JP3443204B2 - 四輪駆動型作業車 - Google Patents

四輪駆動型作業車

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JP3443204B2
JP3443204B2 JP14296595A JP14296595A JP3443204B2 JP 3443204 B2 JP3443204 B2 JP 3443204B2 JP 14296595 A JP14296595 A JP 14296595A JP 14296595 A JP14296595 A JP 14296595A JP 3443204 B2 JP3443204 B2 JP 3443204B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農用トラクタや乗用型
田植機等のような四輪駆動型作業車における旋回用の構
成に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動型作業車の一例である農用トラ
クタにおいては、右及び左の後輪の各々を独立に制動可
能な左右一対のサイドブレーキを備えており、操縦部に
備えられた左右一対のサイドブレーキペダルの一方を踏
み操作することにより、制動側の後輪を中心とした小回
り旋回が可能になる。
【0003】近年では前述のサイドブレーキに加えて、
前輪と後輪とが略同じ速度で駆動される標準状態及び前
輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自
在な前輪変速装置を備え、前輪の操向操作と前輪変速装
置及びサイドブレーキを機械的に連係することが提案さ
れている。これにより、操縦ハンドルの操作で前輪を直
進位置から右又は左の設定角度以上に操向操作すると、
これに連動して自動的に前輪変速装置が標準状態から増
速状態に切換操作され、旋回中心側のサイドブレーキが
制動側に操作されて、さらに小回り旋回が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】旋回時において前述の
ように、前輪が後輪よりも高速で駆動され旋回中心側の
後輪に制動が掛かると小回り旋回が可能になる反面、機
体は急激に小回り旋回するような状態になる。従って、
高速での走行時には、旋回時に旋回中心側のサイドブレ
ーキが制動側に操作されない状態、及び前輪変速装置が
増速状態に切換操作されない状態に事前に設定しておく
必要がある。
【0005】本発明は旋回時に前輪変速装置が増速状態
側に切換操作され、旋回中心側のサイドブレーキが制動
側に操作されるように構成した四輪駆動型作業車におい
て、高速での走行時には、旋回時に旋回中心側のサイド
ブレーキが制動側に操作されない状態、及び前輪変速装
置が増速状態に切換操作されない状態に事前に設定され
る構造を得ることを目的としており、さらにこの構造を
簡素に構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな四輪駆動型作業車において、次のように構成するこ
とにある。 [1] 前輪と後輪とが略同じ速度で駆動される標準状態及び前
輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自
在な前輪変速装置と、右及び左の後輪を各々独立に制動
可能な左右一対のサイドブレーキと、前輪を左右に操向
操作する操向操作機構とを備え、操向操作機構により前
輪が直進位置から右又は左の設定角度以上に操向操作さ
れると、前輪変速装置が標準状態から増速状態に切換操
作されるように、操向操作機構と前輪変速装置とを第1
連係機構により機械的に連係して、操向操作機構により
前輪が直進位置から右又は左の設定角度以上に操向操作
されると、旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作
されるように、操向操作機構と右及び左のサイドブレー
キとを第2連係機構により機械的に連係し、 第2連係機
構の途中部分に備えられたブレーキ操作機構と、右及び
左のサイドブレーキペダルとを、第2連係機構とは別に
機械的に連係して、右又は左のサイドブレーキペダルが
踏み操作されると、右又は左のサイドブレーキが制動側
に操作されるように構成すると共に、第1連係機構を連
係状態及び連係解除状態に切換操作自在な第1切換手段
と、第2連係機構を連係状態及び連係解除状態に切換操
作自在な第2切換手段とを備え、走行用の変速装置が高
速側に変速操作されていると、第1及び第2切換手段の
連係状態側への切換操作を牽制阻止する牽制機構を備え
てある。
【0007】[2] 前輪と後輪とが略同じ速度で駆動される標準状態及び前
輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操作自
在な前輪変速装置と、右及び左の後輪を各々独立に制動
可能な左右一対のサイドブレーキと、前輪を左右に操向
操作する操向操作機構とを備え、操向操作機構により前
輪が直進位置から右又は左の設定角度以上に操向操作さ
れると、前輪変速装置が標準状態から増速状態に切換操
作されるように、操向操作機構と前輪変速装置とを第1
連係機構により機械的に連係して、操向操作機構により
前輪が直進位置から右又は左の設定角度以上に操向操作
されると、旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作
されるように、操向操作機構と右及び左のサイドブレー
キとを第2連係機構により機械的に連係し、 第2連係機
構の途中部分に備えられたブレーキ操作機構と、右及び
左のサイドブレーキペダルとを、第2連係機構とは別に
機械的に連係して、右又は左のサイドブレーキペダルが
踏み操作されると、右又は左のサイドブレーキが制動側
に操作されるように構成すると共に、第1連係機構を連
係状態及び連係解除状態に切換操作自在な第1切換手段
と、第2連係機構を連係状態及び連係解除状態に切換操
作自在な第2切換手段とを備え、第1又は第2切換手段
が連係状態側に切換操作されていると、走行用の変速装
置の高速側への変速操作を牽制阻止する牽制機構を備え
てある。
【0008】[3] 前項[1]の構成において、第1切換手段を作業者が人
為的に操作する第1切換レバーに構成して、第2切換手
段を作業者が人為的に操作する第2切換レバーに構成
し、走行用の変速装置を作業者が人為的に変速操作する
変速レバーを備えて、変速レバーが高速側に操作されて
いると、第1及び第2切換レバーの連係状態側への操作
を牽制阻止するように牽制機構を構成してある。
【0009】[4] 前項[2]の構成において、第1切換手段を作業者が人
為的に操作する第1切換レバーに構成して、第2切換手
段を作業者が人為的に操作する第2切換レバーに構成
し、走行用の変速装置を作業者が人為的に変速操作する
変速レバーを備えて、第1又は第2切換レバーが連係状
態側に操作されていると、変速レバーの高速側への操作
を牽制阻止するように牽制機構を構成してある。
【0010】[5] 前項[3]の構成において、走行用の変速装置として第
1変速装置と第2変速装置とを備え、変速レバーとして
第1変速装置を変速操作する第1変速レバー、及び第2
変速装置を変速操作する第2変速レバーを備えると共
に、第1及び第2変速レバーが両方共に高速側に操作さ
れると、第1及び第2切換レバーの連係状態側への操作
を牽制阻止するように牽制機構を構成してある。
【0011】[6] 前項[4]の構成において、走行用の変速装置として第
1変速装置と第2変速装置とを備え、変速レバーとして
第1変速装置を変速操作する第1変速レバー、及び第2
変速装置を変速操作する第2変速レバーを備えると共
に、第1又は第2切換レバーが連係状態側に操作される
と、第1及び第2変速レバーの高速側への操作を牽制阻
止するように、牽制機構を構成してある。
【0012】[7] 前項[5]の構成において、第1変速レバーの操作に伴
って作動する第1操作部材と、第2変速レバーの操作に
伴って第1操作部材の作動方向に略沿って作動する第2
操作部材とを備え、第1操作部材と第2操作部材とに亘
りワイヤを接続し、このワイヤの中間部と第1及び第2
切換レバーとを連係して、 第1及び第2操作部材が両方
共に高速側に操作されると、これに伴いワイヤの中間部
が第1及び第2操作部材と一緒に移動して、第1及び第
2切換レバーの連係状態側への操作を牽制阻止するよう
に、牽制機構を構成してある。
【0013】[8] 前項[6]の構成において、第1変速レバーの操作に伴
って作動する第1操作部材と、第2変速レバーの操作に
伴って第1操作部材の作動方向に略沿って作動する第2
操作部材とを備え、第1操作部材と第2操作部材とに亘
りワイヤを接続し、このワイヤの中間部と第1及び第2
切換レバーとを連係して、 第1又は第2切換レバーが連
係状態側に操作されると、これに伴いワイヤの中 間部が
第1又は第2切換レバーと一緒に移動して、第1及び第
2変速レバーの高速側への操作を牽制阻止するように、
牽制機構を構成してある。
【0014】
【作用】[I] 前項[1]のように構成すると、走行用の変速装置が高
速側に変速操作されていれば、一つの牽制機構の作用に
より第1及び第2切換手段の連係状態側への切換操作が
牽制阻止されるので、第1及び第2切換手段を連係解除
状態側に残しておかなければならない。従って、この状
態で操向操作機構により前輪が直進位置から右又は左の
設定角度以上に操向操作されても、前輪変速装置は増速
状態に切換操作されずに標準状態に残されるのであり、
旋回中心側のサイドブレーキも制動側に操作されない。
【0015】以上のような牽制機構を備える場合、前輪
の操向操作機構と前輪変速装置との間、及び前輪の操向
操作機構とサイドブレーキとの間の2箇所に牽制機構を
備えることも考えられるが、これに対して前項[1]の
ように構成すると、一つの牽制機構によって前輪の操向
操作機構と前輪変速装置及びサイドブレーキを結び付け
ることができる。
【0016】[II] 前項[2]のように構成すると、第1又は第2切換手段
が連係状態側(旋回時に前輪変速装置が増速状態に切換
操作される状態、又は旋回時に旋回中心側のサイドブレ
ーキが制動側に操作される状態、並びに前述の両方の状
態)に切換操作されていれば、一つの牽制機構の作用に
より走行用の変速装置の高速側への変速操作が牽制阻止
されるので、走行用の変速装置を低速側に残しておかな
ければならない。従って、この状態で操向操作機構によ
り前輪が直進位置から右又は左の設定角度以上に操向操
作されて、前輪変速装置が増速状態に切換操作されるか
又は旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作されて
も、機体の走行速度は低速の状態である。
【0017】以上のような牽制機構を備える場合、前輪
の操向操作機構と前輪変速装置との間、及び前輪の操向
操作機構とサイドブレーキとの間の2箇所に牽制機構を
備えることも考えられるが、これに対して前項[2]の
ように構成すると、一つの牽制機構によって前輪の操向
操作機構と前輪変速装置及びサイドブレーキを結び付け
ることができる。
【0018】[III] 前項[3]のように構成すると、前項[1]の構成の場
合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、
これに加えて以下のような「作用」を備えている。前項
[3]のように構成すると変速レバーが高速側に操作さ
れていれば、作業者が第1及び第2切換レバーを連係状
態側に操作しようとしても操作できない。このように、
第1及び第2切換レバーの連係状態側への操作ができな
いことによって、機体の走行速度が高速の状態で、前輪
変速装置が増速状態に切換操作されるか、又は旋回中心
側のサイドブレーキが制動側に操作されて旋回する状態
を現出させようとしていたことを、作業者が認識するの
であり作業者の注意が喚起される。
【0019】[IV] 前項[4]のように構成すると、前項[2]の構成の場
合と同様に前項[II]に記載の「作用」を備えてお
り、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[4]のように構成すると第1又は第2切換レバー
が連係状態側に操作されていれば、作業者が変速レバー
を高速側に操作しようとしても操作できない。このよう
に、変速レバーの高速側への操作ができないことによっ
て、機体の走行速度が高速の状態で、前輪変速装置が増
速状態に切換操作されるか、又は旋回中心側のサイドブ
レーキが制動側に操作されて旋回する状態を現出させよ
うとしていたことを、作業者が認識するのであり作業者
の注意が喚起される。
【0020】[V] 前項[7]のように構成すると、前項[1]及び[3]
の構成の場合と同様に前項[I]及び[III]に記載
の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。前項[7]のように構成すると
例えば図4及び図6に示すように、第1変速レバー37
の操作に伴い第1操作部材39bのみが高速位置F5に
操作されても、逆に、第2変速レバー45の操作に伴い
第2操作部材53のみが高速位置Hに操作されても、こ
のような片方だけの高速側への操作ではワイヤ50の中
間部の移動量は小さく、第1及び第2切換レバー21,
32の連係状態側への操作は牽制阻止されない。この場
合、第1及び第2切換レバー21,32を連係状態側に
操作していると、前輪を右又は左の設定角度以上に操向
操作すれば、前輪変速装置が増速状態に切換操作され、
旋回中心側のサイドブレーキが自動的に制動側に操作さ
れる。そして、例えば図6及び図7に示すように第1及
び第2操作部材39b,53の両方が高速位置F5,H
に操作されると、ワイヤ50の中間部の移動量は充分な
ものとなるので、第1及び第2切換レバー21,32の
連係状態側への操作が牽制阻止される。
【0021】以上のように、前項[7]では第1及び第
2操作部材に亘りワイヤを接続し、このワイヤの中間部
と第1及び第2切換レバーを連係すると言う簡単な構成
で、所望の機能(第1及び第2切換レバーの連係状態側
への操作を牽制阻止する機能)を備えた牽制機構を構成
することができる。そして、前項[7]の牽制機構のワ
イヤでは、長孔内をピンが摺動する際に生じるコジレ現
象等が発生することは少ないので、牽制機構がコジレ現
象少なく円滑に作動する。
【0022】[VI] 前項[8]のように構成すると、前項[2]及び[4]
の構成の場合と同様に前項[II]及び[IV]に記載
の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。前項[8]のように構成する
と、第1切換レバー又は第2切換レバーが連係状態側に
操作されると、ワイヤの中間部が充分に移動して、第1
及び第2変速レバーの高速側への操作が牽制阻止され
る。
【0023】以上のように、前項[8]では第1及び第
2操作部材に亘りワイヤを接続し、このワイヤの中間部
と第1及び第2切換レバーを連係すると言う簡単な構成
で、所望の機能(第1及び第2変速レバーの高速側への
操作を牽制阻止する機能)を備えた牽制機構を構成する
ことができる。そして、前項[8]の牽制機構のワイヤ
では、長孔内をピンが摺動する際に生じるコジレ現象等
が発生することは少ないので、牽制機構がコジレ現象少
なく円滑に作動する。
【0024】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、走行用の
変速装置が高速側に変速操作されていれば、牽制機構に
より第1及び第2切換手段を連係状態側(旋回時に前輪
変速装置が増速状態に切換操作される状態、及び旋回時
に旋回中心側のサイドブレーキが制動側に操作される状
態)に既に切換操作できないので、高速での走行時で旋
回時において、事前に第1及び第2切換手段を連係解除
状態側に切換操作する必要がなくなり、四輪駆動型作業
車の操作性を向上させることができた。そして、走行用
の変速装置と第1及び第2切換手段とを一つの牽制機構
によって連係しているので、構造の簡素化の面でも有利
である。
【0025】請求項2のように構成すると、第1又は第
2切換手段が連係状態側(旋回時に前輪変速装置が増速
状態に切換操作される状態、又は旋回時に旋回中心側の
サイドブレーキが制動側に操作される状態、並びに前述
の両方の状態)に切換操作されていれば、牽制機構によ
り走行用の変速装置を高速側に既に変速操作できないの
で、第1又は第2切換手段が連係状態側に切換操作され
た旋回時において、事前に走行用の変速装置を低速側に
変速操作する必要がなくなり、四輪駆動型作業車の操作
性を向上させることができた。そして、走行用の変速装
置と第1及び第2切換手段とを一つの牽制機構によって
連係しているので、構造の簡素化の面でも有利である。
【0026】請求項3のように構成すると、請求項1の
ように構成した場合と同様に前述の請求項1の「発明の
効果」を備えている。請求項3のように構成すると、変
速レバーが高速側に操作されていれば、作業者が第1及
び第2切換レバーを連係状態側に操作しようとしても操
作できず、作業者の注意が喚起されるので、作業者の誤
解を招かない構成が得られる。
【0027】請求項4のように構成すると、請求項2の
ように構成した場合と同様に前述の請求項2の「発明の
効果」を備えている。請求項4のように構成すると、第
1又は第2切換レバーが連係状態側に操作されていれ
ば、作業者が変速レバーを高速側に操作しようとしても
操作できず、作業者の注意が喚起されるので、作業者の
誤解を招かない構成が得られる。
【0028】請求項7のように構成すると、請求項1及
び3のように構成した場合と同様に前述の請求項1及び
3の「発明の効果」を備えている。請求項7のように構
成すると、第1及び第2変速レバーの高速側への操作に
より第1及び第2切換レバーの連係状態側への操作を牽
制阻止する構成を、ワイヤにより簡素に構成することが
できて、製作コストを抑えた生産性の良い牽制機構が得
られる。そして、牽制機構がワイヤによりコジレ現象な
く円滑に作動するので、信頼性の高い牽制機構が得られ
る。
【0029】請求項8のように構成すると、請求項2及
び4のように構成した場合と同様に前述の請求項2及び
4の「発明の効果」を備えている。請求項8のように構
成すると、第1又は第2切換レバーの連係状態側への操
作により第1及び第2変速レバーの高速側への操作を牽
制阻止する構成を、ワイヤにより簡素に構成することが
できて、製作コストを抑えた生産性の良い牽制機構が得
られる。そして、牽制機構がワイヤによりコジレ現象な
く円滑に作動するので、信頼性の高い牽制機構が得られ
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1) 図1に示すように前輪1及び後輪2で支持された機体の
前部にエンジン3、機体の後部にミッションケース4を
搭載して、四輪駆動型作業車の一例である農用トラクタ
を構成している。図2に示すように、エンジン3からの
動力はミッションケース4内の走行用の第1変速装置
(8段に変速操作可能)(図示せず)、及び第2変速装
置(高低2段に変速操作可能)に伝達され変速操作され
て、後輪デフ機構5から右及び左の後輪2に伝達されて
おり、後輪デフ機構5から分岐した動力が、前輪変速装
置7から前輪伝動軸8及び前輪デフ機構6を介して右及
び左の前輪1に伝達される。
【0031】次に、前輪変速装置7について説明する。
図2に示すように、後輪デフ機構5の直前から分岐した
動力が伝動ギヤ16から第1標準ギヤ12に伝達され、
伝動軸11を介して第1増速ギヤ13に伝達される。前
輪1への前輪伝動軸8に第2標準ギヤ9及び第2増速ギ
ヤ10が相対回転自在に外嵌されており、第1及び第2
標準ギヤ12,9、第1及び第2増速ギヤ13,10が
咬合している。
【0032】前輪伝動軸8にスプライン構造にてスライ
ド自在にシフト部材14が外嵌されており、シフト部材
14を第2標準ギヤ9に咬合させると、前輪1が後輪2
と略同じ速度で駆動される標準状態で動力が伝達され
る。逆に、第2増速ギヤ10と前輪伝動軸8との間に構
成された摩擦クラッチ15を、シフト部材14により押
圧入り操作すると、前輪1が後輪2よりも高速で駆動さ
れる増速状態で動力が伝達される。
【0033】(2) 次に、前輪変速装置7の操作系の構造について説明す
る。図2に示すように、シフト部材14用のシフトフォ
ーク17が、軸芯方向に摺動自在な操作軸18(第1連
係機構に相当)に、連係切換機構19を介して外嵌さ
れ、バネ(図示せず)によりシフトフォーク17が第2
標準ギヤ9との咬合側(標準状態側)に付勢されてい
る。連係切換機構19は、操作軸18とシフトフォーク
17とを連結して、後述するように操作軸18と一緒に
シフトフォーク17がスライド操作される連係状態、及
び、操作軸18とシフトフォーク17との連結を解除し
て、後述するように操作軸18がスライド操作された際
に、シフトフォーク17が第2標準ギヤ9との咬合側
(標準状態側)に残される連係解除状態に切換操作自在
に構成されている。
【0034】図3(イ)及び図2に示すように、左右の
機体フレーム38の間の縦軸芯P2周りにピットマンア
ーム22(操向操作機構に相当)が揺動自在に支持さ
れ、ピットマンアーム22と左右の前輪1とがタイロッ
ド49により連係されている。ピットマンアーム22の
下部にカム板23が固定されており、右の機体フレーム
38の縦軸芯P1周りにカムアーム24が揺動自在に支
持され、カムアーム24のピン24aが、カム板23の
カム孔23aに係入されている。連係ロッド25(第1
連係機構に相当)が、カムアーム24の先端と前輪変速
装置7の操作軸18とに亘って接続されており、パワー
ステアリング用の油圧シリンダ43が、ピットマンアー
ム22から横に出たアーム22aと左の機体フレーム3
8とに亘って連結されている。
【0035】以上の構造により、図1に示す操縦ハンド
ル26を操作し油圧シリンダ43によって、ピットマン
アーム22を直進位置から右又は左の設定角度以上に揺
動操作すると、図3(ロ)に示すようにカム孔23aと
ピン24aとのカム作用により、カムアーム24が紙面
左方に揺動操作されて連係ロッド25がカムアーム24
側に引き操作される。これにより、図2に示す連係切換
機構19を連係状態に切換操作していると、操作軸18
及びシフトフォーク17が紙面左方にスライド操作さ
れ、シフト部材14が摩擦クラッチ15を押圧入り操作
して増速状態となる。逆に、連係切換機構19を連係解
除状態に切換操作していると、前述のように操作軸18
がスライド操作されても、シフトフォーク17が第2標
準ギヤ9との咬合側に残されて標準状態が維持される。
【0036】(3) 図2に示すように、第1標準ギヤ12は伝動軸11にス
プライン構造にてスライド操作自在に外嵌されており、
図4及び図2に示す第1切換レバー21(第1切換手段
に相当)と、第1標準ギヤ12及び前輪変速装置7の連
係切換機構19とが、連係機構20を介して連係されて
いる。
【0037】第1切換レバー21を図8に示すレバーガ
イド28に沿って増速四輪駆動位置4WD2(連係状態
に対応)に操作すると、図2に示すように第1標準ギヤ
12が伝動ギヤ16に咬合操作されて、連係切換機構1
9が連係状態に切換操作される。これにより、直進時に
前輪1と後輪2とが略同じ速度で駆動され(標準状
態)、旋回時に前輪1が後輪2よりも高速で駆動される
(増速状態)。
【0038】次に第1切換レバー21を標準四輪駆動位
置4WD1(連係解除状態に対応)に操作すると、図2
に示すように第1標準ギヤ12が伝動ギヤ16に咬合操
作された状態で、連係切換機構19が連係解除状態に切
換操作される。これにより、直進時でも旋回時でも前輪
1と後輪2とが略同じ速度で常時駆動される(標準状
態)。第1切換レバー21を二輪駆動位置2WDに操作
すると、図2に示す第1標準ギヤ12が伝動ギヤ16か
ら紙面左方に離間操作されて、連係切換機構19が連係
解除状態に切換操作される。これにより、直進時でも旋
回時でも前輪1は駆動されず後輪2のみが駆動される。
【0039】(4) 図2に示すように、右及び左の後輪2を各々独立に制動
可能なサイドブレーキ27を左右一対備えており、次に
サイドブレーキ27の操作系の構造について説明する。
左右一対のサイドブレーキ27に対して一対のブレーキ
操作機構33が備えられ、ブレーキ操作機構33とサイ
ドブレーキ27とが連係ロッド29(第2連係機構に相
当)により連動連結されており、機体の操縦部の右側に
備えられた左右一対のサイドブレーキペダル30と、右
及び左のブレーキ操作機構33とが連係ロッド31によ
り連動連結されている。これにより、右又は左のサイド
ブレーキペダル30を踏み操作することにより、右又は
左のサイドブレーキ27が制動側に操作される。
【0040】図3(イ)及び図2に示すように、左右の
機体フレーム38の間において、縦軸芯P3周りに右操
作アーム47及び左操作アーム48が揺動自在に支持さ
れており、右のブレーキ操作機構33と右操作アーム4
7とが、バネ40(第2連係機構に相当)及びワイヤ4
1(第2連係機構に相当)により連動連結され、左のブ
レーキ操作機構33と左操作アーム48とが、バネ40
及びワイヤ41により連動連結されている。右及び左操
作アーム48を図3(イ)に示す姿勢で止めるストッパ
ー46が備えられている。
【0041】以上の構造により、例えばピットマンアー
ム22が左の設定角度以上に揺動操作されると、図3
(ロ)に示すようにピットマンアーム22に固定された
カム部材34が左操作アーム48に接当し、左操作アー
ム48が紙面時計方向に揺動操作される。これにより、
左のワイヤ41が左操作アーム48側に引き操作され、
左のブレーキ操作機構33及び連係ロッド29を介し
て、左のサイドブレーキ27が弱制動状態に操作され
る。このサイドブレーキ27の弱制動状態とは、機体の
旋回に伴い旋回中心側(制動側)の後輪2が引きずられ
るような状態になると、サイドブレーキ27の制動力が
負けて旋回中心側(制動側)の後輪2が少し回転するよ
うな状態である。
【0042】(5) 図2に示す右及び左のブレーキ操作機構33は、ワイヤ
41と連係ロッド29とを連係する連係状態、及び連係
を解除する連係解除状態に切換操作自在に構成されてい
る。これにより、ブレーキ操作機構33を連係状態に切
換操作していれば、前述のように旋回時にワイヤ41が
引き操作されると、連係ロッド29も引き操作されてサ
イドブレーキ27が弱制動状態に操作される。逆に、ブ
レーキ操作機構33を連係解除状態に切換操作していれ
ば、前述のように旋回時にワイヤ41が引き操作されて
も連係ロッド29は引き操作されず、サイドブレーキ2
7は弱制動状態に操作されない。
【0043】図2及び図4に示すように、機体の操縦部
に第2切換レバー32(第2切換手段に相当)が、軸芯
P7周りに揺動操作自在に支持されており、右及び左の
ブレーキ操作機構33と第2切換レバー32とが、一対
のワイヤ35によって接続されている。これにより、第
2切換レバー32を連係位置ON(連係状態に対応)に
操作していると、右及び左のブレーキ操作機構33が連
係状態に切換操作されて、旋回時に旋回中心側のサイド
ブレーキ27が弱制動状態に操作される。逆に、第2切
換レバー32を連係解除位置OFF(連係解除状態に対
応)に操作していると、右及び左のブレーキ操作機構3
3が連係解除状態に切換操作されて、旋回時に旋回中心
側のサイドブレーキ27は弱制動状態に操作されない。
【0044】(6) 次に、第1及び第2変速装置の第1及び第2変速レバー
37,45と、第1及び第2切換レバー21,32とを
連係する牽制機構36について説明する。ミッションケ
ース4内の第1変速装置(図示せず)は、8段に変速可
能なギヤ変速部を油圧シリンダにより変速操作するよう
に構成されており、図4及び図2に示す第1変速レバー
37(変速レバーに相当)を横軸芯P4周りに操作し
て、油圧シリンダ用の制御弁を切換操作することによ
り、油圧シリンダに作動油を給排操作して第1変速装置
の変速操作を行う。
【0045】図4,5,10(イ)に示すように、回転
軸39の両端に操作アーム39a,39b(第1操作部
材に相当)が固定され、操作アーム39aに戻しバネ4
2が取り付けられており、縦軸芯P5周りに一体で揺動
するアーム44a,44bの一方のアーム44aに、操
作アーム39aが接当している。図4及び図5に示すよ
うに、第2変速レバー45(変速レバーに相当)が横軸
芯P6周りに揺動自在に支持され、第2変速装置の変速
軸52と第2変速レバー45とに亘り連係ロッド53
(第2操作部材に相当)が接続されており、連係ロッド
53と操作アーム39bとに亘って一本のワイヤ50が
接続されている。
【0046】図4,6,7に示すように、第2切換レバ
ー32にワイヤ51の一端が接続され、ワイヤ51の他
端に連係部材51aが接続されており、ワイヤ50が連
係部材51aのピン51bに掛けられている。図4,
8,9に示すように、固定板54の上下の支持板55に
操作軸56が回転自在に支持され、操作軸56の下端の
操作アーム56aと第1切換レバー21とが連係ロッド
57によって接続されている。操作軸56の上端に上下
一対の操作板58が固定されており、図6,7,8に示
すように操作板58の長孔状の切欠部58aに、連係部
材51aのピン51bが支持されている。
【0047】以上の構造により、第2切換レバー32を
連係位置ONに操作するとワイヤ51が引き操作され
て、連係部材51a及びピン51bが図6及び図7に紙
面左方に移動する。第1切換レバー21を増速四輪駆動
位置4WD2に操作すると、操作板58が図7及び図9
の紙面左方に揺動操作されて、連係部材51a及びピン
51bが操作板58により図6及び図7の紙面左方に移
動する。
【0048】(7) 図4に示す状態は、第1変速レバー37を4速位置F4
に操作し、第2変速レバー45を低速位置Lに操作して
いる状態であり、この状態でワイヤ50は弛んでいる。
従ってこの状態において、第1切換レバー21(操作板
58)の増速四輪駆動位置4WD2への操作、及び第2
切換レバー32(ピン51b)の連係位置ONへの操作
が、ワイヤ50に牽制阻止されることなく行える。以上
の状態において、第1変速レバー37を4速位置F4か
ら低速側に操作すれば(図4の紙面右方)、ワイヤ50
はさらに弛むことになる。
【0049】第2変速レバー45を低速位置Lに残した
状態で、第1変速レバー37を4速位置F8から5速位
置F5〜8速位置F8に操作すると、図10(イ)から
図10(ロ)に示すように第1変速レバー37に固定さ
れた操作板59がアーム44bに接当して、アーム44
a,44bが紙面反時計方向に回転し、アーム44aに
より操作アーム39a,39bが回転軸39周りに図4
の紙面反時計方向に回転して、ワイヤ50が引き操作さ
れる。逆に、第1変速レバー37を4速位置に残した状
態で、第2変速レバー45を低速位置Lから高速位置H
に操作すると、ワイヤ50が引き操作される。以上の2
つの状態では図4に示すワイヤ50の弛みが消えるだけ
であり、第1切換レバー21の増速四輪駆動位置4WD
2への操作、及び第2切換レバー32の連係位置ONへ
の操作は、牽制阻止されることなく行える。
【0050】次に、図6及び図7に示すように第2変速
レバー45を高速位置Hに操作し、第1変速レバー37
を5速位置F5〜8速位置F8に操作すると、前述のよ
うにワイヤ50の弛みが消えた状態から、さらにワイヤ
50が図6及び図7の紙面右方に引き操作される。これ
により、ワイヤ51のピン51bが標準四輪駆動位置4
WD1(連係解除位置OFF)に保持されるので、この
状態では第1切換レバー21の増速四輪駆動位置4WD
2への操作、及び第2切換レバー32の連係位置ONへ
の操作は、ワイヤ50により牽制阻止されて行えない。
【0051】逆に、第1切換レバー21を増速四輪駆動
位置4WD2に操作していると、又は第2切換レバー3
2を連係位置ONに操作していると、操作板58の作用
又はワイヤ51の作用により、ピン51bが図7に示す
増速四輪駆動位置4WD2(連係位置ON)に位置し
て、ピン51bによりワイヤ50が図7の紙面左方にあ
る程度引き操作されている。
【0052】この状態で第2変速レバー45を高速位置
Hに操作し、第1変速レバー37を5速位置F5〜8速
位置F8に操作しようとしても、この操作はワイヤ50
により牽制阻止されて行えない。この状態から、ワイヤ
50の作用に抗して第2変速レバー45を高速位置Hに
操作し、第1変速レバー37を5速位置F5〜8速位置
F8に操作すれば、ワイヤ50が図6及び図7の紙面右
方に引き操作されて、第1切換レバー21が増速四輪駆
動位置4WD2から標準四輪駆動位置4WD1に操作さ
れ、第2切換レバー32が連係位置ONから連係解除位
置OFFに操作される。そして、第1切換レバー21を
標準四輪駆動位置4WD1に操作し、且つ第2切換レバ
ー32を連係解除位置OFFに操作していれば、第2変
速レバー45の高速位置Hへの操作、及び第1変速レバ
ー37の5速位置F5〜8速位置F8への操作は、牽制
阻止されることなく行える。
【0053】[別実施例] 図4及び図5に示す構成に代えて、図11及び図12に
示すように構成してもよい。図11及び図12に示す構
成では、走行用として4段に変速操作可能な主変速装置
(図示せず)、高低2段に変速操作可能な第1副変速装
置(第1変速装置に相当)(図示せず)、及び高低2段
に変速操作可能な第2副変速装置(第2変速装置に相
当)(図示せず)を備えており、第1副変速装置の第1
副変速レバー61(変速レバー、第1変速レバー及び第
1操作部材に相当)、及び第2副変速装置の第2副変速
レバー62(変速レバー、第2変速レバー及び第2操作
部材に相当)を備えている。第1及び第2副変速レバー
61,62と、第1及び第2切換レバー21,32とを
連係する牽制機構36を備えており、次にこの牽制機構
36について説明する。
【0054】図11及び図12に示すように、第1及び
第2副変速レバー61,62が横軸芯P8周りに揺動自
在に支持されており、第1及び第2副変速レバー61,
62に亘って一本のワイヤ50が接続されている。第2
切換レバー32にワイヤ51の一端が接続され、ワイヤ
51の他端に連係部材51aが接続されて、ワイヤ50
が連係部材51aのピン51bに掛けられている。固定
のボス部60に操作軸56が回転自在に支持されて、操
作軸56の下端の操作アーム56aと第1切換レバー2
1とがワイヤ63によって接続されている。操作軸56
の上端に上下一対の操作板58が固定されており、操作
板58の長孔状の切欠部58aに連係部材51aのピン
51bが支持されている。
【0055】以上の構造により、第2切換レバー32を
連係位置ONに操作するとワイヤ51が引き操作され
て、連係部材51a及びピン51bが紙面左方に移動す
る。第1切換レバー21を増速四輪駆動位置4WD2に
操作すると、操作板58が図12の紙面左方に揺動操作
されて、連係部材51a及びピン51bが操作板58に
より紙面左方に移動する。
【0056】図11に示す状態は、第1及び第2副変速
レバー61,62を低速位置Lに操作している状態であ
り、この状態でワイヤ50は弛んでいる。これにより、
第1切換レバー21(操作板58)の増速四輪駆動位置
4WD2への操作、及び第2切換レバー32(ピン51
b)の連係位置ONへの操作が、ワイヤ50に牽制阻止
されることなく行える。
【0057】第2副変速レバー62を低速位置Lに残し
た状態で第1副変速レバー61を高速位置Hに操作した
り、逆に第1副変速レバー61を低速位置Lに残した状
態で第2副変速レバー62を高速位置Hに操作したりす
ると、ワイヤ50が引き操作されるが、以上の2つの状
態ではワイヤ50の弛みが消えるだけであり、第1切換
レバー21の増速四輪駆動位置4WD2への操作、及び
第2切換レバー32の連係位置ONへの操作は、牽制阻
止されることなく行える。
【0058】次に、図12に示すように第1及び第2副
変速レバー61,62を高速位置Hに操作すると、前述
のようにワイヤ50の弛みが消えた状態から、さらにワ
イヤ50が紙面右方に引き操作される。これによって、
ピン51bが標準四輪駆動位置4WD1(連係解除位置
OFF)に保持されるので、この状態では第1切換レバ
ー21の増速四輪駆動位置4WD2への操作、及び第2
切換レバー32の連係位置ONへの操作は、ワイヤ50
により牽制阻止されて行えない。
【0059】逆に、第1切換レバー21を増速四輪駆動
位置4WD2に操作していると、又は第2切換レバー3
2を連係位置ONに操作していると、操作板58の作用
又はワイヤ51の作用により、ピン51bが図12に示
す増速四輪駆動位置4WD2(連係位置ON)に位置し
て、ピン51bによりワイヤ50が図12の紙面左方に
ある程度引き操作されている。
【0060】この状態で第1及び第2副変速レバー6
1,62の両方を高速位置Hに操作しようとしても、こ
の操作はワイヤ50により牽制阻止されて行えない。こ
の状態から、ワイヤ50の作用に抗して第1及び第2副
変速レバー61,62の両方を高速位置Hに操作すれ
ば、ワイヤ50が図12の紙面右方に引き操作されて、
第1切換レバー21が増速四輪駆動位置4WD2から標
準四輪駆動位置4WD1に操作され、第2切換レバー3
2が連係位置ONから連係解除位置OFFに操作され
る。そして、第1切換レバー21を標準四輪駆動位置4
WD1に操作し、且つ第2切換レバー32を連係解除位
置OFFに操作していれば、第1副変速レバー61の高
速位置Hへの操作、及び第2副変速レバー62の高速位
置Hへの操作は、牽制阻止されることなく行える。
【0061】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタの全体側面図
【図2】前輪のピットマンアームと前輪変速装置及びサ
イドブレーキとの連係状態を示す平面図
【図3】ピットマンアームを直進位置に操作している状
態、及び左の設定角度以上に揺動操作した状態を示す平
面図
【図4】第1及び第2変速レバーと第1及び第2切換レ
バーとの連係状態、並びに牽制機構を示す側面図
【図5】牽制機構、第1及び第2変速レバー付近の正面
【図6】第1変速レバーを5速位置〜8速位置に操作
し、第2変速レバーを高速位置に操作した状態での牽制
機構のワイヤ付近の側面図
【図7】第1変速レバーを5速位置〜8速位置に操作
し、第2変速レバーを高速位置に操作した状態での牽制
機構のワイヤ付近の平面図
【図8】第1切換レバー、牽制機構のワイヤ及び操作板
付近の正面図
【図9】第1切換レバー、牽制機構の操作板付近の平面
【図10】第1変速レバーを4速位置から5速位置〜8
速位置に操作した状態での牽制機構付近の平面図
【図11】別実施例における第1及び第2変速レバーと
第1及び第2切換レバーとの連係状態、並びに牽制機構
を示す側面図
【図12】別実施例における第1及び第2変速レバーと
第1及び第2切換レバーとの連係状態、並びに牽制機構
を示す平面図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 7 前輪変速装置 18,25 第1連係機構 21 第1切換手段、第1切換レバー 22 操向操作機構 27 サイドブレーキ 29,40,41 第2連係機構30 サイドブレーキペダル 32 第2切換手段、第2切換レバー33 ブレーキ操作機構 36 牽制機構 37 第1変速レバー、変速レバー 39b 第1操作部材 45 第2変速レバー、変速レバー 50 ワイヤ 53 第2操作部材 61 第1変速レバー、変速レバー、第1
操作部材 62 第2変速レバー、変速レバー、第2
操作部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−156626(JP,A) 特開 平4−252734(JP,A) 特開 平4−201628(JP,A) 特開 平5−221336(JP,A) 特開 平7−69090(JP,A) 実開 平1−74922(JP,U) 実開 平2−7019(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/28 - 17/36

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(1)と後輪(2)とが略同じ速度
    で駆動される標準状態及び前輪(1)が後輪(2)より
    も高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪変速
    装置(7)と、右及び左の後輪(2)を各々独立に制動
    可能な左右一対のサイドブレーキ(27)と、前輪
    (1)を左右に操向操作する操向操作機構(22)とを
    備え、 前記操向操作機構(22)により前輪(1)が直進位置
    から右又は左の設定角度以上に操向操作されると、前記
    前輪変速装置(7)が標準状態から増速状態に切換操作
    されるように、前記操向操作機構(22)と前輪変速装
    置(7)とを第1連係機構(18),(25)により機
    械的に連係して、 前記操向操作機構(22)により前輪(1)が直進位置
    から右又は左の設定角度以上に操向操作されると、前記
    旋回中心側のサイドブレーキ(27)が制動側に操作さ
    れるように、前記操向操作機構(22)と右及び左のサ
    イドブレーキ(27)とを第2連係機構(29),(4
    0),(41)により機械的に連係し、 前記第2連係機構(29),(40),(41)の途中
    部分に備えられたブレーキ操作機構(33)と、右及び
    左のサイドブレーキペダル(30)とを、前記第2連係
    機構(29),(40),(41)とは別に機械的に連
    係して、前記右又は左のサイドブレーキペダル(30)
    が踏み操作されると、前記右又は左のサイドブレーキ
    (27)が制動側に操作されるように構成すると共に、 前記第1連係機構(18),(25)を連係状態及び連
    係解除状態に切換操作自在な第1切換手段(21)と、
    前記第2連係機構(29),(40),(41)を連係
    状態及び連係解除状態に切換操作自在な第2切換手段
    (32)とを備え、 走行用の変速装置が高速側に変速操作されていると、前
    記第1及び第2切換手段(21),(32)の連係状態
    側への切換操作を牽制阻止する牽制機構(36)を備え
    てある四輪駆動型作業車。
  2. 【請求項2】 前輪(1)と後輪(2)とが略同じ速度
    で駆動される標準状態及び前輪(1)が後輪(2)より
    も高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪変速
    装置(7)と、右及び左の後輪(2)を各々独立に制動
    可能な左右一対のサイドブレーキ(27)と、前輪
    (1)を左右に操向操作する操向操作機構(22)とを
    備え、 前記操向操作機構(22)により前輪(1)が直進位置
    から右又は左の設定角度以上に操向操作されると、前記
    前輪変速装置(7)が標準状態から増速状態に切換操作
    されるように、前記操向操作機構(22)と前輪変速装
    置(7)とを第1連係機構(18),(25)により機
    械的に連係して、 前記操向操作機構(22)により前輪(1)が直進位置
    から右又は左の設定角度以上に操向操作されると、前記
    旋回中心側のサイドブレーキ(27)が制動側に操作さ
    れるように、前記操向操作機構(22)と右及び左のサ
    イドブレーキ(27)とを第2連係機構(29),(4
    0),(41)により機械的に連係し、 前記第2連係機構(29),(40),(41)の途中
    部分に備えられたブレーキ操作機構(33)と、右及び
    左のサイドブレーキペダル(30)とを、前記第2連係
    機構(29),(40),(41)とは別に機械的に連
    係して、前記右又は左のサイドブレーキペダル(30)
    が踏み操作されると、前記右又は左のサイドブレーキ
    (27)が制動側に操作されるように構成すると共に、 前記第1連係機構(18),(25)を連係状態及び連
    係解除状態に切換操作自在な第1切換手段(21)と、
    前記第2連係機構(29),(40),(41)を連係
    状態及び連係解除状態に切換操作自在な第2切換手段
    (32)とを備え、 前記第1又は第2切換手段(21),(32)が連係状
    態側に切換操作されていると、走行用の変速装置の高速
    側への変速操作を牽制阻止する牽制機構(36)を備え
    てある四輪駆動型作業車。
  3. 【請求項3】 前記第1切換手段(21)を作業者が人
    為的に操作する第1切換レバー(21)に構成して、前
    記第2切換手段(32)を作業者が人為的に操作する第
    2切換レバー(32)に構成し、前記走行用の変速装置
    を作業者が人為的に変速操作する変速レバー(37),
    (45),(61),(62)を備えて、 前記変速レバー(37),(45),(61),(6
    2)が高速側に操作されていると、前記第1及び第2切
    換レバー(21),(32)の連係状態側への操作を牽
    制阻止するように、前記牽制機構(36)を構成してあ
    る請求項1記載の四輪駆動型作業車。
  4. 【請求項4】 前記第1切換手段(21)を作業者が人
    為的に操作する第1切換レバー(21)に構成して、前
    記第2切換手段(32)を作業者が人為的に操作する第
    2切換レバー(32)に構成し、前記走行用の変速装置
    を作業者が人為的に変速操作する変速レバー(37),
    (45),(61),(62)を備えて、 前記第1又は第2切換レバー(21),(32)が連係
    状態側に操作されていると、前記変速レバー(37),
    (45),(61),(62)の高速側への操作を牽制
    阻止するように、前記牽制機構(36)を構成してある
    請求項2記載の四輪駆動型作業車。
  5. 【請求項5】 前記走行用の変速装置として第1変速装
    置と第2変速装置とを備え、前記変速レバー(37),
    (45),(61),(62)として前記第1変速装置
    を変速操作する第1変速レバー(37),(61)、及
    び前記第2変速装置を変速操作する第2変速レバー(4
    5),(62)を備えると共に、前記第1及び第2変速レバー(37),(45),(6
    1),(62)が両方共に高速側に操作されると、前記
    第1及び第2切換レバー(21),(32)の連係状態
    側への操作を牽制阻止するように、前記牽制機構(3
    6)を構成してある 請求項3記載の四輪駆動型作業車。
  6. 【請求項6】 前記走行用の変速装置として第1変速装
    置と第2変速装置とを備え、前記変速レバー(37),
    (45),(61),(62)として前記第1変速装置
    を変速操作する第1変速レバー(37),(61)、及
    び前記第2変速装置を変速操作する第2変速レバー(4
    5),(62)を備えると共に、前記第1又は第2切換レバー(21),(32)が連係
    状態側に操作されると、前記第1及び第2変速レバー
    (37),(45),(61),(62)の高速側への
    操作を牽制阻止するように、前記牽制機構(36)を構
    成してある 請求項4記載の四輪駆動型作業車。
  7. 【請求項7】 前記第1変速レバー(37),(61)
    の操作に伴って作動する第1操作部材(39b),(6
    1)と、前記第2変速レバー(45),(62)の操作
    に伴って前記第1操作部材(39b),(61)の作動
    方向に略沿って作動する第2操作部材(53),(6
    2)とを備え、前記第1操作部材(39b),(61)
    と第2操作部材(53),(62)とに亘りワイヤ(5
    0)を接続し、このワイヤ(50)の中間部と前記第1
    及び第2切換レバー(21),(32)とを連係して、 前記第1及び第2操作部材(39b),(61),(5
    3),(62)が両方共に高速側に操作されると、これ
    に伴い前記ワイヤ(50)の中間部が前記第1及び第2
    操作部材(39b),(61),(53),(62)と
    一緒に移動して、前記第1及び第2切換レバー(2
    1),(32)の連係状態側への操作を牽制阻止するよ
    うに、前記牽制機構(36)を構成してある請求項5記
    載の四輪駆動型作業車。
  8. 【請求項8】 前記第1変速レバー(37),(61)
    の操作に伴って作動する第1操作部材(39b),(6
    1)と、前記第2変速レバー(45),(62)の操作
    に伴って前記第1操作部材(39b),(61)の作動
    方向に略沿って作動する第2操作部材(53),(6
    2)とを備え、前記第1操作部材(39b),(61)
    と第2操作部材(53),(62)とに亘りワイヤ(5
    0)を接続し、このワイヤ(50)の中間部と前記第1
    及び第2切換レバー(21),(32)とを連係して、 前記第1又は第2切換レバー(21),(32)が連係
    状態側に操作されると、これに伴い前記ワイヤ(50)
    の中間部が前記第1又は第2切換レバー(21),(3
    2)と一緒に移動して、前記第1及び第2変速レバー
    (37),(45),(61),(62)の高速側への
    操作を牽制阻止するように、前記牽制機構(36)を構
    成してある請求項6記載の四輪駆動型作業車。
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