JP4696336B2 - 作業車両の変速制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は作業車両の変速制御装置に関するものであり、特に、作業負荷を検出する手段と変速位置を表示する表示部とを備えた車両の変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、農業用トラクタをはじめとする此種作業車両には、昇降可能に連結した作業機と、作業負荷を検出する手段と、変速装置の変速位置を設定する変速操作部と、この変速操作部の変速指令に応じて変速位置を切換えるアクチュエータと、変速装置の変速位置を表示する表示部とを備えたものが知られている。
【0003】
しかし、変速装置の多段化に伴い、前記変速操作部の変速指令に応じた変速指示位置を作業者が誤認する虞がある。特に、作業負荷が大きいときには変速装置をどの変速位置に変速するかの判断が困難となる。また、作業負荷が大きいときに、変速位置をダウンして負荷を減少させるか、或いは、作業機を上昇して負荷を減少させるかを、作業内容に応じて選択できれば便利である。
【0004】
そこで、変速装置の変速位置を設定する変速操作部と変速装置の変速位置を表示する表示部とを備えた作業車両に於いて、作業負荷が大きいときに作業性を低下することなく速やかに負荷を減少させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、昇降可能に連結した作業機(16)と、作業負荷検出手段(75)と、第1主変速装置(41)、第2主変速装置(43)の変速位置を設定する変速操作部の増速スイッチ(36a)、減速スイッチ(36b)と、この変速操作部の
増速スイッチ(36a)、減速スイッチ(36b)の変速指令に応じて変速位置を切換えるアクチュエータ(60)、(61)とを備える作業車両であって、
この作業車両には、前記作業負荷検出手段(75)により作業負荷が大きいときに前記第1主変速装置(41)、第2主変速装置(43)の変速位置をダウンさせる第1負荷制御状態と、作業負荷が大きいときに前記作業機(16)を所定高さに上昇させる第2負荷制御状態とを選択する設定手段(21)を備えた作業車両の変速制御装置に於いて、
上記第1主変速装置(41)が「高速」若しくは「低速」のどちらかに切換り、上記第2主変速装置(43)の変速パターンが「1速」乃至「4速」の何れかに位置している場合であっても、上記第2主変速装置(43)の現位置は切換えずに上記第1主変速装置(41)の変速パターンのみを現位置からアップ若しくはダウンすることにて変速段が1段アップ若しくはダウンし、一方、変速レバー(18)の把持部に設けた上記変速操作部のモーメンタリスイッチ(36a)、(36b)の操作により、上記第1主変速装置(41)と上記第2主変速装置(43)を連携して組合わせた主変速パターンを現位置からアップ若しくはダウンさせ、前記主変速パターンの全変速位置を表示するインジケータ(37)または(38)には、上記第1主変速装置(41)が低速ギヤ組(46)側に変速されているときは、該主変速パターンの左側部分である1速、3速、5速、7速の何れかが表示され、上記第1主変速装置(41)が高速ギヤ組(45)側に変速されているときは、該主変速パターンの右側部分である2速、4速、6速、8速の何れかが表示されるように構成して成る作業車両の変速制御装置を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に従って詳述する。図1は作業車両の一例として農業用トラクタ10を示し、車体の前部にエンジン11を搭載し、該エンジン11の回転動力を後述するようにミッションケース12内の各種変速装置により適宜変速した後に、後輪13または前後輪14,13へ伝達するように構成してある。車体の後部にはリンク装置15を介してロータリ等の作業機16を昇降可能に連結する。
【0007】
一方、運転席17の近傍には変速操作を行うための変速レバー18や、作業機16の高さを変更するポジションレバー19等の各種レバーと、負荷オート制御スイッチ20や車速/耕深切換えスイッチ21等の各種スイッチ類が設けられている。該運転席17の前方にはハンドルポスト24が設けられ、このハンドルポスト24にステアリングハンドル25が装着されている。該ステアリングハンドル25を回転操作することにより、操向輪である前輪14が回向して車体が旋回する。
【0008】
また、ハンドルポスト24の側面に前後進切換えレバー26を突設し、ステアリングハンドル25の前方にメータパネル27を設けるとともに、該ステアリングハンドル25の下方にクラッチペダル28や左右ブレーキペダル(図示せず)等のペダル類を設ける。尚、符号30は後述の制御手段であるコントローラ、31は作業機の高さを検出するリフトアーム角センサである。
【0009】
図2は前記変速レバー18を示し、該変速レバー18はh字型のレバーガイド34から上方に突出され、「高速」「中速」「低速」の3段の変速パターンを有し、該変速レバー18をレバーガイド34に沿って回動操作することにより、後述の副変速装置44がリンク機構を介して「高速」「中速」「低速」の何れかに手動で切換わるように構成されている。また、該変速レバー18の把持部には、後述の第1主変速装置41の変速位置を設定する第1変速操作部35と、該第1主変速装置41と後述の第2主変速装置43とを連携して組合わせた主変速パターンの変速位置を設定する第2変速操作部36とを備えてある。
【0010】
前記第1変速操作部35には水平方向に1対のモーメンタリスイッチ35a,35bを設けてあり、これらのスイッチ35a,35bを操作することにより第1主変速装置41の変速位置を「高速」「低速」の何れかにアップ若しくはダウン指令する。また、水平方向に1対のモーメンタリスイッチではなく、シーソー式のモーメンタリスイッチでアップ若しくはダウン指令するもの、或いは、1個のモーメンタリスイッチにて操作する都度交互にアップ若しくはダウン指令をするものであってもよい。
【0011】
一方、前記第2変速操作部36は、上下方向に1対のモーメンタリスイッチ36a,36bを設けて、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して組合わせた主変速パターンをアップ若しくはダウン指令するものである。そして、変速レバー18の近くには、前記第1主変速装置41と第2主変速装置43の変速位置を表示する表示部であるインジケータ37を設け、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して組合わせた主変速パターンの現在の変速位置がどこであるかを表示する。
【0012】
或いは、図3に示すように、前記メータパネル27内にインジケータ38を設け、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して組合わせた主変速パターンの現位置と、副変速装置44の副変速パターンの現位置とを同時に表示するようにしてもよい。後述するように、第1主変速装置41は高低2段の変速パターンを有し、第2主変速装置43は少なくとも3段以上、本実施の形態では4段の変速パターンを有する。従って、第2主変速装置43の4段が夫々高低に切換え可能となって、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して組合わせた主変速パターンは、少なくとも6段以上、本実施の形態では8段の変速パターン(第1速〜第8速)を有することになり、更に、副変速装置44は3段の副変速パターン3段を有する。
【0013】
図4は動力伝動系の線図であり、図5は油圧回路図、図6は変速制御系のブロック図である。前記エンジン11の回転動力は、クラッチハウジング内の主クラッチ40にて断続操作され、順次ミッションケース12内の第1主変速装置41、前後進切換え装置42、第2主変速装置43、副変速装置44へと伝達するように構成されている。
【0014】
第1主変速装置41は、「高速」「低速」二つのギヤ組45,46を切換えるための湿式多板形のHi−Loクラッチ47を有する変速装置であり、制御手段であるコントローラ30によりHi−Loクラッチバルブ48を「高速」位置に切換えれば、前記Hi−Loクラッチ47がHi側に「入」となり、一方のギヤ組45を介して動力が「高速」で伝達される。また、Hi−Loクラッチバルブ48を「低速」位置に切換えれば、前記Hi−Loクラッチ47がLo側に「入」となり、前記一方のギヤ組45よりも減速比の高い他方のギヤ組46を介して動力が「低速」で伝達される。このように、第1主変速装置41は高低2段の変速位置を有し、該第1主変速装置41で変速された回転動力は前後進切換え装置42に伝達される。
【0015】
前後進切換え装置42は、「前進」「後進」二つのギヤ組49,50を切換える湿式多板形の前後進クラッチ51を有する変速装置であり、前述の前後進切換えレバー26が前進側に操作されているときは前進操作位置スイッチ52がオンとなり、コントローラ30から前後進バルブ54の前進ソレノイドに信号が送られて、前後進クラッチ51の前進用クラッチが「入」となり、一方のギヤ組49を介して前進方向回転にて動力が第2主変速装置43に伝達される。
【0016】
これに対して、前後進切換えレバー26が後進側に操作されているときは後進操作位置スイッチ53がオンとなり、コントローラ30から前後進バルブ53の後進ソレノイドに信号が送られて、前後進クラッチ51の後進用クラッチが「入」となり、カウンタギヤを含む他方のギヤ組50を介して後進方向回転にて動力が第2主変速装置43に伝達される。そして、前後進切換えレバー26が中立位置にあるときは前進操作位置スイッチ52及び後進操作位置スイッチ53の双方がオフで前後進クラッチ51が「切」となり、回転動力が遮断されて第2主変速装置43に伝達されない。
【0017】
第2主変速装置43は、四つのギヤ組からなるシンクロメッシュギヤ式変速装置であり、前後進切換え装置42から出力された回転動力を、動力上手側から4速ギヤ組56、3速ギヤ組57、2速ギヤ組58、1速ギヤ組59の何れか一つを通じて副変速装置44へ伝達する。4速ギヤ組56と3速ギヤ組57との駆動側ギヤ間にはシンクロメッシュ機構を有するシフタリングを設け、このシフタリングを変速用アクチュエータである第1変速用油圧シリンダ60の伸縮により前後スライドさせるように構成し、これと同様に、2速ギヤ組58と1速ギヤ組59との駆動側ギヤ間にもシンクロメッシュ機構を有するシフタリングを設け、このシフタリングを変速用アクチュエータである第2変速用油圧シリンダ61の伸縮により前後スライドさせるように構成してある。
【0018】
コントローラ30から主変速「3−4速」バルブ62の4速ソレノイドに信号が送られると、第1変速用油圧シリンダ60の伸長により、前記4速ギヤ組56を介して動力が伝達されて「4速」となり、主変速「3−4速」バルブ62の3速ソレノイドに信号が送られると、該第1変速用油圧シリンダ60の収縮により、前記3速ギヤ組57を介して動力が伝達されて「3速」となる。また、コントローラ30から主変速「1−2速」バルブ63の2速ソレノイドに信号が送られると、第2変速用油圧シリンダ61の伸長により、前記2速ギヤ組58を介して動力が伝達されて「2速」となり、主変速「1−2速」バルブ63の1速ソレノイドに信号が送られると、該第2変速用油圧シリンダ61の収縮により、前記1速ギヤ組59を介して動力が伝達されて「1速」となる。このように、前記第2主変速装置43は「1速」から「4速」までの4段の変速位置を有し、該第2主変速装置43で変速された回転動力は副変速装置44へ伝達される。
【0019】
副変速装置44は、前記変速レバー18の手動操作によりリンク機構を介して切換えるスライディングメッシュギヤ式変速装置となっており、「低速」「中速」のギヤ組65,66と、「高速」(直結)のギヤ組67との3段の変速位置を有している。前記第2主変速装置43で変速された回転動力は、この副変速装置44にて更に変速される。
【0020】
ここで、前記第2主変速装置43には、ギヤ組合わせを検出する手段として主変速「1−N−2速」位置センサ68と、主変速「3−N−4速」位置センサ69とが設けられ、副変速装置44にはギヤ組合わせを検出する手段として副変速「低速」位置センサ70と、副変速「中速」位置センサ71と、副変速「高速」位置センサ72とが設けられている。これらのセンサ68乃至72の検出信号はコントローラ30に送られる。
【0021】
尚、符号22は車体が走行状態か作業状態かを指定する手段としての走行/作業切換えスイッチ、73は前記クラッチペダル28の踏み込み操作を検出するクラッチペダルセンサ、74は車体の走行速度を検出する車速センサ、75は作業負荷を検出する手段としてのエンジン回転数センサである。また、77はステアリングハンドル25の回転操作により作動するパワーステアリング装置、78は前輪14へ伝達する動力を「等速」若しくは「増速」に切換える四駆切換えクラッチ、79L,79Rは左右の後輪を独立して制動する左右のブレーキシリンダである。更に、コントローラ30の信号によって作業機昇降バルブ80が制御され、リフトシリンダ76の伸縮によって作業機16が昇降する。
【0022】
そして、前記副変速装置44で変速された回転動力は、リヤデファレンシャル装置81を経てリヤアクスルの減速ギヤ82にて減速され、後輪13が駆動される。また、前記副変速装置44で変速された回転動力は四駆切換えクラッチ78にも伝達され、該四駆切換えクラッチ78にて「等速」或いは「増速」に切換えられた後、フロントデファレンシャル装置84を経てフロントアクスルの減速ギヤ85にて減速され、前輪14が駆動される。更に、エンジン11の回転動力は主クラッチ40の前段にてPTO系に分岐され、PTOクラッチ86にて断接されて順次PTO逆転装置87、PTO変速装置88を経て、車体後部に突設されたPTO取出し軸89に伝達される。
【0023】
斯くして、図3及び図7に示すように、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して8段の主変速パターンが得られ、更に、副変速装置44の副変速パターン3段を組合わせて、24段の変速パターンを得ることができる。そして、前述の変速レバー18の把持部に設けた第1変速操作部35の操作により、第1主変速装置41が「高速」若しくは「低速」のどちらかに切換わり、第2主変速装置43の変速パターンが「1速」乃至「4速」の何れに位置している場合であっても、第2主変速装置43の現位置は切換えずに第1主変速装置41の変速パターンのみを現位置からアップ若しくはダウンすることによって、変速段が1段アップ若しくはダウンする。例えば、連携された主変速パターンが「1段目」のときに第1変速操作部35のHiスイッチ35aを押圧操作すれば主変速パターンが「2段目」にアップし、また、例えば主変速パターンが「6段目」のときに第1変速操作部35のLoスイッチ35bを押圧操作すれば主変速パターンが「5段目」にダウンする。
【0024】
一方、変速レバー18の把持部に設けた第2変速操作部36の操作により、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して組合わせた主変速パターンを現位置からアップ若しくはダウンさせる。この第2変速操作部36の増速スイッチ36a若しくは減速スイッチ36bを押圧操作したときは、後述する車体の走行状態や作業状態に応じて、コントローラ30が前記増速スイッチ36a若しくは減速スイッチ36bの押し操作毎に現位置から1段ずつアップ若しくはダウンさせる第1変速制御状態に、或いは、前記増速スイッチ36a若しくは減速スイッチ36bの押し操作中の規定時間毎に現位置から1段ずつアップ若しくはダウンさせる第2変速制御状態に設定する。
【0025】
本実施の形態では、前記第1変速制御状態では前記増速スイッチ36a若しくは減速スイッチ36bの押し操作毎に現位置から1段ずつアップ若しくはダウンさせるが、前記スイッチの押し操作毎に現位置から2段以上の複数段ずつアップ若しくはダウンさせるようにしてもよい(第3変速制御状態)。また、第2変速制御状態では前記増速スイッチ36a若しくは減速スイッチ36bの押し時間毎に現位置から1段ずつアップ若しくはダウンさせるが、前記スイッチの押し時間毎に現位置から2段以上の複数段ずつアップ若しくはダウンするようにしてもよい(第4変速制御状態)。
【0026】
いま、第1変速制御状態である場合、例えば主変速パターンが「1段目」のときに第2変速操作部36の増速スイッチ36aを押圧操作すれば主変速パターンが「2段目」にアップし、主変速パターンが「2段目」のときに該増速スイッチ36aを押圧操作すれば主変速パターンが「3段目」にアップする。また、例えば主変速パターンが「6段目」のときに第2変速操作部36の減速スイッチ36bを押圧操作すれば主変速パターンが「5段目」にダウンし、主変速パターンが「5段目」のときに該減速スイッチ36bを押圧操作すれば主変速パターンが「4段目」にダウンする。
【0027】
これに対して、第2変速制御状態である場合は、例えば主変速パターンが「1段目」のときに第2変速操作部36の増速スイッチ36aを連続的に押圧操作すれば、規定時間毎に主変速パターンが「2段目」「3段目」……と順次1段ずつアップする。また、例えば主変速パターンが「7段目」のときに第2変速操作部36の減速スイッチ36bを連続的に押圧操作すれば、規定時間毎に主変速パターンが「6段目」「5段目」……と順次1段ずつダウンする。
【0028】
一方、図2及び図3にて前述したように、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して組合わせた主変速パターンの全変速位置を表示する表示部であるインジケータ37または38には、第1主変速装置41が低速ギヤ組46側に変速されているときは、主変速パターンの左側部分(1速,3速,5速,7速の何れか)が表示され、第1主変速装置41が高速ギヤ組45側に変速されているときは、主変速パターンの右側部分(2速,4速,6速,8速の何れか)が表示される。
【0029】
従って、前記インジケータ37または38の表示位置によって、第1変速操作部35を「高速」側に操作可能か「低速」側に操作可能かを作業者が確実に認識できる。また、第2変速操作部36を「増速」側に操作したときは表示が上方へ移動し、第2変速操作部36を「減速」側に操作したときは表示が下方へ移動して、変速位置の増減が明確となって操作性が著しく向上する。
【0030】
また、前記インジケータ37または38を表示ランプではなく表示機能付のスイッチにて構成すれば、変速位置を表示するだけではなく、インジケータ37または38の該当するスイッチを押圧操作することにより、主変速パターンを希望の変速位置に変速できる。即ち、前記第2変速操作部36による段階的な変速ではなく、インジケータ37または38によって直接希望の変速位置に変速することができる。
【0031】
ここで、前記負荷オート制御スイッチ20がオンにセットされている場合には、作業負荷が大きくなってエンジン回転数が所定値以下に低下したときに、コントローラ30から前記Hi−Loクラッチバルブ48または主変速「3−4速」バルブ62若しくは主変速「1−2速」バルブ63の何れかに信号が送られて、主変速パターンを減速比の大きいギヤ組にダウンさせるように制御する(例えば一段階ダウン)。従って、トラクタ10の車速が低下して作業負荷が減少し、エンジン回転数が元の状態に復帰する。このように、主変速パターンをダウンさせる負荷制御状態を第1の負荷制御状態という。
【0032】
しかし、作業負荷の大きさによっては、主変速パターンを一段ダウンさせるのみではエンジン回転数が元の状態に復帰せず、更に一段若しくは二段以上ダウンさせる必要がある。コントローラ30は作業負荷の大きさによって適切な変速位置を演算し、前記インジケータ37または38に表示させる。例えば、主変速パターンを前記第2変速操作部36のスイッチ操作により変速した場合は、該スイッチ操作による変速指示位置を前記インジケータ37または38の該当箇所の点灯によって表示し、作業負荷が大きいときには、主変速パターンの適切な変速位置を前記変速指示位置とは表示方法を異にして、例えば前記インジケータ37または38の該当箇所の点滅によって表示する。このように、インジケータ37または38の表示方法を変えることによって、作業負荷が大きいときの適切な変速位置を作業者に確実に告知することができる。
【0033】
従って、第1の負荷制御状態では、作業負荷が大きいときに先ず前記インジケータ37または38の該当箇所の点滅によって作業者に警告を発し、作業者が減速操作を行わない場合は、コントローラ30の指令にて、一定時間経過後に主変速パターンを一段ダウンさせる。また、作業負荷が大きいときに、前記第2変速操作部36により段階的に適切な変速位置に変速するか、或いは、前述したように前記インジケータ37または38を表示機能付のスイッチにて構成した場合は、インジケータ37または38の該当するスイッチを押圧操作することにより、主変速パターンを直接的に適切な変速位置に変速する。
【0034】
ここで、負荷制御の方法としては、前述の主変速パターンをダウンさせる第1の負荷制御状態のほかに、作業機16を所定高さに上昇させる第2の負荷制御状態があり、作業内容に応じて何れかを選択できれば便利である。本発明では、運転席17の近傍に設けられている前記車速/耕深切換えスイッチ21を「車速」側にセットすることにより、前述の第1の負荷制御状態となり、作業負荷が大きいときは主変速パターンをダウンさせる。これに対して、前記車速/耕深切換えスイッチ21を「耕深」側にセットすることにより、第2の負荷制御状態となり、作業負荷が大きいときはコントローラ30から作業機昇降バルブ80の上昇ソレノイドに信号が送られて、前記作業機16を所定高さに上昇させる。
【0035】
一方、負荷制御に拘わらず、作業者の希望により主変速パターンを数段飛ばして減速する場合がある。斯かる場合は、既存のオーブレーキ装置(図示せず)を作動させて、車体を減速させながら主変速パターンをシフトすることにより、減速時のショックが軽減されるとともに、オートブレーキの昇圧制御に続いて前後進バルブ54の昇圧制御が行われ、Hi−Loクラッチバルブ48を比例圧力制御弁にしなくても減速ショックを低減できる。尚、圃場内の作業では大幅な減速は行われないので、左右のブレーキペダルが連結された状態のときのみ、オートブレーキに伴う減速制御を実行する。
【0036】
また、前記副変速装置44が「中速」または「低速」に設定してある場合のみ主変速パターンを数段飛ばし可能にし、副変速装置44が「高速」に設定してある場合は安全を考慮して主変速パターンを1段ずつのみ変速可能とする。
【0037】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0038】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は、作業負荷が大きいときに変速位置をダウンさせる第1負荷制御状態と、作業負荷が大きいときに作業機16を所定高さに上昇させる第2負荷制御状態とを選択する設定手段21を備えたことにより、作業内容に応じて何れかの負荷状態を選択することができ、操作性及び利便性を向上することができる。
【0039】
の発明は、上記の効果に加えて、変速操作部の増速スイッチ(36a)、減速スイッチ(36b)の操作により、増速側操作によって表示が上方へ移動し、減速側操作によって表示が下方へ移動し、変速位置の増減が明確になり操作性を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】トラクタの側面図。
【図2】変速レバーを示す斜視図。
【図3】変速装置のインジケータを示す正面図。
【図4】動力伝動系の線図。
【図5】油圧回路図。
【図6】変速制御系のブロック図。
【図7】変速装置の変速パターンを示す一覧図。
【符号の説明】
20 負荷オート制御スイッチ
21 車速/耕深切換えスイッチ
30 コントローラ
36 第2変速操作部
37 インジケータ
41 第1主変速装置
43 第2主変速装置

Claims (1)

  1. 昇降可能に連結した作業機(16)と、作業負荷検出手段(75)と、第1主変速装置(41)、第2主変速装置(43)の変速位置を設定する変速操作部の増速スイッチ(36a)、減速スイッチ(36b)と、この変速操作部の増速スイッチ(36a)、減速スイッチ(36b)の変速指令に応じて変速位置を切換えるアクチュエータ(60)、(61)とを備える作業車両であって、
    この作業車両には、前記作業負荷検出手段(75)により作業負荷が大きいときに前記第1主変速装置(41)、第2主変速装置(43)の変速位置をダウンさせる第1負荷制御状態と、作業負荷が大きいときに前記作業機(16)を所定高さに上昇させる第2負荷制御状態とを選択する設定手段(21)を備えた作業車両の変速制御装置に於いて、
    上記第1主変速装置(41)が「高速」若しくは「低速」のどちらかに切換り、上記第2主変速装置(43)の変速パターンが「1速」乃至「4速」の何れかに位置している場合であっても、上記第2主変速装置(43)の現位置は切換えずに上記第1主変速装置(41)の変速パターンのみを現位置からアップ若しくはダウンすることにて変速段が1段アップ若しくはダウンし、一方、変速レバー(18)の把持部に設けた上記変速操作部のモーメンタリスイッチ(36a)、(36b)の操作により、上記第1主変速装置(41)と上記第2主変速装置(43)を連携して組合わせた主変速パターンを現位置からアップ若しくはダウンさせ、前記主変速パターンの全変速位置を表示するインジケータ(37)または(38)には、上記第1主変速装置(41)が低速ギヤ組(46)側に変速されているときは、該主変速パターンの左側部分である1速、3速、5速、7速の何れかが表示され、上記第1主変速装置(41)が高速ギヤ組(45)側に変速されているときは、該主変速パターンの右側部分である2速、4速、6速、8速の何れかが表示されるように構成して成ることを特徴とする作業車両の変速制御装置。
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