JPH09290662A - 移動農機の変速制御装置 - Google Patents

移動農機の変速制御装置

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JPH09290662A
JPH09290662A JP10816096A JP10816096A JPH09290662A JP H09290662 A JPH09290662 A JP H09290662A JP 10816096 A JP10816096 A JP 10816096A JP 10816096 A JP10816096 A JP 10816096A JP H09290662 A JPH09290662 A JP H09290662A
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turning
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JP10816096A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Aizawa
良一 相沢
Seiji Kanenami
清二 金並
Kiyobumi Sakurahara
清文 桜原
Hisashi Takahashi
恒 高橋
Yoshitaka Tani
良孝 谷
Akihiro Shimizu
章弘 清水
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近年、トラクタ等の移動農機を使用して農作
業をする場合、より高速で作業を行い短時間で作業を終
えることが望まれ、これに伴い圃場での安全な旋回が課
題となってきた。しかしながら、トラクタ等は、各種作
業に対応するために変速位置を多数設け、この変速位置
を一度に2、3段低速側に落す構成とすると、急減速を
生じ作業の安全を図ることができなかった。 【解決手段】 複数の変速装置と、変速位置を設定する
設定手段と、前記変速装置の変速位置を切り換える変速
アクチュエータと、機体の旋回角を検出する旋回角検出
手段とを有し、前記設定変速位置の検出に基づいて変速
アクチュエータに作動出力を行い変速位置を切り換える
制御部を有した移動農機において、前記変速装置を旋回
角の検出に応じて変速アクチュエータにより段階的に減
速する移動農機の変速制御装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタや田植
機等の移動農機の変速制御装置の技術に関し、特に旋回
時に減速する技術に関する。
【0002】
【従来の技術、およびその課題】従来の移動農機である
農業用のトラクタ等は、各種作業に対応するために細か
な変速が可能に構成され、この変速操作を便利にするた
め電気的に油圧アクチュエータを作動させ、変速を行う
変速制御部を備えたものがあった。例えば、特開平5−
262152号公報に示されたトラクタでは、油圧アク
チュエータの作動により主変速(4段)、副変速(4
段)を切り換えて16段に変速可能なトラクタが示され
ており、このものは、作業者のハンドル操作量をハンド
ル切角センサで検出し、圃場で旋回を行う際、一定角度
以上の検出をしたときには、設定変速位置より1段低速
側に切り換えたり、1段高速側に切り換えて、常時同速
度で旋回を行なって迅速且つ安全な作業が行えるように
図られている。
【0003】しかしながら、上記従来のトラクタを使用
して作業する場合、例えば代掻き作業など高速で作業を
する場合は、変速段を1段低速側に切り換えても、速度
の減少が小さいため尚、危険な速度で旋回することがあ
った。また、変速位置を一度に2、3段低速側に落す構
成としても、急減速を生じ作業の安全を図ることができ
なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上のよう
な課題を顧みて以下のよう構成した。即ち、複数の変速
装置1・2と、設定変速位置を設定する設定手段9・5
5・56と、該変速装置1・2の変速位置を切り換える
変速アクチュエータ3〜8と、機体の旋回角を検出する
旋回角検出手段11とを有し、前記設定変速位置の検出
に基づいて変速アクチュエータ3〜8に作動出力を行い
変速位置を切り換える制御部10を有した移動農機にお
いて、前記変速装置1・2を旋回角の検出に応じて変速
アクチュエータ3〜8により段階的に減速する移動農機
の変速制御装置とした。
【0005】
【発明の作用、効果】以上のように構成した移動農機の
変速装置は、オペレータが機体を旋回操作すると、旋回
始めには変速装置1・2の変速位置は、まず一段階減速
され、さらに旋回が進むにつれて段階的に減速されるこ
とになるため、急減速すること無くスムーズに旋回を行
い、作業の安全を向上させるものである。
【0006】
【実施例】以下、この発明の実施例を農用トラクタ(以
下、トラクタ)の変速装置に関して図面に則して説明す
る。トラクタ15は、ボンネット16の内部に搭載され
たエンジン17からクラッチハウジング、ミッションケ
ース18、及びリアミッションケース13等を一体的に
連結し車体の剛体主要部とし、ミッションケース18の
内部に前後進切替装置12と変速装置(主変速装置1、
副変速装置2)を設けている。また、機体の前部左右に
前輪19・19を設け、同じくリアミッションケース1
3の後部左右に後輪20・20を設け、これらの前後輪
19・19・20・20は、エンジン17の回転動力を
前後進切替装置12と変速装置1・2を介し適宜減速し
伝達駆動する構成となっている。また、リアミッション
ケース13内には、後輪20・20を制動するブレーキ
機構(図示せず)が設けられている。リアミッションケ
ース13の中央部から後部上方は、フロア21とこのフ
ロア21の後端に接続し後輪20の前方から上方にかけ
て覆うフェンダー22・22が設けられている。ボンネ
ット16の背面には、メータパネル23が設けられてい
る。また、このメータパネル23の後方には、ハンドル
26が後方へ突出した状態で設けられており、このハン
ドル26の回動操作によって、前記前輪19・19を操
向する構成となっている。また、ハンドル19の下方に
はアクセルレバー76と作業機昇降ワンタッチレバー2
4Rが設けられている。この作業機昇降ワンタッチレバ
ー24Rの基部には作業機昇降スイッチ24Sが設けら
れ、後述する制御部10に接続され、同レバー24Rの
上下によりスイッチ24Sがオン、オフされ作業機14
が設定された高さの範囲内を昇降する構成となってい
る。ハンドル26の後方の前記フェンダー22・22間
にはシート29が設けられ、このシート29の側方に走
行用の変速レバー30が突出して設けられている。ま
た、シート29の後方でフェンダー22・22間のシー
トパネル74には、後部作業機昇降スイッチ75が設け
られている。
【0007】旋回角検出手段は、この実施例では、前記
ハンドル26の回動基部に設けられたハンドル切れ角セ
ンサ11であり、オペレータのハンドル操作量を検出
し、制御部10へ送信する構成となっている。尚、この
旋回角検出手段の別実施例として、前輪19・19の繰
向角度やピットマンアームの回動角度や、パワステシリ
ンダの伸縮量を検出しても良い。
【0008】変速位置を設定する設定手段は、前記変速
レバー30の回動基部に設けられたポテンショメータ9
と、このレバーノブ部の変速位置アップスイッチ55と
変速位置ダウンスイッチ56であり夫れ夫れは制御部1
0へ接続されている。変速レバー30のレバーアームを
案内するレバーガイド73の側方には、トラクタ15を
使用して行われる主な四つの作業(超低速、ロータリ、
しろかき・プラウ、走行)と中立位置の領域が示され、
レバー位置がどの領域に有るのかを前記ポテンショメー
タ9で検出される構成となっている。また、これらの領
域内には後述する全16段の変速位置が夫れ夫れ一部重
複して配分されている。これにより、オペレータが変速
するときには、前記変速レバー30の回動によりこれか
ら行う作業を選択し、変速段アップスイッチ55と変速
段ダウンスイッチ56の押操作により、前記領域内の変
速位置を選択して調整する構成となっている。また、ノ
ブ上面には、「前進(F)」「中立(N)」「後進
(R)」の接点を有する前後進切替スイッチ34が設け
られている。
【0009】トラクタ15のリアミッションケース13
の背面部からは、PTO軸25が突設され、ケース13
の後部上面にはシリンダーケース27が設けられ、これ
に内蔵された単動式シリンダ28の伸縮によりシリンダ
ケース27の左右両側に枢支されているリフトアーム3
1・31を上下回動させる構成となっている。そして、
このリフトアーム31・31の上下回動により、トップ
リンク32とロアリンク33・33とから構成される3
点リンク機構を介して作業機14を昇降する構成となっ
ている。
【0010】トラクタ15の前後進替装置12と主変速
装置1、副変速装置2について、図5の伝動機構図と図
6の油圧回路図に即して説明する。前後進切替装置12
は、シンクロメッシュギア式の切替装置であり、制御部
10により切換制御弁38が切り替わり、プッシュプル
シリンダ39の伸縮によりエンジン17の回転伝達動力
を主変速装置1に正転、若しくは逆転に切り替え伝達す
る構成である。前後進切替装置12には、両端にギア4
4とギア45を軸着した前後進入力軸46と、前記ギア
45に噛み合うギア47を軸着したリバース軸48と、
前記ギア44に噛み合うギア49と前記ギア47に噛み
合うギア50とを遊嵌して設けた前後進出力軸51とが
夫れ夫れ平行して設けられている。そして、エンジン1
7の回転動力は、前後進切替スイッチ34が「前進」の
位置にオンされると、制御部10によりプッシュプルシ
リンダ39が伸長し前後進出力軸51と一体に回転しシ
ンクロ機構を有するブレーキリング53が前方へスライ
ドして、ギア49の回転と同調し正回転で主変速装置1
へ伝わり、前後進切替スイッチ27が「後進」の位置に
オンされると、前記プッシュプルシリンダ39が短縮し
前記ブレーキリング53が後方へスライドしてギア50
の回転と同調して、逆回転で主変速装置1へ伝わる構成
となっている。そして、出力軸51の後端には主変速入
力軸60が連結されている。
【0011】主変速装置1は、四段変速可能に構成され
たシンクロメッシュギア式の変速装置であり、制御部1
0により変速アクチュエータである切替制御弁3と切替
制御弁4が切替えられてプッシュプルシリンダー57・
58の伸縮により変速する構成である。主変速装置1に
は、前記主変速入力軸60が設けられ、同軸60に伝動
上手側から順に、ギア61、ギア62、ギア63、ギア
64が遊嵌して設けられている。また、主変速入力軸6
0と平行に主変速出力軸65が設けられ、同軸65に前
記ギア61〜64に噛み合うギア66、ギア67、ギア
68、ギア69が軸着されて設けられている。前記ギア
61とギア62の間には、入力軸60と一体に回転する
シンクロギアを有するブレーキリング70が設けられ、
プッシュプルシリンダ57の伸縮によりシフターを介し
て前後スライドする構成となっている。これにより、入
力軸60の回転は、プッシュプルシリンダ57の伸長に
よりギア61とギア66の噛み合いを介して出力軸65
に伝達され「四速」となり、プッシュプルシリンダ57
の短縮によりギア62とギア67の噛み合いを介して
「三速」となって伝達される構成となっている。また、
ギア63とギア64の間には、入力軸60と一体に回転
するシンクロ機構を有するブレーキリング71が設けら
れ、プッシュプルシリンダ58の伸縮によりシフターを
介して前後スライドする構成となっている。よって、入
力軸60の回転は、プッシュプルシリンダ58の伸長に
よりギア63とギア68の噛み合いを介して「二速」と
なり、プッシュプルシリンダ58の短縮によりギア64
とギア69の噛み合いを介して「一速」と伝動される構
成となっている。これらの四段の変速の内の一つが選択
されて、前後進変切替装置12からの回転動力を副変速
装置2に伝達している。
【0012】副変速装置2は、四段変速可能な油圧式変
速装置で構成され、制御部10により変速アクチュエー
タである四つの比例圧力制御弁5・6・7・8の内の一
つが励磁されて中速クラッチCM、高速クラッチCH、
低速クラッチCL、超低速クラッチCLLのいずれか一
つが接続される構成となっている。前記主変速出力軸6
5の後部には、ギア79と高速クラッチCHと一体に構
成されたギア(以下クラッチギア)80が軸着され、後
端部に副変速出力軸84が回動自在に連結されている。
同軸84には、前側から順に高速クラッチCHと低速ク
ラッチCLを設け、クラッチギア81とギア82とを一
体して遊嵌し、ギア83を軸着し、後端にピニオンギア
を設け、後輪デフ機構77を介して後輪20・20へ動
力を伝達する構成となっている。また、副変速出力軸8
4と平行して中継軸85が設けられ、この軸85の前部
に軸着されたギア86と前記クラッチギア80が噛み合
い後部に軸着したギヤ87と前記クラッチギア81が噛
み合って、一体に回転している、また、副変速出力軸8
4と平行して、変速軸90が設けられている。変速軸9
0は、前側から順に、前記ギア79と噛み合うクラッチ
ギア91を遊嵌し、中速クラッチCMと超低速クラッチ
CLLを設け、前記ギア82と噛み合うクラッチギア9
2を遊嵌し、前輪駆動ギア93を軸着し、前記ギア83
と噛み合うギア94とを軸着した構成となっている。前
記前輪駆動ギア93から取り出された回転動力は、前輪
増速機構78と前輪デフ機構79を介して前輪19・1
9に伝達駆動される構成となっている。
【0013】以上のように構成された副変速装置2は、
次のように変速される。即ち、比例圧力制御弁5が励磁
されると、中速クラッチCMが圧着し、主変速出力軸6
5の回転は、ギア79−クラッチギア91と伝達され、
中速クラッチCMを介して変速軸90−ギア94−ギア
83−副変速出力軸84へと伝達する構成となってい
る。
【0014】比例圧力制御弁6が励磁されると、高速ク
ラッチCHが圧着し、主変速出力軸65の回転は、この
後端に接続された副変速出力軸84へ伝達される構成さ
れている。比例圧力制御弁7が励磁されると、低速クラ
ッチCLが圧着し、主変速出力軸65の回転は、クラッ
チギア80−ギア86−中継軸85−ギア87−クラッ
チギア81と伝達され、低速クラッチCLを介して出力
軸55へと伝達する構成となっている。
【0015】比例圧力制御弁8が励磁されると、超低速
クラッチCLLが圧着し、主変速出力軸65の回転は、
クラッチギア80−ギア86−中継軸85−ギア87−
クラッチギア81−ギア82−クラッチギア92と伝達
し、超低速クラッチCLLを介して変速軸90−ギア9
4−ギア83−副変速出力軸84へと伝達する構成とな
っている。
【0016】以上のように、主変速四段、副変速四段の
組合せにより全16段の変速段の変速が可能に構成され
ている。尚、図8で各変速位置とアクチュエータの作動
の対応関係を示す。制御部10は、図7に示すようにマ
イクロコンピュータ71と、RAM81と、旋回時の変
速制御の制御プログラムを格納したROM82と、入力
インターフェース83と、出力インターフェース84と
を有した構成である。入力インターフェース83には、
前記変速レバー30のポテンショメータ72、変速段ア
ップスイッチ55、変速段ダウンスイッチ56、ハンド
ル切角センサ11、前後進切換スイッチ34、作業機昇
降スイッチ24、後部作業機昇降スイッチ75を接続
し、出力インターフェース84には、前記主変速用の切
換制御弁3・4と、副変速用の比例圧力制御弁5・6・
7・8と、前後進切換用の切換制御弁38、作業機昇降
用の切替制御弁80、後輪ブレーキ用切換制御弁85に
接続されている。尚、作業機昇降用の切替制御弁80
は、前記メインシリンダ28を伸縮操作する切替弁であ
り、後輪ブレーキ用切換制御弁85は、前記後輪20を
制動するブレーキ機構を片側づつ作動させる切替弁であ
る。
【0017】この変速制御装置の制御の流れを図1のフ
ローに則して説明する。まず最初に、ステップ1で、制
御部10は、現変速位置やハンドル切れ角等各種センサ
値を読み込みRAM81に記憶する。次に、ステップ2
で、オペレータのハンドル操作を検出し続けこの切れ角
が、設定角度a以上に操作されるかどうかを検出する。
そして、設定角度a以上に操作されると、ステップ3へ
進み、前記切替制御弁80に通電を行ない前記単動式シ
リンダ28を伸長させ作業機14を上昇させると共に、
ステップ4にて、前記変速アクチュエータ3〜8に通電
を行って変速位置を現変速位置より1段下げる操作を行
う。さらに、ステップ5にて、ハンドル26の切れ角を
検出し続け、前記角度aよりも大きい設定角度b以上の
切れ角を検出するかどうかを判定し、NOの場合は、曲
率半径の大きい旋回とみなし、後輪20へのブレーキ出
力は行われずにステップ11へ進み、ステップ5にてY
ESの場合は、ステップ6へ進み、前記変速後の変速位
置よりも更に1段変速位置を下げる操作を行うと共に、
ステップ7にて、前記切替制御弁38に通電を行なって
旋回内側の後輪20にブレーキを出力する操作を行う。
そして、旋回半ばを越え直進走行へ復帰するときに、ス
テップ8にて、前記設定角度b以下の切れ角を検出する
のを待ちこの検出が有ると、ステップ9にて、変速段を
1段上昇復帰させると共に、ステップ10に進み、前記
後輪20にブレーキ出力を解除する。そして、ステップ
11に進み、前記設定角度a以下にハンドル切れ角が復
帰するまで待ち、この検出が有ると、ステップ12に
て、一定時間を経過後に変速位置を1段上げて元の変速
位置に復帰する構成となっている。尚、上昇した作業機
14は、前記作業機昇降スイッチ24のオンにより作業
位置に下降される。
【0018】このように、旋回時にハンドル切れ角度を
検出し、この角度に応じて変速位置を段階的に下げて減
速し、旋回が半ばを越え直進走行に移行するときにも段
階的に変速位置を上げて増速するようにしたので、急減
速、急発進すること無くスムーズに旋回でき作業の安全
を図ることができる。また、直進走行に移行するとき
に、ハンドル位置が略中立位置に戻って後、一定時間経
過後に変速段を基の変速位置に戻す構成としたので低速
走行中に容易に条合せが行えるようになった。
【0019】また、この発明の別実施例として、これら
の減速と増速をオペレータの作業機14の昇降操作を検
出して行う構成としても良い。即ち、前記作業機昇降ス
イッチ24がオンされ作業機14が上昇すると変速位置
を1段下げ、次に作業機昇降スイッチ24がオンされ作
業機14が下降すると変速位置を1段上げる構成として
も良い。これにより、減速後に作業機14を上昇させて
整地面を荒すことも無くなり、前記一定時間経過後にも
条合せをする場合であっても安全に直進作業に移行する
ことができる。また、旋回時の変速位置を予め設定して
おいて、この変速位置を目標にして段階的に減速、増速
しても良いし、機体に車速を検出する車速センサを設
け、旋回に適した車速を予め設定してこの設定車速を目
標に段階的に減速、増速しても良い。
【0020】ところで、前記制御部10は、この制御部
10とアクチュエータ間の断線や通電のショートにより
制御不能となり、前記作業機14を操作することができ
なくなるという不具合があった。ここでは、このような
事態に対処するため、前記後部作業機昇降スイッチ75
には、制御部10を介して切替制御弁80を切り替えて
作業機14を昇降する経路Aと、スイッチ75から直接
切替制御弁80を切り替えて作業機14を昇降する経路
Bとを設けた。図9では、後部作業機昇降スイッチ75
と接続されたコネクタCが、コネクタaに接続されると
制御部10を介して切替制御弁80を切り替えて作業機
14を昇降する構成となっており、コネクタCが、コネ
クタbに接続されると制御部10を介して切替制御弁8
0を切り替えて作業機14を昇降する構成となってい
る。これにより、回路の切り替えが容易になり、制御部
10の不作動による不具合が発生しても、迅速に対処可
能になっている。
【0021】尚、特許請求の範囲に実施例の構成に対応
する符号を付すが、この符号により請求の範囲を実施例
の構成に限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御装置のフローチャート。
【図2】トラクタの全体側面図。
【図3】トラクタのハンドル近傍の上面図。
【図4】トラクタの変速レバー部の上面図。
【図5】トラクタの伝動機構図。
【図6】トラクタの油圧回路図。
【図7】ブロック図。
【図8】変速位置とアクチュエータの作動状況を示した
図。
【図9】後部作業機昇降スイッチ部の取付図。
【符号の説明】
1 主変速装置 2 副変速装置 3 主変速装置の切替制御弁 4 主変速装置の切替制御弁 5 副変速装置の比例圧力制御弁 6 副変速装置の比例圧力制御弁 7 副変速装置の比例圧力制御弁 8 副変速装置の比例圧力制御弁 9 ポテンショメータ 10 制御部 11 ハンドル切角センサ 15 トラクタ 55 変速位置アップスイッチ 56 変速位置ダウンスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 恒 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 谷 良孝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 清水 章弘 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の変速装置1・2と、変速位置を設
    定する設定手段9・55・56と、前記変速装置1・2
    の変速位置を切り換える変速アクチュエータ3〜8と、
    機体の旋回角を検出する旋回角検出手段11とを有し、
    前記設定変速位置の検出に基づいて変速アクチュエータ
    3〜8に作動出力を行い変速位置を切り換える制御部1
    0を有した移動農機において、前記変速装置1・2を旋
    回角の検出に応じて変速アクチュエータ3〜8により段
    階的に減速することを特徴とした移動農機の変速制御装
    置。
JP10816096A 1996-04-26 1996-04-26 移動農機の変速制御装置 Pending JPH09290662A (ja)

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