JP4465861B2 - 田植作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗用田植機のような田植作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車体に対して苗植付部等の作業装置を昇降するための昇降レバーによって、苗植付伝動の植付クラッチを入り切りするよう連動構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特に、田植作業機では、作業中に苗植付部の昇降や植付クラッチの入り切り操作が頻繁に行われる。
この発明は、作業装置の昇降操作を2系統設けることにより、オペレ−タが作業の中で使い易い方を自由に選択して使用することができるようにし、操作性の向上を図らんとするものである。さらに昇降釦操作による作業装置の昇降作動状態を2つのモードに切り替えることにより操作性を向上しようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。すなわち、請求項1記載の発明は、変速レバー(19)を設けた車体(1)の後部に昇降自在に苗植作業装置(7)を装備した田植作業機において、変速レバー(19)のグリップ部(19a)に、苗植作業装置(7)の昇降制御及び作業装置への動力を入り切り制御する昇降・作業スイッチ(25,26)を設け、この昇降・作業スイッチ(25,26)は押込毎に上昇と上昇停止とに切替える上昇釦(27)と、押込毎に下降と下降停止とに切替える下降釦(28)とを備え、ステアリングハンドル(5)の近くには植付作業装置(7)の昇降制御及び植付作業装置(7)への動力伝達を入り切り制御するフィンガアップレバー(32)を設け、前記上昇釦(27)又は下降釦(28)の1回の押込操作で植付作業装置(7)を所定の上下限位置まで昇降作動するモードと、該上昇釦(27)又は下降釦(28)を押込操作している間のみ昇降作動するモードとに切り替えるモード切替スイッチ(60)を設けたことを特徴とする。
これによって、モード切替スイッチ(60)を切替えることで、1回の押込操作で植付作業装置(7)が所定の上下限位置まで昇降作動するモードと、該昇降スイッチ(27)又は下降スイッチ(28)を押込操作している間のみ昇降作動するモードとに切替えできる。
【0005】
請求項2記載の発明は、請求項1において、モード切替スイッチ(60)を変速レバー(19)のブリップ部(19a)に設けたものであり、モード切替スイッチ(60)がグリップ部(19a)にあるため操作性がよくなる。
請求項3記載の発明は、請求項1において、モード切替スイッチ(60)を変速レバー(19)近傍のレバーガイド盤(61)上に設置する。
請求項4記載の発明は、モード切替スイッチ(60)及びモード表示ランプ(62)を操作ボックス(4)上端の操作パネル(63)に設ける。
請求項3、4の記載によれば、通常操作するスイッチ個数が減少し、操作性向上と誤操作を防止することができる。
変速レバ−19部の昇降・作業スイッチ25,26とフインガップレバ−32による作業装置7の昇降及び伝動入り切り制御はそれぞれ同一機能をもつ構成であることを特徴とする。これによって、オペレ−タは作業状態に応じていづれの操作部を操作してもオペレ−タの意思通りの動きになり、誤操作がなくなって、操作性がより向上することになる。
【0006】
【発明の効果】
以上要するに、請求項1に記載の発明によれば、変速レバ−の操作により農作業機の車速を変更しながら、オペレ−タはこの変速レバ−のグリップ部を把持した状態で、昇降・作業スイッチを操作することにより作業装置を車体に対して昇降させたり、作業装置の伝動を入り切り制御することができる。
【0007】
また、ステアリングハンドルの操作により機体を操向しながら作業を行い、そして、畦際に至って機体を大きく旋回するときには、オペレ−タはこのステアリングハンドル近くのフインガップレバ−を持って操作することにより作業装置を車体に対して昇降させたり、作業装置の伝動を入り切り制御することができる。
【0008】
従って、このように操作部が2系統あることで、オペレ−タは作業中使い易い方を使用することができて便利であり、操作性が向上することになる。
さらに、1回の押込操作で植付作業装置(7)が所定の上下限位置まで昇降作動するモードと、該昇降スイッチ(27)又は下降スイッチ(28)を押込操作している間のみ昇降作動するモードとの切替えがモード切替スイッチ(60)にて行えるため、畔際作業等での作業装置の上下動微調整が容易となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、モード切替スイッチ(60)がグリップ部(19a)にあるため操作性がよくなる。
請求項3、4に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、通常操作するスイッチ個数が減少し、操作性向上と誤操作を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は、乗用田植機を示すものであり、車体1の前後には走行車輪としての左右一対の前車輪2,2及び後車輪3,3が架設されている。車体上前部に操作ボックス4及びステアリングハンドル5等を有する操縦装置がステップ6上に設置され、車体後方部には昇降可能な作業装置(苗植付部7)が装備されている。操作ボックス4の後側に運転席8が設置され、運転席の下側に田植機の各部に動力を伝達するエンジン9が搭載されている。
【0010】
車体1の走行は、エンジン9の駆動によってHST(油圧無段変速装置)10の主変速装置やミッションケ−ス11内の副変速装置等を経て前車輪2,2、後車輪3,3を駆動させて走行できる構成としている。
作業装置7は、左右に往復動する苗載タンク12、1株分の苗を切取って土中に植込む植込杆を有する植付装置13、苗植付面を整地するフロ−ト14等からなる。
【0011】
作業装置の昇降は、車体1の後側に昇降リンク機構15を介して作業装置を連結し、昇降シリンダ16の伸縮によって昇降させて、非作業位置に上昇したり、対地作業位置に下降したりすることができる。また、作業装置7への動力伝達は、前記エンジン9からPTO軸17を介して行われ、このPTO軸17の伝動を入り切りするPTO(植付)クラッチ18を介して行われる。
【0012】
前記HST10は、運転席8の右側に設けられる変速レバー19によって変速操作される。この変速レバー19を中立位置に操作したときは、走行駆動動停止状態として、変速レバー19を前側へ操作することによって前進高速状態とし、中立位置から後側へ操作することによって後進高速状態として、変速レバー19の傾斜角度に応じて前、後進速度を増減速することができる。
【0013】
また、副変速レバー20は、操作ボックス4の側部に設けられている。前記昇降シリンダ16を伸縮する油圧回路の昇降制御弁21と、PTOクラッチ18とが電動モータ22M乃至ステッピングモータ等によるアクチュエータ22によって操作駆動機構23を介して連動される。このアクチュエータ22は、前記変速レバー19のグリップ部19aに設けられる後記の昇降・作業スイッチ25,26等のON,OFF操作によってコントローラ24からの出力によって作動される。
【0014】
変速レバー19のグリップ部19aには作業装置7の昇降制御及び作業装置への動力伝達を入り切り制御する昇降・作業スイッチ25,26を設けてあり、車速変速から作業装置7の昇降、作業伝動にわたる一連の操作をグリップ部19aから把持手の持ち替えをなくして、又は、変速操作しながらの昇降操作や植付伝動操作が行なえるようにしている。
【0015】
変速レバー19を操作することによってHST10を操作して農作業機の車速を変更することができる。オペレータは、この変速レバー19のグリップ部19aを把持した状態で、昇降・作業スイッチ25の上昇スイッチ25U又は下降スイッチ25Dを操作することにより、アクチュエータ22を出力させて、操作駆動機構23を介して昇降制御弁21を切替えて昇降シリンダ16を伸縮し、作業装置7を車体に対して昇降させることができる。又、昇降・作業スイッチ26が操作されることにより、該アクチュエータ22を作動させて操作駆動機構23を介して、PTOクラッチ18が入り切り作動されて、この作業装置7を駆動することができる。
【0016】
前記昇降・作業スイッチ26は、昇降・作業スイッチ25の下降スイッチ25Dと独立の構成とすることができるが、図例ではアクチュエータ22や操作駆動機構23を昇降制御弁21の連動と共用化する形態であるから、この昇降・作業スイッチ26をも下降スイッチ25Dと共用化することもできる。この場合は、昇降シリンダ16の昇降位置を検出するリフトリンクセンサ30、又はセンタフロート14Cの上下による接地センサ31の検出によって、苗植作業装置7が一定の作業位置に下降した状態のとき、PTOクラッチ18が入りに作動されて苗植作業を行う構成としている。
【0017】
前記昇降・作業スイッチ25は、押込毎に上昇と上昇停止とに切替える上昇釦27と、押込毎に下降と下降停止とに切替える下降釦28とを有し、該上昇釦27下降釦28の押込毎に各々上昇とこの上昇停止、下降とこの下降停止に切替えることができる。
【0018】
また、前記グリップ部19aには押込みによって下降し、押込解除で下降を停止する前記下降釦28とは別の下降専用の下げ釦29が設けられている。
ステアリングハンドル5の近くには、前記昇降・作業スイッチ25,26と同じ機能をもつ構成、即ち、前記作業装置7の昇降制御及び該作業装置7への動力伝達を入り切り制御するフインガアップレバー32が設けられている。このフインガアップレバー32を上げ下げ操作することにより、アクチュエータ22を出力させて、操作駆動機構23を介して昇降制御弁21を切替えて昇降シリンダ16を伸縮し、作業装置7を車体に対して昇降させることができる。又、同時にフインガアップレバー32が上げ下げ操作されることにより、該アクチュエータ22を作動させて操作駆動機構23を介して、PTOクラッチ18が入り切り作動されて、この作業装置7を下降時の作業位置において駆動し、上昇時の非作業時においてはその駆動を断つことができる。
【0019】
フインガアップレバー32と昇降・作業スイッチ25,26による操作回路は、スイッチ接点を並列回路で入力するように構成している。つまり、フインガアップレバースイッチ32Sの上げ下げスイッチSu,Sdと、昇降・作業スイッチ25,26の上昇・下降作業スイッチ25U,25Dとが並列回路に構成される。
【0020】
通常は、ステアリングハンドル5の操作により機体の進行方向を修正しながら走行作業を行い、そして、畦際に至って機体を大きく旋回するときには、オペレータはこのステアリングハンドル5近くのフインガアップレバー32を持って速やかに操作することができ、作業装置7を車体に対して昇降させたり、作業装置の伝動を入り切り制御することができる。
【0021】
前記アクチュエータ22によって駆動される操作駆動機構23は前記昇降制御弁21とPTOクラッチ18とを駆動すると共に、運転席8横側の手動操作用の昇降レバー33をも駆動できる構成としている。このアクチュエータ22モータの電動によって操作駆動機構23であるピニオン34と噛合のラックギヤ35を、車体と一体の構成部材であるブラケット36に設けられる軸37回りに回動自在に軸支している。また、この軸37には、手動操作機構である苗植昇降レバー33と一体の位置決めカム38が回動自在に設けられる。この位置決めカム38の外周部には揺動アーム39のカムローラ40が摺接可能に嵌合されて、この位置決めカム38の回動位置を係止したり、回動自在の状態に係止解除することができる。41は揺動アーム39の支軸、42はカムローラ40を位置決めカム38側へ弾発するばねである。
【0022】
苗植昇降レバー33には、クラッチカムアーム43が一体に設けられていて、このクラッチカムアーム43によって苗植作業装置7への伝動のPTOクラッチ(植付クラッチ)18のカムを押圧して、PTOクラッチ18の入り切りを行わせることができる。また、この昇降レバー33にはバルブアーム44が設けられて、前記昇降制御弁21のスプールを押圧して、昇降リンク機構15を中立位置から下げ位置や上げ位置へ切替するように操作できる。
【0023】
このような苗植昇降レバー33のアーム45と位置決めカム38と一体のアーム46との間に位置決め遊動機構47を構成するピン48とこれを嵌合する長穴49とが設けられる。ピン48をアーム46に固定し、長穴49をアーム45に形成している。
【0024】
アクチュエータ22モータによる操作機構の駆動は、コントローラ24からの出力によって行われる。また、このコントローラ24の入力側には、操作スイッチや、センサスイッチ、制御プログラム等が入力される。操作スイッチとしては、前記昇降・作業スイッチ25,26、下げスイッチ50、フインガアップレバー32の操作によるスイッチ32S等があり、制御出力としては、エンジンスイッチ51のOFFによる場合があり、センサスイッチによる場合としては、苗植作業装置7が下降されて苗植作業位置にあることを検出するセンタフロート14Cの接地による接地センサ31、昇降リンク機構15の昇降位置を検出するリフトリンクセンサ30、バックリフト入切レバーの入りにおける後退制御の後進位置センサ52入りの場合等がある。
【0025】
また、前記ラックギヤ35の回動位置を検出するアクチュエータセンサ53がブラケット36に取り付けられる。該ラックギヤ35と一体に回動される伸縮自在のアーム54の先端が、アクチュエータセンサ53のセンサアーム55のピン溝に係合されて、ラックギヤ35と共にアーム54が回動されると、これに係合されるセンサアーム55が回動されて、アクチュエータセンサ53がこのラックギヤ35の回動角度を検出する。
【0026】
苗植昇降レバー33による操作では、クラッチカムアーム43やバルムアーム44が回動されて、PTOクラッチ18や昇降制御弁21が作動されて、中立位置Nから下げ植付切位置A、及び下げ植付入位置B、また、上げ位置Cへ切替えることができる。これらの各位置N,A,B,Cでは位置決めカム38の各係合位置にカムローラ40が係合される。このとき、アクチュエータ22は回転自在の状態にあってラックギヤ35の回動によってピニオン34が回転されても大きい抵抗とはならない。
【0027】
すなわち、中立位置Nでは、苗植作業装置7は昇降されないで、苗植作業装置7へのPTOクラッチ18も切りの状態にある。下げ植付切位置Aでは、苗植作業装置7は下降されるが、このPTOクラッチ18が切りにあって苗植えを行うことはできない。下げ植付入位置Bでは、苗植作業装置7は下降されていて、このPTOクラッチ18が入りにあって苗植えを行うことができる。また、上げ位置Cでは、苗植作業装置7が非苗植位置へ上昇して、このPTOクラッチ18も切りの状態にある。
【0028】
フインガアップレバー32の操作によるときは、このフインガアップレバー32を上側に一回引き上げる毎にスイッチ32Sを上げ位置にON(上げ接点Su)して、コントローラ24からの間欠的出力でアクチュエータ22を一定出力回動させて、バルムアーム44や位置決めカム38等を一ピッチ毎上昇方向へ回動させる。この一ピッチは、この位置決めカム38におけるカムローラ40の各係合位置間隔として設定している。
【0029】
また、逆にフインガアップレバー32を下側へ一回押し下げる毎にスイッチ32Sを下げ位置にON(下げ接点Sd)して、バルムアーム44や位置決めカム38等を一ピッチ毎下降方向へ回動させる。
なお、図6中、上げ位置スイッチ56は、苗植作業装置7の昇降リンク機構が最上位置にあることを検出するセンサであり、変速レバー19部の上昇スイッチ25U又はフインガアップレバー32の所定以上の上げ操作で、機体の左右両側に設けられたマーカ57の張り出す側が切り替えられるようになっている。このマーカ57は、機体の外側方に張り出す位置と機体側に収納する位置とに切り替え自在に構成してあり、苗植付作業中、例えば、往路で右側のマーカが張り出し位置で作用しているときには、復路では左マーカが張り出し位置となるようマーカ左SOL59を作動させて切り替え、また、往路で左側のマーカが張り出し位置で作用しているときには、復路では右マーカが張り出し位置となるようマーカ右SOL58を作動させて切り替える構成である。そして、昇降リンク機構が最上位置にある状態で変速レバー19部の上昇スイッチ25Uを操作する度に張り出すマーカ57の左右切替が行われ、変速レバー19を握った状態でこのマーカ57の左右切替が行えるので、オペレータがマーカ57の左右切替操作を容易に行える。
【0030】
図10の実施例について説明する。変速レバー19のグリップ部に、作業装置7の昇降制御及び作業装置への動力伝達を入り切り制御する昇降・作業スイッチ25,26と、この昇降・作業スイッチ25にあって押込毎に上昇と上昇停止とに切替える上昇釦27と、押込毎に下降と下降停止とに切替える下降釦28とを設けたものにおいて、上昇釦27又は下降釦28を1回の押込操作で作業装置が所定の上下限位置まで昇降作動するモードと、該上昇釦27又は下降釦28を押込操作している間のみ昇降作動するモードとに切り替えるモード切替スイッチ60を、前記変速レバー19のグリップ部19a自体に設けた構成である。
【0031】
従って、このモード切替えがスイッチにて行なえるため、畦際作業等での作業装置の上下動微調整が容易となる。モード切替スイッチがグリップ部にあるため操作性がよくなる。図11に示す実施例では、前記モード切替スイッチ60は、変速レバー19の近傍で、レバーガイド盤61上に設置した構成としている。
【0032】
また、図12に示す実施例では、モード切替スイッチ60及びモニタランプ(モード表示ランプ)62を操作ボックス4上端の操作パネル63に設けるように構成している。従って、図11、図12に示す実施例によれば、通常操作するスイッチ個数が減少し、操作性向上と誤操作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 田植機の側面図
【図2】 田植機の平面図
【図3】 変速レバー部の正面図と側面図
【図4】 伝動経路のブロック図
【図5】 操作制御ブロック図
【図6】 操作制御ブロック図
【図7】 フローチャート
【図8】 操作駆動機構部の側面図
【図9】 同上正面図
【図10】 変速レバー部の斜視図
【図11】 変速レバー部の斜視図
【図12】 操作パネルの平面図及び変速レバー部の斜視図
【符号の説明】
1 車体 2 前輪
3 後輪 4 操作ボックス
5 ステアリングハンドル 6 ステップ
7 作業装置(苗植付部) 8 運転席
9 エンジン 10 HST
11 ミッションケース 12 苗載せタンク
13 植付装置 14 フロート
15 昇降リンク機構 16 昇降シリンダ
17 PTO軸 18 PTOクラッチ
19 変速レバー 19a グリップ部
21 昇降制御弁 22 アクチュエータ
23 操作駆動機構 24 コントローラ
25 昇降・作業スイッチ 26 昇降・作業スイッチ
27 上昇釦 28 下降釦
29 下げ釦 30 リンクリフトセンサ
31 接地センサ 32 フインガアップレバー
32S フインガアップレバースイッチ

Claims (4)

  1. 変速レバー(19)を設けた車体(1)の後部に昇降自在に苗植作業装置(7)を装備した田植作業機において、変速レバー(19)のグリップ部(19a)に、苗植作業装置(7)の昇降制御及び作業装置への動力を入り切り制御する昇降・作業スイッチ(25,26)を設け、この昇降・作業スイッチ(25,26)は押込毎に上昇と上昇停止とに切替える上昇釦(27)と、押込毎に下降と下降停止とに切替える下降釦(28)とを備え、ステアリングハンドル(5)の近くには植付作業装置(7)の昇降制御及び植付作業装置(7)への動力伝達を入り切り制御するフィンガアップレバー(32)を設け、前記上昇釦(27)又は下降釦(28)の1回の押込操作で植付作業装置(7)を所定の上下限位置まで昇降作動するモードと、該上昇釦(27)又は下降釦(28)を押込操作している間のみ昇降作動するモードとに切り替えるモード切替スイッチ(60)を設けたことを特徴とする田植作業機。
  2. モード切替スイッチ(60)を変速レバー(19)のグリップ部(19a)に設けた請求項1に記載の田植作業機。
  3. モード切替スイッチ(60)を変速レバー(19)近傍のレバーガイド盤(61)上に設置した請求項1に記載の田植作業機。
  4. モード切替スイッチ(60)及びモード表示ランプ(62)を操作ボックス(4)上端の操作パネル(63)に設けた請求項1に記載の田植作業機。
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