JP2005016560A - 走行車両の変速制御装置 - Google Patents

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Yutaka Kajino
楫野  豊
Tomoyuki Ishida
智之 石田
Nobuaki Ikeuchi
伸明 池内
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】オペレーターの手動による増・減速操作が行われた後とでの自動変速制御を制限することで、オペレーターの意図に沿う走行制御ができる走行車両の変速制御装置を提供すること。
【解決手段】エンジン11の回転数を変更可能なアクアセルペダルの操作に連動して主変速装置41,43を自動で増減速するオートドライブ機構により主変速装置41,43が増減速操作が行われた場合に、アクアセルペダルの操作が行われる前の主変速装置41,43の変速段のシフト位置を記憶しておき、その記憶位置に副変速レバー18に設けたスイッチ36を操作することによるマニュアルドライブ機構により変速装置41,43,44の変速段が戻されるまではオートドライブ機構を作動させないようにする。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業用トラクタ等の走行車両の変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業用トラクタをはじめとする車両には、変速装置のギヤ組合せを多くた多段の変速位置を取り得る自動の主変速装置と手動の副変速装置を備えた変速装置が知られており、これらの変速位置をスイッチ操作で選択するマニュアル操作では、所望の変速位置に変速されるのに時間がかかり、且つ、スイッチ操作が煩雑で操作性がよくないので、多段化した変速位置に対してマニュアル操作に連動して主変速装置を自動化し、素早く目標の変速位置にシフトできるようにすると共に、変速操作における車速の急変を防止して安全性を確保した変速制御装置が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−42288号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の変速制御装置において、オペレーターがアクセル操作に連動して主変速装置を自動で減速した場合に、自動増速の条件を満たせば自動的に増速することになる。例えばオートドライブ3速で走行していて路面状況が悪いためマニュアル操作で2速にした場合でも、その後、自動増速条件を満たせば再度3速になってしまう。このような場合には、自動的に増速することがオペレーターの意図に反した走行状態になる可能性がある。すなわちエンジン回転数が少しぐらい高くなってもエンジンブレーキの良く効く2速のままで走行した方が安全である場合が多い。
【0005】
また、逆に、オートドライブ2速で走行していて路面良くなったのでマニュアル操作で3速にした場合でも、その後、自動減速条件を満たせば再度2速になってしまうことがある。このような場合にも、自動的に減速することがオペレーターの意図に反した走行状態になる可能性があり、エンジンブレーキが掛からないスムースな走行をしたい場合がある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、オペレーターの手動による増・減速操作が行われた後での自動変速制御を制限することで、オペレーターの意図に沿う走行制御ができる走行車両の変速制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、以下の解決手段で達成される。
請求項1記載の発明は、エンジン(11)と、該エンジン(11)の回転数を変更可能なアクセル操作手段(95,94)と、エンジン(11)の動力を前後輪(14,13)に伝達する主変速装置(41,43)及び副変速装置(44)からなる変速装置と、前記アクセル操作手段(95,94)の操作に連動して主変速装置(41,43)を自動で増減速するオートドライブ機構と、主変速装置(41,43)の主変速シフト位置を手動により設定するための手動操作手段(36a,36b)と、該手動操作手段(35,36)を操作することにより前記変速装置(41,43)の変速段を設定できるマニュアルドライブ機構を備えた走行車両の変速制御装置であって、前記主変速装置(41,43)の変速シフト位置を検出してその検出した変速シフト位置を記憶する主変速シフト位置検出記憶手段(M)と、前記アクセル操作手段(95,94)による主変速装置(41,43)の増減速がオートドライブ機構により行われていない間に、前記手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により主変速シフト位置の変更の操作があったときは、前記手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により前記記憶されている主変速シフト位置に戻されるまで、前記オートドライブ機構による主変速装置(41,43)の増減速操作を牽制する牽制手段(C)とを備えた走行車両の変速制御装置である。
【0008】
なお、主変速装置(41,43)は実施例に記載の通り、油圧シリンダ(60,61)とクラッチ(47)内のピストンからなる変速用アクチュエータ(47,60,61)により切り替え、副変速装置(44)はロッドやリンクなどの機械的連動機構で切り替えるを行う。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、例えば、オートドライブ機構(副変速装置が「H」である場合にアクセルペダル95の踏み込み又はスロットルレバー94の操作により作動する)で、たとえば「3速」(図6の第19変速段)で走行していて、路面状況が悪いためマニュアル操作で「2速」(図6の第18変速段)にした場合でも、その後、自動増速条件を満たせば自動的に、再度前記「3速」になってしまうことがある、このような場合にエンジン回転が少しぐらい高くなってもエンジンブレーキの良く効く「2速」のままで走行した方が安全である。そこで請求項1記載の発明ではオペレーターにより手動操作手段(副変速レバー18に設けたモーメンタリスイッチ36a,36b)の手動操作で「3速」に戻されるまでは「2速」のままで走行し、オペレーターが前記手動操作手段(スイッチ36a,36b)を操作するマニュアルドライブ機構の操作で「3速」に戻すと、はじめてオートドライブ機構に戻される制御が行われる。こうして、オートドライブ時でもオペレーターの意図に対応した主変速シフト位置での走行が可能となる。
【0010】
請求項2記載の発明は、エンジン(11)と、該エンジン(11)の回転数を変更可能なアクセル操作手段(95,94)と、エンジン(11)の動力を前後輪(14,13)に伝達する主変速装置(41,43)及び副変速装置(44)からなる変速装置と、前記アクセル操作手段(95,94)の操作に連動して主変速装置(41,43)を自動で増減速するオートドライブ機構と、主変速装置(41,43)の主変速シフト位置を手動により設定するための手動操作手段(36a,36b)と、該手動操作手段(36a,36b)を操作することにより前記変速装置(41,43)の変速段を設定できるマニュアルドライブ機構を備えた走行車両の変速制御装置であって、前記主変速装置(41,43)の変速シフト位置を検出してその検出した変速シフト位置を記憶する主変速シフト位置検出記憶手段(M)と、前記アクセル操作手段(95,94)による主変速装置(41,43)の増減速がオートドライブ機構により行われていない間に、前記手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により主変速シフト位置の変更の操作があったときは、オートドライブ機構による主変速装置(41,43)の前記記憶した変速シフト位置への復帰を行い難くする牽制手段(C)を備えた走行車両の変速制御装置である。
【0011】
アクセル操作手段(95,94)による主変速装置(41,43)の増減速がオートドライブ機構により行われていない間に、前記手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により主変速シフト位置の変更の操作があったときは、請求項1記載の発明の牽制手段(C)が、手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により、記憶されている主変速シフト位置に戻されるまで、前記オートドライブ機構による主変速装置(41,43)の増減速操作を完全に行わないのに対して、請求項2記載の発明によれば、手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により、記憶されている主変速シフト位置に戻されるまで、前記オートドライブ機構による主変速装置(41,43)の増減速操作をおこない難くすることである。
【0012】
請求項3記載の発明は、エンジン(11)と、該エンジン(11)の回転数を変更可能なアクセル操作手段(95,94)と、エンジン(11)の動力を前後輪(14,13)に伝達する主変速装置(41,43)と副変速装置(44)からなる変速装置と、前記エンジン(11)から主変速装置(41,43)に至る伝動経路に、この動力伝達状態を入切操作するクラッチ(51)と、前記アクセル操作手段(95,94)の操作に連動して主変速装置(41,43)を自動で増減速するオートドライブ機構と、主変速装置(41,43)の主変速シフト位置を手動により設定するための手動操作手段(36a,36b)と、該手動操作手段(36a,36b)を操作することにより前記主変速装置(41,43)の変速段を設定できるマニュアルドライブ機構とを備えた走行車両の変速制御装置であって、前記クラッチ(51)には、前記オートドライブ機構またはマニュアルドライブ機構による主変速シフト位置の増減速操作に連動させて前記動力伝達状態を切り操作した後に、マニュアルドライブ機構の場合よりもオートドライブ機構の場合の方が緩やかにクラッチ(51)を昇圧させて動力伝達を入りにする制御手段(C)とを備えた走行車両の変速制御装置である。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、オートドライブ機構作動時(自動変速)は副変速装置(44)を「H」にすることによりアクセル操作手段(95,94)の作動に連動するものであり、エンジン回転数が増加又は減少方向に変動中の変速となる。一方、副変速装置(44)を「L」〜「H」の間で主変速装置(41,43)の変速段の選択を手動で操作する手段(増速スイッチ36a、減速スイッチ36b)を作動させると保持された定常的なエンジン回転数での変速となる。このため同じ昇圧制御を行うと、どちらかの場合に変速ショックが大きくなってしまうので、例えば、図10に示すように自動変速時と手動変速時で、それぞれ適切な昇圧カーブに表される油圧により前記変速ショックを解消できる。
【0014】
図10に示すように、自動変速時のシフトアップ時のクラッチ(51)の昇圧カーブは、下記の理由で手動変速時のそれに比べて大きな圧力を加えるようにする。
【0015】
すなわち、シフトチェンジ時にはクラッチ(51)がオフにしているので車速は低下するが、自動変速シフトアップ時は、この間もアクセル操作手段(95,94)が所定の位置に設定されており、エンジン回転数は増加する。したがって低下する車速(変速装置内のギアの回転速度)と増加するエンジン回転数のギャップが大きくなり、このため、前後進クラッチ51への初期圧力が小さいと減速時間が長くなり、オペレーターは変速ショックを大きく感じることになる。これを解消するため、早めに大きい圧力で前後進クラッチ51にトルクを伝達し、車両の減速を小さくすることによりショックを低減することができる。
【0016】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、アクセル操作手段(95,94)が作動されてオートドライブ機構により主変速装置(41,43)が増減速操作が行われた場合に、前記アクセル操作手段(95,94)の操作が行われる前の主変速装置(41,43)の変速段の記憶されている主変速シフト位置に手動操作手段(36a,36b)により戻されるまではオートドライブ機構を作動させないので、オートドライブ時でもオペレーターの意図に対応した主変速シフト位置での走行が可能となり、走行安全性が従来に比較して向上する。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明に比較して、手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により、記憶されている主変速シフト位置に戻されるまで、前記オートドライブ機構による主変速装置(41,43)の増減速操作をおこない難くすることで、走行安全性が従来に比較して向上する。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、前記オートドライブ機構によりクラッチ(51)を入/切する場合と前記定常的なエンジン回転での変速となる主変速シフト位置が戻されるまではマニュアルドライブ機構によるクラッチ(51)を入/切する場合とでクラッチ(51)の昇圧カーブが別々に設定されているので、自動変速時と手動変速時で、それぞれ適切な昇圧カーブに表される油圧により前記変速ショックを解消でき、走行車両の快適操作性が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は車両の一例として農業用トラクタ10の側面図を示し、図2には運転席17近傍の変速装置の操作部の斜視図を示す。
【0020】
車体の前部にエンジン11を搭載し、該エンジン11の回転動力を後述するようにミッションケース12内の各種変速装置により適宜変速した後に、後輪13または前後輪14,13へ伝達するように構成している。車体の後部にはリンク装置15を介してロータリ等の作業機16を牽引する。
【0021】
また、運転席17の近傍には変速操作を行うための変速レバー18や、作業機16の高さを変更するポジションレバー19、エンジンスロットル弁の開度調整をするスロットルレバー94(第一アクセル操作手段)等の各種レバーと、耕深制御スイッチ20や旋回制御スイッチ21等の各種スイッチ類が設けられている。前記運転席17の前方にはハンドルポスト24が設けられ、このハンドルポスト24に車体の操舵手段となるステアリングハンドル25が装着されている。該ステアリングハンドル25を回転操作することにより、操向輪である前輪14が回向して車体が旋回する。
【0022】
さらに、ハンドルポスト24の側面に前後進切換レバー26を突設し、ステアリングハンドル25の前方にメータパネル27を設けると共に、該ステアリングハンドル25の下方にクラッチペダル28(主クラッチ40の入り、切り用)、エンジンスロットル弁の開度調整をするアクセルペダル95(第二アクセル操作手段)や左右ブレーキペダル(図示せず)等のペダル類を設ける。
【0023】
前記変速レバー18は「h」字型のレバーガイド34から上方に突出され、「高速」、「中速」、「低速」の3段の変速シフト位置を有し、該変速レバー18をレバーガイド34に沿って回動操作することにより、後述の副変速装置44がリンク機構を介して「高速」、「中速」、「低速」の何れかに手動で切り換わるように構成されている。また、該変速レバー18の把持部には、前記第1主変速装置41と後述の第2主変速装置43とを連携して組み合わせた主変速シフト位置を、現位置からアップもしくはダウンする一対のモーメンタリスイッチ36a,36bからなる変速操作部36とを備えている。
【0024】
また、前記メータパネル27内にインジケータ38を設け第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して組み合わせた主変速シフト位置の現位置がどこであるかを表示する。また、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して組み合わせた主変速シフト位置の現位置と、副変速装置44の副変速シフト位置の現位置とを同時に表示するようにしてもよい。後述するように、第1主変速装置41は高低2段の変速シフト位置を有し、第2主変速装置43は少なくとも3段以上、本実施形態では4段の変速シフト位置を有する。従って、第2主変速装置43の4段が夫々高低に切換可能となって、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して組み合わせた主変速シフト位置は、少なくとも6段以上、本実施形態では8段の変速シフト位置(第1速〜第8速)を有することになり、さらに副変速装置44は3段の副変速シフト位置を有する。
【0025】
図3は動力伝動系の線図、図4は油圧回路図、図5は変速制御系のブロック図である。前記エンジン11の回転動力は、クラッチハウジング内の主クラッチ40にて断続操作され、順次ミッションケース12内の第1主変速装置41、前後進切換装置42、第2主変速装置43、副変速装置44へと伝達するように構成されている。
【0026】
第1主変速装置41は、「高速」「低速」二つのギヤ組45,46を切換えるための湿式多板形のHi−Loクラッチ47を有する変速装置であり、制御手段であるコントローラ30によりHi−Loクラッチバルブ48を「高速」位置に切り換えれば、前記Hi−Loクラッチ47がHi側に「入」となり、一方のギヤ組45を介して動力が「高速」で伝達される。また、Hi−Loクラッチバルブ48を「低速」位置に切り換えれば、前記Hi−Loクラッチ47がLo側に「入」となり、前記一方のギヤ組45よりも減速比の高い他方のギヤ組46を介して動力が「低速」で伝達される。このように、第1主変速装置41は高低2段の変速位置を有し、該第1主変速装置41で変速された回転動力は前後進切換装置42に伝達される。
【0027】
前後進切換装置42は、「前進」「後進」二つのギヤ組49,50を切り換える湿式多板形の前後進クラッチ51を有する変速装置であり、前述の前後進切換レバー26が前進側に操作されているときは前進操作位置スイッチ52がオンとなり、コントローラ30から前後進バルブ54の前進ソレノイドに信号が送られて、前後進クラッチ51の前進用クラッチが「入」となり、一方のギヤ組49を介して前進方向回転にて動力が第2主変速装置43に伝達される。
【0028】
これに対して、前後進切換レバー26が後進側に操作されているときは後進操作位置スイッチ53がオンとなり、コントローラ30から前後進バルブ54の後進ソレノイドに信号が送られて、前後進クラッチ51の後進用クラッチが「入」となり、カウンタギヤを含む他方のギヤ組50を介して後進方向回転にて動力が第2主変速装置43に伝達される。そして、前後進切換レバー26が中立位置にあるときは前進操作位置スイッチ52及び後進操作位置スイッチ53の双方がオフで前後進クラッチ51が「切」となり、回転動力が遮断されて第2主変速装置43に伝達されない。
【0029】
第2主変速装置43は、四つのギヤ組からなるシンクロメッシュギヤ式変速装置であり、前後進切換装置42から出力された回転動力を、動力上手側から4速ギヤ組56、3速ギヤ組57、2速ギヤ組58、1速ギヤ組59の何れか一つを通じて副変速装置44へ伝達する。4速ギヤ組56と3速ギヤ組57との駆動側ギヤ間にはシンクロメッシュ機構を有するシフタリングを設け、このシフタリングを変速用アクチュエータである第1変速用油圧シリンダ60の伸縮により前後スライドさせるように構成し、これと同様に、2速ギヤ組58と1速ギヤ組59との駆動側ギヤ間にもシンクロメッシュ機構を有するシフタリングを設け、このシフタリングを変速用アクチュエータである第2変速用油圧シリンダ61の伸縮により前後スライドさせるように構成している。
【0030】
コントローラ30から主変速「3−4速」バルブ62の4速ソレノイドに信号が送られると、第1変速用油圧シリンダ60の伸長により、前記4速ギヤ組56を介して動力が伝達されて「4速」となり、主変速「3−4速」バルブ62の3速ソレノイドに信号が送られると、第1変速用油圧シリンダ60の収縮により、前記3速ギヤ組57を介して動力が伝達されて「3速」となる。また、コントローラ30から主変速「1−2速」バルブ63の2速ソレノイドに信号が送られると、第2変速用油圧シリンダ61の伸長により、前記2速ギヤ組58を介して動力が伝達されて「2速」となり、主変速「1−2速」バルブ63の1速ソレノイドに信号が送られると、第2変速用油圧シリンダ61の収縮により、前記1速ギヤ組59を介して動力が伝達されて「1速」となる。このように、前記第2主変速装置43は「1速」から「4速」までの4段の変速位置を有し、該第2主変速装置43で変速された回転動力は副変速装置44へ伝達される。
【0031】
副変速装置44は、前記変速レバー18の手動操作によりリンク機構を介して切り換えるスライディングメッシュギヤ式変速装置となっており、「低速」「中速」のギヤ組65,66と、「高速」(直結)のギヤ組67との3段の変速位置を有している。前記第2主変速装置43で変速された回転動力は、この副変速装置44にて更に変速される。
【0032】
ここで、前記第2主変速装置43には、ギヤ組合せを検出する手段として主変速「1−N−2速」位置センサ68と、主変速「3−N−4速」位置センサ69とが設けられ、副変速装置44にはギヤ組合せを検出する手段として副変速「低速」位置センサ70と、副変速「中速」位置センサ71と、副変速「高速」位置センサ72とが設けられている。
【0033】
これらのセンサ68〜72の検出信号は図5に示すコントローラ30(中央演算装置CとメモリMがある)に送られる。なお、コントローラ30には作業機の高さを検出するリフトアーム角センサ31、前記クラッチペダル28の踏み込み操作を検出するクラッチペダルセンサ73、車体の走行速度を検出する車速センサ74、車体が走行状態か作業状態かを指定または検出する手段としての走行/作業切換スイッチ75、エンジン回転数を検出する回転センサ97、アクセルペダル(図示せず)によるスロットル弁の開度を検出するスロットル位置センサ98、回動基部に車体の操舵状態を検出する手段としてステアリングセンサ100などが設けられている。
【0034】
なお、走行/作業切換スイッチ75の検出手段としては、PTOスイッチ90の入切状態を検出して「入」のとき作業状態、「切」のとき非作業状態とする方法、リフトアームの昇降位置を検出して下降時に作業状態、上昇時に非作業状態とする方法がある。
【0035】
また、図4の油圧回路図に示すように作業機16を昇降させるリフトシリンダ76、ステアリングハンドル25の回転操作により作動するパワーステアリング装置77、前輪14へ伝達する動力を「等速」もしくは「増速」に切り換える四駆切換クラッチ78、左右の後輪13L,13Rを独立して制動する左右のブレーキシリンダ79L,79R、リフトアーム上昇用制御弁のソレノイド91、リフトアーム下降用制御弁のソレノイド92(図5)が設けられている。
【0036】
そして、前記副変速装置44で変速された回転動力は、リヤデファレンシャル装置81(図3)を経てリヤアクスルの減速ギヤ82にて減速され、後輪13が駆動される。また、前記副変速装置44で変速された回転動力は四駆切換クラッチ78にも伝達され、該四駆切換クラッチ78にて「等速」もしくは「増速」に切り換えられた後、フロントデファレンシャル装置84を経てフロントアクスルの減速ギヤ85にて減速され、前輪14が駆動される。さらに、エンジン11の回転動力は主クラッチ40の前段にてPTO系に分岐され、PTOクラッチ86にて断接されて順次PTO逆転装置87、PTO変速装置88を経て、車体後部に突設されたPTO取出し軸89に伝達される。
【0037】
こうして、図6に示すように、第1主変速装置41と第2主変速装置43とを連携して8段の主変速シフト位置が得られ、更に副変速装置44の副変速シフト位置3段を組み合わせて、24段の変速シフト位置を得ることができる。そして、例えば主変速シフト位置が「1段目」のときに変速操作部36の増速スイッチ36aを押圧操作すれば主変速シフト位置が「2段目」にアップし、主変速シフト位置が「2段目」のときに該増速スイッチ36aを押圧操作すれば主変速シフト位置が「3段目」にアップする。また主変速シフト位置が「6段目」のときに変速操作部36の減速スイッチ36bを押圧操作すれば主変速シフト位置が「5段目」にダウンし、主変速シフト位置が「5段目」のときに該減速スイッチ36bを押圧操作すれば主変速シフト位置が「4段目」にダウンする。すなわち、増減速スイッチ36a又は36bの押圧操作で1段ずつ順に主変速シフト位置をアップ・ダウンさせることができる。
【0038】
本実施例の変速制御装置は、以上述べた変速操作部36の一対のモーメンタリスイッチ36a,36bをオン・オフすることによりマニュアル操作で変速装置のアップもしくはダウン指令がなされる手動(マニュアル)ドライブ機構と、図示しない副変速装置44が「H」にある場合に、アクセル操作(アクセルペダル95の踏み込みと踏み込みの解放又はスロットルレバー94の操作など)に連動して変速装置が適切な走行速度に自動的にコントローラ30で設定されるオートドライブ機構が設けられている。
【0039】
なお、副変速装置44が「H」にある場合に、アクセルペダル95の踏み込みと踏み込みの解放でエンジン回転数が変化して、該エンジン回転数に応じた変速段が自動的に「H」の「1」〜「4」速までの範囲内の変速段が設定される。同様に、スロットルレバー94の操作では該レバー94の操作位置に応じた変速段が設定される。
【0040】
本実施例の変速制御装置の特徴は、前記アクセル操作に連動して主変速装置41,43を自動で増減速する上記オートドライブ機構の作動中に、手動操作(マニュアルドライブ機構)により増減速操作が行われた場合に、マニュアル操作が行われる前の主変速装置41,43のシフト位置(以下「主変速シフト位置」という)を記憶しておいて、その記憶位置にモーメンタリスイッチ36a,36bをオン・オフするマニュアル操作(増減速)により戻されるまでは自動変速(増減速)を行わない構成を採用していることである。
【0041】
従来は、例えば前記モーメンタリスイッチ36a,36bの作動による手動(マニュアル)ドライブ機構により減速しても、副変速装置44が路上走行を想定した変速位置、すなわち「H」にあってオートドライブ機構が自動増速の条件を満たせば自動的に増速する機構であった。例えばオートドライブ機構で、副変速位置が「H」速段での「3速」(図6の第19変速段)で走行していて、路面状況が悪いためマニュアル操作で「2速」(図6の第18変速段)にした場合でも、その後、自動増速条件を満たせば自動的に、再度前記「3速」になってしまう。このような場合はエンジン回転が少しぐらい高くなってもエンジンブレーキの良く効く「2速」のままで走行した方が安全である。そこで本実施例ではオペレーターのマニュアル操作で「3速」に戻されるまでは「2速」のままで走行し、オペレーターがマニュアル操作で「3速」に戻すと、はじめてオートドライブ機構による制御が行われる。
こうして、オートドライブ時でもオペレーターの意図に対応した主変速シフト位置での走行が可能となり、走行安全性が従来に比較して向上する。
【0042】
上記変速制御のフローチャートを図7及び図8に示す。
また、マニュアル操作により減速操作が行われた場合は、自動シフトアップするエンジン回転の条件を高い方に変更する構成にして、容易に自動シフトアップができないようにしておく構成でもよい。
【0043】
例えば、副変速装置44の「H」の「3速」(第19変速段)から「4速」(第20変速段)への自動シフトアップするエンジン回転数を1800rpmに設定していた場合、例えば、前記「4速」で走行していて、悪路等によりマニュアル操作で「3速」に変更した場合、従来のオートドライブ機構では、その後1800rpmを超えれば「4速」に自動シフトアップしてしまう。この場合にオペレーターとしては「3速」で2000rpm程度で走行したいのに「4速」になってしまうために意図にそぐわない走行状態で車両を走行させることになる。また、エンジン回転数の一時的な増加で変速段がシフトアップすることで変速ショックが起きたりエンストを起こすなどの不具合がある。
【0044】
そこで、上記のような場合に、本実施例では、例えばマニュアル操作後の自動シフトアップするエンジン回転数を、例えば2400rpmに高くしておけば、「4速」になってしまうことはなくなるし、また悪路等から抜け出し、増速したくて、例えばアクセルペダル95を踏み込んだ場合はエンジン回転数が2400rpmを超えて自動シフトアップするため、オペレーターの意図に沿ったシフト変更が可能となる。
【0045】
また、マニュアル操作により増速操作が行われた場合は自動シフトダウンするエンジン回転数の条件を低めに変更する構成にして、容易に自動シフトダウンしないようにしてもよい。
【0046】
例えば、前記「4速」から「3速」への自動シフトダウンするエンジン回転数を1300rpmに設定していた場合、例えば、前記「3速」で走行していて、エンジン回転数が1500rpm程度の時にマニュアル操作でシフトアップした場合に「4速」になると、従来のオートドライブ機構では、その後エンジン回転数が1300rpm以下になると直ちに「3速」にシフトダウンしてしまい違和感がある。
【0047】
そこで、本実施例では、このような場合には、例えば「4速」から「3速」にシフトダウンするエンジン回数を1000rpmに変更すれば、即座にシフトダウンすることがなくなり、自動変速のシフトダウンの違和感がなくなる。
【0048】
上記マニュアル操作により増減速操作が行われた場合は自動シフトダウン、シフトアップのエンジン回転数の調整は車両が走行停止状態になってリセットすると、新たに車両を操縦するオペレーターが予期せぬ変速ショックを受けることがなくなる。
【0049】
前記車両が走行を停止する状態とは、例えば▲1▼主クラッチ40を「切り」とする、▲2▼車速を1km/時間以下とする、▲3▼副変速装置44を「ニュートラル」とする又は▲4▼前後進切換レバー26を「ニュートラル」にすることで行うなど適宜決めることができる。
【0050】
上記アクセル操作に連動して主変速を自動で増減速するオートドライブ機構が故障した場合には、本実施例では以下に説明する非常時シフト機構を設けているが、本実施例は非常時シフト機構の作動中には、上記オートドライブ機構による自動変速を禁止する構成になっている。
【0051】
上記非常時シフト機構は、例えば主変速位置センサ(シフト位置センサ68,69)が、別途設けた自己診断機能により故障していることが判明した場合に各シフト位置への図示しない切替弁作動用のソレノイドバルブ(図示せず)への通電時間に応じて切替弁を作動させる機構である。
【0052】
この非常時シフト機構が作動しているときには、主変速位置センサが故障している状態であるため、変速時のショックが大きくなる。このとき、マニュアル操作による変速であれば、ある程度オペレーターの意識の準備ができた上でのショックであり問題ないが、自動変速による変速が行われた場合にはオペレーターは変速したという意識がない状態でのショックであり、快適走行性を損なう。
【0053】
そこで、上記したように非常時シフト機構が作動しているときには、オートドライブ機構による自動変速を禁止してマニュアルシフトによる変速のみを作動させる構成にして、意識しない状態での変速ショックをオペレーターに与えることを防ぐことができる。
【0054】
また、ハンドル切れ角をステアリングセンサ100で検出し、その操舵範囲を図9に示すように直進領域、A領域、B領域の3領域に分割し、各領域に応じてオートドライブによる自動変速の牽制条件を以下のようにそれぞれ特有の範囲に設定する構成にしても良い。
直進領域:牽制無し
A領域 :ハンドル25の変化速度が一定以上で牽制
B領域 :完全牽制(変速禁止)
【0055】
車両の旋回時は車両状態が不安定であり、オートドライブ機構により自動で変速すると危険を伴うので、一定以上の切れ角で自動変速を禁止するものがある。しかし、ハンドル25が一定の切れ角以上である場合に、その後のハンドル25の操作によってはロック位置(ハンドル25の最大切れ角位置(例えば180度)までハンドル25が切られる場合と緩やかな旋回時にハンドル25を一定切れ角で保持する場合とがあり、このような場合に必ずしも牽制を行うのが良いとはいえない。
【0056】
そこで、直進領域とB領域(旋回径がかなり小さい)との間にハンドル25の変化速度により牽制を行うかどうかを判断するA領域(例えば±45度)を設けることで、前記A領域内では、次のように条件でオートドライブによる自動変速の牽制条件を行うか行わないかを決める。
緩やかな旋回のとき: ハンドル変化速度<一定値
小回り旋回に向かっているとき: ハンドル変化速度≧一定値
【0057】
機械の構成、操舵手段の形態によりハンドル切れ角及びハンドル変化速度は相違するが、例えば前記A領域のは±45度、ハンドル変化速度は50度 /秒、ハンドルロック位置は180度である。
【0058】
従って上記の場合には、50度/秒のハンドル操舵の変化速度を設定すると、ロック位置であるハンドル切れ角180度になるまでのハンドル操舵の変化速度が50度/秒未満であるとオートドライブによる自動変速の牽制条件を行わないが、ハンドル操舵の変化速度が50度/秒以上になるとオートドライブによる自動変速の牽制条件を行う。
【0059】
上記オートドライブ機能を有し、前後進クラッチ51を電子制御により作動する場合に、オートドライブ機能が作動時(自動変速時)には、前後進クラッチ51の昇圧カーブをマニュアル操作(手動ドライブ機構による手動変速時)による変速時の前後進クラッチ51の昇圧カーブ(前後進バルブ54の作動により得られる)とは別に設ける。
【0060】
例えば、図10に示すように副変速が「高」で「1速」(第17変速段)から「2速」(第18変速段)へのシフトアップ時に、オートドライブ変速時とマニュアルドライブ変速時では前後進クラッチ51は互いに異なる昇圧カーブを以下のような理由で用いることが望ましい。図10ではオートドライブ機能が作動時(自動変速時)の前後進クラッチ51の昇圧カーブ(P2)を一点鎖線で示し、マニュアルドライブ機能が作動時(手動変速時)の前後進クラッチ51の昇圧カーブ(P1)を実線で示す(P2>P1)。
【0061】
オートドライブ機構作動時(自動変速)は副変速装置44を「H」にすることによりアクセルペダル95又はスロットルレバー94の作動に連動するものであり、エンジン回転数が増加又は減少方向に変動中の変速となる。一方、副変速装置44が「H」になっていない場合に前後進クラッチ51の作動用の手動操作手段(増速スイッチ36a、減速スイッチ36b)を手動で作動させると、保持された定常的なエンジン回転での変速となる。このため同じ昇圧制御を行うと、どちらかの場合に変速ショックが大きくなってしまうので、図10に示すようにオートドライブ変速時とマニュアルドライブ変速時で、それぞれ適切な昇圧カーブに表される油圧により前記変速ショックを解消できる。
【0062】
図10に示すように、オートドライブ変速時のシフトアップ時の前後進クラッチ51の昇圧カーブは、下記の理由でマニュアルドライブ変速時のそれに比べて大きな圧力を加えるようにする。
【0063】
すなわち、シフトチェンジ時には前後進クラッチ51をオフにしているので車速は低下するが、自動変速シフトアップ時は、この間もアクセルペダル95を踏んでおり又はスロットルレバー94が操作されており、エンジン回転数は増加する。したがって低下する車速と増加するエンジン回転数のギャップが大きくなり、このため、前後進クラッチ51への初期圧力が小さいと減速時間が長くなり、オペレーターは変速ショックを大きく感じることになる。これを解消するため、早めに大きい圧力で前後進クラッチ51にトルクを伝達し、車両の減速を小さくすることによりショックを低減することができる。
【0064】
また、図11に示すようにオートドライブ変速シフトアップ時の前後進クラッチ51の昇圧カーブは、クラッチオフから再び元の圧力(P)にするまでの時間(T)をマニュアルドライブ変速時のそれに比べて長くとる。
【0065】
図11ではマニュアルドライブ変速時のクラッチオフの圧力(P1)とオートドライブ変速時のクラッチオフの圧力(P2)の間に(P2>P1)という関係を持たせ、また手動変速時のクラッチオフから元のクラッチ作動圧になるまでの時間(T1)と自動変速時のクラッチオフから元のクラッチ作動圧になるまでの時間(T2)との間に(T2>T1)という関係を持たせておく。
【0066】
このように前後進クラッチ51が解放状態から作動状態になるまでの時間を手動変速時より自動変速時の方を長くすることにより、なめらかなクラッチワークを実現して変速ショックを低減することができる。すなわち、車速(ギヤの回転による)とエンジン回転の大きなギャップをゆっくりしたクラッチワークで合わせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のトラクタの側面図である。
【図2】図1のトラクタの変速レバーを示す斜視図である。
【図3】図1のトラクタの動力伝動系の線図である。
【図4】図1のトラクタの油圧回路図である。
【図5】図1のトラクタの変速制御系のブロック図である。
【図6】図1のトラクタの変速装置の変速シフト位置を示す図である。
【図7】図1のトラクタの変速制御フローチャートを示す図である。
【図8】図1のトラクタの変速制御フローチャートを示す図である。
【図9】図1のトラクタのハンドル切れ角とオートドライブの牽制範囲を示す図である。
【図10】図1のトラクタのオートドライブ変速時とマニュアルドライブ変速時の前後進クラッチの昇圧カーブ示す図である。
【図11】図1のトラクタのオートドライブ変速時とマニュアルドライブ変速時の前後進クラッチの昇圧カーブ示す図である。
【符号の説明】
10 農業用トラクタ 11 エンジン
12 ミッションケース 13 後輪
14 前輪 15 リンク装置
16 作業機 17 運転席
18 変速レバー 19 ポジションレバー
20 耕深制御スイッチ 21 旋回制御スイッチ
24 ハンドルポスト 25 ステアリングハンドル
26 前後進切換レバー 27 メータパネル
28 クラッチペダル 30 コントローラ
31 リフトアーム角センサ 34 レバーガイド
36 変速操作部 36a 増速スイッチ
36b 減速スイッチ 38 インジケータ
40 主クラッチ 41 第1主変速装置
42 前後進切換装置 43 第2主変速装置
44 副変速装置 45 「高速」ギヤ組
46 「低速」ギヤ組 47 Hi−Loクラッチ
48 Hi−Loクラッチバルブ 49 「前進」ギヤ組
50 「後進」ギヤ組 51 前後進クラッチ
52 前進操作位置スイッチ 53 後進操作位置スイッチ
54 前後進バルブ 56 4速ギヤ組
57 3速ギヤ組 58 2速ギヤ組
59 1速ギヤ組 60 第1変速用油圧シリンダ
61 第2変速用油圧シリンダ 62 主変速「3−4速」バルブ
63 主変速「1−2速」バルブ 65 「低速」ギヤ組
66 「中速」ギヤ組 67 「高速」(直結)ギヤ組
68 主変速「1−N−2速」位置センサ
69 主変速「3−N−4速」位置センサ
70 副変速「低速」位置センサ 71 副変速「中速」位置センサ
72 副変速「高速」位置センサ 73 クラッチペダルセンサ
74 車速センサ 75 走行/作業切換スイッチ
76 リフトシリンダ 77 パワーステアリング装置
78 四駆切換クラッチ 79 ブレーキシリンダ
81 リヤデファレンシャル装置 82 リアアクスル減速ギヤ
84 フロントデファレンシャル装置 85 フロントアクスル減速ギヤ
86 PTOクラッチ 87 PTO逆転装置
88 PTO変速装置 89 PTO取出し軸
90 PTOスイッチ
91 リフトアーム上昇用制御弁のソレノイド
92 リフトアーム下降用制御弁のソレノイド
94 スロットルレバー 95 アクセルペダル
97 回転センサ 98 スロットル位置センサ
100 ステアリングセンサ
C 中央演算装置 M メモリ
P 圧力 T 時間

Claims (3)

  1. エンジン(11)と、
    該エンジン(11)の回転数を変更可能なアクセル操作手段(95,94)と、
    エンジン(11)の動力を前後輪(14,13)に伝達する主変速装置(41,43)及び副変速装置(44)からなる変速装置と、
    前記アクセル操作手段(95,94)の操作に連動して主変速装置(41,43)を自動で増減速するオートドライブ機構と、
    主変速装置(41,43)の主変速シフト位置を手動により設定するための手動操作手段(36a,36b)と、
    該手動操作手段(35,36)を操作することにより前記変速装置(41,43)の変速段を設定できるマニュアルドライブ機構を備えた走行車両の変速制御装置であって、
    前記主変速装置(41,43)の変速シフト位置を検出してその検出した変速シフト位置を記憶する主変速シフト位置検出記憶手段(M)と、
    前記アクセル操作手段(95,94)による主変速装置(41,43)の増減速がオートドライブ機構により行われていない間に、前記手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により主変速シフト位置の変更の操作があったときは、前記手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により前記記憶されている主変速シフト位置に戻されるまで、前記オートドライブ機構による主変速装置(41,43)の増減速操作を牽制する牽制手段(C)
    を備えたことを特徴とする走行車両の変速制御装置。
  2. エンジン(11)と、
    該エンジン(11)の回転数を変更可能なアクセル操作手段(95,94)と、
    エンジン(11)の動力を前後輪(14,13)に伝達する主変速装置(41,43)及び副変速装置(44)からなる変速装置と、
    前記アクセル操作手段(95,94)の操作に連動して主変速装置(41,43)を自動で増減速するオートドライブ機構と、
    主変速装置(41,43)の主変速シフト位置を手動により設定するための手動操作手段(36a,36b)と、
    該手動操作手段(36a,36b)を操作することにより前記変速装置(41,43)の変速段を設定できるマニュアルドライブ機構を備えた走行車両の変速制御装置であって、
    前記主変速装置(41,43)の変速シフト位置を検出してその検出した変速シフト位置を記憶する主変速シフト位置検出記憶手段(M)と、
    前記アクセル操作手段(95,94)による主変速装置(41,43)の増減速がオートドライブ機構により行われていない間に、前記手動操作手段(36a,36b)によるマニュアルドライブ機構により主変速シフト位置の変更の操作があったときは、オートドライブ機構による主変速装置(41,43)の前記記憶した変速シフト位置への復帰を行い難くする牽制手段(C)
    を備えたことをを備えたことを特徴とする走行車両の変速制御装置。
  3. エンジン(11)と、
    該エンジン(11)の回転数を変更可能なアクセル操作手段(95,94)と、
    エンジン(11)の動力を前後輪(14,13)に伝達する主変速装置(41,43)と副変速装置(44)からなる変速装置と、
    前記エンジン(11)から主変速装置(41,43)に至る伝動経路に、この動力伝達状態を入切操作するクラッチ(51)と、
    前記アクセル操作手段(95,94)の操作に連動して主変速装置(41,43)を自動で増減速するオートドライブ機構と、
    主変速装置(41,43)の主変速シフト位置を手動により設定するための手動操作手段(36a,36b)と、
    該手動操作手段(36a,36b)を操作することにより前記主変速装置(41,43)の変速段を設定できるマニュアルドライブ機構と
    を備えた走行車両の変速制御装置であって、
    前記クラッチ(51)には、前記オートドライブ機構またはマニュアルドライブ機構による主変速シフト位置の増減速操作に連動させて前記動力伝達状態を切り操作した後に、マニュアルドライブ機構の場合よりもオートドライブ機構の場合の方が緩やかにクラッチ(51)を昇圧させて動力伝達を入りにする制御手段(C)と
    を備えたことを特徴とする走行車両の変速制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017002966A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 井関農機株式会社 作業車両
JP2021041744A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 株式会社クボタ 作業車両

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