)を備えると共に、該ブレーキ(32)
(33)を操作する操向部材である左右ブレーキペダル
(34)(35)を運転席(8))位置に備え、左右ブレー
キペダル(34)(35)の踏み込み操作を該ペダル(34)
(35)位置近傍のブレーキスイッチ(36)(37)により
検知するように構成している。さらに、前記副変速レバ
ー(15)位置には該レバー(15)の高速側切換えを検知
する高速スイッチ(38)を備えると共に、前記操向ハン
ドル(9)のステアリングボックス(39)に該ハンドル
(9)の左右所定角度(10〜15°)操舵を検知する操舵
スイッチ(40)を備えている。
第3図に示す如く、電源(41)に接続するメーンスイ
ッチ(42)と前記ソレノイド(31)の接続回路間に、前
記操舵スイッチ(40)の常開接点(40a)と、前記高速
スイッチ(38)の常開接点(38a)と、前記ブレーキス
イッチ(36)(37)の常開及び常閉接点(36a)(37b)
と、前記ブレーキスイッチ(36)(37)の常閉及び常開
接点(36b)(37a)とをそれぞれ並回路に介設して、前
記ハンドル(9)が左右に所定角度操舵されたとき、或
いは前記副変速レバー(15)が高速側に切換えられてい
るとき、或いは前記左右ブレーキペダル(34)(35)の
何れか一方のみが踏み込み操作されているとき、前記ソ
レノイド(31)を励磁して前記デフロック装置(28)に
よるデフロックを解除させ、デフ機構(17)を作動させ
るように構成している。
上記から明らかなように、後輪(7)のデフ機構(1
7)のデフロックを解除するデフロック解除部材である
デフロック解除ソレノイド(31)と、操向ハンドル
(9)旋回操作を検出する操舵センサである操舵スイッ
チ(40)と、変速レバー(15)の高速操作を検出する走
行速度センサである高速スイッチ(38)を備え、所定以
上の操舵角での旋回または所定以上の走行速度のときに
前記デフ機構(17)のデフロックを自動的に解除させる
移動農機の走行装置において、左右一対の後輪(7)
(7)を各別に制動させる左右ブレーキペダル(34)
(35)の制動動作を各別に検出させる左右制動センサで
あるブレーキスイッチ(36)(37)を設け、左右ブレー
キペダル(34)(35)のいずれか一方だけを制動動作さ
せたときに前記デフ機構(17)のデフロックが自動的に
解除されるように左右ブレーキスイッチ(36)(37)を
前記デフロック解除ソレノイド(31)に連結させ、左右
ブレーキペダル(34)(35)の一方によって片側の後輪
(7)を制動するときにデフ機構(17)のデフロックを
自動的に解除するように構成している。
本実施例は上記の如く構成するものにして、常時は後
輪(7)(7)をデフロック状態に保持して湿田など牽
引力を必要とする作業条件下にあっては従来の如くデフ
ロックペダルを操作する手間の煩わしさもなく、そのま
ま作業に突入できると共に、作業中前記ハンドル(9)
が左右に所定角度操舵されて或いは左右ブレーキペダル
(34)(35)の何れか一方が踏み込み操作されて機体が
旋回するような条件下のとき、或いは副変速レバー(1
5)が高速側に切換わっている高速走行条件下のとき、
各スイッチ(40)・(36)(37)・(38)がこれを検知
してソレノイド(31)を励磁し前記デフロック装置(2
8)におけるデフロックを自動解除させて機体のスムー
ズにして安全な旋回や高速走行を可能とさせるものであ
る。
第4図は前記デフロック解除レバー(30)に左右ブレ
ーキペダル(34)(35)をリンク機構(43)を介し機械
的に連結させるようにしたもので、前記ペダル(34)
(35)の基端アーム(34a)(35a)に、各リンク(44)
(45)を介して中央ガイド軸(46)をガイド溝(47)に
案内する単一の可動板(48)を連結させている。前記可
動板(48)は中央ガイド軸(46)を中心として両側に等
間隔でリンク(44)(45)の枢支軸(44a)(45a)を連
結し、前記解除レバー(30)に長孔(49)を係合させる
解除操作板(50)に、前記可動板(48)の両側端をワイ
ヤ(51)(52)を介して連結させて、左右ブレーキペダ
ル(34)或いは(35)の何れか一方を踏み込み操作する
とき、静止側となる他方のペダル(35)或いは(34)の
枢支軸(45a)或いは(44a)を揺動支点として可動板
(48)を揺動させ、ワイヤ(51)或いは(52)を最大量
引張って操作板(50)をバネ(53)に抗し距離(l1)移
動させ解除レバー(30)を同図仮想線位置まで移動変化
させる状態とさせてデフロックの解除を行う一方、左右
ブレーキペダル(34)(35)の何れもが踏み込み操作さ
れるとき、可動板(48)を平行移動させ、各ワイヤ(5
1)(52)の引張量を前記長孔(49)寸法分とする距離
(l2)操作板(50)を引張って、デフロックの解除が行
われることのないように構成したものである。
「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、後輪(7)
のデフ機構(17)のデフロックを解除するデフロック解
除部材(31)と、操向ハンドル(9)旋回操作を検出す
る操舵センサ(40)と、変速レバー(15)の高速操作を
検出する走行速度センサ(38)を備え、所定以上の操舵
角での旋回または所定以上の走行速度のときに前記デフ
機構(17)のデフロックを自動的に解除させる移動農機
の走行装置において、左右一対の後輪(7)(7)を各
別に制動させる左右ブレーキペダル(34)(35)の制動
動作を各別に検出させる左右制動センサ(36)(37)を
設け、左右ブレーキペダル(34)(35)のいずれか一方
だけを制動動作させたときに前記デフ機構(17)のデフ
ロックが自動的に解除されるように左右制動センサ(3
6)(37)を前記デフロック解除部材(31)に連結させ
たもので、左右ブレーキペダル(34)(35)の一方によ
って片側の後輪(7)を制動するときにデフ機構(17)
のデフロックを自動的に解除するから、低速直進状態で
旋回するとき、旋回前にデフロックが解除され、ブレー
キペダル(34)(35)の一方の操作によって両方の後輪
(7)(7)が制動されるのを防止でき、圃場の枕地で
の方向転換並びに圃場への出入などの作業における操作
の簡略化並びに安全性の向上などを従来よりも容易に図
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は要部の平面説明図、第2図は全体の側面図、第
3図は電気回路図、第4図は他の変形構造例を示す説明
図である。 (7)……後輪 (9)……ハンドル(操向部材) (15)……副変速レバー(走行変速部材) (17)……デフ機構 (28)……デフロック装置 (30)……デフロック解除レバー(解除部材) (34)(35)……ブレーキペダル(操向部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】後輪(7)のデフ機構(17)のデフロック
    を解除するデフロック解除部材(31)と、操向ハンドル
    (9)旋回操作を検出する操舵センサ(40)と、変速レ
    バー(15)の高速操作を検出する走行速度センサ(38)
    を備え、所定以上の操舵角での旋回または所定以上の走
    行速度のときに前記デフ機構(17)のデフロックを自動
    的に解除させる移動農機の走行装置において、左右一対
    の後輪(7)(7)を各別に制動させる左右ブレーキペ
    ダル(34)(35)の制動動作を各別に検出させる左右制
    動センサ(36)(37)を設け、左右ブレーキペダル(3
    4)(35)のいずれか一方だけを制動動作させたときに
    前記デフ機構(17)のデフロックが自動的に解除される
    ように左右制動センサ(36)(37)を前記デフロック解
    除部材(31)に連結させたことを特徴とする移動農機の
    走行装置。
JP1988156753U 1988-11-30 1988-11-30 移動農機の走行装置 Expired - Lifetime JPH081957Y2 (ja)

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JPH0276525U JPH0276525U (ja) 1990-06-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61191430A (ja) * 1985-02-18 1986-08-26 Iseki & Co Ltd 走行車体のデフロツク解除装置
JPS61285134A (ja) * 1985-06-12 1986-12-15 Kubota Ltd 車輌の動力伝達装置

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