JP2001275416A - 水田作業機 - Google Patents

水田作業機

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JP2001275416A
JP2001275416A JP2000095545A JP2000095545A JP2001275416A JP 2001275416 A JP2001275416 A JP 2001275416A JP 2000095545 A JP2000095545 A JP 2000095545A JP 2000095545 A JP2000095545 A JP 2000095545A JP 2001275416 A JP2001275416 A JP 2001275416A
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Tomio Tanaka
富穂 田中
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枕地旋回で作業走行経路を移行する場合や作
業走行中に機体を後進させる必要が生じた場合に要する
操作の容易化を図れるようにする。 【解決手段】 走行機体1の後部に、油圧シリンダ2の
作動で昇降揺動するリンク機構3を介して作業装置4を
昇降自在に連結した水田作業機において、前進操作域F
と後進操作域Rとに亘って操作される主変速レバー81
に、油圧シリンダ2に対する作動油の流動状態を切り換
える切換弁128に連係された操作具122を装備し、
該操作具122の操作で、作業装置4を所定の作業高さ
位置まで下降させる状態と、作業装置4を所定の非作業
高さ位置まで上昇させる状態とを現出可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後部
に、油圧シリンダの作動で昇降揺動するリンク機構を介
して作業装置を昇降自在に連結した水田作業機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような水田作業機において
は、例えば、特開平9−107742号公報で開示され
ているように、搭乗運転部におけるステアリングホイー
ルを挟んだ左側に主変速レバーが配備され、ステアリン
グホイールを挟んだ右側に昇降レバーが配備され、その
昇降レバーの操作に連動して作業装置が昇降するように
構成されていた。
【0003】又、上記のような水田作業機においては、
例えば、特開平11−196614号公報で開示されて
いるように、運転座席の右側方もしくはステアリングホ
イールの右下方に配備された昇降レバーの昇降操作方向
とは異なる方向への操作に連動して、左右の線引きマー
カを格納姿勢で保持する左右のロック具のうちの、その
操作方向に対応するロック具による線引きマーカの格納
姿勢での保持を解除することで、線引きマーカの作用姿
勢への姿勢切り換えを許容するように構成されていた。
【0004】尚、左右の線引きマーカは、作業装置の上
昇操作に連動して、その先端が圃場に突入して次回の走
行基準線を形成する作業姿勢から、その先端が圃場から
離間して作業装置に近接する格納姿勢に切り換えられ、
作業装置が所定の作業高さ位置に位置する状態でロック
具による格納保持が解除されることや、ロック具による
格納保持が解除された状態で作業装置が所定の作業高さ
位置まで下降することによって、格納姿勢から作業姿勢
に切り換えられるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な水田作業機において、機体を枕地旋回させて現在の作
業走行経路から次回の作業走行経路へ移行させる場合に
は、走行速度を枕地旋回が可能な速度まで減速させるた
めの減速操作、作業装置を作業高さ位置から非作業高さ
位置まで上昇させるための上昇操作、機体を現在の作業
走行経路から次回の作業走行経路へ移行させる枕地旋回
を現出するための旋回操作、作業装置を非作業高さ位置
から作業高さ位置まで下降させるための下降操作、未作
業側に位置する線引きマーカのロック具による格納姿勢
での保持を解除して作用姿勢への切り換えを可能にする
ための選択解除操作、及び、走行速度を作業用の速度ま
で増速させるための増速操作、などを行う必要がある。
【0006】しかしながら、前述した従来技術のうちの
前者のものによると、変速操作の際にはステアリングホ
イールと主変速レバーとの間での持ち替え動作を要し、
又、昇降操作の際にはステアリングホイールと昇降レバ
ーとの間での持ち替え動作を要することから、上記のよ
うに枕地旋回で作業走行経路を移行させる場合には、旋
回操作に至るまでの操作、つまり、走行速度を枕地旋回
が可能な速度まで減速させるための主変速レバーによる
減速操作と、作業装置を作業高さ位置から非作業高さ位
置まで上昇させるための昇降レバーによる上昇操作と
を、ステアリングホイールと主変速レバーと昇降レバー
との三者間での煩わしい持ち替え動作を交えながら行う
必要があり、そのため、それらの操作が戸惑い易く、
又、手間取り易いものとなっており、結果、その後の旋
回操作に余裕がなくなって作業走行経路の移行がスムー
ズに行えなくなる不都合を招き易くなっていた。
【0007】又、上記従来技術のうちの前者のものによ
ると、作業装置を所定の作業高さ位置に位置させた作業
走行中に機体を後進させる必要が生じた場合には、作業
装置を作業高さ位置から非作業高さ位置まで上昇させる
ための昇降レバーによる上昇操作と、機体を前進状態か
ら後進状態に切り換えるための主変速レバーによる前後
進切り換え操作とを行う必要があり、これらの操作にお
いてもステアリングホイールと主変速レバーと昇降レバ
ーとの三者間での煩わしい持ち替え動作を行わなければ
ならないことから、これらの操作の容易化を図る上にお
いても改善の余地があった。
【0008】一方、上記従来技術のうちの後者のものに
よると、作業装置を所定の作業高さ位置に位置させた作
業走行経路での作業走行中に昇降レバーの誤操作が行わ
れると、格納姿勢で保持されている既作業側の線引きマ
ーカが不測に作用姿勢に切り換わってしまう不都合を招
く場合があった。
【0009】本発明の第1の目的は、枕地旋回で作業走
行経路を移行する場合や作業走行中に機体を後進させる
必要が生じた場合に要する操作の容易化を図れるように
することにあり、第2の目的は、作業装置を所定の作業
高さ位置に位置させた作業走行経路での作業走行中に既
作業側の線引きマーカが格納姿勢から作用姿勢に不測に
切り換わることを阻止できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記第1の目的
を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明で
は、走行機体の後部に、油圧シリンダの作動で昇降揺動
するリンク機構を介して作業装置を昇降自在に連結した
水田作業機において、前進操作域と後進操作域とに亘っ
て操作される主変速レバーに、前記油圧シリンダに対す
る作動油の流動状態を切り換える切換弁に連係された操
作具を装備し、該操作具の操作で、前記作業装置を所定
の作業高さ位置まで下降させる状態と、前記作業装置を
所定の非作業高さ位置まで上昇させる状態とを現出可能
に構成した。
【0011】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、機体を枕地旋回させて現在の作業走行経路から次回
の作業走行経路へ移行させる場合に必要な操作うち、旋
回操作に至るまでの操作である走行速度を枕地旋回が可
能な速度まで減速させるための減速操作と、作業装置を
作業高さ位置から非作業高さ位置まで上昇させるための
上昇操作とを、ステアリングホイールから主変速レバー
に持ち替えた片方の手で連続して行えるようになる。
【0012】つまり、これらの操作を行う際には、ステ
アリングホイールと主変速レバーとの二者間での持ち替
え動作を交えるだけでよく、昇降レバーの操作で作業装
置を上昇させる場合のように、ステアリングホイールと
主変速レバーと昇降レバーとの三者間での煩わしい持ち
替え動作を交える必要がないことから、その分、それら
の操作を戸惑いなく、又、手間取ることなく行えるよう
になって、その後の旋回操作に余裕を持てるようにな
り、結果、作業走行経路の移行をスムーズに行えるよう
になる。
【0013】又、作業装置を所定の作業高さ位置に位置
させた作業走行中に機体を後進させる必要が生じた場合
には、作業装置を作業高さ位置から非作業高さ位置まで
上昇させる上昇操作と、機体を前進状態から後進状態に
切り換える前後進切換操作とを、ステアリングホイール
から主変速レバーに持ち替えた片方の手で連続して行え
るようになる。
【0014】つまり、これらの操作を行う際において
も、ステアリングホイールと主変速レバーとの二者間で
の持ち替え動作を交えるだけでよく、昇降レバーの操作
で作業装置を上昇させる場合のように、ステアリングホ
イールと主変速レバーと昇降レバーとの三者間での煩わ
しい持ち替え動作を交える必要がないことから、その
分、作業走行中に機体を後進させる場合に要する操作が
容易になる。
【0015】その上、作業走行中に機体を後進させる場
合の操作を更に容易にするために、主変速レバーの後進
操作域への操作に連動して作業装置を上昇させるバック
アップ機能を装備する場合、昇降レバーの操作で作業装
置を上昇させるものにおいては、昇降レバーの操作に連
動して油圧シリンダに対する切換弁の作動状態を切り換
えて作業装置を昇降させる昇降操作系とは別に、主変速
レバーの後進操作域への操作に連動して切換弁の作動状
態を切り換えて作業装置を上昇させるバックアップ操作
系を新たに構成する必要があるのに対し、上記請求項1
記載の発明では、主変速レバーに操作具を装備したこと
によって、操作具の操作に連動して油圧シリンダに対す
る切換弁の作動状態を切り換えて作業装置を昇降させる
昇降操作系をバックアップ操作系に有効利用することが
できるので、製造コストの削減や構成の簡素化を図りな
がら作業走行中に機体を後進させる必要が生じた場合に
要する操作を更に容易にすることも可能になる。
【0016】〔効果〕従って、枕地旋回で作業走行経路
を移行する場合や作業走行中に機体を後進させる必要が
生じた場合に要する操作の容易化を図れる操作性に優れ
たものにできる上に、製造コストの削減や構成の簡素化
を図りながら、作業走行中に機体を後進させる必要が生
じた場合に要する操作の容易化を更に図ることも可能に
なった。
【0017】〔構成〕上記第2の目的を達成するため、
本発明のうちの請求項2記載の発明では、走行機体の後
部に、油圧シリンダの作動で昇降揺動するリンク機構を
介して作業装置を昇降自在に連結した水田作業機におい
て、主変速レバーを前進操作域と後進操作域とに亘って
操作案内するガイド板と、前記作業装置に装備された左
右の線引きマーカを、その先端が圃場から離間して前記
作業装置に近接する格納姿勢で保持する左右のロック具
とを設け、前記ガイド板における前記前進操作域の低速
側に、前記主変速レバーの前記前進操作域を挟んだ両側
への操作を可能にする一対の補助操作域を形成し、前記
主変速レバーと前記左右のロック具とを、前記主変速レ
バーのいずれか一方の前記補助操作域への操作に連動し
て、その操作方向に対応する前記ロック具が、対応する
前記線引きマーカの前記格納姿勢での保持を解除して、
該線引きマーカのその先端が圃場に突入して次回の走行
基準線を形成する作用姿勢への姿勢切り換えを許容する
ように連係した。
【0018】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、機体を枕地旋回させて現在の作業走行経路から次回
の作業走行経路へ移行させる場合において、走行速度を
枕地旋回が可能な速度まで減速させるために主変速レバ
ーを前進操作域の低速側に操作すると、その操作によっ
て主変速レバーの補助操作域への操作が可能になり、そ
の結果、主変速レバーの操作によってロック具による線
引きマーカの格納姿勢での保持を解除することができる
ようになる。
【0019】又、作業走行経路で作業走行させる場合に
おいて、走行速度を作業用の速度まで増速させるために
主変速レバーを前進操作域の高速側に操作すると、その
操作によって主変速レバーの補助操作域への操作が不能
になり、その結果、主変速レバーの誤操作によってロッ
ク具による線引きマーカの格納姿勢での保持が不測に解
除されることを阻止できるようになる。
【0020】〔効果〕従って、作業走行経路での作業走
行中に、既作業側の線引きマーカが誤操作によって格納
姿勢から作用姿勢に不測に切り換わることを確実に阻止
できるようになった。
【0021】〔構成〕本発明のうちの請求項3記載の発
明では、上記請求項1記載の発明において、前記操作具
から前記切換弁に亘る昇降操作系と、ステアリングホイ
ールから操向輪に亘る操向操作系とを、前記操向輪の直
進状態からの設定角以上の操向操作に連動して前記作業
装置が所定の非作業高さ位置まで上昇するように連係し
た。
【0022】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、機体を枕地旋回させて現在の作業走行経路から次回
の作業走行経路へ移行させる場合には、操作具を操作し
なくても、枕地旋回を現出するためのステアリングホイ
ールの操作で、操向輪の直進状態から設定角以上の操向
操作が行われることによって、作業装置が所定の非作業
高さ位置まで上昇するようになる。
【0023】つまり、枕地旋回で作業走行経路を移行さ
せる場合においては、旋回操作に至るまでに要する操作
のうちの操作具による上昇操作を不要にすることがで
き、その後の旋回操作を更に余裕を持って行えるように
なることから、作業走行経路の移行をよりスムーズに行
えるようになる。
【0024】〔効果〕従って、枕地旋回で作業走行経路
を移行する場合には、作業装置を作業高さ位置から非作
業高さ位置まで上昇させるための専用の操作を行う必要
がなく、作業走行経路の移行をよりスムーズに行えるよ
り操作性に優れたものにできるようになった。
【0025】〔構成〕本発明のうちの請求項4記載の発
明では、上記請求項3記載の発明において、前記作業装
置に装備された左右の線引きマーカを、その先端が圃場
から離間して前記作業装置に近接する格納姿勢で保持す
る左右のロック具を設け、前記操向操作系と前記左右の
ロック具とを、直進状態から設定角以上に操向操作され
た前記操向輪の戻し操作に連動して、その戻し操作方向
に対応する前記ロック具が、対応する前記線引きマーカ
の前記格納姿勢での保持を解除して、該線引きマーカの
その先端が圃場に突入して次回の走行基準線を形成する
作用姿勢への姿勢切り換えを許容するように連係した。
【0026】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、枕地旋回で作業走行経路を移行させる場合には、昇
降レバーを操作しなくても、枕地旋回を現出した後のス
テアリングホイールの操作で、直進状態から設定角以上
に操向操作された操向輪の戻し操作が行われることによ
って、その戻し操作方向に対応するロック具による未作
業側の線引きマーカの格納姿勢での保持を解除すること
ができるようになる。
【0027】又、作業走行経路での作業走行中において
は、操向輪を直進状態から設定角以上に操向操作するこ
とはないので、ロック具による既作業側の線引きマーカ
の格納姿勢での保持が不測に解除されることもない。
【0028】しかも、操作具の操作によって、昇降レバ
ーを操作しなくても作業装置を昇降させることができ、
又、直進状態から設定角以上に操向操作された操向輪の
戻し操作によって、昇降レバーを操作しなくてもロック
具による未作業側の線引きマーカの格納姿勢での保持を
解除できることから、昇降レバーを廃止することも可能
になる。
【0029】〔効果〕従って、枕地旋回で作業走行経路
を移行する場合には、ロック具による未作業側の線引き
マーカの格納姿勢での保持を解除するための専用の操作
を行う必要がないことから、その分、枕地旋回で作業走
行経路を移行する場合に要する操作の容易化を更に図れ
るようになり、又、作業走行経路での作業走行中に、誤
操作によって既作業側の線引きマーカが格納姿勢から作
用姿勢に不測に切り換わることを阻止することもでき、
更に、昇降レバーを廃止することによる構成の簡素化や
製造コストの削減を図ることも可能になった。
【0030】〔構成〕本発明のうちの請求項5記載の発
明では、上記請求項3又は4記載の発明において、前記
昇降操作系と前記操向操作系との連係を解除する連係解
除機構を備えた。
【0031】〔作用〕上記請求項5記載の発明による
と、操向輪を直進状態から設定角以上に操向操作した旋
回走行時に、作業装置を作業高さ位置に位置させて作業
を継続させることができるようになる。
【0032】〔効果〕従って、枕地旋回で作業走行経路
を移行する場合に要する操作の容易化を図りながらも、
旋回走行時に作業を継続させることもできるようになっ
た。
【0033】
【発明の実施の形態】図1には水田作業機の一例である
6条植え用の乗用型田植機の全体側面が、図2にはその
全体平面が示されており、この乗用型田植機は、乗用型
の走行機体1の後部に、油圧シリンダ2の作動で昇降揺
動するリンク機構3を介して作業装置の一例である6条
植え用の苗植付装置4を連結し、かつ、6条施肥用の施
肥装置5を搭載することによってミッドマウント施肥仕
様に構成されている。
【0034】図1〜4に示すように、走行機体1は、そ
の前部に出力軸6aが横向きになる姿勢で搭載されたエ
ンジン6からの動力を、ベルト式伝動装置7及び静油圧
式無段変速装置8を介してミッションケース9に内装さ
れたギヤ式伝動装置10に伝達し、そのギヤ式伝動装置
10からの走行用動力を、左右の前車軸ケース11に内
装された前輪駆動装置12を介して操向輪としての左右
の前輪13に伝達するとともに、前後向きの第1伝動軸
14及び後車軸ケース15に内装された後輪駆動装置1
6を介して左右の後輪17に伝達する四輪駆動形式に構
成され、その後部側には、左右の前輪13を操向操作す
るステアリングホイール18、搭乗ステップ19、及
び、運転座席20、などを備えた搭乗運転部21が形成
されている。
【0035】図1及び図2に示すように、苗植付装置4
は、機体の走行に伴って3つの整地フロート22が苗植
え付け箇所を前もって整地する一方で、ギヤ式伝動装置
10からの作業用動力が第2伝動軸23を介してフィー
ドケース24に伝達され、そのフィードケース24から
の分配動力で、6条分の苗を載置する苗載台25が左右
方向に所定ストロークで往復駆動されるとともに、左右
方向に所定間隔を隔てて並設された6基のロータリ式の
植付機構26が、苗載台25の下端から苗を所定量ずつ
取り出して圃場に植え付ける植え付け作動を行うこと
で、6条分の植え付けを行えるように構成されている。
【0036】施肥装置5は、機体の走行に伴って各植え
付け条に対応するように整地フロート22に装備された
作溝器27が施肥溝を形成する一方で、第1伝動軸14
に装備された施肥クラッチ57を介して作業用動力とし
て分岐伝達されるギヤ式伝動装置10からの走行用動力
で6基の繰出機構28が肥料ホッパ29内の肥料を所定
量ずつ繰り出し、電動ファン30の作動で各繰出機構2
8にて繰り出された肥料を案内ホース31を介して対応
する作溝器27に向けて圧送することで、圃場における
植え付け苗の横側方箇所に肥料を埋没させるように構成
されている。
【0037】図5及び図6に示すように、ギヤ式伝動装
置10は、静油圧式無段変速装置8からの伝動を断続す
る主クラッチ32、主クラッチ32を介して伝達された
動力を高低二段に変速する副変速機構33、副変速機構
33からの動力を走行用動力として前輪駆動装置12及
び第1伝動軸14に伝達する前輪用の差動機構34、主
クラッチ32を介して伝達された動力の正転動力のみを
作業用動力として伝動する一方向クラッチ35、一方向
クラッチ35からの作業用動力を変速する株間変更用の
植付変速機構36、及び、植付変速機構36から第2伝
動軸23への伝動を断続する植付クラッチ37、などに
よって構成されている。
【0038】図3及び図5に示すように、前輪駆動装置
12は、差動機構34から横外側方に向けて延設された
左右の前輪駆動軸38、及び、各前輪駆動軸38に対応
する前輪13を操向可能に連動連結する図外のベベルギ
ヤやキングピンなどによって構成されている。
【0039】図7〜9に示すように、後輪駆動装置16
は、第1伝動軸14に連動連結された横向きの後輪駆動
軸39、後輪駆動軸39からの動力を対応する後輪17
に減速伝動する左右のギヤ式減速機構40、後輪駆動軸
39から左右のギヤ式減速機構40への伝動を各別に断
続する左右のサイドクラッチ41、及び、右側のサイド
クラッチ41と後車軸ケース15との間に介装された走
行ブレーキ42、などによって構成されている。
【0040】図3及び図7〜9に示すように、ステアリ
ングホイール18の回動軸18aには、左右の前輪13
にナックルアーム43やタイロッド44などを介して連
動連結されたピットマンアーム45を、ステアリングホ
イール18の操作量に応じて縦向きの軸芯P1周りに左
右方向に揺動駆動する油圧パワーステアリング用のトル
クジェネレータ46が接続されている。つまり、ナック
ルアーム43、タイロッド44、ピットマンアーム4
5、及びトルクジェネレータ46、などによって、ステ
アリングホイール18から左右の前輪13に亘る操向操
作系Aが構成されている。
【0041】ピットマンアーム45は、その直進姿勢か
ら設定角(例えば30度)以上の左右揺動に連動して第
1操作ロッド47を前後方向に押し引き操作することで
機体中央に配備した中継アーム48を縦向きの軸芯P2
周りに前後揺動させ、中継アーム48は、それと一体揺
動する天秤アーム49を介して左右の第2操作ロッド5
0を互いに前後逆向きに押し引き操作することで、各サ
イドクラッチ41の操作アーム51を互いに縦向きの軸
芯P3周りに前後逆向きに揺動操作し、各サイドクラッ
チ41は、その操作アーム51が前方に向けて揺動操作
されるのに伴って、操作アーム51の支軸52に形成さ
れた偏芯カム53がバネ54の付勢に抗して可動体55
を機体外方側に向けて押圧操作することによって、後輪
駆動軸39側とギヤ式減速機構40側とに振り分け装着
された複数の摩擦板56の圧接を解除する伝動切り方向
への切り換え操作が行われ、逆に、操作アーム51が後
方に向けて揺動操作されるのに伴って、偏芯カム53に
よる可動体55の押圧操作が解除されてバネ54が可動
体55を機体内方側に向けて押圧操作することによっ
て、前記複数の摩擦板56を圧接させる伝動入り方向へ
の切り換え操作が行われるようになっている。
【0042】つまり、操向操作系Aが油圧パワーステア
リング式に構成されるとともに、ピットマンアーム45
と各サイドクラッチ41の操作アーム51とを連係する
第1操作ロッド47、中継アーム48、天秤アーム4
9、及び左右の第2操作ロッド50、などによって、ス
テアリングホイール18による左右の前輪13の直進状
態からの設定角以上の操向操作に連動して旋回内側のサ
イドクラッチ41を伝動切り状態に切り換えて旋回内側
の後輪17を遊転させるサイドクラッチ操作系Bが構成
されている。そして、この構成によって、作業走行中に
畦際で機体を枕地旋回させて現在の作業走行経路から次
回の作業走行経路へ移行させる場合には、ステアリング
ホイール18による左右の前輪13の直進状態から旋回
方向への設定角以上の操向操作を行うだけの簡単な操作
で、旋回内側の後輪17を遊転させて圃場荒れを抑制す
る良好な小回り旋回を行えるようになっている。
【0043】図7及び図8に示すように、走行ブレーキ
42は、その操作アーム58が縦向きの軸芯P4周りに
前方に向けて揺動操作されるのに伴って、操作アーム5
8の支軸59に装備された一対の偏芯カム60が可動体
61を機体外方側に向けて押圧操作することによって、
サイドクラッチ41側と後車軸ケース15側とに振り分
け装着された複数の摩擦板62を圧接させる制動方向へ
の切り換え操作が行われるようになり、逆に、操作アー
ム58が後方に向けて揺動操作されるのに伴って偏芯カ
ム60による可動体61の押圧操作が解除されることに
よって、前記複数の摩擦板62の圧接を解除する非制動
方向への切り換え操作が行われるようになっている。
【0044】図5及び図7に示すように、走行ブレーキ
42の操作アーム58は、左右向きの軸芯P5周りでの
踏み込み操作が可能となるように搭乗運転部21の右側
足元箇所に配設された単一の操作ペダル64にターンバ
ックル式の第3操作ロッド65を介して連動連結されて
おり、図外の復帰バネの付勢に抗した操作ペダル64の
踏み込み操作で第3操作ロッド65が前方側に引き込み
操作されることによって前方に向けて揺動操作され、逆
に、復帰バネによる操作ペダル64の復帰操作で第3操
作ロッド65が後方側に押し込み操作されることによっ
て後方に向けて揺動操作されるようになっている。一
方、操作ペダル64は、その支軸である左右向きの回動
軸66と、操作ペダル64に連動した回動軸66の軸芯
P5周りの回動に伴って前後方向に押し引き操作される
第4操作ロッド67とを介して主クラッチ32の操作ア
ーム68に連係されている。
【0045】主クラッチ32は、操作ペダル64の踏み
込み操作に連動した第4操作ロッド67の前方側への押
し込み操作で、操作アーム68が縦向きの軸芯P6周り
に前方に向けて揺動操作され、操作アーム68の支軸6
9に形成された操作カム70が、バネ71の付勢に抗し
て可動体72を機体右側方に向けて押圧操作することに
よって、その入力側の固定体73と出力側の可動体72
とに振り分け装着された複数の摩擦板74の圧接を解除
する伝動切り方向への切り換え操作が行われ、逆に、操
作ペダル64の復帰操作に連動した第4操作ロッド67
の後方側への引き込み操作で、操作アーム68が軸芯P
6周りに後方に向けて揺動操作され、操作カム70によ
る可動体72の押圧操作が解除されて、バネ71が可動
体72を機体左側方に向けて押圧操作することによっ
て、前記複数の摩擦板74を圧接させる伝動入り方向へ
の切り換え操作が行われるようになっている。
【0046】つまり、操作ペダル64は、その踏み込み
操作によって主クラッチ32を伝動切り状態に切り換え
るとともに走行ブレーキ42を制動状態に切り換える主
クラッチ・ブレーキペダルであり、これによって、主ク
ラッチペダルとブレーキペダルとを搭乗運転部21の左
右の各足元箇所に振り分け配備する場合に比較して、搭
乗運転部21の足元空間を無理なく広く形成することが
できて搭乗運転部21での居住性の向上を図れる上に、
主クラッチ32を伝動切り状態に切り換えながら走行ブ
レーキ42を制動状態に切り換える、といったエンジン
6に無理を掛けることなく機体を制動させるための一連
操作を、単一の主クラッチ・ブレーキペダル64を踏み
込むだけの極簡単な操作で行えるようになっている。
【0047】図1〜3及び図10〜13に示すように、
ステアリングホイール18の回動軸18aを支持するハ
ンドルポスト78には支持ブラケット79が溶接され、
支持ブラケット79の左側端部には揺動ブラケット80
が左右向きの軸芯P7周りに前後揺動可能に支持され、
揺動ブラケット80には、ステアリングホイール18の
左側方に位置する状態となる主変速レバー81が軸芯P
8周りに左右揺動可能に支持されるとともに、ハンドル
ポスト78を支持する支持枠82から延設された支軸8
3に左右向きの軸芯P9周りに前後揺動可能に支持され
た中継アーム84が第1連係ロッド85を介して連係さ
れ、中継アーム84には、静油圧式無段変速装置8のト
ラニオン軸8aと縦向きの軸芯P10周りに一体回動す
る操作アーム86が第2連係ロッド87を介して連係さ
れている。
【0048】又、支持ブラケット79には、左右に位置
ズレする前後向きの前進操作域Fと後進操作域Rとを中
立位置Nで連通させた形状のガイド溝88aが形成され
たガイド板88が連結されており、ガイド溝88aに
は、主変速レバー81から延設されたガイド杆81aが
挿通されている。一方、揺動ブラケット80の下縁に
は、板バネ89で揺動ブラケット80に向けて付勢され
たローラ90との係合によって主変速レバー81の中立
位置Nと前進5段・後進3段の各変速操作位置での係合
保持を可能にする9つの凹部80aが形成されている。
つまり、板バネ89、ローラ90、及び各凹部80aに
よって、主変速レバー81を中立位置N又は前進5段・
後進3段の各変速操作位置に係合保持するデテント機構
Cが構成されている。
【0049】以上の構成から、中立位置Nにて主変速レ
バー81を軸芯P8周りに左右揺動させることによっ
て、静油圧式無段変速装置8の前進変速操作が可能な状
態と後進変速操作が可能な状態とに切り換える前後進切
り換え操作を行うことができ、前進操作域Fにて主変速
レバー81を軸芯P7周りに揺動ブラケット80と一体
で前後揺動させることによって静油圧式無段変速装置8
による前進5段の変速操作を行うことができ、後進操作
域Rにて主変速レバー81を軸芯P7周りに揺動ブラケ
ット80と一体で前後揺動させることによって静油圧式
無段変速装置8による後進3段の変速操作を行えるよう
になっている。ちなみに、前進操作域Fにおける最低速
位置は畦越え走行時などに現出する超低速走行用の変速
操作位置である。
【0050】尚、図11及び図12に示す符号91は、
操作アーム86に形成されたV字状のカム面86aに、
揺動アーム92の遊端部に設けられたローラ93をバネ
94の作用で押し当てることで、静油圧式無段変速装置
8のトラニオン軸8aを中立姿勢に回動付勢する中立付
勢機構である。
【0051】図5、図7、図11及び図12に示すよう
に、中継アーム84には、その主変速レバー81の前進
増速方向への揺動操作に連動した軸芯P9周りの揺動
で、支持枠82に支軸95を介して左右向きの軸芯P1
1周りに前後揺動可能に支持された連係アーム96を後
方側に押圧揺動させる操作ピン84aが装備されてい
る。連係アーム96は、主変速レバー81の前進減速方
向への揺動操作に連動した中継アーム84の軸芯P9周
りの揺動に追従して軸芯P11周りに前方側に揺動する
ようにバネ97によって揺動付勢されるとともに、その
遊端部には、主クラッチ・ブレーキペダル64と主クラ
ッチ32の操作アーム68とを連係する第4操作ロッド
67の前端部に装備された押圧具98による連係アーム
96の軸芯P11周りでの前方側への押圧揺動操作を可
能にする接当部99が螺合されている。
【0052】図5、図7、図11、図12及び図14に
示すように、中継アーム84の操作ピン84a、連係ア
ーム96、押圧具98、及び接当部99は、静油圧式無
段変速装置8の出力回転数Noが第1設定回転数Na
(例えば1500rpm)を超える高速走行状態が現出
される前進操作域Fにおける高速側の変速位置に主変速
レバー81を操作した場合において、主クラッチ・ブレ
ーキペダル64の踏み込み操作が行われると、主クラッ
チ・ブレーキペダル64が所定の半クラッチ位置に到達
するまでの踏み込み操作量で、静油圧式無段変速装置8
の出力回転数Noが第1設定回転数Na以下になる前進
操作域Fにおける低速側の操作位置まで主変速レバー8
1を押し戻し、又、静油圧式無段変速装置8の出力回転
数Noが第2設定回転数Nb(例えば500rpm)を
超える走行状態が現出される前進操作域Fにおける3速
以上の高速側の変速位置に主変速レバー81を操作した
場合において、機体を走行停止させるための主クラッチ
・ブレーキペダル64の踏み込み限界位置への踏み込み
操作が行われると、そのときの踏み込み操作量で、静油
圧式無段変速装置8の出力回転数Noが第2設定回転数
Nb程度になる前進操作域Fの2速位置まで主変速レバ
ー81を押し戻すように設定されている。一方、押し戻
された主変速レバー81は、主クラッチ・ブレーキペダ
ル64の踏み込み操作が解除されても、デテント機構C
の作用によって押し戻された操作位置に保持されるよう
になっている。
【0053】つまり、中継アーム84の操作ピン84
a、連係アーム96、押圧具98、及び接当部99によ
って、主クラッチ・ブレーキペダル64の減速操作領域
への踏み込み操作に連動して静油圧式無段変速装置8を
減速操作する減速連動機構Dが構成されており、これに
よって、例えば、静油圧式無段変速装置8の出力回転数
Noが第1設定回転数Naを超える高速走行中に機体を
旋回させる場合には、主クラッチ・ブレーキペダル64
の踏み込み操作で旋回可能な速度域まで制動減速させる
と、その操作に連動して静油圧式無段変速装置8の減速
操作を行えるようになって、主変速レバー81の手動操
作による静油圧式無段変速装置8の減速操作を行う必要
がなくなることから、ステアリングホイール18による
旋回操作を余裕を持って行えるようになり、もって、旋
回操作性の向上を図れるようになっている。
【0054】又、主クラッチ・ブレーキペダル64の踏
み込み操作による機体の減速あるいは走行停止後の増速
又は走行再開時には、主クラッチ・ブレーキペダル64
の踏み込み解除に伴って、静油圧式無段変速装置8の減
速操作によって回転数が低下しているギヤ式伝動装置1
0の入力軸10aと、制動減速又は制動停止されていた
ギヤ式伝動装置10の第1ギヤ10bとが主クラッチ3
2の作動によって接続されるようになることから、増速
時に機体が急加速する又は走行再開時に機体が急発進す
る不都合や主クラッチ32の摩擦板74が焼けるなどの
不都合が発生することを防止できるようになっている。
【0055】ちなみに、前述したように、減速連動機構
Dにおいては連係アーム96の遊端部に接当部99を螺
合していることから、接当部99の螺合調節によって、
主クラッチ・ブレーキペダル64の踏み込み操作に基づ
いた減速連動機構Dによる静油圧式無段変速装置8の減
速操作開始位置や減速操作量を設定変更できるようにな
っている。又、減速連動機構Dは、主クラッチ・ブレー
キペダル64の踏み込み操作量が大きくなるほど、主変
速レバー81を前進操作域Fの低速側に押し戻す押し戻
し操作量が小さくなるように操作設定されており、これ
によって、主クラッチ・ブレーキペダル64の踏み込み
操作で主変速レバー81が中立位置Nを超える操作力が
発生することを防止できるようになっている。
【0056】図1及び図15に示すように、苗植付装置
4には、左右一対の線引きマーカ100が、その先端が
圃場に突入して次回の走行基準線を形成する作用姿勢
と、その先端が圃場から離間して苗植付装置4に近接す
る格納姿勢とに、前後向きの軸芯P12周りに姿勢切り
換え可能に装備されている。
【0057】図15〜17に示すように、左右の線引き
マーカ100は、苗植付装置4を所定の非作業高さ位置
である上限位置まで上昇させる際のリンク機構3の上昇
揺動に伴って、リンク機構3の揺動始端部に配設された
左右の押圧ローラ101が、左右の天秤アーム102を
横向きの軸芯P13周りに揺動操作して、対応する天秤
アーム102と線引きマーカ100とを連係する操作ワ
イヤ103を引き込み操作することで、各線引きマーカ
100を作用姿勢に付勢するバネ104の付勢に抗して
格納姿勢に切り換えられ、格納姿勢においては、走行機
体1に縦向きの軸芯P14周りに揺動自在に装備された
左右のロック具105が、対応する天秤アーム102に
バネ106の付勢で係合することによって、苗植付装置
4を下降させるリンク機構3の下降揺動にかかわらず格
納姿勢で保持されるようになっている。
【0058】又、左右の線引きマーカ100は、各ロッ
ク具105に一端が連結された操作ワイヤ107のいず
れか一方が引き込み操作され、対応するロック具105
がバネ106の付勢に抗して軸芯P14周りに揺動操作
されることで、左右のロック具105と対応する天秤ア
ーム102との係合による格納姿勢での保持が選択的に
解除されて作用姿勢への姿勢切り換えが許容され、その
状態で苗植付装置4を所定の作業高さ位置である植え付
け位置まで下降させるリンク機構3の下降揺動操作が行
われる、もしくは、苗植付装置4が植え付け位置に位置
する状態で左右のロック具105による格納姿勢での保
持が選択的に解除されると、選択解除された側の線引き
マーカ100がバネ104の付勢で作用姿勢に切り換え
られるようになっている。
【0059】図10、図11、図13及び図15〜18
に示すように、各操作ワイヤ107の他端は、縦向きの
軸芯P15周りに揺動可能な状態で主変速レバー81の
左右に近接配備された左右のクランクアーム108のう
ちの対応するものに連結されている。そして、主変速レ
バー81を案内するガイド板88における前進操作域F
の低速側には、主変速レバー81の前進操作域Fを挟ん
だ左右両側への操作を可能にする一対の補助操作域Fa
が形成されており、主変速レバー81を左右方向に揺動
操作して、そのガイド杆81aをいずれか一方の補助操
作域Faに係入させると、ガイド杆81aによって一方
のクランクアーム108がバネ109の付勢に抗して軸
芯P15周りに揺動操作され、そのクランクアーム10
8に連結された操作ワイヤ107が引き込み操作される
ことで、主変速レバー81の操作方向と同じ側のロック
具105による線引きマーカ100の格納姿勢での保持
が解除されるようになっている。
【0060】又、左右のクランクアーム108は、主変
速レバー81の左右方向への揺動操作でバネ109の付
勢に抗して軸芯P15周りに揺動操作されると、対応す
る操作ワイヤ110を引き込み操作して中継部材111
を左右向きの軸芯P16周りに揺動させ、その揺動に連
動して、操作ロッド112を介して第1揺動部材113
が左右向きの軸芯P17周りに揺動して第1連係ロッド
114を引き込み操作することで、施肥クラッチ57が
バネ115の付勢に抗して伝動切り状態から伝動入り状
態に切り換えられ、かつ、操作ロッド112を介して第
2揺動部材116が左右向きの軸芯P17周りに揺動し
て第2連係ロッド117を押し込み操作することで、植
付クラッチ37がバネ118の付勢に抗して伝動切り状
態から伝動入り状態に切り換えられ、中継部材111に
形成された係合凹部111Aと、バネ119によって左
右向きの軸芯P18周りに中継部材111側に揺動付勢
された揺動アーム120の係合ローラ120Aとの係合
で、施肥クラッチ57と植付クラッチ37とが伝動入り
状態に保持されるようになっている。
【0061】尚、第2揺動部材116には、植付クラッ
チ37の伝動入り状態への切り換え操作が、施肥クラッ
チ57の伝動入り状態への切り換え操作よりも遅れて行
われるようにするための長孔116Aが形成されてお
り、これによって、苗の植え付け位置から離れた位置に
装備されている施肥装置5の各繰出機構28から繰り出
された肥料を、苗植付装置4の各植付機構26による圃
場への苗植え付けタイミングに遅れることなく圃場に埋
没させることができるようになっている。
【0062】図19に示すように、主変速レバー81に
は、バネ121によって突出付勢された操作具122が
装備されており、この操作具122を押圧操作するごと
に、プッシュプルワイヤ123を介して、ラチェット機
構124Aを備えたカム部材124が左右向きの軸芯P
19周りに60度ピッチで一定方向に回転操作されるよ
うになっている。
【0063】カム部材124には、ラチェット機構12
4Aの一方向回転部と124aと軸芯P19周りに一体
回転する第1カム124Bと第2カム124Cとが備え
られ、第1カム124Bには、軸芯P19からの距離が
異なる第1カム部124bと第2カム部124cと第3
カム部124dとがその順に60度ピッチで連なる状態
に一対ずつ形成され、第2カム124Cには、一対の被
押圧部124eが180度ピッチで形成されている。第
1カム124Bは、各カム部124b〜124dによっ
て左右向きの軸芯P20周りに揺動操作される第1天秤
アーム125、連係ロッド126、及び、縦向きの軸芯
P21周りに揺動可能な第2天秤アーム127を介し
て、ミッションケース9の上面に配備された3位置切り
換え式の切換弁128に連係され、第2カム124C
は、苗植付装置4を植え付け位置から上限位置まで上昇
させる際のリンク機構3の上限側での上昇揺動に連動し
て、軸芯P19周りで操作具122の押圧操作による回
転方向と同じ方向に60度だけ回転操作されるように、
操作ロッド129を介してリンク機構3に連係されてい
る。
【0064】尚、第1カム124Bは、軸芯P19周り
に60度ピッチで一定方向に回転操作されると、第1カ
ム部124bと第2カム部124cと第3カム部124
dとがその順に第1天秤アーム125の操作位置に位置
するようになっている。又、第1天秤アーム125は、
切換弁128に内備されたバネ128Aによって第1カ
ム124Bに向けて接当付勢されている。
【0065】図19及び図20に示すように、第1天秤
アーム125は、操作ワイヤ130と連係部材131と
を介して左右中央に配置された整地フロート(以下、セ
ンターフロートと略称する)22の前端部にも連係され
ている。操作ワイヤ130は、そのアウタワイヤ130
Aのフロート側端部が連係部材131を介してセンター
フロート22に連結され、インナワイヤ130Bのフロ
ート側端部が、連係部材131に形成された長孔131
Aに挿通される連係ピン132、苗植付装置4の支持フ
レーム133に左右向きの軸芯P22周りに揺動可能に
支持された状態で連係ピン132を支持する天秤部材1
34、及び、天秤部材134の後部に連結されるロッド
135を介して植付深さ調節レバー136に連結されて
おり、これによって、植付深さ調節レバー136により
各植付機構26に対する各整地フロート22の高さ位置
を左右向きの軸芯P23周りに一体的に変更する植え付
け深さ調節にかかわらず、センターフロート22の姿勢
とアウタワイヤ130Aに対するインナワイヤ130B
の突出量との関係を一定にすることができるようになっ
ている。そして、連係部材131と連係ピン132とに
亘って、センターフロート22をその後部に設定された
左右向きの軸芯P24周りに下降揺動付勢するバネ13
7が架設されている。
【0066】切換弁128は、油圧シリンダ2に対する
作動油の流動状態を切り換えて苗植付装置4を昇降させ
るものであり、第1天秤アーム125が第1カム124
Bの第1カム部124bに接当する状態では、油圧シリ
ンダ2に対する作動油の流動を停止することで油圧シリ
ンダ2の伸縮作動を停止させて苗植付装置4を昇降停止
させる中立停止状態に切り換えられ、第1天秤アーム1
25が第1カム124Bの第2カム部124cに接当す
る状態では、油圧シリンダ2から作動油を排出すること
で油圧シリンダ2を伸長作動させて苗植付装置4を下降
させる排出下降状態に切り換えられ、第1天秤アーム1
25が第1カム124Bの第3カム部124dに接当す
る状態では、油圧シリンダ2に作動油を供給することで
油圧シリンダ2を短縮作動させて苗植付装置4を上昇さ
せる供給上昇状態に切り換えられるようになっている。
【0067】又、切換弁128は、第1天秤アーム12
5が第1カム124Bの第2カム部124cに接当する
排出下降状態において、センターフロート22が接地に
伴って軸芯24周りに上昇揺動して基準姿勢に復帰する
と、その揺動に連動した操作ワイヤ130の整地フロー
ト22側への引き込み操作によって第1天秤アーム12
5が第2カム部124cから離間する方向に揺動するこ
とで、排出下降状態から中立停止状態に切り換えられて
苗植付装置4を昇降停止させるようになっている。そし
て、この状態が苗植付装置4が植え付け位置に位置する
状態であり、この状態では第1天秤アーム125が第2
カム部124cから離間していることから、切換弁12
8は、機体の走行に伴ってセンターフロート22が圃場
泥面の起伏に沿って軸芯P24周りに上下揺動すると、
その揺動に連動して、その揺動方向に応じた作動状態に
切り換わるようになっている。
【0068】以上の構成から、苗植付装置4が上限位置
に停止している非作業状態では、第1天秤アーム125
が第1カム124Bの第1カム部124bに接当するこ
とで切換弁128が中立停止状態に維持されており、こ
の状態で操作具122を押圧操作すると、その操作に連
動して第1カム124Bと第2カム124Cとが軸芯P
19周りに60度だけ回転操作されて第1天秤アーム1
25が第1カム124Bの第2カム部124cに接当す
ることで、切換弁128が排出下降状態に切り換えられ
て苗植付装置4が下降し、この下降で苗植付装置4が植
え付け位置に到達すると、センターフロート22からの
操作で切換弁128が中立停止状態に切り換えられて苗
植付装置4が停止し、この状態で操作具122を押圧操
作すると、その操作に連動して第1カム124Bと第2
カム124Cとが更に軸芯P19周りに60度だけ回転
操作されて第1天秤アーム125が第1カム124Bの
第3カム部124dに接当することで、切換弁128が
供給上昇状態に切り換えられて苗植付装置4が上昇し、
この上昇でリンク機構3が操作ロッド129を介して第
2カム124Cの被押圧部124eを押圧操作すると、
その操作に連動して第1カム124Bと第2カム124
Cとが更に軸芯P19周りに60度だけ回転操作されて
第1天秤アーム125が第1カム124Bの第1カム部
124bに接当することで、切換弁128が中立停止状
態に切り換えられて苗植付装置4が上限位置で停止する
ようになる。
【0069】そして、プッシュプルワイヤ123、カム
部材124、第1天秤アーム125、連係ロッド12
6、及び第2天秤アーム127、などによって、操作具
122から切換弁128に亘る昇降操作系Eが構成され
ている。
【0070】図19に示すように、昇降操作系Eのカム
部材124は、第1連係ロッド138、連係解除機構1
39、左右の第2連係ロッド140、及び、縦向きの軸
芯P25周りに揺動可能な左右のクランクアーム141
を介して、操向操作系Aのナックルアーム45に連係さ
れている。連係解除機構139は、その連結ピン139
Aを操作することによって、操向操作系Aと昇降操作系
Eとの連係を、第1連係ロッド138と左右の第2連係
ロッド140とを連動連結した連係状態と、第1連係ロ
ッド138と左右の第2連係ロッド140との連動連結
を解除した連係解除状態とに切り換え可能に構成されて
いる。ピットマンアーム45には、前輪13の直進状態
からの設定角以上の操向操作に伴って、その操向方向に
応じたクランクアーム141を押圧揺動操作する左右一
対の操作片45Aが装備されている。カム部材124
は、操向操作系Aと昇降操作系Eとの連係状態におい
て、ピットマンアーム45によるいずれか一方のクラン
クアーム141の押圧揺動操作が行われると、その操作
に連動して第1カム124Bと第2カム124Cとが軸
芯P19周りに60度だけ回転操作されるようになって
いる。
【0071】この構成から、操向操作系Aと昇降操作系
Eとを連係させておけば、苗植付装置4を植え付け位置
まで下降させた作業状態において、前輪13を直進状態
から設定角以上に操向操作すると、その操作に連動して
第1カム124Bと第2カム124Cとが軸芯P19周
りに60度だけ回転操作されることで、第1カム124
Bの第2カム部124cに接当していた第1天秤アーム
125が第1カム124Bの第3カム部124dに接当
するようになることから、切換弁128を供給上昇状態
に切り換えることができて苗植付装置4を上昇させるこ
とができるようになっている。
【0072】図18及び図19に示すように、揺動アー
ム120は、操作具122の押圧操作もしくは前輪13
の直進状態からの設定角以上の操向操作に連動して、バ
ネ119の付勢に抗して中継部材111から離間する方
向に軸芯P18周りに揺動操作されるように、連係ワイ
ヤ142を介してカム部材124のラチェット機構12
4Aに連係されている。つまり、中継部材111の係合
凹部111Aと揺動アーム120の係合ローラ120A
との係合で施肥クラッチ57と植付クラッチ37とが伝
動入り状態に保持されている状態では、操作具122の
押圧操作もしくは前輪13の設定角以上の操向操作によ
って、施肥クラッチ57と植付クラッチ37とを伝動切
り状態に切り換えることができるようになっている。
【0073】以上の構成により、作業走行を開始する場
合には、左手で操作具122を押圧操作しながら主変速
レバー81を補助操作域Faのある前進操作域Fの低速
位置まで操作することで、上限位置に位置する苗植付装
置4を植え付け位置に下降させながら低速走行状態を現
出することができ、主変速レバー81を次回の作業走行
経路側に位置する補助操作域Faに操作することで、苗
植付装置4及び施肥装置5の作動状態への切り換えと次
回の作業走行経路側に位置する線引きマーカ100の格
納姿勢から作用姿勢への切り換えとを行うことができ
て、苗の植え付けと施肥とを行いながら次回の走行基準
線を形成する作業走行状態を現出することができ、主変
速レバー81を前進操作域Fにおける所望の高速側位置
に操作することで、所望の作業速度まで増速させること
ができるようになっている。
【0074】又、枕地で機体を枕地旋回(小回り旋回)
させて現在の作業走行経路から次回の作業走行経路へ移
行させる場合には、左手で主変速レバー81を前進操作
域Fの低速位置に操作する、又は、右足で主クラッチ・
ブレーキペダル64を踏み込み操作することで、枕地旋
回が可能な低速走行状態を現出することができ、操向操
作系Aと昇降操作系Eとの連係を解除している状態で
は、左手で操作具122を押圧操作し、左右の前輪13
が直進状態から設定角以上に操向されるように両手でス
テアリングホイール18を操作することで、又、操向操
作系Aと昇降操作系Eとを連係させている状態では、左
右の前輪13が直進状態から設定角以上に操向されるよ
うに両手でステアリングホイール18を操作するだけ
で、作業走行経路を移行する枕地旋回状態を現出しなが
ら、植え付け位置に位置する苗植付装置4の上限位置へ
の上昇と、苗植付装置4及び施肥装置5の作動停止状態
への切り換えと、作用姿勢にある線引きマーカ100の
格納姿勢への切り換えとを行うことができて、苗の植え
付けと施肥と次回の走行基準線の形成とを行わない非作
業走行状態を現出することができ、作業走行経路の移行
後は、作業走行を開始する場合と同じ操作を行うこと
で、所望の作業速度で苗の植え付けと施肥とを行いなが
ら次回の走行基準線を形成する作業走行状態を現出する
ことができるようになっている。
【0075】更に、苗植付装置4を植え付け位置に位置
させた作業走行中に機体を後進させる必要が生じた場合
には、左手で操作具122を押圧操作しながら主変速レ
バー81を前進操作域Fから後進操作域Rに操作するこ
とで、前進状態から後進状態に切り換えながら、植え付
け位置に位置する苗植付装置4の上限位置への上昇と、
苗植付装置4及び施肥装置5の作動停止状態への切り換
えと、作用姿勢にある線引きマーカ100の格納姿勢へ
の切り換えとを行うことができ、もって、苗植付装置4
を上限位置に位置させた非作業後進状態を現出できるよ
うになっている。そして、後進状態から作業走行状態に
切り換える場合には、作業走行を開始する場合と同じ操
作を行うことで、所望の作業速度で苗の植え付けと施肥
とを行いながら次回の走行基準線を形成する作業走行状
態を現出することができるようになっている。
【0076】つまり、ステアリングホイール18から主
変速レバー81に持ち替えた左手で、走行速度の変速操
作、苗植付装置4の昇降操作、苗植付装置4及び施肥装
置5の作動状態切り換え操作、及び線引きマーカ100
の格納切り換え操作を行えることから、作業走行を開始
する場合、枕地旋回で作業走行経路を移行させる場合、
及び、作業走行中に機体を後進させる必要が生じた場合
のそれぞれに要する操作を容易にすることができるよう
になっている。又、主変速レバー81を前進操作域Fに
おける所望の高速側位置に操作した作業走行状態では主
変速レバー81を左右の補助操作域Faに操作すること
ができないことから、所望の作業速度に増速させた作業
走行状態において主変速レバー81の誤操作で既植え側
の線引きマーカ100が不測に作業姿勢に切り換わるこ
とを阻止できるようになっている。
【0077】ちなみに、前述したように、苗植付装置4
が植え付け位置に位置する状態では、第1天秤アーム1
25が第2カム部124cから離間していることによっ
て、機体の走行に伴ってセンターフロート22が圃場泥
面の起伏に沿って軸芯P24周りに上下揺動すると、そ
の揺動に連動して、その揺動方向に応じた切換弁128
の作動状態が現出されて、センターフロート22を基準
姿勢に復帰させる状態に苗植付装置4が昇降するように
なることから、圃場の起伏にかかわらず苗植付装置4を
植え付け位置に維持することができて、予め設定した植
え付け深さでの安定した苗の植え付けを行えるようにな
っている。
【0078】又、作業終了間際の回り植え作業走行時に
は、左右の前輪13が直進状態から設定角以上に操向操
作されても苗植付装置4が上昇しないように操向操作系
Aと昇降操作系Eとの連係を解除しておけば、畦際に沿
って周回しながらの苗の植え付けを良好に行えるように
なっている。
【0079】更に、苗植付装置4の上昇中に操作具12
2を1回だけ押圧操作すると上昇途中の所望高さ位置に
苗植付装置4を停止させることができ、苗植付装置4の
下降中に操作具122を2回連続して押圧操作すると下
降途中の所望高さ位置に苗植付装置4を停止させること
ができるようになっている。
【0080】図19及び図20に示すように、センター
フロート22と第1天秤アーム125とを連係する操作
ワイヤ130において、そのアウタワイヤ130Aの第
1天秤アーム側端部は左右向きの軸芯P26周りに揺動
可能な支持アーム143に連結され、その支持アーム1
43は、位置調節固定可能な調節レバー144にバネ1
45を介して連動連結されている。この構成から、調節
レバー144の操作によって、センターフロート22を
下降揺動付勢するバネ137の付勢力を調節することが
でき、これによって、センターフロート22の接地追従
感度を圃場の泥土硬さに応じて変更できるようになり、
もって、圃場泥土の硬さを考慮した好適な植え付けを行
えるようになっている。
【0081】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 水田作業機としては直播機や除草機などであっても
よい。 図21に示すように、主変速レバー81を案内する
ガイド板88に、主変速レバー81の前進操作域Fから
後進操作域Rへの操作によってバネ146の付勢に抗し
て縦向きの軸芯P27周りに揺動操作される揺動アーム
147を装備し、この揺動アーム147を、連係ワイヤ
148を介してカム部材124のラチェット機構124
Aに連係させるようにすれば、主変速レバー81を前進
操作域Fから後進操作域Rに操作するだけで、前進状態
から後進状態への切り換えと、植え付け位置に位置する
苗植付装置4の上限位置への上昇と、苗植付装置4及び
施肥装置5の作動停止状態への切り換えと、作用姿勢に
ある線引きマーカ100の格納姿勢への切り換えとを行
えるバックアップ機能を備えさせることができ、これに
よって、作業走行中に機体を後進させる必要が生じた場
合に要する操作を更に容易にすることができるようにな
る。 図22に示すように、例えば、前輪13を直進状態
から設定角以上に操向操作した場合にピットマンアーム
45に装備した左右のセクタギア45Bのうちの対応す
るものに噛合する一対のギヤ149を設け、各ギヤ14
9をラチェット機構150及び連係ワイヤ151を介し
て対応する線引きマーカ格納保持用のロック具105に
連係することで、直進状態から設定角以上に操向操作さ
れた前輪13の戻し操作に連動して、その戻し操作方向
に対応するロック具105が、対応する線引きマーカ1
00の格納姿勢での保持を解除してその線引きマーカ1
00の作用姿勢への姿勢切り換えを許容する状態となる
ように、操向操作系Aと左右のロック具105とを連係
構成するようにしてもよい。 枕地旋回の現出を可能にする際の減速操作を主クラ
ッチ・ブレーキペダル64の踏み込み操作で行った場合
には、その操作に連動して前進操作域Fの低速側に戻し
操作される主変速レバー81が左右の補助操作域Faの
間に位置するように構成してもよい。 図23に示すように、操作具122の押圧操作を検
出する第1スイッチ152、主変速レバー81の左右の
補助操作域Faへの操作を検出する一対の第2スイッチ
153、主変速レバー81の後進操作域Rへの操作を検
出する第3スイッチ154、前輪13の直進状態から設
定角以上に操向操作を検出する一対の第4スイッチ15
5、油圧シリンダ2対する作動油の流動状態を切り換え
る電磁式の切換弁128、左右のロック具105を解除
操作する一対の電磁シリンダ156、植付クラッチ37
の作動状態を切り換える第1電動モータ157、施肥ク
ラッチ57の作動状態を切り換える第2電動モータ15
8、及び、各スイッチ152〜155からの検出に基づ
いて、電磁式の切換弁128、各電磁シリンダ156、
各電動モータ157,158の作動を制御する制御装置
159、などを設けて、上記実施形態では機械連係式に
構成した本発明に係わる構成要素を電気式に構成するよ
うにしてもよく、又、機械連係式と電気式との組み合わ
せで構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】乗用型田植機の全体平面図
【図3】機体前部の縦断側面図
【図4】機体前部の横断平面図
【図5】ギヤ式伝動装置の一部展開縦断背面図
【図6】ギヤ式伝動装置の部分横断平面図
【図7】操作系統を示す平面図
【図8】後輪駆動装置の構成を示す後車軸ケースにおけ
る右側部の縦断背面図
【図9】後輪駆動装置の構成を示す後車軸ケースにおけ
る左側部の縦断背面図
【図10】静油圧式無段変速装置に対する操作系の一部
を示す要部の縦断正面図
【図11】静油圧式無段変速装置に対する操作系と減速
連動機構の構成を示す要部の縦断側面図
【図12】静油圧式無段変速装置に対する操作系の一部
と減速連動機構の構成を示す要部の横断平面図
【図13】主変速レバーのガイド構造を示す要部の展開
平面図
【図14】操作ペダルの操作領域を示す側面図
【図15】線引きマーカの構成を示す要部の正面図
【図16】線引きマーカの姿勢切り換え保持構造を示す
要部の縦断側面図
【図17】線引きマーカの姿勢切り換え保持構造を示す
要部の平面図
【図18】主変速レバーから植付クラッチや施肥クラッ
チなどに亘る操作系を示す操作系統図
【図19】操作具やステアリングホイールなどから切換
弁に亘る操作系を示す操作系統図
【図20】センターフロートの構成を示す縦断側面図
【図21】バックアップ機能を備えた別実施形態を示す
要部の操作系統図
【図22】操向操作系と左右のロック具とを連係した別
実施形態を示す要部の操作系統図
【図23】電気式に構成した別実施形態を示す制御ブロ
ック図
【符号の説明】
1 走行機体 2 油圧シリンダ 3 リンク機構 4 作業装置 13 操向輪 18 ステアリングホイール 81 主変速レバー 88 ガイド板 100 線引きマーカ 105 ロック具 122 操作具 128 切換弁 139 連係解除機構 A 操向操作系 E 昇降操作系 F 前進操作域 Fa 補助操作域 R 後進操作域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01B 69/02 A01B 69/02 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後部に、油圧シリンダの作動
    で昇降揺動するリンク機構を介して作業装置を昇降自在
    に連結した水田作業機であって、 前進操作域と後進操作域とに亘って操作される主変速レ
    バーに、前記油圧シリンダに対する作動油の流動状態を
    切り換える切換弁に連係された操作具を装備し、該操作
    具の操作で、前記作業装置を所定の作業高さ位置まで下
    降させる状態と、前記作業装置を所定の非作業高さ位置
    まで上昇させる状態とを現出可能に構成してある水田作
    業機。
  2. 【請求項2】 走行機体の後部に、油圧シリンダの作動
    で昇降揺動するリンク機構を介して作業装置を昇降自在
    に連結した水田作業機であって、 主変速レバーを前進操作域と後進操作域とに亘って操作
    案内するガイド板と、前記作業装置に装備された左右の
    線引きマーカを、その先端が圃場から離間して前記作業
    装置に近接する格納姿勢で保持する左右のロック具とを
    設け、前記ガイド板における前記前進操作域の低速側
    に、前記主変速レバーの前記前進操作域を挟んだ両側へ
    の操作を可能にする一対の補助操作域を形成し、前記主
    変速レバーと前記左右のロック具とを、前記主変速レバ
    ーのいずれか一方の前記補助操作域への操作に連動し
    て、その操作方向に対応する前記ロック具が、対応する
    前記線引きマーカの前記格納姿勢での保持を解除して、
    該線引きマーカのその先端が圃場に突入して次回の走行
    基準線を形成する作用姿勢への姿勢切り換えを許容する
    ように連係してある水田作業機。
  3. 【請求項3】 前記操作具から前記切換弁に亘る昇降操
    作系と、ステアリングホイールから操向輪に亘る操向操
    作系とを、前記操向輪の直進状態からの設定角以上の操
    向操作に連動して前記作業装置が所定の非作業高さ位置
    まで上昇するように連係してある請求項1記載の水田作
    業機。
  4. 【請求項4】 前記作業装置に装備された左右の線引き
    マーカを、その先端が圃場から離間して前記作業装置に
    近接する格納姿勢で保持する左右のロック具を設け、前
    記操向操作系と前記左右のロック具とを、直進状態から
    設定角以上に操向操作された前記操向輪の戻し操作に連
    動して、その戻し操作方向に対応する前記ロック具が、
    対応する前記線引きマーカの前記格納姿勢での保持を解
    除して、該線引きマーカのその先端が圃場に突入して次
    回の走行基準線を形成する作用姿勢への姿勢切り換えを
    許容するように連係してある請求項3記載の水田作業
    機。
  5. 【請求項5】 前記昇降操作系と前記操向操作系との連
    係を解除する連係解除機構を備えてある請求項3又は4
    記載の水田作業機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210063A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Yanmar Co Ltd 乗用型田植機における走行操作装置
CN102090190A (zh) * 2010-12-07 2011-06-15 现代农装株洲联合收割机有限公司 水稻插秧或直播工作行走时保持列距的划线方法及装置
JP2014142068A (ja) * 2014-03-06 2014-08-07 Yanmar Co Ltd 乗用型田植機
JP2017127287A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 株式会社クボタ 水田作業機

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