JP2010029134A5 - - Google Patents
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Description
この発明は、苗植機車体の後進時に苗植装置を非作業位置へ上昇させるバックリフト可能の苗植機において、このバックリフト時にエンジン回転を制御するエンジン制御装置に関する。
農作業機のバックリフト装置において、後進変速が行われることによって、エンジン回転を上昇する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開平7ー123817号公報(第1頁、図2)。
苗植機は、土壌面を滑走するフロートを有するため、この苗植装置を非滑走位置にまで上昇するには、相当の大きい上昇力を要する。このため、バックリフト、乃至バックアップ時には、エンジンの回転数を上げてリフトシリンダの油圧力等を高くすることによって、苗植装置の上昇を速やかに、的確に行わせるものである。しかしながら、このようなエンジン回転数を高くするのは、後進変速であるから、急速にエンジン回転数が上げられて危険性を伴ったり、燃料消費を大きくして不経済となり易い。この発明は、このようなバックリフト制御において、走行安全を図り、無駄を少くするものである。
請求項1に記載の発明は、車体(1)の後進走行操作によってエンジン(2)の回転数を上げて苗植装置(3)を上昇するバックリフト制御を行わせる苗植機において、この苗植装置(3)が既に上昇位置にあるときは、前記エンジン(2)の回転数の上昇を規制するエンジン制御装置を設けた苗植機とする。
請求項2に記載の発明は、車体(1)の後進走行操作によってエンジン(2)の回転数を上げて苗植装置(3)を上昇するバックリフト制御を行わせる苗植機において、ハンドル(4)操向角によって前記苗植装置(3)を昇降させる自動昇降装置と、この自動昇降をON、OFFする自動昇降スイッチ(5)とを設け、この自動昇降スイッチ(5)がOFFの状態では、前記エンジン(2)の回転数の上昇を規制するエンジン制御装置を設けた苗植機とする。
請求項3に記載の発明は、車体(1)の後進走行操作によってエンジン(2)の回転数を上げて苗植装置(3)を上昇するバックリフト制御を行わせる苗植機において、前記苗植装置(3)の伝動が切りの状態では、エンジン(2)の回転数の上昇を規制するエンジン制御装置を設けた苗植機とする。
請求項4に記載の発明は、車体(1)の後進走行操作によってエンジン(2)の回転数を上げて苗植装置(3)を上昇するバックリフト制御を行わせる苗植機において、変速レバー(6)が後進高速位置に操作されたときは、前記エンジン(2)の回転数の上昇を規制するエンジン制御装置を設けた苗植機とする。
請求項5に記載の発明は、変速レバー(6)を有段操作する構成とし、変速レバー(6)の前進高速側への操作に連動してエンジン(2)の回転数を上昇させる構成とし、変速レバー(6)を中立位置から発進させる第1段目に操作した状態ではエンジン(2)の回転数を上昇させない構成とした請求項1から請求項4の何れか1項に記載の苗植機とする。
請求項6に記載の発明は、変速レバー(6)を、前進側では有段操作し後進側では無段操作する構成とした請求項1から請求項4の何れか1項に記載の苗植機とする。
請求項7に記載の発明は、変速レバー(6)を中立位置に操作するとエンジン(2)を停止させる構成とし、変速レバー(6)を中立位置に操作しエンジン(2)を停止させた状態で、踏み込み操作することによりエンジン(2)を再始動させるペダル(64)を設けた請求項1から請求項4の何れか1項に記載の苗植機とする。
請求項5に記載の発明は、変速レバー(6)を有段操作する構成とし、変速レバー(6)の前進高速側への操作に連動してエンジン(2)の回転数を上昇させる構成とし、変速レバー(6)を中立位置から発進させる第1段目に操作した状態ではエンジン(2)の回転数を上昇させない構成とした請求項1から請求項4の何れか1項に記載の苗植機とする。
請求項6に記載の発明は、変速レバー(6)を、前進側では有段操作し後進側では無段操作する構成とした請求項1から請求項4の何れか1項に記載の苗植機とする。
請求項7に記載の発明は、変速レバー(6)を中立位置に操作するとエンジン(2)を停止させる構成とし、変速レバー(6)を中立位置に操作しエンジン(2)を停止させた状態で、踏み込み操作することによりエンジン(2)を再始動させるペダル(64)を設けた請求項1から請求項4の何れか1項に記載の苗植機とする。
請求項1に記載の発明は、バックリフト制御を行うことによって、苗植装置3を地面に接したままの状態で後進走行するのを防止することができるが、この苗植装置3が既に上昇位置にあって、バックリフト制御を行う必要がないときは、エンジン2の回転数を無駄に上昇させないで、安定した運転を維持して、燃料消費量、及び排気ガスの排出量を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、自動昇降スイッチ5を切りにした状態では、前記ハンドル4操向による自動昇降装置の制御は行われず、しかも、エンジン2の回転数を無駄に上昇させることがない。
請求項3に記載の発明は、苗植装置3の伝動が切りの状態では、エンジン2の回転数の上昇を規制し、エンジン2の回転数を無駄に上昇させないで、安定した運転を維持して、燃料消費量、及び排気ガスの排出量を抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、前記バックリフト制御時に、変速レバー6による後進高速位置に操作されたときは、前記エンジン2の回転数の上昇を規制することによって、このバックリフト制御後の後進高速走行が速くなり過ぎないように安全走行することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、急発進のおそれをなくして安全性を高めることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、前進側では有段感覚で操作し後進側では無段感覚で操作することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、苗補給時や肥料補給時に便利であり、燃料消費を節約できる。又、ペダル64を踏み込むだけでエンジン2を再始動でき、操作性を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、急発進のおそれをなくして安全性を高めることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、前進側では有段感覚で操作し後進側では無段感覚で操作することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明の効果に加えて、苗補給時や肥料補給時に便利であり、燃料消費を節約できる。又、ペダル64を踏み込むだけでエンジン2を再始動でき、操作性を高めることができる。
図面に基づいて、苗植機は、ステアリングハンドル4の操作によって操向する前輪7と、運転席8の後部に軸装する後輪9とを、この運転席8下側のエンジンカバー10下に搭載のエンジン2によって駆動連動して、四輪駆動走行形態の車体1構成としている。この車体1の上部には、フロア13、及び後端部のフェンダー14等を設け、又、フロア13前部のダッシュボード15の左右両側部には、補助苗載枠16を設けている。車体1後端部上のリヤフレーム17には、平行リンク形態のリフトリンク18を設けて、車体10との間にわたって連結のリフトシリンダ12の油圧伸縮によって昇降動するもので、このリフトリンク18の後端部に装着の苗植装置3は、センタフロート19やサイドフロート20を、苗植フレーム21の下側に配置し、この苗植フレーム21の上側部に後下り傾斜の多条植苗タンク22を配置し、各苗タンク22の後端苗分離口23から分離して保持する苗を楕円形状の苗植軌跡線Dに沿って昇降する苗植付爪24等を配置して、車体1後端部のPTO軸25から連動軸26を介して苗植フレーム21の入力軸28を伝動して、これら苗タンク22を略苗タンク幅にわたって横方向へ往復移動させ、各苗タンク22内のマット状苗を受ける繰出ベルト27を間歇的に駆動すると共に、各苗タンク22から繰出されるマット状苗を苗分離口23から分離保持して土壌面に挿植する苗植付爪24等を伝動する。
前輪7、後輪9、及びPTO軸25等の連動機構について、前記エンジン2からベルト31を介して油圧ポンプ29のポンプ軸32を伝動回転し、更にベルト33を介してHST(油圧無段変速装置)30の入力軸35を伝動する。このHST30はフロントアクスルハウジング39中央部のミッションケース11上に配置されて、このHST30の出力軸36からこのミッションケース11の入力軸36へベルト連動し、この入力軸34にはメインクラッチ43を設けている。このミッションケース11の連動機構は、副変速装置を介して、前輪デフや、アクスルハウジング39内に車軸等を介して前輪7を連動し、又、後輪デフや、後輪軸37を介してリヤアクスルハウジング38の車軸を連動する形態としている。このミッションケース11の一側にPTO軸25を配置して、前記入力軸34から連動して、車体1の後端部に連動軸26を介して苗植装置3の入力軸28を連動する。
前記HST30のトラニオン軸40、及び、このトラニオンアーム41を回動して、無段変速する操作機構は、変速レバー6と、アシストモータ42とによって操作される。このうち変速レバー6は、運転席8の一側に設けられて、前後方向に沿うクランク形態のレバーガイド51に案内させて、中立位置Nから前側の前進高速位置Fへ回動案内させて、前進高速に無段変速し、又、中立Nから後側の後進高速位置Rへ回動案内させて、後進高速に無段変速して走行伝動することができる。又このレバーガイド51の中立位置Nには、この変速レバー6を後進変速側へ操作することを検出するリミットスイッチ等からなる後進センサ52を設ける。この後進センサ52は、変速レバー6によって押されている初期の間はスイッチONして、エンジン2回転を上げるが、この変速レバー6が後進高速位置Rへ操作されるとスイッチOFFになって、エンジン2回転を戻すように連動制御するものである。又、この変速レバー6をレバー軸44周りに回動すると、アーム45を回動し、このアーム45の長穴46に係合のリンクロッド47、アシストアモータ42によって駆動される軸48、及びこのリンクロッド49等を介して前記トラニオンアーム41を連動して、トラニオン軸40を操作し、HST30を無段変速する。又、これらアーム45の回動角を検出する変速レバーセンサ50と、このセンサ50の検出によって駆動されるアシストモータ42とによって、このアシストモータ42によって駆動される前記軸48上のギヤ81、スプリング82による摩擦ブレーキ83等を回動駆動して、前記トラニオン軸40を駆動すると共に、この変速レバー6の操作力を補助して、軽快な変速操作を行わせるものである。又、トラニオンアーム41の回動角を検出するアームセンサ54が設けられる。
又、このHST30のトラニオンアーム41の回動域には、左右のアーム軸55、56周りに回動する一対のカムアーム57、58を設け、これら各カムアーム57、58の交差部に形成の凹カム面59間に、トラニオンアーム41に一体のガイドピン60を嵌合させて、このガイドピン60の前進変速F側、又は、後進変速R側回動によって、カムアーム57、又は58をアーム軸55、56周りに揺動させて、ワイヤー61、62及び、63を介して、エンジン2のスロットルを増速操作するように連動構成している。このガイドピン60の嵌合する前進側カム57のカム面59と、後進側カム58のカム面59とによって形成される左右カム面59間隔は適宜の間隔に形成されて、ガイドピン60が中立位置Nから一定間隔にわたる領域を回動する間は、カム面59を押さないが、この領域を超えて前進側、又は後進側へ回動するとき、カム面59を押してカムアーム57、又は58を回動してエンジン2を増速するように連動構成している。
これら前進側カムアーム57と連動のワイヤー61と後進側カムアーム58と連動のワイヤー62とに連結のスロットルワイヤー63は、フロア13上のアクセルペダル64と連動して、踏込みより増速することができ、又、スロットルモータ65の電動によってアーム66、リンク67を介してこのリンク67の長穴68に係合のワイヤーピン69を引き操作して、スロットルワイヤー63で増速できるように構成している。又、これらスロットルワイヤー63の引きを緩めるとエンジン2回転は減速される。
前記ダッシュボード15上には、植付昇降レバー70を設け、前記リフトシリンダ12を伸縮する油圧回路のソレノイドバルブ71や、苗植装置3の植付クラッチのソレノイドバルブ72等を出力操作することができる。又、この下方には副変速レバー73を設け、車速を高速域の移動速にしたり、低速域の苗植作業速にしたり、又はPTO速にする等の高速操作を行うことができる。また、前記リフトリンク18の昇降回動部にはポテンショメータ等からなる昇降センサ74を設けている。
ここにおいて、この苗植機は、走行車体1の後側にリフトリンク18を介して苗植装置3を装着し、このリフトリンク18を作動させるリフトシリンダ12へ油圧を供給する油圧ポンプ32をエンジン2の動力で駆動する構成とし、変速レバー6を走行車体1が後進する側に操作されたことを検出する後進センサ52を設け、この後進センサ52の後進操作の検出に基づいてエンジン2の回転数を上昇させるエンジン回転数上昇制御と、後進センサ52の後進側操作の検出に基づいて苗植装置3を上昇させるバックリフト制御とを可能の構成とする。そして、このエンジン制御装置は、苗植装置3が上昇した状態では、後進センサ52が後進側操作を検出しても、エンジン2回転数の上昇作動を規制するように構成したものである。
苗植機車体1が作業しているときは、苗植装置3が下降して苗植付作用を行う状態にあるが、この車体1を後進走行操作すると、これによって、エンジン2の回転が上昇されて、このエンジン2の回転によって駆動するバックリフト制御によって苗植装置3が下降苗植作業位置から非作業位置へ上昇されて、後進走行時に苗植装置3を下降させたままで土壌面を引き摺ることがないようにする。しかしながら、この後進走行操作を行うとき、既に苗植装置3が上昇されているときは、この後進走行操作があっても、エンジン2の回転は上昇されない。例え、上昇されたとしても、正規のバックリフト制御時におけるエンジン回転にまでは上昇させないように規制されるものである。
又、走行車体1を操向操作するハンドル4を設け、ハンドルセンサ75によるハンドル4の一定操向角の検出に基づいて機体旋回時に苗植装置3を自動的に昇降させる自動昇降装置と、この自動昇降をON、OFFする自動昇降スイッチ5とを設け、この自動昇降スイッチ5がOFFの状態では、後進センサ52が後進側操作を検出しても、エンジン2回転数の上昇を規制するものである。苗植作業時に自動昇降スイッチ5をON操作しておくことによって、ハンドル4操向角を大きくして操向旋回行程に入るときは、苗植装置3の上昇が行われる。そして、このとき、ON操作されているときのみエンジン2回転が上昇されるが、自動昇降スイッチ5がOFF操作されているときは、例えバックリフト制御が行われても、エンジン2回転は上昇されない。又、例え上昇される形態であっても、この自動昇降スイッチ5がONされているときに行われる正規のバックリフト制御時のエンジン2回転にまでは上昇させないものである。
又、前記苗植装置3の伝動を入り切りする苗植クラッチを設け、この苗植クラッチが切りの状態にあるときは、後進センサ52が後進側操作を検出しても、エンジン2回転数の上昇を規制するように構成したものである。前記バックリフト制御は、苗植行程が終って折返行程に移る場合等において行われることが多く、従って、苗植作動が行われるとき、乃至苗植作動が停止されると同時に、バックリフト制御が開始される。このとき、苗植装置3の伝動が既に切りに操作されているときは、例えバックリフト制御が行われても、エンジン2回転は上昇されない。又、例えエンジン2回転が上昇される形態であっても、苗植装置3の伝動が行わる状態にあるときの正規のエンジン2回転までは上昇させないものである。
更には、後進センサ52により、変速レバー6が後進高速側に操作されたことを検出すると、エンジン2回転数の上昇作動を規制するように構成したものである。苗植機のバックリフト制御は、車体1が後進走行に移るときに行われるものである。このとき変速レバー6の操作によって通常速の後進位置に操作されたときは、エンジン2回転が上昇されるが、後進高速の後進位置に操作されたときは、エンジン2回転の上昇が行われない。又、例え、エンジン2の回転上昇が行われたとしても、通常速の後進位置の変速操作時におけるエンジン2回転よりも低速域として規制される。
この苗植機のバックリフト制御において、図2のように、コントローラ76の入力側には、前記変速レバーセンサ50や、後進センサ52、昇降センサ74、旋回制御モードを選択するダイヤルスイッチ78、フィンガレバー形態の植付昇降レバー70の操作によりON、OFFされるフィンガレバースイッチ77、ハンドル4の操向角を検出するハンドル切れ角センサ75、及び、自動昇降スイッチ5等を設ける。又、コントローラ76の出力側には、前記アシストモータ42や、スロットル用モータ65、リフトシリンダ12を伸縮制御する電磁ソレノイドバルブ71、及び、植付クラッチ作動用のソレノイドバルブ72等を設ける。
そして、このエンジン2回転の制御が図1のように、後進センサ52がONのとき、昇降センサ74が上昇位置を検出するか、ダイヤルスイッチ78がOFFか、又は、植付クラッチが切りである場合は、スロットルモータ65を戻すように出力して、エンジン2回転を低下する。又、逆に、後進センサ52がONで、苗植装置3が下降位置にあるか、ダイヤルスイッチのONによって旋回制御モードが選択されているか、又は、植付クラッチが入りの状態である場合は、スロットルモータ65を出力してエンジン2回転を上げる。このとき苗植装置3のフロート19、20が土壌面に接地していても、エンジン2回転の上昇によって油圧ポンプ29の回転も上昇されて、リフトシリンダ12の油圧力を高くして、苗植装置3を的確、迅速に非作業位置へ上昇することができる。
前記エンジン2回転の規制については、前記制御条件において、エンジン2の回転を全く増速させないように規制することが可能であり、又、正規のバックリフト制御時に上昇回転させる回転域よりも低い回転領域に上昇するように規制することも可能である。
次に、主として図10に基づいて、前記HST30の変速レバー6には、扇形ギヤ85を形成するアーム45を設け、この扇形ギヤ85をクリップスプリング87で押圧のボール86機構に摺接させて、回動操作可能に構成している。変速レバー6の位置決めや操作性を高めるものである。この扇形ギヤ85の中央部を中立位置Nとすると、この中立位置Nから前進変速F側一ノッチ目Aの角度領域の操作の間は、エンジン2回転数が上らないように規制連動構成することができ、急発進のおそれをなくして安全性を高めるものである。変速レバー6を前進側に操作することにより、前記スロットルワイヤー63を引いてエンジン2回転を増速するが、この変速レバー6を回動操作開始時の一ノッチ目Aの回動ではスロットルワイヤー63を引かないようにワイヤー連結の逃穴等を形成する。
又、図11に示すアーム45の扇形部88は単なる円弧状曲面に形成して無段化し、円滑な操作を行わせるものである。この扇形部88にクリップボール86等を押圧させたり、摩擦ブレーキをかけることができる。
又、図12に示すアーム45の扇形ギヤ85は、一部のみ形成して、中間部を扇形部88として形成して無段化区間を形成する。この扇形部88によって円滑な発進を行わせる。
又、図13に示すアーム45は、前記アーム45の扇形部88の中央部中立位置Nに凹部89を形成したものである。
更に、図14、図15に示すアーム45の扇形ギヤ85の後進位置R側部にのみ扇形部88を形成する。これら後進側からの戻りをなくすることができる。
更に、図14、図15に示すアーム45の扇形ギヤ85の後進位置R側部にのみ扇形部88を形成する。これら後進側からの戻りをなくすることができる。
次に、主として図16に基づいて、苗植機のエンジン2のアイドリングストップ制御を、アクセルペダル64と、変速レバー6とによって行わせるものである。このコントローラ90の入力側には、変速レバー6の操作位置を検出する変速レバーセンサ50を設け、アクセルペダル64の踏込量を検出するアクセルセンサ91を設け、又、副変速レバー73の変速位置を検出する副変速センサ92を設ける。そして、この出力側にはエンジン2の回転を増、減速するエンジン回転ソレノイド93を設ける。
副変速レバーセンサ92が苗植速位置を検出し、変速レバーセンサ50が中立位置Nを検出することによって、エンジン2はアイドリング状態から停止する。又、このアクセルペダル64を踏込んでアクセル操作があったことをアクセルセンサ91が検出すると、エンジン2はアイドリングストップの状態から再度始動される。又、副変速レバー73が苗植速位置のときのみこのアイドリングストップを行わせることができ、苗補給時や、肥料補給時には便利であり、燃料消費を節約できる。又、アクセルを踏込むだけでエンジン2を再始動することができるため、操作性を高めることができる。
次に、主として図17に基づいて、前記植付昇降レバー70に、このレバー70の操作位置をロックするサブレバー95を設ける。このサブレバー95によって操作される係合ロール96は、昇降レバー70と一体回動のカム97に形成されるラック溝98に係合する。このラック溝98は、植付昇降レバー70の中立位置Nと、苗植装置3を非作業位置へ上昇する上げ位置Aと、苗植作業位置へ下降させる下げ位置Bと、苗植作業位置Cとに形成して、苗植昇降レバー70を各位置へ操作して、係合ロール96を各ラック溝98に係合させて維持することができる。
これらサブレバー95は、植付昇降レバー70のレバー軸99部に枢支されて、リンク100を介して、ロール96のロールアーム101端に連結している。このロールアーム101の回動軸102は苗植機側定位置に設けられる。103はこのロール96を各ラック溝98に係合するように弾発するスプリングであり、前記サブレバー95はこのスプリング103に抗して把持回動して、ロール96のラック溝98からの係合を外すことができる。
前記各ラック溝98は、上げ位置Aのラック溝98Aを回動操作方向に広く形成し、他の、中立位置N、下げ位置B、植付位置Cの各ラック溝98N、98B、98Cは狭く形成している。そして、これら各ラック溝98N、98B、98Cの先端の案内穴104側溝口部105を回動操作方向に広く形成している。
このように、係合ロール96が係合各ラック溝98N、98B、98Cは、奥側の狭幅に形成されているため、係合位置を正確に維持することができると共に、これらの各ラック溝98N、98B、98Cの開口溝口部105は広幅に形成されているため、係合ロール96の出入りを円滑に行わせることができ操作性を高めることができる。
1 車体
2 エンジン
3 苗植装置
4 ハンドル
5 自動昇降スイッチ
6 変速レバー
2 エンジン
3 苗植装置
4 ハンドル
5 自動昇降スイッチ
6 変速レバー
Claims (7)
- 車体(1)の後進走行操作によってエンジン(2)の回転数を上げて苗植装置(3)を上昇するバックリフト制御を行わせる苗植機において、この苗植装置(3)が既に上昇位置にあるときは、前記エンジン(2)の回転数の上昇を規制するエンジン制御装置を設けた苗植機。
- 車体(1)の後進走行操作によってエンジン(2)の回転数を上げて苗植装置(3)を上昇するバックリフト制御を行わせる苗植機において、ハンドル(4)操向角によって前記苗植装置(3)を昇降させる自動昇降装置と、この自動昇降をON、OFFする自動昇降スイッチ(5)とを設け、この自動昇降スイッチ(5)がOFFの状態では、前記エンジン(2)の回転数の上昇を規制するエンジン制御装置を設けた苗植機。
- 車体(1)の後進走行操作によってエンジン(2)の回転数を上げて苗植装置(3)を上昇するバックリフト制御を行わせる苗植機において、前記苗植装置(3)の伝動が切りの状態では、エンジン(2)の回転数の上昇を規制するエンジン制御装置を設けた苗植機。
- 車体(1)の後進走行操作によってエンジン(2)の回転数を上げて苗植装置(3)を上昇するバックリフト制御を行わせる苗植機において、変速レバー(6)が後進高速位置に操作されたときは、前記エンジン(2)の回転数の上昇を規制するエンジン制御装置を設けた苗植機。
- 変速レバー(6)を有段操作する構成とし、変速レバー(6)の前進高速側への操作に連動してエンジン(2)の回転数を上昇させる構成とし、変速レバー(6)を中立位置から発進させる第1段目に操作した状態ではエンジン(2)の回転数を上昇させない構成とした請求項1から請求項4の何れか1項に記載の苗植機。
- 変速レバー(6)を、前進側では有段操作し後進側では無段操作する構成とした請求項1から請求項4の何れか1項に記載の苗植機。
- 変速レバー(6)を中立位置に操作するとエンジン(2)を停止させる構成とし、変速レバー(6)を中立位置に操作しエンジン(2)を停止させた状態で、踏み込み操作することによりエンジン(2)を再始動させるペダル(64)を設けた請求項1から請求項4の何れか1項に記載の苗植機。
Priority Applications (1)
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JP2008196545A JP5560542B2 (ja) | 2008-07-30 | 2008-07-30 | 苗植機 |
Applications Claiming Priority (1)
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