JP4310475B2 - 農作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用田植機や乗用トラクタ−等の農作業機に関し、特にその操作装置に関する。
走行装置の後方に苗の植え付けなどの農作業を行う農作業部を備えた農作業機が知られている。該農作業機はエンジン動力をHST変速装置で、苗植付等の作業速、路上走行などの移動速、農作業部のみを作動させるPTO速などの変速操作位置に手動用の変速レバーを操作することで変速制御して走行装置の駆動輪に出力する構成を備えている。
特開2002−153107号公報
前記変速レバ−は操縦席の近傍にあるレバーガイドの溝内に動きを規制された状態でそれぞれの変速操作位置を変更することで、目的の変速操作ができる。前記レバーガイドは通常は中立位置を挟んで前進側のガイド溝と後進側のガイド溝とが車両の前後方向にそれぞれ設けられ、前進側のガイド溝は作業速、移動速、PTO速などの変速制御位置に対応した複数のガイド溝から成っている。
前記変速レバ−による変速制御位置にそれぞれ対応したガイド溝は操作に慣れると、目視で目的の変速操作に対応したガイド溝に変速レバーを移動させることを確認しなくても操作できる利点がある。しかし、レバーガイドに多くのガイド溝があるため、ガイド溝から機械の内部が見え、またガイド溝から雨水が入り込み易くなる。さらに多くのガイド溝があるため、レバーガイド全体の幅が大きくなり、操縦室に占める領域が大きくなり、その分操縦室内でのオペレータの移動空間が狭くなる。
そこで、本発明の課題は、変速レバーのレバーガイドの溝の数を最小限にして、走行操作と農作業部の操作とを容易に切り替えて、それぞれの操作を行うことができるだけでなく、全体に操作性の良い農作業機を提供することである。
本発明の課題は、次の解決手段により解決される。
一対の前輪(6)と後輪(7)、操縦席(20)、該操縦席(20)の前方に設けた前輪(6)の操舵方向を決めるハンドル(16)及びハンドル(16)の近傍に設けたメータパネル(17)を有する走行車両(1)、該走行車両(1)に連結した農作業部と、走行車両(1)に設けられた動力源12からの動力の伝達により農作業部を作動する伝動機構と、前輪(6)のフロントデフ装置(E)と後輪(7)のリヤデフ装置(D)と後輪(7)のサイドクラッチ(I)を含み走行車両(1)を変速する変速装置と、変速装置を作動させて走行車両(1)を変速させるための変速レバー110を備えた農作業機において、
(a)操縦席(20)の前方右側に走行車両にブレーキを効かせるブレーキペダル(140)を設け、操縦席(20)の前方左側にフロントデフ装置(E)及びリヤデフ装置(D)の差動を停止させるデフロックペダル(37)を設け、
(b)ハンドル(16)の右側に前記変速レバー(110)を設け、ハンドル(16)の左側にリヤデフ装置(D)の差動を停止させるデフロックレバー(91)を設け、
(c)変速レバー110の握り部110a)に農作業部上昇させるための上昇スイッチ(28)と農作業部)を駆動並びに下降させるための下降スイッチ(29)を設け、上昇スイッチ(28)を押込操作する毎に農作業部(3)の上昇と上昇停止とを切り替える構成とし、下降スイッチ(29)を押込操作する毎に農作業部(3)の下降と下降停止とを切り替える構成とし、
(d)上昇スイッチ(28)と下降スイッチ(29)の手前側で該上昇スイッチ(28)と下降スイッチ(29)のそれぞれの高さより高い位置に該上昇スイッチ(28)と下降スイッチ(29)を押すためのそれぞれの凹部(111a,111b)を備えた指ガイド(111)を設け、
(e)変速レバー(110)の握り部(110a)に前記下降スイッチ(29)とは別の下降専用の下げスイッチ(30)を設け、
(f)変速レバー(110)の握り部(110a)の頂部には、路上走行速PTO速、苗植付などの作業用の速度をそれぞれ選択できるスイッチ9a、9b、9cを設け
(g)変速レバー(110)のレバーガイド(98)をハンドル(16)の外径内に配置されるように、メータパネル(17)内に設け、
(h)デフロックペダル(37)を一段踏み込むと前輪(6)のフロントデフ装置(E)がロック状態となり、更に一段踏み込むと後輪(7)のリヤデフ装置(D)もロック状態となると共にハンドル(16)の操作に関係無く左右の後輪(7)へ動力伝達させるサイドクラッチ(I)が伝動状態となる構成とし、
(i)ハンドル(16)の回動の度合いを検出するためのハンドル切れ角センサ(178a)を設け、
(j)サイドクラッチ(I)を作動させるためのサイドクラッチモータ(183)を設け、
(k)ハンドル(16)を回動操作させて前輪(6)が操向操作されると、ハンドル切れ角センサ(178a)の検出値に基づき、サイドクラッチモータ(183)が駆動して、旋回内側の後輪(7)のサイドクラッチ(I)の作動により旋回内側の後輪(7)が遊転状態となるように制御する制御装置(100)を設けた
農作業機である。
上記本発明の各構成(a)〜(k)に基づき次のような効果ある。
(a)と(b)の構成による効果は、例えば、圃場の畦を乗り越えて機体を圃場から出す時等に、操縦者は機体から降りて機体の前方に立って(自分の身体をウエイト代わりにするために機体の前端部に乗って)機体を前進若しくは後進させてこの畦越えを行うときに、左右前輪6、6の何れか又は左右後輪7、7の何れかが空回りした場合に即座に操縦者は機体前部にあるデフロックレバー91又はデフロックペダル37を容易な姿勢で操作できてデフロック状態にして安全に畦越えを行うことができる。
(c)の構成による効果は、変速レバー110のグリップ部110aには苗植付装置3の昇降制御及び苗植付装置3への動力伝達を入り切り制御する上昇スイッチ28、下降スイッチ29及び作業スイッチ27を設けてあり、車速変速から苗植付装置3の昇降、作業伝動にわたる一連の操作をグリップ部110aから把持手の持ち替えをなくして、または、変速操作しながらの前記昇降操作や植付伝動操作が行なえるようにしている。
また作業スイッチと下降スイッチ29とを共用化して、単一のスイッチを植付部上昇状態では下降スイッチ29として機能させ、また植付部下降(接地)状態では作業スイッチとして機能させることができる。
(c)と(d)の構成による効果は、親指が前下がりになった状態で握り部110aを把持する傾向があるので、指ガイド111は上昇スイッチ28及び下降スイッチ29の位置に対して高い位置に配置しているので、上昇スイッチ28及び下降スイッチ29の手前側にある指ガイド111に案内されて確実に上昇スイッチ28及び下降スイッチ29の位置を指が探し当て、確実に上昇スイッチ28及び下降スイッチ29を押すことができるので誤操作等による、作業不具合を解消できる。
(e)の構成による効果は、上昇スイッチ28は押込毎に農作業部3の上昇と上昇停止とに切替え、下降スイッチ29は押込毎に農作業部3の下降と下降停止とに切替えるものであり、植付部の操作性が良い。
(f)の構成による効果は、変速レバー110の握り部110aに走行車両の走行と共に農作業部3を作動させながら走行するモードと農作業部3のみを作動させるモードとに切替可能なスイッチ9a〜9cを設けたので、農作業部のみを作動させる操作が簡単であり、また、誤操作で農作業部3のみを作動させたりする可能性が少なくなる。
(g)の構成による効果は、主変速レバー110のレバーガイド98をメータパネル17内に設け、しかも上から見てハンドル16の外径内に納めることにより、ステアリングポスト14の右側だけを大きく突出させることなく左右対称に構成でき、オペレータが苗補給等で操縦席20のステップフロア19上を前後に移動する際、従来のようなステアリングポスト14の張り出しがなく、主変速レバー110がオペレータの乗り降りの障害にならない。
(h)の構成による効果は、旋回内側の後輪7が遊転状態となっても旋回ができない場合にも、デフロックペダル37を二段に亘り踏み込むと、このときハンドル16が切られた状態であっても、フロントデフ装置Eに加えてリアデフ装置Dもロック状態となると共に左右の後輪7,7が強制駆動状態になり旋回時等に走行できなくなることを防止できる。このように、旋回時の走行駆動力を得るための操作を1つのペダルで容易に行えるようになる。
(i)〜(k)の構成による効果は、ハンドル切れ角178aで検出されたハンドル切れ角に基づき制御装置100によりサイドクラッチモータ183が作動し、旋回内側のサイドクラッチIが作動して旋回内側の後輪7が遊転状態となるので、該後輪7が耕盤を傷めることなく、また、泥土を多量に持ち上げて泥面を荒してしまうようなこともなく、旋回がスムーズできれいにできる。
このように、電動モータ183により後輪7の駆動操作ができるので、左右のサイドクラッチIの入り切りの操作を各種のモードスイッチ、ペダル又は手動レバー等でコントロールできるようになり、サイドクラッチIの機能性が従来の機械的操作手段に比べて高くなった。
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1の側面図と図2の平面図に本実施例の乗用型田植機を示し、図3に前後輪への動力伝動機構図、図4の走行ミッションの展開図を示す。
図1と図2に示すように、乗用型田植機は走行車両に昇降用リンク装置2で作業装置の一種である苗植付装置3を設けている。走行車両1は駆動輪である左右各一対の前輪6、6および後輪7、7を有する四輪駆動車両である。
なお本明細書では田植機の前進方向に向かって左右をそれぞれ左側と右側といい、前進方向を前側、後進方向を後側という。
図1に示すように、ステップフロア19の下方にあるメインフレーム10にミッションケース11とエンジン12が前後に配設されており、該ミッションケース11の後部上面に油圧ポンプ13(図3)が一体に組み付けられ、またミッションケース11の前部からステアリングポスト14が上方に突設されている。
そして、ステアリングポスト14の上端部にステアリングハンドル16とメータパネル17が設けられている。機体の上部には操縦用のフロアとなるステップフロア19が取り付けられ、エンジン12の上方部に操縦席20が設置されている。
前輪6、6は、ミッションケース11の側方に向きを変更可能に設けた前輪支持ケース22、22に軸支されている。また、後輪7、7は、ローリング杆23(図3)の左右両端部に一体に取り付けた後輪支持ケース24、24に軸支されている。ローリング杆23はメインフレーム10の後端部に突設したローリング軸25で進行方向と垂直な面内で回動自在に支持されている。また、左右の線引きマーカ223は、苗植付装置3の伝動ケース162の左右両端部に起立・転倒可能に設けられている。
作業装置3は左右に往復動する苗載タンク163、1株分の苗を切取って土中に植込む植込杆を有する植付装置164、苗植付面を整地するフロ−ト165,166(センターフロート165は接地センサとして機能する)等からなる。
苗植付装置3の昇降は、車体10の後側に設けた昇降用リンク装置2を介して苗植付装置3を連結し、昇降シリンダ160の伸縮によって昇降させて、非作業位置に上昇したり、対地作業位置に下降したりすることができる。また、苗植付装置3への動力伝達は、前記エンジン12からPTO伝動軸167(図1)を介して行われ、このPTO伝動軸167の伝動を入り切りするPTO(植付)クラッチ(図示せず)を介して行われる。
HST5はハンドル16の右側に設けられる変速レバー110によって変速操作される。この変速レバー110を中立位置に操作したときは、走行駆動停止状態として、変速レバー110を前側へ操作することによって前進高速状態とし、中立位置から後側へ操作することによって後進高速状態として、変速レバー110の傾斜角度に応じて前、後進速度を増減速することができる。
図3の前後輪6、7への動力伝動機構図に示すように、エンジン12の回転動力は、ベルト31を介して油圧ポンプ13の駆動軸であるカウンタ軸32に伝えられ、さらに該カウンタ軸32からベルト33を介して油圧式変速装置HST5の入力軸35に伝えられ、油圧式変速装置HST5の出力軸36からベルトを介してミッション入力軸34に伝えられる。
なお、ミッション入力軸34上には、メインクラッチ43が設けられており、油圧式変速装置HST5の駆動力はメインクラッチ43を介してミッション入力軸34に伝動される。メインクラッチ43は周知の多板クラッチであり、図4の走行ミッションの展開図に示すようにメインクラッチ軸側の摩擦板44とミッション入力軸側の摩擦板45、両摩擦板を押し付けるスプリング46、切替操作用の固定部材47と摺動部材48などから構成されている。
ミッションケース11のケーシング40の前部には、ミッション入力軸34、カウンタ軸50、走行一次軸51、走行二次軸52、植付一次軸53、植付二次軸54がそれぞれ平行に支承されている。ミッション入力軸34のギヤG1とカウンタ軸50のギヤG2、およびギヤG2と走行一次軸51のギヤG3がそれぞれ互いに噛合しており、ミッション入力軸34の回転が走行一次軸51に順方向に伝えられる。
主変速装置Kとして、走行一次軸51に前記ギヤG3とギヤG4がそれぞれ定位置に嵌着され、走行二次軸52に互いに一体に成形されたギヤG5、G6が軸方向に摺動自在に嵌合している。シフタ56でギヤG5、G6を移動させ、ギヤG4、G5が噛合すると低速の作業速、ギヤG3とギヤG6が噛合すると高速の路上走行速になる。
また、植付一次軸53にはギヤG4に常時噛合するギヤG7が嵌着されている。ギヤG5、G6がいずれのギヤとも噛合しない位置がニュートラルになる。
また、株間変速装置Cとして、植付一次軸53に互いに一体に成形されたギヤG9、G10が軸方向に摺動自在に嵌合しているとともに、植付二次軸54にギヤG11、G12がそれぞれ取り付けられている。シフタ57でギヤG9、G10を適宜に移動させることにより、ギヤG9とギヤG11、ギヤG10とギヤG11、およびギヤG10とギヤG12の3通りの組み合わせが得られ、3段階の株間切替を行える。植付二次軸54からベベルギヤG13、G14を介して植付部伝動軸58に伝動される。
ケーシング40の後部には、リヤアクスル60、60とフロントアクスル61、61が支承され、前記走行二次軸52からリヤデフ装置Dを介してリヤアクスル60、60に伝動されるとともに、リヤデフ装置Dからフロントデフ装置Eを介して左右フロントアクスル61、61に伝動される。そして、左右フロントアクスル61、61により各々左右前輪6、6が駆動回転される構成となっている。
リヤデフ装置Dは、走行二次軸52のギヤG15に噛合するギヤG16が外周部に形成された容器63を備え、該容器内の縦軸64に取り付けた一次ベベルギヤG17と左右のリヤアクスル60、60に各別に取り付けた二次ベベルギヤG18、G18とが互いに噛合する状態で収納されており、各アクスルに伝動される駆動力が適宜変動するようになっている。
フロントデフ装置Eもリヤデフ装置Dと同様の構成で、容器65、縦軸66、リヤデフ装置側のギヤG19、フロントデフ装置側のギヤG20、縦軸66に取り付けたベベルギヤG21、フロントアクスル61に取り付けたベベルギヤG22を備えている。上記リヤデフ装置Dおよびフロントデフ装置Eにはデフ機能を停止し、両アクスル60、61に駆動力が均等に伝動されるようにするデフロック装置F、Hが設けられている。このデフロック装置F(H)は、容器63(65)に形成された爪69(70)とアクスル60(61)の角棒部に嵌合するデフロック部材71(72)の爪73(74)とアクスル60(61)を互いに固定するようになっている。この後輪7のデフロック装置Fを操作するデフロックレバー91(図2)はメータパネル17に設けられている。
なお、前輪6のデフロック装置Hは、ステップ19に設けたデフロックペダル37(図2)を踏み込むことでもデフ機能が停止される構成となっている。このデフロックレバー91及びデフロックペダル37は、操縦席20とステアリングポスト14との間に位置する操縦席20の前側のフロア19部分において、共に機体の前部に配置されており、デフロックペダル37、デフロックレバー91共に機体の左側にそれぞれ配置されている。
デフロックペダル37から足を離せば、左右前輪6、6のデフロック装置Hがデフオンとなり左右前輪6、6が差動する。
従って、後述するブレーキペダル140及びデフロックペダル37は、操縦席20とステアリングポスト14との間に位置する操縦席20の前側のフロア19部分において操縦席20の前側で且つ右側と左側に振り分けて配置され、操縦席20に座るオペレータが左右の足で踏み込み操作する構成となっている。
例えば、圃場の畦を乗り越えて機体を圃場から出す時等に、操縦者は機体から降りて機体の前方に立って(自分の身体をウエイト代わりにするために機体の前端部に乗って)機体を前進若しくは後進させてこの畦越えを安全に行う。
この時、左右前輪6、6の何れか又は左右後輪7、7の何れかが空回りした場合に即座に操縦者は機体前部にあるデフロックレバー91又はデフロックペダル37を容易な姿勢で操作できてデフロック状態にして安全に畦越えを行うことができる。
リヤアクスル60、60はベベルギヤG23、G24、…によってサイドクラッチ軸76、76に伝動連結され、さらに該サイドクラッチ軸76、76からリヤ出力軸77、77にサイドクラッチI、Iを介して伝動される。サイドクラッチIは多板クラッチであり、サイドクラッチ軸側の摩擦板80、リヤ出力軸側の摩擦板81を備えている。リヤ出力軸77に摺動自在に嵌合する作動筒82は、板ばね83によって両摩擦板80、81を押し付ける方向に付勢されており、常時はサイドクラッチIが入った状態となっている。シフタ85Iで作動筒82を付勢方向と逆向きに移動させると、サイドクラッチIが切れる。
更に、リヤ出力軸77、77には後輪ブレーキ装置J、Jが設けられている。後輪ブレーキ装置Jは、リヤ出力軸77に取り付けたディスク87、…にプレッシャプレート88、…を押し付けて制動するものであり、このプレッシャプレート88、…の作動はシフタ85Jで行う。すなわち、常時はサイドクラッチIが入で、後輪ブレーキ装置Jが掛かっていない状態であり、シフタ85Iを操作して作動筒82を付勢方向と逆向きに移動させるとサイドクラッチIが切れ、シフタ85Jを操作すると後輪ブレーキ装置Jが掛かるのである。後輪ブレーキ装置Jの操作(左右シフタ85Jの操作)は、後述のステップ19上に設けたペダル140で行う。なお、左右シフタ85Iには、左右クラッチ操作アーム86I(図10)の基部が固着されており、左右シフタ85Jには、左右ブレーキ操作アーム86Jの基部が固着されている。
リヤ出力軸77、77の後端部はケーシング40外に突出し、この突出端部に前記後輪支持ケース24、24に伝動する左右後輪伝動軸89、89が接続されている。そして、この左右後輪伝動軸89、89により各々左右後輪7、7が駆動回転される構成となっている。
また、デフロックレバー91を前方に操作するとデフロック、後方に操作するとデフオンとなる。
従って、圃場内で苗植付作業を行なう場合には、デフロックレバー91をデフロックにし、主変速装置Kを作業速にシフトし、苗植付装置3の苗載台に苗を載置し、各部を駆動させて前進すると、左右後輪7、7のデフロック装置Fはデフロックされてデフ機能が停止した状態であるので、機体の直進性が良くて良好な苗植付作業が行なえる。
また、路上走行の場合には、リヤデフ装置D及びフロントデフ装置E共にデフ機能が働く状態に操作すれば、安全に走行できる。
苗植付装置3は、走行車両1に昇降用リンク装置2で昇降自在に装着されているが、その昇降機構と苗植付装置3の構成について説明する。
先ず、走行車両に基部が回動自在に設けられた一般的なリフトシリンダー160(図1)のピストン上端部を昇降用リンク装置2に連結し、走行車両に設けた油圧ポンプ13(図3)にて昇降バルブ(図示せず)を介してリフトシリンダー160に圧油を供給・排出して、リフトシリンダー160のピストンを伸進・縮退させて昇降用リンク装置2に連結した苗植付装置3が上下動されるように構成されている。
苗植付装置3は、昇降用リンク装置2の後部にローリング軸を介してローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース162と、該植付伝動ケース162に設けられた支持部材に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台163と、植付伝動ケース162の後端部に装着され前記苗載台163の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植え付ける苗植付け具164と、植付伝動ケース162の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体であるセンター(センサー)フロート165・サイドフロート166等にて構成されている。センターフロート165、サイドフロート166は、圃場を整地すると共に苗植付け具164にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられている。
図5の制御回路図に示すように、植付部3のアクチュエータ31を操作させて昇降シリンダ160を伸縮する図示しない油圧回路の昇降制御とPTOクラッチの作動制御が行われる。昇降シリンダ160は、図6(図6(a)は正面図、図6(b)は側面図、図6(c)は平面図)に示す変速レバー110のグリップ部110aに設けられる昇降用のスイッチ28,29と作業スイッチ27のON,OFF操作によってコントローラ100からの出力によって作動される。
変速レバー110のグリップ部110aには苗植付装置3の昇降制御及び苗植付装置3への動力伝達を入り切り制御する上昇スイッチ28、下降スイッチ29及び作業スイッチ27を設けてあり、車速変速から苗植付装置3の昇降、作業伝動にわたる一連の操作をグリップ部110aから把持手の持ち替えをなくして、または、変速操作しながらの前記昇降操作や植付伝動操作が行なえるようにしている。
また、変速レバ−110を操作することによってHST5を操作して農作業機の車速を変更することができる。オペレ−タは、この変速レバ−110のグリップ部110aを把持した状態で、上昇スイッチ28又は下降スイッチ29を操作することにより、アクチュエータ31に出力させて、図示しない操作駆動機構を介して昇降制御弁を切替えて昇降シリンダ160(図1)を伸縮し、苗植付装置3を車体に対して昇降させることができる。また、作業スイッチ27が操作されることにより、アクチュエ−タ31を作動させて操作駆動機構を介して、PTOクラッチが入り切り作動されて、この苗植付装置3を駆動することができる。
前記作業スイッチ27は、下降スイッチ29と独立の構成とすることができるが、図例のようにアクチュエ−タ31や操作駆動機構を昇降制御弁の連動と共用化する形態であるから、この作業スイッチ27も下降スイッチ29と共用化することもでき、この場合は、植付部上昇状態では下降スイッチ29として機能し、植付部下降(接地)状態では作業スイッチ27として機能する。つまり、昇降シリンダ160の昇降位置を検出するリフトリンクセンサ、又はセンタフロ−ト165の上下による接地センサの検出によって、苗植付装置が一定の作業位置に下降した状態のとき、PTOクラッチが入りに作動されて苗植作業を行う構成としている。
上昇スイッチ28は押込毎に上昇と上昇停止とに切替えるものであり、下降スイッチ29は押込毎に下降と下降停止とに切替えるものであるが、前記グリップ部110aには押込みによって下降し、押込解除で下降を停止する前記下降スイッチ29とは別の下降専用の下げスイッチ30が設けられている。
図7には苗植付装置3の昇降制御と植付クラッチの制御のフロー図を示す。
主変速レバー110のシフトパターンは図8に示すレバーガイド98のパターンのみとし、図6(c)の主変速レバー110の平面図に示すように路上走行速(移動速)、PTO速、苗植付などの作業速(標準速)の速度をそれぞれ選択できるスイッチ9a、9b、9cを主変速レバー110の握り部110aの頂部に設ける。
路上走行速、PTO速及び作業速へ切替できるように、多くのガイド溝を有する従来技術のレバーガイド(図示せず)は、ガイド溝内に水が入り易く、また比較的面積が大きくなり、操縦室に占める領域が大きくなり、その分操縦室内でのオペレータの移動空間が狭くなる。
しかし、本実施例では主変速レバー110の握り部110aの頂部にスイッチ9a〜9cを設けるだけなのでデザイン性に優れ、またスイッチ操作を覚えると操作性も良くなる。
また、本実施例では主変速レバー110のレバーガイド98は上から見てハンドル16のリング内部に設けることができ、オペレータが苗補給など操縦席20から降りる時、乗る時にステアリングポスト14の張り出しがないので動作し易い。
また、図9((図9(a)は側面図、図9(b)は背面図)に示すように変速レバ−110の握り部110aのスイッチ27〜30の手前に前記スイッチ27〜30を押すための指ガイド111と、該指ガイド111に凹部111a、111bを握り部110aの側面に設けた。
親指が前下がりになった状態で握り部110aを把持する傾向があるので、指ガイド111はスイッチ27〜30の位置に対して若干高い位置に配置する方が良い。また、スイッチ27〜30の手前側にスイッチ27〜30の位置を示す指ガイド111を設けることによって、確実にスイッチ27〜30の位置を探し当て、確実にスイッチ27〜30を押すことができるので誤操作等による、作業不具合を解消できる。例えば、厚いゴム手袋をした状態で田植え作業中であっても主変速レバー110のスイッチ27〜30を確実に押すことができる。
以上のように本実施例では主変速レバー110の握り部110aに各種のスイッチ27〜30を設けることで、従来設置していた苗植付装置3の昇降又は苗植付装置3への動力伝達の入り切り用のフィンガップレバーを廃止することができる。
本実施例では主変速レバー110のレバーガイドを図2及び図8の平面図に示すようにメータパネル17内に設け、概略ハンドル16の外径内に納めるように構成してある。従来技術(例えば特開平3−251106号公報)では、レバーガイドは、メータパネル17の右側外部に張り出して設けていたが、メータパネル17の内部に設け、しかもハンドル16の外径内に納めることにより、ステアリングポスト14の一方側(右側)だけを大きく突出させることなく左右対称に構成でき、オペレータが苗補給等で操縦席20のステップフロア19上を前後に移動する際、従来のようなステアリングポスト14の張り出しがなく、主変速レバー110がオペレータの乗り降りの障害にならない。
ここで、ステアリングハンドル16にて前輪6、6が操向操作される部分の構成について図10の平面図と図11の要部側面図に基づいて説明する。
ステアリングハンドル16は、ステアリングポスト14内に設けられたステアリング軸上部に固定されており、ステアリング軸の回転はミッションケース11内に設けられたステアリング変速歯車(図示せず)を介して減速されて出力軸174に伝動される。そして、出力軸174の下端はミッションケース11の底面から突出してピットマンアーム175が固定されている。該ピットマンアーム175の前部左右側と左右前輪支持ケース22、22(図3)とは左右タイロッド176、176にて連結されている。
従って、ステアリングハンドル16を回動操作すると、ステアリング軸・ステアリング変速歯車・出力軸174・ピットマンアーム175・左右ロッド176、176・左右前輪支持ケース22、22へと伝達されて、左右前輪6、6が左右操向操作される。
ピットマンアーム175にはピン177を介してセンサーアーム178が連結して設けられており、該センサーアーム178にはハンドル切れ角センサ178aが設けられているので、ステアリングハンドル16の回動量に連動するピットマンアーム175の回動量がハンドル切れ角センサ178aで検出できる。
一方、サイドクラッチ作動アーム179がミッションケース11の底面に回動自在に支持されている。そして、作動アーム179の左右両側部には、左右サイドクラッチ操作アーム86I、86Iに連結された左右ロッド180、180の前部が連結されている。また、作動アーム179の回動軸179aが設けられた側面とは反対側の側面にはギア179bが刻まれており、該ギア179bと噛合するピニオン181がサイドクラッチモータ183で駆動される。また、サイドクラッチ作動アーム179に設けられたピン184にはセンサアーム182が連結して設けられており、該センサアーム182にはサイドクラッチモータ位置センサ182aが設けられている。
従って、ステアリングハンドル16を所定量(機体を右旋回させる意思を持って作業者が右に回す量)以上右に回すと、ピットマンアーム175も右回動し、ハンドル切れ角センサ178aでステアリングハンドル16の所定の切れ角が検出できる。
前記検出されたハンドル切れ角に基づき制御装置100のコントロールによりサイドクラッチモータ183が作動され、右サイドクラッチ操作アーム86Iが作動して右後輪7が遊転状態となるので、右後輪7が耕盤を傷めることなく、また、泥土を多量に持ち上げて泥面を荒してしまうようなこともなく、右旋回がスムーズできれいにできる。
このように、電動モータ183により後輪7の駆動操作ができるので、左右のサイドクラッチIの入り切りの操作を各種のモードスイッチ、ペダル又は手動レバー等でコントロールできるようになり、サイドクラッチIの機能性が従来の機械的操作手段に比べて高くなった。
操縦席20の手前のフロア19にはデフロックペダル37が配置されているが、該デフロックペダル37は図12の要部側面図に示すように、一段踏み込むとフロントデフ装置Eのシフタ38が作動し、フロントデフ装置Eがロック状態となり、更にもう一段踏み込むと、スイッチ39がオンとなりフロントデフ装置Eに加えてハンドル16が切られた状態でもリアデフ装置Dもロック状態となると共に左右の後輪7,7へ伝動するサイドクラッチIが伝動状態となり、後輪7が直結状態になる構成を備えている(ハンドル16の操作に関係なく4輪デフロック状態となる)。
前記したハンドル切れ角に基づきサイドクラッチモータ183とサイドクラッチ操作アーム86Iが作動して旋回内側の後輪7が遊転状態となっても旋回ができない場合にも、デフロックペダル37を二段に亘り踏み込むと、このときハンドル16が切られた状態であっても、フロントデフ装置Eに加えてリアデフ装置Dもロック状態となると共に左右の後輪7,7が強制駆動状態になり旋回時等に走行できなくなることを防止できる。
こうして、旋回時の走行駆動力を得るための操作を1つのペダル(デフロックペダル37)で容易に行えるようになる。
また、ブレーキペダル(又は主クラッチペダル)140はメインクラッチ43(図3)と左右後輪ブレーキ装置Jを共に操作することができ、ステアリングハンドル16の右下側に配置されており、このペダル140を踏み込むとメインクラッチ43が切れ、続いて左右後輪ブレーキ装置Jがかかり、機体は停止する。
次に、図13のステアリングポスト14部分の作動部材の連携を示す正面図と図14の斜視図に基づいて、ペダル140の連携構成を説明する。
ペダル140の基部に設けたボス部140aは、機体に回動自在に支持された回動支軸142に外嵌され、割りピン140bにて回動支軸142に固定され、ペダル140を踏込み操作すると回動支軸142も一体に回動するように構成している。そして、ペダル140のボス部140aには、左右ブレーキ作動アーム143の基部が溶接固定されており、該左右ブレーキ作動アーム143の先端には下方に向けて作動ロッド144が設けられている。そして、作動ロッド144の下端は、その下端部に形成された長孔144aを介して機体に回動自在に支持されたカウンター軸145の右端部に溶接して固定されたL字状の右アーム146Rの上部に連結されている。そして、カウンター軸145の左端部には、左アーム146Lが溶接固定されている。
そして、右アーム146R・左アーム146Lの各下部から後方に向けて左右連結ロッド147L・147Rが設けられ、各左右連結ロッド147L・147Rの後端は左右後輪ブレーキ装置を操作する左右シフタ85J、85Jを操作する左右ブレーキ操作アーム86J、86Jに連結されている。
一方、回動支軸142には、アーム148の基部が溶接固定されており、そのアーム148の先端部にはメインクラッチ作動カムローラ(ベアリング)148aが設けられており、ペダル140が踏み込み操作されてアーム148が上動された時に、機体に基部が回動自在に枢支して設けられたクラッチカム149を押し上げ作動させるように設けられている。クラッチカム149の先端には下方に向けて作動ロッド150が設けられ、作動ロッド150の下端は、機体に回動自在に支持されたクラッチシフタ151に設けられたアーム152の先端部に連結されている。そして、クラッチシフタ151は、図示しない摺動部材を作動させてメインクラッチ43を入・切り操作できる構成になっている。
また、クラッチカム149のメインクラッチ作動カムローラ148aが接当する下面149aの形状は、ペダル140が踏み込み操作されてアーム148が上動し始めるとすぐにクラッチカム149を押し上げ作動させてメインクラッチ43を切り操作し、メインクラッチ43が切れた後は、メインクラッチ作動カムローラ148aは下面149aの直線部149bを転動するのみで殆どクラッチカム149を上動させないような構成となっている。
即ち、操縦者が、ペダル140を踏み込み操作すると、左右ブレーキ作動アーム143・アーム148が上動回動するが、その時、アーム148のメインクラッチ作動カムローラ148aはすぐにクラッチカム149を押し上げ作動させてメインクラッチ43を切り操作する。そして、メインクラッチ43が切り操作されるまでは、左右ブレーキ作動アーム143が上動回動しても作動ロッド144下端には長孔144aがあるために右アーム146Rは回動されない。
メインクラッチ43が切り操作された後に、更に、操縦者がペダル140を踏み込み操作すると、更に、左右ブレーキ作動アーム143が上動回動して、作動ロッド144にて右アーム146Rは回動し、左右後輪ブレーキが作動する。この時、メインクラッチ43が切り操作された後は、メインクラッチ作動カムローラ148aはクラッチカム149の下面149aの直線部149bを転動するのみで殆どクラッチカム149を上動させないような構成となっているので、操縦者がペダル140を踏み込み操作する力は、最初はメインクラッチ43を切り操作するだけで、メインクラッチ43が切り操作された後は左右後輪ブレーキ装置Jを作動させるだけとなり、非常に軽い踏み込み力でよくて、操作性が非常に良い。
また、図15(a)にペダル140と変速レバー110の連係部分の側面図を示すが、ペタル140には折れ曲がりアーム153が固着しており、ペダル140を踏み込むと、図15(b)に示すようにステアリングポスト14に設けられたプレート155の先端の凹部に折れ曲がりアーム153が係止される。このときペダル140の回転軸に対して足踏み部の反対側の先端側に変速レバー110と一体の三角アーム156が当接して該三角アーム156の回転軸156a(変速レバー110の回動軸でもある)を中心に二点鎖線で示す位置に動かされ、三角アーム156の二点鎖線で示す位置への移動で変速レバー110が中立位置(二点鎖線で示す位置)に復帰する。
また図16と図17には変速レバー110の動きに連動するHST5のトラニオン軸121とエンジン12のアクセル連動機構の側面図と平面図をそれぞれ示す。
変速レバー110が中立位置に戻るとHSTモータ154が中立位置に復帰してロッド123が移動してトラニオンアーム122が揺動し、該トラニオンアーム122の揺動で、トラニオンアーム122に設けたピン122aに係止した「く」字状のアクセル連動アーム135が作動する。このアクセル連動アーム135の作動で、該アーム135に連結したアクセルケーブル134が作動してトラニオンアーム122が中立状態の時はエンジン12のスロットル弁(図示せず)をアイドリング状態にする。なお、トラニオンアーム122の回動角度はトラニオンアームセンサ136により検出する。
このように、本実施例ではペタル140を踏み込むとクラッチカム149、作業ロッド150、クラッチシフタ151、アーム152を経由してメインクラッチ43が切れ、HSTレバー110を中立位置に保持し、ブレーキ装置Jを作動させるだけでなく、従来にないエンジン12をアイドリング状態に保持することができることに特徴がある。
そのため、ペダル140を踏み込むだけの操作で、プレート155及び折れ曲がりアーム153からなるロック装置により、ブレーキ装置Jが作動し、メインクラッチ43が切れる状態に保持でき、苗補給等でオペレータが席を離れても安全である。
前記HST5のトラニオン軸121とエンジン12のアクセル連動機構はシートの開閉部137に臨んだ位置に設けられ、必要なら随時シートを開いてメンテナンスなどができる。
図18に示す構成では前後進可能なHSTレバー110を搭載する農作業機において、副変速レバー90を設ける場合には、副変速レバー90はハンドルポスト14の操縦席20の手前下側に配置し、かつ常時使う「植付」レバー位置を上側になるようにした。
HST搭載機の場合、副変速レバー90は使用頻度が低く、あまり邪魔にならないハンドルポスト14の手前下に配置し、また足に当たらないように「植付」操作位置を上方にすることで、「植付」状態でレバー90がブレーキペダル140から離れた位置にあるため、ブレーキペダル140操作時に足が副変速レバー90に当たりにくくなり、誤作動の防止を図ることができる。
本発明は、乗用型田植機などの作業機に適用できる。
本発明の一実施例である6条植え乗用型田植機を示す全体側面図である。 図1に示す乗用型田植機の全体平面図である。 図1に示す乗用型田植機の走行車両の伝動構成を示す概略平面図である。 図1に示す乗用型田植機の走行ミッションの展開図である。 図1に示す乗用型田植機の要部の制御回路図である。 図1に示す乗用型田植機の変速レバーの構造図である。 図1に示す乗用型田植機の苗植付装置の作業手順を説明するフローチャートである。 図1に示す乗用型田植機の変速レバーのレバーガイドの平面図である。 図1に示す乗用型田植機の変速レバーの変形例の構造図である。 図1に示す乗用型田植機の主クラッチの操作構成を示す平面図である。 図10の要部側面図である。 図1に示す乗用型田植機のデフロックペダル設置部の要部側面図である。 図1に示す乗用型田植機のハンドルポスト部分の作動部材の連携を示す正面図である。 図1に示す乗用型田植機のハンドルポスト部分の作動部材の連携を示す斜視図である。 図1に示す乗用型田植機のブレーキペダルと変速レバーの連携部分の側面図である。 図1に示す乗用型田植機の変速レバーの動きに連動するHSTトラニオン軸とエンジンのアクセル連動機構の側面図である。 図1に示す乗用型田植機の変速レバーの動きに連動するHSTトラニオン軸とエンジンのアクセル連動機構の平面図である。 図1に示す乗用型田植機のハンドルポスト部分の側面略図である。
符号の説明
1 走行車両 2 昇降用リンク装置
2a、2b 平行リンク部材 3 苗植付装置
5 HST 6 前輪
7 後輪 9 副変速レバー
10 メインフレーム 11 ミッションケース
12 エンジン 13 油圧ポンプ
14 ステアリングポスト 15 昇降リンク基部フレーム
16 ステアリングハンドル 17 メータパネル
19 ステップフロア 20 操縦席
22 前輪支持ケース 23 ローリング杆
24 後輪支持ケース 25 ローリング軸
27 作業スイッチ 28 上昇スイッチ
29 下降スイッチ 30 下降専用スイッチ
31、33 ベルト 32 カウンタ軸
34 ミッション入力軸 35 入力軸
36 出力軸 37 デフロックペダル
38 前輪ブレーキシフタ 39 スイッチ
40 ケーシング 43 メインクラッチ
44、45、80、81 摩擦板
46 スプリング 47 切替操作用の固定部材
48 摺動部材 50 カウンタ軸
51 走行一次軸 52 走行二次軸
53 植付一次軸 54 植付二次軸
56、57 シフタ 58 植付部伝動軸
59 パワステシリンダ 60 リヤアクスル
61 フロントアクスル 63、65 容器
64、66 縦軸 69、70、73、74 爪
71、72 デフロック部材 76 サイドクラッチ軸
77 出力軸 80、81 摩擦板
82 作動筒 83 板ばね
85I、85J シフタ 86I 左右クラッチ操作アーム
86J 左右ブレーキ操作アーム 87 ディスク
88 プレッシャプレート 89 左右後輪伝動軸
90 チェンジレバー 91 デフロックレバー
98 レバーガイド 100 制御装置
107 連結ロッド 110 変速レバー
110a 変速レバ−握り部 111 指ガイド
111 軸 111a 変速レバーセンサ
112 操作レバー基部 112a ピン
113 軸 114 ロッド
115 位置決め軸 116 アーム
117 カム板 118 バネ
119 ポジションローラ 120 HST操作アーム
121 トラニオン軸 122 トラニオン操作アーム
122a ピン 134 アクセルケーブル
135 アクセル連動アーム 136 トラニオンアームセンサ
137 シート開閉部 140 ブレーキペダル
140a ボス部 140b 割ピン
142 回動支軸 143 左右ブレーキ作動アーム
144 作動ロッド 144a 長孔
145 カウンタ軸 146 L字状アーム
147 連結ロッド 148 アーム
148a メインクラッチ作動カムローラ
149 クラッチカム 149a 下面
149b 直線部 150 作動ロッド
151 クラッチシフタ 152 アーム
153 折れ曲がりアーム 154 HSTモータ
155 プレート 156 三角アーム
160 油圧シリンダー 162 植付伝動ケース
163 苗載台 163a 苗取出口
164 苗植付け具 165 センターフロート
166 サイドフロート 167 PTO伝動軸
174 出力軸 175 ピットマンアーム
176 左右ロッド 177 ピン(ピニオン)
178 センサアーム 178a 切れ角センサ
179 作動アーム 179a 回動軸
179b ギア 180 左右ロッド
181 ピニオン 182 センサアーム
182a 位置センサ 183 サイドクラッチモータ
184 ピン 223 線引マーカ

Claims (1)

  1. 一対の前輪(6)と後輪(7)、操縦席(20)、該操縦席(20)の前方に設けた前輪(6)の操舵方向を決めるハンドル(16)及びハンドル(16)の近傍に設けたメータパネル(17)を有する走行車両(1)、該走行車両(1)に連結した農作業部と、走行車両(1)に設けられた動力源12からの動力の伝達により農作業部を作動する伝動機構と、前輪(6)のフロントデフ装置(E)と後輪(7)のリヤデフ装置(D)と後輪(7)のサイドクラッチ(I)を含み走行車両(1)を変速する変速装置と、変速装置を作動させて走行車両(1)を変速させるための変速レバー110を備えた農作業機において、
    (a)操縦席(20)の前方右側に走行車両にブレーキを効かせるブレーキペダル(140)を設け、操縦席(20)の前方左側にフロントデフ装置(E)及びリヤデフ装置(D)の差動を停止させるデフロックペダル(37)を設け、
    (b)ハンドル(16)の右側に前記変速レバー(110)を設け、ハンドル(16)の左側にリヤデフ装置(D)の差動を停止させるデフロックレバー(91)を設け、
    (c)変速レバー110の握り部110a)に農作業部上昇させるための上昇スイッチ(28)と農作業部)を駆動並びに下降させるための下降スイッチ(29)を設け、上昇スイッチ(28)を押込操作する毎に農作業部(3)の上昇と上昇停止とを切り替える構成とし、下降スイッチ(29)を押込操作する毎に農作業部(3)の下降と下降停止とを切り替える構成とし、
    (d)上昇スイッチ(28)と下降スイッチ(29)の手前側で該上昇スイッチ(28)と下降スイッチ(29)のそれぞれの高さより高い位置に該上昇スイッチ(28)と下降スイッチ(29)を押すためのそれぞれの凹部(111a,111b)を備えた指ガイド(111)を設け、
    (e)変速レバー(110)の握り部(110a)に前記下降スイッチ(29)とは別の下降専用の下げスイッチ(30)を設け、
    (f)変速レバー(110)の握り部(110a)の頂部には、路上走行速PTO速、苗植付などの作業用の速度をそれぞれ選択できるスイッチ9a、9b、9cを設け
    (g)変速レバー(110)のレバーガイド(98)をハンドル(16)の外径内に配置されるように、メータパネル(17)内に設け、
    (h)デフロックペダル(37)を一段踏み込むと前輪(6)のフロントデフ装置(E)がロック状態となり、更に一段踏み込むと後輪(7)のリヤデフ装置(D)もロック状態となると共にハンドル(16)の操作に関係無く左右の後輪(7)へ動力伝達させるサイドクラッチ(I)が伝動状態となる構成とし、
    (i)ハンドル(16)の回動の度合いを検出するためのハンドル切れ角センサ(178a)を設け、
    (j)サイドクラッチ(I)を作動させるためのサイドクラッチモータ(183)を設け、
    (k)ハンドル(16)を回動操作させて前輪(6)が操向操作されると、ハンドル切れ角センサ(178a)の検出値に基づき、サイドクラッチモータ(183)が駆動して、旋回内側の後輪(7)のサイドクラッチ(I)の作動により旋回内側の後輪(7)が遊転状態となるように制御する制御装置(100)を設けた
    ことを特徴とする農作業機。
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