JP4749603B2 - 田植機の植付部昇降制御機構 - Google Patents

田植機の植付部昇降制御機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行車および植付部により構成された田植機における、植付部の昇降制御機構に関するものである。より詳しくは、主変速レバーの後進操作に連動した植付部昇降制御機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、田植機において後進時に植付部を上昇させる機構は知られている。例えば、特開2001−61309号公報に示されるものである。この技術においては、主変速レバーが後進域に操作された場合に、ワイヤによりセクタプレートの係合を解除し、昇降レバーを「上昇」位置に切り換えるものである。また、主変速レバーの後進位置をスイッチにより認識し、電気的に後進時における植付部の上昇制御を行う構成も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001−61309号公報に示される技術においては、構成が複雑であり、配置の際に多くのスペースを必要とするものである。さらに、主変速レバーの後進位置をスイッチなどの電気的手段により、植付部の昇降を制御するものにおいては、断線やスイッチ不良などが外観より判断することが困難であり、点検の際に多くの労力を必要とする場合がある。また、製造コストが高くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のごとく、走行車(1)の後方に、昇降自在の植付部(2)を有する田植機の植付部昇降制御機構において、ステアリングハンドル(4)の一側方に変速レバー(15)を、他側方に植付部昇降レバー(17)を配置し、ステアリングシャフトが内部に配置されたハンドルコラム(92)の前部より、前斜上方にブラケット(100)を固設延出し、該ブラケット(100)上部には左右方向に配設されたステー(94)の左右中央部を固設して支持し、該ステー(94)の左右両端には、後方へ変速レバー(15)のレバーガイド(18)と、植付部昇降レバー(17)のレバーガイド(31)を固設し、更に該ステー(94)よりハンドルコラム(92)の左右の下斜後方に、左右のブラケット(103・103)を延出し、該ブラケット(103・103)により、それぞれ変速レバー(15)の基部に接続した支軸(20)を枢支する筒体(105)、及び植付部昇降レバー(17)の基部に接続した支軸(122)を枢支する筒体(104)を支持し、該変速レバー(15)と植付部昇降レバー(17)の基部は、それぞれ筒体(105・104)により前記支軸(20・122)を介して支持し、該変速レバー(15)の支軸(20)の先端に連動連結されたロッド(120)と、植付部昇降レバー(17)の支軸(122)の先端に連動連結されたロッド(113)は、前記ステアリングハンドル(4)の下方に左右方向に配置された支軸(117)に枢支され、植付部昇降レバー(17)のデテント機構と、後進時植付部上昇機構を構成するカムプレート(116)に連動連結されているものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、図を用いて説明する。図1は田植機の斜視図であり、図2は同じく側面図、図3は平面図、図4はフロントコラム内の構成を示す後面図、図5は操作機構の配置構成を示す平面図、図6は走行車フレームの構成を示す斜視図、図7はレバーガイドとフロントフレームの接続構成を示す斜視図、図8は同じく側面図、図9は主変速レバーと植付部昇降レバーのリンク機構を示す斜視図、図10は主変速レバーと植付部昇降レバーの連動機構を示す側面図、図11は同じく正面図、図12は同じく平面図、図13は主変速レバーのリンク機構を示す側面図、図14は植付部昇降レバーのリンク機構を示す側面図である。
【0006】
はじめに、乗用田植機の構成について、図1乃至図3を用いて説明する。乗用田植機は、走行車1および植付部2により構成されている。走行車1の後部にはリンク機構9が配設されており、このリンク機構9を介して植付部2が走行車1に接続されている。そして、リンク機構9により、植付部2を走行車1に対して昇降するものである。走行車1には作業者が搭乗し、操作を行うものである。走行車1において、エンジンは車体フレームにより保持されており、このフレームの上部をステップ6により被装する構成となっている。走行車1の前部にはフロントコラム3が立設されており、フロントコラム3の上部にはパネル37が配設されるとともに各種の操作装置が配設されるものである。そして、フロントコラム3はボンネット8により被装された構成となっている。
【0007】
ボンネット8内にはエンジンが配設され、エンジンの後部には、油圧式無段変速機等の変速機構が接続されている。エンジンの駆動力はベルトおよびベルト車を介して変速機構に伝達されるものである。変速機構にはさらに駆動力伝達機構が接続されており、エンジンの駆動力を、前輪および後輪、さらに植付部2に伝達する構成となっている。そして、フロントコラム3の左右側方には、予備苗載せ台7が配設され、上部にはハンドル4が配設されている。ハンドル4はフロントコラム3の上後部に位置しており、ハンドル4により走行車1の操向操作を行うものである。そして、ハンドル4の左右側方には、主変速レバーなどの操作レバーが配設されている。フロントコラム3の後方には運転席5が配設されており、作業者はこの運転席5に座り乗用型田植機の操縦を行うものである。
【0008】
植付部2は苗載台10および複数のロータリ植付装置11等を備えるものであり、リンク機構9により上下に昇降可能となっている。苗載台10は前部を高く、後部を低くした状態で斜めに配設されており、苗載台10の下にはロータリ植付装置11が配設されている。そして、ロータリ植付装置11の植付爪が、苗載台10下部に位置する苗を植え付けるものである。苗載台10はロータリ植付装置11に対し左右往復摺動自在に支持されており、前後輪を走行駆動して移動すると同時に摺動させる構成となっている。そして、左右に往復摺動させる苗載台10から一株分の苗を、ロータリ植付装置11の植付爪によって、取り出し連続的に苗植え作業を行うものである。苗載台10の下部には苗送りベルト75が配設され、該苗送りベルト75により植付爪へ苗を送るものである。また、施肥機12は運手席5と植付部2の間に配設されるものである。
【0009】
次に、ハンドル4および主変速レバーの配置構成について、図4および図5を用いて説明する。フロントコラム3の上後部にはハンドル4が配設されており、該ハンドル4の一側方には主変速レバー15が配設され、他方にはアクセルレバー16および植付部昇降レバー17が配設されているものである。主変速レバー15はブラケット19に、左右方向に回動自在に支持されている。ブラケット19は支軸20の一端に接続されており、該支軸20はフロントコラム3に回動自在に支持されている。これにより、ブラケット19が前後方向に回動自在に構成され、主変速レバー15が前後および左右方向に回動可能となるものである。
【0010】
ブラケット19の上方にはレバーガイド18が位置しており、主変速レバー15はレバーガイド18のガイド溝に挿入されているものである。これにより、主変速レバー15の回動域がレバーガイド18により規制される構成となる。主変速レバー15はレバーガイド18に設けられたガイド溝に沿って操作されることとなる。レバーガイド18には、図5に示すごとくガイド溝21が設けられている。ガイド溝21は、前後方向に設けられた溝21aと、左右方向に設けられた溝21bと、機体斜め内側方向にカーブした溝21cとにより構成されている。左右方向に設けられた溝21bは、前後方向に設けられた溝21aの中央部において、機体内側に接続されている。機体斜め内側方向にカーブした溝21cは、前後方向に設けられた溝21aの前端において機体内側に接続されている。機体斜め内側方向にカーブした溝21cは、後部および中央部は前後方向に設けられると共に前部において機体斜め内側方向に設けられた溝により構成されている。ガイド溝21において、溝21aの後端部である領域21gは後進域であり、溝21aの前端部の領域は低速前進域であり、ほ場もしくは路上等において低速で前進を行うための領域である。そして、溝21aの中間部において、機体内側方向に設けられた溝21bは車輪への駆動並びに作業機の駆動が停止される苗つぎおよびエンジン始動域である。苗つぎおよびエンジン始動域において、車輪および作業機の駆動が停止するので、安全にエンジン始動が行えると共に、田植作業時には運転席5を離れ苗台10に苗つぎを行うことができるものである。さらに、溝21cの先端部が前進域であり、後端部は低速前進域である。主に道路などにおいて移動する際には主変速レバー15をこの溝21cに位置させるものである。また、溝21cの前端および後端以外の領域は、中立域となっている。
【0011】
フロントコラム3において、主変速レバー15の反対側には、植付部昇降レバー17およびアクセルレバー16が配設されている。本実施例においては、植付部昇降レバー17およびアクセルレバー16が機体右側に配設されている。植付部昇降レバー17の内側にアクセルレバー16が配設されており、植付部昇降レバー17はアクセルレバー16より長く構成されている。植付部昇降レバー17とアクセルレバー16は、レバーガイド31の溝に挿入されており、レバーガイド31に設けられたガイド溝に沿って、レバーが操作される構成となっている。なお、植付部昇降レバー17は植付部2の昇降制御を行うとともに、マーカーの操作を行うものである。アクセルレバー16は走行車1の駆動速度を調節するものである。アクセルレバー16は本実施例において、走行車1のエンジン回転数を制御し、駆動速度調節を行うものである。
【0012】
レバーガイド31には、ガイド溝34・35が設けられており、ガイド溝35によりアクセルレバー16の回動方向が規制され、ガイド溝34により植付部昇降レバー17の回動が規制されるものである。アクセルレバー16および植付部昇降レバー17は、ガイド溝34・35において、前後方向に回動可能に構成されおり、平行に配置される構成となっている。植付部昇降レバー17はまた、前後方向への回動および左右方向への傾動が可能な構成となっている。そして、アクセルレバー16は植付部昇降レバー17より内側に配設される。さらに、アクセルレバー16は植付部昇降レバー17より短くなっており、アクセルレバー16の上端は植付部昇降レバー17の上端より低い位置となっている。
【0013】
田植作業において、使用頻度の高い植付部昇降レバー17は、アクセルレバー16に対して外側に配設されるとともに、ハンドル4に対しても外側に配設される。また、植付部昇降レバー17は運転席5の側端部前方に位置し、運転席5に座る操縦者の右手前方に配設され、操作しやすい位置に配設されることとなる。アクセルレバー16は植付部昇降レバー17とハンドル4の間に配設されるので、操作系のスペースをコンパクトに構成することができる。アクセルレバー16は植付部昇降レバー17とハンドル4の間に配設され、その上端をハンドル4のグリップおよび植付部昇降レバー17の上端より低く構成されている。これにより、ハンドル4と植付部昇降レバー17の間において、アクセルレバー16を操作するための空間を充分に確保することが可能である。そして、フロントコラム3の上部をコンパクトに構成することができる。さらに、植付部昇降レバー17の操作の際に、作業者の手がアクセルレバー16に接触し難く、アクセルレバー16を植付部昇降レバー17の近くに立設しても、操作に悪影響を与えない。
【0014】
レバーガイド31において、ガイド溝34は前後方向に設けられている。さらに、ガイド溝34は前後方向に設けられていると共に、左右に凹部を形成した構成となっている。植付部昇降レバー17は前後方向の回動により植付部2の昇降操作を行うものであり、ガイド溝34の左右凹部に位置させることによりマーカーの操作を行うものである。なお、植付部昇降レバー17は左右方向への傾倒状態より自動復帰するものである。ガイド溝34において、後端の領域34gは植付部2を上げるための位置であり、『植付部上げ』位置である。植付部昇降レバー17を『植付部上げ』位置である領域34gに位置させることにより植付部2を上昇させるものである。なお、植付部昇降レバー17をガイド溝34後端の領域34gである『植付部上げ』位置に位置させ続けた場合には、植付部2は最大上昇位置に保持されるものである。ガイド溝34において、中央部外側方向に構成された領域34fは中立域である。植付部昇降レバー17をこの領域34fに位置させた場合には、植付部2の昇降が停止され、植付部2がその位置において保持されるものである。ガイド溝34の前部は植付部2の下降およびロータリ植付部11の駆動「入」「切」の切換をさせるための位置である。ガイド溝34の前部には、植付部2の下降およびロータリ植付部11の駆動「入」となる領域34bが設けられると共に、植付部2の下降およびロータリ植付部11の駆動「切」領域34cが設けられている。植付部昇降レバー17をガイド溝34前部の領域34bに位置させることにより、ロータリ植付装置11を駆動し、植付を行うものである。すなわち、植付部昇降レバー17をガイド溝34の前部の領域34cに位置させることにより、植付部2を下げ、さらに植付部昇降レバー17を前方に回動し、ガイド溝34の領域34bに位置させることにより植付「入」となるものである。植付部昇降レバー17を領域34bより後方に回動し、領域34cに位置させることにより植付「切」となるものである。これにより、植付「入」と植付「切」の切換が可能となるものである。さらに、ガイド溝34の前端の領域34dにおいて、左右端部には凹部が設けられており、この凹部に植付部昇降レバーを位置させることにより、対応する側のマーカーを解除するものである。ガイド溝34において、領域34dは領域34bの前方に設けられており、領域34b前方のガイド溝34前端部である領域34dにおいてもロータリ植付部11の駆動「入」が維持されるものである。
【0015】
レバーガイド31の下方にはブレーキペダル33が配設されており、ブレーキペダル33の外側には副変速ペダル32が配設されている。なお、ブレーキペダル33および副変速ペダル32は、ステップ6上に設けられているものである。すなわち、フロントコラム3斜め後方のステップ6上に、ブレーキペダル33および副変速ペダル32が配設されるものである。副変速ペダル32は走行車1に搭載される油圧式無段変速装置の制御を行い、車速を調節するものである。副変速ペダル32はエンジンに接続される油圧式無段変速装置の斜板制御を行うものであり、該斜板の傾動角を副変速ペダル32により行うものである。
【0016】
次に、走行車のフレーム構成について、図6から図8を用いて説明する。走行車の機体フレーム56は前後方向に配設された二本のフレーム73・73と、これらを接続する左右方向に配設されたフレーム81・82等の部材により接続されているものである。フレーム81はフレーム73・73の前端を接続するものであり、このフレーム81の上面にはフロントフレーム88が接続されている。フロントフレーム88は、下端においてフレーム81の上面に接続されており、中央部において後斜め上方に延出され、後端部において後方に延出されている。フロントフレーム88は後端において、レバーガイド18・31のステー94に接続されている。フレーム82は凹状に構成されており、このフレーム82上に防振部材を介して図示しないエンジンが配設されるものであり、エンジン後方には油圧式変速機構57が配設されるものである。フレーム82の後方において、フレーム73・73は変速装置57に接続されており、変速装置57の後方において左右方向に配設された部材によりフレーム73・73が接続されているものである。
【0017】
次に、ハンドル4などの操向装置等の支持構成について、図7から図9を用いて説明する。ハンドル4などの操行装置は、フレーム88・88および変速装置57により支持されるものである。ハンドル4は上部ハンドルコラム91上端に配設されている。そして、上部ハンドルコラム91の下端は、下部ハンドルコラム92の上端に接続されている。下部ハンドルコラム92は、トルクジェネレータ90を介して、ステアリングケース93上に配設されているものであり、ステアリングケース93は前述した変速装置57の前面に装着されるものである。上部ハンドルコラム91および下部ハンドルコラム92内には、ハンドル4に接続したステアリングシャフトが内装されている。ステアリングシャフトはトルクジェネレータ90の入力軸に接続され、ステアリングケース93内に配設されるギヤにトルクジェネレータ90の出力軸が接続されるものである。これにより、ハンドル4の操作がステアリングシャフトを介してステアリングケース93内に伝達され、ステアリングケース93内の操向機構を介して前輪の操向操作を行うものである。
【0018】
下部ハンドルコラム92の上端前部には、前斜上方に延出されたブラケット100が固設されている。そして、ブラケット100の上端には左右方向に配設されたステー94が固設されている。ステー94は左右中央部において、ブラケット100と接続しているものであり、左右両端にはレバーガイド18・31が配設されている。そして、ステー94の前部には、フロントフレーム88・88と接続するための接続部94bが設けられている。フレーム接続部94b・94bはレバーガイド18・31の近傍に設けられるものである。このため、レバーガイド18・31を支持するステー94と、機体フレームを接続するフロントフレーム88・88は、レバーガイド18・31の近傍において連結されるものであり、レバーガイド18・31の取り付け剛性を向上することができるものである。
【0019】
ハンドル4の前方であって、フロントフレーム88・88上には、パネル37が配設されており、ハンドル4の側方にレバーガイド18およびレバーガイド31がそれぞれ配設されるものである。ステー94の後部には、下斜後方に延出されたブラケット103・103が接続部94b・94bの後方において接続されている。ブラケット103・103は、それぞれ主変速レバー15の基部に接続した支軸および植付部昇降レバー17の基部に接続した支軸を支持する筒体104・105を支持するものである。すなわち、主変速レバー15および植付部昇降レバー17の基部はそれぞれ、フロントフレーム88とステー94との接続部の近傍に固設したブラケット103により支軸を介して支持される。このため、主変速レバー15および植付部昇降レバー17の安定的な操作を行うことができるものである。
【0020】
次に、図10から図14を用いて主変速レバー15と植付部昇降レバー17の連動機構について説明する。主変速レバー15は、基部においてブラケット19により左右方向に回動自在に支持されており、ブラケット19は支軸20の一端に固設されている。支軸20にはアーム111およびアーム112が固設されており、アーム111およびアーム112は後方に延出された構成となっている。アーム112の後端は、油圧式変速装置の駆動力が伝達されるギヤ式変速機構に接続されたリンク機構に接続されており、主変速レバー15の回動によりギヤ式変速機構の前進・後進切換用ギヤを操作するものである。
【0021】
アーム111の後端には、略上下方向に配設されたロッド113の上端が接続されている。ロッド113の下端にはブラケット113bが固設されている。このブラケット113bには孔が設けられており、ブラケット113bの孔にはローラ115の支軸115bが挿嵌されている。そして、ローラ115の支軸115bを介してロッド113の下端とアーム114の前端が接続されるものである。アーム114は後端を、前述のステアリングケース93側面に固設された支軸により前後方向に回動可能に支持されているものであり、この支軸は左右方向に配設されるものである。なお、アーム114は、前記支軸に挿嵌されたバネ114bにより、後方に回動するよう付勢されているものである。ローラ115はアーム114の先端において、該アーム114に配設された支軸により、回動自在に軸支されている。そして、ロッド113が下方に押し下げられることにより、アーム114がバネ114bに抗して回動するものである。これにより、ローラ115がアーム114の下端支持部を回動中心として、機体前後方向に回動するものである。なお、自然状態において、アーム114がバネ114により、後側に付勢されるため、ローラ115がカムプレート116に付勢されると共に、当接する構成となっている。
【0022】
カムプレート116は支軸117の一端に固設されており、前後方向に回動可能に構成されている。支軸117は左右方向に配設されており、カムプレート116が固設された反対側の端部において、アーム119が固設されている。アーム119は支軸117に対して前方に延出され、前端において上下方向に配設したロッド120の下端に接続しているものである。そして、ロッド120の上端にはアーム121の後端が接続されている。アーム121はロッド120より前方に延出された構成となっており、アーム121の前端は支軸122に固設されている。支軸122は前述の筒体104により回動自在に支持されるものであり、一端にアーム121を配設し、他端にブラケット123を配設した構成となっている。ブラケット123は支軸122に固設されており、植付部昇降レバー17の基部はブラケット123に支持されている。植付部昇降レバー17はブラケット123により、左右に回動自在に支持されているものである。
【0023】
支軸122の外側端にはブラケット123が固設され、内側端にはアーム121が固設されると共に、上方に延出されたL字アーム130が固設されている。L字アーム130は下部において支軸122に固定されるとともに、上下方向に延出され、上部において水平方向に延出した構成となっている。L字アーム130は、上部ハンドルコラム91の側方に配設されたポテンションメータ131(図4、図9)に接続している。L字アーム130はポテンションメータ131のフォークに係合しており、L字アーム130の回動により、ポテンションメータ131のフォークが回動する構成となっている。ポテンションメータ131により、検出された植付部昇降レバー17の位置に基づき、油圧バルブの制御を行い、植付部2の昇降制御を行うものである。これにより、ポテンションメータ131を用いて、植付部昇降レバー17の位置を認識することができ、植付部昇降レバー17の位置により、植付部2の昇降操作を行うことができるものである。
【0024】
植付部昇降レバー17を前後方向に回動すると、アーム121に接続されたロッド120を介して、アーム119が上下方向に回動され、カムプレート116が前後方向に回動されるものである。ここにおいて、植付部昇降レバー17を前方に回動すると、アーム119が上方に回動され、カムプレート116も上方に回動されるものである。カムプレート116のローラ115と当接する部位には、凹凸が設けられており、カムプレート116にローラ115が当接し、デテント機構を構成するものである。ローラ115は、アーム114に回動自在に軸支されていることにより、カムプレート116側に付勢されており、このローラ116がカムプレート116の凹部に当接することにより、カムプレート116がその回動位置において保持されるものである。
【0025】
主変速レバー15に接続するロッド113の上端には長孔が構成されており、この長孔にはアーム111に固設した突起部111bが挿嵌されている。このため、主変速レバー15が後方に一定量以上後方に回動した場合に、アーム111がロッド113を下方に押し下げる構成となっている。ロッド113が下方に押し下げられると、ロッド113の下端に接続したアーム114が前方に回動される。そして、ローラ115がカムプレート116より離れることにより、デテント機構が解除され、カムプレート116はバネ118の付勢力により下方に回動されるものである。バネ118は支軸117に挿嵌され、カムプレート116を後方に回動するよう付勢するものである。
【0026】
上記のごとく、本実施例においてロッド113とアーム114により構成されるリンク機構により、アーム113に配設されたローラ115とカムプレート116により構成されるデテント機構の解除を行うものである。ロッド113とアーム114により構成されるリンク機構は、前後および上下方向に動く構成となっている。また、ローラ115とカムプレート116により構成されるデテント機構も、前後もしくは上下方向に動く構成となっている。そして、これらリンク機構およびデテント機構は、ステアリングシャフトが内装されている上部ハンドルコラム91および下部ハンドルコラム92の近傍に配設されるものである。これにより、上部ハンドルコラム91および下部ハンドルコラム92近傍において空間を有効に利用することが可能であり、主変速レバー15と植付部昇降レバー17の連動機構をコンパクトに構成することができる。
【0027】
次に、主変速レバー15と植付部昇降レバー17の連動機構の作動構成について説明する。植付部昇降レバー17を前方に回動し、レバーガイド31のガイド溝34前部の領域34bに位置させ、植付「入」とした場合には、カムプレート116は、図14において二点鎖線で示す位置に保持される。そして、カムプレート116は、この位置においてローラ115に当接することにより、回動位置が保持されるものである。なお、植付部昇降レバー17の位置は、前述のポテンションメータにより認識されており、これに応じて植付部2の昇降制御が行われるものである。植付部昇降レバー17を植付「入」となる植付け位置とした(ガイド溝34の領域34bに位置させた)状態において、主変速レバー15を後進域である領域21gに位置させると、主変速レバー15に接続したロッド113が下方に摺動され、ローラ115が前方に移動する。これにより、カムプレート116との係合が解除され(デテント機構が解除され)、カムプレート116がバネ118の付勢力により後方に回動する。そして、カムプレート116が後方に回動することにともない、植付部昇降レバー17が後方に回動する。これにより、植付部昇降レバー17が『植付部上げ』位置である領域34gに移動し、植付部昇降レバー17の位置がポテンションメータ131により検出され、植付部2が上昇するものである。すなわち、主変速レバー15の後進位置である領域21gへの操作に連動して、植付部昇降レバー17が『植付部上げ』位置である領域34gへと回動し、植付部2を上昇させるものである。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に記載のごとく、走行車(1)の後方に、昇降自在の植付部(2)を有する田植機の植付部昇降制御機構において、ステアリングハンドル(4)の一側方に変速レバー(15)を、他側方に植付部昇降レバー(17)を配置し、ステアリングシャフトが内部に配置されたハンドルコラム(92)の前部より、前斜上方にブラケット(100)を固設延出し、該ブラケット(100)上部には左右方向に配設されたステー(94)の左右中央部を固設して支持し、該ステー(94)の左右両端には、後方へ変速レバー(15)のレバーガイド(18)と、植付部昇降レバー(17)のレバーガイド(31)を固設し、更に該ステー(94)よりハンドルコラム(92)の左右の下斜後方に、左右のブラケット(103・103)を延出し、該ブラケット(103・103)により、それぞれ変速レバー(15)の基部に接続した支軸(20)を枢支する筒体(105)、及び植付部昇降レバー(17)の基部に接続した支軸(122)を枢支する筒体(104)を支持し、該変速レバー(15)と植付部昇降レバー(17)の基部は、それぞれ筒体(105・104)により前記支軸(20・122)を介して支持し、該変速レバー(15)の支軸(20)の先端に連動連結されたロッド(120)と、植付部昇降レバー(17)の支軸(122)の先端に連動連結されたロッド(113)は、前記ステアリングハンドル(4)の下方に左右方向に配置された支軸(117)に枢支され、植付部昇降レバー(17)のデテント機構と、後進時植付部上昇機構を構成するカムプレート(116)に連動連結されているので、信頼性の高い機械式の連動機構を構成できるとともに、電気式に比べ少ないコストで構成することが可能である。
【0029】
また、走行車後方に昇降自在の植付部を有する田植機の植付部昇降制御機構において、主変速レバー、植付昇降操作機構である植付部昇降レバー、並びに、デテント機構およびデテント機構に接続したリンク機構をステアリングシャフト近傍に設けたので、ハンドル近傍においてスペースを有効に利用することが可能であり、コンパクトな配置を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 田植機の斜視図。
【図2】 同じく側面図。
【図3】 平面図。
【図4】 フロントコラムの構成を示す後面図。
【図5】 操作機構の配置構成を示す平面図。
【図6】 走行車フレームの構成を示す斜視図。
【図7】 レバーガイドとフロントフレームの接続構成を示す斜視図。
【図8】 同じく側面図。
【図9】 主変速レバーと植付部昇降レバーのリンク機構を示す斜視図。
【図10】 主変速レバーと植付部昇降レバーの連動機構を示す側面図。
【図11】 同じく正面図。
【図12】 同じく平面図。
【図13】 主変速レバーのリンク機構を示す側面図。
【図14】 植付部昇降レバーのリンク機構を示す側面図。
【符号の説明】
4 ハンドル
15 変速レバー
16 アクセルレバー
17 植付部昇降レバー
18 レバーガイド
19 ブラケット
20 支軸
31 レバーガイド
113 ロッド
114 アーム
115 ローラ
116 カムプレート

Claims (1)

  1. 走行車(1)の後方に、昇降自在の植付部(2)を有する田植機の植付部昇降制御機構において、ステアリングハンドル(4)の一側方に変速レバー(15)を、他側方に植付部昇降レバー(17)を配置し、ステアリングシャフトが内部に配置されたハンドルコラム(92)の前部より、前斜上方にブラケット(100)を固設延出し、該ブラケット(100)上部には左右方向に配設されたステー(94)の左右中央部を固設して支持し、該ステー(94)の左右両端には、後方へ変速レバー(15)のレバーガイド(18)と、植付部昇降レバー(17)のレバーガイド(31)を固設し、更に該ステー(94)よりハンドルコラム(92)の左右の下斜後方に、左右のブラケット(103・103)を延出し、該ブラケット(103・103)により、それぞれ変速レバー(15)の基部に接続した支軸(20)を枢支する筒体(105)、及び植付部昇降レバー(17)の基部に接続した支軸(122)を枢支する筒体(104)を支持し、該変速レバー(15)と植付部昇降レバー(17)の基部は、それぞれ筒体(105・104)により前記支軸(20・122)を介して支持し、該変速レバー(15)の支軸(20)の先端に連動連結されたロッド(120)と、植付部昇降レバー(17)の支軸(122)の先端に連動連結されたロッド(113)は、前記ステアリングハンドル(4)の下方に左右方向に配置された支軸(117)に枢支され、植付部昇降レバー(17)のデテント機構と、後進時植付部上昇機構を構成するカムプレート(116)に連動連結されていることを特徴とする田植機の植付部昇降制御機構。
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