JP2003104082A - 水田作業機の走行変速操作構造 - Google Patents

水田作業機の走行変速操作構造

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JP2003104082A JP2001302925A JP2001302925A JP2003104082A JP 2003104082 A JP2003104082 A JP 2003104082A JP 2001302925 A JP2001302925 A JP 2001302925A JP 2001302925 A JP2001302925 A JP 2001302925A JP 2003104082 A JP2003104082 A JP 2003104082A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速装置の変速レバーに多くの機能を与
えることによって、走行変速操作に関連して他の操作を
レバーの持ち替えなく軽快かつ速やかに行えるようにし
て、水田作業機における操作性の向上を図る。 【解決手段】 変速レバー11を前進変速操作径路Fに
おいて中立位置Nから高速位置側へ操作するに連れて調
速機構25を高回転側に作動させるよう、変速レバー1
1と調速機構25を連係し、前進変速操作径路Fと後進
変速操作径路Rにを、互いに平行、かつ、段違い状に偏
位させて接続するとともに、後進変速操作径路Rの中立
位置N(r) から引き続く前進方向への直線移動操作によ
って移行可能な副前進変速操作径路F’を、前進変速操
作径路Fにおける低速域部分の横側に連設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機や水田直播
機などの水田作業機に利用する走行変速操作構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、田植機においては、走行用変速装
置として、ギヤシフト式のものに代えてに静油圧式の無
段変速装置(HST)やベルト式の無段変速装置が導入
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】無段変速装置の導入
は、ギヤシフト式の変速装置のように主クラッチの操作
を要することなく軽快に変速操作を行うことができると
ともに、特に油圧式においては零速発進を行うことがで
きるものであり、変速操作性を向上する上で有効なもで
あるが、走行変速以外の各種操作はそれぞれ別の操作具
を操作することになっており、走行変速操作に関連して
他の操作を行うような場合には、変速レバーから他の操
作具に持ち替えを行う必要があり、煩わしいものとなっ
ていた。特に畦際での機体方向転換時には多くの操作を
短時間に行うことが多く、その操作が一層煩わしいもの
となっていた。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、変速レバーに多くの機能を与えること
によって、走行変速操作に関連して他の操作をレバーの
持ち替えなく軽快かつ速やかに行えるようにして、水田
作業機における操作性の向上を図ることを主たる目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0006】請求項1に係る発明は、走行機体に水田作
業装置を駆動昇降自在に連結するとともに、走行速度を
無段に変速する変速レバーを、前進変速操作径路から後
進変速操作径路に亘って中立位置を介して一連に移動操
作可能に構成した水田作業機の走行変速操作構造であっ
て、前記変速レバーとエンジンの調速機構を連係し、前
記変速レバーを前進変速操作径路において中立位置から
高速位置側へ操作するに連れて前記調速機構を高回転側
に作動させ、変速レバーを中立位置側へ操作するに連れ
て調速機構を低回転側に作動させるように設定し、前記
前進変速操作径路と後進変速操作径路とを、互いに平
行、かつ、段違い状に偏位させて接続するとともに、の
中立位置から引き続く前進方向への直線移動操作によっ
て移行可能な副前進変速操作径路を、前進変速操作径路
における低速域部分の横側に連設してあることを特徴と
する。
【0007】上記構成によると、作業走行のために変速
レバーを高速側に操作するとこれに連動してエンジン回
転速度が高められ、高い出力のもとでの水田走行作業が
行われる。また、畦際での機体方向転換に際して変速レ
バーを減速操作するとこれに連動してエンジン回転速度
も落され、レバー操作に応じた任意の低速度で軽快に機
体操縦を行うことができる。
【0008】畦際での機体方向転換において、前後進を
繰り返しての機体方向転換を行う場合、後進変速操作径
路と副前進変速操作径路とに亘って変速レバーを直線的
に移動させて前後進を選択する、いわゆるシャトル変速
を行うことができる。そして、このシャトル変速の前進
変速は低速域のみで行われることになる。
【0009】従って、請求項1に係る発明によると、片
方の手で操縦ハンドルを操作しながらもう片方の手で走
行変速とアクセル操作とをレバーの持ち替えなく行うこ
とができ、操作性が向上する。また、低速でのシャトル
変速を変速レバーの直線操作で軽快に行うことができ、
畦際での機体方向転換も軽快迅速に行うことができる。
【0010】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1記載の発
明において、前記変速レバーが前記副前進変速操作径路
へ操作されることに連動して、前記水田作業装置を自動
的に上昇させる低速アップ制御手段を備えてあることを
特徴とする。
【0012】上記構成によると、前進高速での一行程の
作業走行が終了して畦際に至ると、変速レバーを低速域
に操作して機体の方向転換を行うことになるが、この場
合、前進変速操作径路の低速域に操作した変速レバーを
横方向に移動させて副前進変速操作径路に操作すると、
田面にまで下降されていた水田作業装置は自動的に上昇
されることになり、直ちに機体旋回に移行することがで
きる。
【0013】従って、請求項2に係る発明によると、畦
際での機体方向転換に伴う操作が一層簡便となり、取扱
い性が向上する。
【0014】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0015】請求項3に係る発明は、請求項2記載の発
明において、前記水田作業装置が上昇された状態で前記
変速レバーが前記副前進変速操作径路へ操作されること
に連動して、前記水田作業装置を自動的に下降させる自
動下降制御手段を備えてあることを特徴とする。
【0016】上記構成によると、畦際での機体方向転換
が終了しかかると、前進変速操作径路の低速位置にある
変速レバーを再び横方向に移動させて副前進変速操作径
路に操作することで、上昇されていた水田作業装置が自
動的に下降され、次行程の作業に備えられる。
【0017】従って、請求項3に係る発明によると、畦
際での機体方向転換に伴う減速操作、アクセルダウン操
作、水田作業装置の昇降操作を変速レバーだけで行うこ
とができ、取扱い性が更に向上する。
【0018】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0019】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか一項に記載の発明において、前記走行機体の操向
操作に連動して前記水田作業装置を自動的に上昇させる
オートアップ制御手段と、前記変速レバーが後進変速径
路に操作されることに連動して前記作業装置を自動的に
上昇させるバックアップ制御手段とを備えてあることを
特徴とする。
【0020】上記構成によると、一行程の作業走行が終
了して、畦際において方向転換のために機体を大きく操
向するとオートアップ制御が働いて水田上の水田作業装
置は自動上昇される。また、スイッチターンのために後
進操作した場合には、バックアップ制御が働いて水田作
業装置が自動上昇され、水田作業装置の後端が畦に衝突
するような事態が未然に回避される。
【0021】従って、請求項4に係る発明によると、請
求項1〜3のいずれか一項に記載の発明の上記効果をも
たらすのみならず、更に機能が高いものとなり、畦際で
の機体方向転換を一層容易に行えるようになる。
【0022】〔請求項5に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0023】請求項5に係る発明は、請求項4記載の発
明において、前記オートアップ制御手段をオン・オフ可
能に構成するとともに、オートアップ制御手段がオフ状
態にあっても、バックアップ制御手段および低速アップ
制御手段が作動するよう構成してあることを特徴とす
る。
【0024】上記構成によると、変形圃場では畦際でな
くても大きく機体の操向を行うことがあるので、オート
アップ制御が行われないようにオフ状態に切換えてお
く。この場合でも、バックアップ制御および低速アップ
制御による作業装置上昇は実行されるので、畦際での向
転換に際しては、これらの制御を利用して水田作業装置
上昇のための操作を省略することができる。
【0025】従って、請求項5に係る発明によると、変
形圃場でも畦際での向転換における水田作業装置上昇操
作を不要にして、操作性を向上することができる。
【0026】〔請求項6に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0027】請求項6に係る発明は、請求項1〜5のい
ずれか一項に記載の発明において、前記変速レバーが前
進変速操作径路に在る時には、エンジン回転速度が、中
立位置を最低回転速度として変速レバーが高速位置側に
あるほどエンジン回転速度が高くなり、記変速レバーが
前記副前進変速操作径路にある時はエンジン回転速度が
最高回転速度よりも低い所定の設定回転速度に維持され
るように、変速レバー操作に対する調速機構のエンジン
調速パターンを設定してあることを特徴とする。
【0028】上記構成によると、圃場内では高速で走行
するほど走行負荷が増大するが、前進走行時には、高速
で走行するほどエンジン回転速度が高く設定され、走行
負荷に見合ったエンジン出力で駆動される。また、エン
ジンをかけたままでの機体停止中は変速レバーを中立位
置に操作しておくだけでエンジン回転速度を落しておく
ことができる。また、変速レバーを副前進変速操作径路
に操作して
【0029】従って、請求項6に係る発明によると、前
進走行時には滑らかに加減速して適切な出力で駆動する
ことができるとともに、走行停止時における燃料の節約
と騒音低減を図ることができ、かつ、後進走行も出力不
足なく的確に行える。
【0030】〔請求項7に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0031】請求項7に係る発明は、請求項6に記載の
発明において、前記後進変速操作径路の全域においてエ
ンジン回転速度を設定値に維持するとともに、この設定
されたエンジン回転速度と、変速レバーが前記副前進変
速操作径路にある時のエンジン回転速度とを同一あるい
は略同一にしてあることを特徴とする。
【0032】上記構成によると、変速レバーを後進変速
操作径路と副前進変速操作径路に亘って直線的に操作し
て前後進変速(シャトル変速)を行う場合、中立位置か
らの滑らかな前進ゼロ発進および後進ゼロ発進を、高過
ぎずかつ低過ぎないエンジン回転速度のもとで的確に行
うことができる。
【0033】従って、請求項7に係る発明によると、請
求項6の発明の上記効果をもたらすとともに、走行負荷
が大きい畦際でのシャトル変速による機体方向転換を円
滑かつ確実に行うことができる。
【0034】〔請求項8に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0035】請求項8に係る発明は、走行機体に水田作
業装置を駆動昇降自在に連結するとともに、走行速度を
無段に変速する変速レバーを、前進変速操作径路から後
進変速操作径路に亘って中立位置を介して一連に移動操
作可能に構成した水田作業機の走行変速操作構造であっ
て、前記変速レバーとエンジンの調速機構を連係し、前
記変速レバーを前進変速操作径路において中立位置から
高速位置側へ操作するに連れて前記調速機構を高回転側
に作動させ、変速レバーを中立位置側へ操作するに連れ
て調速機構を低回転側に作動させるように設定し、前記
前進変速操作径路と後進変速操作径路とを、互いに平
行、かつ、段違い状に偏位させて接続するとともに、前
進変速操作径路の低速域の横側に、後進変速操作径路の
延長線上に位置する副前進変速操作径路を連設し、この
副前進変速操作径路と後進変速操作径路との間は、変速
レバーの短絡操作を牽制阻止する隔壁を形成し、変速レ
バーが前記副前進変速操作径路へ操作されることに連動
して前記水田作業装置を自動的に上昇させる低速アップ
制御手段を備えてあることを特徴とする。
【0036】上記構成によると、作業走行のために変速
レバーを高速側に操作するとこれに連動してエンジン回
転速度が高められ、高い出力のもとでの水田走行作業が
行われる。また、畦際での機体方向転換に際して変速レ
バーを減速操作するとこれに連動してエンジン回転速度
も落され、レバー操作に応じた任意の低速度で軽快に機
体操縦を行うことができる。
【0037】前進高速での一行程の作業走行が終了して
畦際に至ると、変速レバーを低速域に操作して機体の方
向転換を行うことになるが、この場合、前進変速操作径
路の低速域に操作した変速レバーを横方向に移動させて
副前進変速操作径路に操作すると、田面にまで下降され
ていた水田作業装置は自動的に上昇されることになり、
そのまま機体旋回に移行することができる。ここで、副
前進変速操作径路から後進変速操作径路へは短絡して移
動することができないので、副前進変速操作径路で減速
操作しても不用意に後進変速操作径路に操作して後進さ
せてしまうようなことはない。
【0038】従って、請求項8に係る発明によると、片
方の手で操縦ハンドルを操作しながらもう片方の手で走
行変速とアクセル操作とをレバーの持ち替えなく行うこ
とができ、操作性が向上する。また、畦際での機体方向
転換に伴う作業装置上昇操作が一層簡便となり、取扱い
性が向上する。
【0039】〔請求項9に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0040】請求項9に係る発明は、走行機体に水田作
業装置を駆動昇降自在に連結するとともに、走行速度を
無段に変速する変速レバーを、前進変速操作径路から後
進変速操作径路に亘って中立位置を介して一連に移動操
作可能に構成した水田作業機の走行変速操作構造であっ
て、前記前進変速操作径路の全域において変速レバーを
横方向にも操作可能に構成し、この横方向へのレバー操
作によって前記水田作業装置を上昇させる上昇制御手段
を備えてあることを特徴とする。
【0041】上記構成によると、一行程の作業走行が終
了して畦際に到達すると、変速レバーを前進変速操作径
路の任意の位置で横方向へ移動することで直ちに水田作
業装置を上昇させることができる。
【0042】従って、請求項9に係る発明によると、畦
際での機体方向転換に先立って、変速レバーの操作だけ
で旋回速度の設定と水田作業装置の上昇を行うことがで
き、畦際での機体方向転換に伴う操作が簡便となり、取
扱い性が向上する。
【0043】〔請求項10に係る発明の構成、作用およ
び効果〕
【0044】請求項10に係る発明は、走行機体に水田
作業装置を駆動昇降自在に連結するとともに、走行速度
を無段に変速する変速レバーを、前進変速操作径路から
後進変速操作径路に亘って中立位置を介して一連に移動
操作可能に構成した水田作業機の走行変速操作構造であ
って、前記前進変速操作径路において変速レバーを左お
よび右方向にも操作可能、かつ、左右方向の中間に付勢
復帰されるように構成し、この左右方向の一方向へのレ
バー操作によって前記水田作業装置を上昇させるととも
に作業クラッチを切り作動させ、水田作業装置上昇後に
おける左右方向の他方向への1回目のレバー操作によっ
て水田作業装置を下降させ、他方向への2回目のレバー
操作によって、作業クラッチを入り作動させるよう構成
してあることを特徴とする。
【0045】上記構成によると、一行程の作業走行が終
了して畦際に至ると、必要に応じて変速レバーを任意の
変速位置に減速操作して機体の方向転換を行うことにな
るが、この場合、減速操作前あるいは減速操作後に変速
レバーを横一側方に移動させると、田面にまで下降され
ていた水田作業装置は上昇され、かつ、作業クラッチが
自動的に切られることになり、直ちに機体旋回に移行す
ることができる。
【0046】また、機体方向転換が終了するまでに任意
の変速位置に在る変速レバーを横他側方に移動させるこ
とで、上昇されていた水田作業装置が下降されることに
なる。この場合、作業クラッチは入れられることはな
い。その後、水田作業装置が田面に接地した状態で機体
の条合せを行った後、先の作業行程の作業跡(田植機の
場合は植付け条)の終端位置に作業装置が合致したとこ
ろで変速レバーを再び横他側方に移動させることで、作
業クラッチが入れられ、先の作業行程の作業跡の終端位
置と始端位置が揃った状態で次行程の作業走行が開始さ
れる。その後、必要に応じて所望の作業速度への変速操
作を行う。
【0047】従って、請求項10に係る発明によると、
畦際での方向転換に伴う作業装置昇降操作と作業クラッ
チの入り切り操作を変速レバーだけで行うことができ、
レバーの持ち替えなどを要することなく軽快に方向転換
走行を行うことができる。
【0048】〔請求項11に係る発明の構成、作用およ
び効果〕
【0049】請求項11に係る発明は、請求項10記載
の発明において、変速レバーを左および右方向に操作し
て水田作業装置の昇降および作業クラッチの入り操作を
行う操作域を前進低速域にのみ設定してあることを特徴
とする。
【0050】上記構成によると、変速レバーを横移動操
作して水田作業装置の昇降および作業クラッチの入り切
りを行うことのできる変速域は前進低速域に限られ、高
速で前進走行している際に誤って変速レバーを横操作し
て、不用意に作業装置を上昇させてしまうことはない。
【0051】従って、請求項11に係る発明によると、
畦際で方向転換のために前進速度を減速した状態でのみ
水田作業装置の昇降および作業クラッチの入り切りを行
うことができ、請求項10に係る発明の上記効果をもた
らすとともに、作業走行中の誤った作動を未然に回避す
ることができ、取扱い性において一層優れたものとな
る。
【0052】〔請求項12に係る発明の構成、作用およ
び効果〕
【0053】請求項12に係る発明は、走行機体に水田
作業装置を駆動昇降自在に連結するとともに、走行速度
を無段に変速する変速レバーを、前進変速操作径路から
後進変速操作径路に亘って中立位置を介して一連に移動
操作可能に構成した水田作業機の走行変速操作構造であ
って、前記変速レバーを前進変速操作径路の所定変速位
置で左および右方向にも操作可能に構成し、この所定変
速位置での左または右方向へのレバー操作によって、突
出作動させる線引きマーカの選択を行うよう構成してあ
ることを特徴とする。
【0054】上記構成によると、一行程の作業走行が終
了して畦際に至ると水田作業装置を上昇させてた状態で
機体をUターン旋回して方向転換を行うことになるが、
この場合、次行程の走行基準線を田面に引っ掻き形成す
るために突出されていた一方(機体旋回側)の線引きマ
ーカーは格納され、機体の方向転換後の次行程では他方
の線引きマーカーを突出させることになる。この場合、
機体の方向転換作動の途中あるいは方向転換作動後の適
当なタイミングで、変速レバーを前進変速操作径路の所
定変速位置で左あるいは右方向に操作することで、次に
突出させる線引きマーカーを左右いずれか選択すること
ができる。
【0055】従って、請求項12に係る発明によると、
畦際での方向転換に伴う線引きマーカーの選択操作を、
畦際での方向転換のために走行速度を変更する変速レバ
ーで行うことができ、レバーの持ち替えなどを要するこ
となく複合した操作を軽快に行うことができる。
【0056】〔請求項13に係る発明の構成、作用およ
び効果〕
【0057】請求項13に係る発明は、請求項12記載
の発明において、突出作動させる線引きマーカの選択操
作を行う前記所定変速位置を、前進変速操作径路中の中
速位置としてあることを特徴とする。
【0058】上記構成によると、線引きマーカーの選択
を行うことのできる変速域は前進中速位置に限られ、高
速での作業走行から畦際での機体方向を行う際、中速位
置への減速後に線引きマーカーの選択操作を行うことが
できる。
【0059】従って、請求項13に係る発明によると、
畦際での減速操作と線引きマーカーの選択操作とを合理
的に関連することで、変速レバーを最少限に操作して手
際よく複合操作を行うことができ、取扱い性に優れたも
のとなる。
【0060】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る水田作業機
の一例である、乗用型田植機の全体側面が、また、図2
にその全体平面がそれぞれ示されている。この田植機
は、前輪1および後輪2を備えた4輪駆動式の乗用走行
機体3の後部に、水田作業装置として6条植え仕様の苗
植付け装置4が、油圧シリンダ5によって駆動される平
行四連リンク構造の昇降リンク機構6を介して昇降可能
に連結されるとともに、機体後部に施肥装置7が備えら
れた基本構造を有している。
【0061】前記走行機体3の前部にはガソリン仕様の
エンジン8が搭載され、その出力が前後進の切り換えが
可能な主変速装置である静油圧式の無段変速装置(HS
T)9にベルト伝達され、その変速出力がミッションケ
ース10に入力されて更に副変速装置(図示せず)で高
低2段にギヤ変速された後、前輪1と後輪2に伝達され
るようになっている。また、ミッションケース10内で
走行系から分岐された作業用動力が苗植付け装置4に軸
伝達されるようになっている。そして、前記無段変速装
置9を操作する変速レバー11が、搭乗運転部のステア
リングハンドル12の左脇に前後揺動可能に配備される
とともに、ミッションケース10内の副変速装置を操作
する副変速レバー13が、搭乗運転部の運転座席14の
左脇に配備され、さらに、搭乗運転部の右前足元には、
踏み込みによってミッションケース10内の主クラッチ
を切るとともに走行系に備えたブレーキを制動作動させ
る機体停止用のペダル15が配備されている。
【0062】前記苗植付け装置4には、苗を載置して一
定ストロークで往復横移動する苗のせ台16と、この苗
のせ台16の下端から一株分づつ苗を切り出して植付け
る6組の回転式の植付け機構17と、圃場の植付け予定
箇所を均平にする3個の整地フロート18、等が装備さ
れており、後向き片持ち状に並列支持した3個の植付け
ケース19の後部左右に植付け機構17が2組づつ装着
されている。また、苗植付け装置4には、往復植付け形
態での一行程の植付け走行中に、Uターン後の次行程に
おける走行基準線を未植え側の田面に引っ掻き形成する
左右一対の線引きマーカー20が、横側方に突出する作
用姿勢と起立された格納姿勢とに切換え揺動自在に備え
られており、この線引きマーカー20は苗植付け装置4
の上昇に連動して格納揺動されてロックされ、ロック解
除された線引きマーカー20だけが苗植付け装置4の下
降時に作用姿勢に付勢揺動するよう構成されている。
【0063】3個の前記整地フロート18は、それぞれ
後支点を中心に上下揺動可能に支持されるとともに、中
央の整地フロート18は、苗植付け装置4を田面に対し
て追従昇降制御するためのセンサフロートSFとして利
用されている。つまり、このセンサフロートSFの上下
位置がポテンショメータからなるセンサ21で検出さ
れ、その検出値と予め設定された基準値とが制御装置2
2で比較され、センサ21からの検出値が基準値に保持
されるように前記油圧シリンダ5の電磁制御弁23を作
動制御して苗植付け装置4を昇降させることで、苗植付
け装置4を田面に対して追従させる自動昇降制御装置が
構成されている。
【0064】前記変速レバー11は走行速度を変更する
のみならず、他の機構部位を作動させる複合操作レバー
としての機能を発揮するものであり、そのいくつかの例
を以下に説明する。
【0065】〔第1例〕
【0066】図3〜図5に、変速操作構造の第1例が示
されている。この例では、変速レバー11はエンジン8
のアクセル調節レバーおよび苗植付け装置上昇用レバー
としての機能をも併せ持っている。つまり、エンジン8
に備えられた調速機構25は、調速レバー26の操作位
置に対応してエンジン回転速度が設定範囲内に安定維持
されるように、エンジン回転速度変動に基づいてスロッ
トル開度を自動調節するよう構成されたものであり、周
知のメカニカルガバナが使用されている。そして、減速
機付きの電動モータ27で駆動される作動レバー28と
前記調速レバー26とが操作ワイヤ29で連係され、調
速機構25のアクセルセット作動が電動モータ27を介
して電気的に実行されるようになっている。そして、前
記電動モータ27は前記制御装置22によって作動制御
されるようになっており、この制御装置22に、前記変
速レバー11の操作位置を検出するポテンショメータ3
0、作動レバー28の作動位置を検出するフィードバッ
ク用のポテンショメータ31、が接続されており、これ
らの検知情報に基づいて電動モータ27が作動制御され
て、前記調速機構25のアクセルセット操作が以下のよ
うに行われる。
【0067】ここで、図3に示すように、変速レバー1
1は、固定枠41に横向き水平支点a周りに回動自在に
支持された支持板42に前後向き支点b周りに横揺動自
在に支持されて、固定のレバーガイド43から上方に挿
通延出されており、変速レバー11と一体回動する前記
支持板42から下方に向けて延出された操作ロッド44
が、支点c周りに回動自在なベルクランク45、およ
び、ロッド46を介して無段変速装置9の変速操作軸4
7に設けた操作アーム48に機械的に連動連結されてい
る。また、変速レバー11の支点部から下方に屈曲延出
した案内ロッド部11aが固定枠41に取付けられたガ
イド板49のガイド溝50に挿通案内されることでレバ
ー移動径路が規制されている。前記ガイド溝50は前後
方向に向かう段違い状に形成されており、レバーガイド
上方から見た操作径路は、図5に示すように、前進変速
操作径路Fと後進変速操作径路Rとが、互いに平行、か
つ、段違い状に偏位されて中立位置Nで連通接続された
状態になっている。
【0068】前記支持板42の外周には多数(この例で
は9個)の位地決め用の凹部51が形成されるととも
に、この凹部49のいずれか一つに板バネ製のデテント
レバー52の先端ローラ53が弾性係入して、変速レバ
ー11を複数の操作位置に保持するように構成されてい
る。具体的には、前進変速操作径路Fでは、中立位置N
の他に5段の前進変速位置f1 〜f5 が設定されるとと
もに、後進変速操作径路Rでは、中立位置Nの他に3段
の後進変速位置r1 〜r3 が設定されている。
【0069】なお、詳細な構造は省略するが、前記ベル
クランク45と前記機体停止用のペダル15とが機械的
に接当連係されており、前進あるいは後進中にペダル1
5を踏み込んで、主クラッチを切るとともにブレーキを
制動操作して機体停止を行うと、ベルクランク45が踏
力の一部によって強制的に中立まで接当回動され、変速
レバー11が中立位置Nに強制復帰移動されるようにな
っている。
【0070】図6に、変速レバー11の変速位置とエン
ジン8の目標回転速度(アクセルセット速度)との関係
が示されている。つまり、変速レバー11が中立位置N
にあると、目標回転速度がアイドリング回転速度n0(例
えば1700rpm)に設定されるとともに、中立位置
Nから前進3速[ f3]までは直線的に増速され、前進3
速[ f3]から前進5速[ f5]までは最高回転速度n4
(例えば3600rpm)に設定され、前進1速[ f1]
では第1設定回転速度n1 (例えば2500rpm)、
前進2速[ f2]では第2設定回転速度n2 (例えば30
00rpm)が現出される。また、後進変速操作径路R
では目標回転速度は最高回転速度より少し低い第3設定
回転速度n3 (例えば3200rpm)に設定されてい
る。
【0071】この場合、変速レバー11による変速セッ
トとアクセルセットの関係特性が予め記憶設定されてお
り、変速レバー11の操作位置に対応した調速レバー2
6の目標回転速度セット位置が割り出され、この割り出
された目標回転速度セット位置に向けて調速レバー26
を移動させるように電動モータ27がフィードバック制
御され、変速レバー11の操作位置に対応したアクセル
セットが自動的に行われるのである。
【0072】また、後進変速操作径路Rの中立位置N
(r) から引き続く前進方向への直線移動操作によって移
行可能な副前進変速操作径路F’が、正規の前進変速操
作径路Fにおける低速側部分(1速[ f1]から2速[ f
2]) の横側に連設されている。従って、変速レバー11
を副前進変速操作径路F’と後進変速操作径路Rに亘っ
て直線的に操作して速やかな前後進切換え変速〔シャト
ル変速〕を行うことができるようになっている。このシ
ャトル変速による前進最高速度は副前進変速操作径路
F’の前端によって2速[ f2]に制限されるので、不用
意に後進から前進高速に切換えてしまうおそれはない。
【0073】また、レバー操作径路脇には、変速レバー
11が後進変速操作径路Rあるいは副前進変速操作径路
F’に在ることを検知する手段が配備されている。この
レバー位置検出手段は、後進変速操作径路Rあるいは副
前進変速操作径路F’に在る変速レバー11に接当揺動
操作される感知レバー56と、その揺動を検知するスイ
ッチ57とで構成されており、このスイッチ57と前記
ポテンショメータ30との検出情報から、変速レバー1
1が後進変速操作径路Rに在るか、副前進変速操作径路
F’に在るかが判断され、後進変速操作径路Rに在るこ
とが判断されると、上記のように最高速度より低い第3
設定回転速度n3 にアクセルセットがなされるととも
に、副前進変速操作径路F’に在ることが判断された場
合も、後進変速操作径路Rと同じ第3設定回転速度n3
にアクセルセットされる。
【0074】また、変速レバー11が正規の前進変速操
作径路Fから副前進変速操作径路F’に操作されたこと
が判断されると、苗植付け装置4の強制上昇制御が実行
されるとともに、変速レバー11が後進側の中立位置N
(r) および後進変速操作径路Rに操作されたことが判断
されることによっても苗植付け装置4の強制上昇制御が
実行されるようになっている。つまり、変速レバー11
が副前進変速操作径路F’に操作されての低速前進での
自動上昇制御〔低速アップ制御〕と、後進される際の自
動上昇制御〔バックアップ制御〕が実行されて、苗植付
け装置4が優先的に上限まで駆動上昇されるようになっ
ているのである。
【0075】ここで、低速アップ制御が行われる副前進
変速操作径路F’で前進速度(f1’〜f2 ’)が選択
されると、前進変速操作径路Fで同じ前進速度(f1 〜
f2)が選択される場合よりもエンジン回転速度が高く
(後進時のエンジン回転速度と同じ)アクセルセットさ
れているので、エンジン8に直結された油圧ポンプから
の吐出量が十分確保され、油圧シリンダ5の作動速度が
速いものとなって、苗植付け装置4は速やかに上昇され
ることになる。
【0076】また、前記制御装置22には、前輪1の中
立からの切れ角度を検知する操向角センサ58が接続さ
れており、前輪1が設定角度(例えば30度)以上に大
きく操向されたことが検知されると、苗植付け装置4を
自動的に上昇させる制御〔オートアップ制御〕が実行さ
れるようになっている。また、このオートアップ制御は
切換えスイッチ59によってオン・オフ操作可能となっ
ており、変形圃場ではスイッチ59をオフ位置に切換え
てオートアップ制御を停止しておくことで、機体を大き
く操向する機会の多い曲線植付け走行時に、オートアッ
プ制御によって不用意に苗植付け装置4が上昇されてし
まうことを回避することができる。そして、切換えスイ
ッチ59によってオートアップ制御を停止していても、
変速レバー11の操作位置の判断に基づく前記低速アッ
プ制御とバックアップ制御は常に優先的に実行されるよ
うになっている。
【0077】また、上記した低速アップ制御、バックア
ップ制御、および、オートアップ制御が働いて苗植付け
装置4が駆動上昇されると、苗植付け装置4への動力伝
達を断続する作業クラッチとしての植付けクラッチ60
(ミッションケース10に内装)が電動モータ61によ
って切り操作されるようになっている。
【0078】なお、前記ステアリングハンドル12の右
脇には、中立復帰付勢された十字揺動式の操作レバー6
2が配備されるとともに、この操作レバー62の上下操
作が図示しないスイッチによって検出されるようになっ
ている。そして、この操作レバー62を中立から1回上
方に操作することで、苗植付け装置4が優先的に上限ま
で駆動上昇されるとともに、植付けクラッチ60が電動
モータ61によって切り操作される。また、苗植付け装
置4が上昇されている状態で操作レバー62を中立から
1回下方に操作することで、苗植付け装置4が優先的に
下降される。また、この下降操作の後に操作レバー62
を中立から2回目に再度下げ操作することで、植付けク
ラッチ60が電動モータ61によって入り操作され、苗
植付け装置4の駆動が開始されるようになっている。
【0079】また、操作レバー62を前方に揺動操作す
ると、左側の線引きマーカー20の格納ロックが解除さ
れるとともに、操作レバー62を後方に揺動操作する
と、右側の線引きマーカー20の格納ロックが解除され
るように、操作レバー62と図示しないマーカー格納ロ
ック機構とが機械的にワイヤ連係されている。
【0080】〔第2例〕
【0081】上記第1例と同じ構造において、変速レバ
ー11が前進変速操作径路Fから副前進変速操作径路
F’に操作されたことが判断されると、苗植付け装置4
の強制上昇制御が実行されるとともに植付けクラッチ6
0が切られ、変速レバー11が再び前進変速操作径路F
から副前進変速操作径路F’に操作されたことが判断さ
れると、苗植付け装置4の強制下降制御が実行されるよ
うに、つまり、変速レバー11が副前進変速操作径路
F’に操作されたびに苗植付け装置4の上昇制御と下降
制御を交互に行うように構成することもできる。
【0082】〔第3例〕
【0083】図7に第3例における変速操作径路が示さ
れている。この例は、前記第1例における副前進変速操
作径路F’を前進変速操作径路Fの全域の横側に形成し
たものであり、前後進切換えを直線操作で速やかに行う
ことができるとともに、変速レバー11を前進変速操作
径路Fの任意の変速位置から副前進変速操作径路F’に
横移動して苗植付け装置4を上昇作動させる形態で実施
することもできる。また、この第3例に前記第2例の技
術を導入して、変速レバー11が副前進変速操作径路
F’に操作されたびに苗植付け装置4の上昇制御と下降
制御を交互に行うように構成することもできる。
【0084】〔第4例〕
【0085】図8に第4例における変速操作径路が示さ
れている。この例は、前記第1例の構造において、後進
変速操作径路Rと副前進変速操作径路F’との間に隔壁
65を形成したものであり、直線操作による前後進切換
え(シャトル変速)はできないが、変速レバー11によ
る低速アップ制御とバックアップ制御を行うことができ
る。この場合も、第2例のように、変速レバー11が副
前進変速操作径路F’に操作されたびに苗植付け装置4
の上昇制御と下降制御を交互に行うように構成すること
もできる。
【0086】〔第5例〕
【0087】図9に第5例における変速操作径路が示さ
れている。この例は、前記第1例を基本構造として、上
記副前進変速操作径路F’よりも高速で、最高速度[ f
5]より低速である中速位置[ f4]において前進変速操作
径路Fから左右にマーカー選択操作径路ML,MRが延
出されている。また、この例では、副前進変速操作径路
F’の全域と、後進変速操作径路Rの中立位置N(r) か
ら後進2速までの低速域では支持板42に位置決め用の
ノッチ51がなく、無段階に変速保持することができる
ようになっている。また、変速レバー11が副前進変速
操作径路F’に操作されたびに苗植付け装置4の上昇制
御と下降制御を交互に行うように構成されている。さら
に、マーカー選択操作径路ML,MRのいずれかに操作
することで、植付けクラッチ60が電動モータ61によ
って入れられるようになっている。 おのように、この
例では、変速レバー11で苗植付け装置4の昇降、植付
けクラッチ60の入り切り、および、線引きマーカー2
0の選択まで行うことができるので、第1例における操
作レバー62は不要となっている。
【0088】この構成によると、一行程の植付け走行を
終えた畦際において、変速レバー11を副前進変速操作
径路F’に操作することで、走行速度を減速するととも
に、低速アップ制御で苗植付け装置4を上昇させ、か
つ、植付けクラッチ60を切りことができ、この状態で
機体の方向転換を行う。そして、方向転換が終了しかか
ると、変速レバー11を前進変速操作径路Fから再度副
前進変速操作径路F’に操作することで苗植付け装置4
を、植付けクラッチ60が切られたままの状態で田面ま
で下降させる。条合わせを行った後、変速レバー11を
前進変速操作径路Fの中速位置[ f4]に増速操作して左
右のマーカー選択操作径路ML,MRの一方に操作する
ことで、左右いずれかの線引きマーカーを作用姿勢に突
出させることができる。そして、この例の場合、変速レ
バー11をマーカー選択操作径路ML,MRのいずれか
に操作することで、植付けクラッチ60が電動モータ6
1によって入れられ、中速度での植付け走行が開始され
ることになる。その後、必要に応じて、変速レバー11
を最高速度[ f5]を選択して、能率的な植付け走行を行
うことができる。
【0089】〔第6例〕
【0090】図10に第6例における変速操作径路が示
されている。この例は、上記第5例を変形したものであ
り、マーカー選択操作径路ML,MRは、前進変速操作
径路Fの最高速度位置から左右に延出され、かつ、図示
しないが、変速レバー11の握り部に植付けクラッチ入
り切り用のスイッチが指操作可能に備えられている。
【0091】この構成によると、一行程の植付け走行を
終えた畦際において、変速レバー11を副前進変速操作
径路F’に操作することで、走行速度を減速するととも
に、低速アップ制御で苗植付け装置4を上昇させ、か
つ、植付けクラッチ60を切りことができ、この状態で
機体の方向転換を行う。そして、方向転換が終了しかか
ると、変速レバー11を前進変速操作径路Fから再度副
前進変速操作径路F’に操作することで苗植付け装置4
を、植付けクラッチ60が切られたままの状態で田面ま
で下降させる。条合わせを行った後、変速レバー11を
前進変速操作径路Fの最高速度位置[ f5]に増速操作し
て左右のマーカー選択操作径路ML,MRの一方に操作
することで、左右いずれかの線引きマーカーを作用姿勢
に突出させることができる。そして、この例の場合、変
速レバー11をマーカー選択操作径路ML,MRのいず
れかに操作することで、植付けクラッチ60が電動モー
タ61によって入れられ、高速での植付け走行が開始さ
れることになる。
【0092】ここで、植付けクラッチ60は変速レバー
11の握り部に設けたスイッチによっても入り操作でき
るので、条合わせを行った後、変速レバー11を前進変
速操作径路Fの任意の位置に操作するとともに、そのス
イッチを操作してして植付けクラッチ60を入れて植付
け走行を開始し、その後に左右のマーカー選択操作径路
ML,MRの一方に操作して所要の線引きマーカー20
を作用姿勢に切換えることもできる。
【0093】また、田植え作業の形態としては、畦際に
一行程分のスペースを空けて往復植えを開始し、往復植
えが終了した後に畦際に沿って周り植えを行う形態あ
り、この場合、往復植えを開始する前に、一方の線引き
マーカー20を作用姿勢に切換えて植付けを行わないで
線引きだけを行う走行時には、マーカー選択操作径路M
L,MRの一方を操作して線引きマーカー20を作用姿
勢に切換えた後に、変速レバー11のスイッチを指操作
してして植付けクラッチ60を切ることができる。
【0094】〔第7例〕
【0095】図11に第7例における変速操作径路が示
されている。この例では、前進変速操作径路Fにおいて
変速レバー11は、左右に操作可能、かつ、横方向操作
の中立に復帰付勢されており、低速域において変速レバ
ー11が左方へ横操作されることで苗植付け装置4が上
昇されるとともに植付けクラッチ60が切り操作され、
変速レバー11が右方へ横操作されることで苗植付け装
置4が下降され、更に、苗植付け装置4が下降操作され
た後の2回目の右方への横操作で植付けクラッチ60が
入り操作されるようになっている。
【0096】また、前進変速操作径路Fの中速位置から
は左右にマーカー選択操作径路ML,MRが延出されて
おり、このマーカー選択操作径路ML,MRへの選択操
作によって操作された側の線引きマーカー20の格納ロ
ックが解除されるとともに、植付けクラッチ60が入り
操作されるようになっている。
【0097】〔第8例〕
【0098】図12に第8例における変速操作径路が示
されている。この例は、上記第7例を変形したものであ
り、前記マーカー選択操作径路ML,MRが前進変速操
作径路Fの最高速度位置から延出され、前進変速操作径
路Fの全域において、左方への横操作で苗植付け装置4
が上昇されるとともに植付けクラッチ60が切り操作さ
れ、変速レバー11が右方へ横操作されることで苗植付
け装置4が下降され、更に、苗植付け装置4が下降操作
された後の2回目の右方への横操作で植付けクラッチ6
0が入り操作されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】田植機の全体平面図
【図3】変速操作構造の側面図
【図4】制御ブロック図
【図5】第1例のレバー案内部を示す平面図
【図6】変速レバー位置とエンジン回転数との関係を示
す図
【図7】第3例のレバー案内部を示す平面図
【図8】第4例のレバー案内部を示す平面図
【図9】第5例のレバー案内部を示す平面図
【図10】第6例のレバー案内部を示す平面図
【図11】第7例のレバー案内部を示す平面図
【図12】第8例のレバー案内部を示す平面図
【符号の説明】
3 走行機体 4 水田作業装置 8 エンジン 11 変速レバー 20 線引きマーカー 25 調速機構 60 作業クラッチ(植付けクラッチ) F 前進変速操作径路 F’ 副前進変速操作径路 R 後進変速操作径路 N 中立位置 N(r) 後進変速操作径路の中立位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01C 11/02 330 A01C 11/02 330C Fターム(参考) 2B043 AA01 AB11 CA03 CB12 2B062 AA02 BA05 BA06 BA23 BA34 3D040 AA22 AA23 AA28 AB04 AC65 AD18 AF01 AF26

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に水田作業装置を駆動昇降自在
    に連結するとともに、走行速度を無段に変速する変速レ
    バーを、前進変速操作径路から後進変速操作径路に亘っ
    て中立位置を介して一連に移動操作可能に構成した水田
    作業機の走行変速操作構造であって、 前記変速レバーとエンジンの調速機構を連係し、前記変
    速レバーを前進変速操作径路において中立位置から高速
    位置側へ操作するに連れて前記調速機構を高回転側に作
    動させ、変速レバーを中立位置側へ操作するに連れて調
    速機構を低回転側に作動させるように設定し、 前記前進変速操作径路と後進変速操作径路とを、互いに
    平行、かつ、段違い状に偏位させて接続するとともに、
    後進変速操作径路の中立位置から引き続く前進方向への
    直線移動操作によって移行可能な副前進変速操作径路
    を、前進変速操作径路における低速域部分の横側に連設
    してあることを特徴とする水田作業機の走行変速操作構
    造。
  2. 【請求項2】 前記変速レバーが前記副前進変速操作径
    路へ操作されることに連動して、前記水田作業装置を自
    動的に上昇させる低速アップ制御手段を備えてあること
    を特徴とする請求項1記載の水田作業機の走行変速操作
    構造。
  3. 【請求項3】 前記水田作業装置が上昇された状態で前
    記変速レバーが前記副前進変速操作径路へ操作されるこ
    とに連動して、前記水田作業装置を自動的に下降させる
    自動下降制御手段を備えてあることを特徴とする請求項
    2記載の水田作業機の走行変速操作構造。
  4. 【請求項4】 前記走行機体の操向操作に連動して前記
    作業装置を自動的に上昇させるオートアップ制御手段
    と、前記変速レバーが後進変速径路に操作されることに
    連動して前記水田作業装置を自動的に上昇させるバック
    アップ制御手段とを備えてある請求項1〜3のいずれか
    一項に記載の水田作業機の走行変速操作構造。
  5. 【請求項5】 前記オートアップ制御手段をオン・オフ
    可能に構成するとともに、オートアップ制御手段がオフ
    状態にあっても、バックアップ制御手段および低速アッ
    プ制御手段が優先作動するよう構成してあることを特徴
    とする請求項4記載の水田作業機の走行変速操作構造。
  6. 【請求項6】 前記変速レバーが前進変速操作径路に在
    る時には、エンジン回転速度が、中立位置を最低回転速
    度として変速レバーが高速位置側にあるほどエンジン回
    転速度が高くなり、記変速レバーが前記副前進変速操作
    径路にある時はエンジン回転速度が最高回転速度よりも
    低い所定の設定回転速度に維持されるように、変速レバ
    ー操作に対する調速機構のエンジン調速パターンを設定
    してあることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項
    に記載の水田作業機の走行変速操作構造。
  7. 【請求項7】 前記後進変速操作径路の全域においてエ
    ンジン回転速度を設定値に維持するとともに、この設定
    されたエンジン回転速度と、変速レバーが前記副前進変
    速操作径路にある時のエンジン回転速度とを同一あるい
    は略同一にしてあることを特徴とする請求項6に記載の
    水田作業機の走行変速操作構造。
  8. 【請求項8】 走行機体に水田作業装置を駆動昇降自在
    に連結するとともに、走行速度を無段に変速する変速レ
    バーを、前進変速操作径路から後進変速操作径路に亘っ
    て中立位置を介して一連に移動操作可能に構成した水田
    作業機の走行変速操作構造であって、 前記変速レバーとエンジンの調速機構を連係し、前記変
    速レバーを前進変速操作径路において中立位置から高速
    位置側へ操作するに連れて前記調速機構を高回転側に作
    動させ、変速レバーを中立位置側へ操作するに連れて調
    速機構を低回転側に作動させるように設定し、 前記前進変速操作径路と後進変速操作径路とを、互いに
    平行、かつ、段違い状に偏位させて接続するとともに、
    前進変速操作径路の低速域の横側に、後進変速操作径路
    の延長線上に位置する副前進変速操作径路を連設し、 この副前進変速操作径路と後進変速操作径路との間は、
    変速レバーの短絡操作を牽制阻止する隔壁を形成し、 変速レバーが前記副前進変速操作径路へ操作されること
    に連動して前記水田作業装置を自動的に上昇させる低速
    アップ制御手段を備えてあることを特徴とする水田作業
    機の走行変速操作構造。
  9. 【請求項9】 走行機体に水田作業装置を駆動昇降自在
    に連結するとともに、走行速度を無段に変速する変速レ
    バーを、前進変速操作径路から後進変速操作径路に亘っ
    て中立位置を介して一連に移動操作可能に構成した水田
    作業機の走行変速操作構造であって、 前記前進変速操作径路の全域において変速レバーを横方
    向にも操作可能に構成し、この横方向へのレバー操作に
    よって前記水田作業装置を上昇させる上昇制御手段を備
    えてあることを特徴とする水田作業機の走行変速操作構
    造。
  10. 【請求項10】 走行機体に水田作業装置を駆動昇降自
    在に連結するとともに、走行速度を無段に変速する変速
    レバーを、前進変速操作径路から後進変速操作径路に亘
    って中立位置を介して一連に移動操作可能に構成した水
    田作業機の走行変速操作構造であって、 前記前進変速操作径路において変速レバーを左および右
    方向にも操作可能、かつ、左右方向の中間に付勢復帰さ
    れるように構成し、この左右方向の一方向へのレバー操
    作によって前記水田作業装置を上昇させるとともに作業
    クラッチを切り作動させ、水田作業装置上昇後における
    左右方向の他方向への1回目のレバー操作によって水田
    作業装置を下降させ、他方向への2回目のレバー操作に
    よって、作業クラッチを入り作動させるよう構成してあ
    ることを特徴とする水田作業機の走行変速操作構造。
  11. 【請求項11】 変速レバーを左および右方向に操作し
    て水田作業装置の昇降および作業クラッチの入り操作を
    行う操作域を前進低速域にのみ設定してあることを特徴
    とする請求項10記載の水田作業機の走行変速操作構
    造。
  12. 【請求項12】 走行機体に水田作業装置を駆動昇降自
    在に連結するとともに、走行速度を無段に変速する変速
    レバーを、前進変速操作径路から後進変速操作径路に亘
    って中立位置を介して一連に移動操作可能に構成した水
    田作業機の走行変速操作構造であって、 前記変速レバーを前進変速操作径路の所定変速位置で左
    および右方向にも操作可能に構成し、この所定変速位置
    での左または右方向へのレバー操作によって、突出作動
    させる線引きマーカの選択を行うよう構成してあること
    を特徴とする水田作業機の走行変速操作構造。
  13. 【請求項13】 突出作動させる線引きマーカの選択操
    作を行う前記所定変速位置を、前進変速操作径路中の中
    速位置としてあることを特徴とする請求項12記載の水
    田作業機の走行変速操作構造。
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