JP2002264678A - 作業車両の変速制御装置 - Google Patents

作業車両の変速制御装置

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JP2002264678A
JP2002264678A JP2001065356A JP2001065356A JP2002264678A JP 2002264678 A JP2002264678 A JP 2002264678A JP 2001065356 A JP2001065356 A JP 2001065356A JP 2001065356 A JP2001065356 A JP 2001065356A JP 2002264678 A JP2002264678 A JP 2002264678A
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Hiroyoshi Ono
弘喜 小野
Tomoyuki Ishida
智之 石田
Yutaka Kajino
楫野  豊
Yukihiro Niihori
幸弘 新堀
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速レバーのグリップ部に設けたスイッチ式
変速操作部のアップダウン操作により、油圧クラッチ式
の第1変速装置とシンクロメッシュ式の第2変速装置と
を連携して切り換える場合に、多段化した変速位置を違
和感なく且つ確実に変速操作できるとともに、必要に応
じて変速時間を短縮して作業効率の向上を図る。 【解決手段】 変速レバー18のグリップ部33に設け
たアップスイッチ34及びダウンスイッチ35とは別
に、変速レバー18の近傍位置に高低切り換えスイッチ
36を設ける。該高低切り換えスイッチ36の押し操作
があったときは、主変速装置の変速位置はそのままで、
Hi−Lo変速装置を「高速」位置または「低速」位置
に切り換える。従って、アクチュエータの駆動によるシ
ンクロメッシュ機構の同期を行わずに、油圧クラッチの
みが駆動されるため、極めて迅速に変速操作が行える。
また、Hi−Lo変速装置を減速側に操作可能な状態の
ときには、高低切り換えスイッチ36のHi−Loラン
プ83を点灯させてオペレータに告知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は作業車両の変速制御
装置に関するものであり、特に、変速レバーのグリップ
部に変速位置をアップ若しくはダウン指令する一対のス
イッチ式操作部を備えた作業車両の変速制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
農業用トラクタをはじめとする此種作業車両には、特開
平6−107023号公報に示されるように、アクチュ
エータの駆動によりシンクロメッシュ機構を介して変速
可能な変速装置と、変速レバーの手動操作により変速可
能な変速装置とを備え、前記変速レバーのグリップ部に
は変速位置をアップ若しくはダウン指令する一対のスイ
ッチ式変速操作部を設け、このスイッチ式変速操作部の
スイッチ信号に応じて前記アクチュエータを駆動させ、
前者の変速装置を切り換え可能に形成したものが知られ
ている。
【0003】従って、前記双方の変速装置の各ギヤ組を
組み合わせて変速位置を多段化することができ、例え
ば、油圧クラッチの駆動による第1変速装置が「高速」
「低速」の2段の変速位置を備え、油圧シリンダの駆動
によりシンクロメッシュを介して変速する第2変速装置
が「1速」乃至「4速」の4段の変速位置を有し、変速
レバーの手動操作による第3変速装置が「低速」「中
速」「高速」の3段の変速位置を備えている場合は、第
1、第2、第3変速装置の各変速段の組み合わせによっ
て合計24段の変速段を構成することができる。いま、
仮に変速レバーの手動操作にて第3変速装置の変速位置
を「低速」に設定したときは、第1変速装置及び第2変
速装置を連携して得られる変速段を「1段」乃至「8
段」の8段階に切り換え可能であり、比較的低速域の範
囲内で前記スイッチ式変速操作部のアップダウン操作に
より、変速位置を極めて簡単に変更することができる。
【0004】ここで、油圧クラッチを有した第1変速装
置と、シンクロメッシュ機構を有した第2変速装置とを
組み合わせた変速制御装置では、第2変速装置はシフタ
の移動時間の中にシンクロメッシュ機構の同期時間が入
るので第1変速装置よりも変速に時間がかかる。従っ
て、前記スイッチ式変速操作部の操作により変速位置を
アップダウンする際に、第1変速装置が切り換わるとき
と第2変速装置が切り換わるときとでは、変速時間が異
なってスイッチ操作に違和感が生じる。
【0005】この不具合を解消するために、スイッチ式
変速操作部のアップダウンによる通常の増減速では、常
にシンクロメッシュ機構を駆動させて、第1変速装置と
第2変速装置の変速時間の差をなくしている。従って、
スイッチ式変速操作部のアップダウンによる増減速に時
間がかかり、油圧クラッチの作動で切り換わる第1変速
装置のみを変速する場合であっても、シンクロメッシュ
機構の同期時間が入って変速時間が長くなっている。ま
た、前記スイッチ式変速操作部により、多段化した変速
段から広範囲に亙る車速を得ることができるが、作業時
の振動等で誤操作が生じた場合はスイッチ変速操作が過
剰に行われ、車速を大きく変えてしまうことがあった。
【0006】一方、例えば車速を低速域から中速域へ変
更する場合に、変速レバーによって第3変速装置を「中
速」へ変速操作した場合は、車速差が最小となるよう
に、油圧クラッチ及びアクチュエータを駆動させて、中
速域内に於いて第1変速装置及び第2変速装置を連携し
て得られる変速位置の最低段(「9段」)に自動変速さ
せる制御が行われている。同様に、例えば変速レバーに
よって第3変速装置を「高速」から「中速」へ変速操作
した場合には、中速域内に於いて第1変速装置及び第2
変速装置を連携して得られる変速位置の最高段(「16
段」)に自動変速させて、車速差が最小となるように自
動制御している。
【0007】しかし、オペレータによっては第3変速装
置を変速操作した場合であっても、第1変速装置及び第
2変速装置を連携して得られる変速位置を変更したくな
い場合もある。然るときは、オペレータがスイッチ式変
速操作部のアップダウン操作によって、第1変速装置及
び第2変速装置を連携して得られる変速位置を再び元の
変速位置に変更するが、第1変速装置及び第2変速装置
を連携して得られる変速段が8段階あり、且つ、前述し
たように、常にシンクロメッシュ機構を作動させて、第
1変速装置と第2変速装置の変速時間の差をなくしてい
るので、変速操作に時間がかかるとともに操作が極めて
面倒であった。
【0008】そこで、変速レバーのグリップ部に設けた
スイッチ式変速操作部のアップダウン操作により、油圧
クラッチ式の第1変速装置とシンクロメッシュ式の第2
変速装置とを連携して切り換える場合に、多段化した変
速位置を違和感なく且つ確実に変速操作できるととも
に、必要に応じて変速時間を短縮して作業効率の向上を
図るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであ
り、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、アクチュエータ4
7,60,61の駆動により変速可能な第1変速装置4
1及び第2変速装置43と、第1の変速操作具となる変
速レバー18の手動操作により変速可能な第3変速装置
44とを備え、第1、第2、第3変速装置41,43,
44の各変速段の組み合わせにより一連の変速段を構成
するとともに、前記変速レバー18のグリップ部33に
は変速位置をアップ若しくはダウン指令する第2の変速
操作具となる一対のスイッチ式変速操作部34,35を
設け、このスイッチ式変速操作部34,35のスイッチ
信号に応じて前記アクチュエータ47,60,61を駆
動させ、第1及び第2変速装置41,43を連携して切
り換え可能に形成した作業車両の変速制御装置に於い
て、前記変速レバー18の近傍位置に前記第1変速装置
41だけを切り換える第3の変速操作具36を設けた作
業車両の変速制御装置、及び、上記第1変速装置41は
油圧クラッチ47の駆動にて変速するとともに、第2変
速装置43は油圧シリンダ60,61の駆動によりシン
クロメッシュ機構を介して変速し、第3の変速操作具3
6はプッシュ式の高低切り換えスイッチ36で構成さ
れ、該高低切り換えスイッチ36の押し操作があったと
きは、前記油圧クラッチ47の駆動にて第1変速装置4
1だけを切り換える制御部30を備えた作業車両の変速
制御装置、及び、上記第1変速装置41は高低2段の変
速位置を備え、且つ、高低切り換えスイッチ36はラン
プ一体型の一つの照光スイッチにて構成され、上記第1
変速装置41を減速側へ切り換え操作できる状態のとき
に該高低切り換えスイッチ36が点灯するようにした作
業車両の変速制御装置、及び、上記変速レバー18によ
って第3変速装置44の変速操作があった場合は、車速
差が最小となるように前記第1及び第2変速装置41,
43を自動変速するように構成し、更に、上記変速レバ
ー18のグリップ部33に自動制御入り切りスイッチ3
7を設け、該自動制御入り切りスイッチ37の押し操作
に伴って前記変速レバー18の手動操作を行ったとき
は、前記第1及び第2変速装置41,43の自動変速を
牽制する制御部30を備えた作業車両の変速制御装置、
及び、上記変速レバー18のグリップ部33に設けたス
イッチ式変速操作部34,35をアップ若しくはダウン
方向に所定時間連続して押し操作したときは、上記第1
及び第2変速装置41,43を連携して得られる変速段
を前記アップ若しくはダウン方向に先ず1段階変速し、
該変速段が最終段に至らない場合は続いて2段階変速
し、更に、該変速段が最終段に至らない場合は最終段に
変速するようにした作業車両の変速制御装置を提供する
ものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従って詳述する。図1及び図2は作業車両の一例と
して農業用トラクタ10を示し、車体の前部にエンジン
11を搭載し、該エンジン11の回転動力を後述するよ
うにミッションケース12内の各種変速装置により適宜
変速した後に、後輪13,13の二輪または後輪13,
13と前輪14,14の四輪へ伝達するように構成して
ある。車体の後部にはリンク機構15を介してロータリ
等の作業機16を牽引する。
【0011】一方、運転席17の右側には、変速装置の
変速位置を切り換えるための第1の変速操作具となる変
速レバー18や、作業機16の高さを変更するポジショ
ンレバー19、追加機器操作用のサブコンレバー20,
20…等、各種操作レバーが配置されている。このよう
に、オペレータが頻繁に使用する各種操作レバーを運転
席17の右側に集中して配置することにより、オペレー
タの注意を右側部分に限定することができ、操作性の向
上を図ることができる。また、該運転席17の前方には
ハンドルポスト24が設けられ、このハンドルポスト2
4にステアリングハンドル25が装着されている。該ス
テアリングハンドル25を回転操作することにより、操
向輪である前輪14が回向して車体が旋回する。
【0012】前記ハンドルポスト24の側面には前後進
切り換えレバー26を突設し、該前後進切り換えレバー
26の操作により後述の前後進クラッチ51が切り換わ
って、車体の前進走行または後進走行を選択する。更
に、ステアリングハンドル25の前方にメータパネル2
7を設けるとともに、該ステアリングハンドル25の下
方にクラッチペダル28や左右ブレーキペダル29等の
ペダル類を設ける。尚、符号30は制御部であるコント
ローラ、31は作業機の高さを検出するリフトアーム角
センサである。
【0013】図2及び図3に示すように、前記変速レバ
ー18は逆h型のレバーガイド32から上方に突出さ
れ、車体の内側前方に「低速」位置、車体の外側前方に
「中速」位置、車体の外側後方に「高速」位置との3段
の変速パターンを有し、該変速レバー18をレバーガイ
ド32に沿って回動操作することにより、後述の第3変
速装置である副変速装置44が、リンク機構を介して
「低速」「中速」「高速」の何れかに手動で切り換えら
れるように構成されている。このように、前記変速レバ
ー18のシフトパターンを車体の内側後方にはシフトさ
れないように構成し、使用頻度の低い「低速」位置のみ
を車体の内側前方に配置したので、前述したように、運
転席17の右側部分に各種操作レバーを集中させて配置
した場合であっても、前記変速レバー18が運転席17
に接近し過ぎて誤操作する虞がなく、且つ、各種操作レ
バーが極端に接近して操作性が悪化することもない。
【0014】そして、該変速レバー18のグリップ部3
3の側面部には、変速位置をアップ若しくはダウン指令
する第2の変速操作具となる一対のスイッチ式変速操作
部であるアップスイッチ34とダウンスイッチ35が設
けられ、後述の第1変速装置であるHi−Lo変速装置
41と第2変速装置である主変速装置43とを連携して
組み合わせた変速パターンを現位置からアップ若しくは
ダウンする。また、前記レバーガイド32の近傍位置に
は、Hi−Lo変速装置41を「高速」位置または「低
速」位置にアップ若しくはダウン指令する第3の変速操
作具となるプッシュ式の高低切り換えスイッチ36が設
けられている。更に、前記変速レバー18のグリップ部
33の上面部には、後述するように、変速レバーによる
手動変速操作時に車速差が最小となる自動変速制御を入
り切りするために、プッシュ式の自動制御入り切りスイ
ッチ37が設けられている。
【0015】図4乃至図9に示すように、前記エンジン
11の回転動力は、クラッチハウジング内の主クラッチ
40にて断続操作され、順次ミッションケース12内の
Hi−Lo変速装置41、前後進切り換え装置42、主
変速装置43、副変速装置44へと伝達するように構成
されている。
【0016】第1変速装置であるHi−Lo変速装置4
1は、「高速」「低速」二つのギヤ組45,46を切り
換えるためのアクチュエータとして油圧多板式のHi−
Loクラッチ47を有する変速装置であり、前記コント
ローラ30によりHi−Loクラッチバルブ48を「高
速」位置に切り換えれば、前記Hi−Loクラッチ47
がHi側に「入」となり、一方のギヤ組45を介して動
力が「高速」で伝達される。また、Hi−Loクラッチ
バルブ48を「低速」位置に切り換えれば、前記Hi−
Loクラッチ47がLo側に「入」となり、前記一方の
ギヤ組45よりも減速比の高い他方のギヤ組46を介し
て動力が「低速」で伝達される。このように、Hi−L
o変速装置41は高低2段の変速位置を有し、該Hi−
Lo変速装置41で変速された回転動力は前後進切り換
え装置42に伝達される。
【0017】前後進切り換え装置42は、「前進」「後
進」二つのギヤ組49,50を切り換えるためのアクチ
ュエータとして湿式多板形の前後進クラッチ51を有す
る変速装置であり、前述の前後進切り換えレバー26が
前進側に操作されているか、或いは、後進側に操作され
ているかを前後進位置センサ52により検出する。そし
て、この検出結果により、コントローラ30から前後進
バルブ54の前進ソレノイドまたは後進ソレノイドに信
号が送られて、前後進クラッチ51が「前進」または
「後進」に「入」となり、前記ギヤ組49,50の何れ
か一方を介して動力が主変速装置43に伝達される。ま
た、前後進切り換えレバー26が中立位置にあるときは
前後進クラッチ51が「切」となり、回転動力が遮断さ
れて主変速装置43に伝達されない。
【0018】第2変速装置である主変速装置43は、四
つのギヤ組からなるシンクロメッシュギヤ式変速装置で
あり、前後進切り換え装置42から出力された回転動力
を、動力上手側から4速ギヤ組56、3速ギヤ組57、
2速ギヤ組58、1速ギヤ組59の何れか一つを通じて
副変速装置44へ伝達する。4速ギヤ組56と3速ギヤ
組57との駆動側ギヤ間にはシンクロメッシュ機構を有
するシフタリングを設け、このシフタリングを主変速用
アクチュエータである主変速用第1油圧シリンダ60の
伸縮により前後スライドさせるように構成し、これと同
様に、2速ギヤ組58と1速ギヤ組59との駆動側ギヤ
間にもシンクロメッシュ機構を有するシフタリングを設
け、このシフタリングを主変速用アクチュエータである
主変速用第2油圧シリンダ61の伸縮により前後スライ
ドさせるように構成してある。
【0019】コントローラ30から主変速「3−4速」
バルブ62の4速ソレノイドに信号が送られると、主変
速用第1油圧シリンダ60の伸長により、前記4速ギヤ
組56を介して動力が伝達されて「4速」となり、主変
速「3−4速」バルブ62の3速ソレノイドに信号が送
られると、該主変速用第1油圧シリンダ60の収縮によ
り、前記3速ギヤ組57を介して動力が伝達されて「3
速」となる。また、コントローラ30から主変速「1−
2速」バルブ63の2速ソレノイドに信号が送られる
と、主変速用第2油圧シリンダ61の伸長により、前記
2速ギヤ組58を介して動力が伝達されて「2速」とな
り、主変速「1−2速」バルブ63の1速ソレノイドに
信号が送られると、該主変速用第2油圧シリンダ61の
収縮により、前記1速ギヤ組59を介して動力が伝達さ
れて「1速」となる。このように、前記主変速装置43
は「1速」から「4速」までの4段の変速位置を有して
いる。前述のHi−Lo変速装置41と主変速装置43
とから、アクチュエータの駆動により変速位置を変速可
能な第1変速装置が構成され、この第1変速装置で変速
された回転動力は第2変速装置である副変速装置44へ
伝達される。
【0020】第3変速装置である副変速装置44は、前
記変速レバー18の手動操作によりリンク機構を介して
切り換えるスライディングメッシュギヤ式変速装置とな
っており、「低速」「中速」のギヤ組64,65と、
「高速」(直結)のギヤ組66との3段の変速位置を有
している。前記主変速装置43で変速された回転動力
は、この副変速装置44にて更に変速される。
【0021】そして、前記副変速装置44で変速された
回転動力は、リヤデファレンシャル装置67を経て後輪
13に伝達されるとともに、四駆切り換えクラッチ68
にて「等速」或いは「増速」に切り換えられた後、フロ
ントデファレンシャル装置69を経て前輪14に伝達さ
れる。更に、エンジン11の回転動力は主クラッチ40
の前段にてPTO系に分岐され、PTOクラッチ70に
て断接されて車体後部に突設したPTO取り出し軸71
に伝達される。
【0022】ここで、前記主変速装置43には、ギヤ組
み合わせを検出する手段として主変速「1−N−2速」
位置センサ72と、主変速「3−N−4速」位置センサ
73とが設けられ、副変速装置44にはギヤ組み合わせ
を検出する手段として副変速「低速」位置センサ74
と、副変速「中速」位置センサ75と、副変速「高速」
位置センサ76とが設けられている。また、前記クラッ
チペダル28の踏み込み操作をクラッチペダルセンサ7
7にて検出し、左右ブレーキペダル29の踏み込み操作
はブレーキペダルセンサ78にて検出する。尚、79は
車体の走行速度を検出する車速センサ、80はエンジン
回転数センサ、81は走行・作業モード切り換えスイッ
チである。前記各スイッチ34乃至37と、前後進位置
センサ52及び各センサ72乃至80の検出信号はコン
トローラ30に送られる。
【0023】斯くして、前記Hi−Lo変速装置41と
主変速装置43とを連携して、8段の変速パターンが得
られ、更に、副変速装置44による第2変速装置の変速
パターン3段を組み合わせて、24段の変速パターンを
得ることができる。そして、前述した変速レバー18の
グリップ部33に設けたアップスイッチ34若しくはダ
ウンスイッチ35の操作により、コントローラ30から
Hi−Loクラッチバルブ48と主変速「3−4速」バ
ルブ62及び主変速「1−2速」バルブ63の各ソレノ
イドに制御信号が出力され、Hi−Loクラッチ47と
及び主変速用第1油圧シリンダ60及び主変速用第2油
圧シリンダ61が作動して、Hi−Lo変速装置41と
主変速装置43とを連携して組み合わせた変速パターン
を現位置からアップ若しくはダウンさせることができ
る。そして、コントローラ30は前記各スイッチやセン
サの検出信号に基づいて現在の変速位置を判別し、前記
メータパネル27に設けられたシフト位置のインジケー
タ82に現変速位置を表示する。
【0024】また、前記高低切り換えスイッチ36はプ
ッシュ式スイッチであり、オペレータが該高低切り換え
スイッチ36を押し操作する毎に、主変速装置43の変
速位置はそのままで、Hi−Loクラッチ47のみが作
動し、Hi−Lo変速装置41を「高速」位置または
「低速」位置にアップ若しくはダウンさせることができ
る。即ち、該高低切り換えスイッチ36を押し操作した
場合は、主変速用第1油圧シリンダ60及び主変速用第
2油圧シリンダ61の作動によるシンクロメッシュ機構
の同期を行わないため、極めて迅速に変速操作が行え
る。
【0025】該高低切り換えスイッチ36はランプ一体
の照光スイッチにて構成され、前記Hi−Lo変速装置
41が「高速」位置にあるときに該高低切り換えスイッ
チ36内のHi−Loランプ83が点灯し、オペレータ
にHi−Lo変速装置41を減速側へ切り換え操作でき
る状態であることを告知する。尚、前記Hi−Lo変速
装置41が「低速」位置にあるときに該高低切り換えス
イッチ36内のHi−Loランプ83が点灯し、オペレ
ータにHi−Lo変速装置41を増速側へ切り換え操作
できる状態であることを告知するようにしてもよい。ま
た、前記メータパネル内のインジケータ82にHi−L
oランプ83を設け、このインジケータ82にHi−L
o変速装置41の状態を表示して、オペレータに告知す
ることもできる。
【0026】一方、エンジン11によりメインポンプ8
5及びサブポンプ86が駆動され、メインポンプ85か
ら吐出された作動油は、サブコン回路87を経て作業機
昇降用のリフトシリンダ88へ送られるとともに、水平
制御用のローリングシリンダ89へ送られる。該メイン
ポンプ85の作動油の一部は、減圧弁90を経て前記四
駆切り換えクラッチ68、主変速用第1油圧シリンダ6
0及び主変速用第2油圧シリンダ61、左右ブレーキシ
リンダ91L,91R、前後進クラッチ51、PTOク
ラッチ70に供給される。また、サブポンプ86から吐
出された作動油は、パワーステアリング装置92と主ク
ラッチ40に供給される。
【0027】ここで、前記変速レバー18のグリップ部
33の側面部に設けられているアップスイッチ34また
はダウンスイッチ35を押し操作した場合には、前述し
たように、コントローラ30の指令信号によって、Hi
−Lo変速装置41と主変速装置43とを連携して組み
合わせた変速パターンを現位置からアップ若しくはダウ
ンさせる。例えば、変速レバー18が低速位置にシフト
されているときは、副変速装置44が「低速」位置にあ
り、アップスイッチ34若しくはダウンスイッチ35の
操作により、変速段が「1段」から「8段」の範囲内で
変速される。これに対して、例えば変速レバー18が高
速位置にシフトされているときは、副変速装置44が
「高速」位置にあり、アップスイッチ34若しくはダウ
ンスイッチ35の操作によって、変速段が「17段」か
ら「24段」の範囲内で変速される。
【0028】いま、前記アップスイッチ34若しくはダ
ウンスイッチ35を所定時間連続して押し操作したとき
は、Hi−Lo変速装置41と主変速装置43とを連携
して組み合わせた変速パターンを現位置からアップ若し
くはダウン方向に先ず1段階変速し、該変速段が副変速
装置44の変速可能範囲内で最終段に至らない場合は続
いて2段階変速する。更に、該変速段が最終段に至らな
い場合は最終段に切り換えるように制御する。
【0029】
【表1】 例えば、表1に示すように、副変速装置44が「低速」
位置にある場合について説明すれば、欄に示すよう
に、Hi−Lo変速装置41と主変速装置43とを連携
して組み合わせた変速段が「1段」にある場合に、前記
アップスイッチ34の押し操作を続けたときは、先ず増
速側に1段階変速して「2段」に切り換わる。この場合
は変速段が「低速」位置に於ける増速側の最終段(「8
段」)に至らないので、オペレータがアップスイッチ3
4の押し操作を続ければ、2段階増速側に変速して「4
段」に切り換わる。然るときにも、変速段が最終段
(「8段」)に至らないので、オペレータがアップスイ
ッチ34の押し操作を続ければ、「低速」位置範囲の最
終段である「8段」に切り換わる。
【0030】また、欄に示すように、変速段が「2
段」にある場合に前記アップスイッチ34の押し操作を
続けたときは、先ず増速側に1段階変速して「3段」に
切り換わる。この場合は変速段が最終段(「8段」)に
至らないので、オペレータがアップスイッチ34の押し
操作を続ければ、2段階増速側に変速して「5段」に切
り換わる。然るときにも、変速段が最終段(「8段」)
に至らないので、オペレータがアップスイッチ34の押
し操作を続ければ、「低速」位置範囲の最終段である
「8段」に切り換わる。
【0031】また、欄に示すように、変速段が「3
段」にある場合に前記アップスイッチ34の押し操作を
続けたときは、先ず増速側に1段階変速して「4段」に
切り換わる。この場合は変速段が最終段(「8段」)に
至らないので、オペレータがアップスイッチ34の押し
操作を続ければ、2段階増速側に変速して「6段」に切
り換わる。然るときにも、変速段が最終段(「8段」)
に至らないので、オペレータがアップスイッチ34の押
し操作を続ければ、「低速」位置範囲の最終段である
「8段」に切り換わる。
【0032】また、欄に示すように、変速段が「4
段」にある場合に前記アップスイッチ34の押し操作を
続けたときは、先ず増速側に1段階変速して「5段」に
切り換わる。この場合は変速段が最終段(「8段」)に
至らないので、オペレータがアップスイッチ34の押し
操作を続ければ、2段階増速側に変速して「7段」に切
り換わる。然るときにも、変速段が最終段(「8段」)
に至らないので、オペレータがアップスイッチ34の押
し操作を続ければ、「低速」位置範囲の最終段である
「8段」に切り換わる。
【0033】一方、欄に示すように、変速段が「5
段」にある場合に前記アップスイッチ34の押し操作を
続けたときは、先ず増速側に1段階変速して「6段」に
切り換わる。この場合は変速段が最終段(「8段」)に
至らないので、オペレータがアップスイッチ34の押し
操作を続ければ、2段階増速側に変速して「8段」に切
り換わる。斯くして、変速段が最終段に至って変速動作
が終了する。
【0034】また、欄に示すように、変速段が「6
段」にある場合に前記アップスイッチ34の押し操作を
続けたときは、先ず増速側に1段階変速して「7段」に
切り換わる。この場合は変速段が最終段(「8段」)の
1段階前の位置であるため、オペレータがアップスイッ
チ34の押し操作を続けても2段階増速側に変速するこ
とはできず、「8段」に切り換わる。斯くして、変速段
が最終段に至って変速動作が終了する。
【0035】また、欄に示すように、変速段が「7
段」にある場合に前記アップスイッチ34の押し操作を
続けたときは、増速側に1段階変速して「8段」に切り
換わった時点で、変速段が最終段に至って変速動作が終
了する。
【0036】尚、図示は省略するが、副変速装置44が
「低速」位置にある場合に、前記ダウンスイッチ35の
押し操作を続けたときは、上述とは逆方向である減速側
に1段階変速し、該変速段が「低速」位置に於ける減速
側の最終段(「1段」)に至らない場合は続いて2段階
変速する。更に、該変速段が前記最終段(「1段」)に
至らない場合は最終段に切り換えるように制御する。ま
た、副変速装置44が「中速」位置や「高速」位置にあ
る場合についても、前記アップスイッチ34若しくはダ
ウンスイッチ35を押し操作し続けたときには、前述と
同様の手順にて変速していくものとする。
【0037】このように、前記アップスイッチ34若し
くはダウンスイッチ35を所定時間連続して押し操作し
たときに、押し操作の途中から変速段を飛び越して変速
位置が切り換えられるため、多段化した変速段に対して
簡易且つ迅速に変速操作を行うことができる。
【0038】また、前記変速レバー18のグリップ部3
3の上面部に設けられている自動制御入り切りスイッチ
37はロックなしのプッシュスイッチであり、該自動制
御入り切りスイッチ37を押し操作しない場合は常に自
動制御が入り状態となる。斯かる状態で、変速レバー1
8による手動変速操作があった場合は、リンク機構を介
して副変速装置44を変速すると同時に、油圧クラッチ
及びシンクロメッシュ機構を作動させて、Hi−Lo変
速装置41及び主変速装置43を連携して得られる変速
位置を車速差が最小となるように自動変速させる制御が
行われる。
【0039】例えば、副変速装置44が「低速」の状態
で、主変速装置43が「3速」、Hi−Lo変速装置4
1が「高」、即ち、変速段が「6段」にある状態で、変
速レバー18を「低速」位置から「中速」位置に増速側
へ操作した場合は、副変速装置44が「中速」位置に切
り換わると同時に、コントローラ30がHi−Loバル
ブ48と主変速3−4速バルブ62及び主変速1−2速
バルブ63を制御して、Hi−Lo変速装置41を
「低」、主変速装置43を「1速」の状態、即ち、新た
な副変速装置「中速」の最低変速段である「9段」へ自
動変速する。
【0040】これに対して、例えば、副変速装置44が
「高速」の状態で、主変速装置43が「3速」、Hi−
Lo変速装置41が「低」、即ち、変速段が「21段」
にある状態で、変速レバー18を「高速」位置から「中
速」位置に操作した場合は、副変速装置44が「中速」
位置に切り換わると同時に、コントローラ30がHi−
Loバルブ48と主変速3−4速バルブ62及び主変速
1−2速バルブ63を制御して、Hi−Lo変速装置4
1を「高」、主変速装置43を「4速」の状態、即ち、
新たな副変速装置「中速」の最高変速段である「16
段」へ自動変速する。
【0041】このように、前記自動制御入り切りスイッ
チ37が入り状態の場合には、変速レバー18が増速側
に操作されたときに、新たな副変速位置内の最低速位置
へ自動的に変速し、一方、変速レバー18が減速側に操
作されたときは、新たな副変速位置内の最高速位置へ自
動的に変速することにより、前回までの変速位置と新た
な変速位置との変速差が最小となるため、クラッチを入
れたときの変速ショックをできる限り抑止することがで
きる。また、副変速装置44はスライディングメッシュ
ギヤ式であるが、変速レバー18の操作に連動して油圧
多板式の前後進クラッチ51を一旦切ることにより、ノ
ンシンクロメッシュでありながら変速ショックの少ない
変速操作を行うことができる。
【0042】一方、前記自動制御入り切りスイッチ37
を押し操作した場合は上記自動変速制御が切り状態とな
り、変速レバー18による手動変速操作が行われた場合
でも、前述の自動変速は行われない。例えば、副変速装
置44が「低速」の状態で、主変速装置43が「3
速」、Hi−Lo変速装置41が「高」、即ち、変速段
が「6段」にある状態で、前記自動制御入り切りスイッ
チ37を押し操作した状態のままで、変速レバー18を
「低速」位置から「中速」位置に増速側へ操作すれば、
副変速装置44が「中速」位置に切り換わるのみで、H
i−Loバルブ48と主変速3−4速バルブ62及び主
変速1−2速バルブ63は作動しないため、主変速装置
43が「3速」、Hi−Lo変速装置41が「高」の位
置を保持して、新たな副変速装置「中速」の変速段であ
る「14段」へ変速する。
【0043】このように、変速レバー18による副変速
装置44の変速時に、オペレータの所望によって、Hi
−Lo変速装置41及び主変速装置43の自動変速を牽
制することができるので、従来のように、変速レバー1
8の切り換え操作後に、アップスイッチ34若しくはダ
ウンスイッチ35を押し操作して、Hi−Lo変速装置
41及び主変速装置43を元の変速位置に変更する動作
が不要となる。
【0044】ここで、通常は安全性確保のために、エン
ジン停止後に再始動したときは、Hi−Lo変速装置4
1は「低速」、主変速装置43は「1段」に設定される
が、前記自動制御入り切りスイッチ37を押し操作して
いる最中にHi−Lo変速装置41または主変速装置4
3が切り換わった場合は、Hi−Lo変速装置41及び
主変速装置43の各変速位置を不揮発性メモリ(例えば
EEPROM)に記憶しておく。また、自動制御入り切
りスイッチ37をランプ一体の照光スイッチにて構成し
ておき、該自動制御入り切りスイッチ37を点灯させて
不揮発性メモリに変速位置が記憶されていることをオペ
レータに告知する。
【0045】そして、キーオフ後にエンジンを再始動し
たときは、コントローラ30の制御によって、Hi−L
o変速装置41及び主変速装置43の各変速位置を不揮
発性メモリに記憶されている変速位置に自動的に変更す
ることにより、作業の中断による短時間のエンジン停止
毎に、アップスイッチ34若しくはダウンスイッチ35
を押し操作して、Hi−Lo変速装置41及び主変速装
置43を元の位置に変更する動作が不要となる。
【0046】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0047】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項1記載の発明は、アクチュエータの駆動に
より変速可能な第1変速装置及び第2変速装置と、第1
の変速操作具となる変速レバーの手動操作で変速可能な
第3変速装置とを備え、該変速レバーのグリップ部に第
2の変速操作具となる一対のスイッチ式変速操作部を設
け、このスイッチ式変速操作部のスイッチ信号に応じて
前記アクチュエータを駆動し、第1及び第2変速装置を
連携して切り換えるように形成した変速制御装置に於い
て、前記変速レバーの近傍位置に第3の変速操作具を設
けて、第1変速装置だけを切り換え可能としたので、通
常の場合は、多段化した変速段から前記第2の変速操作
具の操作によって広範囲に亙る車速を得ることができ、
不慣れなオペレータであっても良好な変速操作性を保持
できる。一方、作業時の振動等のために第2の変速操作
具では誤操作が生じそうな場合は、前記第3の変速操作
具の操作によって第1変速装置だけを切り換えることに
より、狭い車速域内で車速を微調整することができる。
従って、第2の変速操作具の過剰なスイッチ変速操作に
よる車速の急変を防止できる。
【0048】また、請求項2記載の発明は、第3の変速
操作具36はプッシュ式の高低切り換えスイッチ36で
構成し、該高低切り換えスイッチの押し操作があったと
きは油圧クラッチの駆動にて第1変速装置だけを切り換
えるため、請求項1記載の発明の効果に加えて、シンク
ロメッシュ機構の同期を必要とする第2変速装置の切り
換えが牽制されて、極めて迅速に変速操作が行える。
【0049】請求項3記載の発明は、上記第1のプッシ
ュスイッチは一つの照光スイッチにて構成され、上記第
1変速装置を減速側へ切り換え操作可能なときに点灯す
るようにしたので、請求項1または2記載の発明の効果
に加えて、第1変速装置の変速位置をオペレータに確実
に告知することができ、誤操作を未然に防止できる。
【0050】請求項4記載の発明は、変速レバーの手動
操作により第3変速装置の変速操作があった場合は、車
速差が最小となるように、第1及び第2変速装置を自動
変速するようにし、更に、変速レバーのグリップ部に設
けた自動制御入り切りスイッチの押し操作に伴って変速
レバーの手動操作を行ったときは、前記第1及び第2変
速装置の自動変速を牽制するようにしたので、請求項
1,2または3記載の発明の効果に加えて、第1及び第
2変速装置を連携して得られる変速段をオペレータの所
望に応じて変更しないようにできる。このため、従来の
ように、変速レバーの切り換え操作後に、スイッチ式変
速操作部を押し操作して、第1及び第2変速装置を元の
変速位置に変更する動作が不要となり、操作性の向上及
び操作時間の短縮を図ることができる。
【0051】請求項5記載の発明は、上記スイッチ式変
速操作部をアップ若しくはダウン方向に連続して押し操
作したときは、第1変速装置及び第2変速装置を連携し
て得られる変速段をアップ若しくはダウン方向に先ず1
段階変速し、該変速段が最終段に至らない場合は続いて
同方向に2段階変速し、更に、該変速段が最終段に至ら
ない場合は最終段に変速するようにしたので、請求項
1,2,3または4記載の発明の効果に加えて、スイッ
チ式変速操作部の押し操作の途中から変速段を飛び越し
て変速位置が切り換えられることになり、多段化した変
速段に対して簡易且つ迅速に変速操作を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】トラクタの側面図。
【図2】運転席の一部切欠平面図。
【図3】変速レバーの斜視図。
【図4】変速制御系のブロック図。
【図5】動力伝達経路を示す線図。
【図6】変速装置の変速パターンを示す一覧図。
【図7】メータパネルの正面図。
【図8】油圧回路図。
【図9】変速制御の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 トラクタ 18 変速レバー 30 コントローラ 33 グリップ部 34 アップスイッチ 35 ダウンスイッチ 36 高低切り換えスイッチ 37 自動制御入り切りスイッチ 41 Hi−Lo変速装置 43 主変速装置44 副変速装置 47 Hi−Loクラッチ 60 主変速用第1油圧シリンダ 61 主変速用第2油圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楫野 豊 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 新堀 幸弘 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 3D040 AA00 AA22 AA34 AA40 AB04 AC02 AC55 AC63 AD02 AE19 AF07 AF26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータ47,60,61の駆動
    により変速可能な第1変速装置41及び第2変速装置4
    3と、第1の変速操作具となる変速レバー18の手動操
    作により変速可能な第3変速装置44とを備え、第1、
    第2、第3変速装置41,43,44の各変速段の組み
    合わせにより一連の変速段を構成するとともに、前記変
    速レバー18のグリップ部33には変速位置をアップ若
    しくはダウン指令する第2の変速操作具となる一対のス
    イッチ式変速操作部34,35を設け、このスイッチ式
    変速操作部34,35のスイッチ信号に応じて前記アク
    チュエータ47,60,61を駆動させ、第1及び第2
    変速装置41,43を連携して切り換え可能に形成した
    作業車両の変速制御装置に於いて、前記変速レバー18
    の近傍位置に前記第1変速装置41だけを切り換える第
    3の変速操作具36を設けたことを特徴とする作業車両
    の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 上記第1変速装置41は油圧クラッチ4
    7の駆動にて変速するとともに、第2変速装置43は油
    圧シリンダ60,61の駆動によりシンクロメッシュ機
    構を介して変速し、第3の変速操作具36はプッシュ式
    の高低切り換えスイッチ36で構成され、該高低切り換
    えスイッチ36の押し操作があったときは、前記油圧ク
    ラッチ47の駆動にて第1変速装置41だけを切り換え
    る制御部30を備えた請求項1記載の作業車両の変速制
    御装置。
  3. 【請求項3】 上記第1変速装置41は高低2段の変速
    位置を備え、且つ、高低切り換えスイッチ36はランプ
    一体型の一つの照光スイッチにて構成され、上記第1変
    速装置41を減速側へ切り換え操作できる状態のときに
    該高低切り換えスイッチ36が点灯するようにした請求
    項1または2記載の作業車両の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 上記変速レバー18によって第3変速装
    置44の変速操作があった場合は、車速差が最小となる
    ように前記第1及び第2変速装置41,43を自動変速
    するように構成し、更に、上記変速レバー18のグリッ
    プ部33に自動制御入り切りスイッチ37を設け、該自
    動制御入り切りスイッチ37の押し操作に伴って前記変
    速レバー18の手動操作を行ったときは、前記第1及び
    第2変速装置41,43の自動変速を牽制する制御部3
    0を備えた請求項1,2または3記載の作業車両の変速
    制御装置。
  5. 【請求項5】 上記変速レバー18のグリップ部33に
    設けたスイッチ式変速操作部34,35をアップ若しく
    はダウン方向に所定時間連続して押し操作したときは、
    上記第1及び第2変速装置41,43を連携して得られ
    る変速段を前記アップ若しくはダウン方向に先ず1段階
    変速し、該変速段が最終段に至らない場合は続いて2段
    階変速し、更に、該変速段が最終段に至らない場合は最
    終段に変速するようにした請求項1,2,3または4記
    載の作業車両の変速制御装置。
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