JPH11257474A - 作業車 - Google Patents
作業車Info
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- JPH11257474A JPH11257474A JP10061754A JP6175498A JPH11257474A JP H11257474 A JPH11257474 A JP H11257474A JP 10061754 A JP10061754 A JP 10061754A JP 6175498 A JP6175498 A JP 6175498A JP H11257474 A JPH11257474 A JP H11257474A
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Abstract
回転数を減少させて減速するように構成していたが、ス
テアリング操作に連動して作業機が自動的に上昇するよ
うに設定した場合には旋回終了直前にならないと減速さ
れず、スムーズな旋回を行うことができない場合あっ
た。また、低速作業時等に減速すると、かえって作業精
度を低下させたりスムーズな旋回を阻害したりする場合
があった。 【解決手段】 ステアリングが直進状態にあるか否かを
検出する直進状態検出手段スイッチ48とステアリング
操作速度を検出するステアリング操作速度検出センサ4
4とを設け、ステアリングが直進状態にあると直進状態
検出スイッチにより検出されている場合に、該ステアリ
ング操作速度検出センサ44による検出値が予め定めた
設定値よりも高ければ、車速が予め定めた速度へ自動変
速される自動変速機構を構成し、該自動変速機構の作動
状態を入切可能とした。
Description
車における、旋回操作に連動して旋回時の車速を自動変
速する旋回連動式自動変速機構や、後進時に作業機を自
動的に上昇させるバック上昇機構の制御機構の構成に関
する。
は、作業機昇降に連動して車速制御がなされる作業機昇
降連動式自動変速機構が設けられているものが公知とな
っており、この場合、高速作業時の旋回直前に作業者が
作業機上昇スイッチをONすると、作業機が上昇すると
ともに、エンジン回転数が下がって減速されて、低速で
旋回でき、また、旋回終了後は作業機下降スイッチをO
Nすると、作業機が下降するとともに、エンジン回転数
及び速度が旋回前の状態へ戻る。また、このような作業
機昇降連動式自動変速機構を設けた作業車において、旋
回操作に連動して作業機が自動的に上昇する旋回連動式
自動昇降機構(オートリフト機構)を設けたものも公知
となっており、この場合には、旋回操作を行えば、作業
機が上昇し、更に前記の作業機昇降連動式自動変速機構
により、作業機の上昇に伴って車速が変速(減速)され
る。そして、機体の後進時に作業機を上昇させる場合に
は、フェンダー部分に設けられたり、或いは主変速レバ
ーに直接設けられたバック上昇スイッチを「入」状態に
しておき、主変速レバーを後進側へ操作することで、該
作業機を上昇させるように構成していた。
ち、まず、作業機昇降連動式自動変速機構を設けた作業
車においては、作業機上昇のタイミングが重要となる。
タイミングが遅れれば、旋回時の減速が遅れてしまい、
旋回が不安定となり、早すぎれば、不要な低速走行を行
わなければならなくなり、作業効率を低下する。低速作
業時には、作業機上昇のタイミングの幅には余裕がある
が、問題は、高速作業時であり、タイミングを図ってス
イッチ操作をするのは非常に煩雑で気を使う。そこで、
このような高速作業時等には、作業機上昇スイッチの操
作を必要としない前記の旋回連動式自動昇降機構を用い
ることが考えられるが、この場合には、旋回操作を開始
してから作業機が上昇するので、作業機上昇に連動する
減速のタイミングは余計に遅れてしまい、減速が開始さ
れるのが旋回終了直前になってしまうということになり
かねない。これを回避するには、高速作業時において
は、旋回前にエンジン回転数を落とす等の減速操作をし
て、低速状態から旋回に移行できるようにする必要があ
る。このように、結局は車速操作を必要とし、操作が煩
雑であることを回避できない。また、これらの構成にお
いては、車速は、作業機が上昇しなければ自動的に減速
せず、例えば肥料散布作業のように作業機の昇降を行わ
ない作業においては、旋回時にアクセルペダル等で減速
操作を行わなければならず、旋回作業が煩雑で熟練を要
するものになっていた。このような事情を鑑みて、作業
機の上昇でなく、ステアリング操作に連動して自動的に
車速を変速する機構を構成することが有効と考えられる
が、この上で問題となるのは、全てのステアリング操作
に対応して減速するものとすれば、例えば作業走行中に
圃場面の石を避ける等の軌道修正等のために少しステア
リング操作をした場合にも不必要に変速してしまい、作
業効率が却って悪くなってしまうのである。また、無段
変速装置を備えた車両において、前後進を操作すると
き、微速後進をするときには、後進側のスイッチ機構が
「入」状態にならず、従って、バック上昇が作動せず、
作業機を破損したり、畦畔を耕したりしてしまう不具合
があった。
装置における以上のような課題を解決すべく、次のよう
な手段を用いるものである。即ち、請求項1において
は、少なくとも、車速を変速する変速手段を有する作業
車において、ステアリング角度が一定角度以下の時に略
直進状態であると検出する直進状態検出手段と、ステア
リング操作速度を検出する操作速度検出手段とを具備し
て、該直進状態検出手段がステアリングの略直進状態を
検出する状態から検出しない状態へと移行した時に、該
操作速度検出手段による検出値が予め定めた設定値より
も高ければ、該変速手段にて車速を予め定めた速度に自
動変速する旋回連動式自動変速機構を構成し、該旋回連
動式自動変速機構の作動状態を入状態と切状態とに切換
可能としたものである。
車速を変速する変速手段、ステアリング操作に連動して
作業機が上昇するオートリフト機構、及び該オートリフ
ト機構の作動状態を入状態と切状態とに切り換えるオー
トリフト切換機構を有する作業車において、ステアリン
グ角度が一定角度以下の時に略直進状態であると検出す
る直進状態検出手段と、ステアリング操作速度を検出す
る操作速度検出手段とを具備して、該直進状態検出手段
がステアリングの略直進状態を検出する状態から検出し
ない状態へと移行した時に、該操作速度検出手段による
検出値が予め定めた設定値よりも高ければ、該変速手段
にて車速を予め定めた速度に自動変速する旋回連動式自
動変速機構を構成し、該旋回連動式自動変速機構は、作
動状態を入状態と切状態とに切換可能であって、該オー
トリフト切換機構の入状態への切換操作に連動して入状
態へ切り換わるように構成したものである。
車速を変速する変速手段、ステアリング操作に連動して
作業機が上昇するオートリフト機構、及び作業機を手動
で昇降させる昇降スイッチを有する作業車において、ス
テアリング角度が一定角度以下の時に略直進状態である
と検出する直進状態検出手段と、ステアリング操作速度
を検出する操作速度検出手段とを具備して、該直進状態
検出手段がステアリングの略直進状態を検出する状態か
ら検出しない状態へと移行した時に、該操作速度検出手
段による検出値が予め定めた設定値よりも高ければ、車
速を予め定めた速度に自動変速する旋回連動式自動変速
機構を構成し、旋回時における前記の旋回連動式自動変
速機構による自動変速と前記のオートリフト機構による
作業機上昇とが行われた後、ステアリングが略直進状態
にあると該直進状態検出手段により検出され、且つ、該
昇降スイッチを作業機が下降するように操作すると、該
旋回連動式自動変速機構によって旋回前の速度まで自動
変速されるように構成したものである。
車速及び進行方向を設定操作する主変速レバーと、機体
の後進時には作業機を自動的に上昇させるバック上昇機
構とを有する作業車において、該バック上昇機構を作動
させる作動スイッチを、該主変速レバーとは別体に形成
して該主変速レバーの近傍に配置し、該主変速レバーが
中立位置から後進側、または、後進側への中立位置へ操
作されると、該作動スイッチが入状態となって該バック
上昇機構が作動するように構成したものである。
面より説明する。図1は本発明のトラクタを示す全体側
面図、図2は同じく平面図、図3は旋回装置を示す平面
図、図4は同じく側面図、図5は同じく部分平面図、図
6は同じく部分側面図、図7は作動モードの切換機構を
示す後面図、図8は同じく平面図、図9は主変速レバー
を示す斜視図、図10はオートブレーキ機構、前輪増速
装置、オートリフト機構、及び、旋回連動式自動変速機
構等の制御機構を示すブロック図、図11は前輪増速装
置及びオートリフト機構を示す回路図、図12は直進状
態検出スイッチによる直進状態検出を示す側面図、図1
3は同じく正面図、図14はレバー駆動装置の構造を示
す側面断面図、図15はバック上昇機構の作動機構を示
す側面図、図16は同じく平面図である。
略構成について、図1、図2により説明する。前輪4と
後輪5とによって、クラッチハウジング8及びミッショ
ンケース9を支持している。クラッチハウジング8の上
部にはボンネット6を載置して、該ボンネット6の後方
にステアリングハンドル10を配設し、該ステアリング
ハンドル10の後方には座席20を設けている。また、
前記クラッチハウジング8の左右側にはステップ1を張
り出し、該ステップ1から上方にブレーキペダル2を突
出している。座席20の両側方に配設したレバーガイド
3・3には主変速レバー60、副変速レバー及び切換え
レバーなどを配置している。そして、機体後端部には作
業機19を昇降可能に装着している。尚、図3、図4に
示すように、前記クラッチハウジング8にはHST式変
速装置62が内蔵されている。
する。該旋回装置はオートブレーキ機構、前輪増速機
構、オートリフト機構、及び、旋回時の旋回連動式自動
変速機構等で構成されている。まず、オートブレーキ機
構について説明する。図3乃至図6において、ステアリ
ングポスト17に支持されたステアリングハンドル10
を回転操作すると、ピットマンアーム16が上下に回動
して、ドラッグロッド15によってピットマンアーム1
6と連結されたピットマンアーム13が回動するととも
にドラッグロッド14を前後移動させ、タイロッド18
が左右に移動して前輪4・4を操向するように構成して
いる。
は、ギア状に形成したパルス発生部材45をステアリン
グハンドル10と一体的に回転可能に取り付け、該パル
ス発生部材45から発生するパルスを、ステアリングハ
ンドル10の操作速度としてステアリング操作速度検出
センサ44により検出するように構成している。そし
て、ステアリングハンドル10下方のダッシュボード4
9には、旋回時の車速を設定する旋回車速設定器46、
及び、ステアリングハンドル10の操作速度の検出レベ
ルを設定する操作速度検出レベル設定器47を配設して
いる。さらに、ステアリングポスト17の下端部におけ
るピットマンアーム16の回動中心16aの部分には、
直進状態検出スイッチ48を取り付けて、ピットマンア
ーム16の回動角度が一定角度以内であれば直進状態で
あると判断し、該回動角度が一定角度以上であれば直進
状態ではないと判断するように構成している。
ラッチハウジング8の下部において機体左右方向に回動
自在に横設して、ピットマンアーム13の回動動作とと
もに回動するよう構成し、該ピットマンアーム13の配
設側とは反対側端部にクラッチ31を配設して、該クラ
ッチ31をピットマンシャフト11に挿脱可能に嵌入し
ている。該クラッチ31にはカムアーム37を固設し、
該カムアーム37に形成した固定ピン31a(図7参
照)を、ピットマンシャフト11に回動自在に嵌装した
旋回リンク21の固定孔21cに摺動自在に嵌入し、カ
ムアーム37と旋回リンク21とが一体的に回動可能に
構成している。
ーキシャフト12を横設して、該ブレーキシャフト12
には左右カムレバー22・23を嵌装し、左カムレバー
22はブレーキシャフト12と一体的に回動し、右カム
レバー23はブレーキシャフト12に対して回動自在と
している。左右カムレバー22・23のステー22a・
23aは、前記旋回リンク21のステー21a・21b
に、左右連結ロッド24・25を介して各々連結され、
また、ブレーキシャフト12は、左後輪ブレーキ装置を
作動させる左ブレーキカム34aに、左ブレーキロッド
26を介して連結され、右カムレバー23は、右後輪ブ
レーキ装置を作動させる右ブレーキカム34bに、右ブ
レーキロッド27を介して連結されている。
前方に回動すると、左ブレーキカム34aが回動して左
後輪ブレーキ装置が作動し、固定孔21cが後方に回動
すると、右ブレーキカム34bが回動して右後輪ブレー
キ装置が作動するように構成している。また、前述の切
換えレバー32を上下に回動して切換えロッド33を前
後に移動させ、回動軸34を中心に切換えピン35を回
動させることで、クラッチ31をピットマンシャフト1
1に対して挿脱させて、オートブレーキ機構の作動モー
ドを入切することができる。
て、例えば機体が左へ旋回する方向へステアリングハン
ドル10を回転操作すると、該回転操作に連動してピッ
トマンシャフト11が回動し、クラッチ31に固設した
カムアーム37と一体的に回動するように構成した旋回
リンク21のステー21aが前方に回動する。すると、
左連結ロッド24によりステー21aと連結したステー
22aが前方に回動し、左カムレバー22とブレーキシ
ャフト12が一体的に回動して、ブレーキロッド26を
前方に移動させるとともに左ブレーキカム34aを前方
に回動させて、左後輪ブレーキ装置を作動させる。この
場合、右後輪ブレーキ装置は作動しないように構成して
いる。
ングハンドル10を回転操作すると、旋回リンク21の
ステー21bが前方へ回動し、該ステー21bに取付け
られた右連結ロッド25が前方へ移動して、右連結ロッ
ド25で連結したステー23aを前方に回動する。そし
て、右カムレバー23に前端を連結したブレーキロッド
27が前方へ移動するとともに右ブレーキカム34bを
前方に回動して右後輪ブレーキ装置が作動する。この場
合、左後輪ブレーキ装置は作動しないように構成してい
る。
て左右後輪ブレーキ装置を作動させるブレーキ機構につ
いて説明する。前記ブレーキシャフト12には左右カム
レバー22・23が嵌装され、該左右カムレバー22・
23間にはブレーキペダル2のブレーキ支持軸が回動自
在に嵌装され、該ブレーキペダル2の操作部2aを踏圧
するとブレーキ支持軸が回動するよう構成している。ブ
レーキペダル2のブレーキ支持軸の下端部には、バラン
ス機構である図4図示のイコライザ30が固設され、該
イコライザ30により、ブレーキペダル2を踏圧した場
合に左右後輪ブレーキ装置を同時に作動させ、かつ、該
ブレーキ装置が等しい制動力を生じるように構成してい
る。また、本実施例では、ブレーキペダルを1本のブレ
ーキペダル2で構成しているが、左右後輪ブレーキ装置
を別々に操作する左ブレーキペダルと右ブレーキペダル
との2本のブレーキペダルで構成してもよい。
などの作動モードの切換機構について説明する。図3、
図7及び図8において、ピットマンシャフト11のピッ
トマンアーム13配設側とは反対側の端部に前記クラッ
チ31が配設され、該クラッチ31の爪部31bが、ピ
ットマンシャフト11の端部に挿脱自在に嵌入して、該
ピットマンシャフト11とクラッチ31とが一体的に回
動可能に構成されている。前記の如く、クラッチ31に
は、カムアーム37が一体的に取付けられ、該カムアー
ム37の固定ピン37aが、ピットマンシャフト11に
回動自在に嵌装した旋回リンク21の固定孔21cへ摺
動自在に嵌入して、オートブレーキ機構の作動モードが
切状態のときには旋回リンクが回動しないように固定し
ている。カムアーム37の外周部に形成した凹部31a
には、切換えアーム34bに固設した切換えピン35が
上方から嵌入し、該切換えアーム34bは、クラッチハ
ウジング8にブラケットを介して回動自在に取付けられ
た回動軸34に固設されている。該回動軸34は、回動
アーム34aを介して切換えロッド33と連結されてい
る。
20の一側方のレバーガイド3に配置されている。該切
換えレバー32を上方に回動させると、オートブレーキ
機構の作動モードは切状態となる。即ち、図4の如く、
該切換えレバー32を上方に回動させると、切換えロッ
ド33が前方へ移動し、これに伴って前記回動軸34が
回動するとともに、前記切換えピン35が機体の左右外
側へ移動し、これに伴って、前記クラッチ31が外側へ
移動し、ピットマンシャフト11に嵌入していた爪部3
1bが該ピットマンシャフト11から抜脱して、ピット
マンシャフト11の回動動作はクラッチ31に伝達され
ず、従ってブレーキシャフト12へ伝達されなくなり、
機体を旋回してもオートブレーキ機構は作動しないこと
となる。そして、切換えレバー32が下方に回動された
状態においては、オートブレーキ機構の作動モードが入
状態になっており、クラッチ31の爪部31bがピット
マンシャフト11に嵌入し、クラッチ31とピットマン
シャフト11とが一体的に回動して、該ピットマンシャ
フト11の回動動作を、旋回リンク21などにより構成
した中間リンクを介してブレーキシャフト12へ伝達す
るので、オートブレーキ機構を作動させることができ
る。
れ、オートブレーキ機構の作動モードが入状態の場合
は、機体の旋回時に前輪の回転を増加させる前輪増速装
置も作動モードが入状態となっている。即ち、ピットマ
ンシャフト11と一体的にクラッチ31とカムアーム3
7とが回動して、該カムアーム37がローラカム39を
介して連結ロッド36を押し、これにより機体旋回時に
該連結ロッド36の前方に配設された前輪増速装置54
を作動させることができるように構成している。また、
前記回動軸34にはスイッチレバー34cが該回動軸3
4と一体的に回動可能に形成されており、前記切換えレ
バー32が下方に回動されて回動アーム34aが後方に
回動した状態では、該スイッチレバー34cは図8に示
す前輪増速モードスイッチ(以下ハイグリップスイッチ
と記す)40の当接部40aに当接して、該ハイグリッ
プスイッチ40をON状態に保ち、表示部のモード表示
ランプを点灯して、オートブレーキ、及び前輪増速のモ
ードに入っていることを表示している。本願発明では、
上記のように前輪増速を機械的に行なっている例を示し
たが、ハイグリップスイッチ40のON状態時に、電気
式、又は油圧式で、カムアーム37、又は、後述するス
テアリングセンサ64の動きに連動させることにより、
該前輪増速装置を作動させてもよい。
動すれば、機体が旋回した際にオートブレーキ機構及び
前輪増速装置が作動できる作動モード入状態にすること
ができ、一方、該切換えレバー32を上方に回動すれ
ば、機体を旋回してもオートブレーキ機構及び前輪増速
装置が作動しない作動モード切状態にすることができる
のである。
テアリングハンドル10の回転操作に連動して昇降させ
る、オートリフト機構(旋回連動式自動昇降機構)につ
いて説明する。図6に示すように、ステアリングハンド
ル10の回転に伴って回動するピットマンシャフト11
には、ステアリングセンサ64を設けている。また、ピ
ットマンシャフト11のステアリングセンサ64が当接
する当接部はカム形状に形成してあり、ステアリングハ
ンドル10の切角が一定角度以上となったときに該ステ
アリングセンサ64がONするように構成している。そ
して、ステアリングセンサ64がONすると、作業機1
9が自動的に上昇するように構成しているのである。
尚、本オートリフト機構には、後述するオートリフト入
切スイッチ52を設けて、該オートリフト機構の作動状
態を入切することができるようにしている。また、図9
に示すように、左右一方のレバーガイド3に配設した主
変速レバー60の操作部側面には、作業機を昇降させる
作業機上昇スイッチ60a、及び作業機下降スイッチ6
0bを配設して、該主変速レバー60を握ったままで手
動により、作業機を昇降できるようにしている。
ついて説明する。図10には、オートブレーキ機構、前
輪増速装置、オートリフト機構、及び、旋回時の旋回連
動式自動変速機構等の制御機構を示すブロック図を示し
ており、図11には前輪増速装置及びオートリフト機構
の回路図を示している。制御機構のコントローラ50に
は、オートブレーキ機構及び前輪増速装置の作動設定状
態を検出する前記ハイグリップスイッチ40、オートリ
フト機構の作動状態を入切する前記オートリフト入切ス
イッチ52、手動により作業機を下降させる前記作業機
下降スイッチ60b、ステアリングハンドル10の操作
速度を検出するステアリング操作速度検出センサ44、
旋回時の車速を設定する前記旋回車速設定器46、ステ
アリングハンドル10の操作速度の検出レベルを設定す
る前記操作速度検出レベル設定器47、機体の直進状態
を検出する前記直進状態検出スイッチ48、旋回連動式
自動変速機構の作動状態を入切する自動変速入切スイッ
チ53、及び、旋回時の自動変速を行った後に機体の速
度を旋回前の速度へ戻すためのリセットスイッチ51等
の入力手段が接続され、自動変速時に主変速レバー60
を駆動させるレバー駆動装置63、及び、主変速レバー
60の位置を検出するレバー位置検出センサ54が、該
コントローラ50に接続されている。
出スイッチ48は、ステアリングハンドル10の回転に
伴って上下回動するピットマンアーム16の回動支点1
6aの部分に配設されている。該回動支点16aの部分
には、ピットマンアーム16と一体的に回動するスイッ
チ切換角設定板62を装着し、該スイッチ切換角設定板
62には外側へ突出する突起片62a・62aが形成さ
れており、直進状態検出スイッチ48の当接部48aが
スイッチ切換角設定板62に当接するように配置してい
る。
アリングハンドル10の回転に伴って上下回動すると、
直進状態検出スイッチ48の当接部64aは、該スイッ
チ切換角設定板62面上を移動して前記突起片62aの
部分に達し、該当接部64aが突起片62aに乗り上げ
て直進状態検出スイッチ48がONされる。この直進状
態検出スイッチ48のON状態は、ステアリングハンド
ル10の切角が最切角となるまで維持される。突起片6
2aは、スイッチ切換角設定板62が一定角度以上回動
したとき、即ち、ステアリングハンドル10が、適宜設
定された一定角度以上左右に回転されたときに直進状態
検出スイッチ48がONするように配置されており、直
進状態検出スイッチ48がOFFの場合に略直進状態で
あると判断し、ONの場合に直進状態ではないと判断す
るように構成している。また、前記ステアリング操作速
度検出センサ44は、ステアリングハンドル10と一体
的に回転するパルス発生部材45からのパルスを、該ス
テアリングハンドル10の回転操作速度として検出する
ように構成している。
OFF(機体が略直進状態であると判断されている状
態)からON(旋回状態)に移行した時に、ステアリン
グ操作速度検出センサ44により検出したステアリング
ハンドル10の操作速度が予め設定した一定値よりも大
きい場合には、旋回前の機体の車速から、予め設定され
た旋回速度へ自動的に変速されるように構成している。
即ち、機体が略直進状態にあるときには図11における
直進状態検出スイッチ48がOFFされており、この状
態でステアリングハンドル10を急旋回操作すると、ス
イッチがONし、この時に、ステアリング操作速度検出
センサ44により検出したステアリング操作速度が前記
一定値よりも速い速度であれば、ステアリングハンドル
急旋回検出スイッチ55がONされ、これに伴って、図
10のレバー駆動装置63がコントローラ50により制
御され、該レバー駆動装置63が主変速レバー60を駆
動することで、機体速度が旋回前の速度から予め設定さ
れた旋回速度となるように、HST式変速装置62が変
速(減速)される。なお、この場合、略直進状態での走
行時の主変速レバー60の位置はレバー位置センサ54
により検出されて、コントローラ50に記憶されてお
り、旋回終了時の車速復帰に備える。また、直進状態検
出スイッチ48がOFFからONした時に、ステアリン
グ操作速度検出センサ44により検出したステアリング
操作速度が一定値以下であれば、ステアリングハンドル
急旋回検出スイッチ55はOFFのままであり、この場
合には、レバー駆動装置63の制御がなされず、主変速
レバー60は作業者にて設定した位置のまま保持され、
HST式変速装置62の変速(減速)はなされない。即
ち、ステアリング操作がゆっくりとされた場合には、減
速が不要な状態として、直進時の走行速度のまま旋回が
なされるのである。以上のように、旋回連動式旋回連動
式自動変速機構を構成しているのである。
動装置63は、図14に示すように構成されている。該
レバー駆動装置63には電動モータ64が内蔵されてお
り、該電動モータ64により駆動軸65が回転駆動され
る。該駆動軸65先端のギア部65aと、従動軸67に
固設されたギア67aとが噛合して、駆動軸65の回転
が従動軸67へ伝達される。従動軸67は主変速レバー
60と連結されており、従動軸67の回動動作によって
主変速レバー60が操作される。また、駆動軸65と電
動モータ64との間には電磁クラッチ66が介装され、
電動モータ64の駆動力の駆動軸65への伝達を入切可
能としている。このように、レバー駆動装置63の電動
モータ64の動作をコントローラ50により制御して主
変速レバー60を操作するようにしている。
ト入切スイッチ52をONしている場合には、旋回を開
始すると、前記旋回連動式自動変速機構により旋回速度
へ自動変速すると同時に、オートリフト機構により作業
機19が自動的に上昇するように構成している。従来の
ように作業機の上昇に連動して車速が減速する機構の場
合は、旋回を開始し、作業機が上昇してから車速が減速
するが、本発明に係るトラクタの場合には、旋回開始と
ともに、作業機の上昇と車速の減速とが同時になされる
のである。そして、作業機19が上昇した状態で旋回を
終了して、前記直進状態検出スイッチ48により機体が
再度直進状態になったと判断された場合に、前記リセッ
トスイッチ51をONすると、機体速度が旋回前の速度
へ自動的に戻るように構成している。また、旋回終了時
には、作業機下降スイッチ60bをONしてオートリフ
ト機構により上昇された作業機を下降させる。一方、本
旋回連動式自動変速機構は、オートリフト入切スイッチ
52がOFFされてオートリフト機構が作動しない状態
においても作動するように構成している。この場合は、
前記作業機上昇スイッチ60aをONすれば作業機19
が上昇し、該作業機上昇スイッチ60aをONしなけれ
ば作業機19が下降したまま、急ハンドルを切った時に
車速制御がなされる。
構には、該旋回連動式自動変速機構の作動状態を入切す
る自動変速入切スイッチ53を設けており、作業状態に
合わせて旋回連動式自動変速機構の使用・不使用を選択
できるようにしている。例えば、もともと低速で作業走
行を行っていた場合には、旋回時にも更に減速する必要
はないので、自動変速入切スイッチ53を切っていれ
ば、作業機上昇スイッチ60aをONしない限り、作業
走行時の速度のまま旋回することができる。さらに、前
記オートリフト入切スイッチ52がONされて、オート
リフト機構が入状態に切換操作された場合には、これに
連動して、該自動変速入切スイッチ53もONされて、
旋回連動式自動変速機構が作動可能な入状態へ切り換え
られるように構成している。即ち、図11に示すよう
に、オートリフト入切スイッチ52がONされると、そ
れに伴ってオートリフトモードリレー56がONされ、
旋回連動式自動変速機構が作動可能な状態となるのであ
る。従って、自動変速入切スイッチ53をONし忘れた
場合に、オートリフト機構のみが機能して、旋回時の減
速が作業機の上昇後に行われて減速タイミングが遅れて
しまうという事態が回避され、オートリフト機構を入状
態にすれば、旋回操作によって常に作業機の上昇と車速
の減速とが同時になされる状態とすることができる。
ートリフト機構、オートブレーキ機構、及び、前輪増速
装置と合わせて使用することにより、高速作業時におい
ても旋回速度を適正な速度まで自動的に変速するととも
に、機体の旋回状態を適正な状態に保持することができ
るので、さらにスムーズで安定した旋回動作を行うこと
ができることとなる。このように、作業状態に応じて旋
回連動式自動変速機構の作動状態を選択することができ
るので、幅広い作業状態に対応することができる。
される旋回速度は、ステアリングハンドル10下方のダ
ッシュボード49に取り付けられた旋回車速設定器46
により予め設定することが可能である。これにより、作
業状態や作業者に応じたステアリングハンドル10の操
作速度で旋回連動式自動変速機構を作動させることがで
き、より正確でスムーズな旋回を行うことができて、作
業精度や作業効率を向上することができる。
49には、前記操作速度検出レベル設定器47が配設さ
れており、該操作速度検出レベル設定器47により、旋
回連動式自動変速機構が作動するためのステアリングハ
ンドル10の操作速度の設定値を適宜変更できるように
構成している。該操作速度検出レベル設定器47はステ
アリングハンドル10の下方近傍に配置されているの
で、作業者は運転姿勢を保ちながら楽に操作することが
できる。旋回連動式自動変速機構は、ステアリングハン
ドル10を急旋回させる旋回時の操作速度と、該ステア
リングハンドル10をゆっくりと旋回させる軌道修正時
等の操作速度との境界値を設定して、該設定値よりも操
作速度が速い場合に作動するように構成しているが、ス
テアリングハンドル10の操作速度は作業者や作業状態
によって異なるため、該設定値を一つの値に固定してお
くと作業者や作業状態によっては旋回連動式自動変速機
構が正常に作動しないことがある。そこで、前述の如
く、旋回連動式自動変速機構が作動するための操作速度
の設定値を適宜変更できるように構成することで、各作
業者や作業状態に適した操作速度で自動変速装置が作動
するように設定することができるのである。
変速機構により変速された車速、及び、オートリフト機
構により上昇された作業機19を旋回前の状態に戻すた
めの操作を次のように構成することもできる。即ち、旋
回連動式自動変速機構により車速を変速するとともに、
オートリフト機構により作業機19を上昇しておこなっ
た旋回が終了した後に、機体が略直進状態と判断された
場合に、作業機下降スイッチ60bをONするだけで、
作業機が下降し、且つ、前記の如くコントローラ50に
記憶しておいた旋回前のレバー位置センサ54の検出値
の示す位置に主変速レバー60を戻すことで、旋回前の
車速へ自動的に変速されて戻るように構成するのであ
る。
作は、旋回開始時にステアリングハンドル10を操作速
度検出レベル設定器47により適宜設定した一定値以上
の速度で回転操作するだけで、旋回連動式自動変速機構
により、旋回速度へ自動変速されるとともに、オートリ
フト機構により作業機19が上昇され、そして、旋回終
了時には、ステアリングハンドル10を機体が略直進状
態となるように戻し、作業機下降スイッチ60bをON
するだけで、車速が旋回前に戻って作業機19が下降す
る。従って、作業者が旋回及び旋回後の作業の再開を行
うためには、一定速度以上でのステアリングハンドル1
0の回転操作と、旋回終了時の作業機下降スイッチ60
bのON操作を行うのみでよく、高速作業を行う場合に
おいても簡単な作業で、適正な速度で安定したスムーズ
な旋回を行うことができ、作業者の疲労を大幅に軽減す
ることができる。また、作業者の旋回作業の熟練度に関
係なく、高精度で高能率の作業を行うことができる。
び、オートリフト機構は次のように作動させることもで
きる。即ち、直進状態検出スイッチ48により機体が略
直進状態であると検出されている場合に、適宜設定した
一定速度以上でステアリングハンドル10を回転操作す
ると車速が旋回速度へ自動変速され、この場合のみにオ
ートリフト機構が作動して作業機が上昇するように構成
するのである。これにより、枕地旋回等のためにステア
リングハンドル10を速く操作して急旋回した場合にの
み作業機が上昇し、軌道修正等のためにゆっくり旋回す
る場合には作業機は上昇せず、無駄な昇降がなされない
ため、作業効率を落とすことがない。
を自動的に上昇させるバック上昇機構を有している。該
バック上昇機構は、主変速レバー60を中立位置で後進
側へ操作すると作動するように構成している。図15、
図16に示すように、前述の如く、左右一側のレバーガ
イド3には主変速レバー60が配設されており、該主変
速レバー60はレバーガイド3のシフトガイド3aに沿
って移動操作可能に構成されている。該シフトガイド3
aは略Z字状に形成され、主変速レバー60のレバー軸
60cが、シフトガイド3aの前端部から屈曲部3bに
達するまでの間、即ち、範囲X内に位置する場合は機体
は前進し、シフトガイド3aの後端部から屈曲部3bに
達するまでの間、即ち、範囲Y内に位置する場合は機体
は後進し、中立位置Oに位置する場合は停止するのであ
る。
して、バック上昇機構の作動スイッチである主変速レバ
ースイッチ72が取り付けられており、該ブラケット7
1には操作バネ73が回動中心75を中心に回動自在に
取り付けられている。即ち、主変速レバースイッチ72
は主変速レバー60とは別体に形成されて、該主変速レ
バー60の近傍に配置されているのである。
0cが中立位置Oにおける内側から外側方向へ操作され
ると、操作バネ73の後部73aが外側へ回動され、こ
れにより操作バネ73の前端部73bが主変速レバース
イッチ72の操作部72aに当接して、該主変速レバー
スイッチ72がONされる。そして、レバー軸60cを
中立位置Oにおける内側から外側方向へ操作した後に、
後進側へ操作すると、範囲Y内では主変速レバースイッ
チ72のON状態が維持されるように構成している。ま
た、操作バネ73はスプリング74により前端部73b
が外側へ付勢されているので、レバー軸60cが中立位
置Oの内側から前進方向に位置する場合には主変速レバ
ースイッチ72の操作部72aに当接せず、該主変速レ
バースイッチ72はOFF状態となる。
が、シフトガイド3aの屈曲部3bの内側部から前進方
向に位置する場合には主変速レバースイッチ72はOF
F状態となり、シフトガイド3aの屈曲部3bの外側部
から後進方向に位置する場合は、主変速レバースイッチ
72がON状態となるのである。そして、主変速レバー
スイッチ72がONされるとバック上昇機構が作動して
作業機19が上昇するように構成している。
主変速レバースイッチ72を、主変速レバー60とは別
体に形成して、該主変速レバー60近傍のシフトガイド
3aに配置したことにより、例えば、HST機構のよう
な無段変速機のミッションの操作レバーにおいて、バッ
ク上昇機構の作動機構を簡単にすることができる。ま
た、主変速レバー60が中立位置Oから後進側へ操作さ
れると、該主変速レバースイッチ72が入状態となって
バック上昇機構が作動するように構成したことにより、
主変速レバー60を後進側へ操作すると、すぐに作業機
を上昇させることができるので、微速後進したときに
も、バック上昇が作動し、作業機を破損したり、畦畔を
耕したりすることがなくなり、バック上昇機構をスムー
ズに作動させることができる。
な構成とすることで、次のような効果を奏する。従来の
作業機昇降連動式自動変速機構と旋回連動式自動昇降機
構(オートリフト機構)との組合せでは、旋回操作に伴
って作業機が上昇してから後、自動変速がなされること
で、変速が遅れ、旋回終了直前になってやっと変速がな
されるということがあり、円滑な旋回ができなかった
が、本発明では、まず、請求項1の如く、旋回操作に連
動して自動的に車速を変速する旋回連動式自動変速機構
を構成したので、オートリフト機構(ステアリング連動
式作業機上昇機構)の作動とは無関係に、旋回操作を開
始すると速やかに変速がなされ、変速された状態で旋回
することができるので、従来よりも円滑な旋回が可能と
なる。また、ステアリング操作速度が一定以上の時、即
ち、枕地旋回時等の急旋回時のみ変速されるので、ステ
アリング操作速度が遅い軌道修正のためのステアリング
操作時には、変速がなされず、不要な変速をして作業効
率を落とすということがない。また、この旋回連動式自
動変速機構を、オートリフト機構、オートブレーキ機
構、及び、前輪増速装置と合わせて使用することによ
り、枕地旋回等の急旋回時に、オートリフト機構で作業
機を上昇させたり、オートブレーキ機構や前輪増速装置
等で良好な駆動状態にした上で、適正な速度で旋回する
ことができ、機体の旋回状態を適正な状態に保持するこ
とができるので、さらにスムーズで安定した旋回動作を
行うことができる。また、該旋回連動式自動変速機構の
作動状態を入状態と切状態とに切換可能としたので、例
えば、高速作業等でオートリフト機構を作動させる場合
には、該自動変速入切スイッチをONして旋回連動式自
動変速機構を作動させてスムーズで安定した旋回動作を
行うことが可能となり、低速作業等の旋回時に変速を行
う必要がない場合には、自動変速入切スイッチをOFF
して自動変速せずに、従ってそれ以上に減速して作業効
率を落とすことなく旋回するということも可能となっ
た。このように、作業状態に応じて旋回連動式自動変速
機構の作動状態を選択することができるので、幅広い作
業状態に対応することができるようになった。
の作動状態を入状態と切状態とに切り換えるオートリフ
ト切換機構を設けて、該オートリフト切換機構の入状態
への切換操作に連動して、前記旋回連動式自動変速機構
が作動可能な入状態へ切り換わるように構成したので、
旋回時にオートリフト機構が作動する場合には、常に旋
回連動式自動変速機構が作動することとなって、旋回時
には必ず機体速度が自動的に旋回時の所定速度まで減速
されるとともに、自動的に作業機が上昇するので、タイ
ミング良く作業機を上昇させながら安定してスムーズに
旋回することができるようになった。また、旋回連動式
自動変速機構の入状態への設定を忘れる等の誤操作を防
止することができた。
降させる昇降スイッチを設け、旋回時における前記旋回
連動式自動変速機構による自動変速と前記オートリフト
機構による作業機上昇とが行われた後、ステアリングが
直進状態にあると直進状態検出手段により検出され、且
つ、昇降スイッチを作業機が下降するように操作する
と、旋回連動式自動変速機構によって旋回前の速度まで
自動変速されるように構成したので、作業者が旋回及び
旋回後の作業の再開を行うためには、一定速度以上での
ステアリングハンドルの回転操作と、旋回終了時の作業
機下降スイッチのON操作を行うのみでよくなり、高速
作業を行う場合においても簡単な作業で、適正な速度で
安定したスムーズな旋回を行うことができ、作業者の疲
労を大幅に軽減することができた。また、作業者の旋回
作業の熟練度に関係なく、高精度で高能率の作業を行う
ことができることとなった。
作動させる作動スイッチを、主変速レバーとは別体に形
成して該主変速レバーの近傍に配置し、主変速レバーが
中立位置から後進側、または、後進側への中立位置へ操
作されると、該作動スイッチが入状態となってバック上
昇機構が作動するように構成したので、バック上昇機構
の作動機構を簡単にすることができた。また、主変速レ
バーを後進側へ操作すると、すぐに作業機を上昇させる
ことができるので、バック上昇機構をスムーズに作動さ
せることができるようになった。
側面図である。
リフト機構、及び、旋回連動式自動変速機構等の制御機
構を示すブロック図である。
路図である。
示す側面図である。
る。
る。
手段) 45 パルス発生部材 46 旋回車速設定器 47 操作速度検出レベル設定器 48 直進状態検出スイッチ(直進状態検出手段) 52 オートリフト入切スイッチ(オートリフト切換機
構) 53 自動変速入切スイッチ 60 主変速レバー 60a 作業機上昇スイッチ 60b 作業機下降スイッチ 62 HST式変速装置(変速手段) 63 レバー駆動装置
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも、車速を変速する変速手段を
有する作業車において、ステアリング角度が一定角度以
下の時に略直進状態であると検出する直進状態検出手段
と、ステアリング操作速度を検出する操作速度検出手段
とを具備して、該直進状態検出手段がステアリングの略
直進状態を検出する状態から検出しない状態へと移行し
た時に、該操作速度検出手段による検出値が予め定めた
設定値よりも高ければ、該変速手段にて車速を予め定め
た速度に自動変速する旋回連動式自動変速機構を構成
し、該旋回連動式自動変速機構の作動状態を入状態と切
状態とに切換可能としたことを特徴とする作業車。 - 【請求項2】 少なくとも、車速を変速する変速手段、
ステアリング操作に連動して作業機が上昇するオートリ
フト機構、及び該オートリフト機構の作動状態を入状態
と切状態とに切り換えるオートリフト切換機構を有する
作業車において、ステアリング角度が一定角度以下の時
に略直進状態であると検出する直進状態検出手段と、ス
テアリング操作速度を検出する操作速度検出手段とを具
備して、該直進状態検出手段がステアリングの略直進状
態を検出する状態から検出しない状態へと移行した時
に、該操作速度検出手段による検出値が予め定めた設定
値よりも高ければ、該変速手段にて車速を予め定めた速
度に自動変速する旋回連動式自動変速機構を構成し、該
旋回連動式自動変速機構は、作動状態を入状態と切状態
とに切換可能であって、該オートリフト切換機構の入状
態への切換操作に連動して入状態へ切り換わるように構
成したことを特徴とする作業車。 - 【請求項3】 少なくとも、車速を変速する変速手段、
ステアリング操作に連動して作業機が上昇するオートリ
フト機構、及び作業機を手動で昇降させる昇降スイッチ
を有する作業車において、ステアリング角度が一定角度
以下の時に略直進状態であると検出する直進状態検出手
段と、ステアリング操作速度を検出する操作速度検出手
段とを具備して、該直進状態検出手段がステアリングの
略直進状態を検出する状態から検出しない状態へと移行
した時に、該操作速度検出手段による検出値が予め定め
た設定値よりも高ければ、車速を予め定めた速度に自動
変速する旋回連動式自動変速機構を構成し、旋回時にお
ける前記の旋回連動式自動変速機構による自動変速と前
記のオートリフト機構による作業機上昇とが行われた
後、ステアリングが略直進状態にあると該直進状態検出
手段により検出され、且つ、該昇降スイッチを作業機が
下降するように操作すると、該旋回連動式自動変速機構
によって旋回前の速度まで自動変速されるように構成し
たことを特徴とする作業車。 - 【請求項4】 少なくとも、車速及び進行方向を設定操
作する主変速レバーと、機体の後進時には作業機を自動
的に上昇させるバック上昇機構とを有する作業車におい
て、該バック上昇機構を作動させる作動スイッチを、該
主変速レバーとは別体に形成して該主変速レバーの近傍
に配置し、該主変速レバーが中立位置から後進側、また
は、後進側への中立位置へ操作されると、該作動スイッ
チが入状態となって該バック上昇機構が作動するように
構成したことを特徴とする作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10061754A JPH11257474A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10061754A JPH11257474A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 作業車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11257474A true JPH11257474A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13180275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10061754A Pending JPH11257474A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11257474A (ja) |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070417 |