JP3497411B2 - 水田作業車の走行変速構造 - Google Patents

水田作業車の走行変速構造

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JP3497411B2 JP08832099A JP8832099A JP3497411B2 JP 3497411 B2 JP3497411 B2 JP 3497411B2 JP 08832099 A JP08832099 A JP 08832099A JP 8832099 A JP8832099 A JP 8832099A JP 3497411 B2 JP3497411 B2 JP 3497411B2
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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Sowing (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型田植機や乗
用型直播機等の水田作業車走行変速構造に関する。
【0002】
【従来の技術】水田作業車の一例である乗用型田植機で
は一般に、水田で苗の植え付けを行いながら走行する植
付走行速度、並びに路上走行等のように植付走行速度よ
りも高速で走行する高速走行速度に、変速自在な走行用
の変速装置を備えたものが多くある。
【0003】水田では水田内(耕盤)と畦との間に高低
差があるので、水田内(耕盤)から畦に出る場合や畦か
ら水田内(耕盤)に入る場合等の畦越え時に、低速で安
定して機体を移動させることができるように構成するこ
とが提案されている。又、運搬用のトラックの荷台から
水田作業車を、歩み板を介して降ろす場合やトラックの
荷台に載せる場合においても、低速で安定して機体を移
動させることができるように構成することが提案されて
いる。この場合、植付走行速度よりも低速の低速移動用
の低速位置を走行用の変速装置に備えたり、植付走行速
度及び高速走行速度に変速自在な走行用の第1変速装置
に加えて、低速移動用の低速位置に変速自在な走行用の
第2変速装置を直列に配置したりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水田によっては畦が高
かったり畦の傾斜が急角度であったりすることがあり、
トラックの荷台においても荷台が高かったり、歩み板の
傾斜が急角度であったりするので、走行用の変速装置
(走行用の第2変速装置)を低速移動用の低速位置に操
作するだけでは不充分な場合があり、安定して機体を移
動させることが困難な場合がある。本発明は水田作業車
の走行変速構造において、畦越え時やトラックの荷台へ
の積み降ろし時に安定して機体を移動させることができ
るように構成することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】[I] 請求項1の特徴によれば、水田での作業走行位置よりも
低速の走行速度を現出させる低速位置を走行用の変速装
置に備えた水田作業車において、走行用の変速装置が低
速位置に操作されると、これに連動してアクセルダウン
手段によりエンジンのアクセル位置が自動的に低速側に
操作されて、エンジンの回転数が落とされる。このよう
に走行用の変速装置に加えてエンジンの回転数も落とさ
れるように構成することにより、充分な低速状態を得る
ことができるので、例えば畦やトラックの荷台が高かっ
たり畦や歩み板の傾斜が急角度であったりしても、充分
な低速状態で安定して機体を移動させることができる。
この場合、走行用の変速装置が低速位置に操作された
際、エンジンのアクセル位置を人為的に低速側に操作し
なくても、アクセルダウン手段によって、エンジンのア
クセル位置が自動的に低速側に操作される。
【0006】前述のように走行用の変速装置が低速位置
に操作されると、走行伝動系に高いトルクの動力が伝達
されることになる。この場合、請求項1の特徴のように
エンジンの回転数を落としてやれば(エンジンの停止を
招かない程度)、走行伝動系に伝達される動力のトルク
を抑えることができる。
【0007】[II] 前項[I]に記載のように、走行用の変速装置が低速位
置に操作され、エンジンの回転数が落とされた状態で、
畦越えやトラックの荷台への積み降ろしを行っている
際、機体を少し速く移動させる必要の生じることがあ
る。このような場合、請求項1の特徴によれば人為アク
セル操作具を操作することにより、エンジンのアクセル
位置を人為的に高速側に操作することができるのであ
り、エンジンの回転数を上げることによって、機体を少
し速く移動させることができる。
【0008】[III] 請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項
[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに
加えて以下のような「作用」を備えている。請求項2の
特徴によると、前項[II]に記載の人為アクセル操作
具がアクセルペダルによって構成されている。これによ
り、前項[II]に記載のように走行用の変速装置が低
速位置に操作され、エンジンの回転数が落とされた状態
で、機体を少し速く移動させる必要の生じた場合、操縦
者は両手を操縦ハンドル等から離さなくても、アクセル
ペダルを踏み操作することによって、エンジンのアクセ
ル位置を人為的に高速側に操作することができる。
【0009】[IV] 請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様
に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、
これに加えて以下のような「作用」を備えている。請求
項3の特徴によると、走行用の変速装置が低速位置に操
作された際、 エンジンのアクセル位置が自動的に低速側
に操作されるのに加えて、ハンドアクセルレバーも自動
的に低速側に操作される。これにより、前述のようなハ
ンドアクセルレバーの自動的な低速側への動作を操縦者
が目視することによって、操縦者は現在の状態(走行用
の変速装置が低速位置に操作されるのに伴って、エンジ
ンのアクセル位置が自動的に低速側に操作された状態)
を認識することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】[1] 図1に示すように、左右に操向操作自在な左右一対の前
輪1及び左右一対の後輪2で支持された機体に、操縦部
3が形成され、リンク機構4により苗植付装置5が機体
の後部に昇降自在に連結されて、水田作業車の一例であ
る四輪駆動型の乗用型田植機が構成されている。
【0011】次に、走行伝動系の構造について説明す
る。図1及び図4に示すように機体の前部にエンジン6
が備えられ、エンジン6の後側にミッションケース7が
備えられており、エンジン6の動力が両割プーリー型式
のベルト式無段変速装置8及び摩擦多板式の主クラッチ
9を介して、ミッションケース7の入力軸10に伝達さ
れる。図4に示すように、入力軸10に対して第1伝動
軸11及び第2伝動軸12が配置され、第1シフトギヤ
13がスプライン構造によって第1伝動軸11に、一体
回転及びスライド自在に外嵌されている。図4に示す状
態は第1シフトギヤ13が入力軸10の第1ギヤ10
aに咬合する標準位置にスライド操作された状態であ
り、入力軸10の動力が第1ギヤ10a及び第1シフト
ギヤ13を介して第1伝動軸11に伝達されている。
【0012】第1伝動軸11に相対回転自在に外嵌され
た第1高速ギヤ14が、入力軸10の第2ギヤ10b及
び第2伝動軸12に相対回転自在に外嵌された第2高速
ギヤ15に咬合しており、第2シフトギヤ16がスプラ
イン構造によって第2伝動軸12に、一体回転及びスラ
イド自在に外嵌されている。
【0013】図4に示す状態は、第1シフトギヤ13を
入力軸10の第1ギヤ10aに咬合する標準位置にスラ
イド操作し、第2シフトギヤ16を第1伝動軸11の低
速ギヤ11aに咬合する植付位置にスライド操作してい
る状態である。この状態で入力軸10の動力が第1ギヤ
10a、第1シフトギヤ13、第1伝動軸11の低速ギ
ヤ11a及び第2シフトギヤ16を介して第2伝動軸1
2に伝達されており、第2伝動軸12を介して前輪1及
び後輪2に伝達されている。第1伝動軸11の動力が、
株間変速装置17を介して苗植付装置5に伝達されてい
る。この状態において、水田で苗の植え付けを行いなが
ら走行する植付走行速度を得ることができる。
【0014】図4に示す状態から、第1シフトギヤ13
を入力軸10の第1ギヤ10aに咬合する標準位置に残
して、第2シフトギヤ16を第2高速ギヤ15のボス部
に咬合する移動位置にスライド操作すると、入力軸10
の動力が第2ギヤ10b、第1高速ギヤ14、第2高速
ギヤ15及び第2シフトギヤ16を介して第2伝動軸1
2に伝達されて、第2伝動軸12を介して前輪1及び後
輪2に伝達される。この状態において、路上走行等のよ
うに植付走行速度よりも高速で走行する高速走行速度を
得ることができる。
【0015】図4に示す状態から、第1シフトギヤ13
を入力軸10の第1ギヤ10aに咬合する標準位置に残
して、第2シフトギヤ16を後進ギヤ対18に咬合する
後進位置にスライド操作すると、入力軸10の動力が第
1ギヤ10a、第1シフトギヤ13、第1伝動軸11の
後進ギヤ11b、後進ギヤ対18及び第2シフトギヤ1
6を介して第2伝動軸12に伝達されて、第2伝動軸1
2を介して前輪1及び後輪2に伝達される。この状態に
おいて、機体を後進させることができる。
【0016】[2] 次に、第2シフトギヤ16のスライド操作構造について
説明する。図4に示すように、シフト軸19が回転自在
(軸芯方向のスライドは不可)にミッションケース7に
支持されており、第2シフトギヤ16に係合する第2シ
フトフォーク22がシフト軸19にスライド自在に外嵌
されている。ミッションケース7の軸芯(図示せず)周
りに操作アーム20が揺動自在に支持されて、操作アー
ム20が第2シフトフォーク22に係合しており、操縦
部3に備えられた主変速レバー23(図1参照)と操作
アーム20とが機械的に連係されている。
【0017】これにより、主変速レバー23によって操
作アーム20を揺動操作し、第2シフトフォーク22を
介して第2シフトギヤ16を前項[1]に記載の移動位
置、植付位置及び後進位置にスライド操作する。第2シ
フトフォーク22にデテントボール22aが備えられ、
シフト軸19に4箇所の位置決め溝部19aが形成され
ており、第2シフトフォーク22のデテントボール22
aがシフト軸19の位置決め溝部19aに入り込むこと
によって、第2シフトギヤ16及び第2シフトフォーク
22が、移動位置、植付位置、植付位置と後進位置との
間の中立位置及び後進位置に保持される。
【0018】[3] 次に、第1シフトギヤ13のスライド操作構造について
説明する。図4に示すように、第1シフトギヤ13に係
合する第1シフトフォーク21がシフト軸19にスライ
ド自在に外嵌されている。第1シフトフォーク21のボ
ス部にカム部21aが形成され、操作ピン24が直径方
向に貫通するようにシフト軸19に固定されて、シフト
軸19の操作ピン24が第1シフトフォーク21のカム
部21aに接当しており、第1シフトフォーク21をシ
フト軸19の操作ピン24側に付勢するバネ25が備え
られている。
【0019】図1及び図2に示すように、エンジン6を
覆う開閉式のボンネット36が備えられ、ボンネット3
6の後側で前輪1の操向操作を行う操縦ハンドル38の
下側に、操縦ハンドル38のパワーステアリング機構
(図示せず)や、燃料タンク(図示せず)を覆う後部ボ
ンネット37が備えられている。後部ボンネット37の
後側の右及び左に凹部37aが形成されており、後部ボ
ンネット37の左側の凹部37aに、主クラッチ9(図
4参照)を伝動及び伝動遮断側に操作するクラッチペダ
ル35、及び前輪1の前輪デフ装置(図示せず)をロッ
ク操作する前輪デフロックペダル39が配置され、後部
ボンネット37の右側の凹部37aに、右サイドブレー
キペダル33R及び左サイドブレーキペダル33Lが配
置されている。
【0020】図3及び図4に示すように、後部ボンネッ
ト37の右側の凹部37aの下方に位置するように、ミ
ッションケース7からシフト軸19が突出しており、シ
フト軸19の端部のアーム19bに畦越えレバー26が
接続され、図1及び図2に示すように、畦越えレバー2
6が上方に延出されて後部ボンネット37の右側の凹部
37aに位置している。これにより、畦越えレバー26
を下方に押し操作及び上方に引き操作することにより、
シフト軸19を所定角度(例えば90°程度)の範囲で
回転操作する。
【0021】図2,3,4に示す状態は畦越えレバー2
6を標準位置に操作している状態であり、シフト軸19
の操作ピン24が第1シフトフォーク21のカム部21
aに接当しバネ25に抗して、第1シフトギヤ13が入
力軸10の第1ギヤ10aに咬合する標準位置にスライ
ド操作されている状態である(前項[1]参照)。この
状態で、操縦席31(図1参照)に着座する操縦者が、
右手で畦越えレバー26のグリップ部26aを持って畦
越えレバー26を下方に押し操作するか、又は操縦席3
1に着座する操縦者が、右足で畦越えレバー26のグリ
ップ部26aを踏んで畦越えレバー26を下方に押し操
作して、畦越え位置に操作する。これにより、シフト軸
19が所定角度だけ回転操作されて、シフト軸19の操
作ピン24と第1シフトフォーク21のカム部21aと
の接当作用及びバネ25の付勢力により、第1シフトフ
ォーク21がシフト軸19の操作ピン24側にスライド
操作されて、第1シフトフォーク21により第1シフト
ギヤ13が第1高速ギヤ14の側面に咬合する畦越え位
置にスライド操作される。
【0022】このように第1シフトギヤ13が入力軸1
0の第1ギヤ10aから離れて第1高速ギヤ14の側面
に咬合すると、入力軸10の動力が第2ギヤ10b及び
第1高速ギヤ14を介して第1伝動軸11に伝達される
状態となり、前項[1]に記載のように入力軸10の動
力が第1ギヤ10a及び第1シフトギヤ13を介して第
1伝動軸11に伝達される状態よりも、低速の動力が入
力軸10から第1伝動軸11に伝達される。次に畦越え
レバー26を標準位置に操作する場合には、畦越えレバ
ー26のグリック部26aを右手で持って畦越えレバー
26を上方に引き操作して、標準位置に操作する。
【0023】前述のように第1シフトギヤ13を第1
高速ギヤ14の側面に咬合する畦越え位置にスライド操
作した状態で、前項[1][2]に記載のように第2シ
フトギヤ16を移動位置、植付位置及び後進位置にスラ
イド操作することができる。この場合、第1シフトギヤ
13の畦越え位置及び第2シフトギヤ16の移動位置で
の速度は、第1シフトギヤ13の標準位置及び第2シフ
トギヤ16の移動位置よりも低速で、第1シフトギヤ1
3の標準位置及び第2シフトギヤ16の植付位置よりも
高速である。第1シフトギヤ13の畦越え位置及び第2
シフトギヤ16の植付位置での速度は、第1シフトギヤ
13の標準位置及び第2シフトギヤ16の植付位置より
も低速であり、第1シフトギヤ13の畦越え位置及び第
2シフトギヤ16の後進位置での速度は、第1シフトギ
ヤ13の標準位置及び第2シフトギヤ16の後進位置よ
りも低速である。
【0024】[4] 次に、ベルト式無段変速装置8の変速操作構造について
説明する。図1及び図5に示すように、操縦部3におけ
る操縦ハンドル38の右横側に無段変速レバー27が備
えられ、無段変速レバー27の操作位置を検出する位置
センサー28の検出値が制御装置29に入力されてお
り、ベルト式無段変速装置8を操作する操作シリンダ3
0が備えられている。これにより、無段変速レバー27
を最高速位置及び最低速位置の間で操作することによ
り、無段変速レバー27の操作位置に対応する変速位置
に、制御装置29及び操作シリンダ30によってベルト
式無段変速装置8が操作される。
【0025】[5] 図3及び図6に示すように、エンジン6に備えられたガ
バナ(図示せず)のガバナレバー34(アクセル位置)
が横軸芯P1周りに揺動自在に支持され、キャブレター
41とガバナレバー34(アクセル位置)とが連係ロッ
ド42によって接続されている。横軸芯P2周りにアク
セルアーム43が揺動自在に支持され、アクセルアーム
43とガバナレバー34(アクセル位置)とがバネ44
を介して接続されており、アクセルアーム43を最高速
位置で止めるストッパー45及び最低速位置で止めるス
トッパー46、アクセルアーム43を最低速位置側に付
勢するバネ49が備えられている。
【0026】図1,3,6に示すように、操縦部3にお
ける操縦ハンドル38の右横側の無段変速レバー27に
並ぶように、ハンドアクセルレバー50が備えられ、ハ
ンドアクセルレバー50を保持する摩擦保持機構51が
備えられており、ワイヤ48のインナー48aの一端が
ハンドアクセルレバー50に接続されている。アクセル
アーム43に板状の操作部43aが折り曲げられて形成
され、アクセルアーム43の操作部43aに上下一対の
開孔が形成されており、ワイヤ48のインナー48aの
他端がアクセルアーム43の操作部43aの下側の開孔
に挿入されて、ワイヤ48のインナー48aの他端に接
当部52が取り付けられている。
【0027】図3,5,6に示すように、シフト軸19
の端部に円弧状の操作板19cが固定され、操作板19
cに対してリミットスイッチ型式の畦越えセンサー32
が配置されている。これにより、畦越えレバー26が標
準位置から畦越え位置に操作されると、シフト軸19の
回転に伴ってシフト軸19の操作板19cが畦越えセン
サー32に接触して、畦越えセンサー32の検出信号が
制御装置29に入力される。図3及び図6に示すよう
に、シフト軸19のアーム19bにワイヤ40のインナ
ー40aの一端が接続され、ワイヤ40のインナー40
aの他端が接当部52に接続されている。
【0028】図1,2,3,6に示すように操縦部3に
おいて、右サイドブレーキペダル33Rの横外側にアク
セルペダル54が配置され、ワイヤ47のインナー47
aの一端がアクセルペダル54に接続されており、バネ
(図示せず)によりアクセルペダル54が戻り側に付勢
されている。ワイヤ47のインナー47aの他端がアク
セルアーム43の操作部43aの上側の開孔に挿入され
て、ワイヤ47のインナー47aの他端に接当部53が
取り付けられている。
【0029】以上の構造により水田での植付走行時には
ハンドアクセルレバー50によって、アクセルアーム4
3及びガバナレバー34(アクセル位置)を操作し、ア
クセルペダル54を踏み操作することは少ないのであ
り、路上走行時にはアクセルペダル54を踏み操作し
て、アクセルアーム43及びガバナレバー34(アクセ
ル位置)を操作することが多い。これにより、ハンドア
クセルレバー50を高速側に操作すると、ワイヤ48の
インナー48aがハンドアクセルレバー50側に引き操
作されて、接当部52によりアクセルアーム43及びガ
バナレバー34(アクセル位置)が高速側に操作され
る。ハンドアクセルレバー50を低速側に操作すると、
ワイヤ48のインナー48aがアクセルアーム43側に
戻され、ワイヤ40のインナー40aが弛んで、バネ4
9によりアクセルアーム43及びガバナレバー34(ア
クセル位置)が低速側に操作される。
【0030】前述のように、ハンドアクセルレバー50
を所望の操作位置に操作してから手を離しても、摩擦保
持機構51によってハンドアクセルレバー50はその操
作位置に保持される。ハンドアクセルレバー50によっ
てアクセルアーム43及びガバナレバー34(アクセル
位置)を操作しても、アクセルアーム43の操作部43
aがワイヤ47のインナー47aに対して相対的に移動
するだけで、アクセルペダル54は操作されない。
【0031】ハンドアクセルレバー50によりアクセル
アーム43及びガバナレバー34(アクセル位置)を所
望の操作位置に設定している状態で、アクセルペダル5
4を踏み操作すると、ワイヤ47のインナー47aがア
クセルペダル54側に引き操作されて、接当部53によ
りアクセルアーム43及びガバナレバー34(アクセル
位置)が高速側に操作される。この場合、アクセルアー
ム43の操作部43aがワイヤ48のインナー48aに
対して相対的に移動するだけで、ハンドアクセルレバー
50は操作されない。次にアクセルペダル54から足を
離して戻すと、バネ49によりアクセルアーム43及び
ガバナレバー34(アクセル位置)が、元の操作位置
(ハンドアクセルレバー50により設定されている操作
位置)に戻る。
【0032】[6] 次に、畦越えレバー26を標準位置から畦越え位置に操
作した際の各部の動作について説明する。図6に示す状
態は、畦越えレバー26が標準位置に操作され、ハンド
アクセルレバー50によって、アクセルアーム43及び
ガバナレバー34(アクセル位置)が最高速位置に操作
されている状態であり、アクセルペダル54は踏み操作
されていない。
【0033】これにより、畦越えレバー26が標準位置
から畦越え位置に操作されると、図6から図7に示すよ
うに、ワイヤ40のインナー40aが畦越えレバー26
側に引き操作されて、接当部52が図7の紙面左方に移
動しバネ49により、アクセルアーム43及びガバナレ
バー34(アクセル位置)が、自動的に最高速位置から
所定の低速位置(例えばエンジン6の回転数が2500
rpmになるような位置)に操作される。この場合、ワ
イヤ48のインナー48aがアクセルアーム43側に引
き操作されて、ハンドアクセルレバー50が最高速位置
から所定の低速位置に操作される。ワイヤ47のインナ
ー47aにおいては、アクセルアーム43の操作部43
aがワイヤ47のインナー47aに対して相対的に移動
するだけで、アクセルペダル54は操作されない。
【0034】前述のように畦越えレバー26が標準位置
から畦越え位置に操作されると、図3に示すシフト軸1
9の操作板19cが畦越えセンサー32に接触し、畦越
えセンサー32の検出信号が制御装置29に入力され
て、図5に示す操作シリンダ30によりベルト式無段変
速装置8が自動的に最低速位置に操作される。この場合
に無段変速レバー27は、ベルト式無段変速装置8が自
動的に最低速位置に操作される前の操作位置に残され
る。このように畦越えレバー26が標準位置から畦越え
位置に操作されて(図4に示す第1シフトギヤ13が第
1高速ギヤ14の側面に咬合する畦越え位置)、アクセ
ルアーム43及びガバナレバー34(アクセル位置)が
所定の低速位置に操作され、ベルト式無段変速装置8が
最低速位置に操作された状態で、前進しながら又は後進
しながら畦越えやトラックの荷台への積み降ろしを行
う。
【0035】図7に示すように、畦越えレバー26が標
準位置から畦越え位置に操作され、アクセルアーム43
及びガバナレバー34(アクセル位置)が所定の低速位
置に操作された状態において、図8に示すようにアクセ
ルペダル54を踏み操作すると、ワイヤ47のインナー
47aがアクセルペダル54側に引き操作され、バネ4
9に抗して接当部53により、アクセルアーム43及び
ガバナレバー34(アクセル位置)が所定の低速位置か
ら高速側に操作される。この後にアクセルペダル54か
ら足を離して戻すと、図8から図7に示すようにバネ4
9によって、アクセルアーム43及びガバナレバー34
(アクセル位置)が所定の低速位置に戻る。この場合、
アクセルペダル54によりアクセルアーム43及びガバ
ナレバー34(アクセル位置)が操作されても、アクセ
ルアーム43の操作部43aがワイヤ48のインナー4
8aに対して相対的に移動するだけで、ハンドアクセル
レバー50は操作されない。
【0036】前述のようにして畦越えやトラックの荷台
への積み降ろしが終了した後、畦越えレバー26が畦越
え位置から標準位置に操作されると、図8に示す状態に
おいて、ワイヤ40のインナー40aがアクセルアーム
43側に戻し操作されるのであるが、ワイヤ40のイン
ナー40aが弛むだけで、アクセルアーム43及びガバ
ナレバー34(アクセル位置)、ハンドアクセルレバー
50は図7に示す所定の低速位置に残される。この後に
図6に示すように、ハンドアクセルレバー50によっ
て、アクセルアーム43及びガバナレバー34(アクセ
ル位置)を最高速位置に操作すればよい。
【0037】図6に示すように、畦越えレバー26が標
準位置に操作され、ハンドアクセルレバー50によっ
て、アクセルアーム43及びガバナレバー34(アクセ
ル位置)が最高速位置に操作された状態において、アク
セルペダル54を最高速位置まで踏み操作しておいたと
する(図6において、ワイヤ47のインナー47aがア
クセルペダル54側に引き操作されて、接当部53がア
クセルアーム43の操作部43aに接当した状態)。前
述の状態で畦越えレバー26を標準位置から畦越え位置
に操作して、ワイヤ40のインナー40aが畦越えレバ
ー26側に引き操作されても、接当部53がアクセルア
ーム43の操作部43aに接当しているので、アクセル
アーム43及びガバナレバー34(アクセル位置)は、
所定の低速位置に操作されずに最高速位置に残される。
【0038】[発明の実施の別形態] 図1及び図2に示す構成において、後部ボンネット37
の左側の凹部37aに畦越えレバー26を配置したり、
畦越えレバー26のグリップ部26aを前向きではなく
後向きに設定してもよい。畦越えレバー26のグリップ
部26aを、クラッチペダル35等のような踏み面状に
構成し、畦越えレバー26をペダル状に構成してもよ
い。後部ボンネット37の右又は左の凹部37aにおい
て、後部ボンネット37の縦壁部分から後方又は横外方
に畦越えレバー26を突出させるように配置し、畦越え
レバー26を上下に揺動操作自在に構成してもよい。後
部ボンネット37の左右中央に凹部37aを形成し、こ
の凹部37aに前述のような畦越えレバー26を配置し
てもよい。
【0039】図3に示すワイヤ40のインナー40aを
アクセルアーム43ではなく、キャブレター41に直接
に接続するように構成してもよい。図3に示すワイヤ4
0を廃止して、畦越えレバー26が標準位置から畦越え
位置に操作されると、電動シリンダ(図示せず)により
アクセルアーム43及びガバナレバー34(アクセル位
置)や、キャブレター41が所定の低速位置に操作され
るように構成してもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1の特徴によれば、水田での作業
走行位置よりも低速の走行速度を現出させる低速位置を
走行用の変速装置に備えた水田作業車において、走行用
の変速装置が低速位置に操作されると、これに連動して
エンジンのアクセル位置が自動的に低速側に操作され
て、エンジンの回転数が落とされるように構成すること
により、畦越えやトラックの荷台への積み降ろしが充分
な低速状態で安定して行うことができるようになって、
水田作業車の走行性能及び取扱性を良いものにすること
ができた。請求項1の特徴のように、エンジンの回転数
を落としてやれば(エンジンの停止を招かない程度)、
走行伝動系に伝達される動力のトルクを抑えることがで
きるので、走行伝動系の耐久性の面でも有利なものとな
った。
【0041】請求項1の特徴によれば、走行用の変速装
置が低速位置に操作され、エンジンの回転数が落とされ
た状態においても、人為アクセル操作具によりエンジン
のアクセル位置を人為的に高速側に操作することができ
るので、一時的に機体を少し速く移動させることができ
るようになって、水田作業車の走行性能及び取扱性を良
いものにすることができた。
【0042】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、人為ア
クセル操作具がアクセルペダルにより構成されているの
で、操縦者は両手を操向操作用の操縦ハンドル等から離
さなくても、アクセルペダルを踏み操作することによっ
て、エンジンのアクセル位置を容易に人為的に高速側に
操作することができるようになり、水田作業車の操作性
を向上させることができた。
【0043】請求項3の特徴によると、請求項1又は2
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のよう
な「発明の効果」を備えている。請求項3の特徴によれ
ば、走行用の変速装置が低速位置に操作された際、エン
ジンのアクセル位置が自動的に低速側に操作されるのに
加えて、ハンドアクセルレバーも自動的に低速側に操作
されるので、操縦者が現在の状態(走行用の変速装置が
低速位置に操作されるのに伴って、エンジンのアクセル
位置が自動的に低速側に操作された状態)を認識するこ
とができるようになり、操縦者の誤解を避けることがで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】操縦部における後部ボンネット付近を斜め後方
上方から見た斜視図
【図3】エンジンのアクセルアーム及びガバナレバー
(アクセル位置)と畦越えレバーとの連係状態を示す図
【図4】ミッションケースの横断平面図
【図5】制御系の連係状態を示すブロック図
【図6】畦越えレバーを標準位置に操作し、ハンドアク
セルレバーを最高速位置に操作している状態において、
エンジンのアクセルアームの状態を示す図
【図7】図6に示す状態から畦越えレバーを畦越え位置
に操作した状態でのエンジンのアクセルアームの状態を
示す図
【図8】図7に示す状態からアクセルペダルを踏み操作
した状態でのエンジンのアクセルアームの状態を示す図
【符号の説明】 6 エンジン 40 アクセルダウン手段 50 ハンドアクセルレバー 54 人為アクセル操作具、アクセルペダル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60K 28/04 B60K 28/04 28/10 28/10 Z B62D 11/08 B62D 11/08 D E X G05G 9/00 G05G 9/00 A (56)参考文献 特開 平10−276522(JP,A) 特開 平3−537(JP,A) 特開 昭58−188724(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 B60K 20/02 B60K 23/00 B62D 11/08 G05G 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水田での作業走行位置よりも低速の走行
    速度を現出させる低速位置を、走行用の変速装置に備え
    ると共に、 前記走行用の変速装置が低速位置に操作されると、これ
    に連動してエンジンのアクセル位置を低速側に操作する
    アクセルダウン手段を備え、エンジンのアクセル位置を高速側及び低速側に人為的に
    設定自在なハンドアクセルレバーを備えて、 前記アクセルダウン手段により前記エンジンのアクセル
    位置が低速側に操作された状態で、前記エンジンのアク
    セル位置を高速側に人為的に操作自在な人為アクセル操
    作具を備え、 前記人為アクセル操作具の操作を止めると、前記エンジ
    ンのアクセル位置が前記アクセルダウン手段により操作
    された低速側の位置に戻るように構成してある 水田作業
    車の走行変速構造。
  2. 【請求項2】 前記人為アクセル操作具がアクセルペダ
    ルである請求項1記載の水田作業車の走行変速構造。
  3. 【請求項3】 前記走行用の変速装置が低速位置に操作
    されると、これに連動して前記エンジンのアクセル位置
    及びハンドアクセルレバーを低速側に操作するように、
    前記アクセルダウン手段を構成してある請求項1又は2
    記載の水田作業車の走行変速構造。
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