JP3927418B2 - 乗用田植機の操作レバー配置機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば苗載台及び苗植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機の操作レバーの配置構成に関し、詳しくは、操作レバーの操作性向上のための技術にする。
【0002】
【従来の技術】
近年では、田植機の操作レバーを操向ハンドル周りに集中配置する構造が多く見受けられる。このように、操作レバーと操向ハンドルが近接して配置することで、様々な機械操作を操向ハンドルからあまり手を離すことなく行うことができ、作業性の向上が見込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、操作レバーが集中配置されることによって、操作レバーをとり間違えたり、あるいは操作レバーを誤操作したり、操作レバーそのものや操作レバーの操作時の動きが操向ハンドルの操向ハンドル操作を阻害することとなったりという恐れが生じる不具合がある。そこで、本発明では、操作レバーの配置及びその形状によって、上記不具合を解消することを図る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、乗用田植機において、操向ハンドル(14)の回動中心に対して左右一方の側部に、植付部昇降・植付入切・植付時の変速・線引きマーカの操作を行うシフトレバー(29)と、エンジン回転数を制御するアクセルレバー(51)と、オートクルーズレバー(54)の3本のレバーを配置し、前記シフトレバー(29)先端部を、平 面視で操向ハンドル(14)外径より外方であって、側面視で操向ハンドル(14)高さと略同一高さに配置し、前記アクセルレバー(51)の先端部は、平面視で操向ハンドル(14)の外径より外方であって、側面視で他の二つの操作レバーより低位置に配置し、前記オートクルーズレバー(54)の先端部を、平面視で操向ハンドル(14)外径と少なくとも一部重複し、側面視で操向ハンドル(14)下方で操向ハンドル(14)を把持した操縦者の指の届く範囲に配置し、該オートクルーズレバー(54)は、油圧式無段変速機構(57)の油圧ポンプ(85)の斜板(107)に連結された変速ペダル(31)の操作位置を、一定に保持して機体(1)を定速走行させるレバーであり、機体走行時に操向ハンドル(14)を操作しながら、指でオートクルーズレバー(54)をON−OFFを可能としたものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1に記載の乗用田植機の操作レバー配置機構において、操向ハンドル(14)に対して前記三本の操作レバーとは他方の側部に、主変速レバー(28)を配置し、該主変速レバー(28)の中途部を機体外方に向けて屈曲させ、該主変速レバー(28)の先端は、平面視において、フロントコラム(150)の側部後方に配置したレバーガイド(195)の外側端よりも機体内側に配置させたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本実施例に係る田植機の全体的な構造を示す平面図、図2は同じく側面図、図3は機体フレームを示す平面図、図4は駆動部の説明側面図、図5は駆動部の説明平面図である。また、図6はミッションケースの断面図、図7はミッションケースのスケルトン図、図8は主クラッチの説明図、図9はブレーキ装置の説明図、図10はPTO変速機構の説明図である。そして、図11はフロントコラムを示す平面図、図12はフロントコラムを示す背面図、図13は操向装置等の支持構成を示す斜視図、図14は主変速レバーを示す斜視図、図15は主変速レバーとシフトレバーの連動機構示す背面図、図16は同じく平面図、図17は操作レバーのガイド溝を示す平面図である。図18は操向ハンドル右側に配設された操作レバーを示す斜視図、図19はシフトレバーを示す斜視図、図20は主変速レバーとシフトレバーの連動機構示す拡大斜視図、図21はアクセルレバーを示す斜視図、図22はオートクルーズレバーを示す斜視図、図23はオートクルーズ機構を示す側面図である。
【0008】
まず、本発明の実施例に係る乗用田植機の構造について説明する。但し、本発明に係るブレーキ及びクラッチ操作機構は本実施例に限定されるものでなく、多種多様な作業機体に応用することができる。
【0009】
図1、図2及び図5に示す如く、前記乗用田植機では、走行機体1の機体フレーム3にエンジン2を搭載し、ミッションケース4の左右両側方でフロントアクスルケース5・5を介して水田走行用前輪6・6を支持し、前記ミッションケース4(図4)後方のリヤアクスルケース7で水田走行用後輪8・8を支持している。前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10・10を取り付け、操縦者が搭乗する機体カバー11によって、前記ミッションケース4等を覆い、前記機体カバー11後側上方にシートフレーム12を介して運転席13を取り付け、その運転席13の前方で、前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設けている。
【0010】
前記操向ハンドル14位置近傍に、主変速レバー28、昇降・植付の入切・植付時の変速・線引きマーカ等の操作を行うシフトレバー29、アクセルレバー51、後述する変速ペダル31の操作位置を一定に保持して機体1を定速走行させるためのオートクルーズレバー54の各レバー28・29・51・54や、ブレーキペダル30、変速ペダル31及びデフロックペダル32の各ペダル30・31・32を配設すると共に、運転席13位置近傍に感度調節レバー33及びストップレバー34及びユニットクラッチレバー35の各レバー33・34・35を配設している。
【0011】
また、図中15は六条植え用の苗載台16並びに複数の苗植付爪17・17・・・などを具備する植付部15であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持すると共に、前記植付ケース20で一方向に等速回転させるロータリケース21・21・・・を支持している。前記植付ケース20前側のヒッチブラケット23は、トップリンク24及びロワリンク25を含む昇降リンク機構26を介して走行機体1後側に連結し、前記昇降リンク機構26を介して植付部15を昇降する油圧昇降シリンダ27をロワリンク25に連結している。
【0012】
そして、前記ロータリケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、該爪ケース22・22先端に苗植付爪17・17を取り付けて、前記前後輸6・6・8・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17・17によって取り出しながら、連続的に苗を植える田植作業を行うように構成している。
【0013】
なお、図中36はセンターフロート、37・37はサイドフロート、38は肥料ホッパ39内の肥料を送風機40の送風カでフレキシブル形搬送ホース41を介しフロート36・37・37の側条作溝器42に排出させる六条用側条施肥機である。
【0014】
次に、前記乗用田植機のフレーム構造について説明する。
【0015】
図3乃至図5に示す如く、前記機体フレーム3は前部フレーム43・43と中間フレーム44・44と後部フレーム45・45とに三分割し、左右一対の前部フレーム43・43にエンジン2を、左右一対の中間フレーム44・44にフロントアクスルケース5・5を、左右一対の後部フレーム45・45にリヤアクスルケース7を配設している。
【0016】
前記フロントアクスルケース5・5は、前部フレーム43・43後端と後部フレーム45・45前端を連結する左右中間フレーム44・44の下面に着脱自在に固定し、該左右フロントアクスルケース5・5間を前記ミッションケース4で連結している。
【0017】
また、リヤアクスルケース7は、後部フレーム45の後部を一体的に連結した門形フレーム53に固設している。前記ミッションケース4とリヤアクスルケース7は、パイプ製の連結フレーム62によって一体連結されている。
【0018】
ミッションケース4後方に突出したリヤ出力軸63に、リヤ伝達軸66を介してリヤアクスルケース7前方に突出しているリヤ入力軸65を連結してリヤ出力軸63から左右の後輪8・8に動力を伝達している。また、ミッションケース4後方に突出したPTO出力軸64に自在縦手軸69を介してリヤアクスルケース7上部の軸受67に設ける仲介軸68を連結し、該仲介軸68に自在縦手軸を介して植付ケース20の入力軸を連結して、PTO出力軸64から植付部15に動力を伝達している。
【0019】
次に、動力伝達構成について説明する。
【0020】
図4乃至図7に示す如く、前記ミッションケース4は、本体胴部70と、前蓋部71と、後蓋部72を備え、前記胴部70の前後に各蓋部72を着脱自在にボルト固定し、密閉箱形に形成すると共に、前記胴部70の内部を前後に分割する仕切り壁部73を設けている。
【0021】
前記ミッションケース4の前蓋部71前面に、可変容量型の油圧ポンプ85及び固定容量型の油圧モータ86からなる油圧式無段変速機構57を配設し、該油圧ポンプ85に入力するための変速入力用ポンプ軸58を前方に突出している。該変速入力用ポンプ軸58は、伝達軸59及び伝達ベルト61を介してエンジン2の出力軸60に連結され、エンジン2から動力を取り出し可能としている。
【0022】
前述の如く、エンジン2から変速入力用ポンプ軸58に入力された動力は、油圧ポンプ85を駆動し、該油圧ポンプ85からの圧油を油圧モータ86に送油してモータ軸77を回転させて出力される。ミッションケース4内に突出したポンプ軸58は、前蓋部71にベアリング軸受した小径の伝達ギヤ74を係合軸支し、また、パイプ軸76を介して後蓋部72後面に固定したチャージポンプ75に伝達ギヤ74の動力を伝達している。
【0023】
一方、前記ミッションケース4内に突出した油圧式無段変速機構57のモータ軸77は、前蓋部71にベアリング軸受されたサンギヤ78を係合軸支している。さらに、該サンギヤ78のボス部に遊転軸支したキャリヤギヤ79に三枚のプラネタリギヤ80を軸81を介して回動自在に設け、該プラネタリギヤ80は、前記サンギヤ78と後蓋部72で前後を回動自在に軸支された合成出力軸84に外嵌したリングギヤ82に噛合した状態として、これら各ギヤ78・80・82によって遊星ギヤ機構83を形成している。
【0024】
そして、ポンプ軸58に外嵌された前記の小径の伝達ギヤ74に大径のキャリヤギヤ79を常時噛合させ、油圧式無段変速機構57の無段変速出力である正逆回転出力と、伝達ギヤ74及びキャリヤギヤ79の減速回転出力(一方向の一定回転)とを、遊星ギヤ機構83のデフ作用によって合成し、ゼロ乃至最大速の一方向の回転力として合成出力軸84に伝達している。
【0025】
なお、図8にも示す如く、リングギヤ82と合成出力軸84との間に、主クラッチ47が設けられている。リングギヤ82は、プラネタリギヤ80と噛合するギヤ部82aと、合成出力軸84にスプライン嵌合するスプラインカラー140に遊嵌するボス部82bで構成されており、クラッチ軸48に枢結されたクラッチアーム48aによってスプラインカラー140に遊嵌されたシフタ49を摺動することにより、ボス部82bとスプラインカラー140との間の鋼球を介して連結・連結解除、すなわち、主クラッチ47の入切を制御するボールクラッチ機構を構成している。前記クラッチ軸48はミッションケース4の外側へ延出され、該延出部に枢結されたクラッチ操作部材であるクラッチアーム48bは、ブレーキペダル30に連結されて、ブレーキペダル30を踏込操作することによって主クラッチ47の入切操作可能としている。
【0026】
また、ミッションケース4の仕切り壁部73と後蓋部72の間で、前記合成出力軸84の後部、フロント出力軸92、リヤ出力軸63及びカウンタ軸94の各軸をベアリング軸受している。
【0027】
前記合成出力軸84の後部では、前進ギヤ87と、後進ギヤ88を遊転軸支しており、合成出力軸84に各ギヤ87・88をスライダ89によって選択的に係合することによって、前進または中立または後進の出力に切り換える構成としている。
【0028】
前記フロント出力軸92では、入力ギヤ96によりフロント出力軸92に伝達された動力を、差動ギヤ90を介して左右の前車軸91に伝達可能としている。さらに、該フロント出力軸92上には、ブレーキ装置120が設けられており、図9にも示す如く、上端部をミッションケース4上部に延出するブレーキ操作軸121の回動によりブレーキ装置120の作動を制御可能とし、ブレーキ装置120が作動すればフロント出力軸92に制動力が働いて前輪6・6の回転を停止させる構成としている。
【0029】
前記ブレーキ装置120は、主に押圧部材120a、そのボス部がフロント出力軸92に嵌合されているブレーキディスク120b・120b・・・、及び、制動パット120c・120c・・・で構成されており、また、ブレーキ操作軸121には、軸を断面半円状に切り欠いて非作動部121aと作動部121bが形成されている。ブレーキ操作軸121の非作動部121aが押圧部材120aと対峙しているときはブレーキ装置120が非作動であり、作動部121bが押圧部材120aと対峙しているときは、該ブレーキ操作軸121が押圧部材120aを押圧してブレーキディスク1120b・120b・・が制動パット120c・120c・・に押し当てられてブレーキ装置120が作動し、フロント出力軸92の回転を制止させる。
【0030】
前記リヤ出力軸63では、移動ギヤ97及び植付ギヤ98を遊転軸支しており、副変速スライダ99によって各ギヤ97・98をリヤ出力軸63に選択的に係合させる構成としている。前記副変速スライダ99及び合成出力軸84上の前後進切換スライダ89は、同一のシフトフォーク106に係止されており主変速レバー28の位置切換によって前後進及び副変速(低高速)の切換を行うことができる。なお、PTO出力軸64の手動回転を可能にするため、移動ギヤ97と植付ギヤ98が共に遊転する状態を現出可能としている。
【0031】
前記カウンタ軸94では、伝達ギヤ141と高速用ギヤ100とPTO変速ギヤ93・93・・・を係合軸支している。PTO変速ギヤ93・93・・・は、図10にも示す如く、PTO変速軸116に設けられた径の異なる複数のギヤ56・56・・・に噛合しており、PTO変速機構115によって作動するギヤの組み合わせを選択することにより、該PTO変速ギヤ93の動力を変速してPTO出力軸64に伝え、株間変速自在に植付部15を駆動している。さらに、ミッションケース4に内設させるチェン113を介してPTO出力軸64に施肥出力軸114を連結させ、植付部15と同調させて施肥機38を駆動するようにしている。また、前記伝達ギヤ141は前進ギヤ87と、前記高速用ギヤ100は移動ギヤ97に噛合し、合成出力軸84からリヤ出力軸63の間に介在して動力を伝達している。
【0032】
上述の構成において、前後輪6・6・8・8を後進駆動するときには、前記リヤ出力軸63及びフロント出力軸92上の入力ギヤ95・96を介して、合成出力軸84上の後進ギヤ88の後進動力をリヤ出力軸63及びフロント出力軸92に伝達する。
【0033】
また、前後輪6・6・8・8を苗の植付作業速度で前進駆動するときには、前記伝達ギヤ141からカウンタ軸94上の低速用のPTO変速ギヤ93、植付ギヤ98を介して前進ギヤ87の動力を前記リヤ出力軸63及びフロント出力軸92に伝達する。なお、副変速スライダ99を摺動して変速し、前進ギヤ87の動力を高速用ギヤ100及び移動ギヤ97を介して各出力軸63・92に伝達し、圃場間の路上移動などの高速の移動速度で前後輸6・6・8・8を前進駆動することも可能に構成している。
【0034】
ここで本発明に係る操作レバーの配置構成について詳細に説明する。図11及び図12に示す如く、ボンネット9上部に配設されたフロントコラム150の上後部には操向ハンドル14が配設されており、該操向ハンドル14の一側方には主変速レバー28が配設され、他方にはアクセルレバー51、シフトレバー29及びオートクルーズレバー54が配設されている。フロントコラム150の左右両側後方にはレバーガイド195・196が設けられており、該レバーガイド195・196に形成されたガイド溝149・168・169・170によって前記各操作レバー28・29・51・54の回動が規制されている。
【0035】
まず、操向ハンドル14などの操向装置等の支持構成について、図3及び図13を用いて説明する。
【0036】
操向ハンドル14などの操行装置は、フロントフレーム151・151及びミッションケース4により支持されて、操向ハンドル14は上部ハンドルコラム152上端に配設され、上部ハンドルコラム152の下端は、下部ハンドルコラム153の上端に接続されている。下部ハンドルコラム153は、トルクジェネレータ154を介して、ステアリングケース155上に配設され、該ステアリングケース155は前述したミッションケース4の前面に装着されている。
【0037】
上部ハンドルコラム152及び下部ハンドルコラム153内には、操向ハンドル14に接続したステアリングシャフト157が内装されている。該ステアリングシャフト157はトルクジェネレータ154の入力軸に接続され、ステアリングケース155内に配設されるギヤにトルクジェネレータ154の出力軸が接続され、操向ハンドル14の操作がステアリングシャフト157を介してステアリングケース155内に伝達され、ステアリングケース155内の操向機構を介して前輪の操向操作を行うよう構成している。
【0038】
また、前記下部ハンドルコラム153の上端前部より前斜上方に延出されたブラケット158の上端と、左右方向に配設されたステー159の左右略中央部が接続固設されている。該ステー159の左右両端にはレバーガイドフレーム160・161が、同じく前部には、フロントフレーム151・151と接続するための接続部159b・159bが設けられている。さらに、前記フロントフレーム151・151上であって操向ハンドル14の前方にはパネル162が配設されている。なお、前記レバーガイドフレーム160・161の上部はレバーガイド195・196によって覆われ、レバーガイドフレーム160・161は外側に露出しない構造となっており、レバーガイドフレーム160・161とレバーガイド195・196に設けられたガイド溝149・168・169・170はそれぞれ同一形状であって、該ガイド溝149・168・169・170に規制される操作レバー28・29・51・54はレバーガイドフレーム160・161とレバーガイド195・196を貫通している。
【0039】
前記ステー159の後部には、接続部159b・159bの後方において下斜後方に延出されたブラケット163・163が接続されている。該ブラケット163・163は、それぞれ主変速レバー28の基部に接続した支軸167及びシフトレバー29の基部に接続した支軸183を支持する筒体164・165を支持しており、すなわち、主変速レバー28及びシフトレバー29の基部はそれぞれ、フロントフレーム151とステー159との接続部の近傍に固設したブラケット163により支軸を介して支持されて、安定的な操作を行うことができるようにしている。
【0040】
レバーガイドフレーム161の下方には、図11にも示す如く、ブレーキペダル30が配設されており、ブレーキペダル30の外側には変速ペダル31が配設されている。なお、ブレーキペダル30及び変速ペダル31は、フロントコラム150斜め後方の機体カバー11上に配設されている。変速ペダル31は、図7に示す如く、油圧式無段変速機構57の油圧ポンプ85の斜板107に連動する制御軸108に連結されており、該変速ペダル31を踏込操作することによって走行機体1に搭載される油圧式無段変速機構57の制御を行い、車速を調節することができる。また、ブレーキペダル30は、一つのペダルの踏込操作によってブレーキ装置120と主クラッチ47とを操作できるよう構成されている。
【0041】
ここで、主変速レバー28の構造及びその配置について詳細に説明する。
【0042】
図14乃至図16に示す如く、主変速レバー28はそのレバーアーム28aの基部に固設されたボス部28bが、ブラケット166に左右方向に回動自在に支持されている。ブラケット166は支軸167の一端に接続されており、該支軸167はフロントコラム150に回動自在に支持されている。これにより、ブラケット166が前後方向に回動自在に構成され、主変速レバー28が前後及び左右方向に回動可能としている。
【0043】
ブラケット166の上方にはレバーガイドフレーム160が位置しており、主変速レバー28はレバーガイドフレーム160のガイド溝149に挿入されている。これにより、主変速レバー28の回動域がレバーガイドフレーム160により規制され、主変速レバー28はレバーガイドフレーム160に設けられたガイド溝149に沿って操作されることになる。
【0044】
レバーガイドフレーム160には、図17に示す形状のガイド溝149が設けられており、該ガイド溝149は、前後方向に設けられた溝149aと、左右方向に設けられた溝149bと、機体斜め内側方向にカーブした溝149cとにより構成されている。左右方向に設けられた溝149bは、前後方向に設けられた溝149aの中央部において、機体内側に接続されている。機体斜め内側方向にカーブした溝149cは、前後方向に設けられた溝149aの前端において機体内側に接続されている。機体斜め内側方向にカーブした溝149cは、後部及び中央部は前後方向に設けられると共に前部において機体斜め内側方向に設けられた溝により構成されている。
【0045】
ガイド溝149において、溝149aの後端部の領域149gは後進域であり、溝149aの前端部の領域は圃場若しくは路上等において低速で前進を行うための低速前進域である。そして、溝149aの中間部において、機体内側方向に設けられた溝149bは、車輪への駆動並びに作業機の駆動が停止される苗継ぎ及びエンジン始動域である。苗継ぎ及びエンジン始動域では、車輪及び作業機の駆動が停止して、安全にエンジン始動が行えると共に、田植作業時に操縦者は予備苗載台10から苗載台に苗継ぎを行うことができるようにしている。さらに、主に道路などにおいて移動する際には主変速レバー28を溝149cに操作し、該溝149cの先端部を前進域、後端部を低速前進域としている。なお、溝149cの前端及び後端以外の領域は、中立域としている。
【0046】
田植作業においては苗継ぎ作業や肥料補給作業のため、操縦者が運転席13やボンネット9側方を移動する際に、主変速レバー28を操縦者が引っ掛ける誤操作が発生すると、機体が走行してしまう恐れがある。前記主変速レバー28は、レバーアーム28aを機体外方向に略直角方向に曲折して、ここにレバーグリップ28cが取り付けられた形状としており、すなわち、レバーアーム28aよりもレバーグリップ28cが機体外側に位置している。そして、図11及び図12に示す如く、該レバーグリップ28cは平面視においてレバーガイド195の外側端より機体内側に配置されている。但し、操向ハンドル14の外径より内側に配置することもできる。このようにして、運転席13やボンネット9の側方を操縦者が往来する際に、主変速レバー28と操縦者の接触を防止して、操縦者が運転席13やボンネット9の側方を立って運転席13の側方を往来する際の機体1の停止を確実なものとし、意図せず主変速レバー28が操作されることによる誤操作を阻止している。
【0047】
前記フロントコラム150において、図11、図12及び図18に示す如く、主変速レバー28の反対側には、シフトレバー29、アクセルレバー51及びオートクルーズレバー54が配設されている。シフトレバー29の内側にアクセルレバー51及びオートクルーズレバー54が配設されるとともに、該アクセルレバー51の前方にオートクルーズレバー54が配設されている。これらのレバー29・51・54は、レバーガイドフレーム161に設けられたガイド溝168・169・170に挿入されており、レバーガイドフレーム161に設けられたガイド溝168・169・170に沿って、各操作レバー29・51・54が操作される構成となっている。本実施例においては、シフトレバー29、アクセルレバー51及びオートクルーズレバー54が機体右側に配設されている。
【0048】
ここで、シフトレバー29について詳説する。なお、シフトレバー29は植付部15の昇降制御を行うとともに、植付部15への動力伝達の入切及びマーカーの操作を行うためのものである。
【0049】
田植作業において、他の操作レバーに対して比較的使用頻度の高いシフトレバー29は、アクセルレバー51に対して外側に配設されるとともに、操向ハンドル14に対しても外側に配設される。また、シフトレバー29は運転席13の側端部前方に位置し、運転席13に座る操縦者の右手前方に配設され、操作しやすい位置に配設されている。
【0050】
図17、図18及び図19に示す如く、レバーガイドフレーム161に設けられた3つのガイド溝168・169・170のうち、機体外側に配設された前後方向のガイド溝168に、前後方向に回動可能に構成されたシフトレバー29の回動が規制されている。前記ガイド溝168は前後方向に設けられていると共に、左右に凹部を形成した構成として、シフトレバー29は前後方向の回動により植付部15の昇降操作を行い、ガイド溝168の左右凹部に位置させることによりマーカーの操作を行うようにしている。
【0051】
前記ガイド溝168の後端の領域168gでは植付部15を上昇又は上昇保持する上昇域とし、中央部外側方向に構成された領域168fは植付部15の昇降が停止される中立域とし、ガイド溝168の前部には、植付部15の下降及びロータリケース21の駆動「入」となる領域168bが設けられると共に、植付部15の下降及びロータリケース21の駆動「切」領域168cとし、さらに、ガイド溝168の前端の領域168dにおいて、左右端部に設けられた凹部にシフトレバー29を位置させることにより、対応する側のマーカーを解除することができるようにしている。なお、ガイド溝168において、領域168dは領域168bの前方に設けられており、領域168b前方のガイド溝168前端部である領域168dにおいてもロータリケース21の駆動「入」が維持される。
【0052】
次に、主変速レバー28とシフトレバー29の連動機構について説明する。図14乃至図16及び図20に示す如く、主変速レバー28は、基部においてブラケット166により左右方向に回動自在に支持され、ブラケット166は支軸167の一端に固設されている。支軸167には後方に延出されたアーム171及びアーム172が固設され、アーム172の後端と、下部ハンドルコラム153に固設したプレートとの間に、主変速レバー28が急激に回動操作されないようにオイルダンパ173が設けられている。
【0053】
一方、アーム171の後端には、略上下方向に配設されたロッド174の上端が接続され、該ロッド174の下端にはブラケット174bが固設されている。該ブラケット174bに穿設された孔にはローラ175の支軸175bが挿嵌されて、該ローラ175の支軸175bを介してロッド174の下端とアーム176の前端が接続されている。アーム176は後端を前述のステアリングケース155側面に固設された左右方向の支軸により前後方向に回動可能に支持され、該支軸に挿嵌されたバネ176bにより、アーム176が後方に回動するよう付勢されている。アーム176の先端において、該アーム176に配設された支軸によりローラ175が回動自在に軸支されている。
【0054】
主変速レバー28に接続するロッド174の上端には長孔が構成されており、この長孔にはアーム171に固設した突起部171bが挿嵌されている。このため、主変速レバー28が後方に一定量以上後方に回動した場合に、アーム171がロッド174を下方に押し下げる構成となっている。そして、ロッド174が下方に押し下げられることにより、アーム176がバネ176bに抗して回動し、ローラ175がアーム176の下端支持部を回動中心として、機体前後方向に回動する。なお、自然状態において、アーム176がバネ176bにより、カムプレート177側に付勢されることにより、ローラ175がカムプレート177に付勢されると共に、当接する構成としている。
【0055】
前記カムプレート177は、油圧式無段変速機構57の駆動力が伝達されるギヤ式変速機構に接続されたリンク機構192に接続されており、主変速レバー28の回動によりカムプレート177を介してクラッチプレート193を回動してシフトフォーク106を操作し、スライダ89及び副変速スライダ99を摺動させることにより、ギヤ式変速機構の前進・後進切換用ギヤを操作可能としている。
【0056】
また、前記カムプレート177は、アーム178を一端に固設した支軸180の他端に固設されて、該支軸180に挿嵌されたバネ179によって、後方に回動するよう付勢されている。カムプレート177のローラ175と当接する部位には、凹凸が設けられており、カムプレート177にローラ175が当接することによって、デテント機構を構成している。そして、ロッド174が下方に押し下げられることにより、ローラ175がカムプレート177より離れると、デテント機構が解除され、カムプレート177はバネ179の付勢力により下方に回動される。
【0057】
前記支軸180に固設されたアーム178は支軸180に対して前方に延出され、前端において上下方向に配設したロッド181の下端に接続して、該ロッド181の上端にはアーム182の後端が接続されている。アーム182はロッド181より前方に延出され、その前端は前述の筒体164により回動自在に支持される支軸183の一端に固設され、該支軸183の他端は、シフトレバー29の基部を左右に回動自在に支持するブラケット184を固設している。このようにして、カムプレート177とシフトレバー29とを連結している。
【0058】
また、前記支軸183の外側端には固設されたブラケット184に、上方に延出されたL字アーム185が固設されている。該L字アーム185は、図19にも示す如く、上部ハンドルコラム152の側方に配設されたポテンションメータ186のフォーク186aに係合しており、L字アーム185の回動により、ポテンションメータ186のフォーク186aが回動する構成としている。そして、ポテンションメータ186により、検出されたシフトレバー29の位置に基づき、油圧バルブの制御を行い、植付部15を昇降制御する。
【0059】
そして、シフトレバー29を前後方向に回動すると、アーム182に接続されたロッド181を介して、アーム178が上下方向に回動され、カムプレート177が前後方向に回動される。シフトレバー29を前方に回動すると、アーム178が上方に回動され、カムプレート177も上方に回動される。
【0060】
次に、主変速レバー28とシフトレバー29の連動機構の作動構成について説明する。シフトレバー29を前方に回動し、レバーガイドフレーム161のガイド溝168前部の領域168bに位置させ、植付「入」とした場合には、カムプレート177はその前端が上方に回動して、この位置においてローラ175に当接することにより、該カムプレート177の回動位置が保持される。なお、シフトレバー29の位置は、前述のポテンションメータ186により認識されており、これに応じて植付部15の昇降制御が行われる。
【0061】
シフトレバー29を植付「入」となる植付け位置とした(ガイド溝168の領域168bに位置させた)状態において、主変速レバー28を後進域である領域168gに位置させると、主変速レバー28に接続したロッド174が下方に摺動され、ローラ175が前方に移動する。これにより、カムプレート177との係合が解除され(デテント機構が解除され)、カムプレート177がバネ179の付勢力により後方に回動する。
【0062】
そして、カムプレート177が後方に回動することに伴って、シフトレバー29が後方に回動する。これにより、シフトレバー29が植付部15上昇位置である領域168gに移動し、シフトレバー29の位置がポテンションメータ186により検出され、植付部15が上昇する。すなわち、主変速レバー28の後進位置である領域168gへの操作に連動して、シフトレバー29が植付部15上昇位置である領域168gへと回動し、植付部15を上昇させるのである。
【0063】
次に、アクセルレバー51について詳説する。
【0064】
アクセルレバー51は走行機体1の駆動速度を調節するものであり、本実施例において、アクセルレバー51は走行機体1のエンジン回転数を制御し、駆動速度調節を行うことができる。
【0065】
図11、図12及び図18に示す如く、前記アクセルレバー51は、オートクルーズレバー54の後方であって、シフトレバー29と操向ハンドル14の間に前後方向に回動可能に配設され、レバーガイドフレーム161に設けられたガイド溝169により回動方向が規制されている。そして、該アクセルレバー51の上端は操向ハンドル14のグリップ、オートクルーズレバー54及びシフトレバー29の上端より低い位置となっている。これにより、操向ハンドル14とシフトレバー29の間において、アクセルレバー51を操作するための空間を充分に確保することを可能とすると共に、フロントコラム150の上部をコンパクトに構成することができる。さらに、シフトレバー29の操作の際に、操縦者の手がアクセルレバー51に接触し難く、アクセルレバー51をシフトレバー29の近くに立設しながらも誤操作の少ない配置構成としている。
【0066】
図21に示す如く、アクセルレバー51のレバーアーム51aの基部は略直角方向に機体内側へ向かって曲折して略水平部が形成され、該水平部がシフトレバー29の基部に接続した支軸を支持する筒体165に固設されたステー187に枢支されている。また、水平部にはカムプレート188が固設されてアクセルレバー51の回動に伴って回動操作される構成としている。該カムプレート188には、回動規制部188aと操作ワイヤ連結部188bが設けられており、該回動規制部188aに前記ステー187に設けられたストッパ187aに当接することによってアクセルレバー51の後方への回動範囲を規制し、操作ワイヤ連結部188bには、エンジン2側面に装着したエンジン2の回転数を設定するコントロールレバー(図示せず)に一端を連結した操作ワイヤ189の他端が連結されている。
【0067】
次に、オートクルーズレバー54について説明する。
【0068】
田植作業においては、苗を整列させるため機体1を直進させることに集中する必要があり、そこで、以下に示すように、操向ハンドル14を握った状態で、オートクルーズの操作を可能な構造としている。
【0069】
図22に示す如く、オートクルーズレバー54のレバーアーム54aの基部は筒状のボス部54bに固設され、該ボス部54bには、レバーガイドフレーム161から垂設されたステー161a・161bに枢支された枢軸190が挿入されて、オートクルーズレバー54は前後回動可能に構成されている。前記レバーアーム54aの上端にはレバーグリップ54cが連結され、該レバーグリップ54cは、操向ハンドル14のグリップの下方であって、操向ハンドル14のグリップの外径と平面視において少なくとも一部重複し、さらに、操縦者が操向ハンドル14を把持した状態で伸ばした指によって操作可能な高さとなるよう配置されている。
【0070】
さらに、オートクルーズレバー54のレバーアーム54aは、二箇所(図22に示すR1・R2)で曲折した形状として、該レバーアーム54aの上部が同じくレバーアーム54aの基部より機体内側に位置するようにしている。レバーアーム54aの基部はレバーガイドフレーム161の前記アクセルレバー51用のガイド溝169の後部にある前後方向のガイド溝170によって回動を規制され、オートクルーズレバー54が該ガイド溝170の後部にあるとき、後述するオートクルーズ機構がONとなって変速ペダル31の操作位置が保持されて定速走行し、同じくガイド溝170の前部にあるときオートクルーズ機構が解除される。
【0071】
上述の如くオートクルーズレバー54の形状を決定することによって、図11及び図12にも示す如く、オートクルーズレバー54のレバー先端部が操向ハンドル14外径と平面視において少なくとも一部重複させると共に、操向ハンドル14外径内にオートクルーズレバー54のレバーグリップ54cを位置させる状態を現出して、操向ハンドル14を把持した状態で伸ばした指による操作や、他のレバー操作時に操縦者の手がオートクルーズレバー54のレバーグリップ54cに当接することによる誤操作を防止することを可能としている。
【0072】
さらに、レバー基部において他の操作レバーの基部と近接させた状態を現出して、レバーガイドフレーム161に設けられたガイド溝168・169・170によって回動を規制される各レバー29・51・54のレバーグリップ29c・51c・54c間の距離で決定される幅よりも、レバーガイドフレーム161を小さく形成することを可能としている。
【0073】
前記オートクルーズレバー54のボス部54bにはレバーアーム54aとは別体に前方に連結アーム54dが固設されており、また、ボス部54bに外嵌した付勢バネ191の一端はステー161aに挿入され、他端は連結アーム54d上部を押圧するよう配置されている。このようにして、連結アーム54dが前方に回動するよう付勢されることによってオートクルーズレバー54が前方へ回動するよう付勢されている。従って、オートクルーズレバー54のオートクルーズ解除操作を指の力であっても十分に行うことができる。
【0074】
図7及び図23に示す如く、前記連結アーム54dの前端には、ロッド50を介して前部フレーム43に支承されたカム軸136を中心として回動する速度保持連結カム102が連結されている。また、油圧ポンプ85の斜板107の角度を制御する制御軸108に、リンク110を介して変速ペダル31と連結された変速操作カム109が連結され、これらで、オートクルーズ機構を構成している。そして、オートクルーズレバー54を後方へ回動操作することによって、速度保持操作カム102の爪部102aが変速操作カム109の係止部109aに係合して、変速ペダル31の操作位置を保持でき、また、オートクルーズレバー54を前方へ回動操作することにより、速度保持操作カム102と変速操作カム109の係合が解除されるよう構成されている。
【0075】
上述の如く、本実施例に係る操作レバーの配置構成においては、操向ハンドル14の周囲に、主変速レバー28・シフトレバー29・アクセルレバー51・オートクルーズレバー54の各操作レバーを配設し、操向ハンドル14を把持した状態で、これらの操作レバーの先端が操縦者の手に当接しない範囲に配置され、操向ハンドル14の操作を阻害しないようにすると共に、操向ハンドル14操作時に他の操作レバー28・29・51・54が意図せずに誤操作されることのないようにしている。
【0076】
操向ハンドル14左側に配置された主変速レバー28は、レバーアーム28aの中途部を機体外方に向けて屈曲させて略水平方向にレバーグリップ28cを設けて操作性を向上し、さらに、レバー先端に位置するレバーグリップ28cは、レバーガイド195より内方に位置させることによって、主変速レバー28の側方を操縦者が往来する際に、主変速レバー28と操縦者が接触しないようにしている。
【0077】
一方、操向ハンドル14の右側に集中配置されたシフトレバー29・アクセルレバー51・オートクルーズレバー54の各操作レバー29・51・54においては、レバー先端部、すなわち、レバーグリップ29c・51c・54cの形状を違えると共に、高さ位置に変化をつけて、操作レバーの取り違えや、操作時に他の操作レバーに当接して誤操作することのないように構成されている。
【0078】
なお、他の操作レバーに対して比較的使用頻度の高いシフトレバー29は、全操作域において、レバー先端部が操向ハンドル14外径より外方において操向ハンドル14操作の妨げとならない位置であって、且つ、レバー先端部高さが操向ハンドル14と略同一となるようにして、操向ハンドル14操作とシフトレバー29操作の移行を速やかに行うことができるようにしている。また、オートクルーズレバー54は、レバー先端部が操向ハンドル14の外径と略同一且つ操向ハンドル14下方であって、操向ハンドル14を把持した状態で指の届く範囲に配置されている。このようにして、回行時に操向ハンドル14を回動しながら指で容易にオートクルーズをOFFとすることができるようにしている。さらに、他の操作レバーに対して比較的使用頻度が比較的少ないアクセルレバー51は、操縦者に対し最も近い位置に配置し、又、レバーの長さも三本の操作レバーの中で最短としている。
【0079】
上述の如く、操向ハンドル14及び各操作レバーの操作時に、各操作部材の操作性を保持しながらも、各々の操作部材同士が干渉しないことはもちろん、他の操作部材に操縦者の手が当接することによる誤操作を防止するとともに、操作部材の形状や位置に配慮することによって操作部材を取り違えにくいものにしている。
【0080】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0081】
請求項1に示す如く、乗用田植機において、操向ハンドル(14)の回動中心に対して左右一方の側部に、植付部昇降・植付入切・植付時の変速・線引きマーカの操作を行うシフトレバー(29)と、エンジン回転数を制御するアクセルレバー(51)と、オートクルーズレバー(54)の3本のレバーを配置し、前記シフトレバー(29)先端部を、平面視で操向ハンドル(14)外径より外方であって、側面視で操向ハンドル(14)高さと略同一高さに配置し、前記アクセルレバー(51)の先端部は、平面視で操向ハンドル(14)の外径より外方であって、側面視で他の二つの操作レバーより低位置に配置し、前記オートクルーズレバー(54)の先端部を、平面視で操向ハンドル(14)外径と少なくとも一部重複し、側面視で操向ハンドル(14)下方で操向ハンドル(14)を把持した操縦者の指の届く範囲に配置し、該オートクルーズレバー(54)は、油圧式無段変速機構(57)の油圧ポンプ(85)の斜板(107)に連結された変速ペダル(31)の操作位置を、一定に保持して機体(1)を定速走行させるレバーであり、機体走行時に操向ハンドル(14)を操作しながら、指でオートクルーズレバー(54)をON−OFFを可能としたので、高さの違いにより各操作レバーを判別でき、操作レバーの良好な操作性を保持しながら操作レバーの誤操作を防止するためのレバー配置を実現できる。
上述の如くオートクルーズレバー54の形状を決定することによって、図11及び図12にも示す如く、オートクルーズレバー54のレバー先端部が操向ハンドル14外径と平面視において少なくとも一部重複させると共に、操向ハンドル14外径内にオートクルー ズレバー54のレバーグリップ54cを位置させる状態を現出して、操向ハンドル14を把持した状態で伸ばした指による操作や、他のレバー操作時に操縦者の手がオートクルーズレバー54のレバーグリップ54cに当接することによる誤操作を防止することを可能としている。
田植作業においては、苗を整列させるため機体1を直進させることに集中する必要があり、そこで、操向ハンドル14を握った状態で、オートクルーズの操作を可能な構造としている。
【0082】
請求項2に示す如く、操向ハンドル(14)に対して前記三本の操作レバーとは他方の側部に、主変速レバー(28)を配置し、該主変速レバー(28)の中途部を機体外方に向けて屈曲させ、該主変速レバー(28)の先端は、平面視において、フロントコラム(150)の側部後方に配置したレバーガイド(195)の外側端よりも機体内側に配置させたので、略垂直に起立している操作レバーと比較して操作性が良好となり、予備苗や肥料の補給等の作業において運転席やボンネットの側方を操縦者が移動しても操作レバーに接触する恐れがなく操作レバーの誤操作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る田植機の全体的な構造を示す平面図。
【図2】 同じく側面図。
【図3】 機体フレームを示す平面図。
【図4】 駆動部の説明側面図。
【図5】 駆動部の説明平面図。
【図6】 ミッションケースの断面図。
【図7】 ミッションケースのスケルトン図。
【図8】 主クラッチの説明図。
【図9】 ブレーキ装置の説明図。
【図10】 PTO変速機構の説明図。
【図11】 フロントコラムを示す平面図。
【図12】 フロントコラムを示す背面図。
【図13】 操向装置等の支持構成を示す斜視図。
【図14】 主変速レバーを示す斜視図。
【図15】 主変速レバーとシフトレバーの連動機構示す背面図。
【図16】 同じく平面図。
【図17】 操作レバーのガイド溝を示す平面図。
【図18】 操向ハンドル右側に配設された操作レバーを示す斜視図。
【図19】 シフトレバーを示す斜視図。
【図20】 主変速レバーとシフトレバーの連動機構示す拡大斜視図。
【図21】 アクセルレバーを示す斜視図。
【図22】 オートクルーズレバーを示す斜視図。
【図23】 オートクルーズ機構を示す側面図。
【符号の説明】
14 操向ハンドル
28 主変速レバー
29 シフトレバー
50 ステアリングコラム
51 アクセルレバー
54 オートクルーズレバー
150 ステアリングコラム
195 レバーガイド
196 レバーガイド

Claims (2)

  1. 乗用田植機において、操向ハンドル(14)の回動中心に対して左右一方の側部に、植付部昇降・植付入切・植付時の変速・線引きマーカの操作を行うシフトレバー(29)と、エンジン回転数を制御するアクセルレバー(51)と、オートクルーズレバー(54)の3本のレバーを配置し、前記シフトレバー(29)先端部を、平面視で操向ハンドル(14)外径より外方であって、側面視で操向ハンドル(14)高さと略同一高さに配置し、前記アクセルレバー(51)の先端部は、平面視で操向ハンドル(14)の外径より外方であって、側面視で他の二つの操作レバーより低位置に配置し、前記オートクルーズレバー(54)の先端部を、平面視で操向ハンドル(14)外径と少なくとも一部重複し、側面視で操向ハンドル(14)下方で操向ハンドル(14)を把持した操縦者の指の届く範囲に配置し、該オートクルーズレバー(54)は、油圧式無段変速機構(57)の油圧ポンプ(85)の斜板(107)に連結された変速ペダル(31)の操作位置を、一定に保持して機体(1)を定速走行させるレバーであり、機体走行時に操向ハンドル(14)を操作しながら、指でオートクルーズレバー(54)をON−OFFを可能としたことを特徴とする乗用田植機の操作レバー配置機構。
  2. 請求項1に記載の乗用田植機の操作レバー配置機構において、操向ハンドル(14)に対して前記三本の操作レバーとは他方の側部に、主変速レバー(28)を配置し、該主変速レバー(28)の中途部を機体外方に向けて屈曲させ、該主変速レバー(28)の先端は、平面視において、フロントコラム(150)の側部後方に配置したレバーガイド(195)の外側端よりも機体内側に配置させたことを特徴とする乗用田植機の操作レバー配置機構。
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