JP2003219714A - 操作レバーの配置機構 - Google Patents

操作レバーの配置機構

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JP2003219714A
JP2003219714A JP2002022826A JP2002022826A JP2003219714A JP 2003219714 A JP2003219714 A JP 2003219714A JP 2002022826 A JP2002022826 A JP 2002022826A JP 2002022826 A JP2002022826 A JP 2002022826A JP 2003219714 A JP2003219714 A JP 2003219714A
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悟史 筆山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 田植機において操作レバーが集中配置される
ことで、操作レバーの取り違えや、操作レバーの誤操
作、操作レバー同士や操向ハンドルとの操作時の干渉が
生じる恐れがあるという不具合がある。 【解決手段】 乗用田植機において、レバー先端部が操
向ハンドル外径より外方且つ先端高さが操向ハンドル高
さと略同一高さとした操作レバー(29)、レバー先端
部が操向ハンドル外径と略同一且つ操向ハンドル下方
で、操向ハンドルを把持したまま指で操作できる位置と
した操作レバー(54)、レバー先端部が操向ハンドル
外径より外方で且つその先端高さが他の二つのレバー位
置より低位置とした操作レバー(51)を操向ハンドル
14の左右一側方に集中配置し、他側方には、中途部を
機体外方に向けて屈曲させ、レバー先端はレバーガイド
フレームより機体内方に位置させた操作レバー(28)
を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば苗載台及び
苗植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機の操作
レバーの配置構成に関し、詳しくは、操作レバーの操作
性向上のための技術にする。
【0002】
【従来の技術】近年では、田植機の操作レバーを操向ハ
ンドル周りに集中配置する構造が多く見受けられる。こ
のように、操作レバーと操向ハンドルが近接して配置す
ることで、様々な機械操作を操向ハンドルからあまり手
を離すことなく行うことができ、作業性の向上が見込ま
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、操作レバーが
集中配置されることによって、操作レバーをとり間違え
たり、あるいは操作レバーを誤操作したり、操作レバー
そのものや操作レバーの操作時の動きが操向ハンドルの
操向ハンドル操作を阻害することとなったりという恐れ
が生じる不具合がある。そこで、本発明では、操作レバ
ーの配置及びその形状によって、上記不具合を解消する
ことを図る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、乗用田植機に
おいて、操向ハンドルの回動中心に対して左右一側方に
少なくとも三の操作レバーを配置し、そのうち少なくと
も一の操作レバーのレバー先端部を、平面視で操向ハン
ドル外径より外方であって、側面視で操向ハンドル高さ
と略同一高さに配置し、そのうち少なくとも一の操作レ
バーのレバー先端部を、平面視で操向ハンドル外径と少
なくとも一部重複し、側面視で操向ハンドル下方で操向
ハンドルを把持した操縦者の指の届く範囲に配置し、そ
のうち少なくとも一の操作レバーのレバー先端部を、平
面視で操向ハンドル外径より外方であって、側面視で他
の二つの操作レバーより低位置に配置するものである。
【0006】請求項2においては、請求項1に記載の操
作レバーの配置機構において、ステアリングシャフトに
対して前記操作レバーを配置したのとは他側方に操作レ
バーを配置し、該操作レバーの中途部を機体外方に向け
て屈曲させ、レバー先端はレバーガイドより機体内方に
位置するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本実施例に係る田植機の全体的な構造を示す
平面図、図2は同じく側面図、図3は機体フレームを示
す平面図、図4は駆動部の説明側面図、図5は駆動部の
説明平面図である。また、図6はミッションケースの断
面図、図7はミッションケースのスケルトン図、図8は
主クラッチの説明図、図9はブレーキ装置の説明図、図
10はPTO変速機構の説明図である。そして、図11
はフロントコラムを示す平面図、図12はフロントコラ
ムを示す背面図、図13は操向装置等の支持構成を示す
斜視図、図14は主変速レバーを示す斜視図、図15は
主変速レバーとシフトレバーの連動機構示す背面図、図
16は同じく平面図、図17は操作レバーのガイド溝を
示す平面図である。図18は操向ハンドル右側に配設さ
れた操作レバーを示す斜視図、図19はシフトレバーを
示す斜視図、図20は主変速レバーとシフトレバーの連
動機構示す拡大斜視図、図21はアクセルレバーを示す
斜視図、図22はオートクルーズレバーを示す斜視図、
図23はオートクルーズ機構を示す側面図である。
【0008】まず、本発明の実施例に係る乗用田植機の
構造について説明する。但し、本発明に係るブレーキ及
びクラッチ操作機構は本実施例に限定されるものでな
く、多種多様な作業機体に応用することができる。
【0009】図1、図2及び図5に示す如く、前記乗用
田植機では、走行機体1の機体フレーム3にエンジン2
を搭載し、ミッションケース4の左右両側方でフロント
アクスルケース5・5を介して水田走行用前輪6・6を
支持し、前記ミッションケース4(図4)後方のリヤア
クスルケース7で水田走行用後輪8・8を支持してい
る。前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗
載台10・10を取り付け、操縦者が搭乗する機体カバ
ー11によって前記ミッションケース4等を覆い、前記
機体カバー11後側上方にシートフレーム12を介して
運転席13を取り付け、その運転席13の前方で前記ボ
ンネット9後部に操向ハンドル14を設けている。
【0010】前記操向ハンドル14位置近傍に、主変速
レバー28、昇降・植付の入切・植付時の変速・線引き
マーカ等の操作を行うシフトレバー29、アクセルレバ
ー51、後述する変速ペダル31の操作位置を一定に保
持して機体1を定速走行させるためのオートクルーズレ
バー54の各レバー28・29・51・54や、ブレー
キペダル30、変速ペダル31及びデフロックペダル3
2の各ペダル30・31・32を配設すると共に、運転
席13位置近傍に感度調節レバー33及びストップレバ
ー34及びユニットクラッチレバー35の各レバー33
・34・35を配設している。
【0011】また、図中15は六条植え用の苗載台16
並びに複数の苗植付爪17・17・・・などを具備する
植付部15であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載
台16を下部レール18及びガイドレール19を介して
植付ケース20に左右往復摺動自在に支持すると共に、
前記植付ケース20で一方向に等速回転させるロータリ
ケース21・21・・・を支持している。前記植付ケー
ス20前側のヒッチブラケット23は、トップリンク2
4及びロワリンク25を含む昇降リンク機構26を介し
て走行機体1後側に連結し、前記昇降リンク機構26を
介して植付部15を昇降する油圧昇降シリンダ27をロ
ワリンク25に連結している。
【0012】そして、前記ロータリケース21の回転軸
芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設
し、該爪ケース22・22先端に苗植付爪17・17を
取り付けて、前記前後輸6・6・8・8を走行駆動して
移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16か
ら一株分の苗を植付爪17・17によって取り出しなが
ら、連続的に苗を植える田植作業を行うように構成して
いる。
【0013】なお、図中36はセンターフロート、37
・37はサイドフロート、38は肥料ホッパ39内の肥
料を送風機40の送風カでフレキシブル形搬送ホース4
1を介しフロート36・37・37の側条作溝器42に
排出させる六条用側条施肥機である。
【0014】次に、前記乗用田植機のフレーム構造につ
いて説明する。
【0015】図3乃至図5に示す如く、前記機体フレー
ム3は前部フレーム43・43と中間フレーム44・4
4と後部フレーム45・45とに三分割し、左右一対の
前部フレーム43・43にエンジン2を、左右一対の中
間フレーム44・44にフロントアクスルケース5・5
を、左右一対の後部フレーム45・45にリヤアクスル
ケース7を配設している。
【0016】前記フロントアクスルケース5・5は、前
部フレーム43・43後端と後部フレーム45・45前
端を連結する左右中間フレーム44・44の下面に着脱
自在に固定し、該左右フロントアクスルケース5・5間
を前記ミッションケース4で連結している。
【0017】また、リヤアクスルケース7は、後部フレ
ーム45の後部を一体的に連結した門形フレーム53に
固設している。前記ミッションケース4とリヤアクスル
ケース7は、パイプ製の連結フレーム62によって一体
連結されている。
【0018】ミッションケース4後方に突出したリヤ出
力軸63に、リヤ伝達軸66を介してリヤアクスルケー
ス7前方に突出しているリヤ入力軸65を連結してリヤ
出力軸63から左右の後輪8・8に動力を伝達してい
る。また、ミッションケース4後方に突出したPTO出
力軸64に自在縦手軸69を介してリヤアクスルケース
7上部の軸受67に設ける仲介軸68を連結し、該仲介
軸68に自在縦手軸を介して植付ケース20の入力軸を
連結して、PTO出力軸64から植付部15に動力を伝
達している。
【0019】次に、動力伝達構成について説明する。
【0020】図4乃至図7に示す如く、前記ミッション
ケース4は、本体胴部70と、前蓋部71と、後蓋部7
2を備え、前記胴部70の前後に各蓋部72を着脱自在
にボルト固定し、密閉箱形に形成すると共に、前記胴部
70の内部を前後に分割する仕切り壁部73を設けてい
る。
【0021】前記ミッションケース4の前蓋部71前面
に、可変容量型の油圧ポンプ85及び固定容量型の油圧
モータ86からなる油圧式無段変速機構57を配設し、
該油圧ポンプ85に入力するための変速入力用ポンプ軸
58を前方に突出している。該変速入力用ポンプ軸58
は、伝達軸59及び伝達ベルト61を介してエンジン2
の出力軸60に連結され、エンジン2から動力を取り出
し可能としている。
【0022】前述の如く、エンジン2から変速入力用ポ
ンプ軸58に入力された動力は、油圧ポンプ85を駆動
し、該油圧ポンプ85からの圧油を油圧モータ86に送
油してモータ軸77を回転させて出力される。ミッショ
ンケース4内に突出したポンプ軸58は、前蓋部71に
ベアリング軸受した小径の伝達ギヤ74を係合軸支し、
また、パイプ軸76を介して後蓋部72後面に固定した
チャージポンプ75に伝達ギヤ74の動力を伝達してい
る。
【0023】一方、前記ミッションケース4内に突出し
た油圧式無段変速機構57のモータ軸77は、前蓋部7
1にベアリング軸受されたサンギヤ78を係合軸支して
いる。さらに、該サンギヤ78のボス部に遊転軸支した
キャリヤギヤ79に三枚のプラネタリギヤ80を軸81
を介して回動自在に設け、該プラネタリギヤ80は、前
記サンギヤ78と後蓋部72で前後を回動自在に軸支さ
れた合成出力軸84に外嵌したリングギヤ82に噛合し
た状態として、これら各ギヤ78・80・82によって
遊星ギヤ機構83を形成している。
【0024】そして、ポンプ軸58に外嵌された前記の
小径の伝達ギヤ74に大径のキャリヤギヤ79を常時噛
合させ、油圧式無段変速機構57の無段変速出力である
正逆回転出力と、伝達ギヤ74及びキャリヤギヤ79の
減速回転出力(一方向の一定回転)とを、遊星ギヤ機構
83のデフ作用によって合成し、ゼロ乃至最大速の一方
向の回転力として合成出力軸84に伝達している。
【0025】なお、図8にも示す如く、リングギヤ82
と合成出力軸84との間に、主クラッチ47が設けられ
ている。リングギヤ82は、プラネタリギヤ80と噛合
するギヤ部82aと、合成出力軸84にスプライン嵌合
するスプラインカラー140に遊嵌するボス部82bで
構成されており、クラッチ軸48に枢結されたクラッチ
アーム48aによってスプラインカラー140に遊嵌さ
れたシフタ49を摺動することにより、ボス部82bと
スプラインカラー140との間の鋼球を介して連結・連
結解除、すなわち、主クラッチ47の入切を制御するボ
ールクラッチ機構を構成している。前記クラッチ軸48
はミッションケース4の外側へ延出され、該延出部に枢
結されたクラッチ操作部材であるクラッチアーム48b
は、ブレーキペダル30に連結されて、ブレーキペダル
30を踏込操作することによって主クラッチ47の入切
操作可能としている。
【0026】また、ミッションケース4の仕切り壁部7
3と後蓋部72の間で、前記合成出力軸84の後部、フ
ロント出力軸92、リヤ出力軸63及びカウンタ軸94
の各軸をベアリング軸受している。
【0027】前記合成出力軸84の後部では、前進ギヤ
87と、後進ギヤ88を遊転軸支しており、合成出力軸
84に各ギヤ87・88をスライダ89によって選択的
に係合することによって、前進または中立または後進の
出力に切り換える構成としている。
【0028】前記フロント出力軸92では、入力ギヤ9
6によりフロント出力軸92に伝達された動力を、差動
ギヤ90を介して左右の前車軸91に伝達可能としてい
る。さらに、該フロント出力軸92上には、ブレーキ装
置120が設けられており、図9にも示す如く、上端部
をミッションケース4上部に延出するブレーキ操作軸1
21の回動によりブレーキ装置120の作動を制御可能
とし、ブレーキ装置120が作動すればフロント出力軸
92に制動力が働いて前輪6・6の回転を停止させる構
成としている。
【0029】前記ブレーキ装置120は、主に押圧部材
120a、そのボス部がフロント出力軸92に嵌合され
ているブレーキディスク120b・120b・・・、及
び、制動パット120c・120c・・・で構成されて
おり、また、ブレーキ操作軸121には、軸を断面半円
状に切り欠いて非作動部121aと作動部121bが形
成されている。ブレーキ操作軸121の非作動部121
aが押圧部材120aと対峙しているときはブレーキ装
置120が非作動であり、作動部121bが押圧部材1
20aと対峙しているときは、該ブレーキ操作軸121
が押圧部材120aを押圧してブレーキディスク112
0b・120b・・が制動パット120c・120c・
・に押し当てられてブレーキ装置120が作動し、フロ
ント出力軸92の回転を制止させる。
【0030】前記リヤ出力軸63では、移動ギヤ97及
び植付ギヤ98を遊転軸支しており、副変速スライダ9
9によって各ギヤ97・98をリヤ出力軸63に選択的
に係合させる構成としている。前記副変速スライダ99
及び合成出力軸84上の前後進切換スライダ89は、同
一のシフトフォーク106に係止されており主変速レバ
ー28の位置切換によって前後進及び副変速(低高速)
の切換を行うことができる。なお、PTO出力軸64の
手動回転を可能にするため、移動ギヤ97と植付ギヤ9
8が共に遊転する状態を現出可能としている。
【0031】前記カウンタ軸94では、伝達ギヤ141
と高速用ギヤ100とPTO変速ギヤ93・93・・・
を係合軸支している。PTO変速ギヤ93・93・・・
は、図10にも示す如く、PTO変速軸116に設けら
れた径の異なる複数のギヤ56・56・・・に噛合して
おり、PTO変速機構115によって作動するギヤの組
み合わせを選択することにより、該PTO変速ギヤ93
の動力を変速してPTO出力軸64に伝え、株間変速自
在に植付部15を駆動している。さらに、ミッションケ
ース4に内設させるチェン113を介してPTO出力軸
64に施肥出力軸114を連結させ、植付部15と同調
させて施肥機38を駆動するようにしている。また、前
記伝達ギヤ141は前進ギヤ87と、前記高速用ギヤ1
00は移動ギヤ97に噛合し、合成出力軸84からリヤ
出力軸63の間に介在して動力を伝達している。
【0032】上述の構成において、前後輪6・6・8・
8を後進駆動するときには、前記リヤ出力軸63及びフ
ロント出力軸92上の入力ギヤ95・96を介して、合
成出力軸84上の後進ギヤ88の後進動力をリヤ出力軸
63及びフロント出力軸92に伝達する。
【0033】また、前後輪6・6・8・8を苗の植付作
業速度で前進駆動するときには、前記伝達ギヤ141か
らカウンタ軸94上の低速用のPTO変速ギヤ93、植
付ギヤ98を介して前進ギヤ87の動力を前記リヤ出力
軸63及びフロント出力軸92に伝達する。なお、副変
速スライダ99を摺動して変速し、前進ギヤ87の動力
を高速用ギヤ100及び移動ギヤ97を介して各出力軸
63・92に伝達し、圃場間の路上移動などの高速の移
動速度で前後輸6・6・8・8を前進駆動することも可
能に構成している。
【0034】ここで本発明に係る操作レバーの配置構成
について詳細に説明する。図11及び図12に示す如
く、ボンネット9上部に配設されたフロントコラム15
0の上後部には操向ハンドル14が配設されており、該
操向ハンドル14の一側方には主変速レバー28が配設
され、他方にはアクセルレバー51、シフトレバー29
及びオートクルーズレバー54が配設されている。フロ
ントコラム150の左右両側後方にはレバーガイド19
5・196が設けられており、該レバーガイド195・
196に形成されたガイド溝149・168・169・
170によって前記各操作レバー28・29・51・5
4の回動が規制されている。
【0035】まず、操向ハンドル14などの操向装置等
の支持構成について、図3及び図13を用いて説明す
る。
【0036】操向ハンドル14などの操行装置は、フロ
ントフレーム151・151及びミッションケース4に
より支持されて、操向ハンドル14は上部ハンドルコラ
ム152上端に配設され、上部ハンドルコラム152の
下端は、下部ハンドルコラム153の上端に接続されて
いる。下部ハンドルコラム153は、トルクジェネレー
タ154を介して、ステアリングケース155上に配設
され、該ステアリングケース155は前述したミッショ
ンケース4の前面に装着されている。
【0037】上部ハンドルコラム152及び下部ハンド
ルコラム153内には、操向ハンドル14に接続したス
テアリングシャフト157が内装されている。該ステア
リングシャフト157はトルクジェネレータ154の入
力軸に接続され、ステアリングケース155内に配設さ
れるギヤにトルクジェネレータ154の出力軸が接続さ
れ、操向ハンドル14の操作がステアリングシャフト1
57を介してステアリングケース155内に伝達され、
ステアリングケース155内の操向機構を介して前輪の
操向操作を行うよう構成している。
【0038】また、前記下部ハンドルコラム153の上
端前部より前斜上方に延出されたブラケット158の上
端と、左右方向に配設されたステー159の左右略中央
部が接続固設されている。該ステー159の左右両端に
はレバーガイドフレーム160・161が、同じく前部
には、フロントフレーム151・151と接続するため
の接続部159b・159bが設けられている。さら
に、前記フロントフレーム151・151上であって操
向ハンドル14の前方にはパネル162が配設されてい
る。なお、前記レバーガイドフレーム160・161の
上部はレバーガイド195・196によって覆われ、レ
バーガイドフレーム160・161は外側に露出しない
構造となっており、レバーガイドフレーム160・16
1とレバーガイド195・196に設けられたガイド溝
149・168・169・170はそれぞれ同一形状で
あって、該ガイド溝149・168・169・170に
規制される操作レバー28・29・51・54はレバー
ガイドフレーム160・161とレバーガイド195・
196を貫通している。
【0039】前記ステー159の後部には、接続部15
9b・159bの後方において下斜後方に延出されたブ
ラケット163・163が接続されている。該ブラケッ
ト163・163は、それぞれ主変速レバー28の基部
に接続した支軸167及びシフトレバー29の基部に接
続した支軸183を支持する筒体164・165を支持
しており、すなわち、主変速レバー28及びシフトレバ
ー29の基部はそれぞれ、フロントフレーム151とス
テー159との接続部の近傍に固設したブラケット16
3により支軸を介して支持されて、安定的な操作を行う
ことができるようにしている。
【0040】レバーガイドフレーム161の下方には、
図11にも示す如く、ブレーキペダル30が配設されて
おり、ブレーキペダル30の外側には変速ペダル31が
配設されている。なお、ブレーキペダル30及び変速ペ
ダル31は、フロントコラム150斜め後方の機体カバ
ー11上に配設されている。変速ペダル31は、図7に
示す如く、油圧式無段変速機構57の油圧ポンプ85の
斜板107に連動する制御軸108に連結されており、
該変速ペダル31を踏込操作することによって走行機体
1に搭載される油圧式無段変速機構57の制御を行い、
車速を調節することができる。また、ブレーキペダル3
0は、一つのペダルの踏込操作によってブレーキ装置1
20と主クラッチ47とを操作できるよう構成されてい
る。
【0041】ここで、主変速レバー28の構造及びその
配置について詳細に説明する。
【0042】図14乃至図16に示す如く、主変速レバ
ー28はそのレバーアーム28aの基部に固設されたボ
ス部28bが、ブラケット166に左右方向に回動自在
に支持されている。ブラケット166は支軸167の一
端に接続されており、該支軸167はフロントコラム1
50に回動自在に支持されている。これにより、ブラケ
ット166が前後方向に回動自在に構成され、主変速レ
バー28が前後及び左右方向に回動可能としている。
【0043】ブラケット166の上方にはレバーガイド
フレーム160が位置しており、主変速レバー28はレ
バーガイドフレーム160のガイド溝149に挿入され
ている。これにより、主変速レバー28の回動域がレバ
ーガイドフレーム160により規制され、主変速レバー
28はレバーガイドフレーム160に設けられたガイド
溝149に沿って操作されることになる。
【0044】レバーガイドフレーム160には、図17
に示す形状のガイド溝149が設けられており、該ガイ
ド溝149は、前後方向に設けられた溝149aと、左
右方向に設けられた溝149bと、機体斜め内側方向に
カーブした溝149cとにより構成されている。左右方
向に設けられた溝149bは、前後方向に設けられた溝
149aの中央部において、機体内側に接続されてい
る。機体斜め内側方向にカーブした溝149cは、前後
方向に設けられた溝149aの前端において機体内側に
接続されている。機体斜め内側方向にカーブした溝14
9cは、後部及び中央部は前後方向に設けられると共に
前部において機体斜め内側方向に設けられた溝により構
成されている。
【0045】ガイド溝149において、溝149aの後
端部の領域149gは後進域であり、溝149aの前端
部の領域は圃場若しくは路上等において低速で前進を行
うための低速前進域である。そして、溝149aの中間
部において、機体内側方向に設けられた溝149bは、
車輪への駆動並びに作業機の駆動が停止される苗継ぎ及
びエンジン始動域である。苗継ぎ及びエンジン始動域で
は、車輪及び作業機の駆動が停止して、安全にエンジン
始動が行えると共に、田植作業時に操縦者は予備苗載台
10から苗載台に苗継ぎを行うことができるようにして
いる。さらに、主に道路などにおいて移動する際には主
変速レバー28を溝149cに操作し、該溝149cの
先端部を前進域、後端部を低速前進域としている。な
お、溝149cの前端及び後端以外の領域は、中立域と
している。
【0046】田植作業においては苗継ぎ作業や肥料補給
作業のため、操縦者が運転席13やボンネット9側方を
移動する際に、主変速レバー28を操縦者が引っ掛ける
誤操作が発生すると、機体が走行してしまう恐れがあ
る。前記主変速レバー28は、レバーアーム28aを機
体外方向に略直角方向に曲折して、ここにレバーグリッ
プ28cが取り付けられた形状としており、すなわち、
レバーアーム28aよりもレバーグリップ28cが機体
外側に位置している。そして、図11及び図12に示す
如く、該レバーグリップ28cは平面視においてレバー
ガイド195の外側端より機体内側に配置されている。
但し、操向ハンドル14の外径より内側に配置すること
もできる。このようにして、運転席13やボンネット9
の側方を操縦者が往来する際に、主変速レバー28と操
縦者の接触を防止して、操縦者が運転席13やボンネッ
ト9の側方を立って運転席13の側方を往来する際の機
体1の停止を確実なものとし、意図せず主変速レバー2
8が操作されることによる誤操作を阻止している。
【0047】前記フロントコラム150において、図1
1、図12及び図18に示す如く、主変速レバー28の
反対側には、シフトレバー29、アクセルレバー51及
びオートクルーズレバー54が配設されている。シフト
レバー29の内側にアクセルレバー51及びオートクル
ーズレバー54が配設されるとともに、該アクセルレバ
ー51の前方にオートクルーズレバー54が配設されて
いる。これらのレバー29・51・54は、レバーガイ
ドフレーム161に設けられたガイド溝168・169
・170に挿入されており、レバーガイドフレーム16
1に設けられたガイド溝168・169・170に沿っ
て、各操作レバー29・51・54が操作される構成と
なっている。本実施例においては、シフトレバー29、
アクセルレバー51及びオートクルーズレバー54が機
体右側に配設されている。
【0048】ここで、シフトレバー29について詳説す
る。なお、シフトレバー29は植付部15の昇降制御を
行うとともに、植付部15への動力伝達の入切及びマー
カーの操作を行うためのものである。
【0049】田植作業において、他の操作レバーに対し
て比較的使用頻度の高いシフトレバー29は、アクセル
レバー51に対して外側に配設されるとともに、操向ハ
ンドル14に対しても外側に配設される。また、シフト
レバー29は運転席13の側端部前方に位置し、運転席
13に座る操縦者の右手前方に配設され、操作しやすい
位置に配設されている。
【0050】図17、図18及び図19に示す如く、レ
バーガイドフレーム161に設けられた3つのガイド溝
168・169・170のうち、機体外側に配設された
前後方向のガイド溝168に、前後方向に回動可能に構
成されたシフトレバー29の回動が規制されている。前
記ガイド溝168は前後方向に設けられていると共に、
左右に凹部を形成した構成として、シフトレバー29は
前後方向の回動により植付部15の昇降操作を行い、ガ
イド溝168の左右凹部に位置させることによりマーカ
ーの操作を行うようにしている。
【0051】前記ガイド溝168の後端の領域168g
では植付部15を上昇又は上昇保持する上昇域とし、中
央部外側方向に構成された領域168fは植付部15の
昇降が停止される中立域とし、ガイド溝168の前部に
は、植付部15の下降及びロータリケース21の駆動
「入」となる領域168bが設けられると共に、植付部
15の下降及びロータリケース21の駆動「切」領域1
68cとし、さらに、ガイド溝168の前端の領域16
8dにおいて、左右端部に設けられた凹部にシフトレバ
ー29を位置させることにより、対応する側のマーカー
を解除することができるようにしている。なお、ガイド
溝168において、領域168dは領域168bの前方
に設けられており、領域168b前方のガイド溝168
前端部である領域168dにおいてもロータリケース2
1の駆動「入」が維持される。
【0052】次に、主変速レバー28とシフトレバー2
9の連動機構について説明する。図14乃至図16及び
図20に示す如く、主変速レバー28は、基部において
ブラケット166により左右方向に回動自在に支持さ
れ、ブラケット166は支軸167の一端に固設されて
いる。支軸167には後方に延出されたアーム171及
びアーム172が固設され、アーム172の後端と、下
部ハンドルコラム153に固設したプレートとの間に、
主変速レバー28が急激に回動操作されないようにオイ
ルダンパ173が設けられている。
【0053】一方、アーム171の後端には、略上下方
向に配設されたロッド174の上端が接続され、該ロッ
ド174の下端にはブラケット174bが固設されてい
る。該ブラケット174bに穿設された孔にはローラ1
75の支軸175bが挿嵌されて、該ローラ175の支
軸175bを介してロッド174の下端とアーム176
の前端が接続されている。アーム176は後端を前述の
ステアリングケース155側面に固設された左右方向の
支軸により前後方向に回動可能に支持され、該支軸に挿
嵌されたバネ176bにより、アーム176が後方に回
動するよう付勢されている。アーム176の先端におい
て、該アーム176に配設された支軸によりローラ17
5が回動自在に軸支されている。
【0054】主変速レバー28に接続するロッド174
の上端には長孔が構成されており、この長孔にはアーム
171に固設した突起部171bが挿嵌されている。こ
のため、主変速レバー28が後方に一定量以上後方に回
動した場合に、アーム171がロッド174を下方に押
し下げる構成となっている。そして、ロッド174が下
方に押し下げられることにより、アーム176がバネ1
76bに抗して回動し、ローラ175がアーム176の
下端支持部を回動中心として、機体前後方向に回動す
る。なお、自然状態において、アーム176がバネ17
6bにより、カムプレート177側に付勢されることに
より、ローラ175がカムプレート177に付勢される
と共に、当接する構成としている。
【0055】前記カムプレート177は、油圧式無段変
速機構57の駆動力が伝達されるギヤ式変速機構に接続
されたリンク機構192に接続されており、主変速レバ
ー28の回動によりカムプレート177を介してクラッ
チプレート193を回動してシフトフォーク106を操
作し、スライダ89及び副変速スライダ99を摺動させ
ることにより、ギヤ式変速機構の前進・後進切換用ギヤ
を操作可能としている。
【0056】また、前記カムプレート177は、アーム
178を一端に固設した支軸180の他端に固設され
て、該支軸180に挿嵌されたバネ179によって、後
方に回動するよう付勢されている。カムプレート177
のローラ175と当接する部位には、凹凸が設けられて
おり、カムプレート177にローラ175が当接するこ
とによって、デテント機構を構成している。そして、ロ
ッド174が下方に押し下げられることにより、ローラ
175がカムプレート177より離れると、デテント機
構が解除され、カムプレート177はバネ179の付勢
力により下方に回動される。
【0057】前記支軸180に固設されたアーム178
は支軸180に対して前方に延出され、前端において上
下方向に配設したロッド181の下端に接続して、該ロ
ッド181の上端にはアーム182の後端が接続されて
いる。アーム182はロッド181より前方に延出さ
れ、その前端は前述の筒体164により回動自在に支持
される支軸183の一端に固設され、該支軸183の他
端は、シフトレバー29の基部を左右に回動自在に支持
するブラケット184を固設している。このようにし
て、カムプレート177とシフトレバー29とを連結し
ている。
【0058】また、前記支軸183の外側端には固設さ
れたブラケット184に、上方に延出されたL字アーム
185が固設されている。該L字アーム185は、図1
9にも示す如く、上部ハンドルコラム152の側方に配
設されたポテンションメータ186のフォーク186a
に係合しており、L字アーム185の回動により、ポテ
ンションメータ186のフォーク186aが回動する構
成としている。そして、ポテンションメータ186によ
り、検出されたシフトレバー29の位置に基づき、油圧
バルブの制御を行い、植付部15を昇降制御する。
【0059】そして、シフトレバー29を前後方向に回
動すると、アーム182に接続されたロッド181を介
して、アーム178が上下方向に回動され、カムプレー
ト177が前後方向に回動される。シフトレバー29を
前方に回動すると、アーム178が上方に回動され、カ
ムプレート177も上方に回動される。
【0060】次に、主変速レバー28とシフトレバー2
9の連動機構の作動構成について説明する。シフトレバ
ー29を前方に回動し、レバーガイドフレーム161の
ガイド溝168前部の領域168bに位置させ、植付
「入」とした場合には、カムプレート177はその前端
が上方に回動して、この位置においてローラ175に当
接することにより、該カムプレート177の回動位置が
保持される。なお、シフトレバー29の位置は、前述の
ポテンションメータ186により認識されており、これ
に応じて植付部15の昇降制御が行われる。
【0061】シフトレバー29を植付「入」となる植付
け位置とした(ガイド溝168の領域168bに位置さ
せた)状態において、主変速レバー28を後進域である
領域168gに位置させると、主変速レバー28に接続
したロッド174が下方に摺動され、ローラ175が前
方に移動する。これにより、カムプレート177との係
合が解除され(デテント機構が解除され)、カムプレー
ト177がバネ179の付勢力により後方に回動する。
【0062】そして、カムプレート177が後方に回動
することに伴って、シフトレバー29が後方に回動す
る。これにより、シフトレバー29が植付部15上昇位
置である領域168gに移動し、シフトレバー29の位
置がポテンションメータ186により検出され、植付部
15が上昇する。すなわち、主変速レバー28の後進位
置である領域168gへの操作に連動して、シフトレバ
ー29が植付部15上昇位置である領域168gへと回
動し、植付部15を上昇させるのである。
【0063】次に、アクセルレバー51について詳説す
る。
【0064】アクセルレバー51は走行機体1の駆動速
度を調節するものであり、本実施例において、アクセル
レバー51は走行機体1のエンジン回転数を制御し、駆
動速度調節を行うことができる。
【0065】図11、図12及び図18に示す如く、前
記アクセルレバー51は、オートクルーズレバー54の
後方であって、シフトレバー29と操向ハンドル14の
間に前後方向に回動可能に配設され、レバーガイドフレ
ーム161に設けられたガイド溝169により回動方向
が規制されている。そして、該アクセルレバー51の上
端は操向ハンドル14のグリップ、オートクルーズレバ
ー54及びシフトレバー29の上端より低い位置となっ
ている。これにより、操向ハンドル14とシフトレバー
29の間において、アクセルレバー51を操作するため
の空間を充分に確保することを可能とすると共に、フロ
ントコラム150の上部をコンパクトに構成することが
できる。さらに、シフトレバー29の操作の際に、操縦
者の手がアクセルレバー51に接触し難く、アクセルレ
バー51をシフトレバー29の近くに立設しながらも誤
操作の少ない配置構成としている。
【0066】図21に示す如く、アクセルレバー51の
レバーアーム51aの基部は略直角方向に機体内側へ向
かって曲折して略水平部が形成され、該水平部がシフト
レバー29の基部に接続した支軸を支持する筒体165
に固設されたステー187に枢支されている。また、水
平部にはカムプレート188が固設されてアクセルレバ
ー51の回動に伴って回動操作される構成としている。
該カムプレート188には、回動規制部188aと操作
ワイヤ連結部188bが設けられており、該回動規制部
188aに前記ステー187に設けられたストッパ18
7aに当接することによってアクセルレバー51の後方
への回動範囲を規制し、操作ワイヤ連結部188bに
は、エンジン2側面に装着したエンジン2の回転数を設
定するコントロールレバー(図示せず)に一端を連結し
た操作ワイヤ189の他端が連結されている。
【0067】次に、オートクルーズレバー54について
説明する。
【0068】田植作業においては、苗を整列させるため
機体1を直進させることに集中する必要があり、そこ
で、以下に示すように、操向ハンドル14を握った状態
で、オートクルーズの操作を可能な構造としている。
【0069】図22に示す如く、オートクルーズレバー
54のレバーアーム54aの基部は筒状のボス部54b
に固設され、該ボス部54bには、レバーガイドフレー
ム161から垂設されたステー161a・161bに枢
支された枢軸190が挿入されて、オートクルーズレバ
ー54は前後回動可能に構成されている。前記レバーア
ーム54aの上端にはレバーグリップ54cが連結さ
れ、該レバーグリップ54cは、操向ハンドル14のグ
リップの下方であって、操向ハンドル14のグリップの
外径と平面視において少なくとも一部重複し、さらに、
操縦者が操向ハンドル14を把持した状態で伸ばした指
によって操作可能な高さとなるよう配置されている。
【0070】さらに、オートクルーズレバー54のレバ
ーアーム54aは、二箇所(図22に示すR1・R2)
で曲折した形状として、該レバーアーム54aの上部が
同じくレバーアーム54aの基部より機体内側に位置す
るようにしている。レバーアーム54aの基部はレバー
ガイドフレーム161の前記アクセルレバー51用のガ
イド溝169の後部にある前後方向のガイド溝170に
よって回動を規制され、オートクルーズレバー54が該
ガイド溝170の後部にあるとき、後述するオートクル
ーズ機構がONとなって変速ペダル31の操作位置が保
持されて定速走行し、同じくガイド溝170の前部にあ
るときオートクルーズ機構が解除される。
【0071】上述の如くオートクルーズレバー54の形
状を決定する事によって、図11及び図12にも示す如
く、オートクルーズレバー54のレバー先端部が操向ハ
ンドル14外径と平面視において少なくとも一部重複さ
せると共に、操向ハンドル14外径内にオートクルーズ
レバー54のレバーグリップ54cを位置させる状態を
現出して、操向ハンドル14を把持した状態で伸ばした
指による操作や、他のレバー操作時に操縦者の手がオー
トクルーズレバー54のレバーグリップ54cに当接す
ることによる誤操作を防止することを可能としている。
【0072】さらに、レバー基部において他の操作レバ
ーの基部と近接させた状態を現出して、レバーガイドフ
レーム161に設けられたガイド溝168・169・1
70によって回動を規制される各レバー29・51・5
4のレバーグリップ29c・51c・54c間の距離で
決定される幅よりも、レバーガイドフレーム161を小
さく形成することを可能としている。
【0073】前記オートクルーズレバー54のボス部5
4bにはレバーアーム54aとは別体に前方に連結アー
ム54dが固設されており、また、ボス部54bに外嵌
した付勢バネ191の一端はステー161aに挿入さ
れ、他端は連結アーム54d上部を押圧するよう配置さ
れている。このようにして、連結アーム54dが前方に
回動するよう付勢されることによってオートクルーズレ
バー54が前方へ回動するよう付勢されている。従っ
て、オートクルーズレバー54のオートクルーズ解除操
作を指の力であっても十分に行うことができる。
【0074】図7及び図23に示す如く、前記連結アー
ム54dの前端には、ロッド50を介して前部フレーム
43に支承されたカム軸136を中心として回動する速
度保持連結カム102が連結されている。また、油圧ポ
ンプ85の斜板107の角度を制御する制御軸108
に、リンク110を介して変速ペダル31と連結された
変速操作カム109が連結され、これらで、オートクル
ーズ機構を構成している。そして、オートクルーズレバ
ー54を後方へ回動操作することによって、速度保持操
作カム102の爪部102aが変速操作カム109の係
止部109aに係合して、変速ペダル31の操作位置を
保持でき、また、オートクルーズレバー54を前方へ回
動操作することにより、速度保持操作カム102と変速
操作カム109の係合が解除されるよう構成されてい
る。
【0075】上述の如く、本実施例に係る操作レバーの
配置構成においては、操向ハンドル14の周囲に、主変
速レバー28・シフトレバー29・アクセルレバー51
・オートクルーズレバー54の各操作レバーを配設し、
操向ハンドル14を把持した状態で、これらの操作レバ
ーの先端が操縦者の手に当接しない範囲に配置され、操
向ハンドル14の操作を阻害しないようにすると共に、
操向ハンドル14操作時に他の操作レバー28・29・
51・54が意図せずに誤操作されることのないように
している。
【0076】操向ハンドル14左側に配置された主変速
レバー28は、レバーアーム54aの中途部を機体外方
に向けて屈曲させて略水平方向にレバーグリップ54c
を設けて操作性を向上し、さらに、レバー先端に位置す
るレバーグリップ54cはレバーガイドフレーム160
より内方に位置させることによって、主変速レバー28
の側方を操縦者が往来する際に、主変速レバー28と操
縦者が接触しないようにしている。
【0077】一方、操向ハンドル14の右側に集中配置
されたシフトレバー29・アクセルレバー51・オート
クルーズレバー54の各操作レバー29・51・54に
おいては、レバー先端部、すなわち、レバーグリップ2
9c・51c・54cの形状を違えると共に、高さ位置
に変化をつけて、操作レバーの取り違えや、操作時に他
の操作レバーに当接して誤操作することのないように構
成されている。
【0078】なお、他の操作レバーに対して比較的使用
頻度の高いシフトレバー29は、全操作域において、レ
バー先端部が操向ハンドル14外径より外方において操
向ハンドル14操作の妨げとならない位置であって、且
つ、レバー先端部高さが操向ハンドル14と略同一とな
るようにして、操向ハンドル14操作とシフトレバー2
9操作の移行を速やかに行うことができるようにしてい
る。また、オートクルーズレバー54は、レバー先端部
が操向ハンドル14の外径と略同一且つ操向ハンドル1
4下方であって、操向ハンドル14を把持した状態で指
の届く範囲に配置されている。このようにして、回行時
に操向ハンドル14を回動しながら指で容易にオートク
ルーズをOFFとすることができるようにしている。さ
らに、他の操作レバーに対して比較的使用頻度が比較的
少ないアクセルレバー51は、操縦者に対し最も近い位
置に配置し、又、レバーの長さも三本の操作レバーの中
で最短としている。
【0079】上述の如く、操向ハンドル14及び各操作
レバーの操作時に、各操作部材の操作性を保持しながら
も、各々の操作部材同士が干渉しないことはもちろん、
他の操作部材に操縦者の手が当接することによる誤操作
を防止するとともに、操作部材の形状や位置に配慮する
ことによって操作部材を取り違えにくいものにしてい
る。
【0080】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0081】即ち、請求項1に示す如く、乗用田植機に
おいて、操向ハンドルの回動中心に対して左右一側方に
少なくとも三の操作レバーを配置し、そのうち少なくと
も一の操作レバーのレバー先端部を、平面視で操向ハン
ドル外径より外方であって、側面視で操向ハンドル高さ
と略同一高さに配置し、そのうち少なくとも一の操作レ
バーのレバー先端部を、平面視で操向ハンドル外径と少
なくとも一部重複し、側面視で操向ハンドル下方で操向
ハンドルを把持した操縦者の指の届く範囲に配置し、そ
のうち少なくとも一の操作レバーのレバー先端部を、平
面視で操向ハンドル外径より外方であって、側面視で他
の二つの操作レバーより低位置に配置するので、高さの
違いにより各操作レバーを判別でき、操作レバーの良好
な操作性を保持しながら操作レバーの誤操作を防止する
ためのレバー配置を実現できる。
【0082】請求項2に示す如く、請求項1に記載の操
作レバーの配置機構において、ステアリングシャフトに
対して前記操作レバーを配置したのとは他側方に操作レ
バーを配置し、該操作レバーの中途部を機体外方に向け
て屈曲させ、レバー先端はレバーガイドより機体内方に
位置するので、略垂直に起立している操作レバーと比較
して操作性が良好となり、予備苗や肥料の補給等の作業
において運転席やボンネットの側方を操縦者が移動して
も操作レバーに接触する恐れがなく操作レバーの誤操作
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る田植機の全体的な構造を示す平
面図。
【図2】同じく側面図。
【図3】機体フレームを示す平面図。
【図4】駆動部の説明側面図。
【図5】駆動部の説明平面図。
【図6】ミッションケースの断面図。
【図7】ミッションケースのスケルトン図。
【図8】主クラッチの説明図。
【図9】ブレーキ装置の説明図。
【図10】PTO変速機構の説明図。
【図11】フロントコラムを示す平面図。
【図12】フロントコラムを示す背面図。
【図13】操向装置等の支持構成を示す斜視図。
【図14】主変速レバーを示す斜視図。
【図15】主変速レバーとシフトレバーの連動機構示す
背面図。
【図16】同じく平面図。
【図17】操作レバーのガイド溝を示す平面図。
【図18】操向ハンドル右側に配設された操作レバーを
示す斜視図。
【図19】シフトレバーを示す斜視図。
【図20】主変速レバーとシフトレバーの連動機構示す
拡大斜視図。
【図21】アクセルレバーを示す斜視図。
【図22】オートクルーズレバーを示す斜視図。
【図23】オートクルーズ機構を示す側面図。
【符号の説明】
14 操向ハンドル 28 主変速レバー 29 シフトレバー 50 ステアリングコラム 51 アクセルレバー 54 オートクルーズレバー 150 ステアリングコラム 195 レバーガイド 196 レバーガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B062 AA02 AB01 BA22 3J070 AA03 BA32 BA33 BA41 CA53 CC02 DA24 EA32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗用田植機において、操向ハンドルの回
    動中心に対して左右一側方に少なくとも三の操作レバー
    を配置し、そのうち少なくとも一の操作レバーのレバー
    先端部を、平面視で操向ハンドル外径より外方であっ
    て、側面視で操向ハンドル高さと略同一高さに配置し、
    そのうち少なくとも一の操作レバーのレバー先端部を、
    平面視で操向ハンドル外径と少なくとも一部重複し、側
    面視で操向ハンドル下方で操向ハンドルを把持した操縦
    者の指の届く範囲に配置し、そのうち少なくとも一の操
    作レバーのレバー先端部を、平面視で操向ハンドル外径
    より外方であって、側面視で他の二つの操作レバーより
    低位置に配置することを特徴とする操作レバーの配置機
    構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の操作レバーの配置機構
    において、ステアリングシャフトに対して前記操作レバ
    ーを配置したのとは他側方に操作レバーを配置し、該操
    作レバーの中途部を機体外方に向けて屈曲させ、レバー
    先端はレバーガイドより機体内方に位置することを特徴
    とする操作レバーの配置機構。
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