JP3847129B2 - 作業車の操作構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は作業車において、機体の操向操作、機体の停止及び発進操作の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業車では、機体に備えられた運転部に操縦者が乗り、運転部に備えられた操縦ハンドルや操縦レバーを操作することによって、機体の操向操作を行う。同様に、運転部に備えられた走行用のクラッチペダルやブレーキペダルを踏み操作することによって、機体の停止及び発進操作を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
農用のコンバインや乗用型田植機では畦を乗り越えて圃場に入ったり出たりするので、畦を乗り越える際に機体が前後に大きく傾斜することがある。これにより、操縦者が運転部ではなく地上から機体の操向操作、機体の停止及び発進操作が行えるようにしたいと言う要望がある。
本発明は作業車の操作構造において、操縦者が運転部ではなく地上から機体の操向操作、機体の停止及び発進操作が適切に行えるように構成することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、エンジンの動力を伝動及び遮断する走行用のクラッチと、サイドクラッチを入り切りすることにより機体の操向を行うステアリング機構とを備え、地上から操作自在な操作レバーを機体の前部に備えており、操作レバーを上下方向及び横方向に操作自在に構成している。これにより、請求項1の特徴によると、操縦者が運転部ではなく地上から操作レバーを操作することができるのであり、操作レバーを横方向に操作すれば、操作レバーにより左右のサイドクラッチを入り切りするステアリング機構が操作されて操作レバーの操作方向に機体の向きが変わる。
【0005】
この場合、請求項1の特徴によると、操作レバーを横方向に操作すれば、操作レバーの操作方向に対応した側のサイドクラッチが切れて操作レバーの操作方向に機体の向き変わるように構成されており、操作レバーの横方向の操作方向(例えば操作レバーが機体の前部から前方に延出されていると、操作レバーの操作方向は左右方向になると考えられ、例えば操作レバーが機体の前部から横方向に延出されていると、操作レバーの操作方向は前後方向になると考えられる)が、機体が向きを変える方向に対応している。
【0006】
[II]
請求項1の特徴によると、操作レバーを上下方向に操作すれば、操作レバーにより走行用の主クラッチが伝動側及び遮断側に操作されて、機体が停止及び発進する。
この場合、請求項1の特徴によると、前項[I]に記載のように機体の向きを変える為の操作レバーの操作方向を横方向に設定しているのに対し、機体を停止及び発進させる為の操作レバーの操作方向を上下方向に設定しており、横方向及び上下方向が大きく異なるものになっているので、例えば操縦者が操作レバーを横方向に操作しようと思いながら上下方向に操作してしまうと言うような誤操作が生じ難い。
【0007】
[III]
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項2の特徴によると、操作レバーの上下方向の操作により走行用の主クラッチが遮断側に操作されると、走行用のブレーキが制動側に操作され、操作レバーの上下方向の操作により前記主クラッチが伝動側に操作されると、走行用のブレーキが解除側に操作されるように構成している。
これにより、請求項2の特徴によると、操作レバーの上下方向の操作により走行用の主クラッチを遮断側に操作して機体を停止させる場合、走行用のブレーキが制動側に操作されるので、機体の停止が確実なものとなる。
【0008】
[IV]
請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に前項[I][II][III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項3の特徴によると、走行用の主クラッチが遮断側に操作される位置に操作レバーを保持可能な保持手段を備えているので、走行用の主クラッチが遮断側に操作される位置に操作レバーを操作して保持しておくことにより、操作レバーにより機体を停止させた状態(主クラッチが遮断側に操作された状態)(主クラッチが遮断側に操作され且つブレーキが制動側に操作された状態)で、操作レバーから手を離しても、機体の停止が維持される。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に示すように、右及び左のクローラ式の走行装置1で支持された機体の前部に、刈取部2が昇降駆動自在に備えられ、機体の前部右側に運転部3が備えられており、機体の後部に脱穀装置4及び袋詰め装置5が備えられて、作業車の一例であるコンバインが構成されている。
【0010】
次に、ミッションケース8及び伝動系について説明する。
図3に示すように、エンジン6の動力が伝動ベルト7を介してミッションケース8の入力軸9に伝達され、ベベルギヤ機構10を介して伝動軸11に伝達されて、伝動軸11の動力が伝動ベルト13を介して刈取部2に伝達されており、伝動ベルト7に対して、テンションクラッチ型式の主クラッチ12が構成されている。
【0011】
図3に示すように、シフトギヤ14が伝動軸11にスプライン構造により一体回転及びスライド自在に外嵌されており、3速ギヤ15が伝動軸11に相対回転自在に外嵌されている。伝動軸19に伝動ギヤ20,21、2速ギヤ16及び1速ギヤ17が固定されており、伝動ギヤ20が3速ギヤ15に咬合し、伝動ギヤ21が後進ギヤ18に咬合している。これにより、シフトギヤ14をスライド操作して、1速ギヤ17、2速ギヤ16、3速ギヤ15及び後進ギヤ18に咬合させることにより、伝動軸11の動力が前進3段及び後進1段に変速されて伝動軸19に伝達される。
【0012】
図3に示すように、支持軸22に伝動ギヤ23が相対回転自在に外嵌され、伝動ギヤ23が2速ギヤ16に咬合している。右及び左のサイドギヤ24が支持軸22に相対回転及びスライド自在に外嵌されており、右及び左の走行装置1に動力を伝達する右及び左の伝動ギヤ25に、右及び左のサイドギヤ24がスライドに関係なく常時咬合している。ミッションケース8の内面に咬合部26が固定されており、右及び左のサイドギヤ24を伝動ギヤ23に付勢するバネ27が備えられている。これにより、伝動ギヤ23と右及び左のサイドギヤ24との間に右及び左のサイドクラッチ28が構成され、右及び左のサイドギヤ24と咬合部26との間に右及び左のサイドブレーキ29が構成されている。
【0013】
次に、運転部3及び操縦レバー35について説明する。
図1及び図2に示すように、エンジン6を覆うボンネット30、ボンネット30の上部に備えられた運転席31、フロア32及び操縦塔33等を備えて運転部3が構成されている。操縦塔33は長方形状の箱状に構成され、ボンネット30及びフロア32よりも充分に横幅の狭いものに構成されており、フロア32の前端に配置されている。固定のハンドル34及び操縦レバー35が操縦塔33に備えられている。
【0014】
図3に示すように、右及び左のサイドギヤ24をスライド操作する右及び左のスライドアーム38が、ミッションケース8の内部に備えられている。図6及び図7に示すように、右及び左のスライドアーム38を支持する支持軸44が、ミッションケース8の外部に突出して、ミッションケース8の外部において右及び左の支持軸44に、正面視L字状の操作アーム45が固定されている。
【0015】
図4(イ)(ロ)に示すように、左右方向の横軸芯P1周りに操作軸36が操縦塔33に回転自在に支持され、操作軸36の前後方向の軸芯P2周りに、天秤状の操作アーム37が揺動自在に支持されており、操作アーム37に操縦レバー35が固定されている。操作アーム37の右及び左の長孔37aと右及び左の操作アーム45とに亘って、右及び左のワイヤ39が接続されている。操作軸36に操作アーム40が固定されており、刈取部2を昇降駆動する昇降機構(図示せず)と、操作アーム40の前及び後の長孔40aとに亘って、前及び後のワイヤ41が接続されている。
【0016】
以上の構造によって、操縦レバー35は中立位置から前後左右に操作自在に構成されており、操縦レバー35を後方向の上昇位置Uに操作すると、昇降機構により刈取部2が上昇駆動され、操縦レバー35を前方向の下降位置Dに操作すると、昇降機構により刈取部2が下降駆動される。
【0017】
操縦レバー35を中立位置に操作していると、図3に示すように右及び左のサイドギヤ24が伝動ギヤ23に咬合し、動力が右及び左の走行装置1に伝達されて、機体は直進している(右及び左のサイドクラッチ28が伝動側に操作された状態)。操縦レバー35を中立位置から右方向の右第1旋回位置R1に操作すると、右のワイヤ39、操作アーム45及びスライドアーム38により、右のサイドギヤ24がスライド操作されて伝動ギヤ23から離間する。これにより、右の走行装置1への動力が遮断されて(右のサイドクラッチ28が遮断側に操作された状態)、機体は緩やかに右に向きを変える。
【0018】
操縦レバー35を右第1旋回位置R1から右第2旋回位置R2に操作すると、右のワイヤ39、操作アーム45及びスライドアーム38により、右のサイドギヤ24がさらにスライド操作されて咬合部26に咬合する。これにより、右の走行装置1が停止し(右のサイドブレーキ29が制動側に操作された状態)、機体は右に信地旋回する。操縦レバー35を中立位置から左方向の左第1旋回位置L1に操作すると、前述と同様に左のサイドクラッチ28が遮断側に操作された状態となり、機体は緩やかに左に向きを変えるのであり、操縦レバー35を左第2旋回位置L2に操作すると、前述と同様に左のサイドブレーキ29が制動側に操作された状態となり、機体は左に信地旋回する。
【0019】
次に、ブレーキペダル42について説明する。
図5及び図6に示すように、操作軸43がフロア32の下側のブラケット47,48に左右方向の横軸芯P3周りに回転自在に支持されて、操作軸43の端部にブレーキペダル42が備えられており、操作軸43及びブレーキペダル42を図5の紙面反時計方向側に付勢する戻しバネ(図示せず)が備えられている。図1及び図2に示すように、操縦塔33の右横側にブレーキペダル42が配置されている。
【0020】
図6及び図7に示すように、右の支持軸44に天秤アーム51が独立に揺動自在に外嵌されて、天秤アーム51と操作軸43とに亘ってバネ50が接続されている。図8(イ)に示すように、右及び左の操作アーム45からアーム45aが延出されて、右及び左のアーム45aが前後に重なるように並ぶ状態となっており、天秤アーム51に固定されたピン51aが右及び左のアーム45aの上方に位置している。図5及び図6に示すように、操作軸43に固定された操作アーム43aと、主クラッチ12(図3参照)とが、ワイヤ49を介して接続されている。
【0021】
図5の実線に示す状態及び図6に示す状態は、ブレーキペダル42を踏み操作していない状態であり、主クラッチ12が伝動側に操作されている状態である。次にブレーキペダル42を踏み操作すると、ワイヤ49が引き操作されて、主クラッチ12が遮断側に操作される。これに伴い操作軸43によりバネ50が引き上げられ、天秤アーム51が右の支持軸44周りに図6の紙面反時計方向に揺動する。
【0022】
これにより、図8(イ)から図8(ロ)に示すように、天秤アーム51のピン51aにより右及び左のアーム45aが下方に押し下げられ、右及び左の操作アーム45、右及び左のスライドアーム38により、図3に示す右及び左のサイドギヤ24が咬合部26に咬合するまでスライド操作される。これにより、右及び左のサイドブレーキ29が制動側に操作された状態となって機体が停止する。
【0023】
図5及び図6に示すように、フック状のロックレバー54が操縦塔33の右前部に横軸芯P4周りに揺動自在に支持されている。これにより、図5の二点鎖線に示すようにブレーキペダル42を踏み操作した状態で、ロックレバー54を横軸芯P4周りに図5の紙面反時計方向に操作し、ブレーキペダル42のピン42aにロックレバー54を係合させることにより、ブレーキペダル42を踏み込み位置(主クラッチ12が遮断側に操作され、右及び左のサイドブレーキ29が制動側に操作された状態)に保持することができる。
【0024】
ブレーキペダル42を踏み操作している状態からブレーキペダル42から足を離すか、又はロックレバー54の係合を外すと、戻しバネ(図示せず)によりブレーキペダル42が戻る。これにより、図3に示すバネ27により右及び左のサイドギヤ24がスライド操作されて咬合部26から離間し、伝動ギヤ23に咬合するのであり、主クラッチ12が伝動側に操作される。
【0025】
図5,6,7に示すように、ブラケット47にリミットスイッチ52が備えられており、図5に二点鎖線に示すようにブレーキペダル42の踏み込み位置で、操作軸43の操作アーム43aに固定された板バネ53が、リミットスイッチ52に接触するように構成されている。これにより、ブレーキペダル42が踏み込み位置にある場合にのみ、エンジン6の始動が行えるように構成されている。
【0026】
次に、ブレーキペダル42に備えられた操作レバー46について説明する。
図5,6,7に示すように、操作レバー46がブレーキペダル42の縦軸芯P5周りに横方向に揺動自在に支持されて、操作レバー46が前方斜め上方に延出されている。ブレーキペダル42に対して操作レバー46が横方向に操作自在であり、操作レバー46を上下方向に操作すると、ブレーキペダル42も一緒に上下方向に操作される。操作レバー46の基部に操作アーム46aが固定されており、右及び左の操作アーム45と操作アーム46aとに亘って、ワイヤ55が接続されている。
【0027】
以上の構造により、図5及び図7に示す状態は操作レバー46を走行位置ONに操作している状態であり、操作レバー46の走行位置ONはクラッチペダル42が踏み操作されていない状態と同じである。操作レバー46を走行位置ONに操作している状態において、図3に示すように右及び左のサイドギヤ24が伝動ギヤ23に咬合し、動力が右及び左の走行装置1に伝達されて、機体は直進している(右及び左のサイドクラッチ28が伝動側に操作された状態)。
【0028】
操作レバー46を走行位置ONに操作している状態において、操作レバー46を右旋回位置R3に操作すると、操作アーム46aにより右のワイヤ55が引き操作されて、右の操作アーム45及び右のスライドアーム38により、右のサイドギヤ24がスライド操作されて伝動ギヤ23から離間する。これにより、右の走行装置1への動力が遮断されて(右のサイドクラッチ28が遮断側に操作された状態)、機体は緩やかに右に向きを変える。操作レバー46を走行位置ONに操作している状態において、操作レバー46を左旋回位置L3に操作すると、操作アーム46aにより左のワイヤ55が引き操作されて、左の操作アーム45及び左のスライドアーム38により、左のサイドギヤ24がスライド操作されて伝動ギヤ23から離間する。これにより、左の走行装置1への動力が遮断されて(左のサイドクラッチ28が遮断側に操作された状態)、機体は緩やかに左に向きを変える。
【0029】
操作レバー46を走行位置ONに操作している状態において、操作レバー46を右旋回位置R3から右旋回位置R4に操作すると、操作アーム46aにより右のワイヤ55が引き操作されて、右の操作アーム45及び右のスライドアーム38により、右のサイドギヤ24がさらにスライド操作されて咬合部26に咬合する。これにより、右の走行装置1が停止し(右のサイドブレーキ29が制動側に操作された状態)、機体は右に信地旋回する。操作レバー46を走行位置ONに操作している状態において、操作レバー46を左旋回位置L3から左旋回位置L4に操作すると、操作アーム46aにより左のワイヤ55が引き操作されて、左の操作アーム45及び左のスライドアーム38により、左のサイドギヤ24がさらにスライド操作されて咬合部26に咬合する。これにより、左の走行装置1が停止し(左のサイドブレーキ29が制動側に操作された状態)、機体は左に信地旋回する。
【0030】
図5の二点鎖線に示すように操作レバー46を停止位置OFFに操作すると、操作レバー46と一緒にブレーキペダル42が踏み操作された状態となる。これにより、前述と同様にワイヤ49が引き操作されて、主クラッチ12が遮断側に操作され、バネ50及び天秤アーム51により、右及び左のアーム45aが下方に押し下げられ、右及び左の操作アーム45、右及び左のスライドアーム38により、右及び左のサイドギヤ24が咬合部26に咬合するまでスライド操作される。これにより、右及び左のサイドブレーキ29が制動側に操作された状態となって機体が停止する。
【0031】
操作レバー46を停止位置OFFに操作した状態(ブレーキペダル42が踏み操作された状態)において、前述のようにロックレバー54を横軸芯P4周りに図5の紙面反時計方向に操作し、ブレーキペダル42のピン42aにロックレバー54を係合させることにより、操作レバー46を停止位置OFF(ブレーキペダル42の踏み込み位置)(主クラッチ12が遮断側に操作され、右及び左のサイドブレーキ29が制動側に操作された状態)に保持することができる。
操作レバー46を停止位置OFFに操作した状態で、操作レバー46を右及び左旋回位置R3,R4,L3,L4に操作することは可能であるが、右及び左のワイヤ55が弛むだけで、右及び左のサイドギヤ24がスライド操作されることはない。
【0032】
操作レバー46を停止位置OFFに操作した状態において、ロックレバー54の係合を外すか、又は操作レバー46から手を離すと、戻しバネ(図示せず)により操作レバー46が走行位置ONに戻る(ブレーキペダル42が戻る)。これにより、図3に示すバネ27により右及び左のサイドギヤ24がスライド操作されて咬合部26から離間し、伝動ギヤ23に咬合するのであり、主クラッチ12が伝動側に操作される。
【0033】
[発明の実施の別形態]
前述の[発明の実施の形態]において、操作レバー46をブレーキペダル42に備えずに別の部分に備えるように構成して、ブレーキペダル42の踏み操作と操作レバー46の上下方向及び横方向の操作とが、各々独立に行えるように構成してもよい。
【0034】
前述の[発明の実施の形態]において、操作レバー46を右及び左旋回位置R3,L3に操作することはできるが、操作レバー46を右及び左旋回位置R3,L3を越えて右及び左旋回位置R4,L4に操作することができないように構成してもよい(操作レバー46を横方向に操作することにより、右及び左のサイドクラッチ28が遮断側に操作された状態を現出させることはできるが、右及び左のサイドブレーキ29が制動側に操作された状態を現出させることはできない構成)。
【0035】
操作レバー46を前方斜め上方ではなく、フロア32から右横方向に延出するように構成してもよい。このように構成すると、操作レバー46の前方に左旋回位置L3,L4が配置され、操作レバー46の後方に右旋回位置R3,R4が配置される。
本発明は、右及び左のクローラ式の走行装置1を備えたコンバインばかりではなく、右及び左の前輪(図示せず)、右及び左の後輪(図示せず)を備えた農用トラクタや乗用型田植機にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、地上から操作自在な操作レバーを機体の前部に備えて、操縦者が運転部ではなく地上から操作レバーを横方向及び上下方向に操作することにより、機体の操向操作、機体の停止及び発進操作が行えるようになり、作業車の作業性を良いものにすることができた。
【0037】
請求項1の特徴によると、操作レバーの横方向の操作方向と、機体が向きを変える方向とが対応しており、操縦者が操作レバーを横方向に操作した際に操縦者が違和感を感じることなく機体の向きが変わるので、違和感を感じることによる操縦者の誤操作を防止することができた。
請求項1の特徴によると、機体の向きを変える為の操作レバーの操作方向(横方向)と、機体を停止及び発進させる為の操作レバーの操作方向(上下方向)とが、大きく異なるものとなっているので、例えば操縦者が操作レバーを横方向に操作しようと思いながら上下方向に操作してしまうと言うような誤操作が生じ難い状態となっており、作業車の作業性を良いものにすることができた。
【0038】
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項2の特徴によると、操作レバーを上下方向に操作して走行用の主クラッチを遮断側に操作して機体を停止させる場合に、走行用のブレーキが制動側に操作されるので、機体の停止が確実なものとなって、作業車の作業性を良いものにすることができた。
【0039】
請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項3の特徴によると、走行用の主クラッチが遮断側に操作される位置に操作レバーを保持可能な保持手段を備えており、操作レバーにより機体を停止させた状態で、操作レバーから手を離しても機体の停止が維持されるので、操縦者が機体から離れることが可能になって、作業車の作業性を良いものにすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの全体側面図
【図2】 コンバインの全体平面図
【図3】 ミッションケースの伝動系を示す概略図
【図4】 操縦塔及び操縦レバーの付近の縦断正面図及び縦断側面図
【図5】 ブレーキペダル及び操作レバーの付近の側面図
【図6】 ブレーキペダル及び操作レバーの付近の背面図
【図7】 ブレーキペダル及び操作レバーの付近の平面図
【図8】 ブレーキペダルを踏み操作した状態での操作アームの付近の正面図
【符号の説明】
6 エンジン
12 走行用の主クラッチ
28 サイドクラッチ
29 走行用のブレーキ
45 ステアリング機構
46 操作レバー
54 保持手段
Claims (3)
- エンジンの動力を伝動及び遮断する走行用の主クラッチと、左右のサイドクラッチを入り切りすることにより機体の操向を行うステアリング機構とを備え、
地上から操作自在な操作レバーを機体の前部に備えて、前記操作レバーを上下方向及び横方向に操作自在に構成すると共に、
前記操作レバーを上下方向に操作すると前記走行用の主クラッチが伝動側及び遮断側に操作され、前記操作レバーを横方向に操作すると操作レバーの操作方向に機体の向きが変わるように、前記操作レバーと前記走行用の主クラッチ及び前記ステアリング機構とを連係してある作業車の操作構造。 - 前記操作レバーの上下方向の操作により前記走行用の主クラッチが遮断側に操作されると走行用のブレーキが制動側に操作され、前記操作レバーの上下方向の操作により前記走行用の主クラッチが伝動側に操作されると走行用のブレーキが解除側に操作されるように構成してある請求項1に記載の作業車の操作構造。
- 前記走行用の主クラッチが遮断側に操作される位置に前記操作レバーを保持可能な保持手段を備えてある請求項1又は2に記載の作業車の操作構造。
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