JP4154926B2 - 乗用型田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗用型田植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
左右ブレーキペダルを同時に制動操作した時のみ、変速レバーを中立位置に戻すように連動構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のものは、連動構成が複雑でメンテナンスが容易に行い難い問題があった。
【0004】
この発明は、かかる問題点を解消することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。すなわち、請求項1記載の本発明は、前部に操作ボックス4及びステアリングハンドル5を設け、操作ボックス4の後側に運転席8を設けた車体1の後方部に苗植付部7を昇降可能に装備した乗用型田植機において、該車体1には、左右横方向のブレーキペダル回動軸28を支点として前後方向への回動操作でブレーキ装置Jを作動させるブレーキペダル26をステアリングハンドル5の右下側に設け、左右横方向の変速レバー回動軸32を支点として前後方向の回動操作で変速装置19を高低に変速作動させる変速レバー31を設け、ブレーキペダル26のブレーキペダルアーム27の前側方向への踏込み回動操作で制動する構成とし、変速レバー31の前側方向への回動操作で変速域が高速側となるよう設定し、ブレーキペダル回動軸28からブレーキペダルアーム27とは反対方向に向けて作動部29を突設し、変速レバー回動軸32から変速レバー31のレバーアーム33とは反対方向に向けて被作動部34を突設し、変速レバー31が中立位置Nから高速側に操作されている時にのみ、ブレーキペダル26の踏込み回動操作により、ブレーキペダル26の作動部29が変速レバー31の被作動部34に接当して、変速レバー31を高速側から中立位置Nへ復帰させる構成とすると共に、変速レバー31を中立位置Nから前進最高速側に向けて操作するとアクセル操作機構を全開方向に向けて作動させエンジン9の回転を上げる構成とし、各2条植用苗植付装置11A,11B,11C,11D毎に動力伝達を入切する各畦クラッチレバー201a,201b,201c,201dを操作ボックス4の背面側でブレーキペダルとは反対側に設けことを特徴とする乗用型田植機としたものである。
【0006】
ブレーキペダル26は前後方向の回動操作でブレーキ装置Jを作動し、制動状態と非制動状態とに切替制御する。
変速レバー31は前後方向の回動操作で走行速度を任意に変速制御する。
【0007】
そして、この変速レバー31が高速側に操作されている時にのみ、ブレーキペダル26の踏込み回動操作により、ブレーキペダル26の作動部29が変速レバー31の被作動部34に接当して、変速レバー31を高速側から中立位置Nへ復帰させる。
【0008】
高速走行時において、緊急時にブレーキをかけて急停車するとき、必ず、変速レバー31が高速位置から中立位置Nへ確実に強制復帰されるので、機体は確実に停車し安全である。
また、変速レバー31が中立位置Nから高速側に操作されている時にのみ、ブレーキペダル26の踏込み回動操作により、ブレーキペダル26の作動部29が変速レバー31の被作動部34を作動させて、変速レバー31を高速側から中立位置Nへ復帰させる構成としたことにより、変速レバーの復帰連動構成が容易となり、中立位置への強制復帰を確実にすることができる。
また、変速レバー31を中立位置Nから前進最高速側に向けて操作すると、アクセル操作機構を全開方向に向けて作動させエンジン9の回転を上げることができる。
また、操作ボックス4の背面側でブレーキペダルとは反対側に設けた各畦クラッチレバー201a,201b,201c,201dにより、各2条植用苗植付装置11A,11B,11C,11D毎に動力伝達を入切できる。
【0009】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、前部に操作ボックス4及びステアリングハンドル5を設け、操作ボックス4の後側に運転席8を設けた車体1の後方部に苗植付部7を昇降可能に装備した乗用型田植機において、該車体1には、左右横方向のブレーキペダル回動軸28を支点として前後方向への回動操作でブレーキ装置Jを作動させるブレーキペダル26をステアリングハンドル5の右下側に設け、左右横方向の変速レバー回動軸32を支点として前後方向の回動操作で変速装置19を高低に変速作動させる変速レバー31を設け、ブレーキペダル26のブレーキペダルアーム27の前側方向への踏込み回動操作で制動する構成とし、変速レバー31の前側方向への回動操作で変速域が高速側となるよう設定し、ブレーキペダル回動軸28からブレーキペダルアーム27とは反対方向に向けて作動部29を突設し、変速レバー回動軸32から変速レバー31のレバーアーム33とは反対方向に向けて被作動部34を突設し、変速レバー31が中立位置Nから高速側に操作されている時にのみ、ブレーキペダル26の踏込み回動操作により、ブレーキペダル26の作動部29が変速レバー31の被作動部34に接当して、変速レバー31を高速側から中立位置Nへ復帰させる構成とすると共に、変速レバー31を中立位置Nから前進最高速側に向けて操作するとアクセル操作機構を全開方向に向けて作動させエンジン9の回転を上げる構成とし、各2条植用苗植付装置11A,11B,11C,11D毎に動力伝達を入切する各畦クラッチレバー201a,201b,201c,201dを操作ボックス4の背面側でブレーキペダルとは反対側に設けた乗用型田植機としたので、変速レバー31が中立位置Nから高速側に操作されている時にのみ、ブレーキペダル26の踏込み回動操作により、ブレーキペダル26の作動部29が変速レバー31の被作動部34に接当して、変速レバー31を高速側から中立位置Nへ復帰し、変速レバーの復帰連動構成が容易となり、中立位置への強制復帰を確実にすることができる。
【0010】
また、変速レバー31を中立位置Nから前進最高速側に向けて操作すると、アクセル操作機構を全開方向に向けて作動させエンジン9の回転を上げることができる。
また、各畦クラッチレバー201a,201b,201c,201dは、操作ボックス4の背面側でブレーキペダルとは反対側に設けたので、誤操作防止及び操作性の向上が図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1及び図2は、走行車両の一例として8条植え乗用型田植機を示すものであり、車体1の前後には走行車輪としての左右一対の前輪2,2及び後輪3,3が架設されている。車体上前部に操作ボックス4及びステアリングハンドル5等を有する操縦装置がステップ6上に設置され、車体後方部には作業装置の一例である苗植付部7が昇降可能に装備されている。操作ボックス4の後側に運転席8が設置され、運転席の下側に田植機の各部に動力を伝達するエンジン9が搭載されている。
【0012】
苗植付部7は、左右に往復動する苗載タンク10、1株分の苗を切取って土中に植込む植込杆を有する植付装置11、苗植付面を整地するフロート12等からなる。
走行ミッション装置は、エンジン9から入力された回転動力を左右前輪2,2及び左右後輪3,3に伝動するよう車体1の前側部でステップ6の下方に配置してミッションケース13内に装備した構成としている。このミッションケース13から後方へ延びる植付伝動軸14を介して苗植付部7へ動力を伝達し、該苗植付部を作動するようになっている。
【0013】
また、苗植付部7は、車体1の後部に設けた昇降リンク機構15を介して装着され、油圧ポンプ16からの油圧により作動する油圧昇降シリンダ17の伸縮により上下に昇降可能に設けられている。尚、前記油圧昇降シリンダ17への油路の切替は車体1の後部に設けられた油圧切替バルブにより行なうように構成している。
【0014】
エンジン9の回転動力は、この出力プーリ9aからベルト18を介して油圧式無段変速装置(HST)19の入力軸20に伝えられ、HST19の出力軸21からベルト22を介してミッション入力軸23に伝達されるようになっている。なお、前記油圧ポンプ16はHST入力軸20の駆動により回転駆動されるようになっている。ミッション入力軸23上には、メインクラッチ43が設けられてあり、HST19の駆動力はメインクラッチ43を介してミッション入力軸23に伝動される。
【0015】
メインクラッチ43は周知の多板クラッチからなり、メインクラッチ軸側の摩擦板44と、ミッション入力軸側の摩擦板45と、両摩擦板を押圧保持するスプリング46と、切替操作用の固定部材47及び摺動部材48などからなる。
ミッションケース13の前部側には、ミッション入力軸23、カウンター軸50、走行一次軸51、走行二次軸52、植付一次軸53、植付二次軸54がそれぞれ平行に架設されている。ミッション入力軸23のギヤG1とカウンター軸50のG2、及びギヤG2と走行一次軸51のギヤG3がそれぞれ互いに噛合してあり、ミッション入力23の回転が走行一次軸51に伝えられる。
【0016】
主変速装置Bとして、走行一次軸51に前記ギヤG3とギヤG4がそれぞれ定位置に嵌着され、走行二次軸52に互いに一体に成型されたギヤG5,G6が軸方向に摺動自在に嵌合している。シフター56でギヤG5,G6を移動させ、ギヤG4,G5が噛合すると低速の作業速、ギヤG3とギヤG4が噛合すると高速の路上走行速になる。また、植付一次軸53にはギヤG4に常時噛合するギヤG7とバックギヤG8が嵌着されてあり、ギヤG6をバックギヤG8に噛合させると後進速になる。ギヤG5,G6がいづれのギヤとも噛合しない位置がニュートラルになる。90は主変速装置Bを変速操作するチェンジレバーである。
【0017】
また、株間変速装置Cとして、植付一次軸53に互いに一体に成型されたギヤG9,G10が軸方向に摺動自在に嵌合してあると共に、植付二次軸54にギヤG11,G12がそれぞれ取り付けられている。シフター57でギヤ9とギヤ11、ギヤG10とギヤG11、及びギヤG10とギヤG12の3通りの組み合わせが得られ、3段階の株間切替を行える。植付二次軸54からベベルギヤG13,G14を介して植付伝動軸14に伝動される。
【0018】
ミッションケース13の後部側には、リヤアクスル60,60とフロントアクスル61,61が支承され、前記走行二次軸52からリヤデフ装置Dを介してリヤアクスル60,60に伝動されると共に、リヤデフ装置Dからフロントデフ装置Eを介して左右フロントアクスル61,61に伝動される。そして、左右フロントアクスル61,61により左右前輪2,2が駆動回転される構成になっている。
【0019】
リヤデフ装置Dは、走行二次軸52のギヤG15に噛合するギヤG16が外周部に形成されたデフギヤボックス63を備え、該デフギヤボックス63内の縦軸64に取り付けた一次ベベルギヤG17と左右のリヤアクスル60,60に各別に取り付けた二次ベベルギヤG18,G18とが互いに噛合する状態で収納されており、各アクスルに伝動される駆動力が適宜伝達されるようになっている。
【0020】
フロントデフ装置Eもリヤデフ装置Dと同様の構成で、図中の65はデフギヤボックス、66は縦軸、G19はリヤデフ装置側のギヤ、G20はフロントデフ装置側のギヤ、G21は縦軸66に取り付けたベベルギヤ、G22はフロントアクスル61に取り付けたベベルギヤである。上記リヤデフ装置D及びフロントデフ装置Eにはデフ機能を停止し、左右両アクスルに駆動力が均等に伝動されるようにするデフロック装置F,Hが設けられている。このデフロック装置F(H)は、デフギヤボックス63(64)に形成された爪69(70)とアクスルの角棒部に嵌合するデフロック部材71(72)と爪73(74)とアクスル50(51)を互いに固定するようになっている。尚、91は後輪のデフロック装置Fを操作するデフロックレバー、前輪のデフロック装置Hは、デフロックペダル92を踏み込むとデフ機能が停止される構成となっている。
【0021】
リヤアクスル60,60はベベルギヤG23,G24によってサイドクラッチ軸76,76に伝動連結され、更に、該サイドクラッチ軸からリヤ出力軸77,77にサイドクラッチI,Iを介して伝動される。サイドクラッチIは多板クラッチにより構成される。つまり、サイドクラッチ軸76側の摩擦板80と、リヤ出力軸77側の摩擦板81と、リヤ出力軸に摺動自在に嵌合する作動筒82と、両摩擦板80,81を押し付ける方向に付勢する板ばね83などからなり、常時はサイドクラッチIが入った状態となっている。シフター85Iで作動筒82を付勢方向と逆向きに移動させるとサイドクラッチIが切れる。
【0022】
更に、リヤ出力軸77,77には後輪ブレーキ装置J,Jが設けられている。後輪ブレーキ装置Jは、リヤ出力軸77に取り付けたディスク87、…にプレッシャープレート88,…を押し付けて制動するものであり、このプレッシャープレート88,…の作動はシフター85Jで行う。即ち、常時はサイドクラッチIが入で、後輪ブレーキ装置Jが掛かっていない状態であり、シフター85Iを操作して作動筒82を付勢方向と逆向きに移動させるとサイドクラッチIが切れ、シフター85Jを操作すると後輪ブレーキ装置Jが掛かることになる。尚、左右シフター85Iには左右クラッチ操作アーム86Iの基部が固着されており、左右シフター85Jには左右ブレーキ操作アーム86Jの基部が固着されている。
【0023】
リヤ出力77,77の後端部は、後輪支持ケース24内のギヤ伝動部に伝動する左右後輪伝動軸89が接続されている。そして、この左右後輪伝動軸89により左右後輪3,3が駆動回転される構成となっている。
ステアリングハンドル5を回動操作すると、ステアリング軸からピットマンアーム175、左右ロッド176、左右前輪支持ケース25,25へと伝達されて左右前輪2,2が左右方向に操向操作されるようになっている。また、このステアリングハンドル5の所定量の回動操作に起因して回動操作した側(旋回内側)のサイドクラッチIが切れるようになっている。つまり、ハンドル5を所定量以上回動操作すると、ピットマンアーム175、作動機構177、左右ロッド180、左右クラッチ操作アーム86Iを介して旋回側のサイドクラッチIが切になるよう連動構成している。
【0024】
ブレーキペダル26は、メインクラッチ43と左右後輪ブレーキ装置Jを共に操作するように構成されてあって、ステアリングハンドル5の右下側に配置され、このブレーキペダル140を踏込み回動操作すると、メインクラッチ43が切れ、続いて左右後輪ブレーキ装置Jが作動してブレーキがかかり、機体が停止するようになっている。
【0025】
ブレーキペダル26のペダルアーム27の基部に設けたボス部27aは、機体に回動自在に支持された左右横方向の回動軸28に外嵌されて固定され、ペダル26を踏込み操作すると回動軸28も一体に回動するよう構成している。ペダルアーム27の基部から該ペダルアーム27側より反対方向に向けて作動部29が突設され、また、該作動部29より下方に向けて左右ブレーキ作動アーム30が突設されている。そして、この左右ブレーキ作動アーム30からブレーキロッド144、回動自在なカウンター軸145、このカウンター軸145の両端に固着された左右揺動アーム146R,146L、左右連結ロッド147R,147Lを介して左右後輪ブレーキ装置J,Jを操作する左右シフター85J,85Jの左右ブレーキ操作アーム86J,86Jを作動させるべく連動連結している。
【0026】
一方、ブレーキペダル回動軸28には、アーム148が固定され、該アーム148の先端部にはメインクラッチ作動カムローラ148aが設けられており、ペダル26が踏込み操作されてアーム148が上動された時に、クラッチカムアーム149を支点P回りに押し上げ作動させるように構成されている。クラッチカムアーム149が押し上げ作動されると、クラッチロッド150、クラッチアーム152、クラッチシフター151を介して摺動部材48を作動させ、メインクラッチ43を入・切操作するようになっている。
【0027】
変速レバー31は、油圧式無段変速装置(HST)19を操作するもので、前記ブレーキペダル26の近くに配置され、機体に回動自在に支持された左右横方向の回動軸32を支点として前後方向に揺動操作する構成であり、中立位置Nから前側方向への回動操作で前進速となり、中立位置Nから後側方向への回動操作で後進速となるよう連動構成している。変速レバー31の基部には、一方側に向けてレバーアーム33が突設され、該レバーアーム33の突設側とは反対側に向けてカムローラ34aからなる被作動部34が突設されてあり、該被作動部34は前記ブレーキペダルの26の作動部29によって押上作動されるようになっている。そして、変速レバー31を中立位置Nから前進最高速位置Fに向けて操作すると、変速レバー基部のレバーアーム33、変速ロッド112、ベルクランク113、ロッド114、アーム116、位置決め軸115、HST操作アーム120、押引ロッド123、トラニオン操作アーム122、トラニオン軸121と連携して作動し、トラニオン軸121が前進方向に操作されて、機体は前進速度が順次速くなる。逆に、変速レバー31を中立位置Nから後進最高速位置Rに向けて操作すると、前記トラニオン軸121が後進方向に操作されることになって、機体は徐々に後進速度が速くなる構成である。
【0028】
ここで、この変速レバー31と前記ブレーキペダル26との操作連動関係について説明すると、図5及び図6に示すように、変速レバー回動軸32とブレーキペダル回動軸28とが上下に平行な関係位置に近接して配設軸架されてあり、そして、変速レバー31が前進高速側に操作されている時にのみ、ブレーキ操作時にブレーキペダル26を踏込み回動操作すると、このブレーキペダルの作動部29が変速レバー31の被作動部34に接当して該被作動部を押し上げ作動するようにし、変速レバー31を前進高速側Fから一気に中立位置Nへ復帰させるべく関連構成している。
【0029】
なお、図9において、アクセルペダル130は、このアクセル操作回動アーム130aと前記位置決め軸115に設けられたアーム133とが2本の上下操作ロッド134F,134Rにて連繋されてあり、変速レバー31を中立位置Nから前進最高速位置Fに向けて操作するほど、アーム133の回動により上操作ロッド134Fを押してアクセル操作回動アーム130aをイ方向に回動させて操作ワイヤー131をロ方向に引っ張ってアクセル操作機構を全開方向に向けて作動させエンジン9の回転を上げるようにし、また、後進最高速Rに向けて操作するほど、アーム133の回動により下操作ロッド134Rを押してアクセル操作回動アーム130aをイ方向に回動させて操作ワイヤー131をロ方向に引っ張ってアクセル操作機構を全開方向に向けて作動させエンジン9の回転を上げるようにしている。
【0030】
また、図9に示されているように、前記変速レバー31の位置決め軸115には、扇形のカム板117が固定されてあり、このカム板117には変速レバー31が中立位置Nの時にバネ118にて付勢されているポジションローラ119が嵌入するカム溝VNと、変速レバー31が前進最高位置Fの時にバネ118にて付勢されているポジションローラ119が嵌入するカム溝VFと、変速レバー31が後進最高位置Rの時にバネ118にて付勢されているポジションローラ119が嵌入するカム溝VRとが形成されている。
【0031】
更に、かかる構成を図10及び図11に示す実施例において具体的に説明すると、カム板117は、左右に所定間隔をおいて2枚のカム板117a,117bによって構成してあると共に、一方側のカム板117aの山部Mと他方側のカム板117bの谷部(カム溝V)と、また、他方側のカム板117bの山部Mと一方側のカム板117aの谷部Vとがそれぞれ互いに対向する関係に配置して、位置決め段数を増加させた構成としている。そして、それぞれのカム溝Vに嵌入するポジションローラ119を、119aと119bの複数にして前後に位置をずらせた構成としている。ポジションローラ119a,119b付ポジションアームPa,Pbは、支軸Qを支点としてそれぞれ独立的に揺動する構成であり、バネ118によってカム板117a,117bのカム溝V側に向けて付勢している。従って、かかる構成によれば、ポジションローラ径を小さくすることなく段数を増やすことができ、レバー操作荷重の安定化を図ることができる。
【0032】
図12、図13に示す実施例について説明する。
多条植用田植機において、各2条植用苗植付装置11A,11B,11C,11D(図2参照)毎に該2条植用苗植付装置への動力伝達を入切する各畦クラッチレバー201a,201b,201c,201dを操作ボックス4の背面側で横幅方向中心より右側寄り位置下方に配設してあり、特に左側に設けられた主クラッチ・ブレーキペダル260側とは反対側に配置することで、誤操作防止及び操作性の向上を図るようにしている。また、この畦クラッチレバー201は、クラッチ「入」方向の操作時では操作ボックス4の背面部で上下方向に沿うようにし、クラッチ「切」方向への操作の時には前後方向後方に向けて突出するようにして畦クラッチレバーが「切」であることを明確にする構成としている。
【0033】
図14に示す実施例について説明する。
回動軸35と一体的に踏込み回動操作することのできる左サイドブレーキペダル36Lと、回動軸35に外嵌されて該回動軸回りに回動操作することのできる右サイドブレーキペダル36Rと、前記回動軸35と一体的に踏込み回動操作することのできる主クラッチペダル37と、左右サイドブレーキペダル36L,36Rの両者を連結して同時にブレーキ作動させることのできる連結板38と、左右サイドブレーキペダル36L,36Rを連結板38で連結することによりスイッチオンされるスイッチSW1と、左右サイドブレーキペダル36L,36Rを同時に踏込み回動操作する時にスイッチオンされるスイッチSW2と、このスイッチSW2がスイッチオンされることに起因して主クラッチを「切」の方向に作動させるソレノイドSOLとからなる構成としてある。
【0034】
左サイドブレーキペダル36Lは、これを踏込み回動操作すると左サイドブレーキロッド202Lを介して後輪の左サイドブレーキ(左サイドクラッチ・ブレーキ)を作動させる。右サイドブレーキペダル36Rは、これを踏込み回動操作すると右サイドブレーキロッド202Rを介して後輪の右サイドブレーキ(右サイドクラッチ・ブレーキ)を作動させる。左右サイドブレーキペダル36L,36Rを連結板38にて連結することで、両ペダルを同時に踏込み回動操作すると、左右のサイドブレーキ(左右サイドクラッチ・ブレーキ)が同時に作動されるようになっている。
【0035】
主クラッチペダル37は、これを踏込み回動操作すると、主クラッチロッド203を介して主クラッチを「切」の方向に作動させるべく連動構成している。
また、ソレノイドSOLは、スイッチSW2がスイッチオンすることで伸長作動し、主クラッチロッド203を介して主クラッチを「切」の方向に作動させるよう連動している。
【0036】
図15、図16に示す実施例について説明する。
図15は、ハンドル手動優先の自動直進制御形態を示すもので、「自動」ON・OFFに切替操作する自動切替レバー39をステアリングハンドル5の近傍で、植付昇降レバー40の位置する側とは反対側に設置することにより、誤操作の防止を図るようにしている。この自動直進制御は、例えば、機体の方位センサ(図示せず)の検出に基づいて所望の経路を走行するように自動的に後述するパワステ制御機構41を制御するものである。
【0037】
自動直進制御を行う場合には、自動切替レバー39を「自動」に切替操作しておく。そして、「自動」ON時は、パワステ制御機構41を介して自動直進制御が行えるように構成する。すなわち、「自動」ONにすると、ソレノイド204のプランジャー205が電磁クラッチ(上)206uのロック穴207に嵌入してハンドル5をロック状態にして、自動直進制御ができるように構成する。この時、電磁クラッチ(上)206uと電磁クラッチ(下)206dとは両者の噛合が離脱した状態となる。自動解除若しくは危険を感じオペレータがハンドルを強制旋回操作してある一定のトルクを越えるとプランジャー205がロック穴から離脱して「自動」OFFとなり、電磁クラッチ206u,206dが噛み合うことによって手動操作可能な状態となる。
【0038】
ステアリング軸5aは、走行ミッションに入力してあり、左右のサイドクラッチ・ブレーキを作動させるべく連動構成している。
なお、自動直進時において、主クラッチペダル37又は左右サイドブレーキペダル36L,36Rを踏込み回動操作すると、スイッチSWM又はスイッチSWL,SWRを介して自動直進制御が解除され手動操作が可能となるよう連動構成している。
【0039】
また、植付昇降レバー40が「植付」「下」のときのみ、「自動」が作動するようにしておくと、路上走行時などにおいて、不用意に「自動」ONとなることがなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の側面図
【図2】田植機の平面図
【図3】同上要部の概略平面図
【図4】ミッションケース内の伝動経路を示す展開断面図
【図5】ブレーキペダルと変速レバーとの操作連動構成を示す側面図
【図6】同上正面図
【図7】メインクラッチ及び後輪ブレーキの操作連動構成を示す斜視図
【図8】後輪ブレーキの操作連動構成を示す右側面図
【図9】変速装置の操作連動構成を示す斜視図
【図10】同上要部の側面図
【図11】同上要部の正面図
【図12】田植機要部の背面図
【図13】同上要部の側面図
【図14】ブレーキペダルとクラッチペダルの操作連動構成を示す斜視図
【図15】操向操作連動構成を示す斜視図
【図16】同上一部の概略切断平面図
【符号の説明】
1 車体 2 前輪
3 後輪 4 操作ボックス
5 ステアリングハンドル 7 苗植付部
8 運転席 9 エンジン
10 苗載タンク 11 植付装置
13 ミッションケース 14 植付伝動軸
15 昇降リンク機構 16 油圧ポンプ
17 油圧昇降シリンダ 18 植付・昇降レバー
19 変速装置(HST) 20 HST入力軸
23 ミッション入力軸 26 ブレーキペダル
27 ペダルアーム 28 ブレーキペダル回動軸
29 作動部 30 ブレーキ作動アーム
31 変速レバー 32 変速レバー回動軸
33 レバーアーム 34 被作動部(カムローラ)
J ブレーキ装置

Claims (1)

  1. 前部に操作ボックス(4)及びステアリングハンドル(5)を設け、操作ボックス(4)の後側に運転席(8)を設けた車体(1)の後方部に苗植付部(7)を昇降可能に装備した乗用型田植機において、該車体(1)には、左右横方向のブレーキペダル回動軸(28)を支点として前後方向への回動操作でブレーキ装置(J)を作動させるブレーキペダル(26)をステアリングハンドル(5)の右下側に設け、左右横方向の変速レバー回動軸(32)を支点として前後方向の回動操作で変速装置(19)を高低に変速作動させる変速レバー(31)を設け、ブレーキペダル(26)のブレーキペダルアーム(27)の前側方向への踏込み回動操作で制動する構成とし、変速レバー(31)の前側方向への回動操作で変速域が高速側となるよう設定し、ブレーキペダル回動軸(28)からブレーキペダルアーム(27)とは反対方向に向けて作動部(29)を突設し、変速レバー回動軸(32)から変速レバー(31)のレバーアーム(33)とは反対方向に向けて被作動部(34)を突設し、変速レバー(31)が中立位置(N)から高速側に操作されている時にのみ、ブレーキペダル(26)の踏込み回動操作により、ブレーキペダル(26)の作動部(29)が変速レバー(31)の被作動部(34)に接当して、変速レバー(31)を高速側から中立位置(N)へ復帰させる構成とすると共に、変速レバー(31)を中立位置(N)から前進最高速側に向けて操作するとアクセル操作機構を全開方向に向けて作動させエンジン(9)の回転を上げる構成とし、各2条植用苗植付装置(11A,11B,11C,11D)毎に動力伝達を入切する各畦クラッチレバー(201a,201b,201c,201d)を操作ボックス(4)の背面側でブレーキペダルとは反対側に設けたことを特徴とする乗用型田植機。
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